公式開催の世界大会のテーマとして毎年作られる衣装で、クトゥルフ神話*1関連の小説をテーマにした設定が多く採用されている。
COA開始の12月と決勝戦が行われる4月の2回販売される(復刻しないと明言されているCOA1・COA2以降の真髄は毎年復刻される)。
テーマや世界観はは毎年大きく異なっているが、ストーリーは全て地続きになっている*2。
CALL OF THE ABYSSⅢ「奇妙な美術館」
探偵:脳内に漂うミューズ女神の霊感をなかなか掴めずにいることが、『Call Of the AbyssⅢ』を彷彿とさせる…
探偵:それはとある奇怪な芸術館で語られる怪談に過ぎず、酷くくどくどしいが執筆が止まらない作品だった。
背景
とある不思議な芸術館には、闇に包まれ、酷く歪んではいるが、奇異な魅力に溢れる芸術品が陳列されていた。
異界行者と自称している芸術家は、人類の限界を遥かに超えた狂気の想像力を無限の閃きと化し、
すべての観客を惑わせることに成功した。
異像に惹きつけられた訪問客が回廊の奥深くへと踏み入ると、気が狂った作者はただのその最も成功な技術で、
かつて誰も触れることができなかった真実を表現しただけなのだと気付く。
だが、彼は控えめな伝道者に過ぎない。
その背後に隠れた深淵は今もなお新しい代理人を探し求めており、混乱を俗界にまき散らそうと隙を伺っている。
刹那の輝きと震撼が過ぎった今、一体誰が物珍しさにその帷幄をめくり、長きにわたって闇から覗かせているその影を直視するのだろうか?
イベント
- 開催期間
テーマ
美術館をテーマとした真髄。
クトゥルフ要素として、H・P・ラヴクラフトの小説「ピックマンのモデル(Pickman's Model)」がモチーフと明言されている。
「ピックマンのモデル」は食屍鬼を題材とする幻想画家ピックマンの変貌と失踪、作品が「現実」を基に描かれたものであるという真実についてピックマンの友人の視点で描かれる。
真髄衣装の共通点として、調査局のメンバーには「FEAR(恐怖)・OFFICER(警官)・1900」の字が入ったバッジがついている(翻弄者と観測者はバッジはないがPVで行動を共にしている)。
悪の華・異界行者を除く他キャラクターには片目を隠す仮面が付いている。
衣装
- 真髄販売期間:2020年1月2日~2021年2月27日
再販
- 1回目:2020年4月30日~2020年5月8日
- 2回目:2021年1月14日~2021年2月23日
- 3回目:2022年4月30日~2022年5月11日
- 4回目:2023年1月5日~2023年2月2日
- 5回目:2024年1月1日~2024年1月24日
衣装名 | 異界行者 | |
キャラクター | 道化師 | |
登場 | 深淵の秘宝 | |
テキスト | ピークマンは異界で目にした一つの片隅を素材にしただけで、無知な人間共に崇拝されるようになった。 日に日に体を侵食していく悪の花から解放する術が、その花を他の誰かに転移するしかないと知った時、彼は自分を容器にすると決めた。 だが、彼女の代わりにピークマンのモデルになれる人間はいるだろうか? | |
3Dモデル | ||
補足 | 元ネタはラヴクラフトの著作「ピックマンのモデル」に登場する画家リチャード・アプトン・ピックマンと明言されている。 ピークマンは食屍鬼を題材とする奇怪でグロテスクな絵画を制作しており、彼の友人はその悪魔的なインスピレーションを尊敬していた。 しかしある時ピックマンのアトリエで拾った写真を見て、それらが彼の想像力によるものではなく実在する「モデル」を描いたものであることを知る。 その後ピックマンは行方不明となるが、同作者の著作「未知なるカダスを夢に求めて」において、自らも食屍鬼となってドリームランド*3で暮らしていることが明かされた。 |
【3周年オフラインパック追加ストーリー】
オークションの司会があの目を私に見せたとき、あれはまだしっかりと瞑っていたんだ。
瞼に覆われた瞳がどんな色に輝くのかも興味があったが、蠢くあらゆる悪意から逃れるためにも、
静かに、そして永遠に閉じていてほしい気持ちもあった。
その夜、私は彼女にそれを持たせた。
その光景を額縁に納めると、何もかも変わってしまった。
それは私の微かな願いを聞き取ったようだ。
最も美しいものと、存在でさえこの世に許されないものを、一瞬でもいいから同じ画面に取り込みたかった。
その瞬間、私の願いは叶ったのだ。
それは瞼を開いた。
そして彼女の顔にも、初めて笑顔というものが浮かんだ。
私は恍惚とした狂気の中で、半生にわたる最高傑作を完成させた。
筆を下ろした瞬間、これがすべてだと思った。
衣装名 | 命の翻弄者 | |
キャラクター | 納棺師 | |
登場 | 深淵の秘宝 | |
テキスト | 命の翻弄者が最大限の努力を尽くし、調査員の思考を侵食から守ってきたのは、深淵に造られし物を手にした彼らが、暗闇の道を手探りながらも一歩ずつ前進していけるためだ。 だが、彼が命を翻弄するという流言は、機械人形師の身に当たってしまった。 | |
3Dモデル |
衣装名 | 観測者 | |
キャラクター | 占い師 | |
登場 | 深淵の秘宝 | |
テキスト | 崇拝者はそれを異界と呼び、反対者はそれを深淵と名付けた。 観測者からすれば、それは得体の知れない物が人の心に及ぼす影響、崇拝者に勢力を与え、反対者に恐怖をもたらす。 芸術に通して思考を蝕み、肉体を刻むことは、奴らのもう一種の余興でしかない。 | |
3Dモデル |
【設定】
CALL OF THE ABYSSⅢの物語のインスピレーションはクトゥルフ神話の創始者であるH・Pラヴクラフトの有名な小説「ピックマンのモデル」から得たものである。
私たちの物語でピックマンは元々有名な画家で、彼のモデルは容姿を損なった踊り子だ。
深淵の邪眼が開かれた時、二人の絡み合う運命は激変した。
深淵を彷徨うピックマンは常人としての姿を捨てて異界の行者となった。
彼の無限の創造はは溢れ出すインスピレーションであると同時に圧力からの解放を求めるものだった。
しかし彼の行為の全ての原動力は、この深く腐食したモデルだ。
容姿を損なった踊り子は「悪の花」の詩句と共鳴する中で、社会の病的状態、生活の悪意を深く感じた。
彼女は全ての「美しさと高貴さ」は人が作り出したものであり、純粋で美しく、脆弱で儚いものだと思っている。
深淵のねじれた異物が彼女の身体に花弁を開いたとき、彼女はついに詩に描かれた美しさを発見したーー
奇形の悪念と共生し、衰えを知らず、堕落を恐れず、醜さと美しさの間という矛盾の中に自らを解放した。
彼女は喜んでその異界に惹かれ、名前と身分を捨てアイデンティティを遡り悪の花へと還った。
(原文)
衣装名 | ボディーガード | |
キャラクター | 野人 | |
登場 | 深淵の秘宝 | |
テキスト | 自分や自分の仲間の粗野な性格を変えようと思ったことはなかった。 悪の花の前で、自分を醜く感じたあの瞬間までは。 異界行者は陳腐な規則や偏見はやがてすべて打ち砕かれ、再築されることを指摘した。 美しくなる昇華の過程を、秘密として独占することは許されていないのだ。 | |
3Dモデル |
衣装名 | 割れた瓷器像 | |
キャラクター | 芸者 | |
登場 | 深淵の秘宝 | |
テキスト | 長らく消息が掴められていなかった遠東の瓷器像が、オークションに再び姿を現した。 それに憑依していた凶悪な魂は、まるでもう一つの異界から来たようなものだった。 愚かな人間たちはそれを見て、ピークマンの芸術は物を作る次元を遥かに超越しーーついに異界を開く能力を持ったのだと断定した。 | |
3Dモデル |
衣装名 | テレオペレーター | |
キャラクター | 祭司 | |
登場 | 深淵の秘宝 | |
テキスト | 深淵に対抗できるのは、深淵のみーー 遥か遠い雪域の紛争がこちらまで波及した時、それはただの妄想に過ぎないと彼女は思い知った。 「調査員はいずれ、その手に持った造られし物に呑み込まれる。」 彼女は仲間たちに無数のメッセージを届けてきたが、この終局にだけは指を指せられなかった。 | |
3Dモデル |
衣装名 | オークション司会 | |
キャラクター | 写真家 | |
登場 | 深淵の秘宝 | |
テキスト | 彼は他人を真似ることしか知らないと嘲笑われていたピークマンが、その複製能力で異界の物を輝かせられるとは思ってもいなかった。 最も熱狂的な崇拝者として、オークション司会は異界行者の作品を拡散し続け、深淵の華麗さと新奇さを世界中に広めようとしていた。 | |
3Dモデル |
衣装名 | パッチ | |
キャラクター | 探鉱者 | |
登場 | 深淵の秘宝 | |
テキスト | 調査局が障害者に取る態度は淘汰のみ。 深淵が与えた傷は癒えない。 それ以上に冷酷で、耐えがたい異物に置き換えられることしかできない。 侵蝕によって自我を失うことは彼が為した選択ではないが、多くの反乱者が必然に辿る悲惨の運命だった。 | |
3Dモデル |
衣装名 | 鉴赏家(鑑定家) | |
キャラクター | 血の女王 | |
登場 | IVLオフラインイベント(日本版未実装) | |
テキスト | 她不在乎艺术品是如何铸成的,哪怕那是血腥和欲望浇灌的花朵,她只需亲手夺下,放进她装点的玻璃橱窗。 | |
翻訳 | 彼女は芸術品がどのように作られたかなど気にしない。 血と欲望によって水をまかれる欲望の花であっても、彼女は自らの手で奪い取り、飾り付けられたガラスのショーウィンドウに置いた。 |
※2周年記念オフラインパック「異界行者の誘い」のカーニバルパーティーはCOA3に触れた内容ではあるが、昨年の1周年衣装のデザインに沿ったものであること、ゴールデンローズ劇場にも登場していることからこちらのシリーズにはカウントしない。
その他
- 公式weiboより
数日前、私たちはCOAⅢの全ての情報を公式に発表して多くの興味深い背景の推測を見た。
皆さんはCOAⅡの蒸気少年のストーリー映像中の「ルルイエの悪夢は塔で繰り返される…」という話を今でも覚えていますか?
CALL OF THE ABYSSは連続的な物語であり、今回のCOAⅢも同様にCOAⅡと繋がっている。
COAⅡの争いの中心「深淵の邪眼」はCOAⅠのルルイエをルーツとしており、今回のCOAⅢの奇妙な美術館では異界行者の創作のインスピレーションに影響を与えた。
その彫刻の原型の核心は私達が今の段階の隠し要素のキャラクター(踊り子)だ。
邪眼にあるクトゥルフのイメージは基本的に同じで、奇妙な触手と邪悪な凝視に満ちている。
COAⅢのイメージデザインは芸術的なイメージの強い美術館と劇の要素を使用しており、原画の彫刻像は「サモトラケのニケ」のデザインを採用している。
彫像の沢山の手と花弁の溶解はクトゥルフ要素の触手やオブジェの腐敗を美しく見せる。
COAⅢのテーマ「奇妙な美術館」の包装形式は、異界行者が現世で作品に行う偽装であり、訪問者たちを引き付けるための餌でもある。
(原文)
- COA3生放送より
テーマ「芸術・クトゥルフ」
深淵の奥深くにとある奇妙な美術館。
美術館の中には何故か芸術品と化したサバイバーとハンターが展示されている。
異界行者の二つ名を持つジョーカーは狂気じみた芸術家のようだ。
深淵に引き込まれて美術館の奥へ進む訪問者たちはきっと、そこに展示されているドス黒く歪んだ悪魔の芸術品に引き寄せられるだろう。
しかし、そこで訪れる人々を待っているのはーー
(元動画)
- 魔格工作室公式ZCOOLより
このPVはモンタージュの手法を使用しゲームのストーリーをパッケージし、怪しいオークションハウスに隠された陰謀の物語を描く。
物語の冒頭、その異像に惹かれたカウボーイと機械技師は一歩一歩踏み込んで行った。
移動するショーケース、回転するオルゴール、踊り子の彫刻ーーそれは黒幕の犯人が仕掛けた罠。
……これらは一体誰が操っているのか?
(原文)
- b一o一d氏ZCOOLより
ストーリーはH・P・ラヴクラフトのクトゥルフ神話体系の作品「ピックマンのモデル」に基づいている。
踊り子からの依頼状により、調査局のカウボーイ・機械技師・納棺師・占い師の4人は美術館を訪れ、クトゥルフの力に影響された芸術家のピエロを調査する。
4人は美術館でピエロと激しい戦いを繰り広げるが、実は踊り子がクトゥルフの力に取り憑かれた終極のボスだった。
最終的にクトゥルフの力は不幸にも捕まった機械技師の体内に転嫁され、機械技師を救うためにカウボーイも窮地に陥る。
私たちは誰が黒幕なのかをどのように示唆するかという点で、色々な工夫をした。
特に重要なシーンではプレイヤーにイースターエッグ*4を埋めた。
戦いの場には踊り子の武器ーーオルゴール。
踊り子はった買いを見下ろし、全てが自身の支配下にあることを間接的に表現している。
(原文)
参考文献
- 主題は公式Weiboより「诡异艺术馆」
- Call Of the AbyssⅢ公式サイト(中国版、日本版)
- 三面図(異界行者、機械の心、悪の華)
- b-o-d.io社のPVCG
- 魔格工作室のカウントダウン動画のCG
- 网易CFun设计中心の大会デザイン
- 補足の参考
展開
- H・Pラヴクラフト著、大瀧啓裕訳「ラヴクラフト全集4」
- 悪の華 翻訳
コメント
- 1.招待状の画像に戦隊名が記載されたままでしたので修正して差し替えました -- 2022-01-02 (日) 11:07:59
- ありがとうございます! -- 管理人? 2022-01-04 (火) 00:34:22