夜の番人

夜の番人(イタカ)

不運な人ならば、頭上の星空が巨大な雲に覆われてしまうのを目にするだろう。
その雲は人の輪郭にも見え、その輪郭には怒りに歪んだ顔があり、まるで人の顔が引っ張られて変形したようだ。
巨大な角には吹雪の跡があり、枯れてしまった長髪が幽霊のように揺れている。
目のような2つの物体からは紅紫色の光を放っている。
ごく僅かな生還者の言によれば、ひとたびイタカに見つけれれば、残忍に弄ばれ狩られて死んでいくらしい。
一部の被害者はイタカのレプリカのような怪物と化し、極寒の氷に灼けつく両足を引きずり、吹雪の森の中で永遠に彷徨うのだそうだ。

外在特質

• 風行の物
  イタカはよく吹雪の中で姿を表す。
  風力を操って風域を形成する能力があり、風域の中で風をストックする力を持っている。
  ストックしてある風力を消費することで、イタカは風行スキルを発動できる。
  風域スキルを使用する度に風力をX回分ストックでき、最大X回分ストック可能。
  風行スキルを使用すると、ストックした風力をX回分消費する。
  
  
  

形態変化

• 風行
  ストックしてある風力をX回分消費し、短い間自身の周囲で巡回させる。
  その間、自身の行動が軽くなり、落とされた木の板や窓を素早く跳び越える能力を獲得する。
  同時に移動速度がX%上昇する（上昇率は持続時間の間徐々に減少する）。
  効果の持続時間はX秒。
  

• 風域
  前方の空気を遠くから自分の方向へ持続的に誘導し、比較的広範囲の風域を形成する。最大5秒間持続。風力は徐々に強まり、範囲内のサバイバーに最大3メートル/秒の推力を与える。持続的に風域を2秒間展開すると、風力を1回分ストックできる。
  

• 風行-遠距離急襲
  ストックしてある風力をX回分消費し、自身に強力な衝撃を生む。
  風力を借りると、前方に一定距離ダッシュできる。
  

• 風域-捕食
  前方の空気を遠くから自分の方向に激しく誘導し、短い間小さい範囲だが強力な風力を持つ風域を形成する。
  風域範囲内のサバイバーは風によって強制的に牽引される。
  

• 風域制御
  風の形態を切り替え。
  

• 風の眷属
  ストックできる風力上限がX回まで上昇し、風域系のスキルを使う度に風力をX回分ストックできる。
  
  
  

うわさ

文明と道徳が黎明の前に埋もれ、果てしない吹雪の中を孤独に歩く中、イタカはとうに誰のために夜番をしているのか忘れてしまっていた。

背景推理

実装:シーズン25

1. 魔女狩りの風潮

彼女の生活が乱れているなら、それは悪魔との繋がりの証だ。
彼女の振る舞いが端正であれば、それは彼女が己を偽っている証だ。

• 結論
  1通の通報：赤髪緑眼の魔女がストリガエの灯を持って北へ逃げていった。

【基礎目標】
・サバイバーを1名発見
【レベルアップ目標】
・サバイバーを2名発見
・サバイバーを3名発見

2.死児

「呪われた子」の存在が誰にも知られなければ、家族は審判を免れる。

• 結論
  「ノエル家に死児が出るだなんてあり得ない。これは魔女の呪いだ！
  いいかジャネット、今夜生まれたのは男児1人だけだ。」

【基礎目標】
・神出鬼没後1回命中
【レベルアップ目標】
・神出鬼没後1回命中
・神出鬼没後1回命中

3.母親

体温で「死体」を生き返らせたのは魔術か、母性か？

• 結論
  2つの雪だるま：
  大きな雪だるまの頭には赤い羽が刺さっていて、顔には緑色の果実が嵌められており、
  小さな雪だるまを深々と自分の体内に埋め込んでいた。

【基礎目標】
・風域スキルを使用して1回サバイバーに2秒間影響を与える
【レベルアップ目標】
・風域スキルを使用して2回サバイバーに2秒間影響を与える
・風域スキルを使用して3回サバイバーに2秒間影響を与える

4.異端

悪の根源は愚かさにある。
そんな愚かさに対抗する文明は、異端とされた。

• 結論
  1篇の日記：文字なんか覚えたって無意味だ。イノシシをもっと早く狩れるわけでもない。
  雪の怪物の話も母さんが読み聞かせてくれる。でも、母さんが教えたいと言うなら学ぶことにするよ。

【基礎目標】
・風域スキルを使用した後、短時間内にサバイバーを1回攻撃し、命中する
【レベルアップ目標】
・風域スキルを使用した後、短時間内にサバイバーを2回攻撃し、命中する
・風域スキルを使用した後、短時間内にサバイバーを3回攻撃し、命中する

5.審判

文明の地では魔女狩りの風潮などとうに収まっていた傍ら、
この野蛮な地では、罪悪の審判が未だ黒死病のように蔓延していた。

• 結論
  1つの噂：治安法官の息子ナザニール・ノエルが狩人の導きの下、現地の村人たちを率いて極寒の森に踏み入り、長らく逃亡を続けていた赤髪の魔女を捕らえた。

【基礎目標】
・1人を脱落させる
【レベルアップ目標】
・2人を脱落させる
・3人を脱落させる

6.双子

裂け目を引き裂いて、呪われた人間が神の身体に潜り込んだ。

• 結論
  1つの噂：近頃の治安法官の息子は大分おとなしくなったようだ。
  多くの審判員が北部の森から帰って以来、人が変わったようだと口にしていた。

【基礎目標】
・風行状態で素早く板・窓を乗り越えた後、3秒以内にサバイバーを1回攻撃し、命中する
【レベルアップ目標】
・風行状態で素早く板・窓を乗り越えた後、3秒以内にサバイバーを2回攻撃し、命中する
・風行状態で素早く板・窓を乗り越えた後、3秒以内にサバイバーを3回攻撃し、命中する

7.密室

文字を覚えておくと、稀に役に立つことがある。

• 結論
  現場調査記録：ナザニールの死亡現場に争った形跡は一切なく、
  死者本人以外に誰もこの部屋を出入りしていない密室と言える。
  テーブルには死者の筆跡らしき遺書が置いてあり、初歩的に自殺と判断。
  一方、彼の父親は他殺と断定し、しかしその理由に関しては口淀んでいた。

【基礎目標】
・風域-捕食を使用してサバイバーを1回5メートル以上移動させる
【レベルアップ目標】
・風域-捕食を使用してサバイバーを2回5メートル以上移動させる
・風域-捕食を使用してサバイバーを3回5メートル以上移動させる

8.狂気

魔女なんて存在しない、人間こそが真の悪魔だ。

• 結論
  廃棄された小屋：本が嚙みちぎられ、鏡が叩き割られている。
  ベッドは生臭い匂いと虫でいっぱいだ。

【基礎目標】
・風行-遠距離急襲を使用してサバイバーに1回近づく
【レベルアップ目標】
・風行-遠距離急襲を使用してサバイバーに2回近づく
・風行-遠距離急襲を使用してサバイバーに3回近づく

9.夜番

人間性は俗世の法廷で酷刑を受け、善の一面は黎明の前に死んだ。

• 結論
  「おやすみ、母さん。夜は僕が見張っておくよ。
  もう生きた人間は誰一人近づかせないから。」

【基礎目標】
・異なる風力モードのスキルを連続で2回使用する
【レベルアップ目標】
・異なる風力モードのスキルを連続で3回使用する
・異なる風力モードのスキルを連続で4回使用する

10.イタカ

文明に縋っても物語のヒーローになれなかった彼は、
野蛮な世界に戻り、作り話でしか聞かない呪われた雪の怪物となった。

• 結論
  とある伝説：極北の森には恐怖の化身が存在している。
  彼はやせ細った身体と、歪な顔立ちをしており、吹雪の夜に姿を現しては森への侵入者を惨殺する。
  歩く「死」のもの、その名はイタカ。

【基礎目標】
・恐怖の一撃の発動に1回成功
【レベルアップ目標】
・恐怖の一撃の発動に1回成功
・恐怖の一撃の発動に2回成功

衣装

UR

• 日を蝕む者(限定)
  塔の上にいる偽りの神、見せかけのユートピア。
  親愛なる兄上、信じられないなら下を見るといい。
  足下の蟻たちが枷を断ち切り、太陽を倒す様を。
  (S25・真髄2)
  
  

SSR

• 姿を隠す者
  形のない影の中で、彼の隠れた吐息を感じるだろうか？
  それはすぐ近くにあるが、触れることはできない空白だ。
  (2023・演繹の星)

• KNIGHT-c3
  運よく免れた危険は、あなたが最も弱っている時に再来する。
  (S30・真髄2)
  
  

SR

• 囚われの身
  言ったはずだ。10年前、お前を生かしておくべきではなかった……
  僕こそが光の主、塔の王だ……
  (ショップ)

• キンメフクロウ
  仲間？ 否。彼は常に「彼が有するべきだったもの」について呟いている。
  要は、欲に目がくらんだ奴でしかないということだ。
  (S26・真髄2)
  
  

R

• 森の緑
  森の中で道に迷うのは危険なことだ。
  (CALL OF THE ABYSSⅦ)
  
  

携帯品

SSR

• アイスドリンク
  このドリンクとあなたの心、より冷たいのはどれだろう？
  特殊効果：スキルエフェクト変更
  (期間限定ショップ)

• 雷霆万鈞
  WE ARE ZETA DIVISION.
  IdentityV Japan League2023夏季大会優勝ZETA DIVISION戦隊限定携帯品。
  特殊効果：スキルエフェクト変更
  (期間限定ショップ)
  
  

SR

• 天気予報
  今日の天気：大雪
  明日の天気：大雪
  来週の天気：大雪。
  (S30・ランク秘宝)
  
  

料理

なし

その他

• 紹介動画より
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  吹雪がレン高原を襲ったあの夜　彼女は僕の「屍」の前に明かりを灯した
  僕に冷酷な事実を突きつけて
  気遣いも暖かさも感じさせる必要はないのに
  彼女が僕の両目をくり抜いていれば知らずにいられたのだろうか
  神の皮を被った地獄の悪魔の姿を
  何よりも醜く歪む　僕に良く似ているその顔を
  大丈夫だよ　秘密はずっと埋めておく
  だって死体は喋らないでしょ
  それでも彼女の心は裁判を経て「神」の餌食となってしまった
  お母さん　どうか怖がらないで
  「神」による狩りなんてレン高原を滅亡させたあの夜の吹雪の如く終わらせるから

• デザイン過程
  【プランナーの構想】
  夜の番人-イタカは、夢の魔女と黄衣の王の次に、湖景村事件と罪の森事件に関わる第3のハンターとして設定されました。
  神秘的な特徴を保ちつつ、夢の魔女や黄衣の主とは対照的に、高みにいる支配者ではなく、迅速で直接的なスキルを持った破壊力のある執行者です。
  これらを踏まえて、風や風にまつわる要素を取り入れて、イタカのデザインを創っていきました。
  湖景村のほかのキャラクターと同様、イタカの物語も「犠牲」をテーマに展開します。
  しかし、強要や偶然によるものではなく、彼は自ら「イタカ」になる道を選んだのです。
  狂気に満ちた決断は、しばしば深い悲しみと絶望的な怒りから生まれます。
  彼のそのような性格を、見た目で強調したいと考えました。
  【デザイナーの構想】
  夜の番人のハンターとしてのイメージは、モンスターと化した人間であり、機敏さ、不気味さ、ウィット、氷と雪の特徴を持たせました。
  
  第1案は、キャラクターイメージの方向性を探るため、あえて抽象的にしました。
  左から数えて1つめと4つめは獣の感じが強く出すぎていました。
  2つめは不気味さに欠けていました。
  3つめの変装した感じや不気味さは一番イメージに近かったのですが、キャラクター設定と少しズレがあったため、これをベースに年齢の演出を加えることにしました。
  
  ですが、全体を調整すると、不気味さが弱まった代わりにやんちゃな感じが出てしまいました。
  ところが、これが新たなインスピレーションを与えてくれ、元のデザインの方向を保ちながら、ブラッシュアップを進めることにしました。
  
  この段階で、頭部のシルエットをシンプルにするなど、過度な装飾を排除したことで、かなり最終イメージに近づきました。
  夜の番人という主旨を強調するために、衣装をコウモリの翼の形にするなどして、リアルさを追求しました。
  ただ、この時点では、風と雪の要素が少なかったため、ブラッシュアップを重ねました。
  
  細部に繊細な装飾を施し、デザインが完成しました。
  
  【ディテール】
  
  謎の獣の耳のようなフードの下で、夜の番人は雪原のどんな些細な音にも耳を傾け、警戒しています。
  不気味な仮面の裏にどんな秘密が隠されているのでしょうか？
  
  鋭い刺の上に極端に華奢な体、キツく巻かれた黒い包帯が、彼の足と刺を一体化させています。
  
  ぼろぼろのランプは、猛吹雪の中でも冷たい光を放ちます。
  暗い森の奥に迷い込んだ者が見つけた光は、希望か？それとも滅亡か？
  
  鋭く尖った爪で、ランプをしっかりと握っています。今すぐターゲットに突撃すると言わんばかりに。
  (原文)

• 公式Weiboより
  文明の地では魔女狩りの狂潮はとっくに沈静化しているが、野蛮な極北の国では、罪の裁判が黒死病のように蔓延っていた。
  極北の民は足元の僅かな土地の所謂聖潔さを維持するために教典の条約に従ったーー
  「もし彼女の生活が乱れているなら、それは彼女が悪魔の仲間であることの証明だ。もし彼女がきちんとした振る舞いをしているなら、それは明らかに彼女の偽装だ。もし彼女が出産できないのなら、彼女は心身が汚れている。もし彼女が死んだ赤子を生んだなら、それが悪魔の子であることは明白だ……」
  双子の内亡くなった弟を見た治安法官出身のノエルは、当然裁判を自身に課すわけには行かず、「今夜ノエル家に生まれたのは男児1人だけだ」と告げた。
  しかしバイタルサインがないように見えた赤子は風吹の森に放り出された後に再び鼓動を燃やし、ストリゴイの水差しを持った母親を得た。
  残念なことに風雪の中の篝火は長く燃え続けることはできず、森での暖かい暮らしは壊れる運命にあったーー
  大きく育てられた少年は分からなかった。
  なぜ神を賛美する母が侵入者に悪魔と呼ばれるのか、そしてなぜ独学で文字や道徳を教えてくれた母は侵入者に言葉を半分と言うことができないのか。
  彼に分かるのは、母を捕まえた頭領が自分とほとんど同じ顔であることだけを知っていて、それが母を救う鍵になるということだけだった。
  群衆に溶け込む過程は予想外に順調だった。
  彼は無邪気に母を連れて逃げれば全てが元通りになるだろうと思っていたが、狂人たちが母を苦しめる手段が悪魔よりも遥かに勝っているのを目撃した！
  意識が戻ると獄中はすっかり静まり返り、生臭い空気が漂っていたが、教会よりもこの時この場所の方が本当に清浄だと思った。
  しかしいずれにせよ、結局彼が来るのは遅く、夜明け前に母親の人間性は消滅した。
  彼は母を風吹の森の奥に連れて行き、毎晩母が彼を慰めてくれたように優しく囁いた。
  「おやすみ、母さん。僕が夜を守るよ。大丈夫、もう生者があなたに近付くことはない」
  無知は悪の根源となる。
  文明を守る者がいなくなった時、彼は人間の身体を脱ぎ捨てて最も原始的な野蛮に回帰する。
  彼は愚者たちが口にする恐怖の形、イタカになることを選んだ。
  そして彼の本名を世界で唯一知るあの人は二度と呼ぶことはできないかもしれないが、それは彼にとってもう重要ではない。
  (原文)

まとめ

本名？

イタカ(日本語)
伊塔库亚(简体中国語)
Ithaqua(英語)
이타콰(韓国語)

通称

夜の番人(日本語)
守夜人(中国語)
Night Watch(英語)
나이트 워치(韓国語)

記念日

12月7日

趣味

1人でいる人を狩ること

特技

罠の設置、木芸、木登り

性格

好きなもの：小鳥、月、母親
嫌いなもの：狩猟者

人間関係

• ナザニール・ノエル
  治安法官の息子でイタカの双子の兄。
  治安法官として現地の人々を率いて極寒の森に踏み入り、魔女として追われていたイタカの育ての母を捕らえて拷問した。*1
  森から帰還した後は人が変わったように大人しくなり、やがて遺書を残して死亡した。
  警察は死因を自殺と判断したが、彼の父は他殺と断定しているが理由は濁している。*2

参考ページ

• 設定資料
  • 公式Weibo(三面図)
  • 公式Twitter(立ち絵)

• プロフィールのソース
  • 記念日予告(中国版)

• その他
  • 実装時イラスト

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