エウリュディケ荘園
背景
19世紀、ヨーロッパの辺鄙な山岳地帯に古い荘園があり、そこには風変わりな噂が伝わっていた。
顔を見せない荘園の主人は神秘的な「宝探しゲーム」を繰り返し開催しているが、このゲームに参加した人は荘園で失踪してしまう。
同時に新米の探偵ミステリー小説家ーーオルフェウスが文学界で脚光を浴び始め、彼は奇妙な事件と人間性に対する深い分析で現地を風靡し、すぐに当時の推理小説の新星として受け入れられた。
しかし、「宝探しゲーム」の継続的な開催により荘園には恐ろしい噂が向けられ、ますます激しくなる波の中で突然全てが停止したーー突然の大火がこの古い邸宅を飲み込んだのだ。
この日、小説家のオルフェウスは荘園から数キロ離れた崖の中で昏睡状態になっているのを発見され、全身に多数の火傷と頭部に大きな傷を負った。
それ以来荘園は荒廃し、宝探しについても他のニュースはなかった。
オルフェウスは荘園の火災の唯一の生存者として適時に治療とケアを受けたが脳の損傷により記憶を失い、荘園の不思議な事件に有効な証言をすることができなかった。
オルフェウスが回復した後、彼の記憶とともに小説家としての鬼才的な執筆のインスピレーションも消えてしまいーーオルフェウスが以前の創作レベルに回復することはなかった。
挫折と混乱で制御できない感情の中で、彼は時折浮かび上がってくる乱れた記憶と激しい頭痛に苦しみ、さらには人格分裂の病を引き起こした。
しかし困窮した小説家は、わずかに残った推理能力でなんとか私立探偵事務所を営んでいる。
ある日、すでに私立探偵に転職した彼は怪しげな尋ね人から依頼状を受け取った。
手紙についてきた巨額の小切手に加えて、手紙には彼が発表したことのないペンネームと自身が秘密にしてきた荘園が記載されていた。
内心の疑惑と葛藤を抱えながら探偵は車で荘園に向かい、私たちの物語が始まった……
原文(第五人格美術設定集より)
在19世纪,欧洲某偏远山区有一个古老的庄园,那里流传着古怪的传言:
从未露面的庄园主人多次举办神秘的“寻宝游戏”,然而,凡是参加游戏的人,均离奇失踪在庄园之中。
同一时间,新兴侦探推理小说家ーー奥尔菲斯开始在文学界崭露头角,他以奇诡的案情与对人性的深刻剖析风靡当地,迅速成为当时最受欢迎的推理小说新星。
可随着“寻宝游戏”的连续举办,不断有可怖的流言指向这个庄园,但一切却在愈演愈烈的浪潮中戛然而止ーー突发的大火吞噬了这座古老的宅邸。
而当天,小说家奥尔菲斯被发现昏迷在距庄园数里外的山崖中,其全身多处烧伤,头部遭到重创。
オブジェクト
【食堂】
荘園内の時計は、第4グループ・第9グループ両方で針が止まっている。
第10グループの実験*1では時計の修理に触れており、記憶の灰燼での時計の挙動は不明。
第9グループの実験では、時計が示す時間がテレプシコーラ像の仕掛けのヒントとなっていた。
未特定
ガリバー旅行記。
ミューズ9女神のテレプシコーラの像。
第9グループの実験では時計の針に従い弦を鳴らすと、引き出しが開く仕掛けがあった。
中には「私たち皆、日記は人によって書かれた記録だと知っている」「好奇は猫を殺す」と書かれたカードが入っていた*2。
【リビング】
暖炉の右隣の燭台は、裏にある本棚にひっくり返る仕掛けになっている*3。
また、この本棚から本を抜くとデロス家の家紋の仕掛けがあり、解くと本棚ごと隠し書斎に移動し、本棚は隠し書斎の他の本棚の一部となる*4。
記憶の灰燼・下ではアリスが燭台の仕掛けを動かしているが、本棚が現れることも隠し書斎に移動することもなかった*5。
【ミューズの回廊】
消去法的にミューズ9女神のうち「讃歌・物語」を司るポリュムニア―の像。
ポリュムニアー(Πολυμνία)の語源は「多くの歌」。
ただし、ポリュムニアーに杯と水瓶を持つ逸話はない。
ミューズ9女神のうち「歌唱・舞踏」を司るテレプシコーラの像。
テレプシコーラ(Τερψιχόρα)の語源は「踊りの楽しみ」。
おそらくミューズ9女神の「悲劇・挽歌」を司るメルメポネーの像。
メルメポネー(Μελπομένη)の語源は「女の歌い手」。
本来は悲劇の仮面を象徴としているが、この像では首のようなデザインになっている。
ミューズ9女神のうち「歴史」を司るクレイオーの像。
クレイオー(Κλ(ε)ιώ)の語源は「賛美する女」。
ミューズ9女神のうち「抒情詩」を司るエウテルペーの像。
エウテルペー(Εὐτέρπη)の語源は「喜ばしい女」。
彼女の笛で「ナイチンゲールの歌声」を吹くと、エントランスホールのカリオペー像の背後の隠し書斎への入口が開く仕掛けになっている。
おそらくミューズ9女神の「喜劇・牧歌」を司るタレイアの像。
タレイア(Θάλεια)の語源は「繁栄・開花」。
本来は喜劇の仮面を象徴としているが、この像では首のようなデザインになっている。
ミューズ9女神のうち「天文・占星術」を司るウーラニアーの像。
ウーラニアー(Οὐρανία)の語源は「天上の女」。
ミューズ9女神のうち「叙事詩」を司るカリオペーの像。
カリオペー(Καλλιόπη)の語源は「美声」。
ミューズ9女神のうち「独唱歌」を司るエラトー像。
エラトー(Ἐρατώ)の語源は「愛らしい女」。
【庭園】
金の玉を咥えた蛙の像。
第9グループの実験では玉がない状態の場合、金の玉を嵌め直すことで口が開く仕掛けになっていた*6。
どこか相容れないシダ植物。
荘園主はこの植物の栽培のため、わざわざこの一角を人工培養土で覆っている。
昆虫学者曰く、この土は地中海沿岸の貴族の館でしか見たことがない土らしい*7。
ベラドンナの花。
毒性があり、過剰に摂取すると吐き気、めまい、幻覚症状、脈拍の増加や異常興奮を起こし、最悪死に至る。
葉は表面に油状の液体が滲み出ており、皮膚に触れるとアレルギー反応を引き起こす。
毒性の成分には地下室の薬剤リストにもある「アトロピン(Atropine)」を含む。
第4グループの実験*8では、ベラドンナのパイを巡って疑心暗鬼を生じさせる一件があった。
【客室】
アリスが泊まる客室のカレンダー。
再会の時でオルフェウスが思い出した記憶の中では最後のゲームの日が7月15日となっていた*9。
【エントランスホール】
ミューズ9女神のカリオペーの像。
記憶の灰燼・下ではミューズの回廊のエウテルペー像の笛で「ナイチンゲールの歌声」を吹くことで、この像の後ろに隠し書斎への入口が開く仕掛けが登場した*10。
再会の時でオルフェウスが思い出した記憶の中の客室に置かれた写真。
金髪の少女が大きなゲートに立っており、背景はどこか懐かしく見える。
記憶の灰燼・上は該当部分はアリスと両親の写真になっている。
【隠し書斎】
アリスの両親のデロス夫妻、1人の少年、森林保護員の制服を着た男女が写った集合写真。
再会の時でオルフェウスが思い出した記憶(左の集合写真)の中では、少年と森林保護員の顏が判別できないよう鋭利なもので消されている*11。
記憶の灰燼・上でアリスが見た写真(右の集合写真)は3人の顏は消されておらず、森林保護員の男女の服装が使用人らしい装いに変わっている*12(再会の時・下では、この写真と同じ服装の男がジプシーと共謀して両親を殺した「森の番人」として、オルフェウスの語る過去に登場する)*13。
10年後のオルフェウスが調査した際には写真はなく、ピーター・パウル=ルーベンスの「オルフェウスとエウリュディケ」にすり替わっている*14。
10年後のオルフェウスが見つけた丁寧に手入れされた白いワンピース*15。
記憶の灰燼時点では存在しない。
【地下室】
薬剤リスト。
Amanita muscaria(ベニテングタケ)
Artemisia absinthium(ニガヨモギ)
Atropine(アトロピン*16)
Delphis(ギリシャ語で「イルカ」を指す*17)
Hydragen bromide(臭化水素)
Lily of the valley(スズラン)
Lophophora williamsii(ペヨーテ*18)
Piper methysticum(カヴァ*19)
Orpheus(オルフェウス*20)/avoid overdose(過量摂取を避ける), coma(昏睡)
Siren's song(セイレーン*21の歌)/Terror awake(恐怖で目覚める), psychedelic(サイケデリック)
MnemosyneDionysus(ムネーモシュネー*22デュオニュソス*23)/Shell of memory(記憶の殻)
Hydra(ヒュドラ*24)/rebuild Memory(記憶再築)
※☿は水銀の錬金術記号
絵画
【食堂】
作者不明
無原罪のマリアを描いたもの。
未特定
作:ジャン・シメオン・シャルダン
「花瓶の花(A Vase of Flowers)」
未特定
【リビング】
作:エドワード・バーン=ジョーンズ
「ヴィーナスの鏡(The Mirror of Venus)」
作:ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス
「オルフェウスの頭を見つけるニンフたち(Nymphs Finding the Head of Orpheus)」
冥界下りに失敗した後、オルフェウスはマイナスの怒りを買い、八つ裂きにされ生涯を終える。
彼の首と竪琴は川を流れて町に流れ着き、埋葬された。
【客室】
作:ギュスターヴ・モロー
「オルフェウス(Orpheus)」もしくは「オルフェウスの首を運ぶトラキアの娘(Jeune fille thrace portant la tête d'Orphée)」。
【隠し書斎】
作・ピーター・パウル=ルーベンス
「オルフェウスとエウリュディケ(Orpheus and Eurydice)」
冥王ハデスと冥妃ペルセポネに謁見し、エウリュディケを連れ帰る許可を得るオルフェウスを描いたもの。
【1F02】
作:ラファエロ・サンティ
「パルナッソス(Il Parnasso)」
ギリシャ神話の太陽神アポロンが住まうパルナッソス山を描いたもの。
元々は大きいフレスコ画だが、この絵画ではエラトー・テレプシコーラなどのミューズたちが写っている部分だけが切り抜かれている。
その他
- 記憶の灰燼・上より
Oletus Manor
エウリュディケ荘園
For Sale Sign
売り出し中
Due to the need for capital, we now intend to transfer ownership rights of Oletus Manor in the east of the city to a new owner.
資金が必要なため、私たちは今、市の東部にあるエウリュディケ荘園の所有権を新たなオーナーに譲渡する予定です。
If you are interested, please uire at the Chamber of Commerce to negotiate with our al estate agent.
興味のある方は商工会議所に問い合わせ、不動産業者と交渉してください。