Tier 6 アメリカ 駆逐戦車 / 略称:Hellcat / 日本語表記: M18 ヘルキャット 
↑ M18 M34A1 + 3-inch AT Gun M7
初期状態。初期砲塔および76 mm M1A1 / M1A2の構成がM18 Hellcatの史実装備。
なお、中国軽戦車のType 64とは同じ砲塔になっており、こちらが改造元である。
↑ M18 M1 + 90 mm AT Gun M3
最終状態。試作車輌であるM18 Super Hellcatの史実装備。
M36 Jacksonから砲塔・主砲を転用しているが、砲塔のサイズや蓋の有無といった違いがある。
v0.9.15.1でのHDモデルの改良によって砲塔にOVM(車外装備品)が追加されている。
また、車体側面の履帯は増加装甲として機能する。元が薄いのであまり意味がないが・・・
スペック(v1.10.0) 
車体
耐久値 | 610⇒640 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 13/13/13 |
最高速度(前/後)(km/h) | 72/12 |
重量(初期/最終)(t) | 17.42/20.25 |
実用出力重量比(hp/t) | 22.71 |
本体価格(Cr) | 950,000 |
修理費(Cr) | 4,646~ |
超信地旋回 | 可 |
ロール | 狙撃型駆逐戦車 |
武装
名称 | 発射速度(rpm) | 弾種 | 平均貫通力(mm) | 平均攻撃力 | AP弾DPM | 精度(m) | 照準時間(s) | 弾速(m/s) | 総弾数 | 弾薬費(Cr) | 重量(kg) | 俯仰角 |
3-inch AT Gun M7 | 15.38 ⇒15.79 | AP APCR HE | 101 157 38 | 110 110 175 | 1,692 ⇒1,737 | 0.41 | 1.7 | 792 990 792 | 80 | 56 2,800 56 | 1,450 | -10°/+20° |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
76 mm AT Gun M1A1 | 17.14 ⇒17.65 | AP APCR HE | 128 177 38 | 115 115 185 | 1,971 ⇒2,029 | 0.39 | 1.7 | 792 990 792 | 70 | 96 2,800 68 | 1,567 | |
76 mm AT Gun M1A2 | 18.75 ⇒19.35 | AP APCR HE | 128 177 38 | 115 115 185 | 2,156 ⇒2,226 | 0.35 | 1.7 | 792 990 792 | 55 | 96 2,800 68 | 1,590 | |
90 mm AT Gun M3 | 7.06 | AP APCR HE | 160 243 45 | 240 240 320 | 1,694 | 0.35 | 1.7 | 853 1,066 853 | 30 | 255 4,400 255 | 2,050 |
※俯角は後方向きの場合、車体の膨らんだ部分に主砲が当たるため狭くなる
砲塔
名称 | 装甲厚(mm) | 旋回速度(°/s) | 視界範囲(m) | 重量(kg) |
M18 M34A1 | 25/13/13 | 16 | 370 | 2,300 |
---|---|---|---|---|
M18 M1 | 76/32/127 | 16 | 370 | 4,500 |
エンジン
名称 | 馬力(hp) | 引火確率(%) | 重量(kg) |
Wright Continental R-975EC2 | 350 | 20 | 515 |
---|---|---|---|
Wright Continental R-975C1 | 400 | 20 | 516 |
Wright Continental R-975C4 | 460 | 20 | 550 |
履帯
名称 | 積載量(t) | 旋回速度(°/s) | 重量(kg) |
M18 T67 | 17.95 | 30 | 4,000 |
---|---|---|---|
M18 T69 | 21.8 | 30 | 4,000 |
無線機
名称 | 通信範囲(m) | 重量(kg) |
SCR 510 | 325 | 80 |
---|---|---|
SCR 610 | 420 | 100 |
SCR 619 | 750 | 80 |
乗員
1 | Commander | 2 | Gunner | 3 | Driver | 4 | Radio Operator | 5 | Loader |
---|
拡張パーツ
![]() | × | ![]() | Class2 | ![]() | × | ![]() | Class2 | ![]() | Class2 | ![]() | Class2 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
![]() | × | ![]() | × | ![]() | Class2 | ![]() | Class2 | ![]() | Medium |
隠蔽性
非発砲 | 発砲時 | |
---|---|---|
静止時 | 21.09%⇒20.96% | 5.24% |
移動時 | 12.65%⇒12.58% | 3.14% |
派生車両
派生元 | M10 Wolverine(TD/25,500) |
---|---|
派生先 | T25/2(TD/42,350) |
射界
射界 | 全周 |
---|
開発ツリー
3-inch AT Gun M7 (初期/33,500) | ━ | 76 mm AT Gun M1A1 (4,600/50,330) | ━ | 76 mm AT Gun M1A2 (5,800/62,000) | ━ | M18 M1 (4,600/16,250) | ━ | 90 mm AT Gun M3 (14,000/81,000) | ━ | T25/2 (42,350/1,364,000) |
M18 M34A1 (初期/9,000) | ||||||||||
SCR 510 (初期/1,980) | ━ | SCR 610 (1,480/24,600) | ━ | SCR 619 (9,000/54,000) | ||||||
Wright Continental R-975EC2 (初期/10,500) | ━ | Wright Continental R-975C1 (900/11,000) | ━ | Wright Continental R-975C4 (1,500/13,900) | ||||||
M18 T67 (初期/8,600) | ━ | M18 T69 (5,100/17,000) |
車両に関する変更履歴
v0.9.0 | HD仕様モデルに変更 |
v0.9.2 | ビジュアルモデルを改良 |
v0.9.3 | M18 T67 suspensionでの移動及び車体旋回時のレティクルの拡散を60%増加 M18 T67 suspensionでの硬化/中程度/軟化した地盤の移動性能を9%/14%/9%減少 M18 T69 suspensionでの移動及び車体旋回時のレティクルの拡散を57%増加 M18 T69 suspensionでの硬化/中程度/軟化した地盤の移動性能を10%増加/17%/10%減少 最高後退速度を20km/hから12km/hに減少 76 mm AT Gun M1A2の砲塔旋回時の照準拡散を12%増加 M18 M1砲塔搭載時の90 mm AT Gun M3の装填時間を8秒から8.5秒に変更 90 mm AT Gun M3 の砲塔旋回時の照準拡散を25%増加 徽章及び優等マークの表示位置を変更 |
v0.9.15.1 | HDモデルに変更を適用 |
v1.9.0 | 3-inch AT Gun M7の総弾数を45発から80発に変更 76 mm AT Gun M1A1の総弾数を45発から70発に変更 76 mm AT Gun M1A2の総弾数を45発から55発に変更 修理費用を11%ダウン 収益性を3%ダウン M18 M34A1砲塔時のHPを550から610に変更 M18 M1砲塔時のHPを570から640に変更 派生元車輌からT67を削除 |
解説 
- 概要
v0.7.2で追加されたTier6のアメリカ駆逐戦車。
大戦後期、ビュイック社*1がT67をベースに開発・量産した対戦車自走砲(戦車駆逐車)である。
貫通力に優れた強力な砲を持ち、広い視界と高い隠蔽率をも持つ本ゲーム屈指の人気車両。
あまりの強さゆえに、かつてはマッチング範囲内のランダム戦では必ず敵味方に複数台のHellcatが居るような時期もあった。
……が、度重なる弱体化を受けて現在ではそこまで極端な優位性は持たない。 - 火力
90mm砲以外はM10 Wolverineからの引き継ぎであり、90 mm AT Gun M3を搭載してからが本車の本領発揮である。
俯角はいずれも-10°と優秀だが、後方に砲を向けると俯角が一切取れなくなる。
と言っても145°までは問題なく俯角が取れるので、注意していれば極端に困る場面は少ない。
ほかに、車体移動・旋回時の照準拡散が自走砲以外では本車だけ突出して大きく、Tier6全車両中ワースト2位(ワーストは自走砲のFV304)。砲塔旋回時の拡散も大きく、Tier6で砲塔を持つ全車両中でワーストタイ。- 76 mm AT Gun M1A2
M18 Hellcatの史実砲。
M10 Wolverineから精度と装填速度が強化された上位互換である。
DPMは後述の90mm砲を上回るが、Tier5中戦車相当の単発火力・貫通力しかない。
課金弾のAPCRでも貫通力がたった177mmしかなく、弱点を隠されると有効打を与えられない相手が多くなってしまう。 - 90 mm AT Gun M3
Super Hellcatの史実砲であり、M36 Jacksonと互換性がある。
改良砲塔+改良履帯でのみ搭載可能。
76mm砲のようなDPMは失われるが、その代わりとして単発火力と貫通力に優れており、位置取り次第で格上にも大きなダメージを与えられる。砲精度も高く、Tier7までなら通常弾でもしっかり狙えば正面からの貫通も狙える。
課金弾のAPCRは貫通力が243mmもあり、多くのTier8重戦車を正面から貫通可能である。さすがに通常弾だけでは厳しいため何発か持ち込んでおくとよい。
なお、総弾数が30発と少ない事には注意しよう。
- 76 mm AT Gun M1A2
- 装甲
基本的には頼れない。適切に距離を取る、ハルダウンで投影面積を減らす等の被弾しないための工夫が必要となる。
特に榴弾砲は天敵であり、格下でも自走砲などの榴弾砲搭載車輌には洒落にならないダメージをもらいやすい。
HPは大幅に増えたのでTier5以下の車両に比べれば幾分か生存性能は上がったと言えるだろう。- 砲塔
改良砲塔は正面と背面に限ってはある程度の装甲厚を持つ。
防楯と主装甲の重複部が120~170mm(ただし範囲は狭い)、背面のカウンターウェイトが127mm厚となっている。
とはいえ正面も硬い部分は狭く、オープントップの上面や薄い側面に至っては弱点である。
稜線ハルダウンから引っ込む際などは角度のついた防楯端で跳弾・防弾する事も稀によくあるが、あまり当てにせず完全回避を狙う方が良い。 - 車体
車体装甲はわずか13mmとTier1クラスの薄さである。
大口径榴弾や自走砲に貫通されないよう、細心の注意を払う必要がある。
- 砲塔
- 機動性
駆逐戦車としてはゲーム内トップクラスの72km/hを発揮できる。
ただし旋回性能は駆逐戦車相応に低く、全周砲塔を持っているとは言え接近戦は大の苦手である。
基本的に陣地転換と有効な位置取りの為の機動性と考え、機動性を活かした接近戦は緊急時のみとした方がいい。
また、後退速度は12km/hと前進に比べてかなり遅く、飛び出し撃ちの際も反撃を受けやすい。 - その他
- 隠蔽
かなり高く、静止時は並の軽戦車よりも発見されにくい。
HD化に伴って隠蔽性能はやや劣化した模様だが、依然として優秀である。
迷彩ネットや15mルールなどを活用して高い隠蔽を余さずに活かしていこう。 - 視認範囲
370mと優秀な数値であり、隠蔽・視界を活かしての偵察も可能。
偵察車両が不在の際などはうまく茂みを使って視界を提供しよう。
ただし旋回が遅いため走り偵察はリスクが高い。また、置き偵察時にもあらかじめ撤退を意識した方向へ車体を向けておく事が望ましい。 - 開発
強力な90mm砲を使用するためにも改良砲塔の搭載を急ぎたいが、改良履帯が必須となる。
というのも、改良砲塔は初期砲塔の2倍近い重量があるのに対し、初期履帯は初期状態の時点で積載量ギリギリな為、初期履帯に拡張パーツの改良型装甲材を使用しても積載量が不足してしまうのである。
開発する順序を検討する際は、砲塔は履帯とセットと考えておこう。
- 隠蔽
- 総論
良好な機動性と高い隠蔽性能、貫通力に優れた主砲を有する優秀な駆逐戦車である。
全体的な特性はM8A1やT67に近いが、より単発火力と砲の精度が強化され、一撃の重要性が上がっている。
機動性があるからと無策に前へ出ると、旋回や後進の遅さから敵の射撃を避けるのが難しく、瞬く間に撃破されるだろう。
かと言って常に後方で控えていては射撃機会を作りづらいマップや状況も少なくない。
マップによっては開幕直後から狙撃地点へ急行したり、中盤以降は機動性を活かして大胆に狙撃地点を変えるなどの工夫とマップ研究は怠らないようにしよう。
もちろん発見された際を考慮して、退避可能な障害物や地形を常に把握しながら移動しよう。
とはいえ、後衛の駆逐戦車としての能力は非常に高く、優秀な隠蔽や駆逐戦車随一の最高速度を活かし、火力支援しながら生き残り続けよう。
位置取りさえ正しければ安定して高い戦果を挙げる事ができる良戦車となっている。
史実 
(歩兵支援射撃を行うM18)
M10 Wolverineよりも理想的な戦車駆逐車として、1942年初頭から開発が続いていたT67は様々な仕様変更を経て、1943年10月、M18 GMC(Gun Motor Carrige:自走砲)として制式化された。
本車の主武装はM4A3E8などと共通の76.2mm M1であり、それをオープントップの砲塔に搭載した。なおM10の3インチ砲と口径は同一だが弾薬が異なる。
M18の最大の特徴はその機動力である。
本車はわずか17.7tの車体をM4中戦車と同一の400馬力(後期型は460馬力)のエンジンで駆動し、最高速度は80km/h以上に達した。また、米国車両としては初めてトーションバーサスペンションを採用しており、その機動性はM4とその派生車両を大きく上回った。
また、ユニバーサルシャフトを介して前方まで動力を伝達することで、車高を抑えることにも成功した。
反面、防御力は極限まで切り詰められた。
砲塔正面でさえ装甲厚は1インチ(25.4mm)に過ぎず、車体全周と砲塔側面・背面の装甲厚はわずか0.5インチ(12.7mm)であった。
装甲を犠牲に火力と圧倒的な機動力を手に入れた本車は、戦車駆逐大隊の戦術を体現するような車両だったのである。
本車の生産は制式化前の1943年7月から開始された。生産数は約2,500両である。
M18が戦場に投入されたのは1944年1月であったが、その時点で戦車駆逐大隊のドクトリンはほとんど有効性を失っていた。
すでに連合軍とドイツ軍の攻守は逆転し、電撃戦の時代は終わっていたためである。
戦車駆逐大隊の所属車両は分散運用され、通常の戦車部隊の補助戦力として用いられた。しかも、その任務は対戦車戦闘より陣地攻略の支援の方が圧倒的に多くなっていた。そのような任務下においては機動性を生かせる場面は少なく、逆に薄い装甲とオープントップの砲塔は搭乗員に無駄な犠牲を強いることとなった。
本車は太平洋戦線にも投入されたが、そこでは本車の性能のちぐはぐさがさらに目立つこととなった。
日本の戦車は数が少なく滅多に遭遇しなかった上、軽装甲であるため76.2mm砲を用いるまでもなく撃破可能であった。
一方で、本車の軽装甲は日本軍の貧弱な対戦車火器にすら対抗できなかった。
太平洋戦線では、ヨーロッパ以上に陣地攻略任務の割合が高く、本車がその真価を発揮する場面は全く無かった。
第2次世界大戦後には、ユーゴスラビアに供与された車両がM36ジャクソン、T-34-85、T-54に混じって1990年代のユーゴスラビア紛争に投入された。
なお、本ゲームでは改良砲塔としてM36と同じものが搭載できるが、これは史実において試作された車両である。
開発時期が遅かったため、終戦に間に合わず、量産は行われなかった。
参考資料
『British and American tanks of World War Two』Peter Chamberlain, Chris Ellis
「アメリカ軍駆逐戦車」『グランドパワー』2011年7月号
http://ja.wikipedia.org/wiki/M18_%28%E9%A7%86%E9%80%90%E6%88%A6%E8%BB%8A%29
http://combat1.sakura.ne.jp/M18.htm
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