冬の雪夜の手紙

Last-modified: 2024-01-18 (木) 19:57:08
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イベントストーリー

※真髄はこちら

プロローグ

冬の手紙1.jpg
クリスマスイブの夜、分厚い雲が空を覆う中、その合間からうっすらといくつか星の煌めきが見える。

ポストマン:様々な人々が街を行き交う。じきに振り出す雪に向けてコートの襟を立てる者。満面の笑みで道を急ぐ者……彼らはきっとこの日を祝うパーティーに向かうのだろう。
ポストマン:僕を待っているのは静かな友達ばかりだけど、僕も約束に遅れてはいけない。そうだよね?ウィック。
ウィック:ここにもあるぞ、見落とすな!
ポストマン:分かってるよ、相棒。僕にも見えた。
ポストマン:少し前にこのポストを回収したばかりなのに、もうこんなに手紙が溜まってるなんて。
ポストマン:これは……クリスマスカード?
ウィック:飾りを見る限りそうだな。ビクター、もっと自分の判断に自信を持つべきだ。
ポストマン:クリスマスの祝福が書かれているのかな?だとしたら、クリスマスはもうすぐだ……急がないと。当日までに届けなければ、このカードに残された言葉は本来の意義を失くしてしまう。
ウィック:僕らに中身は見えないじゃないか。
ポストマン:……それでも、早くそれぞれの主のもとに届けるべきだと思う。

1日目:患者

ウィック:(クンクン)インクの匂いはない。書かれたばかりというわけじゃないみたいだ。微かに植物の匂いがする。人間が最近街角にぶら下げてるやつか?
ポストマン:ヤドリギの匂いかもしれないね。

過ぎ去りし過去は、囁きの中で愛の倒影となる。
沈黙の追従者へ。祝福の中、互いに寄り添い合うのも一種の癒しだろう。

ウィック:何を読んでるんだ?
ポストマン:カードに書かれた文字を見てるのさ。
ポストマン:このカード、宛先が曖昧なんだ。分かるのはこの道までで、具体的な番地は書かれていない。
ポストマン:あとは、封筒にあるこの一言だけ。
ウィック:面倒な差出人だな。配達にそういう情報が必要なのは分かってるはずだろ?
ポストマン:ひょっとしたら……これは僕への謎かけなのかもしれない。答えを見つけ出し、手紙を正しい相手に届ける必要がある。
ウィック:何だか楽しそうだな。
ポストマン:このカードたちにはクリスマスという日に伝えなければならない秘密が隠されてあるかもしれないんだ。そしてそれが今、僕の手の中にある。
ウィック:人間ってのは、つくづく面倒事が好きと見た。それじゃあ、受取人を探しに行くのか?
ポストマン:もちろん!全員この町、しかもこの街道にいるみたいだし、このままカードを持って立ち去るわけにもいかないだろう?

ポストマン:(ヤドリギを持った男性には連れがおり、優しそうな女性が彼に付き添っていた。2人は身を寄せ合い、何やら囁いている)
ポストマン:(誰もこちらを見ていないことを確認し、僕はほっと息をついた。しかし近付くにつれ僕は少しずつ身をかがめ、ウィックも口を閉ざした)
ポストマン:(僕は何も言わずにヤドリギを持ったその男性にカードを渡そうとしたが、女性が横からそれを受け取った)
「心理学者」:これは……クリスマスカード?彼宛なの?
ポストマン:(頷く)
「心理学者」:そう、ありがとう。あとでエミールに読み聞かせるわ。
ポストマン:(女性はカードにあまり興味を示していないようで、一度カードに目を向けただけで引き続き男性との会話に戻った)
「心理学者」:ほら、エミール。今年のクリスマスはあなたに祝福を贈ってくれた人もいるみたいよ。
「心理学者」:私たちの暮らしも、これから少しずつ良くなっていくわ。

2日目:「心理学者」

ポストマン:2枚目のカードにはどんな内容が書かれているんだろう?
ポストマン:ポストマンは届け物の内容を確認してはいけない。でも、これに記された受取人の情報は、まるで僕に対する挑戦状のようだ……
ポストマン:こういった文字たちが、僕は好きだ。その行間には……記された受取人と同じように、ささやかな秘密が隠されている。

カードにはプレゼントの放送のようなリボンが結ばれてある。リボンにはこう書かれている:
渇望や熱意を丁寧に包みこむ。治療も贈り物も、互いに望み合うものだ。
固執な治療者へ。物はいずれ使えなくなるが、感情に賞味期限はない。

ポストマン:この文面に、カードにある包装……今この瞬間にプレゼントを届けていたり、受け取っている人のこと?
ポストマン:もうすぐクリスマスだから、プレゼントを交換する人はたくさんいるだろうけど……

患者:これは、エダの手紙?
「心理学者」:ポストマンさん、カードならすでに1通貰ったわよ。
ポストマン:(何も言わず、手中のカードを差し出す)
「心理学者」:同じ差出人ね……まあ確かに、私にカードを書いたなら、あなたにも準備しない理由はないもの。
「心理学者」:祝日になると、いつもこういうカードが届くの。何らかの応酬みたいに。
「心理学者」:私はもう、今の患者を優先すると言ってあるのに……あら?
開封されたカードを見て、目の前の女性は厳しい表情を浮かべた。
患者:エダ……どうした?
「心理学者」:何でもないわ。心配しないで、エミール。
「心理学者」:この手紙の差出人はご存知かしら?住所も残されていないし、返事を出すとしたら誰のもとへ出せばいいの?
ポストマン:(首を振る)
「心理学者」:そう、自分で方法を考えるしかないみたいね……そんな顔しないで、エミール。クリスマスの祝福のついでに、ちょっと医学的な問題についても書かれていただけよ。
「心理学者」:私があなたにプレゼントを贈ることは簡単に推測できるでしょう。でも、私たち2人にこんな祝福が届くのは珍しいわ。
ポストマン:ポストマンさん、ありがとう。メリークリスマス。

3日目:弁護士

ポストマン:カードの住所が変わった。交差点の方に行かないと。封筒の宛先に関する描写にも変化がある。
ウィック:(クンクン)匂いは変わらないな。相変わらず植物の香りだけで、インクの匂いはしない。
ウィック:でも、これはヤドリギじゃなく、何かの木みたいだ。木、蔓、それから湿気も少し感じる。
ポストマン:どうやらこの植物の匂いは、カードのヤドリギの装飾に由来するものではなく、差出人が残したものらしい……

計算は選択の対価までは予知できない。しかし、成果は目前まで迫っている。
傲慢な計畫者へ。その夢が葉うだろう。たとえ今夜だけであっても。

弁護士:今は案件で忙しいんだ。思考を邪魔しないでくれるか。
弁護士:私へのカード?しかも匿名?
弁護士:誰だ?用があるならはっきり言えばいいのに……分かった、この場で開けてみよう。私宛ではなかったら持ち帰るといい。
ポストマン:(目の前の男性は手際よくカードの封筒を開けた)
弁護士:ん……?おもしろい。こんな考え方もあったのか。
弁護士:悪くないメッセージだ。やはり、独占情報には価値がある。
ポストマン:(彼の顏に焦りが過ぎったのはほんの一瞬で、その後は目に見えて喜んでいた)
弁護士:素晴らしいクリスマスプレゼントだった!君も、よく私のもとまでこれを届けてくれた。
ポストマン:(そそくさと立ち去る男性を僕とウィックは見送った。褒められた……どうやら受取人は彼で間違いなかったようだ)

4日目:一等航海士/泣き虫

ポストマン:日が暮れた。分厚い雲が頭上で空を覆い、多くの人々が家路についている。
ウィック:このカードには雪の匂いがするぞ!
ポストマン:でも、雪なんてついてないよ。雪ってどんな匂いなんだ?
ウィック:ひんやり冷たくて、遠いどこかの匂いがするのさ。
ポストマン:何かの詩にありそうなフレーズだね。
ウィック:ふん。詩を書くのは人間の特権じゃないだろ。
ポストマン:カードには雪と星が描かれている。彼らに聞けば、返事してくれると思う?この文字を書き留めた人は、本当にこの場所を訪れたんですかって。
ウィック:そいつは僕らみたいに友好的じゃないさ。手紙もカードも、自分の宛先しか口を開かない。
ポストマン:そうだね。秘密は守らなければならないから。

◆一等航海士を選択
過去の影が意識の奥で息をひそめている。
果斷な「キャプテン」へ。悪夢は去り、運命は祝福の中で新たな目的地を定める。

ポストマン:カードの匂いもヒントだとすると……雪と秘密の両方を持っている旅人を探せばいいのかな?
一等航海士:クリスマスカード?異郷にいる私にも届くとは思わなかった。
一等航海士:丁度この辺りに詳しい人に道を聞きたかったところなんだ。この住所への行き方は知ってるか?
ポストマン:(僕は俯いたまま彼から受け取った紙きれをじっくり観察した。それは水に侵されたようで、文字の跡の多くが滲んでしまっている。読み取れる文字から元々の文面を推測するしかない)
ポストマン:(辛うじて残っている単語やぼやけた文字の形から、これは独立天文台の住所に見える。街の端に位置していて、普段はほとんど人が寄り付かない)
一等航海士:……(ビクターの足を突いた)
ポストマン:(ウィックが何か言いたげだ。ウィックは僕に似て、他人の前だといつも静かになる)
ポストマン:(僕は指で天文台へ通じる道を指さした)
一等航海士:どうやらこの道で合ってたようだ。助かったよ、ポストマンさん。
ポストマン:(コクコクと頷く)
ウィック:ワン、アウ。

◆泣き虫を選択
泣き虫:ついさっき、背がものすごく高い男の人に、今夜はプレゼントが届くって言われたんだ。そして今、こうしてカードがもらえた。
泣き虫:こんなの初めてだよ!
泣き虫:何が書いてあるのかは、よくわからないけど……でも、ありがとう。
ポストマン:(コクコクと頷く)
ウィック:ワン、アウ。
ポストマン:(ウィックは僕のそばをぴょんぴょん跳ねている。僕と同じくらい喜んでいるんだろう)

5日目:彫刻師

ポストマン:あと4通だ。カードの住所には見覚えがあるね。
ポストマン:これは……さっき道を尋ねてきた男性の紙切れに記された住所と同じだ。
ウィック:毎度のことながら、不気味なまでに精確だな。差出人はどうやってこいつらがそこにいると分かるんだ?
ポストマン:この人自身が彼らをその場所に招いているのかもしれない。
ウィック:人を招いておいて姿を現わさないなんて。人間はこんな面倒事ばかりするのか?
ポストマン:もしかしたら、彼も近くにいたりして。
ポストマン:でも、僕らの仕事は配達だ。差出人がカードを受け取った人たちの反応を見たいなら、いずれ現れるはず。
ポストマン:行こう、ウィック。天文台はまだまだ先だよ。

ポストマン:雪が降り始めた。止む兆しは全くない。
ウィック:(背中に積もった雪をふり落とす)寒いなあ。人間は毛皮がないから、冬を越すのも大変だろ。
ポストマン:そうでもないよ。僕らは分厚い服を着たり、暖炉に火をつけたりできる……あんな風にね。
ポストマン:天文台の窓越しに、室内の暖かい光が見える。眺めているだけでポカポカしてきそうだ。
ポストマン:(カードにある文字を読んだ)

崇高なる影は、よく深い研磨と改造から生まれる。
偏執な「芸術家」へ。素樸な原石は、次の一刀で魂の温度を削り出す。

ポストマン:外には誰もいないな……中を確認しないと。
ポストマン:(天文台の扉をノックした)
彫刻師:ポストマンさん?どうしてここに?ここにもカードを届ける相手がいるのか?
ポストマン:(室内には扉を開けに来たこの男性の他にもあと数人おり、ウィックは僕の足元にピタリとくっついている。僕は彼らの視線から逃げるように再び俯いた)

彫刻師:私宛てのカード?フフッ、おもしろいメッセージね。
彫刻師:ここに書いてある方法を使えば、この雪だるまももっといい出来に仕上がるかも……
彫刻師:雪のような融けやすい素材は、特殊な方法で固める必要があるのよ。

6日目:空軍・画家

ポストマン:いつの間にか外の雪は大きくなっており、吹雪に舞う雪の結晶が大地を席巻している。
一等航海士:空を見る限り、この吹雪はしばらく止みそうにない。まだ届けなければならない手紙があったとしても、今は外に出ない方がいい。
一等航海士:吹雪は体温だけでなく、方向感覚も奪っていく。よっぽど雪がよくない限り、いざ外で雪をしのげる場所を探したって見つからないだろう。
ポストマン:(残りの数枚のカードに書かれてある住所は、全てこの天文台だ)
ポストマン:(手中のカードを整理し、こっそり周りにいる人たちの状態を観察した)
ポストマン:(カードは残り3通。ここにいる数名が受取人なのかもしれない)
ウィック:アウ。
ポストマン:(ウィックが小さく鳴いた。少し不安がっているようだ。僕は彼を抱き上げた)
一等航海士:そう緊張するなよ、ポストマンさん。私はただ話がしたかっただけだ。
一等航海士:こういう封鎖された空間で皆が皆口を閉ざしてしまうと、どうしても空気が重くなってしまう。職業柄、そんな状況を見てると黙ってられなくてな。
ポストマン:(首を振り、紙に「大丈夫」と書いて差し出した)
一等航海士:こういう交流の仕方は初めてだ。中々おもしろい。
一等航海士:残りのカードを届けるつもりか?さっき、クロードさんにも1通渡していたな。彼女はとても喜んでいた。
一等航海士:残りの枚数を見るに、ワルデンくんとマーサさんからも話を聞いた方が良さそうだ。
一等航海士:私も彼らと話したことがある。どちらも話しやすい人たちだったから、君を困らせることはないだろう。
一等航海士:そうだ、ポストマンさんの名前をまだ聞いていなかったな。私はホセ・バーデン、ホセと呼んでくれて構わない。君は?
ポストマン:(俯いたまま紙に「ビクター・グランツ」と書いた)
一等航海士:ビクターくんか、頑張りたまえ!
ポストマン:(彼はポンと僕の肩を叩いた)
ポストマン:(話しやすいという2人の片方、マーサさん……天文台で整った身なりをしている女性のことだろう。凛々しいオーラをまとった彼女は、小声でクロードさんと何かを話しているようだ)
ポストマン:(ワルデンさんはこちらに目を向けず、目の前のキャンバスをじっと見つめながら時折筆を加えていた)
ポストマン:(ホセさんの声が大きかったから……マーサさんがちらりとこちらに目を向けている気がする)
ポストマン:(僕は慌てて俯き、次のカードの文字を読んだ。そこにはクリスマスソックスの絵が描かれており、文字は……)

撃たれなかった信號弾は、終幕後の舞臺で紛失する。
自我の強い野心家へ。名を持たない者も、最後は帰る場所を得る。

ポストマン:(信號弾か……特殊な職業の人しか使わないものだろう)
ポストマン:(皆の職業が分からない以上、カードにある靴下の模様から繋がりを探してみるしかないな……)
ポストマン:(マーサさんはカードの内容に目を通し、それを折りたたんでから笑みを浮かべて僕に話しかけた)
空軍:ポストマンさん、あなたもどう?こっちにおもしろい靴下のデザインがたくさんあるのよ。
空軍:今、クロードさんと何かいいアイデアはないか話していたの。丁度シンプルな靴下もあるから、自由にデザインできるみたいで。
彫刻師:ここに来たのは雪を凌ぐためだったのだけれど、天文台もなかなか面白いのね。
一等航海士:それはいい!私も手伝おう。指示は頼んだよ、レディーたち。
彫刻師:いいわね、丁度試してみたい発想があったの……
ポストマン:(3人が天文台をクリスマスらしい雰囲気に飾り付けるにはどうすればいいか話し始めた中、僕はウィックを抱えて彼らから離れた)
ポストマン:(部屋の隅は静かだ……安心する)
ポストマン:(カードはあと2枚。早く届けないと)
ポストマン:次のカードには手描きの星と……

靜まった生命の中でこそ、真の色彩が生み出される。
我を忘れた創作者へ。真っ白なキャンバスに下ろされる次の一筆は、今までにない色を煌めかせるだろう。

ポストマン:(今回の「謎」は簡単だな。答えはもう分かった)

画家:可愛い犬だね。
ウィック:ワン!
ポストマン:……(黙ってカードを差し出す)
(目の前の彼は探るような眼差しをカードの星模様に向けた)
画家:この星の色……不思議だな。色、ざらつき……僕が知るどの黄色の絵の具とも異なる。
画家:新しく発見された鉱石?それとも、何らかの生物から採取したものだろうか?
ポストマン:(確かにホセさんの言う通り、高貴な身なりをしたこの男性は僕を困らせるようなことはしなかった。むしろ、自分の考えに浸って忙しそうだ)
ポストマン:(彼は何度もカードを裏返しながら観察している。絵を描いていた時よりもワクワクしているように見えた)
ポストマン:(カードを受け取った人たちの嬉しそうな顔を陰からこっそり観察していると、僕も思わず嬉しくなった)
ポストマン:(上手くやれたみたいだね、ウィック)
ウィック:ワンワン!

7日目:黄衣の王

ポストマン:(最後のカードも星と関係しているみたいだ……)

星々は約束通りやってくる……(いくつかの単語が水でぼやけている)

ポストマン:(雪で濡れちゃったのかな?)
ポストマン:(文字が滲んでる。前半から推測するしかなさそうだ……)
ポストマン:(いや、違う。よくよく考えてみれば、一等航海士はカードの内容に合わない)
ポストマン:(まだ誰か來ないか、もう少し待つべきかもしれない)
一等航海士:ついに完成だな!
彫刻師:丁度新しいアイデアを形にできて嬉しいわ。最後にあなたがこの色を足さなければもっと良かったのだけど。
画家:あいにく、僕も新しい方向性を試したかったものでね。
ポストマン:(部屋の中にはいくつかの精巧な小さな氷の彫刻があり、その向かい側には描かれたばかりの小さい風景畫が何枚か置かれていた)
一等航海士:彼らはインスピレーションを探すために來たと言っていたが、君が來るまでは誰も喋らなかったんだ。それが今はこうして、芸術について語り合っている。
一等航海士:まあ、私たちは口を挟めそうにないがな。
ポストマン:(頷く)
一等航海士:残念だ。せっかく陸の天文臺で星の観察ができると思ったのに、ここの器材で星を見ることもできないとは。
ポストマン:(星……もしかしてこの最後のカードは、天文臺そのものと関係しているのかな?約束通りやってくる星は、今見える星のこと?)
ポストマン:(紙に「使えないの?」と書いた)
一等航海士:なんせこの雪だ、雲が分厚すぎる。これじゃあ星は見えないさ。
一等航海士:君が普段何を道しるべにしているかは知らないが、海の上ではこの星たちが船乗りたちに方向を示す大事な目印となっているんだ。
一等航海士:興味があれば、晴れている時に空を見上げてみるといい。
一等航海士:例えばプレヤデス星団。一部の地域ではこの星団の出現が航海シーズンの始まりを意味することもあって、天気がいい時なら6つか7つほども星が見える……目がいいと自慢したい輩はもっと見つけたと言うがな。
一等航海士:雲に隠れて見えないだけで、今も我々の頭上で輝いているはずだ。
ポストマン:(見えないのか……)
ポストマン:(最後のカードと関係がありそうだ。でも、星が見えないんじゃ確認することもできない……無事に届けられるかな)
一等航海士:ん?外に誰かいるみたいだ!
ポストマン:(ホセさんがドアを少し開け、部屋に入って雪を凌ぐよう外の人物に呼びかけた。人影の姿はまだはっきりと見えない。彼がこのカードの受取人だろうか?)
???:……何用だ?
一等航海士:あんたのことだよ。こんな大雪の中ずっと外にいたら、道に迷うどころか凍え死ぬかもしれないぞ。
一等航海士:中で温まって、雪が止んでから進むといい。
???:この地に留まるつもりはない。
一等航海士:その恰好、まさかクリスマスプレゼントを配りに行く気か?サンタクロースなら、少し遅れたって誰も文句言わないだろう。
???:今夜は待ちきれぬ者がいる。獻禮を行い、新たな時代の始まりを見届けるのだと。
???:彼らへの祝辞は、最も適した時に與えなければ意味がない。
ポストマン:(そうだ、正しいタイミングでなければ意味を持たない祝福もある。最後のカードも、適切なタイミングで受取人に届けるべきだ)
ポストマン:(この男性が最後の受取人だろうか?)

◆話しかける
???:その書狀はまだ開封される時ではない。それは、今も靜かに待ち続けている。
ポストマン:(彼が喋ると、風が背後で吹き抜けた。悠久の時を経たかのような反響音が鳴り響く)
???:其方の情熱と信念が其方を答えの終點へと導くだろう。ただ、それが今ではないだけだ。
ポストマン:(彼はこのカードの受取人ではなかったようだ)

◆諦める
ポストマン:(彼はこのカードの受取人ではなかったようだ)

ポストマン:(間違った相手に手紙を渡すわけにはいかない。彼の言う通り、このカードは本當の主に會いたがっているはず……)
???:其方たちにはまだ歩まなければならない軌跡がある。我は終幕で待とう。
???:其方たちが渇望を明らかにし、真相を知り、願いを葉えるまで。
一等航海士:もうとっくに他人に願いを葉えてもらうような歳じゃないんだけどな。
???:軌跡の道はとうに敷かれている。まだ表に出ていないだけだ。
一等航海士:まあ、わかったよ。要はあんたにはやることがあるから、ここで私たちと一緒にクリスマスイブを過ごすことができないって言いたいんだろ。
一等航海士:ビクター、隅にいないでこっちに來るといい。せっかくのクリスマスイブだ。運命が私たちをここに導いた以上、このまま座って時間を潰すのはもったいない。
ポストマン:(僕はホセさんに暖爐の傍まで引っ張られていった。溫かい炎が小さく揺らめくのを眺めていると、身體だけじゃなく心までポカポカしていく)
ポストマン:(ここの全員にカードを届けたけれど、僕は手紙を運ぶただのメッセンジャーだ)
ポストマン:(僕はこっそりと目の前にあった紙に僕が言いたかった祝福を記した。すでに暖爐の傍に集まっていた彼らには言わず、その紙を見せることもなかったけれど)
ポストマン:(……メリークリスマス)

その他の会話

  • 配達相手を間違えた場合
    ポストマン:相手はカードの受取人に見えない。確認し直すべきかもしれない。
  • 配達相手を間違えた場合(7日目)
    ポストマン:(いや、違う。よくよく考えてみれば、〇〇はカードの内容に合わない)

不思議なプレゼント

すべてのタスクをクリアしてクリスマスソックスをデザインしましょう。
デザインの違いに応じて、クリスマスイヴの翌日に異なる落書きとタグを獲得できます。

※黄衣の王のメッセージが届いた場合は「失われた星の光(タグ)」・「名前のない雪だるま(落書き)」が獲得でき、それ以外は「雪夜のメッセンジャー(タグ)」・「ホワイトクリスマス(落書き)」が獲得できる。

  • ポストマン
    親愛なる(プレイヤー名):
    メリークリスマス。どうやらウィックはちゃんと届けてくれたみたいだね……
    君とカードを交換できて、僕もうれしいよ。この文字が君に笑顔と喜びを与えてくれますように。
  • 黄衣の王
    親愛なる(プレイヤー名):
    (カードの文字は水で滲み、判別できない。何とか読み取れる部分を繋ぎ合わせたところ、古めかしい言葉で祝福が書かれていることがわかった)
  • 画家
    親愛なる(プレイヤー名):
    雰囲気あるデザインだけど、靴下の模様はちょっとセンスがなかったな。
    まあいいや、せっかくのクリスマスだしね。君も、メリークリスマス。
  • 一等航海士
    親愛なる(プレイヤー名):
    ありがとう。海の上に長く居ると、こういう祝日のことはすぐに忘れちまうんだが、これのおかげで思い出せたよ。
    確かこう言うんだったか?メリークリスマス!

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