イベントストーリー
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イベントのルール
尊敬なる御客様:
ハロウィンが間もなくやってきます。
ほんのわずかな魂の力を差し出すだけで、夢に見た身分を得たり、実現しない願望を満たすことができます。
また、舞踏会の期間中、我々は毎日当店を訪れた御客様に謝礼をご用意しております。
この招待状を示せばすぐに受け取れます。
オーディスオーナー あなたの契約師より
- 舞踏会の背景とルール
ハロウィン、それは1年の内の明るい半分が暗い半分に向く時。
あの世とこの世の境目も、あやふやになっていきます。
この時、わずかな魂の力を消費することで身分を借用することができます。
- 祈りの背景とルール
一定の魂の力を支払えば、引導者の指揮の下、
「霊」に自分の能力を通してできる限り皆さんの願いを叶える手助けをさせることができます。
ストーリー
1日目
「カチャーー」
ドアノブが回り、透き通った音を発した。
「亡霊」:「おや、尊敬なるお客様、ようこそオーディス人形屋へ。」
オーナーが和やかな眼差しでこちらを見つめた。
「亡霊」:「招待状を受け取ったなら、願いを交換する権限をお持ちです。」
喧噪な外界とは違い、この店はミステリアスな雰囲気だ。
店内は冷気に満ちており、まるで指や足の先が氷水に浸かっているような気がした。
オーナー自身は暖かい気配があり、それはまるで暗闇の中の救済のように、予測できない結末へと私を導く。
「亡霊」:「これがうちで一番売れている人形です。金、または『財の鍵』と呼んでいただいても構いません。」
彼は椅子を押しのけ、オークのテーブルの向こうで立ち上がって私の傍まで歩いてきた。
「亡霊」:「取るに足らない魂をチップにするだけで、あなたはこれを手にすることができます。大きな富を得られますよ。」
オーナーは紳士的なロープをなびかせ、それは重い影が私の欲望を覆い隠したように信憑性があり、頼もしく見えた。
もちろんオーナー以上に、この「金」という人形には興味が湧いている。
ただのぬいぐるみのはずなのに、言葉にし難い奇妙な雰囲気を纏っていた。
2日目
オーナーが言っていたことは本当だった!
昨夜、本当に大金を手にすることができた。
「まああなた、教えて頂戴。こんな大金どうやって手に入れたの?」
狂喜に顔をゆがめた妻を前に、私はなぜか違和感を覚えた。
この女性はいつも私を蔑み、役立たずな私を嫌って稼ぎがないことを罵っていた。
今や、このような顔を見せるとは。
「もう一度行こう。」
無意識に口角が上がり、心臓はドラムのようにバクバクと音を立てた。
その音は、皮膚を突き破る勢いで私を再びオーディス人形屋へ誘った。
「亡霊」:「またいらっしゃると思っておりました。」
オーナーは柱に寄りかかり、焦って駆け付けた私とは裏腹に、長年の紳士の素養が身についているように見えた。
「あなたは一体誰なんだ?」
私は大声で訊ねた。
「亡霊」:「うん?強いて言うなら、契約師と呼んでください。」
彼は掴みどころがない様子でそう言い、透き通った瞳はまるで私の考えを見透かしているようだ。
「亡霊」:「さあどうぞ、私が誰なのかは気になさらなくて結構です。ここにはまだ、あなたが興味を持つであろう品があります。」
オーナーは私に目配せし、傍にあった人形を手に取った。
「亡霊」:「これは『智』。あなたに人並み以上の才能をもたらします。試してみますか?」
先導者:「しーっ、そこのお方、こちらへどうぞ。私は人の世を渡り歩く案内人です。神の命を受け、あなたを迷える罪悪から連れ出し、更なる願いを叶えに来ました。」
3日目
「あぁ、神よ。……私の光が……ようやく訪れたのですね……」
私は部屋の隅でつぶやいていた。
起こった全ての出来事があまりにも不思議すぎたのだ。
オーディス人形屋に行ったあの日から大分時間が経った。
大量の財産と優れた才智によって、私はこの町で自分の地位を築くことができた。
だが、その先は私が思い描いていたものとは違っていた。
「くそっ、あの女め、裏切りやがったな。あの野郎どもも私の道を邪魔しやがって。」
「ドンドンドンーー」
再びオーディス人形屋のドアを叩いた。
もうすっかりなじみある場所だと思いきや、この時初めてこの扉が全く馴染みないものに見えると気づいた。
ドアが開かれ、私は背後に寒気を感じ、恐怖が蔓延した。
なのに私は、前へ進む足取りを止められなかった。
「亡霊」:「やあ、尊敬なる御客様。お待ちしてましたよ。」
私は突然はっきりと、黒く形のない何かが集まっていることが感じ取れた…
空気がよどみ、冷たくなっていき、息を吸うのも難しくなっていった。
何とか表面上の冷静を保つと、契約師は私に優しく微笑む。
「亡霊」:「またいらっしゃると思っておりました。これを見てください。」
契約師が前へ身を乗り出した。
「亡霊」:「これは『欲』。あなたが思った通りに、出会った人間全員に愛されることができます。あなたは…彼女の愛を取り戻したいと思っていたのでしょう?」''
「…対価は?」
私はあんなくだらない嘲笑や裏切りによって落ちぶれるつもりはなかったが、聞かずにはいられなかった。
「亡霊」:「おお、神よ、最初に言った通りです。あなたの一部の魂をいただきます。ですが、もはやお気になさらないのでしょう?」
狂喜:「さあ、欲望のままに。素晴らしい人生を手に入れてください。」
鬼燈:「その通り!オーディス人形屋のハロウィン舞踏会を忘れないでね。人生で最高の体験ができるよ。」
「なっ…彼らはいつ現れたんだ?」
私は恍惚としながらも、確実に動揺し始めていた。
「亡霊」:「これが正しい決断か、悩む必要はありません。」
契約師の穏やかな声が私の思考を中断させた。
私は何かの魔力に操られたように、コクリと首を縦に振る。
人形屋から家へ帰る間、私はまるで夢でも見ている気分だった。
脳裏にはなぜか契約師の口元の微笑みが浮かんでいた。
その他
今日のお薦め
「亡霊」:「今日、私たちの推薦を見てください、私の友人。」
- 「亡霊」
ほう、あなたは私のことも演じたいのですか?
私の事業に収益が増えるのは大いに構わないですが。
私と共感した旅路で何を味わえるか、ぜひ聞いてください。
例えば、あなたが怪しい噂に多少の好奇心を持っていたとすると、私本人となり、この魂の神聖な儀式に祈りに行くのです。
そのせいで意識が朦朧とするかもしれませんが、他人の願いを叶えられるなら、それは幸せなことではないでしょうか?
- 先導者
引導者お嬢さんの能力はこのオーディス人形屋で最も人気があります。
あなたも聞いたことがあるでしょう。
ですが、彼女に気に入られるにはある程度時間がかかります。
あの世とこの世の境目があやふやになった時、「霊」も世間に流れてきます。
それを引導者お嬢さんが操り、彼女の能力を使って彼らの願いを叶えることで、必要のない消耗を省くことができるのです。
私のような商人がいなくても、あの貪欲な瞳たちは、安らぎを得ることができます。
- 狂喜
彼は純粋な子供のような目をしており、そこには欲望に対する真摯な渇望が宿っています。
彼の心の中の最も純粋な感情と、心の奥深くからにじみ出る哀しみを感じ取ってみてください。
狂喜は人形屋の常連客で、彼も体験を重んじる子です。
あなたと身分を交換することも構わないと思うでしょう。
- 鬼燈
この寡黙な小さい天使にあなたが興味を持っているのは分かっています。
ただのかぼちゃですが、中にはとても暖かい「霊」が宿っています。
これを演じると外界の汚れをはらうことができ、「霊」に近しい能力も生まれつき備わります。