冒険家日記
12月4日 カート・フランク
吹雪の4日目
偉大なる冒険家とその仲間たちは依然として山奥に囚われている
我らが主人公は度重なる困難を打ち破り
苦境の中で厳しいサバイバルを耐え抜くだろう
- 1.エントランスホール
冒険家:やあ、こんばんは。
オフェンス:どうも。
冒険家:最悪な天気だね。これじゃあ眠りにつけやしない。
冒険家:君は確か……ウィリアム・エリスだったか?
オフェンス:ああ。
冒険家:どうして皆、部屋の中にこもっているんだ?もっと皆で集まって、何かするべきじゃないのか?
オフェンス:門限の時間だ。それに、大雪の日は外出も禁止されている。ゲームのルールにそう書かれていた。
冒険家:なら、せめて室内で雑談したり、物語を語り合うべきだろう!
冒険家:いいアイデアがある。そっちはナワーブ・サベダーを呼んできてくれ。私はモウロを呼んでくるから、食堂で待ち合わせしよう。
冒険家:ほら、何を待っているんだ?
冒険家:サベダーは2F01にいるぞ!
オフェンス:変な奴……
- 2.食堂
冒険家:モウロの部屋は……確か1F02だったな。
冒険家:誰もいない。鍵がかかってるみたいだ。
- 3.屋外
冒険家:外出禁止も納得だな。外は暗いし寒い。
冒険家:うん?
冒険家:これはなんだ?
冒険家:誰だ!?
冒険家:あ、あれは……
そこで私は何を見つけた?
山奥に身を隠す凶暴な野獣か?
12月6日 カート・フランク
雪上がりの獣は腹を空かせている
そして姿を消したあいつは
未だに行方が分かっていない
- 1.エントランスホール
冒険家:セルヴェ・ル・ロイ?
冒険家:こんなところで何をしているんだ?
マジシャン:おかしいな……
マジシャン:鍵がかかってる。
冒険家:何かを探しているみたいだ。
冒険家:何もない。
冒険家:確かに鍵がかかってる。
冒険家:だが、こんなところで諦める私ではない。宝箱を開けるのは冒険家の必須スキルだ。
冒険家:これは……モウロの日記!
また同じことを繰り返すのか?
再びここに戻る破目になるなんて、まるで悪夢でも見ているみたいだ。
マイク、マルガレータ……ほんの少し前までは皆で一緒に食事をしていたのに。
まさかあれが最後になるなんて思いもしなかった。
ああ、全部終わっ……
冒険家:2ページ目は空白?いや、この香り……文字の跡がある。
- 2.キッチン
冒険家:これだ。火で炙ってみよう。
あり得ない!連中がここまで来るわけがない!
あいつがどこに隠れていようとも、今回のグループの連中に近づいてはならない。
今夜までに仲間たちを連れてここを離れなければ。
やつの手に落ちるくらいなら、林の中で凍え死ぬ方がましだ!
冒険家:2ページ目の日記はリンゴの汁で書かれているようだ。誰にも見られたくなかったのだろう。
冒険家:危険だって?なんのことだ?勝手に私たちのことを避けていただけじゃないか!
冒険家:やはり、彼はすでに立ち去ったようだ。しかし、それならなぜこの日記を置いて行ったのだ?
モウロの所持品を見つけた
彼は私たちを見捨てたのだ
彼の行方に対する哀れな仲間たちの判断は
明らかに間違っていた
12月10日 カート・フランク
冒険はまだ続く
昨日の夜、ナワーブ・サベダーに話があると言われた
彼はようやく理解したに違いない
チームにおけるリーダーの重要さを
- 1.食堂
冒険家:そろそろ時間だ。
冒険家:やあ、君か!
冒険家:ここで何をしているんだ?
オフェンス:ちょっとした探し物だ。
冒険家:それは奇遇だね。私もちょうど庭に行こうと思っていたんだ!
オフェンス:庭?カエルの彫像があるところか?
オフェンス:数日前、あそこで奇妙なスイッチを見つけた。
冒険家:新しい手掛かりか?
オフェンス:いや……
冒険家:モウロに関係しているかもしれない!
オフェンス:だが……
冒険家:素晴らしいよ!早く連れて行ってくれ!
オフェンス:……
- 2.庭
オフェンス:金色のボールで口元の仕掛けを制御できるみたいだな。
オフェンス:幸運を祈る。
冒険家:なんて巧妙な仕掛けなんだ。ものを隠すにはもってこいだな。
冒険家:ナワーブ・サベダーが来るまで我慢しなければ。
冒険家:奇妙な傘だ。かなり古いものに見える。
冒険家:ここには何が置かれていたんだ?
冒険家:やっときたか……何があった?
傭兵:ウィリアム・エリスが中毒を起こした!話はあとだ、早く付いてこい!
- 3.食堂
冒険家:塩水を飲ませろ!毒を吐き出させるんだ!
冒険家:早くしろ!
マジシャン:わ……私が取ってくる!
ウィリアム・エリスに毒を盛ったのは誰だ?
そして
ナワーブ・サベダーは何を言おうとしていたんだ?
12月11日 カート・フランク
昨日の出来事が私たちの脳内に警鐘を鳴らした
雪はすでに止んでいるが
雪崩が起こりやすいのは雪が十分積もった後だ
- 1.2F04
オフェンス:助かった。ありがとう。
冒険家:ひとまずここで休むといい。私の冒険物語を聞かせてやろう。
オフェンス:いや、それより話したいことがあるんだ。
冒険家:いいだろう、聞こうじゃないか。
オフェンス:毒を盛ったのが誰かはもう分かっている。犯人はあのマジシャン、セルヴェ・ル・ロイだ。
オフェンス:あいつは人殺しだ!数年前、とあるマジックショーの舞台裏でやつを見かけたことがある。自分の師を殺したんだ。
オフェンス:あんな非道までやってのけたやつが、何をしでかしたっておかしくないだろう。
冒険家:なぜナワーブ・サベダーには言わないんだ?
オフェンス:今はまだその時じゃないと思ったからだ。
オフェンス:あいつらは俺を野蛮人と呼び、いつも連れ立ってやがる。
冒険家:いや、君は繊細な人間だ。
オフェンス:ありがとう。
冒険家:君の役回りを改めるべきかもしれない。
冒険家:もうこんな時間か。ナワーブ・サベダーたちが何をしているか見に行こう。
- 2.エントランスホール
冒険家:何をしている?お前が毒を盛ったんだな!
マジシャン:ち、違う!
冒険家:俺は全部知っているぞ!
マジシャン:誤解だ!わざとじゃーー
冒険家:嘘はよすんだ。あの時、お前は自分の師匠も殺したんだろう!?
マジシャン:な……!?それは今関係ないだろう!!
冒険家:瓶をよこせ!それは証拠だ!
傭兵:お前ら何をしてる!?
マジシャン:この狂人め…
冒険家:こいつだ!こいつが犯人だ!ウィリアム・エリスを毒殺したんだ!
- 3.庭
冒険家:さっきはありがとう。
傭兵:別に。
傭兵:やっと話ができそうだ。
冒険家:このゲームは思っていたのと違うみたいだ。あいつは思った以上の危険人物らしいし……。
冒険家:助けてくれたお礼に、ひとつ新作を披露してあげよう。
傭兵:何のだ?
冒険家:自らの経験をもとに作った、素晴らしい冒険の物語さ。
仲間を信用しない冒険家が獣に殺された
聡明なリーダーは残された手掛かりと痕跡を見つけた
自分がこの物語でどの役を演じているのか
彼らにも当ててもらおうではないか