イベントストーリー
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旅行の随筆
カート・フランク:9月20日、1711年、カート式暦で計算。鉄洞窟、娘子窟、黒底屯、鼻腔、ホワイトサンド。これは未知の世界の新しい一章である。
カート・フランク:そしてその作者である私、カート・フランクは現在自宅の裏庭の鉄の木に座っており、著作作業はすでに完了している。あとは表紙に飾る数文字だけだ。『王者再来』?『冒険の帰り』?いや、やはり『カート旅行記』にしよう……『ガリヴァー旅行記』への敬意を込めて。この最後の数文字を書き終えたら、白いデブ猫をかごから出して、一緒に松の実ケーキを食べよう。あれは鼠底穴から持ち帰った土産だ。
旅行の思い出
カート・フランク:妙なことに、私の地図は平面であるにもかかわらず、最後は難なくあの原点に戻ることができるのだ。
当然、周囲の三角符号の方式は使わず。
私の偉大な旅がきっとソクラテス主義を証明したのだ。
腹が減った、松の実のケーキを食べる時間だ!
旅行日記
第一章
この旅を始めた原因はたくさんあるが、一番の理由はこの世界の全ての未知に対する憧れだ。
リメルは1人の船長だった。
海は彼の世界の中心で、私にとってはホワイトサンドが原点だ。
そこで、私は地図の真ん中に円を描き、森を表すために周囲に三角形をたくさん描いた。
ああ、三角形の下に「1」を足したほうがそれらしく見えるかな。
この図を使ってホワイトサンドが森に囲まれた素晴らしい場所である事を示したいわけではない。
私が示したいのは、地理ではなく、心理的なことだ。
未知に足を踏み入れた時、人は往々にして恐怖を以て自身の足を止めようとする。
そしてそれを「自分のため」だと称し、今ある温かさとなじみ深さで自身を包み込む。
そしてここを離れてしまえば、恐ろしい化け物を見ることになると言い聞かせるのだ。
しかし逆さまの三角形は、邪竜の牙の形だ。それは未知の恐怖であり、死の対価でもある。
私が再びホワイトサンドに戻ることができたら、彼らにこう伝えるつもりだ。
邪竜の牙は鋭利だが、決して強固ではない。
バゲットを噛み千切れない老婆の歯と同じ、簡単にもぎ取ることができる。
そうすれば、彼らは火を噴く凶悪な龍から大人しい子牛に、可愛らしい乗り物になる。
他の者たちがこれに気付けないのは、彼らが闇の中で怪しげな青い光を見た時、地面に見たこともない大きな足跡を見た時、大きくも可愛らしい歌声を聞いた時……
ああそうだ、私の子牛よ。
私はあの叫び声を悲痛な喚きと称することはできない。
あれは歌だ。人々はこの時、すでに臆して足を止めてしまうからだ。
しかしこの簡単な三角形は、私の、偉大なる冒険家の第一歩になる!
第二章
最初はただの無人島だと思った。
私は堅い土地を踏み、荒野へと足を進めた。
ヨシ群落の間で休みを取りながら、リメルのようにどうすべきか考えていたよ。
左足でこの国に踏み入ろうと決心したと同時に、私は決めた。
もしこの場所に野蛮人なんかがいた場合、私は文明で彼らを打ち負かし、ガラスのビー玉を投げつけてやろうと。
だが私は、彼らが自由な冒険家に対して監禁という方法を取るとは思わなかった。
当然、彼らにとってこれは「監禁」とは呼べないのだが。
彼らの国は薄い灰色の建物の中にあった。
この中が彼らの国土の全面積だ。
長い廊下には鉄の扉が並び、誰もがその鉄の門の向こうで生活しながら毎日国王の見回りを待っている。
それは1日で最も光栄な時だ。
もちろん、良い行いを続けていれば、短い間だけでもこの鉄の門から出ることができる。
私は彼らが帰ってくる時の様子の方が好きだ。
牙を失くした私の子牛のように可愛く穏やかだからだ!
当然、私も呼び出されたことがある。
ソファーに座って、コーヒーを飲みながら簡単に話をするだけだったが、悪くない体験だった。
だがサインは断った。
自由な冒険家を留めるには不十分な内容だったからだ。
悪く言えば、私の人格に対する侮辱だった。だから、私は出ていかなければならない!
第三章
私は一筆でこの符号を完成させようとしたが、毎回失敗してしまう。
最後に3つの同じ三角形を描き、やっとこの国を表す奇特な符号を完成させた。
人々は友好的で、彼らの椅子に座らせてもてなすのが好きなようだ。
地理的な要素によって、ここは常に闇の中にある。
そのため、ここの人間が一番好きな娯楽は、蝋燭を1本持って物語を話し、話し終わったら次の人に蝋燭を渡すというものだった。
誰かに聞かれることを恐れているのか、彼らは囁くように語る。
そんな彼らの物語は面白いものが多い。
なんせここの人間は悪いことを好んでするため、インスピレーションも多いのだろう。
私の番になった時、私は彼らに闇以外の光り輝く素晴らしいものを見て欲しいと思った。
そこで、彼らに旅の途中で見た美しいものについて話した。
あれは大きな円盤だった。
様々な色があって、力いっぱい押すと回り始める。
カラフルな色が円盤で愉快にワルツを踊り、ビー玉が「パラパラ」と伴奏を奏でる。
だが一番の見どころはその後だ。
それが止まる時が曲のクライマックスを迎える。
「ドン~ドン~」という音と共に、赤や黄色の花火が空気中に咲き誇る
私はあの甘い匂いが好きだ。
彼らがもてなしてくれた松の実のケーキの味に似ている!