公式開催の世界大会のテーマとして毎年作られる衣装で、クトゥルフ神話*1関連の小説をテーマにした設定が多く採用されている。
COA開始の12月と決勝戦が行われる4月の2回販売される(復刻しないと明言されているCOA1・COA2以降の真髄は毎年復刻される)。
テーマや世界観はは毎年大きく異なっているが、ストーリーは全て地続きになっている*2。
CALL OF THE ABYSSⅤ
探偵:私は永夜の都の夢境を、『Call Of the Abyss Ⅴ』という作品に記録したーー
探偵:「隅々まで照らすネオンの光は、認識できないリズムで沸騰し、感知し、飛び回り、きらめき、その足を延ばし、この都市の細胞1つ1つを満たしている」
背景
この永遠の夜の都では、豪華な晩餐、華麗なダンスパーティー、賑やかなショーが盛りだくさん!
メディアとエンターテイメント業界があなたのために準備したサービスをお楽しみあれ。
町全体と1つになりましょう!
「隅々まで照らすネオンの光は、認識できないリズムで沸騰し、感知し、跳び回り、きらめき、
その足を延ばし、この都市の細胞1つ1つを満たしている。」
ーーとある狂気の作家。
イベント
- 開催期間
テーマ
大都会とメディア大戦をテーマとした真髄。
1927年の映画「メトロポリス」をモチーフにしていると明言されている。
「メトロポリス」はSF映画黎明期に制作されたサイレント映画で、メトロポリスと呼ばれる未来都市を舞台としている。
高度な機械文明が発達した都市には摩天楼が聳えたち、華やかに着飾った人々が享楽にふけっていたが、一方で、地下では過酷な労働に耐えている人々がいた。
物語は権力者の息子と労働者階級の美しい娘マリア、そして彼女を模して造られたアンドロイドを中心としている。
クトゥルフ要素としては、H・P・ラヴクラフトの「宇宙からの色(The Colour Out of Space)」がモチーフになっていると明言されている。
「宇宙からの色」は宇宙から飛来した隕石に潜んでいた生物「色」に関わる事件の物語。
その生物はガス状の生物で、通常のスペクトルで知られているどんな色とも異なる色を持っている。
「色」に影響された他の生物は燐光を発するようになり、精神に支障をきたし、生気を吸い取られ、最終的には灰色に変わり脆くなって死んでしまう。
衣装
- 真髄販売期間:2021年12月30日 ~ 2022年2月17日
再販
- 1回目:2022年12月29日~2023年2月2日
- 2回目:2024年1月1日~2024年1月24日
衣装名 | 永夜のオーロラ | |
キャラクター | 芸者 | |
登場 | 深淵の秘宝 | |
テキスト | 支配者の名前の真意は、その正体と同じようにあまり人に知られていなかった:彼女はこの永夜の都のオーロラとなりたい ――極地の遭難者がその体温を失う直前、最後の慰めとして得られる美しさのように。 | |
3Dモデル | ||
告知文 | 遠き深淵の光を放つ下でCOAⅤの真髄衣装をご紹介! 今回ご注目の衣装は美智子さんのUR衣装なの! 彼女は都市の支配者にしてきらめくスーパースター! だけど本当は機械にて… 虚実と真実の2色を持つ衣装をどうぞお楽しみになの! | |
補足 | レトロ映画「メトロポリス」がモチーフになっていると明言されていることから、モチーフになっているのはヒロインのマリアを似せて作られたアンドロイド。 本来は金属でできたボディだが、特殊な装置で美しい女性であるマリアの容姿を持っている。 製作者の学者は映画の舞台である未来都市の壊滅を目論んでおり、妖艶な踊りで男たちを惑わせ都市の労働者たちの叛逆を扇動した。 彼女が踊っていた舞台は日本の吉原遊郭から取ったと思われる「ヨシワラ」という施設(歓楽街の建物の一つであるだけでそういうお店というわけではない)。 |
【デザイン過程】
- 背景
明々と繁栄する大都会は至る所に尽きぬ贅沢と賑やかな夜の街がある。
支配者は都市の全てのメディアと娯楽をコントロールしており、市民たちがそれに酔いしれて馬鹿げた贅沢な放蕩生活にふけるように誘導している。
街の絢爛で色とりどりなネオンの灯には、神秘的な「宇宙の色」も隠されているようだ。
誰もが享楽に沈み、自我を失う末路を辿る。
彼らは「宇宙の色」に魅了され、変異ーー身体が徐々に機械や道具と融合し、大都市の一部となる。
しかし堕落を良しとしない人が何人か集まり、支配者の喉元へ「メディア大戦」を引き起こした。
彼らは大都市の繁栄の背後の秘密を明らかにし、夢中の市民を警醒させた。
- 設定のインスピレーション
この「深淵の呼び声」のストーリーの核心の要素は「大都会(メトロポリス)」+「宇宙の色」+メディア大戦だ。
レトロ映画「メトロポリス」は20世紀初頭の未来の社会に対する芸術家の想像を表現している。
物語には多くの独特で前衛的な科学技術デザインがあり、後続のレトロな科学技術の波を引き起こした。
そして「宇宙の色」はラブクラフトの作品の中でも特に視覚的に革新的なイメージで、他のクトゥルフの怪物とは全く異なる魅力を持っている。
今回の主題は、より面白い衝突を表現するために「メディア大戦」という概念を選んだ。
歌と踊りの喜びの下、暗潮が荒れ狂っている。
双方が人心を争うことを望むなら、彼らはメディアと世論で攻防しなければならない。
これは多くの物語でよく見られる戦闘の題材よりも創作意欲を奮い立たせ、挑戦性もある。
- プロット
芸者が演じる「永夜のオーロラ」は多くの人の目に映るファッションスターであり、メディアの流れを陰でコントロールしている。
そのためコンセプトデザインは、娯楽のスターの華麗さを表現する一方で、メディアクイーンの大きな奇妙さを表現しなければならない。
両者は機械の歌姫の形態変化で合理的に結合している。
物語の中では、「永夜のオーロラ」の二重の身分も重要な劇の衝突だ。
また、装飾芸術(art-deco)の要素とセラミックの肌質を選択し、大都会の華麗なファッションとレトロな科学技術の結合を表現した。
- 美術
このシリーズの衣装の主題は大都会を掌握するメディアクイーンだ。
全身と顔には機械の改造の痕跡があり、それは神秘的な物質ーー宇宙の色によって支配されている。
芸者-永夜のオーロラの設定は大都会の女王で、気質上、服装のデザイン・身体の構造の機械化と顔の表現はメトロポリスの時代設定が必要だ。
初期のスケッチは表現が保守的すぎて、メディアクイーンの華麗なイメージという要求には足りていない。
造型はUR衣装にしては派手さが足りていない。
全体的な色も明るい色を強調したいが、3つのスケッチは暗く抑圧的で、スターの歌姫の美しい表現には不十分だ。
そのため最終稿は服装の華麗さと明るい表現が強調され、服装の材質に毛皮・スパンコール・シルクなどのより高級な材質の表現を使用した。
気質についても歌姫の女王の表現を体現されている。
後に顔の描写を最適化し、顔の形と目の部分の調整を進め、より美しくした。
般若相は最終的な美人相の案の下でデザインを進めており、今回採用したのは比較的大胆なものだ。
より強烈な機械構造、透明で可視できる腹部の機械のコア、頭部が開いた機械のデザインはキャラクターをより華やかで権威を与えている。
後ろの髪の束は脳に継ぎ合わされたエネルギーのビームにデザインし、キャラクターの視覚の中心を強めた。
格好良く強烈な表現は歌姫の強烈な表現欲の要求を体現している。
- 原画の細部展示
芸者-永夜のオーロラは華麗な金属の冠を身に着けている。
顔のメイクは精緻で豪華で贅沢三昧な大都市の夢幻のイメージを示している。
毛皮、スパンコール、シルクが彼女の目映いばかりの美しい装束を構成している。
彼女は永夜の都の絢爛なネオンを纏っている。
彼女こそが都会の中心で注目されているスターの歌姫であり、極めて華麗なメディアクイーンだ。
芸者-永夜のオーロラの般若相は、異化した機械の奇妙な一面を持っている。
全身が宇宙の色のエネルギーで満たされ、髪の束のデザインのビームが権威と張揚を際立たせている。
(原文)
衣装名 | ネオン先鋒 | |
キャラクター | オフェンス | |
登場 | 深淵の秘宝 | |
テキスト | 彼がネオンライトを取り外し、最も大袈裟な方法で全ての誘惑に抗った時、意外にもネオンライトのチューブに色を媒介とする奇妙な生命体が隠れていることに気付いた。 | |
3Dモデル | ||
告知文 | ネオンの裏に潜む深淵の正体を暴く人々… 恍惚に麻痺した大都市で彼らはどのように抗うのか? COAⅤ真髄のSSR衣装はどどーんと4名が登場するの! ウィリアムさんにホセさん パトリシアさんとルカさん! 光と退廃に馴染む彼らの姿を乞うご期待なの! (補足:SSR4人まとめての告知) |
【デザイン過程】
- プロット
「ネオン先鋒」はオフェンスの活力を受け継いだ他、叛逆的で自身のある気質も加わった。
彼は放蕩の限りを尽くす馬鹿げた生活に声を抑えることができず、健康スローガンによって他の人に身体の異変を警告したかったのだが、誰も反応することはなかった。
私たちは彼の勇敢さと叛逆を表現するため、華やかで目を惹くネオンライトによるスローガンをデザインした。
これはメディア戦争において最も鮮明な旗印となる。
- 美術
オフェンスの主要なデザインポイントは、機械改造とネオンライトだ。
この2つの点を巡って第一版のデザインが得られた。
オフェンスの全体的な服装は早期のパイロットのレザージャケットとオーバーオールに似ており、オフェンスがダッシュする設定に合わせて足の装置の運動で発電する。
これは身体のあちこちの灯管に伝わり、胸は電力量を示すメーターになっている。
しかしその後の議論でネオン要素が不明瞭だと考えた。
ネオン先鋒という主題を表現できていないため、調整が行われた。
第二版のデザインでは、ジムで表示されるいくつかの英文のスローガンを含むネオンライトの要素を追加した。
両手も改造し、身体にプラグやコンセントを加えることで人体改造という主題を強化した。
元々のマスクのデザインはややぼんやりしていたが、このバージョンでゴーグルに変更したことで人物の顔の露出を増やした。
表情に合わせて、オフェンスのさっぱりした性格を体現することができる。
最終的なデザインに決まった。
- 原画の細部展示
オフェンス-ネオン先鋒は頭に派手なゴーグルを着けている。
オフェンス-ネオン先鋒は豪華で目を惹くネオンライト「BE STRONG」を身に着けている。
これは世間へ警鐘を打ち鳴らしている。
腕には既にプラグと灯管に異化している。
しかし、彼はまだ相変わらず色鮮やかなネオンを纏って賑やかな都市街を走り回り、メディア戦争で最も鮮明な旗印となっている。
(原文)
衣装名 | ゴシップ | |
キャラクター | 呪術師 | |
登場 | 深淵の秘宝 | |
テキスト | ゴシップを集めるという名目で、彼女は浮ついた大都会の背後の秘密やスクープを嗅ぎまわっていた。 彼女の自製の嘘発見器と鋭い質問だけが、とうに麻痺してしまった人々の神経を刺激させる事ができる。 | |
3Dモデル |
【デザイン過程】
- プロット
呪術師が演じるキャラクターは、新聞記者と噓発見器の2つの要素を組み合わせた。
メディア大戦において、彼女は主流メディアに潜伏して情報を収集するという重要な役割だ。
彼女は上層部の人間からゴシップニュースを集めることを装い、自身の噓発見器を使って世論と嘘の背後にある真相を探っている。
私たちはスマートなズボンの服装に派手で明るい上着を合わせることで、ゴシップ新聞記者の鋭敏なイメージを作り出した。
さらにカメラ・耳の嘘発見器のメーター針と背中の録音テープは彼女の真のプロ意識を示している。
- 美術
呪術師の設定はスパイの服装をした神秘的な記者で、ゴシップニュースを掘り起こすことを得意としている。
彼女は目標がインタビューに答える様子を観察し、身体に内蔵された嘘発見器で審議の判断することができる。
スケッチの幾つかのデザインは保守的な傾向があり、身体の機械道具化も不明瞭で、大都市の華やかさを表現できていない。
次に後ろの身体の機械化を強め、目の装飾に有能で迅速なイメージを追加した。
機械のデザインにはゴシップスクープ記者の特徴を反映した嘘発見器にカメラを追加し、気質の表現がより明るくなった。
特殊エフェクトは後から最適化された。
深淵要素を追加することで、大都市の派手で神秘的な気質を高めた。
- 原画の細部展示
呪術師-ゴシップの身体は機械へ異化しており、目には冷たい光を放つカメラを装着している。
世論と噂の背後にある真相は彼女によって記録されている。
スパイの服を着た神秘的な新聞記者の気質は有能で迅速だ。
皮質の服装は派手で美しい大都会のファッション感を高める。
カメラの形をしたアイテムは、ゴシップスクープ記者にとって必要不可欠な道具だ。
(原文)
衣装名 | 海賊チャンネル | |
キャラクター | 一等航海士 | |
登場 | 深淵の秘宝 | |
テキスト | 誰も関心を寄せない港で、彼は懸命に出航するあてのない「海賊チャンネル」を維持していた。 ラジオチャンネルの隙をつき、この町は偽りだらけの孤島であると人々に忠告するために。 | |
携帯品名 | 生命化オーディオ | |
キャラクター | 一等航海士 | |
登場 | 大会ショップ(金リンゴ交換) | |
テキスト | エネルギー企業にとって、人間はエネルギーの媒体と消費するための道具でしかなかった。この組織は人体の物質化と道具の生命化の方法を研究するために、大都会の膨大な消費を支えている。 | |
3Dモデル | ||
告知文 | 生命と化したオーディオから特殊な電波が放たれる。 海賊チャンネルとして真実の隠者を翻弄するには丁度良い代物だ… (補足:携帯品の告知文) | |
補足 | 衣装名の由来と思われる「Pairate radio」は正式な放送免許を持たずに放送する非合法のラジオ放送のこと。 |
【デザイン過程】
- プロット
「海賊チャンネル」という存在は、世俗を嘲弄し、自由の叛逆精神への憧れを表している。
一等航海士が演じるキャラクターは宇宙の色の異化の下で、身体とヘッドホン・レコード・音量スイッチなどの機器を結合し、人型の移動ラジオとなった。
彼の身に着ける優美な衣装はお洒落で成熟した魅力に溢れ、人々の注目を集める。
これはメディア大戦において影響力を拡大するための鍵だ。
- 美術
最初のスケッチは3つの画像は全体的な表現が十分に豪華でなく、ネオンライトのでたらめなイメージがない。
大都会時代の贅沢と賑やかな夜の街を体現できておらず、服装の仕立てが比較的カジュアルだ。
機械的な要素は平均的で普通の改造人間のようなため、大都会時代の背景と符合していない。
外側のシルエットが頭部の装飾をを除いて、初期衣装とあまり違いが見られない。
二番目の2つのデザインは全体的に少し良くなっている。
時代感はより正確になったが、華麗さは少し欠けている。
機械要素の組み合わせも少しこわばっており、機械要素自体も大都会らしくない。
また、外側に配置した構造と機械部品が広がりすぎており、服装との組み合わせに継ぎ接ぎ感がある。
三番目のスケッチは既に最終的な完成稿に近い。
服装全体に金と紫の対照色を追加し、基本的な服を高級な燕尾服に変更された。
また、大都会特有の雰囲気の金の装飾を加え、機械部分を整理し直して補助として小さい機械を手と頭に配置した。
主題であるラジオのジュークボックスを胸に配置することで主題をより強め、外部分の部品や機械の構造を減らした。
身体の一部の機能を弱める代わりに、キャラクターそのものが機械であるイメージを強めた。
- 原画の細部展示
一等航海士-海賊チャンネルの顔には機械への異化の痕跡がある。
黒いサングラスはファッショナブルな都会的な味わいを表現し、世俗を嘲弄する叛逆精神を象徴している。
一等航海士-海賊チャンネルの胸にはレコードが詰められている。
明るい金と紫の服装は彼のお洒落で成熟した魅力を表している。
一等航海士-海賊ラジオの身体には既にヘッドホン、レコード、音量スイッチなどが深く埋め込まれている。
叛逆のメディア大戦の中、人型ラジオの自由宣言が永夜の都に響き渡る。
(原文)
衣装名 | 映写室 | |
キャラクター | 「囚人」 | |
登場 | 深淵の秘宝 | |
テキスト | 大都会の映画館に苦しみや悲しみ、忠告や批判は存在しない。 しかし彼が秘密裏に行った編集によって、ようやく空虚な映画に有名なシーンが出現した――たとえ一瞬であっても。 | |
3Dモデル |
【デザイン過程】
- プロット
「囚人」は品格のある叛逆者だ。
この主題で彼が演じる「映写室」は、私たちが敬意を表するレトロ映画の代弁者だ。
彼は大都会の映画館の封鎖を突破し、空虚に繰り返す歌と踊りの映画にレトロ映画の名作シーンを差し込むことを企て、低俗な文化に捕らわれた市民に警醒した。
私たちは彼に激しいメディア大戦の真っただ中に優雅な方法で方法で現れてほしかった。
そのため彼の好みと雰囲気を反映するため、控えめかつ精緻で上品なスーツが選ばれた。
- 美術
「囚人」の映写室衣装の背景ストーリーを基に、映写機と身体を組み合わせたイメージをデザインすることにした。
映画の巨匠の傑作に陶酔する彼の目の装飾も、エレガントでしっかりしたものでなければならない。
第一版のスケッチのデザインは乱雑で、要素に継ぎ接ぎ感がある。
全体的なスタイルも写実的でエレガントではない。
第二版のスケッチでは目の装飾の華麗さと写実度を高めた。
しかし機械と身体の結合部分に少し違和感があり、派手なスーツは人物の背景設定と合っていない。
第三版のスケッチでは全体的な写実度を更に改善し、機械と身体の結合部位を合理化した。
この時の効果は既に大都会の年代感と世界観の設定と一致しているので、改良を始めた。
洗練の過程で機械自体の細部の合理性と写実差が可能な限り改善され、デザインがよりエレガントになった。
最終的に機械部分に深淵要素を加え、映写室の原画のデザインが完成した。
- 原画の細部展示
「囚人」-映写室の目は映写レンズに異化している。
身体と高度に融合した放映装置は疲れを知らずに動いている。
「囚人」-放映室は控えめかつ精緻なスーツに身を包んでいる。
激しいメディア戦争において、彼は文明的で優雅な態度と古典的で類稀な品格を持っている。
冷たく精密なレトロな映写機と「囚人」-放映室の身体は融合している。
これがあってこそ、大都会の映画館の封鎖を突破することができた。
(原文)
衣装名 | 新聞紙の怪客 | |
キャラクター | ポストマン | |
登場 | COAⅤ・対戦報酬 | |
テキスト | 『野次馬』の創刊者、メディアの単調、空虚、 そして派手な報道や広告に耐えかねたからこそ、 自身の新聞で一切の口達者と対抗することにしたのだ。 | |
3Dモデル |
【デザイン過程】
- プロット
ポストマンは本来静かな少年のイメージだった。
この主題ではそれをある程度覆し、彼の執着と面白い一面を解放した。
そのため私たちは、彼を旧式の凸版印刷機と融合し、とても個性的な「新聞紙の怪客」にした。
彼の出版した「野次馬」は興味深いゴシップで読者を魅了し、大都市の豪華な表面を風刺した報道を含んでいる。
これは主流メディアと対抗する反逆者達に最も確固たる地位を築く。
- 美術
衣装の主題は大都会シリーズのポストマン衣装に基づいており、デザインの方向をレトロな科学技術のイメージした。
新聞紙の怪客の大都会における位置付けから、あまり華麗な装飾がなく、デザインは機能性のある機械と身体の融合を中心とした。
第一版の案は表現に高級感と豪華さがあり、街中のポストマンのイメージから逸脱している。
私たちは時代感に沿ってキャラクターの位置付けや環境に合っており、よりエレガントな装飾を追加する必要がある。
そのためこれを基に第二版をデザインした。
- 原画の細部展示
ポストマン-新聞紙の怪客はヴィンテージのシルクハットを被っている。
頭部に装着する機械はタブロイド判新聞「野次馬」の見出しを表示し、大都会の豪華な表面を暴き出す文字が印刷されている。
街の服の新聞紙の怪客は大都会の独特でレトロな雰囲気を象徴している。
胸の旧式の印刷機は絶えず稼働して次々と新聞を発行しており、反逆者が発言するための確固たる地位を築く。
ポストマン-新聞紙の怪客の仲間の子犬もメディアの道具に異化させられている。
機械の身体はありとあらゆる種類の面白く叛逆的なゴシップが上映されている。
(原文)
衣装名 | 軍楽隊 | |
キャラクター | ヴァイオリニスト | |
登場 | 深淵の秘宝 | |
テキスト | トップスターの広報責任者として、 彼はメディア大戦の報道、広告、世論は全て武器であり、 軍楽における旋律のように正確かつ有効なはずだと思っている。 | |
3Dモデル |
衣装名 | メイク担当 | |
キャラクター | 昆虫学者 | |
登場 | 深淵の秘宝 | |
テキスト | 大都会に魅了された人々がようやく体の異変を無視できなくなった時、 それを覆い隠すためにメイク担当に助けを求めた ――ここには病院がなく、病院が存在する必要もなかったからだ。 | |
3Dモデル |
衣装名 | 塗装職人 | |
キャラクター | 画家 | |
登場 | 深淵の秘宝 | |
テキスト | 大都会のハッピーナイトは永遠に終わらない。 彼の絵の才能は1面1面の広告壁のみに縛られ、 町のあちこちにあるネオン看板の下に寄生していた。 | |
3Dモデル |
衣装名 | 保安官 | |
キャラクター | バッツマン | |
登場 | 深淵の秘宝 | |
テキスト | 支配者として、トップスターは保安官の武力を用いることなく異端を排除できる。 硝煙のないメディア大戦において、真の力は世論と影響力である。 | |
3Dモデル |
衣装名 | 交通安全旗 | |
キャラクター | 破輪 | |
登場 | 深淵の秘宝 | |
テキスト | 大都会に外界の娯楽やニュースが入ってくることは滅多にないが、 とあるレースについての情報は常に定期的に更新されていた。 これは支配者が好きにできるものではなく、もっと裏にある勢力によるものだ。 | |
3Dモデル |
衣装名 | シークレット馬車 | |
キャラクター | ガードNo.26 | |
登場 | COAⅤ・対戦報酬 | |
テキスト | 最後の体温を失った後、それは1体のエンターテイナーから、 娯楽に使われる道具となってしまった ――輝くネオンライトに囚われ、都市に呑み込まれていく。 | |
3Dモデル |
衣装名 | 美容師 | |
キャラクター | 結魂者 | |
登場 | ショップ(COAⅤ) | |
テキスト | 美容師は大都会の最大の秘密を握っている。 そしてこの秘密が暴かれた後、全ての色彩が色褪せ、 暗闇の静寂が訪れたのを見届けた。 | |
3Dモデル | ||
補足 | 中国オフラインイベント限定特典の予定だったが、現地観戦中止となったため中国版・グローバル版ショップでエコー限定販売された。 |
ペット名 | 廃棄ロボット | |
キャラクター | 全サバイバー | |
登場 | COAⅤ・対戦報酬 | |
テキスト | 欲望の終点を表すこの都市で、全ての機械産物は指令に従う道具に過ぎない。 そんな中、唯一自我を持った産物は、ガラクタの中から生まれたのだった。 |
その他
- 公式サイトの案内会話
受付係:こんにちは、大都会の新人祭典パーティーへようこそ。
受付係:失礼ながら、パーティーの招待状はお持ちでしょうか?
受付係:招待状、確認させていただきます。
受付係:ありがとうございます。あなたの情報をご確認くださいーー
受付係:祭典パーティーはまだ始まっておりません。
よろしければ、祭典パーティーの内容紹介をご覧ください。
受付係:右のスクリーンをご覧くださいーー
受付係:パーティー内容はあなたの予想通りだったでしょうか?
受付係:また、私たちから、ある、準備を、準備をーー
受付係:ーー私たちの、私たち……わた……ザザ…ジジ…。(止まる)
未知のチャンネル:……ザザ…ジジ…
未知のチャンネル:(突然声が聞こえる)…こんにちは!
未知のチャンネル:先ほどは失礼いたしました。電波の不安定による故障が起こったようです。
未知のチャンネル:これより、「海賊チャンネル」がお送りいたしますーー続けましょうか?
海賊チャンネル:皆様に適した日程に調整できるよう、祭典パーティーの招待を受けた方々の情報を集めさせていただきたいと思います。
海賊チャンネル:よって、舞踏会への参加が待ちきれないとは思いますが、ご趣味や好みなどに関する「ささやかな質問」にお答えいただけたら幸いです。
海賊チャンネル:あなたの回答によって大都会での「適した身分」が明らかになります。
海賊チャンネル:ではまず、この新聞紙を捲ってくださいーー【診断の質問】
- 海賊チャンネル:‶あなたは【大都会の舞踏会の王道名曲】が好きですか、それとも【一風変わったスタイルの音楽】を試してみたいですか?」″
- 【大都会の舞踏会の王道名曲】を選択
海賊チャンネル:でしたら、あなたは確かにこのパーティーに相応しいでしょう。 - 【一風変わったスタイルの音楽】を選択
海賊チャンネル:いいですね!人とは違う新しいものを試したり、探索するのが好きなようですね。
- 【大都会の舞踏会の王道名曲】を選択
- 海賊チャンネル:‶「あなたは【社交界のゴシップ】が好きですか?それとも【奇人の裏話】の方が興味ありますか?」″
- 【社交界のゴシップ】を選択
海賊チャンネル:ええ、有名人だって娯楽の消耗品ですから。 - 【奇人の裏話】を選択
海賊チャンネル:ほう?ありふれた物語では、あなたの好奇心を満たせないようですね。
- 【社交界のゴシップ】を選択
- 海賊チャンネル:‶あなたは【大金を投入した商業流行映画】が好きですか?それとも【忘れ去られた名作】が好きですか?」?″
- 【大金を投入した商業流行映画】を選択
海賊チャンネル:ならばあなたはきっと、大都会映画館の常連客でしょう。 - 【忘れ去られた名作】を選択
海賊チャンネル:ふむ……古きを懐かしむお方のようですね。
ですがこの新たな娯楽を追求し続ける都市において、懐旧はあまり推奨されません。
- 【大金を投入した商業流行映画】を選択
どの答えもとても個性的ですね。
海賊チャンネル:すぐに大都会におけるあなたに適した身分が発表されますーー結果発表、発表……ザザ…ジジ…(声が乱れる)
海賊チャンネル:ザザ…ジジ…、どうやら、やはり「冗談」が見つかってしまったようです。
海賊チャンネル:この【死ぬまで娯楽】、【物欲溢れる】都市で、楽しめないものはないのです。
海賊チャンネル:全ての真相とシリアスは存在しなくなる…ザザ…あなたは…無意識のうちに……流れから逃れるため…ザザ…ジジ…(声が遠のく)
受付係:ーーシステム、システム再起動。警告、警告。
受付係:警告、あなたは不安要素と接触したため、同様に不安要素としてマークされました。
受付係:注意、注意、警告……
受付係:警告、招待状は無効になりました。【診断結果(あなたの身分)】
- 海賊チャンネル:‶あなたは【大都会の舞踏会の王道名曲】が好きですか、それとも【一風変わったスタイルの音楽】を試してみたいですか?」″
- 魔格工作室公式ZCOOLより
芸者-永夜のオーロラはもとより眩いが、レトロな科学技術に改造された5人組も個性的だ。
彼らは堕落に甘んじず、暗潮の荒波の中で娯楽に夢中になっている市民を警醒した。
しかし最終的には、舞い踊るネオンライトの下で、彼らはやはり「宇宙の色」に惹かれてしまい、深淵の呼び声から逃れられなかった……
Follow the call and give a reply
呼び掛けに従い 高らかに歌を返せ
Never feel cold Until we die
死ぬまでずっと 永遠の熱の中で*3
「最後のカーニバル」が終わる前に、躍動感のあるリズムと踊りを見てみましょう。
(原文)
参考ページ
- Call Of the AbyssⅤ公式サイト(中国版、日本版)
- ポスター
- 三面図(永夜のオーロラ、真髄SSR、新聞紙の怪客)
- 中国版同人創作大会ポスター
- ASAK设计の大会デザイン(1、2)
- 魔格工作室のMV「Call of the Neon Colors」のCG
- 補足の参考
展開
- メトロポリス (1927年の映画)-Wikipedia
- H・Pラヴクラフト著、大瀧啓裕訳「ラヴクラフト全集4」