イベントストーリー
※真髄はこちらへ
プロローグ
人気のない砂漠……それは「死の海」と呼ばれている。
一度足を踏み入れれば生きて帰ることはできないという死地だ。
この黄金の「森」は山脈に囲まれており、秋が終わる頃になると夕焼けよりも眩い光を発する。
往来する正体はここで様々な商品を取引すると同時に、あるものを探し続けていた…あの大きなコヨウの木々に包まれた、神に授けられしオアシスを。
ここはかつて、文明の繁栄を育み、時代の終わりを見届けた場所。
砂漠の奥へと進み、アシの草原から遠のいていくと、黄砂に埋もれた都市の遺跡が姿を現わした。
1つの人影が、遠くからゆっくりとこちらへ足を進めている。
これまで見かけたシルクロードの商人とは明らかに異なりーー彼は、怯えと迷いを抱いているように見えた。
沙洲月下:……どこまで、歩いたんだ?
沙洲月下:過去の記憶は道中の足跡のように、すでに砂に埋もれてしまった。持ち歩いていた水筒もとうに底をついている。
沙洲月下:朧げな月の影だけが、逞しく育つ砂漠の植物のように、記憶の奥底に根を張っていた。
沙洲月下:記憶の奥に眠るオアシスが徐々に色褪せていく。それは蘇る時を待ち、僕に歩むべき道を示そうとしているのかもしれない。
沙洲月下:遠くに巨大なコヨウの木がある。まるで僕の帽子にあるこのおチビさんみたいだ。孤独だけど、砂漠の中にまっすぐ根を張って、黄金の森の命を希望を象徴している。
沙洲月下:他のコヨウの木を比べるとそれは樹齢が高く、木の幹には更に……巨大な穴があった。
沙洲月下:砂漠の中では珍しい宝の隠し場所であり、歩き疲れた名もなき旅人たちが足を休める場所だ。
沙洲月下:待てよ、あれは……本当に何かが入っているみたいだ。まさか……ついに僕にも幸運が?さっそく確かめてみよう。
デイリーマーク
1日目:コヨウの木
高いコヨウの木。木の穴の中に羊皮紙の地図が1枚隠されている。
沙洲月下:こ……こんにちは!僕は砂漠の旅人だ。
???:こんにちは、モクセイの花の君。
沙洲月下:その楽器の音色に興味を惹かれたんだ。僕の奥底に眠る記憶を、呼び起こされたような気がして。
沙洲月下:この楽器は……一体?
???:歴史上の正式名称とかじゃなくても良ければ……箜篌と呼ぶといいわ。手芸品は命がある子たちよりも操りやすいーー
箜篌:今はより軽敏な見た目、そしてより広い音域を求めて、これを改良しているところなの。でも……まだ完成していなくて。
沙洲月下:綺麗な服だね。普通の砂漠の旅人には見えない。
箜篌:私は元々、この国の王妃だったのよ。ずっと遠い所から、なんとかここまで来ることができたの。でも不幸なことに、夫が行方不明になったという知らせが数日前に届いてね。
箜篌:更に不幸は続けてやってくるもので……都市周辺で悪天候が続いた。秋の終わりになると、都市まで流れていた水源まで徐々に枯れていったほどで。
箜篌:砂漠の精霊の導きのもと、私たちは水源と、新しい、住みやすいオアシスを求めて旅に出ることにしたわ。
箜篌:旅人さん、もう夜が近い。砂漠の昼夜は温度差が激しいし、深夜には危険な生き物も出没するから、良かったらテントを使ってちょうだい。
箜篌:テントの中には同行している友人が2人いるの。彼らは私よりも、ずっと砂漠に詳しいのよ。
沙洲月下:ありがとう、美しい王妃よ。また厳しい夜を過ごさなければならないと思っていたところだ。お言葉に甘えさせてもらおう。
2日目:テント
沙洲月下:持ち運びできるテント。その位置は……今と大して変わらないみたいだ。
沙洲月下:王妃殿下、君たちはずっとここに滞在しているのか?
箜篌:ええ、そうよ。環境の大きな変化と戦乱に見舞われて、私たちは新しい水源とオアシスを探さなければならなくなった。
箜篌:でも数日前、水汲みに向かった小隊が襲撃にあってしまったから、私たちはここで都市の救援を待つことになったの。
沙洲月下:数日前の……襲撃?
箜篌:数日前のとある夜、私は同行していた2人の友人たちと休む準備をしていた。
箜篌:でも、窓の外の月と飛び交う虫たちを見ていたら……遠い故郷と家族のことを思い出してね。
箜篌:そこで私は箜篌を取り出して、演奏を始めたの。それを聞いた他の2人も私に合わせて、音楽に乗って踊ってくれたわ。
箜篌:お酒が入った盃、月の光を反射する銅の鏡……その夜は音楽の音に惹かれてたくさんの生き物たちが集まったけれど、同時に敵に注意も引いてしまいーー数多の矢が降り注がれた。
箜篌:私は友人のーー夜光杯に守れられたから怪我はなかったけれど、矢を放った犯人を探そうとした時、そこに敵の姿はもうなかったわ。
沙洲月下:危険な宴だったんだな……王妃殿下、ご無事で何よりだ。
箜篌:その日以来、私たちは羊皮紙の地図と伝書を通して、都市と連絡を取り合っていた。
箜篌:そしてそれは私の護衛ーー信書に任せているわ。彼は鳥類を訓練するエキスパートで、頼もしいガーディアンでもあるの。
3日目:彫像
巧みに配置された彫像たち。どの彫像も丁寧に彫刻されており、とても精巧に見える。
沙洲月下:地上にそびえたつ彫像。砂漠の中では珍しい人工的な装飾品だ。
沙洲月下:表面に彫られた特徴的な模様も相俟って、輝かしい砂漠文明を表している。
箜篌:砂漠の住民にとって、これらの彫像には特殊な意味があるのかもしれない。
箜篌:人々は経験した物事を様々な方法で歴史に刻む。たとえば符号……たとえば音楽。
沙洲月下:符号が刻まれた媒体は徐々に色褪せるけれど、音楽は記憶の中で受け継がれていく。
沙洲月下:でも時々、その2つは互いに通じることもあるわ。例えば、音楽が符号の謎を解く暗号となったりね。人間の秘密に対する嗅覚というのは決して鋭くない。私の周りを飛ぶこの子たちと比べたら、遠く及ばないもの。
沙洲月下:音楽に対して、独特な見解を持っているんだね。
箜篌:私がいつも演奏している音符も同じよ。あれは都市の住民が一番好きな旋律で、水源の召喚に関する秘密が隠されていると言われているだけでなく、幸運を祈る時に欠かせない儀式の一環でもあるの。
4日目:木の桶
いくつかの空っぽの酒樽。盛大な宴会で全て飲み干されたようだ。
沙洲月下:……倒れた酒樽?
沙洲月下:宴会で残されたもののようだ。この果てしない砂漠の中では、束の間の歓楽を象徴している。
夜光杯:あなたの酒造りに興味あるの?
◆興味ある
夜光杯:旅人さん、砂漠の国の美酒について聞いたことはあるかしら?こんな状況じゃなければ、あなたと一杯飲みたかったのに。
◆興味ない
夜光杯:機会があったら、ぜひ私たちが作った美酒を飲んでみてね。
夜光杯:西域のオアシスで生産された新鮮な果物は、昼夜の激しい温度差によって甘さが増すのよ。
夜光杯:それで作ったお酒も、香りが格別に濃厚になるんだから。
沙洲月下:酒造りの技術は君が開発したのか?
夜光杯:技術の真髄を掴んだのは、私の兄。彼は1つ前の水源捜索隊の隊長で、宮廷の有名な酒職人だったの。同時に、先代国王の忠実な擁護者でもあったわ。
夜光杯:でも兄は……少し前の水源捜索任務で行方不明になったきり、未だに消息が分からないままで……
夜光杯:だから私は、兄の後を継いで、兄の仕草を真似て、兄の使命を背負うことにしたのよ。
5日目:屋台
貿易の道の屋台。行き交う旅人はここで商品を購入することができる。
沙洲月下:道端の……屋台だ。
沙洲月下:往来する貿易商隊が砂漠の諸国を繋げるための橋を作り、各国の商品が流通し始めたらしい。
箜篌:商人は形ある商品だけではなく……形無き未知ももたらした。
箜篌:月下の商隊と言えば、猫に関する伝説を聞いたことはある?
◆ある
箜篌:利口に見えた猫が揃いに揃ってあんなことをするなんて、誰が想像できたかしら……
箜篌:我慢が限界まで達すると、人畜無害な猫だって牙をむく……
◆ない
箜篌:そう。なら、ウザ*1という名の都市を聞いたことは?誰もが憧れる、理想の楽園と謳われた場所よ。
箜篌:でも、ある満月の夜、旅の商隊の訪れとともに、都市の猫たちが揃って姿を消したの。
箜篌:やがて旅の商隊もいなくなった時、猫は再び姿を現わした。それも、数人分の白骨の山からね。
箜篌:死者の生前の「善行」が猫に記録されていたからか、審判の日に受けるべき罰を受けたのよ。
沙洲月下:詳しいんだね。
箜篌:今までの私は、救いをもたらしてくれる「旅の商隊」を待ち続けていた。でも実際、全てを打ち破ることができるのは……自分自身だけだと気づいたから。
6日目:井戸
干からびた暗渠。水の通りを良くすれば、再び潤わせることができるかもしれない。
沙洲月下:枯れ井戸。地上から水流の痕跡は見えないが、地下には広々とした世界が広がっている。
箜篌:これは乾燥した環境に適応するためにできた産物よ。私たちは「暗渠」と呼んでいるわ。
箜篌:暗渠は貴重な水分を集めて、遠くの水をここまで引いてくれるの。
沙洲月下:どうして……地下に作ったんだ?
箜篌:見ての通り、乾燥した砂漠では水分があっという間に蒸発する。広範囲の砂もすぐに水分を吸収するから、地表にある水分は瞬く間になくなってしまう。
箜篌:地下の暗渠は人の目に留まることはないけれど、より生き生きとした新たな生命力をもたらしてくれるのよ。
沙洲月下:でも今は……
箜篌:私たちの存続に欠かせない水源は、移動するのだと聞いているわ。風と砂、そして時間の流れに乗って、行きたいところへ自由に向かっているのだと。
箜篌:都市の人の行動が水の怒りを買って、私たちが暮らしている土地を流れなくなってしまったのかもしれない。これが、私たちがここを離れて新しい居場所を探している理由よ。
7日目:???
水滴があるかもしれない場所がマークされている……王妃殿下が期待するオアシスだろうか?
沙洲月下:うっすらと……僕が生活していたところも、世から隔たれた楽園のような場所だったことを覚えているよ。
沙洲月下:砂漠の文明を探すために、僕は故郷を出た。でも途中で記憶を失ってしまったんだ。
箜篌:今日は私たちの出発の日なの。虫の群れが、私たちの進むべき方向を示してくれることを祈っているわ。でも、未知へと歩みを進める中、本当のオアシスはどこにあるのかしらね?
沙洲月下:音を立てる砂、三日月形の泉、緑が生い茂るオアシスのイメージが僕の記憶の奥底に残っている。
沙洲月下:君さえ良ければ……僕がかつて住んでいた場所へ案内してあげるよ。
鎏金銅鹿:空漠とした砂漠の中で、まさか頼れる案内人に恵まれるなんて……ぜひお願いさせて。
箜篌:王妃殿下、出発の材料が揃いました。そろそろ参りましょう。
テント作業
- 鎏金銅鹿
沙洲月下:(月下の砂漠は、昼間とは全く異なる印象を与える。)
沙洲月下:(テントの中にいても、体温はあっという間に逃げていった。)
沙洲月下:(テントの中にいた2人は、この秋の砂漠の夜にピッタリな身なりだった。
沙洲月下:(身につけている装飾を見ても、砂漠の環境を熟知していることが分かる。)
沙洲月下:(入口に座っている男は道具らしきものを作っていた。彼と話をしてみよう。)
沙洲月下:こ……こんにちは!僕は……
鎏金銅鹿:侵入者!侵入者だ!
沙洲月下:違う、落ち着いてくれ!僕は通りすがりの旅人だ。王妃殿下の同意を得て、ここで休ませてもらうことになったんだ。
鎏金銅鹿:それは失礼した。最近は争いが絶えないゆえ、常に警戒しているのだ。
鎏金銅鹿:ずいぶんボロボロなようだが、「池魚の災い」に巻き込まれたのか?
沙洲月下:具体的なことは……僕も覚えていない。目が覚めたら、砂漠のど真ん中だったんだ。
沙洲月下:その時、激しい痛みを感じた。無意識に頭をぶつけたのか、記憶も一部欠けていて……
鎏金銅鹿:そうだったのか……哀れな若者よ。私たちと同じように、未来に迷いを抱いているのだな。
鎏金銅鹿:6日後、私たちは再び出発し、新たな水源を探しに向かう。
鎏金銅鹿:そしてその間に僕がすべきことと言えば……旅のために十分な道具を準備しておくこと。出発当日にも、水源が見つかるよう祈りを込めた魚のお守りを作らなければならない。
鎏金銅鹿:必要な道具はテントの中のレシピ冊子に記されているが、制作に必要な材料がまだ揃っていない。
鎏金銅鹿:夜になると、砂漠は極端に冷え込み、僅かな水源を頼りにその中を進むのは危険だ。
鎏金銅鹿:だから、普段は昼間に材料を集め、夜はテントに留まって準備をしている。
沙洲月下:今は何を作っているんだ?
鎏金銅鹿:銅の鏡だ。必要な材料は……黄銅と軟玉。
沙洲月下:僕にも……手伝えることは?
鎏金銅鹿:銅の鏡を作るための材料は揃っているが、数日間後に必要な材料はまだ足りていない。手伝ってくれるか?
沙洲月下:問題ない……丁度地図の持ち主を探しに行かなければならなかったんだ。今後数日の材料は僕に任せてくれ。
鎏金銅鹿:どうやら手芸品の制作にも興味があるようだな。道具の作り方を教えよう。
- 夜光杯
- 初日制作後
夜光杯:新入り君、あなたも水源を探す仲間に加わったのかしら?
沙洲月下:こ……こんにちは!いや、僕はここで休ませてもらっているだけのただの旅人だ。
沙洲月下:その……何か手伝えることがあれば、なんでも言ってほしい。君は……どちら様なんだい?
夜光杯:私は宮廷御用達のバーメイドよ。王妃殿下の最も忠誠的な支持者でもあるわ。
夜光杯:今のところ、オアシスと水源の方向について分かっていることはほとんどない。だから道具を作って、水源の手掛かりを探っているのよ。
夜光杯:どの品も、オアシスにたどり着く鍵となるかもしれないからね。
沙洲月下:分かった……夜が明けたら、この銅の鏡を持ってテントの外に行ってみるよ。何か発見があるといいけど。 - 2日目以降制作後
夜光杯:また新しい手芸品を作ったの?頑張り屋さんなのね。あなたの努力がオアシスの手掛かりに繋がったら、最高のおもてなしをしてあげる。
夜光杯:夜が明けたら、周りを一緒に見に行きましょう。私たちならきっと、新しい楽園を見つけられるわ。
- 初日制作後
銅の鏡(軟玉+黄銅)
花枝鏡:綺麗な銅の鏡ね。どこで手に入れたの?
沙洲月下:僕が作った、初めての手芸品なんだ。き……気に入ってくれたかな?
花枝鏡:ええ……私が失くした鏡に、少し似ていたから。
沙洲月下:も、もし良かったら、これを受け取ってくれないかい?美しいレディー、君を見ているとある歌を、ある旋律を思い出す……もしかしたら僕ら、どこかで一度会っているのかもしれない。
花枝鏡:それは……気のせいじゃないかしら。私は王妃殿下の侍女よ。彼女の許可なく人に会うことはないわ。
花枝鏡:でも、銅の鏡を譲ってくれるのは嬉しい。本当にありがとう。
花枝鏡:ただ……このまま受け取るのも申し訳ないわね。丁度特殊な鏡を持っているから、これと交換しましょう。
花枝鏡:この「鏡」、表面が少し突き出ているの。だから、ちょっと変わった使い道があるんじゃないかと思って。
花枝鏡:そんな目で見ないでちょうだい……決して、失敗作をあなたに押し付けたわけじゃないのよ?
花枝鏡:砂漠の中では様々なトラブルに遭遇する。変わった鏡だって、必ず役に立つ時が来るわ。
花枝鏡:例えば……光を使って何か信号を伝達したい時は、平面の鏡が最適でしょう。
花枝鏡:でも、薪に火をつけたい時なら……この凸面の「鏡」を使えば、日光の熱を集めることができるの。
花枝鏡:そういえば、王妃殿下には、夜に入る前に焚火に火をつけて、夕食の食材を用意するように言いつけられていたわねーー
花枝鏡:これで面白い生き物たちを引き寄せられるかもしれない。試してみる?
沙洲月下:明るい炎を見ていると、僕の気分も良くなる。もし君の助けになるなら……やってみよう。
花枝鏡:明るい焚火と魚が焼ける匂い…この匂いに釣られて、子猫が楽しいステップを踏みながら来るはずよ。
花枝鏡:可哀想に…私たちと同じように帰る家がないのね。お腹いっぱい食べさせてあげれば、この子たちを手懐けられるんじゃないかしら。
花枝鏡:焚火の火がついたわ。王妃殿下の夕食を用意しに行かないと。
羊皮紙の地図(毛皮+彫刻刀)
信書:それは……羊皮紙の地図?
沙洲月下:木の穴に遺棄されていた地図を写したものだ。僕はあの羊皮紙の地図の持ち主を探している。
信書:地図に残された記録を見せてもらえるか?
沙洲月下:もちろん。もし君のだったら、そのまま持って行って構わないよ。
信書:近くのシンボルがいくつか記録されている。どちらかといえば、まるで道に迷った小鳥が自分の所在を確かめようとしているみたいだ。
信書:旅人さん、残念ながら、これは私のものではない。
沙洲月下:君も似たような地図を持っていたのか?
信書:ああ。……今となっては、さして重要なことでもないがな。
信書:各地を貫く貿易の道は、古今東西商隊を通して繋がっている。
信書:1枚の絵に2つの国を繋ぐ地図が書かれていれば、使者の誠意を示すことができ、一国の君主を油断させることもできる。
信書:私は王妃殿下に同伴してここまで来た。もちろん、全力で王妃殿下の安全を守るつもりだ。
信書:あの忠誠的な使者はコヨウの木の下でこう言った。「危険に遭遇すれば、本性が露わになる」と。
沙洲月下:コヨウの木……あれは君たちにとって、何か特別な意味があるものなのか?
信書:コヨウの木は砂漠の生命力の象徴だ。君が持っているその羊皮紙の地図も……コヨウの木の穴の中で見つけたものなのだろう?
沙洲月下:確かにその通りだ。だとすれば、地図を描いた人はこの方法を通して、あそこにたどり着いた者たちに有用な情報を提供しようとしたのかもしれない。
信書:そんなところだろうな。待てよ……長い間木の穴に放置されていたせいで、表面の水滴が滲んで地図の細部が良く見えない。
信書:地図を炙ってみるといい。せっかく情報を残してくれたんだ、全部把握してやらないとな。
信書:場所を繋ぐ路線を追加したことで、目標がはっきりした。
信書:今の場所がコヨウだとすると、地図の記録者はどこにいると思う?
◆コヨウの木
信書:面白い冗談だな。つまり、地図を描いた者はまだここにいると言うのか?
信書:言ったはずだが、この地図は私のものではない。
信書:王妃殿下の可能性を除けば、この地図の持ち主はあなた自身ということになるが。
◆オアシス
信書:そう思うのか?地図の持ち主はすでにオアシスに辿り着いていると?
信書:だったらこの地図は確かに役に立つかもしれない。その人物の足取りを辿ることができれば、新しい楽園を見つけられるだろう。
◆もういない
信書:認めたくはないが……地図を木の穴に隠したままいつまでも取りに来なかったということは……
信書:この旅人たちが砂漠の中で目的地にたどり着けた可能性は極めて低いだろう。
信書:あるいは……その持ち主はすでに過去の記憶を失っている、とか?
砕金(黄銅+彫刻刀)
鋳貨:クンクン……匂うぞ。この匂いは、キラッキラの黄金だ!
鋳貨:この数の砕金があれば……俺のところで掘り出し物と交換できる。
鋳貨:貴重な古木でできた斧、あらゆる道具が揃っている工具箱、万病を治す植物の実……何でもあるぜ。値段もお得だ。何が欲しい?
沙洲月下:こんにちは……僕と王妃殿下の一行が、これからオアシスを目指すんだ。だから、今のうちに十分な食料を蓄えておこうと思って。
沙洲月下:君は砂漠の商人か?
鋳貨:いかにも。俺は公正で頼れる商人、砂漠の中のマジシャンさ。望むものは何でも交換してやれる。物も、情報もだ。
鋳貨:どれほど入手困難なものでも手に入れてみせよう……十分な金さえ払ってくれれば、俺に二言はないだろう。
鋳貨:だが食べ物がお望みなら……砂漠のグルメ、焼きパンなんてどうだ?見た目は普通だが、腹持ちもいいし保存もきく。無二の選択と言えるぜ。
沙洲月下:じゃあ……焼きパンの値段は?
鋳貨:ふむ……それに答える前に、1つ頼みたいことがあるんだ。最近、都市の住民に焼きパンを配っていた時に困ったことがあってな……
鋳貨:俺の手元にある焼きパンを路頭に迷っている子供に分ける場合、1人8つずつ配ると3つ足りなくなる。かと言って、1人7つ配ると4つ余ってしまう。
鋳貨:賢い旅人さんよ……俺の手元には焼きパンがいくつあるのか、計算してみてくれないか?
◆53個
鋳貨:おお、素晴らしい!お客さんほど賢いお方には、ぜひ最も聡明な商人である俺と一緒に、都市の外に構えてある屋台を経営してほしいものだ。
鋳貨:俺たちがもっと組めば、もっと稼げ……いや、もっと客を集められるだろう。
鋳貨:この砕金は焼きパン100個分だ。無事にオアシスを見つけられることを祈るぞ!
◆55個・60個
鋳貨:そうか、感謝する。さて、取引の話に移ろう。
鋳貨:お客さんが持っている砕金だと……焼きパンを50個交換できるな。オアシスへの道のりは険しいぞ。くれぐれも気を付けることだ。
鹿角の装飾(毛皮+木材)
鎏金銅鹿:綺麗な鹿の角だ。過去の記憶が呼び覚まされるな…
君がつけているそれも……鹿の角が生えた覆面じゃないのか?
鎏金銅鹿:覆面は容姿を隠し、人の身分をあやふやにすることもできる。
鎏金銅鹿:時折、正体を人に見せないことで不要な混乱を回避し、得難い平和を維持することも必要だ。
君の素顔を見たことがある人は?
鎏金銅鹿:……これは、人が見たがるようなものではない。
鎏金銅鹿:君は……金銀駱駝の伝説を聞いたことはあるか?
◆ある
鎏金銅鹿:あの伝説を聞いたことがあるのなら、理解できるだろう……私が自分の素顔を隠す理由が。
◆ない
鎏金銅鹿:我々の国では、君主が駱駝の模様を墓地の壁画に隠すことがある。
鎏金銅鹿:空飛ぶ駱駝は因果を司る真の神を象徴し、金銀駱駝は……色の異なる2頭の駱駝が絡まり、互いに食らい合う模様だ。
鎏金銅鹿:金の駱駝は「兄」、銀の駱駝は「弟」を表している。
鎏金銅鹿:このような世から隔たれた国で、権力を奪い合うには、兄弟に危害を加えるのも珍しいことではないからな。
沙洲月下:どうやら、駱駝の伝説はその鹿角の覆面と関係があるみたいだな。良かったら……この鹿角を駱駝の傍に置いてみないか?もしかしたら……共鳴が起きるかもしれない。
鎏金銅鹿:勝手に動かすな!駱駝の機嫌を損なえば、道中の貴重な労働力を失ってしまう。
沙洲月下:すまない、そういうつもりじゃなかったんだ。
沙洲月下:それはそうと……どうも僕はこの駱駝の鈴の音を馴染み深く感じるみたいだ。
沙洲月下:駱駝は驚いた時や素早く走った時にだけ声を発し、鈴を鳴らすはずなのに……
沙洲月下:どうして僕にそんな音の記憶があるんだ?
鎏金銅鹿:駱駝は砂漠の至る所にいる。風や草の揺らぎで驚くこともあるだろう。
鎏金銅鹿:かつて駱駝の鈴の音を聞いたとしても、おかしなことではない。
沙洲月下:いや……この音は、僕が失った記憶に関係しているかもしれない。
沙洲月下:確か……突然の襲撃で、遠くにいた駱駝が怯えたんだ。駱駝が逃げ出したことで、僕の存在もバレてしまった。
沙洲月下:暗闇の中、僕は当てもなく走り続け、石に頭をぶつけて気絶したから……
沙洲月下:恐らくそれが僕の記憶喪失の原因だったのだろう。
鎏金銅鹿:忘れた記憶を無理やり思い出そうとするのは脳に負担がかかる。もう遅いし、今日は早く休んだ方がいい。私もこれで失礼する。
鎏金銅鹿はテントの中に帰っていった。
盃(軟玉+彫刻刀)
夜光杯:盃が1つ。成功したのね。
沙洲月下:ずいぶん手間がかかってしまった。ど、どうかな?
夜光杯:私にとって、器は美酒を入れることさえできればそれで十分よ。でも、兄はもっと高い基準を持っていたわ。
夜光杯:西域の器は軟玉でできたものが多いの。月の下で乾杯すると、美酒が注がれた玉杯までもキラキラ輝き出してね……
夜光杯:その瞬間、その盃はただの器ではなくなる。それは権威を象徴する供物にも、戦争が始まるきっかけにもなり得る。
沙洲月下:僕が作った器も、月の下で光るんだろうか?
夜光杯:テントの中が、少し明るすぎたかしら。蝋燭を消しましょう。お手並み、拝見させてもらうわね。
夜光杯:盃が光を放ち始めたわ。ほら、私の盃と同じよ。
夜光杯:あなた、本当に初めて?この出来なら、国王陛下に献上したって文句は言われないわ!
沙洲月下:そ、そこまで手放しに誉めてくれるとは思わなかったな……実は以前、このような器を見たことがある気がするんだ。
夜光杯:でも、この盃はとっても珍しいものなのよ。そう簡単に見れるものでは……まさか、あなた……兄に会ったことがあるの?
沙洲月下:申し訳ないけど、そこまではわからない。全部忘れてしまったから……今、思い返してみるよ。
沙洲月下:あれは……月の光と、ダンスの影。僕は音楽と踊りに囲まれる中、月の下で誰かが盃を持っている姿を見たことがある。
沙洲月下:でも……でも……踊りは騒ぎによって中断され、僕の光を放つ盃も視界の隅に転がっていった。
沙洲月下:そうだ……うん、間違いないはず。あの時、盃を持っていたのは……
◆君の兄
夜光杯:旅人さん、記憶違いが起こっているようね。私の兄はダンスが苦手だったわ。
夜光杯:もう少し……思い返してみて。
鎏金銅鹿:旅人さん、今日はもう遅い。蝋燭も消したことだし、もう休むといいだろう。
◆君
夜光杯:あなたが見たのは…あのが月下で起きた襲撃?じゃあ、それ以外に思い出せることは?
沙洲月下:すまない…これが限界だ。
夜光杯:私は未だあの襲撃の黒幕を追っているの。他にも手掛かりがあったら、必ず私に教えてちょうだい。
沙洲月下はテントを離れた。
木彫り(黄銅+木材)
宝相華:あのう、すみません……あなたが持っているその彫像は、どこで手に入れたものかしら?
沙洲月下:僕の「図工の作品」だ。何の価値もない「盗作」だよ。
沙洲月下:見たところ、君はプロの芸術家だろう。もし良ければ……僕の作品にアドバイスをくれないか?ぜひとも、彫刻技術に関する意見を聞かせてほしい。
宝相華:いいえ……それがあなたの初めての作品だとするのなら、あなたの才能はもう、十分に証明されているわ。
宝相華:世の中の彫刻作品のほとんどはつまらないものだけれど、あなたが持っているそれは、この場に飾ってある木製彫刻にも匹敵するものよ。
沙洲月下:テントの横にある彫像は君の作品だったのか?実を言うと、僕はまさにあれを参考にしたんだ。ほんの少し、自分のアイディアも加えて。
沙洲月下:君の作品ほど生命力はないけれど、あの中に置けば、たしかに紛れ込むことができるかもしれないな。
宝相華:彫像はただの工芸品じゃない。それぞれには制作者の「思い」が込められている。これらの彫像作品は私がとある宴会から閃きを得て完成させたものよ。その宴会で見た、様々な人間の様子を記録しているの。
宝相華:宴会の参加者は自分の感情を上手く隠せていると思っているけれど……どんな些細な表情も、彫像は見逃さないわ。
沙洲月下:宴会?
宝相華:あら、ご存知なかったの?国の命運すら変えた、あの宴のことを。
宝相華:誰もが羨むような暮らしを迎えるために、私たちの王妃殿下は遥か遠い地よりこの国にやって来た。
宝相華:でも入国して数日後に開かれた宴会は……国王が行方不明になったという凶報だった。
宝相華:その知らせを受けたのは、正に国王の近衛ーー鎏金銅鹿だったの。
宝相華:当時の彼は傷だらけで、息も上がっていた。彼の太ももに刺さったままの矢がなかったら、誰にやられたのかすら分からなかったわ。
沙洲月下:鎏金銅鹿は国王陛下の近衛だったのか?
宝相華:ええ。知らせを聞いた一同はすぐに宴会を中断し、様々な反応を見せた。
宝相華:彼女は楽器の弦を切ってしまい、彼女は持っていたコップを割ってしまった。
宝相華:彼はお金の袋を持ち直し、彼女は無意識に懐の銅の鏡を隠した……
宝相華:本性を現す手筈を整える者。約束の品を手渡して、慌てて席を立つ者。
宝相華:そこでは見事に、完璧な芸術品が出来上がっていたわ。ただ一つ、何よりも大切な部分を除いてーー
宝相華:そう、それが傍観者の存在よ。旅人さん、欠けた部分を補ってくれてありがとう。
宝相華:これで芸術品の作者も……ようやく、安心して行けるわ。
沙洲月下:つまり、僕が作ったこの彫像は、その宴会作品に違和感なく溶け込めるということか?
宝相華:ええ、まさに彫像と音楽の完璧な組み合わせよ。これはあなたに大事なメッセージを伝えてくれることでしょう。
宝相華:試しに一緒に置いてみて。宴会の弦の音が再び鳴り始めた時、命を象徴する水流も再び流れ始めるだろうから。
箜篌:やっぱり、この音楽には深い意味が隠されていたのね……旅人さん、水源を見つけてくれてありがとう。
箜篌:暗渠の流れは、まるで命の水の源を示しているよう……でも、魚がいない水流は確かに活気が足りないわ。もっと道具が必要かもしれないわね。
魚型の装飾(軟玉+木材)
箜篌:木製の魚型の装飾ね。珍しい工芸品だわ。
沙洲月下:砂漠に魚類はほとんどいないから、魚をイメージした装飾で雨を祈るのも悪くないと思ったんだ。
箜篌:とある友人のことを思い出すわねーー彼女は、自分のことを「魚袋」と呼んでいた。
箜篌:あの有名な湖の周辺で、私たちは気絶した彼女を見つけたの。
箜篌:不思議なことに、彼女の訪れとともに、城内の雨量は著しく増えた。私たちは彼女の恵みに感謝し、彼女に残ってほしいと望んだ。
箜篌:でもあの宴会以降、彼女が姿を見せたことは二度となかった。
沙洲月下:魚袋の存在は雨と関係しているんだろうか?それなら、この魚型の装飾も今後の足掛かりを見つける役に立つのでは……
箜篌:魚は、水の流れに沿って移動する。
箜篌:水の源を探すなら、魚が泳いでいる方向を参考にできるかもしれない。
箜篌:なら……魚型の装飾の作者は、これで進む道を判断していたのかもしれないわね。
箜篌:魚が泳ぐ方向は水の流れと一致する。もしかしたら……これを利用して水の源を見つけることができるかもしれない。
沙洲月下:そしてその水の源こそが……オアシスの在処かもしれない!
箜篌:旅人さん、これは私たちが無視できない重要な手掛かりよ。あなたは本当に助けになってくれたわ。
工芸品6個収集
沙洲月下:多分……これまでに集めた記憶の断片を通して、過去に起こった出来事をあらかた再現できたはずだ。
沙洲月下:僕は、ここから遠く離れたオアシスの人間だ。周りの人たちの嘲笑や蔑みの眼差しに耐えられなかったから、あの土地を去り、広い砂漠の中で新しい楽園を探し始めた。
沙洲月下:砂漠の中を彷徨い、旅を続けるうちに、ついにある月の夜、月下で踊る人影を見かけた。
沙洲月下:あの踊り子の舞姿が忘れがたく…でも彼女に対する愛を口にするのも憚られ、僕はこっそりと彼らの足取りを追い、ただ静かに見守り続けていた。
沙洲月下:そんな時、あの衝撃が起こった。遠くから飛んできた矢は王妃殿下の駱駝を怯えさせ、僕の位置もバレてしまった。
沙洲月下:僕の存在に気付いた襲撃者は、目撃されたことを恐れて口封じをしようとしたんだ。
沙洲月下:僕はなりふり構わず走り続け、何とか追撃を逃れた。でも大岩に頭をぶつけて、記憶を失った。
沙洲月下:じゃあ、襲撃者は一体誰だったんだ……
沙洲月下:いや、今はそんなことより、王妃殿下のために水源とオアシスを見つけることが先決だ。
エピローグ
箜篌:準備は整ったわ。そろそろ出発よ。
箜篌:さて……私たちが進むべき方向は……
箜篌:旅人さん……それがあなたの選択なのね。
箜篌:いつか、心のオアシスを見つけられますように。たとえ砂嵐の中でも、永遠に方向を見失わず、足を止めないように。
沙洲月下:王妃殿下……どうやら君は、未来に希望を抱いているみたいだね。
箜篌:過去の私は流されるままだったから。運命には抗えないのだとばかり思い込んで……
箜篌:でも、故郷を追われ、この広大な砂漠にやってきて、その考えは変わった。
箜篌:流されるままでは何も得られない。自分の意見を持つ子猫の方が、ずっと尊敬に値するかもしれない。
箜篌:月下の砂漠で、一体誰が何をしたのか……その全貌を把握できる人なんて、本当にいるのかしら?
箜篌:全てを支配するはずの王はもういない……だから私が、ここに新たな文明を築かなければならないの。
箜篌:さあ、都市の住民たちよ。私についてきなさい!
準備不足の旅行(鋳貨の問題に不正解)
沙洲月下:十分な準備を経て、物資もたくさん備えた僕たちはついに出発した。
沙洲月下:なのに道中、商人からもらった焼きパンが底をついた。
沙洲月下:ある日の夜中、誰かがこっそりと食料袋を漁る音が聞こえたーー
沙洲月下:もう、みんな限界まで腹を空かせているのだ……これも仕方がないことだろう。
沙洲月下:また数日経った。それは記憶に残る最後の夜、空腹で眠れなかった僕は……
沙洲月下:再び師匠のハンマーを思い出していた。あの堅く、何もかもを破壊できる道具を。
沙洲月下:もう少しの辛抱だ……僕はそう考えながら目を閉じた。
沙洲月下:「ゴンッーー」
大漠の蜃気楼(地図右上のオアシスを選択・鋳貨の問題に正解)
沙洲月下:数日間の旅を経ても、私たちはオアシスにたどり着けなかった。
沙洲月下:だが僕らは決して諦めず、互いに励まし合い、支え合った。僕らが夢見ていたオアシスは、もう目前にあったからだ。
沙洲月下:周りの仲間たちが1人、また1人と倒れていく。それでも僕は踏ん張り続けた。
沙洲月下:なぜならば、僕はオアシスから来たのだ。彼らをかの地まで連れて行き、新しい楽園を作り上げるのだと、そう心に決めていたのだから。
沙洲月下:ただ、これが本当に正しい道と言えるのか、時折疑いを覚えることがある。
沙洲月下:なんにせよ、僕の記憶は当てにならない。しかし、その不安もすぐに脳裏から消えていったーー
沙洲月下:今の道は、来た時とは……少し違うみたいだな?
沙洲月下:オアシスに……もうすぐ着くはずだ……
心の中のオアシス(地図左上のオアシスを選択・鋳貨の問題に正解)
沙洲月下:長い道のりを経て、僕たちはついにオアシスにたどり着いた。
沙洲月下:僕は精巧に作られた手芸品たちを眺めた。美しく素敵なものばかりだーー
沙洲月下:王妃の改良を経て、箜篌はより広い音域の音を奏でられるようになった。彼女が作る文明も、きっと弦の音と共に広く語り継がれていくだろう。
沙洲月下:月の夜が訪れる度、女性たちは月下で歌を舞い、舞を踊るーー
沙洲月下:箜篌1つ、盃1つ、銅の鏡1つ。そして僕も、ようやく1輪のモクセイの花となって、正々堂々と彼らのショーを鑑賞することができる。
沙洲月下:そして片隅にいる鎏金銅鹿は、そこに立ちつくしたままじっとこちらを見つめながら、いつまでも輝いていた。
沙洲月下:蜃気楼が美しい景色を記録するものであれば……
沙洲月下:これらの文明と物語を受け継いだ手芸品を目にした砂漠の旅人は、きっと前に突き進む動力を得られるだろう……