応援団(リリー・バリエル)
リリー・バリエルは古い歴史ある家系に生まれてきた。
彼女の父親は家から軽視され、寵愛を受けれなかった次男だったが、それなりの財産を持ち、そのため彼女は裕福な幼少期を送った。
リリーの親と兄はスポーツに熱心で、父親の夢は世界中に名を轟かせる競馬大会を開催することだった。兄も成人して待望の騎手になっていた。
スポーツ一家のひとりの娘として、リリーはずっと両親と兄から可愛がられ育てられたため、純粋で気ままでありながら、傲慢かつやや固執的な性格になった。
この幸せな日々は彼女が16歳の時に止まった。彼女の父親が大金を使ってやっと開催までこぎつけた新しい競馬の大会の開幕当日、1匹の馬が暴れたことで雑踏事件が起き、兄が落馬。頭部と体に重傷を負い半身不随になった上、その知能指数も幼児レベルになってしまった。愚鈍で発話もできなくなり、両親はやむを得ずとはいえ彼を介護施設に送ってしまった。
この事故で、父親の家系に威信を佇立させるための競馬大会が、そのまま家名にとってスキャンダルになり、彼はその一家から追放されてしまった。
これを受け入れられない父親はそれから毎日酒浸りになり、リリーと妻を殴りつけ、酔いが覚めると自責の念に駆られるようになる。
かつて幸せな家族だった人々は、一瞬にして地獄に叩き落された。
この時のリリーにとって、唯一の息抜きは介護施設で兄の看病をする時間だった。いつも兄を励まし、まるで昔のレースの時のようだった。たとえ兄からは返事がなくても、少なくとも兄の純粋な笑顔を見られる。あの笑顔は昔、リリーも持っていたはずだったが。
ここでリリーは同い歳の子と知り合って、リリーの境遇を知った彼女から「同世代」なりのアドバイスを受けた。
あれからしばらくが経ち、リリーの父親は酔っ払った帰路でアクシデントにより首を折った 。母親は父親の死体を確認するために警察署に行ったきり、戻ってこなかった。
リリーは祖父と伯父に成年までの生活費用と介護の治療費を仕送ってほしいと手紙を送ったが、彼女の伯父は無視した。一方祖父からはリリーたちに2年間の生活を維持できる現金と、1枚の奇妙な借用書が届いたのだった。この借用書の債権者 はリリーの祖父からリリーに変更され、そしてその取り立てるべき債務はエウリュディケという荘園のとある人物が負うとなっていた。
外在特質
- 奮起
応援団はサバイバーをX名指定し、対象を奮起させる。10秒間持続。
サバイバー1名につきX回まで応援団の奮起を受けることができる。
【奮起】
仲間のメインの持ち物がクールタイム中の場合、クールタイムをX秒減らすことができる。
自分に対して使用すると、クールタイムがX秒減少する。
- 激励
視界範囲内にいる付近の仲間を選択し、対象を激励する。
激励持続期間中、仲間と自身の移動速度はX%上昇する。
【激励】
応援団が腕を振る。
振っている間、リズムに合わせてスキルボタンを押すことで判定を行い、判定に成功すると仲間は激励スタックを獲得する。
激励が始まった時、仲間の激励スタック数は即座にXスタックまで上昇する。
仲間は激励スタック数を消費することで、小躍りと熱血を使用できる。
仲間が保持できる激励スタック数は最大Xスタックまで。
【小躍り】
仲間が自ら激励をXスタック消費すると、X秒間、X%の移動速度上昇効果を獲得する。
しかし、加速終了後、移動速度はX秒の間X%低下する。クールタイムはX秒。
【熱血】
仲間がダウンした時、X秒以内に自ら激励をXスタック消費すると即座に恐怖値を半分回復し、X秒間移動速度がX%上昇する。
回復後、激励スタック数はクリアされる。
同一キャラがX回/X回以上熱血を発動すると、それぞれ激励をX/Xスタック消費する。
激励中、応援団は正常に操作を行うことができる。
応援団と仲間の距離がXメートル以上離れる、あるいは垂直高度の差が一定以上になると、仲間は引き続きスタック数を獲得できなくなるが、獲得済みのスタック数はX秒間保持される。
応援団が複数名存在する場合、他の応援団を対象に激励を発動できない。
うわさ
「あの荘園に行って私のものを奪い返してきてくれたら、私もあなたのものを取り返してきてあげる。」
背景推理
実装:シーズン28
1.1つの名前
「それは1種類の祝福。もちろん、幸せにはいくつもの種類がある。」
- 結論
日記の1ページ:リリーは初雪と共にこの世を訪れた。
ライサは彼女が百合のように純粋で穏やかになる子になることを望んだが、父親としては元気で明るい子も悪くないと思う。
サイモンを育てた時とは全く異なる育児となるだろう。
【基礎目標】 ・1人の仲間に出会う 【レベルアップ目標】 ・2人の仲間に出会う ・3人の仲間に出会う
2.花束
君は私にどんな花を付けてくれるのだろう。
- 結論
1枚の写真:写真の中の4人は楽し気に笑っている。
少年は騎手の服装を纏い、胸元に百合の花束を抱え微笑んでいる。
彼よりも小さな女の子は、騎手協会の証書を持って画面の中央に立っている。
【基礎目標】 ・鼓舞を1回使用する 【レベルアップ目標】 ・鼓舞を2回使用する ・鼓舞を3回使用する
3.城
そこにあるのは、歓声と叫び声の反響だけ。
- 結論
1枚の切り抜き:若きサイモン・バリエルがエプソムダービーの予選を勝ち抜きました。
久しく公の場に姿を見せなかったバリエル夫人も、その祝いの宴に参加したようです。
バリエル家次男が復帰するという前兆でしょうか?
【基礎目標】 ・仲間に奮起を1回付与する 【レベルアップ目標】 ・仲間に奮起を2回付与する ・仲間に奮起を3回付与する
4.障害物
私たちは歓声の中、あらゆる障害物を飛び越える。
- 結論
1枚の広告:バリエル家主催の競馬協会新タイトルマッチが近日中、注目のクレイバーグ競馬場で行われます。
大人気の「リーリウム」を含む多くの名馬が、伝説の「セレイネス」に勝負を挑みます。
【基礎目標】 ・ハンターを30秒牽制 【レベルアップ目標】 ・ハンターを60秒牽制 ・ハンターを60秒牽制
5.もう1つの名前
「それは呪いだ!」
- 結論
1枚の診断書:残念ながら、サイモン・バリエルの落馬による脊髄損傷は予想以上に深刻なものでした。
我々は可能な限り手を尽くし、彼の言語能力を優先的に回復させるつもりです。
ですが、正直に申し上げますと、これは長く苦しい戦いとなるでしょう。
【基礎目標】 ・自身に奮起を1回付与し、発動させる 【レベルアップ目標】 ・自身に奮起を2回付与し、発動させる ・自身に奮起を2回付与し、発動させる
6.怪物
そこにあるのは、絶望と怒りの騒音だけ。
- 結論
1枚の通報記録:ミセス・ローセンが警察に近所のバリエル家で暴力事件が起こったと通報。
警察署は即座に警官を派遣し、調査に当たったが、調査記録は残されていない。
ほどなくして、関係者は事件から手を引いた。
【基礎目標】 ・仲間を10スタック連続で激励する 【レベルアップ目標】 ・仲間を15スタック連続で激励する ・仲間を20スタック連続で激励する
7.アドバイス
母さん、彼女の言う通りだ。
私たちはこの手で、すべてを終わらせるべきかもしれない。
- 結論
1枚の精神鑑定書:この類の症状には遺伝の可能性が存在しますが、外部からの影響がなければ滅多に発作は起きません。
外部からの影響にはアルコールや向精神薬への重度の依存、長時間に及ぶプレッシャーなどが含まれます。
【基礎目標】 ・恐怖半径内でダメージを受けずに仲間を20秒間激励し続ける 【レベルアップ目標】 ・恐怖半径内でダメージを受けずに仲間を25秒間激励し続ける ・恐怖半径内でダメージを受けずに仲間を30秒間激励し続ける
【基礎目標】
・無傷の状態で恐怖半径内で仲間を20秒間激励する
【レベルアップ目標】
・無傷の状態で恐怖半径内で仲間を25秒間激励する
・無傷の状態で恐怖半径内で仲間を30秒間激励する
8.もう1つのプレゼント
リリー、これは最後のプレゼントよ。
- 結論
1枚の見舞い記録:見舞い記録の最初の署名はリリー・バリエル、ライサ・バリエル、レグ・バリエル。
その後はリリー・バリエルとライサ・バリエル。
そして最後はリリーだけになっている。
【基礎目標】 ・鼓舞でハンターの追撃を1回逃れる 【レベルアップ目標】 ・鼓舞でハンターの追撃を1回逃れる ・鼓舞でハンターの追撃を1回逃れる
9.抜け道
越えられない障害物の傍には、得てして別の道がある。
- 結論
1枚の納金通知:記録によりますと、今年に入ってからお兄様には我々の全面的な看護サービスを数か月程ご利用いただいておりますが、看護費用が未納であることが確認されました。
【基礎目標】 ・ハンターの付近で1回鼓舞を使用し、減速状態が終了するまでダメージを受けない 【レベルアップ目標】 ・ハンターの付近で2回鼓舞を使用し、減速状態が終了するまでダメージを受けない ・ハンターの付近で2回鼓舞を使用し、減速状態が終了するまでダメージを受けない
10.債務
これは彼らが私に作った借りだ。
もちろん、君のでもある。
- 結論
1枚の借用書:双方の署名はバリエル家とDという署名の人物。
借用品は100ポンドの価値を持つ「地中海発展」有価証券と、1881年出版の『オルフェオ』が1冊。
【基礎目標】 ・仲間が熱血を1回使用する 【レベルアップ目標】 ・仲間が熱血を1回使用する ・仲間が熱血を1回使用する
衣装
UR
- フローライト(限定)
「牢獄」の外が深淵でも、楽園でも……私はこの目でそれを見たい。
(S28・真髄1)
SSR
- BISHOP-f1
たどり着けない楽土など、早々に運命の歯車に潰され粉となるべきだ。
(S30・真髄2)
SR
- 原石
勇気は何よりも強力なつるはしだ。
硬い岩層をかち割れば、その裏で眩く煌めく「星の光」を見ることができる。
(ショップ)
R
- 活力の黄
運動は健康の維持に役立つ。
(CALL OF THE ABYSSⅦ)
携帯品
SSR
- 歓呼
勝利に向かって走れ!
特殊効果:スキルエフェクト変更
(S30・ランク秘宝)
料理
なし
その他
- 紹介動画より
loading...「サイモン、頑張れ!」
城の中には笑顔しかないと思っていた
城の中であの怪物が父の顔で私に吠えた時までは
サイモン
聞こえるか?
あなたには聞こえなくて良かった
私にももう聞こえない
- デザイン過程
【プランナーの構想】
現在ゲーム内の補助キャラクターは基本、コントロールスキルに秀でていますが、新たに味方のスキルを向上させる補助型を加えようと試みました。
同時にキャラクター自体に高い機動性と疲労しやすい特徴を持たせています。
この不安定なスキル効果はバリエル家の異端児ーーリリー・バリエルの境遇とも合致しています。
エウリュディケ荘園で行われる 「ゲーム」の協賛者として、バリエル家はいつもその裏で暗躍していましたが、決して表には現れることなく富を手にし、冷酷かつ謎めいた影の陰謀家というイメージです。
この家の出身者として初登場のキャラであるからには、あえて上記の印象を覆すようなデザインにしようと考えていました。
リリーは常に「名門の令嬢」のイメージの真逆にいます。
愛情に包まれ育てられた彼女は心が満たされていて、明るく活発、感情豊かな性格をしており、常にポジティブでした。
ですが運命に翻弄された末、頑固、クレージー、過激で感情の起伏が激しい人格になってしまいました。
過去の影と悪夢のような現実が混じりあい、リリーは心身ともに極めて不安定になってしまっています。
この状態を彼女の外見と行動からも表すようにしました。
【デザイナーの構想】
リリー・バリエルの背景ストーリーに基づき、彼女に天真爛漫でわがまま、傲慢で偏屈といった性格を感じさせる応援団のイメージにデザインしました。
第1案の3つの設計では、1つ目は全体のオーラが合致していて、2つ目は三角のボタンの目に独創性があり、3つ目は帽子のかぶり方が性格の特徴とあっています。
なのでこの3つの設計をベースに全体的に調整しました。
第2案はツインテールをさらに洗練させ、元々ありふれた髪型だったのを乱暴にカットされたように見せ、欠損した乗馬帽をかぶらせたことで、応援団の背景ストーリーに合わせました。
細部の調整をして、デザインの完成です。
【ディテール】
目の下にある涙の痕、鼻筋を横切る傷は癒えたばかりで、ボロボロの帽子の欠けたところから赤い髪がのぞき、彼女の表情といえば狂乱的な笑顔を浮かべています。
白いセーターに黒のシャツをあわせて清廉な育ちを感じさせながら、赤文字の「L」が全体の配色にインパクトを与えています。
赤白のチアポンポンはふわりと明るく、回りにはポンポンの欠片が落ちてきます。
腕には傷の痕が見え、ズボンの裾にもほつれの縫い目があり、彼女のつらい過去の片鱗を感じさせます。
(参考1、参考2)
- 応援団スキル説明動画より
ある試合の事故で、兄のサイモン・バリエルは脊柱が折れ、リリー・バリエルの幸せな子供時代も潰されてしまった。
かつての楽園は死のような静寂になっていた。
祖父のその冷たい声が鳴り響くまでは。
「あの荘園に行くのだ、わしのある物を取り戻せば、お前の失った物を取り返してやろう。」
(参考)
まとめ
本名
リリー・バリエル(日本語)
莉莉·巴利尔(简体中国語)
Lily Barriere(英語)
릴리 바릴(韓国語)
年齢
不明*1
(11月13日生まれ)
職業
応援団(日本語)
拉拉队员(中国語)
Cheerleader(英語)
치어리더(韓国語)
趣味
運動、大声を出す、友達を作る
特技
運動、激励
性格
好きなもの:運動会
嫌いなもの:クリスマス
人間関係
◆バリエル家
- サイモン・バリエル
リリーの兄。
父のレグ同様スポーツ熱心で、成人後は待望の旗手として活躍する。*2
リリーはそんな彼をいつも励ましていた。
しかしクレイバーグ競馬場の競馬大会の当日、サインラスの雑踏事件で落馬し脊髄を損傷する。
サイモンは半身不随になった上、頭部にも重傷を負い発話ができなくなるほどに知能が低下し、両親はやむを得ず彼を介護施設に送った。*3
最初は家族3人が彼の見舞いに訪れたが、すぐに父は来なくなり、やがて母も来なくなっていた。*4
事件以来、家庭環境が悪化していく中、リリーは介護施設で兄の看病をする時間だけが唯一の安らぎだった。*5
- レグ・バリエル
リリーの父。スポーツ熱心。
古い歴史ある家系であるバリエル家の次男。*6
リリーが生まれた初雪の日、彼女が穏やかな子であることを望んだライサに対し、元気で明るい子も悪くないと日記に書いている。*7
世界中に名を轟かせる競馬大会の開催を夢見ており、大金をつぎ込みようやくクレイバーグ競馬場でその夢を叶える。*8
しかし競馬大会の当日の雑踏事件によって、バリエル家の威信を佇立するはずが寧ろ家名にとってのスキャンダルとなってしまった。
レグはバリエル家から追放されたことで毎日酒浸りになり、リリーとライサに暴力を振るっては酔いが醒めると自責の念に駆られるようになった。
酔っぱらった帰路に事故を首を折り亡くなっている。*9
- ライサ・バリエル
リリーの母。
初雪と共に生を受けたリリーに「百合のように純粋で穏やかになってほしい」と望んだ。*10
詳細は不明だが、息子のサイモンのエプソムダービーの予選突破の祝いの宴に参加するまで、長らく公の場に姿を見せていなかった。*11
雑踏事件以降は夫のレグに暴力を振るわれていたが、事故で彼が亡くなった際に死体を確認するために警察署に行ったきりリリーの元に戻ってこなかった。*12
- バリエル伯爵
リリーの祖父は彼の可能性が高い。
バリエル家は後にエウリュディケ荘園で行われる「ゲーム」の協賛者。
応援団のデザイン過程によれば、裏で暗躍し、表に出ることなく富を手にし、冷酷かつ謎めいた影の策謀家のイメージらしい。*13
レグが事故で亡くなったことで、生活費とサイモンの治療費に困ったリリーは祖父(と叔父)に資金援助を求めた。
彼はリリーたちに2年間の生活費と、バリエル家が結んだ「地中海発展」有価証券・『オルフェオ』の借用書を渡し、借用主のエウリュディケ荘園に取り立てに行くように言った。*14
◆クレイバーグ競馬場関連
◆その他
- ガラテア
キャラストーリー動画でリリーと会っている車椅子の人物は、端が破れたスカートや点滴の位置からガラテアの可能性がある。*19
その場合、介護施設で「同い歳の子と知り合いリリーの境遇を知り、『同世代』なりのアドバイスを受けた彼女」とはガラテアのことになる。*20
参考文献
- プロフィールのソース
- 誕生日予告(中国版)
- その他
コメント
- あくまで推測にすぎないですけど、リリーの母親が失踪した原因は背景推理7から多分「彼女」からのアドバイスを受けたリリーと共謀してリリーの父親、言い換えると自分の夫を直接的か間接的にか分からないけど手にかけて、シ体確認で警察署に言った際に娘を巻き込まないように自首して捕まったか、あるいは夫を手にかけた事実に耐えられなくなって…っていう理由なのかなって思ってます -- 2023-09-21 (木) 14:14:47
- Dはデロスということなのかな?ライサが母親でレグが父親? -- 2023-09-08 (金) 17:45:03
- ライサが母親?でレグが父親?なのかしら -- 2023-09-08 (金) 01:53:14