真髄1
背景
ゴールデンローズ事件の後、DMは感謝の名目でMr.リーズニングをメロディーズ荘園の変装サロンに招待した。
出席するのは最近市内で新しく登場した芸術商人たちで、Mr.リーズニングは神秘的な客人として参加した。
Mr.リーズニングは誘いに応じるが、サロンは順調には行われなかった。
暴雨による停電により、乾杯すべき酒宴であったはずの素晴らしい夜はDMの休憩室に閉じ込められてしまった。
手持ち無沙汰になった人々は、この長い夜を過ごすために何か良い案はないか話し始めた。
その中の1人、夜魔の格好をした少女は「サプライズ」ゲームをやろうと提案した。
ルールは簡単、この場にいる全員がDMの用意したサプライズボックスからアイテムを1つ引くというものだ。
そしてそのアイテムをテーマに、怖い話を語る。
くだらないゲームだ!
しかしMr.リーズニングの予想外なことに、彼以外の人々は皆それに同意し、参加者は次々と自身の物語を述べた。
第一の物語では、巫女が烈火の中で溺死した。
第二の物語では、王子は金色の心を失った。
第三の物語では、夜魔は静かに眠りに落ちた。
最後の物語では、怪鳥が欲望の檻から飛び出した。
しかし、彼らはまだ知らない。
この雨夜に捧げられた恐怖の物語がまだ始まったばかりだということを……
(原文)
メロディーズ荘園事件調査イベント(グローバル版3周年)
- 開催期間
- 序章:メロディーズ荘園の隠し部屋:2021年6月24日~7月1日
ビックリ箱の中から玩具を1つ引いて、蝋燭が消えるまでにそれについての物語を1つ語る。 - 第一章、第二章:2021年7月1日~2021年7月22日
雨の中に溺れる者もいれば、金色の心を失う者もいる。 - 第三章:2021年7月8日~2021年7月22日
夜魔の夢境から逃げ出せるのは誰か - 第四章:2021年7月15日~2021年7月22日
怪鳥は欲望の鳥かごに囚われる
- 序章:メロディーズ荘園の隠し部屋:2021年6月24日~7月1日
イベントストーリーはこちらへ
テーマ
サプライズボックスが主題になっていると明言されている。
イベントでは「箱から玩具を取り出し、玩具(人形)にまつわる物語を始める」という遊びが登場した。
そのためSSR以上の衣装はボックスの中身である人形とそれぞれの仮装を組み合わせたデザインになっており、山荘のスタッフであるSR衣装は道化師風のデザインとなっている。
また、一部のSR衣装には鍵穴がついており、「謎」はおそらく鍵穴に対応するものであろう鍵を持っている(おそらくイベントに登場した隠し部屋のサプライズボックスがモチーフ)。
衣装
- 真髄販売期間:2021年7月15日~2021年9月24日
衣装名 | 怪鳥 | |
Monstrous Bird(英語)、怪鳥(繁體中文) | ||
キャラクター | 庭師 | |
登場 | ショップ(グローバル版3周年) | |
テキスト | それは好き嫌いが激しい鳥。 彼女は優しい甘さ、恐怖の冷たさ、悲しみの濃厚さと絶望の後味を好んでいる。 | |
3Dモデル | ||
展示画面 | loading... | |
携帯品名 | 最後の物語 | |
キャラクター | 庭師 | |
登場 | ショップ(グローバル版3周年) | |
テキスト | あの怪鳥がなぜ逃げないのか、聞かれたことがある。 こんな鳥かごでは彼女を閉じ込めることはできない。 怪鳥は黒い羽を弄びながらケラケラ笑い、「私の一番欲しいものが、自由だと思う?」と言った。 | |
エフェクト | 加護のバリアが卵の形になり、バリアが出る時と消える時に6枚羽のエフェクトが出る 工具箱で椅子壊し途中に鳥が集まってくる・破壊後に羽が残る | |
告知文 | 「真相」の檻を開けるな | |
その鳥は偏食とでも呼ぼうか。溢れんばかりの優しさや甘さ、 それに通ずる悲しみと絶望を、愛してやまない。 | ||
鳥さんの羽毛みたいな格好良いドレス! 今にも飛べちゃいそうなの! スカートは鳥カゴみたいになっていて…座ったら、どんな感じになるのかな…? | ||
開かれたページは、何とも不思議に輝く事か。 そして衣装を見ていると、行方不明の怪鳥さんを思い出してしまいますね… | ||
補足 | グリム童話の「フィッチャーの鳥(まっしろ白鳥)」と球体関節人形がモチーフになっていると明言されている。衣装名は中国でのこの童話のタイトル「费切尔的怪鸟」より。 「フィッチャーの鳥」はある魔法使いが物乞いに変装して3姉妹の家から姉妹たちを1人ずつ花嫁として攫っていくという話。 彼女たちは魔法使いから「禁じられた部屋を開けてはいけないこと、与えた卵を割らないこと」を言い渡され、魔法使いは卵と家の鍵を渡して外出する。 禁じられた部屋には部屋にはバラバラの死体が入っており、長女と次女は失敗してその部屋の住人となったが、三女によって助けられた。 |
【怪鳥の物語】
とある荘園の主人が、可哀そうな身分の少女を拾って自分の荘園に受け入れたの。
でも、何も返すものを持たなかった少女に主人は、自分が出かけている間、荘園の鳥の餌やりをするようにと命じたわ。
荘園には色々な種類の鳥がいて、一番奥の金色の籠には黒い布が被せられていたの。
主人は「あの鳥は特別で、暗闇にいるとお腹が減らない、自分が戻ってから餌をやるから開けちゃダメ」って少女に言い聞かせて荘園を出たの。
少女は主人の言いつけを守って鳥たちに餌をあげていたけれど、主人は予定の日に帰ってこなかったわ。
そのうちに外が嵐になり、少女は鳥達の様子が心配で見に行ったの。
隅で震える鳥がいたり、一度鳴いてなかった鳥が「目覚めた」「目覚めた」って騒いだりしたけど、
少女は嵐のせいでみんな怯えてるんだって気にしなかったみたい……。
一通り鳥たちの様子を確認し終えた少女は最後に主人に開けちゃダメって言われた黒いが被せられたって鳥籠の様子を見ることにしたんだって。
雷の閃光が照らしだした籠の中には、白骨の上に静かに横たわる鳥がいたの。
目を覚ました鳥を見て、少女は足元からすくみ上がったわ……
その目が血みたいに赤い色をしていたから。
「彼女はお腹が空いている……」
それは馴染ある声で……
そしてそれが、少女が最後に聞いた言葉だった。
【デザイン過程】
- プロット
怪鳥は童話「フィッチャーの鳥」からインスピレーションを得ている。
魔法使いは女の子を捕まえ、彼女に言った。
彼は彼女になんでも与えることができる。
しかし、逃げてはいけない、彼が彼女に与えた卵を失くしてはいけない、禁じられた部屋の扉を開けてはいけないと。
最初の女の子はこのお願いに背き、行方不明になった。
彼女の姉妹は彼女を探すために魔女の家に来て、魔法使いの秘密を見つけると同時にお願いに背いてしまい、危険な逃亡の旅が始まった。
この物語はグローバル版周年イベントのストーリーにおける怪鳥と「夜魔」の関係がある程度反映されている。
- 美術
私たちは怪鳥を主題に、クリノリンスカートを履いた羽の付いた人形のイメージでデザインした。
第一版のスケッチでは主題にほとんど合っているが、要素の使用が比較的細かく乱雑だ。
私たちは3つのスケッチを組み合わせたものを基礎に改修を続けることにした。
第二版のスケッチでは全体の色調を統一し、衣装の材質を改善することに焦点を当てた。
装飾は豪華に、髪型やメイクは更に精緻なデザインになっとり、主題に合った小鳥のエフェクトが追加されている。
最後に私たちは第二版のスケッチに基づいて改良した。
いくつかの細かいデザインを最適化した後、庭師-怪鳥が完成した。
- 原画の細部展示
怪鳥のスカートの下には精緻で華麗な金色のクリノリンスカートがある。
造型は複雑かつ華麗で、大きな宝石が嵌められており、豪華な鳥籠の中に美しい鳥が閉じ込められているかのようだ。
怪鳥の両手はつなぎ合わされている。
金属の機械仕掛けと球体関節が露出しており、神秘的と奇妙なヴェールが彼女を覆っている。
怪鳥の裸の右足は汚れがついている。
これは童話における「少女は血溜まりを踏み、魔法使いが彼女の痕跡を辿った」という経緯に符合している。
怪鳥は豪華な羽毛の服を着ており、青紫の羽毛と揺れるチュール布が彼女を優雅に見せる。
左肩には羽を広げる鳥が装飾されている。
- 展示画面
怪鳥は恐ろしい存在に追われているようで、残された足跡は彼女を取り巻く鳥へと変わる。
これは来たる危機から彼女を救う、彼女の守護者を象徴している。
周囲を飛び回るぼんやりとした青い鳥は怪鳥を導き、悪夢から逃れる方法の情報を彼女に提供する。
鳥は怪鳥の手から鳥籠を取り去り、彼女の手を懸命に引っ張っている。
まるで彼女をこの精緻な鳥籠から急いで逃がそうとしているかのように。
(原文)
※イベント内で怪鳥に関してそういった言及はなかったが、第三回第五人格座談会で怪鳥とMissトゥルースは同一人物であるという設定が明かされた。
衣装名 | 「夜魔」 | |
”Succubus”(英語)、”夜魔”(繁體中文) | ||
キャラクター | 彫刻師 | |
登場 | S17・真髄1 | |
テキスト | 父はぬいぐるみをあの少女に与え、私に:「お前に玩具は2つもいらない。貪欲は人を堕落させる罪悪だ」と言った。 彼の言うことは正しい。 でもこの凡庸な人は、私がどちらが欲しいかなんて知らないのだ。 | |
3Dモデル | ||
展示画面 | loading... | |
告知文 | あの凡庸な人にとっては、どうでも良かったのだろう。 身に纏ったドレスの精巧さよりも、欲を忌み嫌う心構えよりも、私が欲しかったモノなど… |
【「夜魔」の物語】
私の家では代々芸術家を輩出してきましたが、父の代でその才能は枯れ、芸術品を売りさばいて生計を立てていました。
家で扱う芸術品の中で一際私の目を引いたのは、ある自殺した彫刻師の遺産のぬいぐるみでした。
奇妙なことに、そのぬいぐるみは、まるでたった今作られたかのように綺麗でした。
私は父にあのぬいぐるみを強請りましたが、父は家で引き取った少女にあげてしまったのです。
その子が芸術の才能を開花させたからでした。
数年の後に、彼女が死んだという知らせが父の元に届きました。
才能が枯れてしまった彼女は、借金を抱え死んでしまったそうです。
とても悲しかったです。
私は残されたぬいぐるみを抱きしめて泣きながら眠りにつきました。
ぬいぐるみはボロボロでした。
次の日、目が覚めると、ボロボロだったぬいぐるみが綺麗になっていました。
まるでたった今作られたかのように。
※英語版
私の父は本当の彼の愛を示したことはない。
義妹が素晴らしい芸術の才能を示し、彼女に美しい磁器人形を与えた時以外は。
私はあの人形がほしかったが、ある日、彼女は恋人と駆け落ちして永遠に私のものとなった…
【デザイン過程】
- プロット
宝箱全体のテーマはサプライズボックスから来ている。
人々はサプライズボックスから玩具を取り出し、玩具にまつわる物語を始める。
そのため全体の造形としては、様々な地域や文化に応じて布・木・金属などの色々な人形が選ばれた。
彫刻師-「夜魔」は南ヨーロッパの民間伝承のパッチワーク人形からインスピレーションを得ている。
想い人の物品を人形に縫いつけ世話すれば、その人の魂を永遠に人形に閉じ込め、決して離れることはないというものだ。
美術チームには生命の喪失、奇妙さ、狂気、偏執的の要素と特徴を要求した。
- 美術
プロット案の要求に応じて、私たちは衣装の主題を新婦のパッチワーク人形に設定した。
車椅子の主題はミシン机に設定し、第一版のスケッチをデザインした。
しかし、これらの3つのスケッチは、私たちが期待していた狂気、奇妙な美しさを表現できておらず、パッチワーク人形という特徴も不明瞭だった。
そこで私たちは車椅子のデザインを一部残して第二版のプロットを作成した。
全体的な色調を憂鬱で悲しい方向に近づけ、細部に損傷を増やしたり、異なる生地を組み合わせるイメージを加えた。
さらに細部を豪華にした後、「夜魔」が完成した。
- 原画の細部展示
精緻な縫製台はレースのテーブルクロスで覆われており、「夜魔」は洋服を仕立てるための鋏を持っている。
鋏の先端には裁縫用の道具には不釣り合いな危険さと鋭く冷たい光が反射している。
命を失った人形は純潔を象徴するチュチュを身に着け、純白の布の後ろには空洞の胸口だけが残っていた。
「夜魔」の頭部は、色褪せた布でできた花とレースと組み合わせられ、真珠が散りばめられた花冠を被っており、高貴で優雅に見える。
白いスカートには繊細な網目模様が重ねられており、優雅で優しいスカートは破れたスカートによって違和感に満ちている。
- 展示画面
「夜魔」は頭を肘掛けにもたれかけさせ、首を不自然な角度にねじった状態で車椅子でゆっくりと会場に入ってくる。
「夜魔」のヴェールはまるで意識があるかのように、しばらく空中に浮かんだ後にだんだんと頭に着地してくる。
「夜魔」は意のままに鋏を振り回す。
鋭利な鋏が肩を突き刺したが、血肉を失った人形はもはや痛みを感じることはない。
「夜魔」は車椅子を離れ、大切なマネキンの元に浮かび現れた。
この無生物に対し、奇妙なことに「夜魔」は親密な様子を見せている。
- 衣装エフェクト
「夜魔」の周囲には永遠の眠りを奪われ、閉じ込められた魂たちが漂っている。
彼らは歪んだ表情で「夜魔」の周囲を飛び回ることしかできない。
「夜魔」が愛用する裁縫道具は紫色の光を放ち、生者の世界ではなく彼岸の物であるかのようだ。
(原文)
衣装名 | 雨を祈る女 | |
Rainmaker(英語)、祈雨之女(繁體中文) | ||
キャラクター | 芸者 | |
登場 | S17・真髄1 | |
テキスト | 神女が燃え盛る城の中で1人、最後の雨乞いの舞を踊った時、彼女の心にあったのは愛か、恨みか? | |
3Dモデル | ||
展示画面 | loading... | |
告知文 | 神聖な雰囲気を纏い、表情と共に溢れた気持ちを隠す女。 | |
補足 | 静御前と雨女、日本人形がモチーフになっていると明言されている。 静御前は白拍子いう巫女舞を起源とした舞踏を行う女性で源義経の側室。 雨女は「今昔百鬼拾遺」で妖怪としての言及があり、雨女を表現する際に楚の詩人である宋玉の「高唐賦」からの引用がある。 これは楚の懐王が夢の中で巫山の神女と出会い契りを結んで別れる際に女が言った「雨には雲となり、夕には雨となってあなたにお会いしましょう」というエピソードからの引用で、般若相と美人相で扇が朝と夜の柄に変化することから参考になっている可能性がある。 |
【雨を祈る女の物語】
私の一族では一代に一人巫女が生まれ、その巫女が城の主に舞を踊ればその主は神の庇護を得られると言われていた。
ある代で民たちは干ばつに苦しんでいた。
城の長男と次男は後継者争いをしており、巫女は慈悲深い次男を支持することにした。
彼女が雨乞いの舞を踊ると、本当に雨が降ったそうだ。
人々は神に選ばれた次男を後継者にと支持した。
次男は兄を領地に返した。
しかし次男の優しさは報われず、長男は領地で兵を集め、次男の退位を要求した。
長男は兵に屋敷へ火を放つよう指示し、こう言った。
「彼が本当に神の庇護を得ていると言うなら、雨を降らせてこの怒りの炎を鎮めてみせろ」
その夜、人々は燃え上がる屋敷から祈りの歌を聞いたそうだ。
結局雨は降らず、人々は次男が天に見放されたのだと思ったが、燃えた屋敷の中から次男の死体は見つからなかった。
ただ、全身が濡れた巫女の死体だけが横たわっていたそうだ。
【デザイン過程】
- プロット
雨を祈る女は日本の民間伝承からインスピレーションを得ており、雨女伝説と静御前を融合したものに見える。
彼女は舞踏で風雨を喚び、神々に祈ったが、神の恵みは永遠に尽きないものではない。
造型は伝統的な日本人形の静かで暗いイメージを反映することを望んだ。
- 美術
プロットは先に追加されたいくつかのバージョンを加える。
問題の一つは服装とキャラクターの動作骨格と体型のシルエットが一致しないことだ。
他の問題はこの服装が文案の要求した伝統的な服装のイメージと少し異なることだ。
そのため私たちは継続して衣装を調整した。
今回の主目的はより伝統的な服飾と符合させることだったため、比較的シンプルだ。
品質を保持するため、いくつかの参考資料を採用し、チュール布と金糸紋の質感を統一させようとした。
最後に、雨乞いに関する要素が追加された。
最後に細部の改良と微調整の結果、次のようになった。
- 原画の細部展示
紅白の紋様の布が彼女の顔の上半分を覆っている。
鮮やかな紅の唇と蒼白の下顎だけを露出しており、表情は分からない。
礼服の外套は金色の紋様が刺繍された白いオーガンザだ。
風を呼ぶ雨を祈る者として彼女は紅・白・金の三食の礼服を着ており、荘厳に見える。
雨を祈る者として彼女は高貴な地位にあり、頭の高帽は黄金で作られている。
しかしこの高貴さは、最終的に彼女に災禍をもたらした。
- 展示画面
雨を祈る女はゆっくりと水中から浮かび上がり、雨を祈る者として、彼女が水と切っても切れない絆を持って生まれてきたかのように思わせる。
雨を祈る女は天からの雨露を乞う踊りを舞っており、厳粛さに満ちている。
その一挙一動はまるで水蒸気を纏っているかのようだ。
天からの大雨が降ったが雨乞いの舞は止まらず、優雅で神聖な雨を祈る女は雨の中で恐ろしい顔の鬼面の修羅へと変わった。
- 衣装エフェクト
雨を祈る女が移動すると白紗の外套から金粉がさらさらと落ち、やがて空中に漂う金色の光となる。
修羅に変わった後、彼女の目からはぼんやりとした青い鬼火が出ており、果てしない怨恨と悔恨を思わせる。
(原文)
衣装名 | 「王子」 | |
”The Prince”(英語)、”王子”(繁體中文) | ||
キャラクター | ポストマン | |
登場 | S17・真髄1 | |
テキスト | あの王子に会ったことはありますか? 彼の瞳は世界で一番美しいサファイアのように優しく透き通っており、彼の頭脳は最も精密な機械のように聡明で賢い。 そして彼の心は純金のように輝き、冷たくて硬いのです。 | |
3Dモデル | ||
展示画面 | loading... | |
告知文 | 大切なパーツを失うも、碧い瞳で透き通る眼差しを向ける王子。 | |
補足 | オスカー・ワイルドの小説「幸福な王子(ただしストーリーは逆)」と機械人形がモチーフになっていると明言されている。 「幸福な王子」はある国の若くして亡くなった王子を記念して建立された像が主人公で、彼は全身を薄い純金で覆われ、両目に青いサファイア、腰の剣にはルビーが装飾されていた。 王子は像だったが心を持っており、渡り鳥のツバメに自身の宝石や金を貧乏に飢えた人々に持っていくように頼む。 |
【「王子」の物語】
家の近くの荒廃した城には、かつて王子が住んでいたそうだ。
ある日、飼っていた子犬の死をひどく悲しんだ彼は、溺愛していたその子犬を生き返らせた者に何でもやるとおふれを出したという。
最初の雨の日に訪れた魔女が、濡れた手で子犬に触れる……
すると、子犬の毛皮に艶が戻った。
魔女は城で一番美しいサファイアを求めた。
二番目に雨の日に訪れた鳥飼いが、黒い羽根で子犬の頭を撫でる……
すると子犬は息を吹き返したものの、目を覚ますことはなかった。
鳥飼いは、城で一番聡明な機械を求めた。
三番目の雨の日に訪れた裁縫師は、白い布で子犬を包み、
「フクロウが鳴く雨の夜にこの布を捲れば、望むものが手に入ります」と教えるかわりに、
自らの姉妹である魔女と鳥飼の行方を尋ねたが、王子は首を横に振った。
裁縫師は、金(鐘)が鳴り終わると同時に報酬として黄金の心臓をもらうと言って城を去った。
フクロウの鳴く雨の夜が訪れ、鐘の音が響くと、死んだ子犬は蘇り王子は大いに喜んだ。
しかしその翌日のこと、使用人たちが王子を起こしに行くと、濡れたベッドの上で白い布に包まれており、
王子のサファイアのような目は固く閉ざされ、頭には黒い羽で編まれた王冠がーー
そして彼の胸には金色の花が咲き誇っていた。
王子はすでに息をしていなかったそうだ。
【デザイン過程】
- プロット
「王子」はワイルドの「幸福な王子」からインスピレーションを得ている。ただし、物語は逆だ。
貪欲な王子は成し遂げられない交易をした。
彼は取引相手に約束の報酬を支払わなかったため、取引相手は彼女が同等と考える等価物を彼から奪い取った。
これは「幸せな王子」の燕が運んだものに対応している。
造型は19世紀の機械人形の原型構造と機械っぽさを反映することを望んだ。
- 美術
プロットの要求で2つのスケッチがデザインされた。
その内の1つの案である胸部を機械人形の構造に変化させるデザインはとても良かった。
全体の色調も美しいが、案2の方が上衣のスタイルはより良く見えた。
そこで、私たちは2つの案を組み合わせて調整した後、「王子」が完成した。
- 原画の細部展示
「王子」の胸口は空洞で稼働している機械だけが残っている。
鉛の心臓だけが孤独に彼の身体を支えていた。
「王子」の帽子の形状は燕が閉じ込められた檻のような形状をしている。
これは幸せな王子の元を離れず、南への飛行を諦め足元で凍死することを選んだ童話の燕に対応している。
「王子」の身体の木はとても古く、拭き取れない汚れが残っており、金属の支柱も飛び出している。
- 展示画面
「王子」の愛犬は元気にステージに駆け付け、走る時に振り返って主人がついてきていることを確認することを忘れない。
動作が大きすぎて脆弱な部品が負担に耐え切れず、配達犬は壊れて地面に倒れてしまったが、「王子」はすぐに彼を直した。
「王子」の鉛の心臓が落ちてしまい、四肢の制御が利かなくなり始めた。
故障を象徴する電流が流れ、配達犬は急いで鉛の心臓を拾い上げ、「王子」は苦労して心臓を元の位置に戻した。
(原文)
衣装名 | 「悲」 | |
キャラクター | 医師 | |
登場 | S17・真髄1 | |
テキスト | あの夫婦は、あの子供の恨みで死んだと噂されている。 彼らは彼女にあそこまで残酷なことをしたのだから。 でもどうでしょう、彼女は捨てられるのが怖いだけなのかもしれない。 彼女が生きていた頃のように。 | |
3Dモデル |
【医師の物語(ブラウザ)】
私がまだ医学生だったころ、病院で仕事を終えた後、患者服の少女が一人で庭にしゃがんでいる姿を見つけたの。
迷子かと思い声をかけると、彼女は両親のために花を摘んでいると教えてくれたの。
両親は家におり、彼女は一人で入院しているようだったわ。入院するほど重い病を抱えた少女が親のために花を摘む姿に、私は心を打たれ、手伝いを申し出たの。
すると彼女は、私に花を渡して、これを両親に渡してほしいと言ったわ。それは庭で見たことがない、とても美しい赤い花束だったわ。
私は、あなたが直接渡したほうが喜ぶと言いながら、彼女を病室まで送ったの。その時、彼女の体に傷があったのが記憶に残っているわ。
次の日、私が彼女に会いに行くと、彼女は昨晩から昏睡状態に陥っていたの。
私は彼女の願い通り、彼女の摘んだ花を彼女の両親に渡したわ。
彼らは真っ赤な花をぼんやりと眺め、何も言わなかった。
この世に本当に魂があるなら、愛は死によってさえも消えないのでしょう。
……もちろん、恨みも。
彼女が亡くなって十日後。
あの子の両親が病院に運ばれたの。治す事のできない伝染病にかかっていて、遺体は全身青紫色で、苦し気な表情をしていたそうよ。
衣装名 | 「疑」 | |
キャラクター | 一等航海士 | |
登場 | S17・真髄1 | |
テキスト | 私が知っているとある友人は、かつては幸せなバカだった。 後に事故に遭い、大切なものを失った代わりに、奇妙な能力――全ての匂いを嗅ぎ分けられる能力を手に入れた。 だが1種類だけ分からないそうだ。 その匂いは塩辛く渋みがある。何だと思う? | |
3Dモデル |
【オフェンスの物語(ブラウザ)】
俺が通っていた学校は、市で一番強いラグビーチームだったんだ! 俺もそのメンバーでな!
あ、自慢じゃなくて、今日の話にピッタリな人を思い出しただけで……。
あの頃、新入生の中に一人、変わった奴がいたんだ。痩せた肺病持ちで、彼は一度も他の奴らとはしゃいだりしなかった。
俺は好奇心から、彼の観察をしたんだ。彼は先輩にボールを渡す度にこっそりと相手の匂いを嗅いで、何か呟くんだよ。
最初の先輩には「ポークステーキ」
俺は最初、太ってる先輩への悪口かと思ったんだ。
次の浅黒い肌の先輩には「ミルク」ときた。背が低いことへの皮肉だろう。
チームで一番の金持ちには「人」といったんだ。
金持ちにはビビッて悪口が言えなかったのか?
次はまた別の太った先輩。彼には「ほうれん草」だ。
見た目の悪口なら、この先輩もトンカツじゃないのか?
で、次の日に学校で大事件が起こった。警察がうちの学校で人を食う殺人鬼を捕まえたらしい。
どうやら、警察は匂いで相手が最後に何を食べたかが分かる変な能力を持った人の手を借りて犯人を逮捕したみたいなんだ。
俺はそれを聞いた瞬間、肺病持ちの新入部員を思い出したよ。彼が口にしてた「料理名」をな。
衣装名 | 「夜魔」の従者 | |
キャラクター | リッパー | |
登場 | S17・真髄1 | |
テキスト | なぜ私がただの少女に付いているのか?それは私たちが最初に出会った時、鎖につながれたその少女がこう言ったからだ。自由は対価ではなく、チップなのだと。 | |
3Dモデル | ||
補足 | 第五人格座談会 第十二回より Q.トゥルース&リーズニングシリーズに出てくるリッパー(金のハサミ、「夜魔」の従者、芸術学助教、夜来香)は全て同一人物なのですか? A.はい、どれも別段階のリッパーです |
衣装名 | 「驚」 | |
キャラクター | 狂眼 | |
登場 | S17・真髄1 | |
テキスト | ああ、この年になると物忘れが激しくなる。 しかし未だに、フランスを渡り歩いていた時に見たレディのことは覚えている。 彼女は美しいスカートを靡かせ、コンコルド広場の一番高い場所に立っていた。 揺れるスカートはまるで真っ赤な血のように鮮やかだった。 | |
3Dモデル |
【血の女王の物語(ブラウザ)】
貴族にとって、民との接見は義務なのよ。
つまらない生活をおくる彼らの人生に彩を与えてやれるのは、慈悲深い私以外誰もいないのだから。
数カ月前から最高の状態を維持するために、私は一切の社交を止めるのよ。接待の疲れは肌を傷つけてしまうもの。その間の仕事は、気が向いたもの以外全て従者がこなしたわ。
儀式の当日、従者達は私の髪を切って、帽子をかぶるように勧めたの。今は飾り気のない野性美が流行っているらしいのね。農婦が編んだネックレスや腕輪が良く似合っていたわ。
私は従者に支えられて、特別に作られた馬車に乗ったわ。
広場で馬車から降りた時、誰もがこの短い道のりを惜しんだことでしょう。
民は私の足元になだれこんで来たの。私はゆっくりと身を伏せたわ。民たちの爪の間の汚い泥まで見えそうなくらい近い距離だった。
私は民に向かって跳び込み、彼らは我先にと私を抱きしめた。最後に、私は従者に高々と抱えあげられたの。
正午の鐘と同時に明るい日差しが私の頬に降り注ぎ、天使の歌声が儀式の終わりを告げたわ。
民は永遠にこの日のことを忘れないでしょうね。私の最後の微笑みは、きっと彼らの人生を彩る夢となったでしょうから。
衣装名 | 「惧」 | |
キャラクター | 墓守 | |
登場 | S17・真髄1 | |
テキスト | あれ以来、私は度々あの夜の炎を思い出す。 だんだんと、もうあの時聞こえたのが柱の焼ける音だったのか、熱に歪んだ叫びだったのか、区別がつかなくなっていった。 | |
3Dモデル | ||
補足 | 「40日」とはおそらく14世紀にペストが流行した際にイタリアで行われた感染対策が由来で、当時イタリアに来た船は港に到着しても40日間は港の外に待たされたという。 40日はイタリア語で「quarantena」となり、英語で検疫を意味する「quarantine」はこれが元になっている。 |
【墓守の物語(ブラウザ)】
……僕の番?
墓場へ来る前の短い旅の途中で、とある農家に泊めてもらうことになった時のこと。その村ではいま呪いが蔓延しているため、村から人を出せないと言われ、僕はしばらくそこに滞在することになった。
家の主人はずっと何かを祈っていて、家の外じゃ板に釘を打つ音や、悲鳴やうめき声なんかが聞こえてきた。
こっそり窓から外を見ると、そこには小屋が建っていたんだ。
その小屋、変なんだ。静かだったのに、数日して急に騒ぎ始めたと思ったら、また数日経つと静まり返る。それの繰り返し。
主人はただ、薄暗い部屋で誰かに許しを請いながら祈り続けるんだ。
ある日、小屋が火事で全焼した。強烈な焦げ臭さで目覚めたからよかったけど、僕の泊まっていた家も危うく燃えるとこだったんだ。
その後、呪いは収まったとして、僕は村から出る許可を得た。帰る前に村の偉い人の話を聞くよう招待されたんだ。
今回のことはこの地に宿る怨念だ、とか、罪人を罰することで許されるとか、我らや彼らの一切の不幸も、全ては大いなる意思の導きだとか……。
そうだ、全焼した小屋の傍に木札があったのを覚えてる。
たしかこう書いてあったんだーー「40日」 って。
衣装名 | 「謎」 | |
キャラクター | 写真家 | |
登場 | 3周年イベント(グローバル版) | |
テキスト | 「龍を殺す方法を知っていますか?烈火の中でその首を切り落とし、最古の壁に嵌めるのです。」 炎の光の中、龍殺しの騎士は軽やかに言い放った。 彼の懐の子供はその肩に寄りかかり、彼の背後の鱗まみれの尻尾に目を向け、こくりと頷いた。 | |
3Dモデル | ||
補足 | 2周年のアトロポスの糸イベントの依頼人と3周年オフラインパックのD.Mと同一人物。 |
【写真家の物語(ブラウザ)】
私の荘園にある古い彫像にはちょっとした逸話があってね。
それは、私の祖先が広大な領土を統べる大貴族だった頃、領内に現れた火を噴くドラゴンから、一人の英雄が民を救ったというものだ。
英雄はかつて「国王の右腕」だったそうだ。
ドラゴンとの長きにわたる戦いは、英雄が十字架を使ってドラゴンを捕らえたことで終わりを迎える。
英雄はドラゴンを教会の地下に封じようとしたが、民は焼き殺すべきだと主張した。
そこでドラゴンは炎で焼かれることになったが、三日三晩焼かれてもなおドラゴンは死なず、弱るどころか、むしろ高々と頭を上げたんだ。
そこで、英雄はその首を切ることにした。そして、その首は教会の壁に飾られることになった。
我が先祖の領土はこうして平静を取り戻したんだ。
あの日の夜までは。
ドラゴンの首を飾る教会の神父が、壁から声が聞こえることに気づいた。それはとても馴染みある……炎の中から三日三晩聞こえてきた声とそっくりだったそうだ。その声はゆっくりと、言い聞かせるようにこう話した。
「お前たちは、あの英雄を信じるべきではない」と。
機会があれば、我が家の彫刻を触りにおいで。とても素敵なドラゴンの首の彫刻を。
参考ページ
- 怪鳥(三面図、ポスター)
- 「夜魔」三面図
- 雨を祈る女・「王子」三面図
- 星星翔氏のポスター原画
- 头冷氏のイベント背景イラスト(1、2)
- 光树映画社のストーリーアニメーションの原画
真髄2
背景
戦争が故郷の最後の一片を呑み込んだ後、敗戦の王は逃亡の旅に出ることを余儀なくされた。
目的のない旅が彼の最後の炎を焼き尽くした時、見知らぬ沿岸の町が彼の前に現れた。
花、美酒、情熱的な住民と女領主……きっとここは彼の夢の中の穏やかで優しい理想郷だ。
しかし、日が落ちれるとしばしば呪いが現れる。
コロッセオに鎮座する神ですら予期せぬ獲物を拒むことはない。
彼らはついに、誰もこの終わらない宴の席を離れることができないことに気づいた。
敗れた魂はやがて彼女の救いの元、勝利への欲望を再熱させるだろうーー彼女の勇士、彼女だけの獣となって。
(原文)
テーマ
北欧神話とヴィネット(Vineta)の伝説が主題と明言されている。
北欧神話はキリスト教が入って来る以前の北欧のゲルマン民族たちの信仰に基づいた神話で、バルト海などに蔓延っていたヴァイキングたちもこの神を信仰していた。
ヴィネットはバルト海にあるとされる沈没した伝説の都市で、ヨムスボルグとも呼ばれている。
真髄のストーリーにある「昼は戦い夜は宴をする」という設定はおそらくヴァルハラ(北欧神話における天国のようなもの)がモチーフになっている。
北欧神話では勇敢な戦士は死後に主神オーディンにヴァルハラに招かれ、いずれ来る神々の最終戦争であるラグナロクに備えて毎日戦い続ける。
日が暮れれば死人も怪我人も皆元に戻り、盛大な宴を催すという。
衣装
- 真髄販売期間:2021年8月12日~2021年9月24日
【デザイン過程】
- プロット
患者が演じる国王は意気消沈しており、生きる希望を失いかけた時、思いがけず遥か昔に沈没した町に入り込んで特別な「救い」を受けた。
焦げた服、壊れた王冠、顔の傷跡は「戦闘での破損」の要素として追加された。
それは彼を落ちぶれて弱く見せるが、王者としての強靭さもあり、蒼鷺の翼の女王のイメージとの衝突を生む。
- 美術
私たちは苦境に陥った若い国王を主題に3つの方向のスケッチを出した。
その内の案1は苦境に陥り衰退したイメージに符合しており、配色も女領主とマッチしている。
私はそれに基づき、頭部の落ちぶれた表現を調整して顔を最適化することで彼に英気を加え、若い国王っぽくした。
同時に、服装の細部と特殊効果を豪華にして彼をより君王の気質に見せ、更に蒼鷺の翼との衝突感とcp(カップリング)感を高めた。
- 原画の細部展示
王冠の中央にある巨大なルビーは彼の最高権力を持つ王の身分を象徴しており、口元にはさり気ない笑顔がある。
裏地が精緻な戦闘用の服、アウターは華麗なマント。
マントのボタンにある青い宝石は奥深い魅力がある。
苦境に立たされた王の足のブーツには戦火の経験から少し焼けた跡がある。
- 展示画面
患者-罪を逃れし者は思いがけず遥か昔に沈没した町に入り込み、美しく優雅な女領主が彼の前に現れた。
しかし彼が手を伸ばして触れようとした瞬間、全ての素晴らしいものは泡へと変わって消えてしまった。
背中のマントは戦火によって焼けた痕跡がある。
彼の周りにはひらひらと黒い羽根が漂っており、捕まえた瞬間灰へと変わった。
これは現実のコロッセオなのか、それとも夢の中の理想郷なのか?
夢から覚めると全てが異なっており、平和は戦火へと書き換わり、和やかさは残酷さに道を譲った。
激しい頭痛が襲い、眼前には燃え盛る戦火と壊れた廃墟があった。
丁度その時苦痛の記憶の断片が脳に浮かび、全ての神経を引き裂いた。
罪を逃れし者は耐え難い苦痛に苛まれているように見える。
- 特殊エフェクト
彼は道中逃亡しているが、依然として王としての尊厳を保っている。
裏地が精緻な戦闘用の服、アウターは華麗なマント。
頭の王冠と胸のマントのボタンにある青い宝石は奥深い魅力があり、王冠の中央にある巨大なルビーは彼の最高権力を持つ王の身分を象徴している。
口元のさり気ない笑顔が魅力的で、女領主の救いの下で勝利への欲望を再燃させているように見える。
(原文)
【デザイン過程】
- プロット
「敗戦の王は逃亡の途中に不思議な街に迷い込んだ。
理想郷に来たと思っていた彼は、日が落ちた後に不可思議な呪いを目の当たりにし、知らず知らずのうちに、だんだんと女領主の掌の中へとはまっていく……」
患者パックと「心理学者」の宝箱は北欧神話とヴィネットの伝説からインスピレーションを得ている。
宝箱のストーリーは伝説の町ーーヴィネットで起こる。
ここの人々はかつて退廃的な生活が原因で神罰に遭い、町は海底へと沈んで100年に一度現れるようになった。
物語の中で私たちは、「心理学者」が雰囲気が強く、優雅で強大な女性を演じることを望んだ。
患者の気質は弱く、「心理学者」との恋愛関係から、私たちは2人がキャラクター設定に合った気質を持っているだけでなく、真髄のストーリーにインパクトと衝突感を生み出したかった。
「心理学者」-蒼鷺の翼は北欧神話の女神フレイヤからインスピレーションを得ている。
神話のフレイヤは長いスカートを穿き、羽毛のマントを羽織っている。
彼女は愛の神で戦と魔法の神でもある。
彼女は戦争が終わる度に戦いで亡くなった戦士たちの半分を自身の宮殿に連れて行き、戦士たちは毎日夜明けと共に呼び起こされて決闘する。
そして黄昏時になれば復原され、女神が用意した盛宴を共に楽しむのだ。
神話とは異なり、蒼鷺の翼は支配欲が強く悪趣味な女神だ。
彼女はかつて戦争をしていた人々を終わりない戦いへと導き、興味のある獲物は全て手に入れようとしている。
- 美術
私たちは北欧神話の女神フレイヤからインスピレーション得ており、2つの女領主のスケッチをデザインした。
これら2つの方向は気質という点では高貴で優雅な女領主のイメージには符合しない。
案2の服装がより背景設定に近いように感じたため、私たちはそれに基づいて一次調整を行った。
第二版のスケッチでは気質のイメージが分かりやすく改善されており、服飾は更に優雅になり背景設定とも合っている。
そのため私たちはそれに基づいて調整を続け、細部を豪華に、精緻さを高めてデザインが完成した。
- 原画の細部展示
女領主の精緻な化粧、翡翠のような眼差しはその奥に無限の神秘を思わせる。
頭の金の冠は彼女の絶対統治を象徴している。
精緻で豪華なネックレスは翡翠色のような眼差しと呼応し、彼女の身分を示している。
腰には貴重な素材と精巧な技術によって作られた武器でいっぱいだ。
金と白のの模様が施された半透性のチュールスカート、精美な刺繍が施されたマント。
しなやかで青みがかった灰色の羽毛のショールが肩にかけられており、豪華に見せている。
- 展示画面
「心理学者」-蒼鷺の翼は天から降りてくる聖なる光を手にする。
長いスカートを穿いて羽毛のマントを身に着け、強大な雰囲気でエレガントだ。
両手を広げた後、黒い羽根が羽ばたき、紫色の光に包まれた。
この強烈な支配欲を持つ女神は、興味のある全ての獲物を手に入れたいと思っている。
女領主は豪華な服を身に纏い、ネックレスの宝石は青色の光がきらめいている。
頭の金の冠と手に持っている笛は、この海辺の町での彼女の最高権力の象徴だ。
患者-罪を逃れし者の幻影が現れ、彼女と密接に交流する。
彼は彼女の勇士であり、彼女だけの囚われの獣にもなるだろう。
(原文)
衣装名 | 寄生の面 | |
Parasitic Shroud(英語)、寄生之面(繁體中文) | ||
キャラクター | 黄衣の王 | |
登場 | S17・真髄2 | |
テキスト | 人々は見かけで真偽を判別し、感情で善悪を覆い隠す。 そこで彼は自分の法則を実行した――ゲームの傍観者として。 | |
3Dモデル | ||
展示画面 | loading... | |
告知文 | 呑み込まれるような闇。 その身に纏う号哭は、最期にどのような悲鳴を轟かせたのだろうか。 |
【デザイン過程】
- プロット
黄衣の王-寄生の面は物語の中で黒幕の役割を演じており、人々の悪意が集まって出来ている。
彼の手に落ちた者は悪意の符号が付けられる。
彼は人類を意に介さず、蒼鷺の翼の「支配者」「懲罰者」の身分よりも寄生の面は更に「悪」そのものに近い。
- 美術
今回受け取ったこの衣装の背景は戒者に似ており、部族の背景と組み合わせる必要があった。
最初に受け取ったスケッチを見てみましょう。
今回の主題のデザインは少し複雑で、以下のバージョンは少し中華ファンタジー風が強過ぎたり視覚的な主題が明確でなかった。
何度もフィードバックして調整した後のバージョン。
下の図のようにこのバージョンの前に言及した主題の効果を解決する力が足りない。
頭部はわかりやすいクトゥルフは既視感があるため避けなければならない。
上記の全ての問題について、最後に回収した再設計のスケッチでは効果は以下の通り。
まだ上記で言及された問題が解決されないままだ。
技術的な問題で妥協しなければならないが、方向性が徐々に明確になっている。
最適化した結果、最終的に下の図のような効果になった。
皆さんがこのデザインを好きになることを願います。
(原文)
【デザイン過程】
- プロット
バッツマン-反骨の縛りは伝統的なヴァイキングの戦士のイメージだ。
勇敢で頑健、かつて無数の戦いの中で得た栄光を持ち、ヴィネットでも位置にいる。
ただしヴィネットが陥落した後、彼はヴィネットの盛宴の背後にある真相をはっきりと見た。
身体の仮面は彼の足掻きと密かな叛逆を象徴している。
一方は平静、もう一方は隠された憤怒だ。
- 美術
3つのスケッチの案の中で私たちが選択したのは案1で、反逆精神のある戦士という設定に符合していた。
頭と腰の装飾がやや複雑なため、簡素化されている。
肩の仮面はより2つの表情を表現できおり、時代背景に合っている案2の形式を採用した。
- 原画の細部展示
左胸にぶら下がっているのは2つの仮面。
1つは無関心、もう1つは憤怒。
それは彼の足掻きと叛逆、沈淪を象徴している。
この伝統的なヴァイキングの戦士は勇敢で頑健だ。
かつては暴力に取り憑かれており、持っている金属製の星球は大きな威力がある。
身体にぶら下がっている獣の歯は、彼が敵を負かした後の戦利品かもしれない。
- 展示画面
バッツマン-反骨の縛りは反逆精神のある戦士で、勇敢さと頑健さを持つ。
剣闘士に扮しており、持っている金属製の星球と重剣は大きな威力がある。
身体にぶら下がっている獣の歯は、彼が敵を負かした後の戦利品かもしれない。
厚い黒い羽毛のショールの下には青色のスケイルアーマーは彼の輝かしい戦績の一部である。
敵と向き合う時、彼は決して恐れない。
- 特殊エフェクト
バッツマン-反骨の縛りは剣闘士に扮している。
身体にぶら下がっている獣の歯は、彼が敵を負かした後の戦利品かもしれない。
厚い黒い羽毛のショールの下には青色のスケイルアーマーは彼の輝かしい戦績の一部である。
左胸にぶら下がっているのは2つの仮面。
1つは無関心、もう1つは憤怒で、どの仮面が彼の真の顔なのかは分からない。
(原文)
衣装名 | 告発の兜 | |
キャラクター | 探鉱者 | |
登場 | S17・真髄2 | |
テキスト | この角兜はかつて彼が英雄だった瞬間を表している。 しかし今、危険な戦いは唯一の計算方式ではなくなっている。 他人に対価を払わせれば、あなたは素晴らしい生活を手に入れるのだ。 | |
3Dモデル |
参考ページ
真髄3
背景
小さな村は元々幸福で素朴だった。
黒死病に巻き込まれた後、死にかけで救いようがない者たちはこの忘れかけられた村に追放された。
村も廃墟の死城となり、幸いにも生き残った村民は排外的になり、恨みと怒りに満ちていた。
徳が高く人望のある長老は皆の精神と行動を強く掌握し、皆に過去に戻ることができることを約束しながら儀式を取り仕切った。
かつて勤勉だった村民は次第に何もしなくなり、短期的な快楽に耽けるようになった。
命を狙われ村に逃げてきた貴公子は一組の夫婦に助けられ、村の事情を少しだけ聞いた。
ある時村で儀式が行われ、彼はこっそりとついて行った。
皆は狂気にいるようで、理智を失ったかのように赤服の人に服従している。
貴公子はこの人物に非常に興味があった。
赤服の人が振り返ると、仮面の下には肉体がなく腐敗と死しか存在しないことに気づいた。
しかし人々はその虚像に溺れ、抜け出すことができない。
村で経験した全ては単なる詐欺だということを思い知り一刻も早く出て行きたいと考えながらも、彼は命を助けてくれた夫婦に恩義を感じていた。
前に出て赤服の人の仮面を外せば、衣服の中の躰は蒸発するように空気に変わり、ぼろきれが地面に落ちた。
ホールは静寂に陥った。
かつてはこんなに親切で勤勉だった人がどうしてこのようになってしまったのだろう?
自身を欺いて過去に浸り、幻想に耽けり恐怖に屈服するのか、それとも苦難を受け入れ新たな人生を始めるのか。
一人ひとりが思い悩む……
(原文)
テーマ
「黒死病を題材にした短編小説」からインスピレーションはを得ているということから、おそらくエドガー・アラン・ポーの短編小説「赤死病の仮面」がモチーフになっている。
「赤死病」という架空の病が猛威を振るっている中、伝染を防ぐために王たるプロスペロー公は1000人の領民と共に外から接触を断ち、宮殿内で豪華絢爛な生活を送っていた。
ある時プロスペロー公は更に豪華な仮面舞踏会を主催したが、そこに仮面を被り死に装束を纏った招かれざる客「赤き死」が訪れ全員亡くなってしまうという話。
真髄衣装の共通点としては、余所者である逃亡者を除き、黒死病の象徴である藤蔓が絡み付いている。
衣装
- 真髄販売期間:2021年9月2日~2021年9月24日
【デザイン過程】
- プロット
物語内において「彼」は恐怖そのものだ。
それ自体は存在はしないが、大勢の人々が共通の恐怖を持ち、辿り着けない彼岸を空想する時に彼は肉体を持つ。
人々が目を開け現実を見極めようとせず、内心の困惑を表に出そうとしない限り、「彼」は永遠に存在し続ける。
このようなコンセプトは非常にイメージ的であるため、赤服の人物をデザインする際は多くのバージョンを選択した。
最終的には選んだものは、藤つるの要素を罪悪の根源を表現し、外へ広がっていく。
ひらひら舞う白い蝶は希望そのものを表す。
最も暗く絶望的な瞬間であろうとも、依然としてほんの少しの光を渇望する。
- 美術
傭兵-赤服の人物のデザインにおける今回の主題は黒死病の化身だ。
イメージは藤蔓を身に纏った貴族で、彼に触れられた場所は感染して藤蔓が生えてくる。
主題を元に最初に洗練した主要素は「貴族」と「藤蔓」で、この2つの設計ポイントを元に第一版のスケッチを作成した。
このバージョンのスケッチでは、伝統的なヨーロッパ貴族の服と藤蔓の要素を組み合わせている。
1つの案では傭兵のフードを復元するために藤蔓に幾つかの変形が行われてた。
しかし実際の効果を見ると、人物の気質や美しさを損なってしまっている。
したがって、この構造を復元せず、案2に基づいて続けることにした。
第二版以降の案では髪型やアクセサリーの改修、衣服の破損などを増やすことにより、造型の平淡さの問題をいくつか改善した。
しかし、期待されていたハンサムな貴族のイメージとはまだ大きなギャップがある。
この問題に対し、私たちはこれらの案を改修するだけでは満足の行く効果を得られないと考えた。
そのため前のデザインを一新し、傭兵のためにより格好いい髪形を選ぶことにした。
このバージョンは大幅な改修をした後だ。
傭兵の髪型が変更され、煩わしいコートを洗練された上下の服に変更された。
赤のメインカラーをベースに白い特殊効果の飛虫を加え、衣装の豪華さ増やした。
基本である「格好いい」という要求は満たしている。
しかしUR衣装としてはこの造型ではまだシンプルなため、効果を高めることができる。
効果を高めるという前の問題に対してのものだ。
このバージョンでは藤蔓部分を強化し、藤蔓を長くしてシルエットに広がりを加えた。
服にグラデーションと暗いパターンを加え、肘当ての構造を強調した。
身体に金属部品を加えることで、より複雑な模様にした。
同時に色調にもいくつかの調整が行われた。
刺激が強すぎる血色を黒に置き換え、藤蔓の紅色を更に豪華な銀色に変更した。
銀色を統一するため、金属の色合いを暗い銀色で統一した。
このバージョンで私たちは期待されていた構想に答えられていると思い、最終案に決定した。
- 原画の細部展示
長い藤蔓は目から頭部にまで好き放題に伸びている。
空洞の目と蒼白の頬からはオーラを感じられず、まるでがらんどうの身体のようだ。
赤服の人物はゴージャスで、型は銀色の藤蔓で覆われている。
白色の飛虫と蝶が藤蔓の上に飛んでいる。
赤服の人物の指先は赤黒くなっており、彼は村での恐ろしい黒死病の伝播者だ。
黒色の藤蔓が胸から外へと広がり、白い蝶が藤蔓の上を舞っている。
最も暗く絶望的な瞬間、赤服の人物は依然としてその小さな光を渇望していた。
- 展示画面
傭兵-赤服の人物がぼんやりと現れ、両手を振ると紅い光が周囲に広がる。
彼は時に頭を下げ、時には頭を上げ、時には深く考え込むように、そして瞬く間に前を見つめる。
長い藤蔓は肩と頭部に好き放題に伸び、緋色の両手には鋭利な爪がある。
胸にはショッキングな罅があり、そこから藤蔓が生えだしている。
白い蝶が裂け目を覆い、多くの白い蝶が右肩と左目で休んでいる。
赤服の人物が手を伸ばすと、白い蝶がひらひらと飛び出した。
彼が見つめる白い蝶は暗闇の中の微かな光であり、彼に残った最後の希望だ。
- 衣装エフェクト
傭兵-赤服の人物は白い髪をはためかせ、紅い服は波打っている。
緋色の両手には鋭利な爪があり、手のひらから赤い糸が幾つか広がり肘当てと絡み合っている。
胸にはショッキングな罅があり、そこからは藤蔓が生え出している。
白い蝶が裂け目を覆い、多くの白い蝶が右肩と左目で休んでいる。
時には上へ下へひらひらと舞い、暗闇の中にあるかすかな光のように人目を惹く。
(原文)
- 公式Twitterより
絶対にダメなの…!
あの花は見た目が綺麗なだけで、ただの嘘つきなの…!
汚れた場所でも懸命に咲き誇ろうとするから、
花はとっても綺麗なの…! 今の彼を信じてはいけないの…!
ヽ(;´・ω・)ノ゙
(真実に気づくまで綺麗な花に溺れたいというリプに対して)
- 公式Twitterより
惹かれちゃ駄目なの!
自分を信じさせるのは罪だと知りながら、
引き込むことを止めずに虚実と妄信を、
行ったり来たりしてるだけなの…
あれは花じゃないの…かといって蝶でもないの…
(´;▽;`)
(どんな姿になっても人を救うナワーブを信じるというリプに対して)
衣装名 | 逃亡者 | |
Runaway(英語)、逃亡者(繁體中文) | ||
キャラクター | 画家 | |
登場 | S17・真髄3 | |
テキスト | 恐怖の絶望を理解できないからこそ、 運命の糸に手を伸ばす勇気がある。 | |
3Dモデル | ||
展示画面 | loading... | |
告知文 | 逃れた先に辿り着いた世界。 全てを呑み込む深紅に抗うような紺碧。その目にのみ映る真実とは一体? 永遠の花に隠された闇が今、罪なき人間により暴かれる。 |
【デザイン過程】
- プロット
彼は物語における「傍観者」のような存在であり、予期せず村にやって来た。
死を自分の目で見たり経験したことのない彼は、他人の恐れや絶望を理解することができない。
彼の目には赤服の人物は単なる虚影の存在であり、全て人間が作り出した幻想でしかなかった。
外見で私たちが希望したのは、経験に乏しく、世界に無知な恐れ知らずの少年のイメージだ。
- 美術
逃亡中の貴族の少年を主題に、私たちは2つのスケッチを作成した。
画家には汚れてボロボロの貴族服を着せ、手にはスケッチブックと羽ペンを持たせた。
次に、2つを比較し素晴らしい部分を組み合わせる。
案1のズボンと配色はより逃亡者らしく、案2の上半身の服の片側のハーフマントの特徴がはっきりとしている。
案1のノートの真ん中のテープは絵画の表現に影響があるため、案2の持ち物が選択された。
その後細部のデザインを更に改良した。
帽子の装飾をより繊細にし、髪型と目には特徴的なデザインを加えた。
胸には時代感を表現する貴族のスカーフ、護身用のナイフをプレゼントした。
最後に羽根が落ちるエフェクトも加わり、デザインが完成した。
- 原画の細部展示
貴族の少年の表情には意志の強さと純真さが表れている。
彼は世界を知らず、恐れを知らなかった。
高級感のある精緻な衣服を着て、胸には時代感を表現する貴族のスカーフを身に着けている。
スカーフの上に光るサファイアは、彼の貴族の身分の証明でもある。
命を狙われ村に逃げてきた貴公子は、逃げる過程で衣服とズボンにいくらか損傷がある。
- 展示画面
画家は汚れたボロボロの貴族服を着ており、スケッチブックと羽ペンを手に持っている。
腰には護身用のナイフを身に着けている。
服のいたるところにある破損と慌てふためいたような表情は、彼が逃げる途中に遭遇した危険を証明している。
帽子の黄色い羽毛と手の中の羽ペン、絵本は画家の芸術的な気質を表現している。
画家-逃亡者は貴族の生まれで、村民たちの恐怖や絶望を理解できず、純真で勇敢な表情を浮かべていた。
- 衣装エフェクト
画家-逃亡者はエレガントな青い貴族服を身に着けている。
あちこちに見られる損傷は彼が逃げる途中に遭遇した危険を証明している。
帽子とスカーフの上にはサファイアが散りばめられており、その内の2つは追いかけられた際にもキラキラと青い光を発する。
逃げる途中でさえ、彼は美の追求を止めていない。
(原文)
衣装名 | 窺う心 | |
Lurking Heart(英語)、窺伺之心(繁體中文) | ||
キャラクター | 結魂者 | |
登場 | S17・真髄3 | |
テキスト | 神が与えた美貌と寵愛は肥えた土地ではない。 それでは枯れゆく花を救うことはできない。 | |
3Dモデル | ||
展示画面 | loading... | |
告知文 | 皆から愛される美しき彼女。自身は真っ赤に咲き誇ると信じ、今日も胸を躍らせる。 朽ちゆく未来が待っているとも知らずに。 |
【デザイン過程】
- プロット
物語内において、結魂者は恐怖に服従する者たちを代表している。
私たちは彼女に美しいものを与えようと試みた。
例えば村長の娘という身分、例えば美しい容貌、例えば純粋で善良な魂など。
しかし世俗が与えた美しさは、死そのものに直面した時、あまりにも脆弱だ。
そのため私たちは外見では、彼女が絶望に縛られて再び目を開け世界と向き合うことができない、藤蔓の上に咲いた一輪の花であることを望んだ。
- 美術
衣装の背景ストーリーは悪魔と踊る少女のイメージで、結魂者本体の造型と組み合わせた。
デザインの最初は「犠牲、すぐ近くのオカルト、少女の生贄」を組み合わせて構築された。
主な要素としては枯れた薔薇を考えている。
草案の中から選択したのは案1
燃える黒薔薇は木炭が燃えるような雰囲気を表現することができる。
台座は松明の要素で作られており、脚は藤蔓と松明を組み合わせることで全体のデザインに一貫性を持たせた。
藤蔓、燃える薔薇、松明、生贄の少女を組み合わせた造型で、背中で縛られた両手は少女が悪魔に支配されていることを暗示している。
- 原画の細部展示
美貌と愛情を一身に受けた少女は、見目麗しく整った顔立ちをしている。
しかし目は花で覆われ、開くことはできない。
少女の両手は後ろで手錠できつく縛られている。
一見美しい背中の代償は、自由を失うことだ。
彼女は悪魔に支配され、悪魔と共に踊っている。
薔薇は大火の中でごうごうと燃えている。
燃える薔薇と松明は少女の生贄だ。
- 展示画面
神は少女に美貌と愛情を与え、彼女は美しい容貌をしている。
しかし同時に、少女は火炉の中にしっかりと閉じ込められ、火炉はぼうぼうと燃え盛り、艶やかな薔薇は燃やされている。
少女の両手は後ろできつく縛られている。
藤蔓は火炉の底部から突き出ており、そのうちの4つの藤蔓は松明を掲げ、他の4つは手足となった。
結魂者-窺う心は藤蔓で形成された両手を使って自身の髪を整えており、本来の手足を完全に忘却してしまった。
彼女自身ですら、どちらが真実なのかを知ることができない。
- 衣装エフェクト
結魂者-窺う心の造型は驚くべきものだ。
白い髪の少女は火炉の中にしっかりと閉じ込められ、火炉の大火はぼうぼうと燃え盛る、
少女の両手は後ろで手錠できつく縛られている。
火炉の中には艶やかな薔薇と燃える黒炭が混ざり合っている。
藤蔓は火炉の底部から突き出ており、そのうちの4つの藤蔓は松明を掲げ、他の4つは手足となった。
(原文)
衣装名 | 忠実な僕 | |
キャラクター | カウボーイ | |
登場 | S17・真髄3 | |
テキスト | 七、それは廊下の突き当りの部屋の数字。そして悪魔が勝利した日付。 | |
3Dモデル | ||
補足 | 「赤死病の仮面」では王が舞踏会の会場を7つの色の部屋に分けており、最奥にある部屋は黒い部屋になっている。 1色で統一された他の部屋とは違い、この部屋だけは窓が赤く塗られていた。 |
その他
- 公式Weiboより
今回の真髄を通して「死」という題について語りたいと思う。
私たち生命の数十年という歳月と比較して、死は非常に短い。
それはほんの数分、あるいは数秒だが、その瞬間にあなたの持つ全ては終わってしまう。
だからこそ人々は人生におけるこの瞬間を恐れ、それでももう一度花が咲くのを見たい、鳥のさえずりを聞きたいという欲望を少しは世界に持つものだ。
この宝箱のインスピレーションは黒死病を題材にした非常に有名な短編小説から来ている。
村人は様々な短所も長所もあるごくごく普通の人間だった。
しかしある日突然死が訪れ、残酷な方法で生活が吹き飛ばされた。
抵抗する力もなくなり、ほんの一瞬で精神世界は崩れ去ってしまった。
彼らは死が避けようのないものであることを理解していないのか?
彼らは目の前のカーニバルが単なる幻想であることを理解していないのか?
答えは明白だ!
彼らは理解しているのだ。
短期間の快楽のみが向き合うことの難しい恐怖から逃れるということを。
それ以外に彼らができることは何もないということを。
(原文)
参考ページ
その他
衣装
携帯品名 | ピニャータ | |
キャラクター | 玩具職人 | |
登場 | S17・ランク秘宝 | |
テキスト | あなたも痛みを感じますか? それとも流れ出たそれは、あなたの本心ではないのですか? | |
エフェクト | プレゼントを投げた時にお菓子のエフェクトが出る・弾射板車からテープが出る 滑空時にお菓子とピンクのエフェクトがつく | |
補足 | メキシコのお祝いに使われるくす玉。中にキャンディなどのお菓子がいれてあり目隠しをした子供が叩き割って楽しむ遊び。 |
携帯品名 | 美人短命 | |
キャラクター | 彫刻師 | |
登場 | S17・ランク秘宝 | |
テキスト | それは最も生を感じる材質であり、 最も朽ち果てやすい作品でもあった。 | |
補足 | 精神病院に閉じ込められている際に彫った物、キャラストーリー動画に登場している。 |