東方錦上京/機体性能

Last-modified: 2025-12-03 (水) 21:13:01

基本事項

敵を連続で倒してコンボをつなげたりグレイズすると画面左下の縦のゲージ(異変敵ゲージ)が蓄積し、最大になると異変敵が出現する。
ゲージはボス戦中は時間経過でも溜まる。

異変敵を倒すと画面全体弾消しされボムか残機の欠片を落とす。また、打ち込むだけでも大量の異変石の欠片を落とす。
今作は主にこの異変敵を倒すことで残機やボムを稼ぐことになる。
ゲーム開始から1,2,4,5 …… 体目の異変敵はボムの欠片を、3,6,9 …… 体目の異変敵は残機の欠片を落とす。
この体数のカウントは異変敵が画面上部に逃げた場合にも進む。すなわち3体目の異変敵に逃げられると次に現れた異変敵を倒しても残機の欠片が手に入らない。

星蓮船のベントラーに似ているが、ボス戦中でも出現し、そのときは攻撃をしてこない。
適当なタイミングで倒すことで弾消しとして使えるが、勝手に出てくるのでパターン化は難しい。
(わざとコンボを途切れさせるなどで出現タイミングを調整できることがある)

コンボの有効時間は非常に短いが、異変敵以外の敵にショットを当て続けている間は有効時間が減らない。
そのため、拡散系のショットの方がコンボをつなげやすくなるほか、爆風が当たっている間コンボが維持される魔理沙の炸裂ショットはコンボの面で有利。

異変敵が出現している間は敵を倒しても異変敵ゲージを稼げず、むしろ時間経過で減っていくが、撃破するとその時点で減少は止まる(が残るのは最大でも半分)。
ただし、ボス登場などで異変敵が自爆した場合は半分以上でもそのまま残る。
素早く撃破することが稼ぎにつながる。

異変敵は色によって攻撃が異なる。

  • 赤:真下に数連続の小弾
  • 青:全方位弾
  • 黄:自機狙いと自機外しの繰り返し
  • 緑:向きと速度がランダムのばらまき弾

同じ色の異変敵が出現するたびにレベルが上がり、攻撃が激しくなる。ミスするとレベルが下がる。
出現する異変敵の色は左下のゲージの色で事前にわかるようになっているが、途中で変わることもある。
ゲージの色はその時点で拾った欠片の色の割合が一番多いもののようだ。(詳細不明)
コントロールすることはできないが、欠片の出現割合には法則性があり、セットした異変石の色が特に多く出る。

 

グレイズや撃ち込みによって発生する異変石の欠片を集めると横のゲージ(異変攻撃ゲージ)が蓄積し、最大になると装備したメイン異変石に応じた異変攻撃が自動的に発生する。
異変攻撃中に被弾するとミスしないかわりに異変攻撃が終了し、自機周辺に中程度の弾消しが発生する。
こちらは異変敵と異なりグレイズやアイテム回収、また被弾による任意中断でタイミングを調整しやすいため上手く活用したい。
異変石の欠片は密着撃ち込みだと出現量が増加する。密着かどうかの判定はショットの発生源基準のようであり、イエローサブタレイニアンのオプション埋め込みなどでも増加する。

4つのスロットに8種類の異変石から選んで装備することで自機をカスタマイズできる。

  • メイン異変石:異変攻撃(ストーリーも変化する)
  • 拡散石:高速ショット
  • 集中石:低速ショット
  • 支援石:特殊効果

メイン異変石のみ最初から全種類揃っているが、他は最初はコモン魔石しか持っていない。
コモン魔石はメイン異変石と同じ効果になる(支援石として装備したコモン魔石は本物より効果が落ちる)。
メイン異変石と違う種類の異変石を装備するには、以下の3通りの方法で追加異変石を入手する必要がある。

  • 本編クリア(コンティニューありも含む)
  • EXステージクリア
  • 本編を4面以降まで到達したのち、ゲームクリアもしくはゲームオーバーとなり、タイトルに戻る(最初からやり直すを選ぶと取得できなくなるので注意)

この追加異変石は装備していたメイン異変石と同じ種類のものを1個獲得する。(最大所有数は9個)
所有数は霊夢と魔理沙で共通で別々に取得する必要はない。

また、今作には以下の特徴がある

  • ボム中にスペカに入るとボム中は全与ダメージが1/30になる
  • スペルカードの初期所持数2枚
  • ミスしてもボムが減らない
  • ミス時のパワーダウンの量がその時のパワーによって変わる(パワー4:0.8, パワー3.xx:0.6, パワー2.xx:0.5, パワー1.xx:0.4)
  • グレイズ範囲に弾が入ると、範囲外に出るまで時間に従って弾の色が濃くなり続ける(視認性が落ちる場合があるため注意)

自機

虹龍洞に引き続き、本作では自機のスペルカードの名称がゲーム内に記されておらず、自機の違いによるアイテム自動回収ラインの違いもない。
異変攻撃を除いて誘導ショットは霊夢にのみ、炸裂ショットは魔理沙のみにある。
本作は自機の当たり判定が1.0と大変小さく、当たったと思ったら当たっていない、と言った事態が多発する。
異変攻撃を終わらせ弾消しをするためにわざと当たりに行く、と言った場合に事故る場合があるので注意するとよい。

博麗霊夢

ボム:
自機の周りを光弾が回転した後、敵に飛んでいって炸裂する。
無敵時間はおよそ5.7秒。
炸裂のダメージ自体は魔理沙のボムとおおよそ同等であるが、炸裂前の光弾にもダメージ判定がある上ボム中にショットを打てるので、総合ダメージはこちらの方が上。
また敵にヒット時大量の異変石の欠片が落ちる。
炸裂ダメージがダメージキャップに到達しているので一部のショットや異変攻撃中ではキャップが変更されているためダメージが変動する。

霧雨魔理沙

ボム:
正面に極大のレーザーを放つ。ボム中は全ショットが停止し移動も遅くなる。
左右移動で射角を少し調整できる。しっかり敵をレーザーの芯に当てないとほとんどダメージが入らないので注意。
無敵時間はおよそ6.3秒。
霊夢と比較すると、無敵時間はこちらの方が0.6秒ほど長い。
その一方ダメ―ジについては、ボム自体の火力すら霊夢に劣っている上こちらはショットが停止するので、総合ダメージは霊夢に大きく譲る。
異変石の欠片効率も霊夢に大きく劣る。
移動が遅いことによりボム中にグレイズして欠片を稼ぎにいくことも難しい。

異変石

  • スカーレットデビル紅魔郷モチーフ
  • クリーチャーレッド鬼形獣モチーフ
  • スノーブロッサム妖々夢モチーフ
  • ブルーシーズン天空璋モチーフ
  • イエローサブタレイニアン地霊殿モチーフ
  • インペリシャブルムーン永夜抄モチーフ
  • ビーストハードネス獣王園モチーフ
  • シントイズムウィンド風神録モチーフ

メイン異変石

異変攻撃を担当する。
メイン異変石の色によってストーリーも4通りに分岐する。
メインショットもメイン異変石の色に染まる。

  • スカーレットデビル
    霊夢は針で正面に、魔理沙は貫通するレーザーで扇状に攻撃する。
    霊夢は比較的高火力で純粋な補強となる。また、霊夢は非発動時のメインショットが針に変化する。攻撃力には変化なし。
    魔理沙は密着しないと火力が低く、攻撃範囲も狭いため扱いづらい。
  • クリーチャーレッド
    霊夢は御札で、魔理沙は炸裂ミサイルで前方広範囲に攻撃する。
    霊夢は2列でキャップするので密着火力はそこまでないどころか、当たるフレームを工夫してズラした方が火力が出る場合がある。
    また、霊夢は非発動時のメインショットが巨大化する。当てやすくなるので実質火力強化。メイン石の枠で通常ショットを強化する唯一の手段だが異変攻撃の枠を潰してまでやるほどのことではないか。
    魔理沙は尻撃ちで高火力が出せる。
  • スノーブロッサム
    霊夢は御札、魔理沙は氷弾の誘導ショットを乱射する。
    ホーミング対象が制御しにくいため異変敵出現中に発動してしまうと雑魚に吸われて異変敵を倒せず困ることも多い。
    威力自体はまあまあ高いのでボス戦など他の敵が出現しない状況では役に立つ。
    • 霊夢
      敵に向けて発射し、発射後も追尾するが、すれ違うように動く相手を追尾しきれないことがある。
    • 魔理沙
      発射時に狙いをつけてまっすぐ飛んで行く。角度にばらつきがあり、ひまわり妖精や異変敵など判定が大きくない敵には密着しないと火力が安定しない。
  • ブルーシーズン
    自機より後方の全範囲に弾消しと、自機後方のみをサーチする誘導ショット。弾消し範囲は自機より少し遅れてついてくるので隙を突いて前に出てから後ろにゆっくり下がることで無敵を作れる。
    他の異変攻撃やボムでは消せない弾もブルーシーズンでは消せるものが一部存在する。
    弾消し範囲は画面中程度までしか上がらないが誘導ショットは自機より下ならどの高さでも当たる。
    誘導ショットに関してはほぼオマケで、長めの効果時間と弾消し、それに伴う無敵がメイン。異変攻撃終了間際の被弾弾消しと相性がいい。
    背後からの弾幕や反射弾など一部の弾幕にはよく刺さり、また自機狙いの切り返しが楽になるなど独特の性能がある。特に本編の4面以降、EXなどで有効に働く場面が多い。
    一方で停止状態だと弾消しが自機をカバーしておらず、それどころか自機のすぐ後ろで消すため弾消しエフェクトで弾避けが困難になるなど、癖の強さが目立つ。
  • イエローサブタレイニアン
    被弾を防ぐバリアを張る。時間経過または被弾で残り時間が減る。体験版では被弾3回分、製品版では被弾6回分ほど。
    無敵時間はほぼないので連続被弾や体当たりをすると一瞬で溶ける。
    被弾時の弾消しは小範囲。他の異変攻撃の感覚で油断してると連続被弾で落ちることが結構起こるので注意。
    ボススペルカード中にバリアで防いでも取得出来なくなる。
    異変攻撃の効果時間は最も長い。
  • インペリシャブルムーン
    オプションが弾を消しホーミングショットに変換する。制限時間と被弾のどちらで終了しても全画面の弾消しがあり、そちらでもホーミングショットに変換する。
    ホーミングは発射時に角度が決まるので、ボスの移動のタイミングと重なると全部外れてしまうこともある。
    オプションの配置によって相性差が激しいので拡散・集中石との組み合わせは要検討。
    特に相性が良いのは霊夢拡散イエローサブタレイニアン、霊夢集中ビーストハードネス、両集中スカーレットデビルあたり。
    高速と低速のオプション位置が離れているなら低速ボタン連打でオプションを高速移動させて広い範囲を弾消し出来るが手間に対するメリットは微妙。後述するマリス砲のついでにやるくらいか。
    体験版ではホーミングショットが異変石の欠片を出すので結果的に終了直後に異変石の欠片が大量に降ってくることになりかなり回転率が高かったが、製品版では出現量が減少した。とはいえ十二分に強いが。
    弱みとしては、敵を倒したくない場面でホーミングショットが敵を勝手に倒してしまう、という点が挙げられる。ただ雑魚敵の撃ち返しに対しては発動中に倒しておけば済むことであるし、ボスに異変攻撃ループする場合は多くの場合時間切れの方が先に来るため大きな問題にはならない。むしろホーミングショットの出す欠片の分異変攻撃ループがしやすくなる、異変敵ゲージが溜まりやすくなるというメリットもある。
  • ビーストハードネス
    被弾せずに異変攻撃が終了するとボムの欠片がもらえる。
    唯一効果を後に蓄積させておくことができる異変攻撃であるのは明確な強み。他の異変攻撃はどうしても腐るタイミングがあるが、これはいつ発動しても腐らない。一方で抱え落ちするようなら意味がないので、しっかりボムを使い切れるプレイヤー向け。
    ボム後にグレイズして異変攻撃を発動させることで、ボムリソースが一部帰ってくるような使い方ができる。
    効果時間が長めのため、被弾保険としてみた場合にもそれなりに優秀。
    製品版でも性能は変わっていないがリソースが大幅に増えたので溢れてしまうことがあるのが難点。気兼ねなくボムを吐き出せるようになるため強力であることには変わりない。
    ボムが強いが稼ぎにくい霊夢向けの性能。魔理沙は稼ぎやすい分溢れやすい上そもそもボムが強くない。
    後半面で弾消し耐性弾により刺さりが悪くなるインペリシャブルムーンとは裏腹に、こちらは前半面で溜めたボムを後半面にぶつけられる後半面で活きる異変攻撃となる。
  • シントイズムウィンド
    風神録の霊撃のような円形の弾消し+攻撃判定を前方に発射する。
    発動中メインショットの発射が止まる。(オプションからの攻撃は出る)
    自機によって性能が変わったりはしない。
    上部回収した時に出してしまうと画面外に飛んでいって悲しいことになるので注意。
    発動中に被弾すると霊撃も消える。
    被弾時の弾消しは極小範囲でほぼ当たった弾のみが消える。
    異変攻撃の効果時間は最も短い。
    メインショットが止まるため攻撃手段としては見た目より頼りにならない。魔理沙集中シントイズムウィンドなど、密着で火力が出るショットで霊撃と一緒に前進する攻撃的な運用をしたい。
    このゲームはボムってグレイズし異変攻撃を発動する動きが強力なのだが、シントイズムウィンドでそれをやると上の方に飛んでいって活かせない。そういう意味ではそもそもグレイズしにいけない魔理沙向き。

特殊ショット系(スカーレットデビル、クリーチャーレッド、スノーブロッサム)は異変攻撃中通常ショットが、シントイズムウィンドはメインショットが止まるので装備や状況によってはむしろ扱いにくくなってしまうことも。
特殊ショット系は異変攻撃中にショットを止めると異変攻撃ゲージの減少が遅くなる。

妖々夢の森羅結界や鬼形獣のロアリングモードとは異なり、異変攻撃中もボムを撃つことができる。
ちなみにメイン異変石によって異変攻撃ゲージの長さが異なるがこれは効果時間の違いであって溜めやすさと関係は無い模様。なお溜めやすさの違い自体は存在する。

拡散石・集中石

拡散石は高速ショット、集中石は低速ショットを担当する。
同じ種類の異変石はどちらに装備しても似た性能になるが、拡散石の方が少しだけ拡散ショットになる傾向にある。

  • スカーレットデビル
    両キャラとも低速ではオプションが自機の頭上に隣接して配置されるので、メイン石インペリシャブルムーンの異変攻撃が発動すると壁となって守ってくれるため最大火力が出なくとも使う理由になる。
    • 霊夢
      針状の前方集中ショット。
      高速ではやや幅広に、低速では半分程度の幅まで収束する。
      P3以上だと高速ショットの火力が異常なほど高く、半分外れているにも拘わらず、見た目に反してボスに対するダメージが低速ショットよりも高い。あまりの攻撃力から狭めの攻撃範囲の割に殲滅力も高いハイスタンダードなショットとなっている。
      6ボス、Ex中ボス、Exボスは当たり判定が大きいのでヒット数が増え更なる火力が出る。
    • 魔理沙
      高速ではやや斜めに広がるレーザー。レーザーという割に伸びる速度があまり速くなく、低速と高速を切り替えるような動きをするとまったく敵に届かない。
      低速は正面の狭い範囲に集まるレーザー。遠方からでも安定した火力を出せる。
霊夢のショット威力について検証

霊夢のショット威力について
thpracを使用し、N馴子「弾幕の金字塔」にて検証したところ、以下のような結果になった。
真正面だけでなく、少しずれた位置で当たる針の数を増やした状態も計測している。

種別ヒット数撃破時間(秒)
高速メインショットx2, 針x416.55
メインショットx2, 針x514.53
メインショットx1, 針x614.98
低速メインショットx2, 針x816.55
メインショットx2, 針x915.46

この結果からわかることは以下の通り

  • 針1本あたりのダメージはメインショット1本よりも低い
  • 低速針の威力は高速時の半分
  • クリーチャーレッド
    霊夢だと御札、魔理沙だと炸裂ミサイル。幅の広い正面ショット。
    • 霊夢
      高速ショットは幅は広いものの威力は頼りなくザコを処理しきれないことがある。射角が常にゆらめいているため、殲滅性能はまちまちと言ったところ。
      範囲の似たビーストハードネスを差し置いて使う理由に欠ける。
      集中ショットは真上に発射されるようになるので、そこそこの火力と攻撃範囲を両立できる。
      霊夢の集中石の中で最も総火力が高い。
    • 魔理沙
      今作は敵が重なる場面が多いので炸裂ミサイルが有効。特に高速の威力が高く、魔理沙の高速においてはシントイズムウィンドと並んで最有力候補。
      シントイズムウインドとの違いはオプションの配置と、弾の射出角度、低パワー時のカバー範囲。
      クリーチャーレッドは自機の背後から幅広く発射されるがあまり拡散しない。
  • スノーブロッサム
    • 霊夢
      ホーミング御札。シントイズムウィンドと比べると正面をサーチしてしまいやすく殲滅力に劣るが、前方も後方も狙える。
      低パワー時の威力は低いが、パワー3からシントイズムウィンドをしのぐ火力となる。
      集中石の方が火力が高く、誘導とは思えない火力が出る。道中はもちろんボスにも有用。拡散石は高パワーでもシントイズムウィンドとは微差だが、後半のステージで後方攻撃が役立つ場面が多いため範囲の違いが役立つ。
    • 魔理沙
      中程度に拡散する氷弾。遠距離でも火力が高めで、低速で密着すればフルヒットしさらに高火力を出せる。ただし密着火力はシントイズムウィンドの方が上。
      殲滅力でもシントイズムウィンドに劣るが、集中石で正面火力を安定化させたい場合は一長一短。
  • ブルーシーズン
    • 霊夢
      自機前方中距離に出るオプションが正面集中ショットとオプションより後方のみをサーチするショットを撃つ。
      癖は強いが片方だけで他誘導くらいの火力はあり、オプションをめり込ませれば両方当てられる。イエローサブタレイニアンと似た感覚で使えるもののオプションがイエローサブタレイニアンより自機に近いので密着することになる。高パワーではイエローサブタレイニアンより全当てしやすいもの全当て火力はビーストハードネスよりも低い。
      埋め込む配置をすると敵の正面がガラ空きになるのでメインインペリシャブルムーンとの相性はそこまでない。
    • 魔理沙
      自機後方のオプションが上下に拡散ショットを撃つ。両方当てるには尻撃ちが必要。
  • イエローサブタレイニアン
    攻撃力を持つオプションが自機前方中距離に出る。オプションの攻撃力は雀の涙程度。霊夢は高速で縦一列に並んで低速でバラける妙な配置になる。
    • 霊夢
      拡散するかわりに火力があるためオプションを敵にめり込ませ全当てすることで高火力を発揮できる。
      P4でもボスになら高速ショット全当てが可能。しかし体験版より火力は落ちている模様。
      集中石は一見扱いにくい配置だが総火力そのものは高くクリーチャーレッドに次ぐ。しかし近距離の相手に手出しできない欠陥があるため拡散ショットとしては難がある。
    • 魔理沙
      拡散ショットとしての性能は、炸裂弾のシントイズムウィンドやクリーチャーレッドに及ばない。一応オプションがめり込んでショットが全弾当たる距離での撃ち込みはそこそこ威力があり、離れてシントイズムを撃つよりは強い。
      • マリス砲
        他のショットとオプションの左右が反対に設定されているため、集中か拡散にこれ、もう一方にシントイズムウィンドなどの分散ショットを付けている場合、低速と高速を素早く連続で切り替えることによりショットを前方中央に集めてダメージ効率を上げるテクが存在する。永夜抄で同様の操作で高火力が出たことから今作でもマリス砲と呼ぶことがある。
        魔理沙であれば(オプションが相手に触れないほどの遠距離でも)スカーレットデビル低速よりも高火力となるため、選ぶ価値はある。
  • インペリシャブルムーン
    ゆったりと漂うオプションがたまに弾を消す。オプションの移動は∞を描くような固定だが配置はランダム。オプションが触れている間は弾消しの判定が繰り返されるため案外消える。
    霊夢と魔理沙でオプションの位置が異なり、霊夢は前方に四つ、魔理沙は前後左右に一つずつ配置される。
    ショットはミサイルのように初速は遅いが徐々に加速する。火力は低い。
    オプションが前方に集まる霊夢なら、EXボスの通常弾幕など、滞留してから展開される弾幕に対して目の前で動き回り穴をこじ開ける用途には使える。
    ただ、オプションでこれをやるのではなく支援石をインペリシャブルムーンにしても似たようなことが出来るので、ショット性能を大きく落としてまでやる価値があるかは要検討。
    弾消しの効果はショットを撃っているときのみ有効(オプションが輝く)。耐久スペルだからといって撃ち止めてしまうと弾消しが発動しないので撃ちっぱなしにする必要がある。
  • ビーストハードネス
    高速では自機追従し低速に変えるとその場で固定される設置ショット。風神録の魔理沙Cに似ているが低速を解除するとすぐに自機のほうに戻ってくるため使い勝手はやや落ちる。
    • 霊夢
      オオワシ。ショットはU字に拡散するがより狭い範囲にオプションがまとまるため、ボスにめり込ませて全当てすることで超火力が出る。魔理沙集中シントイズムウィンドの密着ぐらいの火力。
      またオプションが隣接して並ぶためメインインペリシャブルムーンだとスカーレットデビル同様に壁となる。あちらと違い自機後ろに設置される点の使いにくさはあるが、設置場所を工夫すればスカーレットデビルとは異なる活躍を期待できる。
      拡散石はクリーチャーレッドに似た範囲の正面ショット。当たり判定が大きい分当たりやすく、ショットが交差する正面が高火力なため火力配分をコントロールしやすく、総火力もクリーチャーレッドより僅かに高いと、クリーチャーレッドのほぼ上位と言える性能を持つ。
      しかし総火力自体は拡散スカーレットデビルより低く、攻撃範囲もスノーブロッサムには負ける。コンボが途切れにくい点を重視するなら。
    • 魔理沙
      オオカミ。幅広めの正面ショット。シントイズムウィンドと比較するとやや物足りない性能か。
  • シントイズムウィンド
    • 霊夢
      直角誘導ショットの蛇弾。
      単純威力はP3以降ではスノーブロッサムに抜かれるものの、誘導の仕様により正面以外を狙いやすいのでスノーブロッサムより殲滅力が高くなる場面も多い。P2までは単純威力も高い。
      しかし今作ではスノーブロッサムの後方攻撃が役立つ場面が多いのでそれが出来ないこちらをわざわざ選ぶ理由に欠ける。
    • 魔理沙
      拡散し炸裂する蛙弾。
      低パワー時からワイドショットとなっており特に序盤道中の安全性が高い。
      オプションだけでなく虚空から+2way分ショットが湧いてくるため高い殲滅力とスノーブロッサム超えの低速密着火力を両立した最強格ショットになっている。
      唯一高速高パワーに関してのみはクリーチャーレッドもほぼ同等の火力を持っているが、コンボを繋げるという観点からはショットが散らばっているシントイズムウィンドの方が繋がりやすい。

支援石

特殊効果を担当する。

  • スカーレットデビル
    低速移動時オプションの火力のみを約1.1倍にする。
    シンプルながらコンスタントに火力が増す有用な効果。
    霊夢スカーレットデビル、魔理沙スカーレットデビル、魔理沙クリーチャーレッド、魔理沙ビーストハードネス、魔理沙シントイズムウィンドにおいて、攻撃力UPを確認できていない。bug/錦も参照。
    ダメージの小数点以下が切り捨てられることと爆風やレーザーダメージに効果がないことによるものと思われる。
  • クリーチャーレッド
    異変ゲージが溜まりやすくなる。効果は異変攻撃ゲージのみで異変敵ゲージには効果が無い模様。
    異変攻撃を活かすことはもちろん、異変攻撃中の被弾による弾消しを使える回数も増えることとなる。
    特に弾消しを盾に密着グレイズして異変攻撃ループをする時、これがあると安定しやすい。
  • スノーブロッサム
    高速移動時オプションの火力のみを約1.1倍にする。
    高速ショット強化は鬼形獣のオオワシでは微妙だったが錦上京では高速ショットにも強力なものが比較的多いため有用。
    魔理沙スカーレットデビル、魔理沙クリーチャーレッド、魔理沙シントイズムウィンドにおいて攻撃力UPを確認できていない。
    ダメージの小数点以下が切り捨てられることと爆風やレーザーダメージに効果がないことによるものと思われる。
  • ブルーシーズン
    Pアイテムが出やすくなる。
    1面道中中ボスまでに獲得できるパワーが1.30前後なのが1.46前後になったので1割強程度の増加?
    パワー回収には特に困らないのでほぼ不要。
  • イエローサブタレイニアン
    グレイズするとたまに弾消し。グレイズしている間弾が消えるかどうかの判定が繰り返されるため、グレイズしている時間が長いほど消えやすい。
    自機の近くでランダムに弾が消えるので見えにくくなって正直邪魔な上、インペリシャブルムーンの方が扱いやすい場面が多い。
  • インペリシャブルムーン
    オプションがたまに弾消し。
    弾がオプションに触れている間弾が消えるかどうかの判定が繰り返されるため、弾がオプションに当たっている時間が長いほど消えやすい。
    こちらは拡散/集中石とは違いショットを撃っていなくても弾消し効果は生きている。ショットが出なくなるタイプの異変攻撃中も同様。
  • ビーストハードネス
    異変敵に対して攻撃力が約1.3倍になる。ゲーム内の「異変石に対して攻撃力UP」という説明は誤表記。
    異変敵の撃破時点で異変敵ゲージ減少が止まるため、早く撃破することで出現効率を高めることができる。
    単純にリソースが増えるだけでなく、頻繁な弾消し、異変敵を壊すために行動を制限される時間が短縮されるため立ち回りにも好影響がある。
  • シントイズムウィンド
    異変攻撃の効果時間延長。
    メイン異変石シントイズムウィンドではコモン魔石で約0.38秒、コモン魔石ではない本物で約0.56秒ほどの増加。1割前後の増加か。
    異変攻撃強化としてはクリーチャーレッドと真正面から競合してしまう。
    クリーチャーレッドなしで異変攻撃を溜められるような場面ならより長く異変攻撃が続く分だけ役に立つ場合もあるが、被弾による弾消し回数が増えるクリーチャーレッドの方が安定して役立てやすい。 
    また、インペリシャブルムーン、ビーストハードネス、ブルーシーズンの三強の異変攻撃のうち、インペリシャブルムーンは解除=全消し&強力攻撃の回数が増えるクリーチャーレッドの方が相性が良く、ビーストハードネスに至っては欠片獲得までの時間が長くなる逆効果となってしまうため、ブルーシーズンでしか役立てにくい。

ショット攻撃力比較

各ショットの正面火力を比較すると、以下のようになる。すべてパワー4の場合。

低速ショット(集中石)

自機集中石ショット性質攻撃力強化攻撃力備考
霊夢スカーレットデビル正面集中100100
クリーチャーレッド正面幅広102110
スノーブロッサム誘導8792誘導部のみで55
ブルーシーズン正面+後方誘導8791めり込みで111
イエローサブタレイニアン拡散100104サブショット4本命中 最下段以外は火力が落ちる
インペリシャブルムーン正面集中+反射6669
ビーストハードネス設置+拡散8490密着で131
シントイズムウィンド直角誘導7984誘導部のみで46
魔理沙スカーレットデビル正面集中9797
クリーチャーレッド炸裂+正面幅広8888
スノーブロッサム拡散9298密着で121
ブルーシーズン上下拡散7476尻撃ちで93
イエローサブタレイニアン拡散8287密着で91
インペリシャブルムーン正面集中+反射6467
ビーストハードネス設置+正面幅広8787
シントイズムウィンド炸裂+拡散8282密着で136

高速ショット(拡散石)

自機拡散石ショット性質攻撃力強化攻撃力備考
霊夢スカーレットデビル正面集中113119
クリーチャーレッド正面幅広6467
スノーブロッサム誘導8287誘導部のみで50
ブルーシーズン正面+後方誘導6769
イエローサブタレイニアン拡散8084めり込みで130
インペリシャブルムーン正面集中+反射6870
ビーストハードネス拡散6771
シントイズムウィンド直角誘導7983誘導部のみで46
魔理沙スカーレットデビル拡散8484
クリーチャーレッド炸裂+正面幅広7474
スノーブロッサム拡散8692
ブルーシーズン上下拡散6467尻撃ちで110
イエローサブタレイニアン拡散5860
インペリシャブルムーン正面集中+反射7881
ビーストハードネス正面幅広5961
シントイズムウィンド炸裂+拡散8282密着で121

※低速霊夢スカーレットデビルの6面ボスに対する攻撃力を100として算出し、主に6面ボスで検証した。
※6面ボスは当たり判定が大きいため、横に広いショットは他のボスに対して攻撃力が下がる
例えば霊夢低速スカーレットデビルは普通のボスには全当て出来ないため魔理沙低速スカーレットデビルより火力が落ちる
霊夢低速クリーチャーレッドは更に落ちる

ビーストハードネスを低速で全弾外すようにしてメインショット火力を計測したところ威力は霊夢魔理沙ともに34。
過去作とは違い、霊力にかかわらずメインショットの威力は常に一定である。

総合評価

体験版

高難易度においてはメイン異変石はインペリシャブルムーンがズバ抜けて強い。異変攻撃終了時に大量のホーミングショットが出るため高火力が出る上、そのショットで異変石の欠片が大量発生するため回転率まで高い。
支援石をクリーチャーレッドにして更なる回転率を求められる。

集中石を自機の目の前にオプションが集まるスカーレットデビルにすれば火力を出しながら守りも硬くできる。
霊夢なら集中石ビーストハードネスも良い。ボスにめり込ませれば高火力が出る上、高い位置で異変石が大量発生するので異変攻撃をよりループさせやすい。

拡散石はこれといって相性の良いものがない。
魔理沙なら殲滅力と火力に優れたクリーチャーレッドやシントイズムウィンドが有力候補に挙がる。
霊夢の場合は誘導ならスノーブロッサム・シントイズムウィンド、攻撃範囲重視ならクリーチャーレッド・ビーストハードネスあたりが安牌。オプションめり込みによるロマン火力を求める場合はイエローサブタレイニアン、弾消しに期待するならインペリシャブルムーン等、選択肢は様々。

その他のメイン石装備では、集中石を霊夢はスノーブロッサム、魔理沙はシントイズムウィンドにする手もある。
霊夢集中スノーブロッサムは高パワーだと誘導とは思えない高火力が出るため、道中はもちろんボス戦でも頼りになる。
魔理沙集中シントイズムウィンドは殲滅力はもちろんのこと密着で高火力も出せる強力なショットになる。

いずれの場合でも、今作はグレイズでゲージを稼げる場面が多いので、霊夢の場合は相手の下を位置取らなくても敵を倒せる誘導ショットを少なくとも集中・拡散のどちらかには付けておきたい。

今作の特徴として、異変敵を多く出現させてリソースを稼ぐ行動が強い。
どちらの機体を選ぶにしても、雑魚を処理して異変敵を出す殲滅力と異変敵を速攻する一点火力の両面が求められる。集中・拡散の片方を殲滅用、もう片方を異変敵用と使い分ける構成にするのが無難。

キャラクター

強力なボムとボス向けのショットで慣れないうちから扱いやすいのは霊夢。
魔理沙はボムが弱くショットも全体的には微妙だが、炸裂ショットだけは強いのでそれで異変敵を全力で早回ししてボスは稼いだボムと残機で乗り切る。

メイン異変石

インペリシャブルムーンは誰が使っても安定して強さを発揮できる。クリアを目指すならまずはこれ。
リソースを直接増やせるビーストハードネス、工夫すれば広範囲の弾消しを狙えるブルーシーズンも慣れれば強力。

拡散・集中石で強力なものをちゃんと選んでいればその状態で十分なので特殊ショット系は全体的に微妙。むしろ拡散・集中の使い分けが出来なくなるため発動したせいで困る場面も少なくない。

拡散・集中石

霊夢拡散は正面高火力のスカーレットデビルが強力。インペリシャブルムーンと合わせるなら埋め込みやすいイエローサブタレイニアンも。
霊夢集中は誘導で火力も高めなスノーブロッサムが強力。インペリシャブルムーンと合わせるなら正面火力のスカーレットデビルや設置高火力のビーストハードネスも。
魔理沙は炸裂ショットが強力であることがほぼ唯一の強みなので、特に拡散はシントイズムウィンドかクリーチャーレッドの二択。
集中は範囲+密着火力のシントイズムウィンド、正面火力のスカーレットデビル、マリス砲前提のイエローサブタレイニアンあたり。

支援石

支援石は異変敵を速攻できるビーストハードネス、異変攻撃を発動させやすくするクリーチャーレッド、無難にショット火力を伸ばすスカーレットデビルorスノーブロッサムのいずれかが扱いやすい。
ただしショット強化系はショットによっては効果が無いまたは薄いことがあるので要確認。
特殊な構成ではインペリシャブルムーンもお目にかかる場合がある。

オススメ編成例

霊夢

  • メイン:インペリシャブルムーン or ビーストハードネス or ブルーシーズン
    拡散:スカーレットデビル
    集中:スノーブロッサム
    支援:スノーブロッサム or ビーストハードネス
    • ショット重視の編成。正面超火力+誘導高火力の高性能ショットに強力な異変攻撃を組み合わせたグッドスタッフ。
      ショット性能が高いのでメインを差し替えればそのままEDやEX解放にも使える。
  • メイン:インペリシャブルムーン
    拡散イエローサブタレイニアンor集中ビーストハードネスor集中スカーレットデビルの中から一つ以上採用
    支援:クリーチャーレッド
    • 異変攻撃重視の編成。インペリシャブルムーン+壁になる配置のオプションで長時間安全に撃ち込める。
      高火力ショットとインペリシャブルムーンの有効活用、ボムの強さで特にボスに強い。道中への対応力をもう片方のショットで補いたい。
  • メイン:インペリシャブルムーン
    拡散:スカーレットデビル
    集中:スカーレットデビル
    支援:クリーチャーレッド
    • 上記編成のEX用特化編成。当たり判定の大きいEXボスに対して特に有効な拡散スカーレットデビルと、インペリ防御が最もやりやすい集中スカーレットデビルの組み合わせ。

魔理沙

  • メイン:インペリシャブルムーン or ブルーシーズン
    拡散:シントイズムウィンド or クリーチャーレッド
    集中:シントイズムウィンド
    支援:ビーストハードネス
    • 異変敵早回しによるリソース稼ぎを重視した編成。低速密着シントイズムウィンド+支援ビーストハードネスで異変敵が一瞬で溶ける。
      殲滅力と頻繁な弾消しにより道中がかなり楽。ボスは低速の密着火力と豊富なボムで乗り切る。
      ショット性能が高いのでメインを差し替えればそのままEDやEX解放にも使える。
      ショット強化は炸裂ショットに乗らないので支援はビーストハードネス一択。
  • メイン:インペリシャブルムーン
    拡散:シントイズムウィンド or クリーチャーレッド
    集中:スカーレットデビル
    支援:クリーチャーレッド
    • インペリシャブルムーンとのシナジーに寄せた折衷構成。魔理沙の場合インペリ向けのオプション配置は集中スカデビくらいしかないので一択。
  • メイン:インペリシャブルムーン
    拡散:シントイズムウィンド or クリーチャーレッド
    集中:イエローサブタレイニアン
    支援:インペリシャブルムーン
    • マリス砲使用前提の火力重視。インペリシャブルムーンの弾消しとも相性が良い。
      マリス砲自体の高火力も相まって特にボス戦で弾幕と向き合う機会を大幅に減らせる。
      ただし指は死ぬ。ボス戦が大半を占めるEXの攻略に向く。