ISU-152

Last-modified: 2024-03-09 (土) 17:55:03

Tier8 ソ連 駆逐戦車

ISU-152_0-min.PNG
↑ 152 mm ML-20S
初期状態。ISU-152の史実装備。

ISU-152_1-min.PNG
↑ 122 mm BL-9S

ISU-152_2-min.PNG
↑ 152 mm D-4S
最終状態。v0.9.20でBL-10との置き換えで追加された152mm戦車砲。
初期砲をそのまま長砲身化したような外観。

v0.9.19.1以前

ISU_1-min.PNG
↑今は亡き152 mm BL-10

HD化以前

ISU152-ML20.jpg
↑152 mm ML-20S
ISU152-BL10.jpg
↑152 mm BL-10

スペック(v1.10.0)

車体

耐久値1,200
車体装甲厚(mm)90/90/60
最高速度(前/後)(km/h)43/12
重量(初期/最終)(t)45.73/49.19
実用出力重量比(hp/t)14.23
主砲旋回速度(°/s)26
視界範囲(m)350
本体価格(Cr)2,520,000
修理費(Cr)11,590~
超信地旋回
ロール支援型駆逐戦車
 

武装

名称発射速度(rpm)弾種平均貫通力(mm)平均攻撃力AP弾DPM精度(m)照準時間(s)弾速(m/s)総弾数弾薬費(Cr)重量(kg)俯仰角
152 mm ML-20S3.51AP
HEAT
HE
135
250
86
700
700
910
2,4560.483.4655
819
655
26725
6,000
810
2,500-6°/+18°
122 mm BL-9S6.9AP
APCR
HE
225
265
68
390
390
530
2,6900.382.91,007
1,259
1,000
321,025
4,800
608
2,590
152 mm D-4S3.41AP
APCR
HE
260
292
90
750
750
950
2,5570.413.4850
1,050
850
201,650
4,800
1,120
6,000
 

エンジン

名称馬力(hp)引火確率(%)重量(kg)
V-2IS60015750
V-2-54IS70012700
 

履帯

名称積載量(t)旋回速度(°/s)重量(kg)
ISU-15248.61812,000
ISU-152M54.42112,000
 

無線機

名称通信範囲(m)重量(kg)
10R360100
10RK440100
12RT625110
 

乗員

1Commander(Radio Operator)2Gunner3Driver4Loader5Loader
 

拡張パーツ

改良型換気装置Class1装填棒Class1砲垂直安定装置×改良型旋回機構Class1改良型照準器Class1追加グローサーClass1
改良型無線機×車長用視覚システム×改良型モジュール構造Class1改良型装甲材Class1内張り装甲Heavy
 

隠蔽性

非発砲発砲時
静止時15.05%2.03%
移動時9.06%1.22%
 

派生車両

派生元SU-152(TD/75,000)
派生先Object 704(TD/192,500)
 

射界

射界左8°/右8°
 

開発ツリー

クリックで表示
152 mm ML-20S
(初期/53,880)
122 mm BL-9S
(24,000/178,500)

152 mm D-4S
(62,000/305,000)

Object 704
(192,500/3,660,000)
10R
(初期/3,660)
10RK
(3,100/18,600)
12RT
(5,600/33,600)
V-2IS
(初期/36,000)
V-2-54IS
(26,000/79,290)
ISU-152
(初期/22,040)
ISU-152M
(15,395/34,100)
 

車両に関する変更履歴

クリックで表示
v0.9.2ビジュアルモデルを改良
v0.9.3HDモデル化
v0.9.20152 mm D-4Sを追加
122 mm A-19 mod. 1937を削除
122 mm D-25S mod. 1944を削除
152 mm BL-10を削除
HPを1,010から1,200に変更
開発ツリーを変更
122 mm BL-9Sの開発経験値を44,000から24,000に変更
Object 704の開発経験値を176,500から192,500に変更

解説

  • 概要
    Tier8の第一ルートのソ連駆逐戦車
    SU-152の後継車両であり、ISの車体を流用して開発・量産された重自走砲である。
     
  • 火力
    他国の駆逐戦車に先んじて高火力・高貫通の15cm級戦車砲を搭載可能であり、このTier帯では破格の攻撃性能を有する。
    俯角はいずれの砲でも-6°と平凡であり、地形適性が良好とは言えない。
    射界も狭く、前線を張れる扱いやすさは無いものと見よう。
    122 mm BL-9S以外の122mm砲と152 mm BL-10はv0.9.20で削除され、新たに152 mm D-4Sが追加された。新規のプレイヤーには、これまでよりも開発が楽になったが、強みであった最終砲の著しい高貫通も同時に失ってしまった*1
    • 152 mm ML-20S
      152mm榴弾砲であり、ISU-152の史実砲。
      SU-152の152 mm ML-20 mod. 1931/37から精度・DPMが強化されている。
      HEを貫通させれば大ダメージが取れるものの、HEの刷新に伴い、HEATが通用しにくい重装甲車両に対しては、軽微なダメージしか与えることができず、ほぼ無力となってしまう。
      課金弾もHEATであり、高い単発があるとはいえ前身からTierが上がった事で貫通できる相手も少なくなっている。
       
    • 122 mm BL-9S
      ISU-122BMに搭載予定だった計画砲。初期履帯でも搭載可能。
      同格のIS-3の最終砲とほぼ同じものであり、貫通力・単発火力はTier8駆逐戦車としてはやや低いものの、同格までなら何とか通用するだろう。
      初期砲よりは安定してダメージを稼げるはずなので、開発後は搭載してもよい。
       
    • 152 mm D-4S
      v0.9.20にて152 mm BL-10との置き換えで追加された152mm戦車砲。
      単発750は同格駆逐戦車の中でもRhm.-Borsig Waffenträgerの15cm砲と並んで一位である。また、Rhm.-B. WTと違いAP貫通力も十分な数値を誇る。
      発射速度も単発の割に悪くなく、DPMではRhm.-B. WTやISU-152Kを上回る。
      一方で精度は駆逐戦車としては悪い部類で、遠距離から弱点は狙えないものだと思った方がよい。
      課金弾のAPCRの貫通力はAPからの伸びがやや悪く、標準化を加味するとBL-10の通常弾と同程度の貫通力となる。
      また総弾数が20発とかなり少なく、弾切れには注意が必要である。
      WZ-111-1G FTの130mm砲と比べると貫通力や弾速、精度、照準時間では劣るが、単発・DPM・照準拡散ではこちらが優れている。

      重量が6トンとかなり重いので機動力に影響が出るのに加え、改良履帯か改良型装甲材を装備しないと搭載できない。
      この砲を開発せずともObject 704に行くことはできるが、Object 704で中間砲として開発は必須なのでここで開発してしまった方が良いだろう。

       
  • 装甲
    SU-152と似通った形状を持ち、防御力の不足からやはり接近戦は苦手である。
    前面装甲は90mmに強化されたものの、十分とは言えない。
    基本的に被弾=ダメージになると考えた方が良い。
    耐久値はv0.9.20にてBuffされ、駆逐戦車の中では若干高めとなったものの、運用上の違いはあまりない。
    重駆逐戦車的な運用は危険であり、前線はできるだけ他の味方に任せよう。
    なお側面は75~90mmと悪くない厚みがあるので、撃たれそうになったらきつい角度の昼飯をすると弾いてくれることもある。
     
    ISU-152_armor.jpg
    ↑本車を正面から狙った場合のおおよその装甲厚。
    前方に突き出した防盾そのものは上部104mm、下部170mmとそれほど厚くもない。
    しかし防盾の外縁部には強い傾斜が付いていて容易に200mmを超え、強制跳弾になる部分も多い。
    本車に対して放った貫通力200mm超の砲弾が弾かれたり吸収されたりする原因が恐らくこれである。
    使っていてアテに出来るものではないが敵に回した場合は要注意。平らな部分を撃とう。
    なおこの車輌は向かって右側(広い側)の外側寄りに燃料タンクがある。前方から撃ち抜ける位置にあることは、撃つ側も撃たれる側も知っておいて損はないだろう。
     
  • 機動性
    出力重量比は駆逐戦車としてはそこそこ優秀であり、履帯性能は低いものの遅めの中戦車程度の加速力を発揮できる。
    最高速度も43km/h出るので、少し早めに動き出せば陣地転換は十分可能。
    一方で旋回性能は並の重戦車以下である。
    特に前進しながらの旋回では大きく減速してしまうので、近接戦闘には全く適性が無い。
    機動性はあくまでポジション取りの為のものと考えておくのが無難だ。
     
  • その他
    隠蔽性はSU-152から若干低下するが、平均程度は維持している。
    視認範囲は相変わらず短めであるため、孤立しないように気を付けよう。
     
  • 総論
    ステータスを火力に全振りしたようなロマン溢れる性能をしており、敵にとっては大きな脅威となる駆逐戦車である。
    味方の視界を活かして待ち伏せするのが基本だが、そこそこの機動性を活かして常に有利な狙撃ポジションを得られるように動くと良い。
    もっとも装甲や旋回性能は脆弱なので、接近戦は緊急時のみと割り切っておこう。
    その強力無比な火砲を活かせるように立ち回れば、自ずと戦果はついてくる事だろう。
     

史実

ISU-152.jpg
(写真は152mm BL-10を搭載したISU-152-2)

ISU-152は、SU-152の後継として開発された重自走砲である。
SU-152がKV-1Sの車台を流用しているのに対し、本車はISの車台を流用している。
SU-152とは異なる名称にする為、流用元の車台である「IS」と自走砲を意味する「SU」のかばん語である「ISU」が用いられた。
戦闘室のデザインや内部レイアウトはほぼSU-152と共通であるが、車高が若干高くなっており、内部空間に余裕ができた。
また、正面、側面の装甲がそれぞれ15mmずつ厚くなっている。

詳細
 

ISU-152の生産は1943年末から開始され、1944年夏のバグラチオン作戦において本格的に活動し始めた。
SU-152と同様、対戦車戦闘のみならず、高い榴弾火力を活かして陣地攻略戦や市街地戦に活躍した。
ISU-152は戦争終結後も生産が継続され、5000両以上が生産された。
輸出車両は1970年代以降まで使用され、エジプトに輸出された車両は中東戦争にも参加した。

 

ISU-152ファミリーは、量産されなかったものも含め、以下のようなバリエーションを持つ。長砲身砲を搭載したモデルは主にTigerIIに対抗するために設計されていたと言われているが、戦争終結に伴い重要性が薄れ、いずれも量産されなかった。

  • ISU-152
    ML-20系列の152mm榴弾砲を搭載する標準型。生産の時期により、車体のハッチの位置・形状などに相違がある。また、搭載砲も砲身長が異なるいくつかのモデルが存在したが、いずれも概ね30口径前後の短砲身砲であり、弾数は20発。
  • ISU-152-1 (Object246)
    長砲身のBL-8 152mm砲(ゲーム未登場)を搭載したモデル。BL-8の砲口初速は850m/sに達し、2000mの距離で203mmの貫通力があった。砲の信頼性不足と車体の機動性悪化により不採用。
  • ISU-152-2 (Object247, ISU-152BM)
    長砲身のBL-10 48.5口径152mm砲を搭載したモデル。BL-10はBL-8より若干砲身は短いが、マズルブレーキが装備されていた。また、BL-10は半自動開閉式閉鎖器を持ち、毎分3発程度の射撃が可能であった。やはり砲の信頼性の問題から不採用。
  • ISU-130 (Object250)
    艦載砲であるB-13を改修したS-26 54口径130mm砲を搭載したモデル。この砲はIS-7と共通のものである。不採用。
  • ISU-152 mod. 1945 (Object704)
    一新された戦闘室とML-20SM 29.6口径152mm砲を搭載したモデル。正式採用されながら量産はされなかった。詳細は当該項目を参照。
  • ISU-152K
    近代化改修モデル第一弾。1953年から改修が始まった。主砲弾数が30発に増加されたほか、新型の照準器の増設、エンジンの改造などが行われた。一部は装甲も強化された。
  • ISU-152M
    近代化改修モデル第二弾。1959年から改修が始まった。IS-2の近代化改修計画(IS-2M)と同時並行に行われ、改修内容には共通点が多い。夜間暗視装置の搭載、12.7mm機銃の弾薬庫・燃料タンクの拡張などが行われた。
  • ISU-122
    ML-20の生産量不足により、A-19 122mm砲を代わりに搭載したモデルで、搭載砲以外はISU-152とほぼ共通である。搭載弾数30発、発射速度は概ね毎分1.5発。後述のISU-122Sと合わせ、大戦中だけで2400両程度が生産された。
  • ISU-122S
    D-25S 122mm砲を搭載したモデル。D-25はA-19の閉鎖器を半自動開閉式に改良したもので、毎分3発程度の射撃が可能となった。
  • ISU-122BM (Object243)
    BL-9*2長砲身122mm砲を搭載したモデル。D-25Tの徹甲弾の砲口初速が780m/sであったのに対し、この砲は砲口初速1000m/s以上であったという。不採用。
     

実車解説動画
「Inside the Chieftain's Hatch: ISU-152, Episode 1」

 

情報提供

愚痴や日記など生産性のない話題外部総合掲示板をご利用ください。
マスター(M)バッジ報告専用スレができましたのでそちらへお願いします
使用感や装備など、アーカイブスペック解説に表記されています。

アーカイブ1

※実装または車両性能変更アップデートから3か月以上経過した車両であるため、管理人の提案に基づき新規コメント欄を非表示にします。本車両について語りたい方は外部掲示板を利用してください。


*1 課金戦車のISU-152Kが、かつての高貫通を持っている
*2 BL-7とする資料もあり。具体的な砲のスペックについては資料が見つかりませんでした