【ひのきのぼう】

Last-modified: 2024-03-21 (木) 05:00:08

概要

檜(ヒノキ)を削り出して作られた棒。DQ2で初登場し、9・10は欠席するも11で久々に復帰した。
見た目は「持ち手に布が巻かれた細身の棍棒」という非常にシンプルな一品で、どちらかというと日用品の部類(後述)。
というわけで本格的に魔物退治に挑むにはまず向かないため、いずれの作品でも攻撃力が最低クラスの武器として位置づけられている。
主人公や魔法使い系キャラクターの【初期装備】であることも多いものの、大抵の場合早々に買い替えられてしまう運命。
また、序盤の魔法使い系モンスターにはこれを落とす奴が結構多い。気分だけでも魔法使い。
 
DQ8以降では分類が「剣」になっている。木刀だったら間違ってなかった。でもこれはどっからどう見ても棒。
なのにDQ8以降、杖やスティック(片手杖)として扱われたことは一度もない。
そして明らかに「棒」を扱う【棍スキル】が登場したDQ9では欠席。それほどまでに「棒」「打撃武器」として扱われるのが嫌なのか。
コイツが頑なに「剣」と言い張っているせいか、石刀は出演しているのに、木刀系の武器は今まで1回も出てきていない。
 
ちなみにモンスターズには【ひのきのつえ】という類似品がある。

DQ2

攻撃力+2。前作の【たけざお】に代わって登場し、以降レギュラーとなる。
ただし竹竿と違ってこちらは非売品。売却額は15G。
【ムーンブルクの王女】の初期装備。【まじゅつし】のドロップアイテムでもある。
FC版のみ【満月の塔】の宝箱からも入手できる。
 
性能が低すぎるからといって、王女の武器を早期に買い換えようと焦る必要はない。
確かに【リリザ】【ムーンペタ】(リメイク版)に行けばもっと強い【せいなるナイフ】を買えるのだが、この時点での王女は基本的に何を装備させても打撃には期待できない。
まあ聖なるナイフがあれば【ミイラおとこ】のような守備力の低い相手には数ポイントのダメージが通るのでそのわずかな差が倒せるか否かを分けることも少なくないものの、この頃は攻撃力の高い敵が多く、守備力に劣る王女が【ぼうぎょ】をしないリスクに見合うかどうかは……。
よほど懐が潤っている人でない限りはローレサマル両王子の装備を充実させるほうを優先するはずなので、多くの場合王女はしばらくの間檜の棒1本を携えたまま旅をすることになるが、別段困りはしないだろう。
アイテム欄を1つ空けるべく、売り払ってしまってもいいぐらいだ。
少なくとも【ルプガナ】【まどうしのつえ】を購入できるようになってからでも、王女の武器の新調を考えるのは遅くない。

非売品なので手元に残しておきたいという場合はリメイク版では預かり所に入れておくとよい。複数欲しければまじゅつしを狩ればすぐに溜まる。
FC版ではドロップアイテムの仕様上1つしか落とさないが、宝箱が復活する仕様があるので、その気になれば満月の塔でいくらでも入手できる。まあしないだろうが…
 
素手とは与ダメージ1しか違わないが、最序盤の敵であれば意外に小さくない差にもなる。
どのみちサマル加入直後はリリザあたりで彼を育てる必要があるため、初期の段階で魔術師からドロップで得られたのであれば、これを活用して武器の資金を浮かすという活用法も一応ある。
棍棒と銅の剣を両方売れば聖なるナイフくらいはすぐに買えるので、早々に棍棒と銅の剣を手放してドロップを狙いたいというプレイスタイルには良いかもしれない。
ローレはLV4~5もあれば檜の棒でも【おおなめくじ】【アイアンアント】程度はほぼ一撃なので、サマルに強い武器を優先して2人掛かりで殴りかかると良いだろう。
その場合、ローレの武器を新調するのは【湖の洞窟】【ローラの門】へ向かうときでも遅くはないが、サマルが【ギラ】を覚えたら檜の棒はサマルに回すこともできる。

DQ3

攻撃力+2。全ての【職業】が装備できるが、【武闘家】のみマイナス補正がかかり攻撃力-1になってしまう。
【アリアハン】【スー】(FC版のみ)で、5Gで販売。
 
開始直後に【アリアハン王】からもらえる支度品の中にこれが1本ある。
【勇者】の初期武器は【どうのつるぎ】で、他にも【こんぼう】を2本もらえる。
パーティ全員を打撃キャラで埋めない限り、必要な分は足りるので問題ない。
余りものとして【魔法使い】など棍棒が装備できないキャラか、パーティ内で最も力の低いキャラに回されるパターンが多いはず。
もちろんそういったキャラの打撃に期待できるわけもないので、ほぼ「装備しているだけ」のお飾り。
とはいえ、魔法使いについては【いざないの洞窟】で手に入る【せいなるナイフ】あるいは【カザーブ】で手に入る【どくばり】の入手までこれを持ち続けざるを得ないだろう。
 
人によっては最初から誰にも装備させずに即売り払われてしまうことも。ただ売値がたったの3Gというはした金。
売ったところで雀の涙、こうも安けりゃ売るのも惜しい。
一応誰でも装備できることを利用し、戦闘中に【混乱】した仲間を【パーティアタック】で正気に戻したい場合には使えるか。【バラモス】戦用に準備するのも悪くない。
というのも当時「武器を外す」というコマンドはなく、攻撃力が低いこの武器を持たせておいて装備しなおし、与えるダメージを抑えるしかなかったのだ。有益な用途としてはそれぐらい。
【眠り】の場合、パーティアタックのダメージが激減する仕様のため、そこまでする必要はない。)
あとは、どうしても武闘家に武器を装備させたい人は、カザーブで【てつのつめ】を購入するまでこれを装備するのが最も害が少ない。
 
【スライムつむり】が1/32でドロップする他、【カンダタ】【カンダタこぶん】【ひとくいばこ】が1/2048と異常なほどの低確率でドロップする。これは【アカイライ】【さとりのしょ】をドロップするのと同じ確率。
こんなバカバカしいお荷物同然なものが、戦う機会の限られる相手からプレミア級の確率でドロップをモノにした結果かと思うと虚しさしかない。
アカイライ相手なら同じ確率で悟りの書がもらえたかと思うと損した気分にしかならないだろう。ましてやアカイライはエンカウントでいくらでも戦えるので尚更である。
これは、ひのきのぼうのアイテムIDは00であり、ドロップアイテムの欄に何の数値も入力しなければ自動的にひのきのぼうをドロップするようになるという仕様上の産物がこの結果なのである。
1/2048という低確率も同じ理由で、制作側はドロップなしを想定していたと思われる。
 
ちなみにバグで全ステータスがゼロのLv0勇者が生じた場合、必ず道具欄が(装備していない)8本の檜の棒で満たされている。
これも檜の棒のアイテムIDが00である仕様の産物である。
 
また特殊な用途としては、棺桶バグにおいて役立つアイテムでもある。
アイテム変換は行う場所によってアイテムIDの減少幅が異なるが、船入手前に【ゆめみるルビー】で行う場合はアッサラーム2Fしか場所を選べない。
この場合の減少量はマイナス2となるので、変換元のアイテムIDは目的のアイテムに合わせて奇数か偶数のものを用意する必要がある。
奇数IDのアイテムの場合は、何も持たない空欄にするのが手っ取り早く、まさに空中元素固定(しかも身に付けた状態)でアイテムが「錬成」される。
これに対し偶数IDのアイテムの場合は、わずか5Gで買える檜の棒が手っ取り早い。
アイテムIDは128(装備の有無を含めれば256=100h)の剰余でループするので、特にイベントアイテムに多いID値の高いものは、アイテムIDが偶数であるなら00である檜の棒から始めるのが近道となる。
ただし00を切った際に桁下がりになる関係か、アイテム欄の隣が同時に変化してしまうことがあるので、隣に重要なアイテムは置かないように注意。
上記の通り、装備していればアイテムIDが128加算されるので、桁下がりを起こしたくないのであればあらかじめ装備しておけばよい。
もっとも隣のアイテムはアイテムIDが1だけ下がるので、これを利用することでも奇数か偶数かを調整できる。
アイテムID値が高くて偶数かつ気軽に調達できるものとしては【まだらくもいと】(74h=112)から始める手もあるが、それよりもID値の高い【にじのしずく】(76h=118)やの各オーブを得るには、檜の棒が必要になる。

リメイク版

扱いはほぼ同じだが、新職業の【盗賊】だけは事情がやや違う。
【レーベ】まで他の武器がないので、初期武器としてしばらく使われることになるのだ。
一方、眠りに加え、混乱中の仲間への攻撃もダメージが軽減される仕様になったため、その用途での利用価値は減った。
スマホ版以降では【パーティアタック】がなくなったのでその用途での利用価値は皆無に…。
 
また【旅人の宿屋】【タンス】からも入手できる。
ドロップなしの設定ができるようになったことで、スライムつむり以外のモンスターはドロップしなくなった。
 
SFC版の公式ガイドブックでは杖系武器と同じページに掲載されている。
どう考えても後述するDQ7・8の扱いよりもこちらの方が正しいと思われるのだが……。

DQ4

【ブライ】の初期装備。
本作以降、定価が10Gというお馴染みの設定になった。
後述のように店売りは限られるものの、ドロップを含めれば第1章から第5章まですべての章で目にする可能性がある。
ただし、ブライ以外でまともに装備する可能性のあるのは第4章序盤の【マーニャ】くらいであろう。
全キャラ装備可能かと思わせておいて、FC版では【アリーナ】だけは装備不可能。
ブライが護身用として扱える程度の武器なので、専門的技術が必要とも思えない。
前作の武闘家の装備ラインナップを意識している……と思いきや、こんぼうの方は装備可能だったりする。
 
第3章では【ボンモール北の村】の道具屋で【はがねのつるぎ】に見せかけて売られている。
これはいわゆる幻術で、実際に買うと手元にきた時点でひのきのぼうに戻ってしまう。
詐欺にも見えるが、買値は10Gなので意外にもひのきのぼうとしては適正価格なのがなんとも腹立たしい。
第3章ではその特殊なシナリオ上、武器を持たずに動く機会が少なくないので、たまたまコレを入手した時に装備する可能性もゼロとは言い切れないが、実際のところそのような状況では逃げまくるかキメラの翼で移動すべきなので、コレで殴ったほうが早いなどという状況はまず無い。
 
キツネの術が解けた後は販売している店がなくなるため、購入できる場所がなくなってしまう。
ただ、【みならいあくま】【ベロベロ】など、これを落とす敵はいるため、入手手段が完全に断たれる訳ではない。あっても邪魔だけど……。
【ひとくいばこ】も落とすが前作同様ゼロ同然な確率。厳密には前作よりも更に下がり1/4096。これは単にドロップアイテム区分の最低が1/2048から1/4096に変わったためで「最低のドロップ率で檜の棒」に違いない。
上述の通り前作では「ゼロ同然な最低確率檜の棒で落とす」仕様は「ドロップなし」を想定していたものだが、本作では【とうだいタイガー】のように正式に「ドロップなし」という設定ができた。
にもかかわらず何故か前作の仕様を律義に引き継いでいる。

リメイク版

【トルネコ】も装備不可能になったが、上記のようにトルネコがひのきのぼうで戦う状況はまず無いので、このせいでトルネコが戦闘時に苦労することはない。
第3章の高確率なアイテムドロップにひのきのぼうはないし、最初の町であるレイクナバの武器屋でも売ってない。
 
むしろこれはボンモール北の村のイベントではがねのつるぎのニセモノに安易に気づかれないための対策と思われる。
FC版のときと違い、買うときに装備時の攻撃力が表示されるので、トルネコが装備できるとあまりに攻撃力が低いことから速攻ニセモノだとバレてしまうからだ。
ボンモール北の村限定商品なのはリメイク版でも同じ。
DS版ならば3章でも【ふくろ】が使えるので、アイテムを道具袋の限界数まで集めたいというコレクターは【うまのふん】と併せて99個買っておこう。
また、マッドルーパーからも入手できるようになった。
 
また、書物【魔法の杖をもとめて】にて、老人が歩行するのを助けるのに適した「究極の杖」として登場している。
ただ、公式イラストにあるものは杖として扱うには些か短すぎるため、実際には【かしのつえ】のように長めのものもあるのだろう。

DQ5

攻撃力+2。
主人公の初期装備。
攻撃エフェクトは杖と同じ。最弱クラスの杖という使い方だろうか。
前2作では魔法使いなど後衛キャラでも装備できる武器というイメージだったが、本作では戦士系キャラの武器になった。ただし、仲間モンスターの魔法使いの装備グループも装備可能。
 
他の作品なら武器をこれでごまかしつつ先に防具を揃えて、という選択肢もあっただろう。
だが、本作では最初の町である【サンタローズ】にそもそも防具屋が無い。
ここまでで【たけのやり】が買える程度のゴールドがあるので、まさにたけのやりに変えたくなる状況。
 
初期の固定戦闘で経験値を得れば主人公はLv2になるので、檜の棒のままでも【スライム】【とげぼうず】程度ならほぼ1撃で倒せるし、【せみもぐら】に対してもさして苦戦はしない。
しかし、攻撃力変化はとげぼうずを「ほぼ1撃(ときどき討ち漏らす)」と「確実に1撃」の境界線にあり、意外と差があったりするのも確かなので、その辺の判断はプレイヤーによるだろう。
 
本来の武器としての役割はこのように一瞬だけの登場だが、SFCではある意味重要。
それは、あの裏技【ひとしこのみ】の「ひ」の部分に該当するため。
用意する手段は、幼年時代から持ち超すか、過去のサンタローズに戻って購入するか。
アイテムの並び順も必須で、装備した武器は上にソートされる仕様上、制約がきつい。
主人公は指定の並び順で元から一番上であるひのきの棒以外装備できず、素っ裸に棒1本の格好になる。
安全を求めるなら、主人公は隊列の後方に置くか、馬車入りさせておくとよい。

リメイク版

PS2版ではレベル3まで上がるようになったので、ひのきのぼうのままでも問題ないだろう。
「ひとしこのみ」が削除されたのでただの最弱武器でしかなくなってしまった。

DQ6

攻撃力+2。
やはり【主人公】の初期装備。【山肌の道】でこんぼうが手に入るので旬の期間は短い。
下手をすれば【ライフコッド】を出る前にたけのやりに取って代わられてしまう。
【アモス】【テリー】以外の人間キャラが装備可能だが、普通は装備することはまずないだろう。
一応、【混乱】時にこれに持ち替えて味方への打撃のリスクを減らすという使い道がないこともないが。
 
ただの棒では締まらないからか、【神崎まさおみ】の漫画版では木刀のような形状をしている。
劇中では主人公だけでなく【ランド】もこれを武器として持っていた。
 
かなり後半になって【パペットマン】が落とすが、使い道も無いのでとことん無意味である。
同じ地域に【はぐれメタル】が出現するので、メタル狩りをしていると結構溜まる。
【会心の一撃】狙いで【複数攻撃武器】から持ち替える手もあるが、他の武器でも代用できるのでやっぱり無意味。

DQ7

攻撃力+2、全員が装備できるが【ガボ】のみ攻撃力-1に下がってしまう。
【グランエスタード】城下町の宿屋2Fのタンスに入っている。
 
公式ガイドブックによれば漁具の一種で「硬くゴリゴリとした棒で、とった魚を叩いて弱らせるために使う」とされており、漁村である【フィッシュベル】のよろず屋やエスタード城内の道具屋に売っている。
今作ではプレイヤーキャラ全員が初期状態で武器を装備していないので、タンスのものはとりあえず持たせて損はない。エスタード城内の道具屋ではこれや僅かに強力なたけのやりも売っているがまだお金を稼ぐ術も戦闘もないので無理して買うほどでもない。
【マチルダ】の庇護下でお金と経験値を稼ぐならすぐにお払い箱となるだろう。マチルダに頼るつもりがないなら男2人の装備が揃い次第、【マリベル】に回すといい。
敵モンスターでは【ねこまどう】が落とすが、【ウッドパルナ地方】では間違いなく最強クラスの敵なので、もう少しマシなものを落として欲しいところだ。
 
次作でまさかの剣としての登場に多くのプレイヤーからのツッコミを呼んだこの武器だが、実は本作のPS版公式ガイドブックの時点で既に(【こんぼう】と共に)剣として分類されていた。なんでさ。

リメイク版

アミット号内の宝箱からもう一つ入手可(PS版ではアミット号内の宝箱は両方空っぽ)。
さらにキーファの初期装備として追加されている。このため三人分用意できるようになり、スライム戦で最低限の火力は確保された。

DQ8

攻撃力+4。価格は10G。
【トラペッタ】【船着き場】で販売されている他、1つだけならトラペッタで拾える。
敵では【くしざしツインズ】(1/64)、【げんじゅつし】(1/32)が通常枠で、【どろにんぎょう】(1/32)がレア枠で落とす。
 
杖や短剣、ないしは打撃武器の類かと思いきや、まさかの剣に分類されている。しかも鞘まで付いている。
だったら名前を「木刀」にでもすれば良かったのでは…
ちなみにこれ剣じゃないだろという突っ込みは制作陣も想定済みなのか、これを装備して敵を攻撃すると普通の剣の音ではなく、きちんと打撃系のように叩いた効果音が鳴る。
当然剣スキルの特技は問題なく使用可能で、例え火炎斬りしようが、メタル斬りでメタルスライムに突き刺そうが全く壊れない。檜すげえ。
装備できるのは【主人公】のみ。
ゼシカや3DS版ゲルダは短剣スキルを伸ばしても装備できない。
しかしながらその主人公の初期装備である【兵士の剣】よりも攻撃力が低いため、武器としてはまずお呼びがかからない。一応前作までより攻撃力が倍になったのに装備する必要がないためさらに悪化しているとも言える。あんまりだ。
 
意外な使い道としては最弱武器であることを逆手にとって主人公が混乱した際に装備させることで同士討ちのダメージを軽減させるという活用法もある。
普通なら武器を外せばいいのだが【格闘スキル】を育てている場合に限っては素手時の方が攻撃力が上。鉄拳が痛い時はこの武器を装備することで攻撃力を最低に出来る。
最弱武器も状況と使い方次第では役に立つので、安易にガラクタ扱いしないでおこう。
 
錬金素材としての使い道はそれなりに豊富である。
現実世界でも檜は建築材等さまざまな用途に使われているので、DQ8においてもそれに倣ったのだろう。
 
具体的なレシピは以下の4つ。

豊富なのはいいがいずれも買った方が早い。
ただ、トラペッタの武器屋の宝箱(要【とうぞくのかぎ】)には「さぁ作れ」と言わんばかりにひのきのぼうとダガーナイフが入っている為、鉄のヤリひとつはタダで作れる。
このレシピはなかなか有用。ロングスピアが高額で手が出ない場合に、とりあえず槍を持つという手段に使える。
ロングスピアのレシピも時期は遅くなるが同様にお金がほとんどかからないので他にお金を回したい人にはありがたい。
 
また、ダガーナイフや鉄のヤリをランクアップさせて、売却価格を引き上げる手段に使える。
例えばダガーナイフを350Gで買って、ひのきのぼうを計3本分使ってロングスピアにして売れば、380Gの出費に対し850Gの売却額となり、差し引きで470G分儲かる。
尤も錬金を2回分行わなければならないので効率はあまり良くないが。
敵のドロップなどでこれらの武器が余った場合は検討に入れておいてもいいだろう。
ちなみに、鉄のヤリの段階で売ると、15G分しか儲からない。
逆に、ロングスピアを更に【ホーリーランス】にランクアップさせても、【金のロザリオ】の原価の関係で差額は増えない。

DQ11

最弱の片手剣。買値10G。うち直しに必要な宝珠は1つ。
【主人公(DQ11)】【カミュ】【シルビア】【グレイグ】が装備可能。

-+1+2+3
攻撃力791116

本来登場させる予定は無かったが、同社から発売されたニーア オートマタとのコラボでひのきのぼうが出たことから実装された。経緯については余談も参照。
ぱっと見はバットのようである。打ち直しの上昇幅は高めになっているが、主人公の初期装備が初期値・上昇幅ともにこれより強い【イシのつるぎ】なので使い道は皆無。強いて使い道を挙げるとするなら、【パーティアタック】の際にこれに持ち替えるぐらいか。
【イシの村】の宝箱に入っている他、【デルカダール地方】のキャンプでも売っているが、買うことはまずないだろう。
【ズッキーニャ】のレアドロップでも入手が可能。
 
また今作ではムービー中に主人公が武器を構えて戦うシーンが結構あるのだが、PS4版やDQ11Sの3Dモードだと装備している手持ち武器がそのままムービーに反映される影響で、これを装備させるとひのきのぼうで剣を相手に鍔迫り合いしたり敵を倒していくというシーンになる。
しかも明らかに木製の棒きれでは出せないような金属音や太刀音が出るため、イベントによっては非常にシュールな光景になる。

不思議のダンジョンMOBILEシリーズ

不思議のダンジョンシリーズ初登場。容量の都合で剣と同じグラフィックになっている。
相変わらず武器としては使い物にならない。
 
しかし、このシリーズでは草と錬金するとその効果を持った杖が作れるので、錬金素材として重宝する。
(【ラリホー草】との錬金で【ラリホーの杖】【火炎草】との錬金で【メラミの杖】など)
ある意味ドラクエシリーズで最も優遇されているかもしれない。

ヒーローズ1

護衛ミッションで現れる村人・男タイプが装備している物がこれだと思われる。
力の無い村人が、気丈にも敵に立ち向かおうとする姿を表しているが、周囲に居るのは【ヘルバトラー】【キラーマジンガ】といった猛者ぞろい。

ヒーローズ2

プロローグの主人公二人による【オレンカ】での模擬戦で、【テレシア】がこれと【おなべのふた】をセットで使用。【ラゼル】は双剣版の【ひのきのぼう・2本】を使用していた。
装備コンプのためと、【マネマネ】で見た目を変える用として、【ちいさなメダル】2枚と交換できる。

シアトリズム

プレイヤーカードに設定できる通り名で登場。それだけドラクエを象徴する武器ということなのだろう。
しかし通り名が棒……。

ビルダーズ1

本作最弱の武器で攻撃力は1。【きりかぶ作業台】でも作れる。
【ふとい枝】1個で作れるが、もう1本ふとい枝があれば攻撃力5のこんぼうが、もう2本あれば採掘向きの【おおきづち(武器)】が作れるので、わざわざこれを作ることはないだろう。
 
1章と終章の初期装備だが、何もないよりはマシといったところ。
1章では開始直後の「物を作る」ということのチュートリアルで一度は作ることになる。主人公が初めて作り出した、記念すべき最初の武器である。2章、3章では最初からこんぼうを所持、作成出来るので出番はない。
 
【終章】ではラダトーム跡地…もとい建設予定地への到着までの当分の間、裸一貫(【ぬののふく】くらいは作れるが)にこの棒きれ一本(と人によっては【ダンベル】を荷物に抱えて)で戦い抜くことになる。
こんぼうのレシピもこの時点ではないので本当にこの一本の棒きれが唯一にして無比の武器となる。
そのあまりにも貧相にも程がある装備から、最終的に伝説の装備一式で身を固めた姿へと行き着いた時にはある種の感動を覚えることだろう。
 
ところでこれがふとい枝一つから作れるということは「ふとい枝=ひのきの枝」となるはずである。
しかしそれの元である「ひのきの木」はこの世界のどこにも存在しない。ふとい枝は世界中に大量に落ちているのに、である。枯れ木の類がひのきで絶滅したのかもしれないがそれにしては枝が余りにも多すぎる…
このひのきのぼうは「ひのき」ではないのかもしれない。

ビルダーズ2

攻撃力がなんと8もある!が作中武器の攻撃力が全体的に過剰気味なだけで最弱武器であることに変わりはない。
厳密に言えば【勇者のはた】【羽子板】というさらに攻撃力の低い武器は存在するのだが、これらには特殊な効果がついており、単純に攻撃力を比較できるものではない。
 
必要素材は【木材】1つ。今作でもひのきに限らず何の木材でも作ることができる。というか、やはりひのきの木が存在しない。
 
プロローグ中にレシピを閃きチュートリアルで作製、さらに【ジバコ】の依頼で1本作ることになる。
【かんごく島】ではサブイベントをこなしておけば入手でき、ボス戦がちょっと楽になる。
さらに素手では壊すのに3発も殴る必要があった【砂】ブロックが1発で壊せるようになって感動する。
 
【そざい島】で無限化した後にもいつの間にか木材は貯まりやすいので、【ビルダールーム】などの【収納箱】に放り込んでおくと、いつの間にか数十本のひのきのぼうが作られている。三角帽子の妖精さん…ではなく暇を持て余した住民の仕事。僅かながら【ビルダーハート】の足しにもなる。
しかし【てつのつるぎ】等と違い【ねふだ】の対象外アイテムなので、結局処分に困る。正直のところ、どうせ作るなら床系でも増やしてくれた方がまだ消費機会があるのだが。

トレジャーズ

【お宝】の一つとして登場。

お宝No.196
レアリティジャンク
カテゴリーヒストリー
コレクション武器
標準価格16,000G

タクト

Dランク武器として登場。
基本値 : HP+9・こうげき力+3
特殊効果はなし。
錬金候補 : HP+14・こうげき力+4・すばやさ+3

ダイの大冒険

序盤、復興中の【パプニカ】の武器屋で、1本5Gで売られていた。
のちの【破邪の洞窟】の宝箱からも合計2本発見された。
【メルル】が両手に持っている時代劇の十手ほどのサイズの棒。
宝箱を見れば開けずにはいられない【レオナ】により入手されたが、ほぼひとくいばこで当たりでもこれとお金が合計215Gだったので、酷評されている。
 
他にも、劇場版ではソフィアの港町の喧騒の中「ひのきのぼうがうちの店ならたったの2ゴールド!」という声が混ざっているが、ここまで来るとかなり破格である。

スライムドーン!!

【アスケシュ】が檜の棒を2本連結したヌンチャクを使用。後に「蒼天のソウラ」にも登場した。
さらに【ウッコネン】が同じく檜の棒を用いたトンファーを使用。

余談

武器なのにこれを武器屋で扱ってない事を疑問に思ったプレイヤーもいたことだろうが、実はその扱いが普通。というのは【公式ガイドブック】の説明でも日常生活の護身用、農家が脱穀で使うため、漁師が巨大な獲物を叩いて弱らせるため……等々、そもそも武器扱いされていない場合が多いのだ。
なお、DQ1では最弱の武器は【たけざお】。これでは釣竿か物干し竿だ。
さすがにそれで戦うのはおかしいとの判断か、DQ2からはひのきのぼうに交替し、最弱の地位を受け継いでいる。
 
檜は耐久性に優れ、建材から生活用品まで用途が広い。
模型店などでは工作材料として「ヒノキ棒」が売っているので、ドラクエを思い出してニヤリとした人もいるかもしれない。
工作用のヒノキ棒は太さも長さも様々だが、手すり用の2~3cm径の丸棒などのようにDQのイメージに比較的近いものもある。
むろん現実世界では下手すると鉄パイプ並の凶器になりかねないので、迂闊に振り回さないよう取扱いには気を付けよう。
しかし堅さでは字の通り樫(かし)の方が勝り、木刀は樫材が普通である。(実際、【かしのつえ】と一緒に同作登場している場合、かしのつえの方が攻撃力が高い。他にも【こんぼう】の素材が樫であると書いてある公式ガイドブックもある)
他のゲームに登場例がなく、「ひのきのぼうと言えばドラクエ」という認識が定着しているのはこのためであろう。
 
この点、檜を選んだ理由を【堀井雄二】は、2017年のWithnewsの取材において

「音ですね」
「『ひのき』って一つの単語じゃないですか。すぐにわかる。もう絶対、ひのきしかないって思いました」
「ただの棒じゃだめ。でも『かしのぼう』だと、お菓子みたい。それに『かし』って言われても平仮名だと何だかわかんない」

と語っている。
しかし後にかしのつえは採用されていたりする。つえなら「菓子」と誤認されないだろうということか。
なお実際には「ひのき」を知らない小学生プレイヤーもそれなりに存在しており、彼らには「の木の棒」などと勘違いされるケースも多かったようなので、堀井の目論見はちょっと外れる形になった。
…とは言え、「檜」の語源は火起こしに使った「火の木」という説があるので、国語的には必ずしも間違ってはいないのだが。
せいなるナイフのように、いかにも特攻効果がありそうな名前だけど実際は単なる打撃だけという武器は序盤では珍しくないため、火の木の棒でもまあ名前だけということで問題なかったのかもしれない。
 
海外版では”Cypress stick”。
”Cypress”とは糸杉。セイヨウヒノキとの別称もある。
西洋では建材、彫刻、棺、クリスマスツリー等、日本の檜同様に用途が広く身近である。
なお檜は日本と台湾にのみ分布。正しい訳語を当ててしまうと向こうの人には通じないはず。
 
FFシリーズの一部作品に「サイプレスパイル」という武器が登場。
スティックでなくパイル(杭)だが、「ひのきのぼう」の英訳を意図したネタであろうと考えられる。
ただしあちらはひのきのぼうのような最弱武器ではないケースが多いが。
 
「電気グルーヴ」の楽曲「DS Massive」(1992年のアルバム「KARATEKA」に収録)の歌詞に
「アンタッチャブルな暴れん坊 くさりかたびらにひのきのぼう カツレツキッカにフラウボウ」
との一節がある。前後から分かるように音韻からのチョイスだが、聞いてすぐドラクエと分かる、ドラクエらしい単語であることも大きいだろう。
なお実際のゲームで、くさりかたびらを着るレベルで武器がひのきの棒ということはあり得ない点につき、きちんとセルフツッコミのネタにしている。DQファンの鑑である。
 
「ニーア オートマタ」に、ロトのつるぎや勇者の剣を差し置いてDQ11コラボで登場したのも、ニーアのディレクター、ヨコオタロウの「ドラクエと言えばひのきのぼう!」との熱い思いによる。ファイナルファンタジーのコラボの方も初期装備なので対等といえるだろう。
下手に強い武器とかを実装しても、原作殺しになってしまうことに配慮したと見られる。
ひのきのぼうゆえ攻撃力は当然低い。
しかし「会心の一撃」を意図してか、お尻叩き棒のようにクリティカルが出やすくなる。
また装備中はダメージ表示と宝箱のグラフィックがドラクエ風になる。
この手の仕様は、FF12のトロの剣でも使用されている。
なお、DQ11には元々ひのきのぼうの実装予定はなかったが、当コラボにより実装が決定。CGモデルもニーアのものをDQ11に流用したという。