クリスマスイブの謎
プロローグ
しかし寒く忙しい冬でも、そんな小さな切り抜きに隠された招待状を見逃さなかった者たちがいたーー
「騒がしいクリスマスに嫌気が差したなら、迷宮を通って私を探し出してください」。
切り抜きの謎には更に、特別なクリスマスサロンの具体的な位置の情報が隠されていた。
一部の読者たちはこの意味の分からない挑戦状に時間を割くことにした。
聡明で分析に長けた脳を持つ者たちだけがこのクリスマスパーティーの「入場券」を手に入れる。
???:この謎の出題者は、私達に時計回りで穴埋めクイズの一番外側のアルファベットを導き出して欲しいようだ…
その後は、何らかの解読方式を通して考える必要がある。
???:1つの座標:51.88°N,0.89°E、そして「グリニッジ天文台の鏡像」というヒントを手に入れた。
???:グリニッジの本初子午線ーーこれが謎を解く鍵であり、「鏡像」は…対称を暗示しているようだ。
???:答え合わせの時が来た。座標51.88°N,0.89°Eが0度の経線を基準として対称となる点はーー
???:おそらくここがヒントにある目的地だろう。
目的地を目指すことにした来客たちにはそれぞれの理由があった。
職業的な嗅覚、1人きりの生活、偶然、閃き、好奇心。
謎が指し示す目的地に着くと、木製の長テーブルには興味をそそる様々な「謎」が用意されていた。
身分の異なる来客たちが互いに意見を出し合い、知恵を比べ合う中、謎を出題した主人はまだ姿を現さない。
鍵の掛けられた裏口、そこにある内容の欠けた額縁と、1枚の「任務リスト」は、客たちの新たな議題となった。
目立つ位置に置かれたクリスマスツリーにはカラーボールが飾られており、部屋の主人が客たちに用意したプレゼントがぶら下がっている。
ログインボックス
- 3日目:書記官(深緑色の万年筆)
メリークリスマス、公正を守るレディーよ。
子供の頃、無数の深夜に、拙い筆跡が厳しい理想の始まりを見届けた。
その心の灯火があなたを明るく照らし続けることを祈っている。
- 4日目:写真家(ガラス乾板)
メリークリスマス、天才写真家よ。
あなたは人や物に対する集中力、閃き、情熱、そして差し障りのない狂気を終始保ち、
それらを活かして作品を作り上げてきた。
「魂」という議題におけるあなたの実績に、私は敬意を表したい。
装飾タスク
- 1日目(ゼンマイ)
- 発見時
小説家:見付けた!これは…ゼンマイだ。
これを使って止まっているホールクロックを動かすことができるかもしれない。 - 設置後
小説家:推理は間違っていなかったようだ。
ここにパズルのピースが1つある。目標にまた一歩近付くことができた。
写真家:シッ…聞いてみてください。これは非常に精巧な仕掛けです。
まるでクリスマスナイトの最高のクワイヤがこの時計の中に留まっているみたいですね。
写真家:旋律は映像と同じく、人々が最も思いを寄せているものを掴み取り、それらを永遠の、印象に深く刻まれる媒体にするのです。
- 発見時
- 2日目(塗料)
- 発見時
「少女」:これくらい簡単!
塗料でこの小さい木馬を塗れば…私たちと一緒に、クリスマスを過ごせるよ。 - 設置後
「囚人」:悪くない腕だな!元よりも大分新しく見える。
でも、しばらく乾かしておく必要があるだろう。
子供の玩具だけれど…君がそんなに喜ぶとは思わなかった。
「少女」:一緒に森の中でかくれんぼをしたり、綺麗な笛の音を聞かせてくれる遊び仲間がいたらいいのに…。
あなたは木馬を見て、嬉しいとは思わないの?
「囚人」:まあ…ほんの少し力をかけて押せば、このような木馬はかなり長い間揺られ続けられる。
「囚人」:私の母が好きそうなものだ。でも私の好みは、残念ながらあの最悪な父親に似てしまった。
「囚人」:不愉快のこともたくさんあったが、私たちは同じ道へ進んだ。
構わない、この事業は間違いなく偉大であり、卑屈なのは彼だけだ。
- 発見時
- 3日目(ヤドリギ)
- 発見時
昆虫学者:冬でも葉を茂らせる植物。これを使って暖炉を飾りましょう。
どうやら私たちは日が暮れるまでここに居なければならないみたいよ。
謎を出した人物がご丁寧に薪を用意してあるわ。 - 設置後
昆虫学者:暖炉にパズルが1つ嵌ってる…よく見なければ見落としていたかもしれない。
小説家:これで3つ目のパズルを手に入れた。全て集めると何ができるだろうか?
昆虫学者:分からないわ…でも、答えは彼の身分や職業に関連しているかもしれないわね。
- 発見時
- 4日目(クリスマスソックス)
- 発見時
「少女」:見て!毛糸の靴下だよ。
どれも対にならないけど…サンタクロースのプレゼントを入れるのにピッタリ! - 設置後
書記官:どうやらこの場所の装飾を終えなければ彼は姿を現さないようですね。
悪趣味さに思わず感服します…それに、靴下の中には小さなプレゼントもあるようでーーまた、パズルですか。
「少女」:書記官さん、何か考え事をしているみたいだけど、プレゼントをもらうのは嫌いなの?
書記官:いえ…常にそういうわけではありません。
時折、プレゼントには贈り主の相手に対する期待や、独りよがりで人の自由に反する「善意」が込められていることがあります。
書記官:私はずっと、自分のものだけを求めてきました。
ですがほとんどの場合、運命が寛容にそれらを「与える」とはなく、人間も気前よく「譲る」ことは滅多にありません。
「少女」:でもサンタクロースは、皆が一番欲しいものを知っているよ…彼は最高の贈り主なんだ。
あなたもそうでしょ?
書記官:ええ…そうでしょうね。この壁、少し暖かくなったように見えます。
もう夕方ですし、暖かい飲み物でも作ってから謎解きゲームを続けましょうか。
それから、暖炉に薪を足しましょう。
- 発見時
- 5日目(クッション)
- 発見時
小説家:雪舞うクリスマスの夜、暖炉の傍で肱掛椅子に座り、本を読む。
これ以上趣のあることはないだろう。 - 設置後
小説家:クッションを敷くことで、静かな夜が更に快適になった。
なにより、肱掛椅子の隙間からささやかな「贈り物」を見つけることができたからな。
小説家:そうだ、またもや1枚のパズルだ。
私のヒントへの解釈は間違っていなかったはず…今はこの素晴らしい夜を楽しもう。
(暖炉の薪が時折パチパチと音を立て、リビングにいる一同は安らぎを感じた。)
- 発見時
- 6日目(マッチ)
- 発見時
写真家:1箱のマッチ…丁度良かったです。暖炉の明かりだけでは、やはり少し暗かったので。
ランプの照明があれば、引き続き話し合いを進められるでしょう。 - 設置後
雪が降る暗い夜、空では星々が瞬く。
写真家:窓辺の蝋燭が灯されました。
皆さまも謎解きパーティーが盛り上がっているからと言って、美しい夜空を逃したくはないはずです。
ここへ来たのは正しい選択だったのかもしれません…今夜の最高の瞬間を写真に残しましょう。
「少女」:クリスマスのお星さまたちも、一緒に集まってパーティーを開いているのかな?
小説家:ああ。もしかすると…天使の行列が丁度ここを通りかかっている最中かもしれないな。
風になびく彼らの裾が空を撫でるから、雪が星々から落ちてくるんだよ。クリスマスは私たちだけの祝日じゃないな。
写真家:あなたは推理小説以外の領域でも才能があるかもしれませんね。
- 発見時
- 7日目(プレゼントボックス)
- 発見時
「囚人」:他と比べて、ロッカーのこの層は物が少ないな。何か隠されているのか? - 設置後
「囚人」:一番奥のキャンディー缶の中からパズルを1つ見つけた。
まるでおとぎ話の妖精がやるようなイタズラだ。
「少女」:いつか会えたらいいな…森林保護員の叔父さんなら、木材で妖精たちの小屋を作ってくれるかも。
そうすればその子たちにもおうちができるよ。
昆虫学者:全ての準備ができたら、最後のパズルも額縁に嵌め込みましょう…
完成された模様と、切り抜きに会ったヒントは関連している。1匹のトカゲだわ。
「囚人」:生物学者にはそれぞれ興味を持つ領域があるのか?君らは同業者に見えるが…
昆虫学者:どんな生物の構成にも、れっきとした理由がある。
その秘密を十分に理解し、規則に順応することは素晴らしい美徳だと思うわ。
もちろん、それらを「上手く利用する」ことも難しくない。
「囚人」:理解できる気がするよ。その情熱は私も同じだ。自身の全てを注ぎ込むものがある。
小説家:額縁が少し動いた。果たして謎の出題者は何を残してくれたのかな…これは、手紙か。
- 発見時
謎のパズル
完成前
壁の上のパズルはところどころ欠けている。
誰かが埋めてくれるのを待っているようだ。
(囚人が壁のパズルがある場所を叩くと、何かに気づいた。)
「囚人」:空洞だ。中に仕掛けがあるかもしれない。
書記官:このパズル、不完全ですね。残りのピースを全て見つければ、新しい手掛かりが見つかるかもしれません。
書記官:箱の横に任務リストがありました。サロンを組織した者が我々に残したものでしょうか。
写真家:ここに書かれた任務を1つずつこなしていけば、部屋に隠されたパズルのピースを見つけることができるようですね。
早速始めましょう!
完成後
出題者の手紙
御客様へ:
皆様の推測通り、私はとある研究を行っている者です。たいていの場合、協力者はおりません。
皆様の中には、とうの昔からクリスマスの奇跡を信じなくなった方もいるかと思います。それどころか、我々はいつの間にか「騒がしい」祝日に嫌気がさすようになりました。
ですが私は、今日が昔と変わらない、素敵な一日であることをあなた方に再認識してもらいたいーー長い一年の時を経て、人々はこの日を機に集まり、慈悲深い蝋燭の炎を灯す。
これらは私の実験であり、ささやかな挑戦でもあります。あなたがここで過ごしたひと時に少しでも癒しを感じたのなら、このサプライズを用意した甲斐があったと言えるでしょう。
クリスマス、星々が煌めく夜。少なくとも私たちはこの明るく、暖かいクリスマスの小屋で時を共にしています。当然、興味をそそる謎も添えて。皆さんに楽しんでいただけたら幸いです。
メリークリスマス。
イベント画面
キャラクター
- 「少女」
- 「少女」:うーん…どうやってこの場所を見つけたのかって?
私には何でも知ってるお友達がいるの。いつも傍にいてくれるんだよ。
(少女は抱えている古い人形を撫でた。誰にだって子どもの頃はイマジナリーフレンドが1人2人いるものだが…彼女がここへ来たのは本当にただの偶然だったのか?) - 「少女」:彼はお喋りが苦手なんだけど…私には彼の声がちゃんと聞こえてるから、大丈夫。
- 「少女」:メリークリスマス!
彼はクリスマスがあんまり好きじゃないんだけど、もっともっとたくさんのお友達が欲しいって言ってるよ!
- 「少女」:うーん…どうやってこの場所を見つけたのかって?
- 「囚人」
- 「囚人」:なぜここに来たか…?少し足を休める場所が欲しかったからだ。
- 「囚人」:私はこれまで、自身の研究に熱中するだけの大差ない夜を過ごしてきた。
残りの生命全てを偉大な発明に捧げてもいい。たとえその代償が、今まで以上に苦痛に見舞われることであっても。 - 「囚人」:メリークリスマス。
私にとって、これほど真摯な祝福を送り合えるのは、赤の他人同士だけかもしれないな。
- 書記官
- 書記官:私は常に書類仕事に追われています。それが私の生活の全てと言っても過言ではありません。
秩序こそが何よりも大事なものです。 - 書記官:ずっと昔から、私は1人きりであるべきだと割り切っていました。
実際、うわべだけのホームパーティーより、自分の趣味がよっぽど大事ですから。 - 書記官:…メリークリスマス。誰かにこんなことを言うのも、いつぶりでしょうか。
- 書記官:私は常に書類仕事に追われています。それが私の生活の全てと言っても過言ではありません。
- 写真家
- 写真家:人々は常に映像の中から答えを見つけ出す。
この場所は良い素材を提供してくれると、私の直感が告げています。 - 写真家:雪の夜は好きですよ。この時だけ、町は写真の中と同じような白黒の光景を見せてくれます。
- 写真家:メリークリスマス。
変わっていたり、勘の良い者だけが些細な手掛かりに沿ってこの場所を見つけることができるのかもしれません。
どうやら、私たちは同類のようですね。
- 写真家:人々は常に映像の中から答えを見つけ出す。
- 昆虫学者
- 昆虫学者:普段はこの羽が生えた小さな生き物たちと交流することが多いわ。
十分な信頼関係さえ築けば、この子たちはあなたの最も忠実な武器となる。 - 昆虫学者:この小屋の主人にはとても興味があるの。
この小屋には、きっと想像以上の手掛かりが隠されているはずよ… - 昆虫学者:メリークリスマス。寒いと思ったら、暖炉の傍で火に当たるといいわ。
- 昆虫学者:普段はこの羽が生えた小さな生き物たちと交流することが多いわ。
- 小説家
- 小説家:私はひたすら創作を続け、生涯真相を探している。
私が未だに知らない謎のすべてが、私を突き動かしているような感覚がする…昔から勘がいい方でね、外したことがないんだ。 - 小説家:推理ゲームでも1局どうかな?私の脳内には様々なシナリオがある…楽しんでもらえるはずだ。
- 小説家:メリークリスマス!
悩みは一旦忘れて、1年の境目にしっかりと休息を取ろうじゃないか。
- 小説家:私はひたすら創作を続け、生涯真相を探している。
- 魔トカゲ
- 魔トカゲ:さて、そろそろ客人たちの疑問に答えなければ。
聡明な脳は、往々にして過剰な好奇心を伴うものだ。 - 魔トカゲ:ああ…クリスマスのトナカイ。
クリスマスと言えば思い浮かべられる造形の1つだろう。 - 魔トカゲ:メリークリスマス。私が心込めて用意した謎を喜んでくれたら幸いだ。
- 魔トカゲ:さて、そろそろ客人たちの疑問に答えなければ。
アイテム
- 招待状
1枚の謎解きポスター、一同をここへ呼び寄せた「招待状」。- 「囚人」:これがあの謎の招待人が私たちのために用意した「招待状」か。
街角で偶然見かけなかったら、今年のクリスマスは別の場所にいたかもしれないな。
「囚人」:「これはゲームではない」と書いてあるのに、ゲームを通してこの具体的な位置を探させるとは。
どのような客人を招こうとしているのだろうか…
- 「囚人」:これがあの謎の招待人が私たちのために用意した「招待状」か。
- 仕掛け箱
年季が入った仕掛け箱。
木製の箱の上には綺麗な富士山の風景が刻まれており、主人によって丁寧に保管されていたことが分かる。- 「少女」:綺麗な箱ね!でもどうしても開かない…中には何が入ってるのかな?
「囚人」:木製の構造…揺らすと何かが動いている音が聞こえる。おもしろい。
監獄に長く居すぎたせいか、こんな新しいものを見るのは初めてだ。
「囚人」:招待人が私たちに残したまた別の謎かもしれない。力づくでは開かないだろう。
中身の構造を知ることができれば、順番通りに解体することができるはずだが。
「少女」:ここにスライドできる場所があるよ…一緒に見てみない?
- 「少女」:綺麗な箱ね!でもどうしても開かない…中には何が入ってるのかな?
- 科学器材
明らかに使用された痕跡がある科学器材。
ガラスのフラスコの中には緑色の粉末が残っているようだ。- 昆虫学者:実験が行われていたように見えるわね。
この緑色の鱗、私が知っているどの生物とも違う…ここに住んでいた人物は思っていた以上に訳ありのようね。
「囚人」:自分が追い求める事柄の研究に没頭する、それは私がずっと望んでいたことだ。
この長年の研究作業によって、基本的なユーモアが失われていなければいいんだが。
「囚人」:…まあ少なくとも、フラスコやこの緑色の何かをクリスマスの装飾として飾れと言われなかっただけましか?
(マスクの下の顏は見えないが、囚人の言葉によってこの真面目な女性の雰囲気は少し和らいだ。)
昆虫学者:ねえ…どうやら、研究はやっぱり基本的なユーモアを失わせるみたいね?
- 昆虫学者:実験が行われていたように見えるわね。
- 地図
1枚の地図。ペンでいくつかの位置がマークされている。
過去に行ったことがある場所なのかもしれない。- 書記官:とてもきれいに印刷されていますね。
これを1枚ずつ破って、代わりにクリスマスの装飾画でも貼れと要求されなくてよかったです。
「少女」:あなたはどんなクリスマスが好き?
- 書記官:とてもきれいに印刷されていますね。
- 拡大鏡
黄銅彫刻の持ち手の重たい1つの拡大鏡。
小説家:この小屋の主人はこの拡大鏡を使って地図を観察したり、手掛かりを探していたはずだ。
小説家:彼は印刷物にこだわりを持っていたのかもしれない。
小屋の中に掛かっている地図や図鑑は丁寧に保管されている。
- 地図
1枚の地図。ペンでいくつかの位置がマークされている。
過去に行ったことがある場所なのかもしれない。- 書記官:とてもきれいに印刷されていますね。
これを1枚ずつ破って、代わりにクリスマスの装飾画でも貼れと要求されなくてよかったです。
「少女」:あなたはどんなクリスマスが好き?
書記官:このような祝日に対しては特に何も感じませんが…あの光を放つ小さな電球を見ていると、家の記憶が蘇るんです。
失敗とも言える家庭の「檻」の本質は、カラフルな装飾で覆い隠すことなどできません。
人とは、常に自分だけの何かを掴もうとするのです。
「少女」:なら、この場所は好き?私は今、とっても楽しい!
(書記官は少女の笑顔を見やり、珍しく穏やかな表情を浮かべると、少女の髪をそっと撫でた。)
書記官:クリスマスを祝うのは久しぶりです。
ここでは少し時間をかけて、テーブルに置かれた謎について考えたり、槲寄生をあるべき場所に掛ける必要がありますが…嫌いではありません。
- 書記官:とてもきれいに印刷されていますね。
- 博物印刷版画
ドイツの博物印刷版画。テーマは熱帯雨林の蛇とトカゲの図鑑だ。- 昆虫学者:自然界の生物たちの毒性は常に人間に利用されるものよ。
病気を治して人を救うこともあるけれど、それ以上に…痕跡を残さない武器となることが多いの。
昆虫学者:小説家さん、あなたの作品にもそんなトリックがあったのでは?
小説家:ああ、もちろん…自然の摂理や知識を知ることができれば、簡単に巧妙な犯罪の現場を作り上げることができる。
- 昆虫学者:自然界の生物たちの毒性は常に人間に利用されるものよ。
- 3冊の本
重ねられた3冊の本。
それぞれ生物、童話、文学について書かれている。- テーブルには3冊の本が積まれている。どの本を読もうか?
◆生物関連の本
昆虫学者:人間とチンパンジーの感情表現の違いについて書かれている本が1冊置いてあるわ…おもしろいテーマね。
昆虫学者:どの地域に住んでいる人間…あるいはチンパンジーでも、興奮した時は眉を上げるし、別の感情の刺激を受けたときも似たような表現を見せる。これには同じ原理が働いているのかもしれない。
◆童話
写真家:ここの主人は小さな客人のために童話を1冊用意したみたいですね。不思議な存在やカラス、森にまつわる話などが書かれているでしょう…
「少女」:内容を読み聞かせてくれる?
写真家:どれどれ…ここから読みましょうか。「私はポケットから童話を1冊取り出し、部屋の中の子どもたちが静かになるよう、高らかに朗読し始めました…」
少女は胸の中の人形をギュッと抱きしめ、片手で自身の口を覆い、静かにするというポーズを取った。
写真家:よくできました。では続けましょう。「蝋でできた小さな天使が、その金色の翼を羽ばたかせながら木の上から舞い降りてきて、部屋の中の子どもたちにキスをしました…」
◆文学関連の本
小説家:ほう…これは興味深い。民間の伝説や怪奇な物語でいっぱいだ。
小説家:作家たちの虚構作品のインスピレーションはどれも実際の経験から来るものであり、彼らの経験がその心を作り上げているのだと私は信じている。
- テーブルには3冊の本が積まれている。どの本を読もうか?
クリスマス当日
クリスマスナイトの訪れとともに、小屋に軽やかなドアベルの音が響いた。
そこを訪れたのは、正にこのすべてを仕組んだこの小屋の主人だった。
魔トカゲ:やっと会えたね、聡明な来客諸君。メリークリスマス。
私が用意した仕掛けやゲームで、そこそこ愉快なクリスマスナイトを過ごせたことを祈るよ。
魔トカゲ:疑問は多いだろうが、それは後で答えよう。その前に…見ての通りだ。
私の姿は、君たちの創造していたイメージとどれほど違っていただろうか?
「囚人」:あなたが「クリスマスナイトのトナカイ」ではないのは明らかだな。
それにしても、想像以上に派手な格好がお好きなようだ。本人が作成した任務リストと同じように。
写真家:お会いできて嬉しいです。そして、あなたの出現によって1つ分かったこともありますーー
ここにいる少女は今夜、早めに眠りにつくことができそうですね。
夜更かししてまで、トナカイが屋根の上を走る音を聞く必要もなくなった…あなたはこうして、我々の目の前に立っているのですから。
魔トカゲ:ああ、私はトナカイよりも…爬虫類のような生物の方に興味がある。
しかし、クリスマスには祭りの雰囲気が必要だろう。実のところ、ある不可抗力によって今年のクリスマスは私が仕切ることになったんだ。
昆虫学者:私の推測は間違っていなかったみたいね。良かったら後で、あなたの研究について教えてくれないかしら?
魔トカゲ:もちろん。だが今はもっと大事なことがある。
このめでたい雪の夜…そして我々の客人の中には、ちょうど優秀な写真家もいる。
写真家:今宵の記念すべきひと時に、皆さんに出会うことができました。集合写真を撮りませんか?
小説家:ああ、あの穴埋めクイズに気付いた自分を褒めるべきだな…クリスマスの出会い、これ以上のものはない。
メリークリスマス、皆さん!