深夜、真心のひと時

Last-modified: 2024-05-03 (金) 22:08:45
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イベントストーリー

※イベントはこちら

プロローグ

あなたはプレゼントショップの店員として、「真心のひと時」プレゼントショップで働くことになった。
バレンタイン前夜、あなたはカウンターに立ち、窓の外で灯が揺らぐのを見つめていた。
こんな日は、いつも遅くまで忙しなく働かなければならない。
だが、今日のような静かな夜も悪くない。
優しい店長や、厳選された精巧な商品に囲まれるだけではなく、
人々が寝静まった頃に店の扉を開け、普段は言えないような悩みを、彼らの物語を語ってくれるお客さんがいるからだ……
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店長:こんばんは!
自分:こんばんは!
店長:素敵な夜だね。そう思わない?
店長:こんな日は、ロマンチックな悩みを抱えたお客さんがたくさんくるんだ。そして私たちの任務は、彼らの悩みを解決してあげること……
自分:ま、待ってください。ここはプレゼントショップですよね?
店長:私は商品を売ることよりも、「愛」で店を満たしたいの。
店長:今日のおすすめを参考に、その日の目玉商品を決めるといいよ。商品によっては、異なるタイプのお客さんが惹かれるから。馴染みのお客さんなら、より踏み入った内容を話してくれたり、心を開いてくれるかもね。
店長:営業の合間に私の依頼をこなしたり、心を込めてカードを作るのも忘れないで!相手が興味を持つ装飾要素を選ぼう。特殊な返事がもらえるかもしれないわ。
店長:……
店長:あっ、もうこんな時間。そろそろお店を開かないと。
店長:真心を以って、お客さんの話に耳を傾けてあげてね。


商品設置

ユニークな油絵(リッパー)

油絵.jpg

  • 1回目
    ジャック:ふうーー今夜は冷えますね。
    自分:こんばんは、いらっしゃいませ。
    ジャック:こんばんは。こんな寒い日に、深夜まで勤務されているのですか?
    自分:ええ、まあ。深夜だからこそ困っている人がいるものですから。
    ジャック:フッ、おもしろいことをおっしゃいますね。
    自分:お客様、何か私にできることはありますか?
    ジャック:……
    ジャック:どれどれ……何の変哲もないプレゼントショップ、内装はまずまずといったところでしょうか。商品に関しては……おすすめ棚にある絵が興味深い。
    ジャック:ですが、あなたにできることは特になさそうです。
    ジャック:私は芸術家のジャックという者でして。今年最初の作品を描こうとしているのですが、少しスランプに陥ってしまって、インスピレーションを求めているのです。
    自分:新年初の作品ですか?でしたら、身の回りにある題材を試してみるのはいかがでしょうか?
    ジャック:例えば?
    自分:例えば、祝い事とか。街のカラーライトはご覧になりましたか?たくさんの人々がこの祝日を祝っているんですよ。
    ジャック:なるほど、だからあなたもこんな遅くまで働いていらっしゃるのですね。
    ジャック:言われてみれば、確かに気に留めていませんでした。なにせ、とてつもなく凡庸な題材ですから。花、プレゼント、メッセージカード……ロマンの在り方が形式化された時、ロマンの意義は失われてしまいます。
    自分:他の方と共に祝日を過ごされたことは?
    ジャック:私?いいえ、忙しいもので。ええ、そう、忙しいから……
    ジャック:こう見えて、私は自分の時間が作れないほど忙しさに追われているのですよ。夜中にこんな風に出歩くのも、実は久しぶりでして。
    自分:なら、時間を作ってあちこち歩いてみると良いでしょう。新しい発見があるかもしれませんし。
    自分:この店はたくさんのお客様をもてなしてまいりました。自分にプレゼントを買った恥ずかしがり屋な少女、「死者の愛」に執着する納棺師さん、担当医のために祝日のプレゼントを選ぶ患者さん。
    自分:人々のロマンに対するイメージはどんどんマンネリ化していますが、一人一人の「愛」に対する解釈はどれも異なります。
    ジャック:ふむ、確かにそうかもしれません。
    ジャック:なるほど、新しい考え方が見えてきました。
    自分:はい。それでは芸術家様、今度いらした時はインスピレーションが得られていることを祈っております。
    ジャック:もちろん。礼を言いますよ。
    ジャック:ああ、そういえば。ぶしつけながら、紙とペンが必要なのですが……こちらのお店からいただくことは?
    ◆回答1:依頼を完了する
    自分:はい、もちろんです。少々お待ちください。
    ジャック:素晴らしいサービスですね。次に会う時は、ささやかなプレゼントを用意いたしましょう。
    ジャック:素敵な夜をありがとうございました。
    ジャック:最後に一つ。帰りは一人で夜道を歩かない方が良いですよ。
    ジャック:(客がお店から立ち去りました)
    評価:凡庸な祝日に、何の変哲もない店。だが、サービスはまあまあ行き届いていた。
    ◆回答2:依頼を断る
    ジャック:ああ、そういえば。ぶしつけながら、紙とペンが必要なのですが……こちらからのお店からいただくことは?
    自分:申し訳ございません、それはお力になれないようです。しかし、芸術家ならば本来、紙やペンを持ち歩いているものでは?
    ジャック:……それは髪をボサボサに伸ばした、センスを持たない者たちが残した固定概念です。
    ジャック:そうですか、少しがっかりしました。
    夜間勤務の誰もが強い忍耐力を持っているわけではないのですね。
    ジャック:まあ、よいでしょう。おやすみなさい。
    ジャック:(客がお店から立ち去りました)
    評価:少しがっかりした。やや味気ない店だった。

  • 2回目
    自分:こんばんは……ああ、芸術家様。
    ジャック:ジャックと呼んでください……それにしても今日は冷える。暖かいお茶をお願いできますか?
    自分:ええ、もちろん。本日もインスピレーション探しですか?調子はいかがです?
    ジャック:良くも悪くもありませんでした。(一口啜る) そう、まるでこのお茶のように。
    自分:……
    ジャック:ここ数日は積極的に出歩き、色々な人のもとを訪ねるようにしてまして。中には興味深い方々もいて、予想以上の収穫が得られました。
    ジャック:私の家の隣には遠くから越してきた女性が住んでいるのですが、彼女は他人との接触を拒み、日用品も他の者が部屋へ送り届けているようで。ただ毎年の春、玄関前の木に花が咲いた時だけ、花を見に出てくるのです。
    ジャック:それが先日、道端でばったり彼女に出会ったのですよ。彼女は……
    自分:祝日を過ごしに?
    ジャック:その通り。少し話したところ、彼女は夫のために異国へやって来たものの、訳あって離れ離れになってしまったそうです。だから一人暮らしをしていたのだと。
    自分:それは残念ですね……
    ジャック:彼女は毎年花が咲くと、花の木の下で夫と歩いた日々を思い出すと言っていました。
    ジャック:その日に出かけたのも、自分で材料を買って枝を飾ろうと思ったからだそうです。
    自分:孤独な女性、花びらが舞い散る木。すぐにでも脳裏に浮かびそうな光景ですね。
    ジャック:「侘寂の美」、分かりますか?
    自分:……申し訳ありません。それはさっぱり。ですが、彼女が心から夫を愛していることは伝わりました。
    ジャック:さあ、それはどうでしょう。悲しい物語を聞いた時、人々は自然にそれを円満ではない愛やロマンとして理解するものです。
    ジャック:……さて、今日のお喋りはここまでとしましょうか。このような日にはありきたりなメッセージカードや花束とは無縁の、孤独に故人に思いを馳せる人もいると分かったこと、それが私の収穫です。
    ジャック:「伝える」ためだけでなく、祝日は人々に「記憶される」ものです。
    自分:では、あなたはどうなのです?ジャック。
    ジャック:私は……言ったでしょう、忙しいと。
    ジャック:私の時間は自分だけのものではなく、その大半が芸術に捧げられてしまいましたから。
    ジャック:そう、自分ですら芸術の中に溶け込むほど……
    自分:(彼は機嫌が悪そうだ、この質問をするべきではなかったのかもしれない。)
    ジャック:……そこの棚にある油絵を見せてください。この前来た時も気になったものです。
    自分:(うちで一番売れ行きが悪い商品だ。何が描かれているのか誰にも分からない。)
    ジャック:ふむ……悪くない。この絵を包んでください。インスピレーションを引き出してくれるかもしれません。新作の誕生はそう遠くなさそうだ。
    ジャック:ああ、忘れるところでした……液体のりをくれませんか?新作には小さな「おまけ」があるのです。
    ◆回答1:依頼を完了する
    自分:はい、もちろんです。少々お待ちください。
    ジャック:いいですね、深夜にしては優秀なサービスです。
    ジャック:では、私はそろそろ。ああ、寒い。外の冷たい風の中を通らなければ……
    ジャック:(客がお店から立ち去りました)
    評価:おもしろい店員がいる。良い商品も見つけられた。今のところ、申し分はない。
    ◆回答2:依頼を断る
    自分:申し訳ございません、液体のりは用意しておりません。
    ジャック:そうですか。あなたのサービス精神を買い被っていたようです。
    ジャック:次に会う時はできる限り紳士的に振舞いましょう。あなたへの印象はかなり悪くなってしまいましたが。
    ジャック:(客がお店から立ち去りました)
    評価:プレゼントショップとしては少し準備不足だ。

  • 3回目
    ジャック:こんばんは、夜間当直の哀れな店員さん。
    自分:こんばんは、スランプに陥った芸術家様。
    ジャック:……馴染み同士の無礼講も一種の楽しみ、ですね?
    ジャック:見てください、今日はこれを持って来たんです。
    自分:絵……ですか?
    ジャック:もっとじっくり。
    自分:……この店の景色じゃないですか!すごい、お客様やうちの店長まで。
    ジャック:ここ数日、このお店の前を通りかかってはこっそり観察し、絵に人物を付け加えたのですよ。
    ジャック:初めて出会った時の言葉を取り消しましょう。ここはまるで乗換駅のような、とても良いお店だ。
    自分:乗換駅?
    ジャック:そう。人々はここでプレゼントを買い、「愛」に対する理解を語り合う。ここは祝日特有の、しかし祝日に留まらない、「愛」が乗り換えを行う場所なのです。
    自分:……回りくどいですね。
    ジャック:とにかく、私は感謝しているのですよ。新年一発目の作品でもあるこれを、あなたに差し上げようと思いまして。
    自分:でも、私の姿が描かれていませんけど……
    ジャック:ああ!それはあなたの視点を真似たからです。あなたは「深夜に困った人を助ける」可愛い店員だとおっしゃっていましたから。物語の主役に相応しいかと。
    ジャック:そうそう、絵の後ろにあなたへのメッセージも貼っておきました。
    自分:ありがとうございますーー「良い祝日を。ジャックより。」これだけですか?
    ジャック:十分すぎるほどです。芸術家直筆の祝福をそう易々と人に贈るわけにはいきませんので。
    ジャック:正直、あなたにはお礼を言わなければなりません。実は私、少々厄介な「問題」を抱えておりましてね。無意識に他人に迷惑をかけてしまうと分かった時から、家族は私を滅多に家から出さなくなりました。
    ジャック:自我を保てるうちに、己の絵に素敵な何かを付け加えたいといつも願っていたのです。
    ジャック:……そしてあの日、寒さに凍え死んでしまいそうな夜、私はあなたに、この店に出会い、色々なことを気づかされた。
    自分:とんでもない。お役に立てたなら、なによりですよ。
    ジャック:この店は実に居心地がいい。ここの店名ーー「真心のひと時」、まさにその通りだ。センスは評価しかねますが、何よりも真摯さが尊ばれる。
    ジャック:今回は収穫の多い祝日を過ごせました。しばらくは創作のために閉じこもり、得たものの整理を行わなければ。
    ジャック:そろそろ時間ですね。帰る前に、熱いお茶をもう一杯いただけますか?
    ◆回答1:依頼を完了する
    自分:はい、もちろんです。少々お待ちください。
    ジャック:心まで温まるお茶で、この素晴らしい一夜を締めることができました。
    ジャック:もう私たちは友達ですよね?
    ジャック:あなたと出会えて良かった、友よ。それでは、今日も良い夢を。
    ジャック:(客がお店から立ち去りました)
    評価:真夜中のサプライズのような店だった。画家として、今後はこの店の宣伝に力を貸そうと思う。
    ◆回答2:依頼を断る
    自分:私のお茶は不味いとおっしゃっていたではありませんか。
    ジャック:おや、自覚があったのですね。
    ジャック:ですが、遺憾を残したまま客を帰らせる方がもっと良くないのでは?
    ジャック:(客がお店から立ち去りました)
    評価:商品は良かったけど、遺憾を残したままお客さんを帰すべきではないと思う。

コイン型チョコレート(探鉱者)

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  • 1回目
    ノートン・キャンベル:誰かいるか?
    自分:何をお求めでしょう?
    ノートン・キャンベル:展示棚にある金貨、あれを2箱くれ。えっと、支払いはツケで。
    自分:金貨?ああ、コイン型チョコレートのことですね。
    ノートン・キャンベル:……チョコレート?
    自分:はい、チョコレートをコインの形にしたものです。美味しいのはもちろん、見た目もキラキラしていておもしろいでしょう?
    ノートン・キャンベル:本物ならあんなに安いはずないと思ったんだ。ふん、やっぱり商売人は皆噓つきだ。
    ノートン・キャンベル:……でも、無料のコーヒーくらいはあるだろう?
    自分:少しお待ちください。淹れてまいりますね。
    ノートン・キャンベル:いいか、無料のだぞ。早くしろ、急いでいるんだ。
    ノートン・キャンベル:それから無料のパンと、無料のソーセージも……今日は寒すぎる。何なんだ、この天気は!
    自分:(色々無料のものを頼まれたけれど、とりあえずコーヒーを1杯出そう。)
    ◆回答1:依頼を完了する
    自分:分かりましたよ……すぐにお出しします。ここはレストランではありませんが。
    ノートン・キャンベル:悪くないサービスだ。よし、機嫌が良い時にまた来てやろう。
    ノートン・キャンベル:天気も悪けりゃ、気分もどん底だ。イカれちまいそうなこんな日は、食う物があることだけが唯一の慰めだな。
    ノートン・キャンベル:もう行く。チョコレートで騙したことはもういい……そうだな、気が向いたらまた来よう。
    ノートン・キャンベル:(客がお店から立ち去りました)
    評価:サービスはまあまあだった。パンがもっと柔らかかったら良かったんだが。
    ◆回答2:依頼を断る
    自分:申し訳ございません、今は熱いお茶くらいしか用意がなくて。
    ノートン・キャンベル:こんなデカい店なのに、茶がたった1杯しか出ないのか!
    ノートン・キャンベル:そうか、ケチな奴め。やっぱり金持ちは皆同じだな……
    ノートン・キャンベル:ふん。腹が膨れて力がある時に、チョコで俺を騙したことを謝ってもらおう。
    ノートン・キャンベル:(客がお店から立ち去りました)
    評価:ケチな店だ、食べ物すら置いてないのか!

  • 2回目
    ノートン・キャンベル:おい、誰かいるか?
    自分:またあなたですか?
    ノートン・キャンベル:あなたじゃない、ノートン・キャンベルだ。商売の調子を見に来てやったぞ。
    自分:えっと……また無料のパンとコーヒーでしょうか?
    ノートン・キャンベル:その通り。
    自分:(コーヒーを淹れる)このギフトショップをレストラン扱いしたのはあなたが初めてですよ。
    ノートン・キャンベル:ふん、認めろ。俺以外が来てもお前の商品は売れない。バレンタインなんざ信じている奴は消費主義に洗脳されたバカばかりだ。
    自分:……うちの店でそういう話はお控えいただけると。あなたは祝日を祝ったり、プレゼントを買ったりしないのですか?
    ノートン・キャンベル:「プレゼント」なんて、滅多に使わない単語だ。祝う?ふん、俺は近くの坑道で働いている。夜もバーで洗い物をしなければならない。
    ノートン・キャンベル:バーのオーナーは酒ばかりで飯は出さない。いつも空腹のまま帰る羽目になるんだ。
    ノートン・キャンベル:祝日なんて、いつまでも洗い終わらないコップが増えるだけの日だ。俺に何の関係がある?
    自分:そうですか、それは大変そうです。
    自分:分かりました。このチョコレートを差し上げましょう。私からのプレゼントだと思ってください。
    ノートン・キャンベル:ああ、あのコイン型チョコレートか?良さそうに見えるが、食べてみると苦いな。俺の生活そのものみたいだ。
    自分:(小声)大変そうですね……でも、何事も捉え方ですよ。いいことなんて、毎日欠かさず起きているはず。例えば、今日のチョコレートとか。
    ノートン・キャンベル:やめてくれ。俺の暮らしを経験したこともないくせに、ポジティブになれとかいいかげんだ。
    ノートン・キャンベル:チョコレートはありがたくいただくが、お前は俺を憐れんでいるだけだ。
    自分:……
    ノートン・キャンベル:待てよ、今何時だ?くそ、もうすぐ遅刻じゃないか。次の仕事があるのに。
    ノートン・キャンベル:早くしろ、無料のパンをもう1つ寄越せ。
    ◆回答1:依頼を完了する
    自分:そうですか……はい、無料のパンです。
    ノートン・キャンベル:ん?このパン、ちょっと硬いな……
    ノートン・キャンベル:だが、態度自体は悪くない。十分満足している。
    ノートン・キャンベル:さて、そろそろ帰るか。機会があったらまた会おう。
    ノートン・キャンベル:(客がお店から立ち去りました)
    評価:サービスはまあまあだった。パンがもっと柔らかかったら良かったんだが。
    ◆回答2:依頼を断る
    自分:もうない
    ノートン・キャンベル:商売の話ならペラペラと喋るくせに、食べ物を要求すると首を横に振る。
    ノートン・キャンベル:どうやら、チョコでも食って凌ぐしかなさそうだな。
    ノートン・キャンベル:こんな店、二度と来てたまるか!
    自分:(何かを買ってから言ってほしい……)
    ノートン・キャンベル:(客がお店から立ち去りました)
    評価:店員の態度は悪くなかったが、パンの1つもくれないとは!

  • 3回目
    ノートン・キャンベル:……くそったれの天気め!
    自分:いらっしゃいませ、今日は寒いですね。ご機嫌がよろしくないようで?無料のパンでも――
    ノートン・キャンベル:いい、夕食は食べてきた……ハックション!
    ノートン・キャンベル:お前は祝日を祝いに行かないのか?
    自分:私は仕事があるので――この仕事は好きですし。
    ノートン・キャンベル:仕事が好き?はっ、変わったやつだ。
    自分:あなたはなぜずっと働いているのですか?
    ノートン・キャンベル:貧しいからだよ、他に理由なんか……ハックション!
    ノートン・キャンベル:街のカラーライトを見たか?それにショーウィンドウのプレゼント、店で香りを放つ食べ物……
    ノートン・キャンベル:あれは全部、俺とは無縁のものだ。汗水流して3つも仕事を掛け持ちしていても、硬い黒パンにしかありつけない。
    ノートン・キャンベル:祝日なんて、期待は……ハックション!そうだな――空から金持ちが降ってきて、俺にバレンタインのごちそうを奢ってくれるって言うなら話は別だが。
    自分:……
    ノートン・キャンベル:なぜ喋らないんだ?見せかけだけの同情でもしているのか。
    自分:あなたに熱いお茶を淹れないとな、と思っていました。
    ノートン・キャンベル:……ふん。
    自分:少しはよくなりましたか?
    ノートン・キャンベル:まあいい、前言撤回しよう。お前はわざとらしい同情を見せたりしないが、誰もがお前のように親切なわけではない。
    自分:プレゼントや食事だけが祝日のすべてではありませんよ――愛を伝えるのはもちろん、羽を伸ばしたり、楽しいことをしたり、このひと時を刻むための時間でもあります。
    ノートン・キャンベル:……俺は親父みたいに、死ぬまであの坑道で働くのはごめんだ。あいつは一生、この日の存在なんて知らなかっただろう。
    自分:だから、希望を持ってください。望むだけなら害はありません、タダなんですから。
    ノートン・キャンベル:……祝日だから、バーは今日営業していないんだ。報酬が1日分減った。
    自分:でも、久々に休める。そうでしょう?今夜は風が強いですが、見てください。外のカラーライトが風に揺れて、綺麗に瞬いているではありませんか。
    ノートン・キャンベル:……いいだろう。ごちそうはないが、熱いお茶も悪くない。
    ノートン・キャンベル:コイン型チョコレートを包んでくれ。おまけがあるといいな、無料のパンとソーセージをいくつか……
    ◆回答1:依頼を完了する
    ノートン・キャンベル:コイン型チョコレートを包んでくれ。おまけがあるといいな、無料のパンとソーセージをいくつか……
    自分:はいはい、無料のおまけです。どうぞ。
    ノートン・キャンベル:感謝する。ある意味、お前には救われたよ。本当だ。
    ノートン・キャンベル:少なくとも今日は、腹を満たせて、暖かい部屋の中でお前と話ができた。
    ノートン・キャンベル:少しは希望を持ってもいいのかもしれない。
    ノートン・キャンベル:このチョコはお前に……良い祝日を。おやすみ。
    評価:この店の茶や食べ物、それとおまけの品が気に入った。機会があればまた来よう。
    ◆回答2:依頼を断る
    自分:商品を買ってくれたのは嬉しいのですが、さすがにこれ以上のおまけは……
    ノートン・キャンベル:……おまけはないのか?じゃあ、返品させてもらうぞ。
    ノートン・キャンベル:いいだろう。お前はもう十分、俺を慰めてくれた。
    ノートン・キャンベル:どうやって過ごしても1日は1日だ。楽しく過ごせば、もしかすると多少は長生きできるかもな。
    ノートン・キャンベル:チョコは美味しかったよ。これで俺も祝日を過ごせ――ああそうだ、お前も良い祝日を。
    ノートン・キャンベル:おやすみ。
    自分:(客がお店から立ち去りました)
    評価:おまけがない、おまけがない、おまけがない。この理由だけでもう二度と来たくないな。

ハート形チョコレート(患者)

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  • 1回目
    自分:こんばんは!何をお求めでしょうか?
    エミール:……
    エミール:プレゼント。
    自分:どのような相手に贈るものですか?
    エミール:エダ。
    自分:えっと、エダとはあなたの……?
    エミール:……医者。彼女は俺の医者だ。俺を気にかけてくれている。
    自分:(お医者さんにバレンタインのプレゼント?珍しい。)
    自分:そうですか?彼女が好きなものはご存じですか?スノードーム?チョコレート?造花の花束?あ、この油絵なんてどうでしょう?
    エミール:ま、待て。分からない。エダは、俺のことが一番好きだと言っていた。
    自分:おやおや……
    自分:でしたら、何を贈っても喜んでくれますよ。例えば、このハート型のチョコレート。恋人への贈り物に最適です。最後の1箱なので、割引しておきましょう。
    エミール:……
    エミール:わるい、お金が足りない。
    自分:では、日を改めてもらわなくては。
    エミール:と、取っておいてほしい。まだ売っていらら、機会を作ってまた来る。
    エミール:バレンタインは好きな人にいいものを贈る日だと聞いて……だから、エダに一番いいものを用意しておきたくて。
    自分:素敵ですね!お力になれることがあれば、何なりと仰ってください。
    エミール:それから、手伝ってほしいことが……
    エミール:封筒が欲しい。エダへの手紙を入れるための。
    ◆回答1:依頼を完了する
    エミール:ありがとう。エダはきっとこの手紙を気に入ってくれる。
    エミール:これも俺のプレゼントの一部だから……
    エミール:(客がお店から立ち去りました)
    評価:店員が良かった。また来る。
    ◆回答2:依頼を断る
    自分:申し訳ございません、ちょうど封筒を切らしておりまして。
    エミール:そうか……ならいい。
    エミール:迷惑をかけてはいけない……分かった、ありがとう。
    エミール:自分で探してみる。
    エミール:(客がお店から立ち去りました)
    評価:チョコが綺麗だった。

  • 2回目
    自分:いらっしゃいませ!
    エミール:こんにちは。金を持ってきた。おすすめ棚にあるチョコレートを取ってくれ。
    自分:問題ありませんよ!
    エミール:エダが気に入ってくれるといいが……
    自分:あの……失礼ですが、エダさんとあなたは恋人同士ですか?仲睦まじい様子なので。
    エミール:ああ。エダはエミールが一番好きで、エミールもエダが一番好きだ。俺は彼女からたくさんもらった。食べ物、住処……治療もそうだ。
    自分:なるほど。あなたのお医者さんだとおっしゃっていましたね?
    エミール:ああ。でも、隣町に引っ越したから、今の彼女は教師だ。でも、医者でもある。
    エミール:(警戒)それを聞いてどうする?
    自分:……いえ、ご自分で話されたのではありませんか。
    エミール:なら、君はエダが俺のプレゼントを気に入ってくれると思うか?プレゼントも祝い事もよく知らないし、本当は愛についても分かっていない。ただ、俺は彼女のことが好きで、喜んでもらいたいことだけは分かる。
    エミール:エダは俺のためにたくさんのものを失った。恩を返したい……チョコレートでは、足りないだろうか。
    自分:誰かに尽くすのは、見返りを求めているからではありません。相手が喜んだり、元気になる姿を見たいからですよ。
    自分:エミールさんがエダさんにプレゼントを贈るのも、見返りが欲しいからではないでしょう?
    エミール:……少し、分かった気がする。
    エミール:あの、紙とペンを貸してくれないか。手紙の内容を少し変えたい……
    ◆回答1:依頼を完了する
    エミール:ありがとう、エダはきっと喜んでくれる。
    エミール:いくつか彼女に言いたいことを思いついた。
    エミール:これはサプライズの一部だ。
    エミール:(客がお店から立ち去りました)
    評価:チョコが綺麗だった。エダが気に入ったら嬉しい。感謝している。
    ◆回答2:依頼を断る
    自分:申し訳ございません、店に置いてあったはずの紙とペンが見つからなくて。
    エミール:……そうか、本当に見つからないのか?
    エミール:いい。帰ってから……自分でやる。エダに見つからなければいいが……
    エミール:(客がお店から立ち去りました)
    評価:紙とペンすら置いてないのか?

  • 3回目
    自分:こんばんは!
    店長:こんばんは!
    エミール:……君は?
    店長:この店の店長、エマだよ。私にできることはある?
    エミール:俺……その……エダから、手紙を預かってきた。
    自分:ん?表彰状?お金も入ってますね。
    自分:「エミールに手を貸してくれてありがとう。実は今、一人で買い物に行く能力を鍛えさせているの。」
    自分:「今回の実験は大成功よ。彼に何を教えてくれたのかは分からないけれど、プレゼント以上に彼の手紙に感動したわ。」
    自分:「とても美味しいチョコレートだった。今度時間ができたら、改めてエミールと一緒にお邪魔させて。」
    自分:「それと、チョコレートをもう1つ彼に渡してほしいの。お礼ではなく、私からの愛のご褒美として……」
    店長:わあ。
    自分:わあ。
    エミール:……わあ。
    店長:はいどうぞ、エダさんからのチョコよ。それで、手紙にはなんて書いたの?
    エミール:……愛していると伝えた。恩を返すだけではなく、彼女がプレゼントを受け取った時の笑顔が見たいと。
    自分:おや、その話、聞き覚えがありますね。ならこのチョコは私のおかげでもあるでしょう、私もいただいても?
    エミール:ダメ!
    店長:いいなぁ、やっぱりバレンタインは恋人同士のやり取りを見るのが一番幸せね。
    「愛」の物語を、そしてプレゼントで思いを伝え合う姿を見られるのが、プレゼントショップを経営する醍醐味でもあるし。
    店長:お幸せに~!
    エミール:あ、ありがとう。チョコレートを包んでくれ……エダと一緒に食べる。
    エミール:それからピンク色の包装紙と、カラーペンはないか。
    ◆回答1:依頼を完了する
    自分:問題ありませんよ!
    エミール:ありがとう、エダはきっと喜んでくれる。
    エミール:えっと、この手紙を君たちに……
    エミール:今書いた。こっち描いた2人の絵は、俺とエダ。
    エミール:俺たちからの、祝福。
    エミール:(客がお店から立ち去りました)
    評価:良い店だ、何度も手を貸してくれた。俺もエダも、「真心のひと時」が好きだ。
    ◆回答2:依頼を断る
    自分:少々お待ちください……どこだったか……残念、紙とカラーペンを切らしてしまったようです。
    エミール:あ、な、ならいい。十分だ。
    エミール:どうお礼を言ったらいいか。
    エミール:君たちのことは日記に書いておく。良い祝日を。
    エミール:(客がお店から立ち去りました)
    評価:ちょっとした問題もあったけれど、店員と店長が根気強く私に手を貸してくれたわ。ありがとう。

スノードーム(玩具職人)

スノードーム.jpg

  • 1回目
    自分:いらっしゃいませ!
    アニー・レスター:こ、こんにちは。
    自分:いらっしゃいませ、何をお求めですか?
    アニー・レスター:……
    アニー・レスター:……(少女は緊張気味に指を交差させている)
    自分:プレゼントを購入されますか?相手は友人?恋人?それとも……
    アニー・レスター:……分からないわ。
    アニー・レスター:ここが暖かそうだったから、気になって入っただけなの。
    自分:問題ありません。寒い夜は身を寄せる場所が必要です。暖かいお茶を淹れてまいりますので、少々お待ちください。
    アニー・レスター:ありがとう。
    アニー・レスター:……ここの商品は素敵ね。でも、私には贈る相手がいないわ。
    自分:では、自分に贈るというのはいかがでしょうか?
    自分:本日のおすすめ、スノードームがあなたにぴったりですよ。ご覧ください、中の景色が可愛らしいでしょう。
    アニー・レスター:自分に買ってもいいの?私、てっきりプレゼントは、愛する誰かにしか贈ってはいけないものなのかと。
    自分:もちろんですよ。自分だって愛する対象となり得ます。愛、暖かみ、喜び。これは必ずしも他人の身から得なければならないということはありません。
    自分:カウンター越しにあなたと会話できた今夜も、私にとっては中々素敵な夜と言えますよ。
    アニー・レスター:じゃあ、このスノードームを包んでくれないかしら?できれば、クマが描かれた包装紙がいいわ。
    ◆回答1:依頼を完了する
    自分:問題ありませんよ!
    アニー・レスター:ありがとう。私はアニー・レスター。また会える日を楽しみにしているわ。
    アニー・レスター:(客がお店から立ち去りました)
    評価:いいお店。可愛い商品がたくさん並んでいたわ。また来ようと思う。
    ◆回答2:依頼を断る
    自分:申し訳ございません。お求めの包装紙は用意がないようです。
    アニー・レスター:そう。ごめんなさい、面倒だったわよね……
    アニー・レスター:クマの包装紙なんて、玩具屋にしかないわよね……
    アニー・レスター:(客がお店から立ち去りました)
    評価:包装紙の種類がもう少し豊富だったら嬉しい。

  • 2回目
    アニー・レスター:こんにちは。
    自分:いらっしゃ……ああ、またお会いしましたね!
    アニー・レスター:この前のスノードーム、とても気に入ったわ。
    アニー・レスター:揺らしてみると、雪がドーム中を舞って、人形の女の子が雪の中でプレゼントを抱えていてーー
    自分:綺麗でしょう?あなたはその女の子に似ている気がして。
    アニー・レスター:ありがとう、でも……私は今まで、プレゼントを受け取ったことがなかったの。
    アニー・レスター:実は私も、昔は町で小さな玩具屋を開いていたのよ。
    アニー・レスター:祝日が迫ると、いろんな人がプレゼントを選びに来ていたわ。子どもを連れた夫婦だったり、身を寄せ合う恋人だったり。
    自分:はい、まさにこの時期ですね。
    アニー・レスター:当時、私はたくさんの人たちにプレゼントを選んであげたけれど、誰からもらったことは一度たりともなかった。
    アニー・レスター:結局、私の玩具屋は店じまいすることになって。お父さんには、他人の注目を得られると期待してはならない、私は注目されるに値しないと言われたわ。
    アニー・レスター:……でももしあの時、私に小さなスノードームがあったなら、少しは違う気持ちになれていたかもしれない。
    アニー・レスター:……
    自分:……お父さんの話には同意しかねますが、スノードームでしたら、今のあなたが持っているではありませんか。
    自分:少しお待ちください。熱いお茶を淹れてまいりましょう。
    アニー・レスター:ありがとう。できればーー角砂糖を2つ入れてくれないかしら?
    ◆回答1:依頼を完了する
    自分:問題ありませんよ!
    アニー・レスター:暖かい夜をありがとう。
    アニー・レスター:私、昔からお茶に角砂糖を2つ入れるのが好きだったの。子どもの味覚だって言われることもあったけれど、全部が甘くなるのは悪いことじゃないでしょう?
    アニー・レスター:おやすみなさい。あなたの日常も甘い味で満たされることを願ってるわ。
    アニー・レスター:(客がお店から立ち去りました)
    評価:いいお店。可愛い商品がたくさん並んでいたわ。また来ようと思う。
    ◆回答2:依頼を断る
    自分:申し訳ございません、ちょうど角砂糖を切らしてまして。
    アニー・レスター:……そう、構わないわ。
    アニー・レスター:私、昔からお茶に角砂糖を2つ入れるのが好きだったの。子どもの味覚だって言われることもあったけれど、全部が甘くなるのは悪いことじゃないでしょう?
    アニー・レスター:なら、私はいつになったら大人になれるのかしら……
    アニー・レスター:(客がお店から立ち去りました)
    評価:ごめんなさい……やっぱり角砂糖入りのお茶がよかった。

  • 3回目
    アニー・レスター:まだ仕事中なの?
    自分:はい、祝日期間中は店にいなければならないので。ですが本日はーー
    店長:こんにちは、このお店の店長です!今日は私も店番なんだ。
    アニー・レスター:こ、こんにちは。実は、今日はお礼を言いに来たの。
    アニー・レスター:帰って頭の中を整理していたら、あなたとの会話のおかげで、考えが少し変わっていたことに気づいたから。
    アニー・レスター:ーーだ、だから私、もっともっとスノードームを買おうと思って!部屋が埋まるくらい、たくさん。
    自分:……え?
    アニー・レスター:他の人からプレゼントをもらうことがなくても、こんな日に自分で自分のプレゼントを買うことしかできなくても。誰にも愛されなくてもーー
    アニー・レスター:ありったけのプレゼントで、自分を慰めてあげることはできるーー
    店長:プレゼントで自分の心を埋めるってこと?失ったものが多いほど、多くのものを集めたくなるってよく言うけど……
    アニー・レスター:私のお母さんは、私が生まれた時に亡くなったの。だからお父さんは、私をお母さん本人として育てた。
    アニー・レスター:途方もなく長い時間をかけて、私はお父さんの厳しさが愛によるものではなく、私がお母さんのようになれないからだと理解したわ。
    アニー・レスター:その後も私を愛していると言ってくれた人が現れたけれど、結局嘘。 あの男は利益のために愛を装っていただけだった。
    アニー・レスター:ほらね。親愛も恋愛も、私の前ではなんの効果も成さなかった。他人の真心を受け止める資格なんて、私にはないんだわ。
    店長:うちの店名を覚えてる?
    自分:「真心のひと時」。
    自分:アニー、あなたは優しすぎるとでも言うべきでしょうか。 善良な人間は他人の過ちに影響されやすく、過度に責任を感じ、不必要な反省を繰り返すことがあります。
    自分:他人に裏切られたとしても、自分に対して自信を持ち、常に自分を愛してあげるべきです。楽しかった記憶を思い出してみてください。必ずどこかにあるはずですよ。
    アニー・レスター:……玩具屋を経営していた時、お客さんにプレゼントを選んであげると、笑顔でお礼を言われたわ。
    自分:それはあなたの優しさと可愛らしさが、愛されるに値するからです。自分へのプレゼントは「慰め」なんかではありません。優秀な自分へのご褒美なのです。
    自分:努力をした愛らしい自分を労い、1年、また1年と時を過ごしていく中で、いつか心を開ける友人に出会えることを信じ続けてください……
    自分:このような祝日で孤独を味わっている人は誰かに見捨てられたわけでも、本人に価値がないわけでもありません。人々は皆、より自由に自分を愛する資格を持っています。
    アニー・レスター:……
    店長:アニー。今の言葉を聞いても、まだスノードームが欲しいって思う?
    アニー・レスター:……そうね、あと1つあれば十分かもしれないわ。スノードームを1つ、クマの模様の包装紙でお願い。
    ◆回答1:依頼を完了する
    自分:問題ありませんよ!
    アニー・レスター:丁寧に包装してくれてありがとう。これはあなたに。
    アニー・レスター:今日は新しいものを学べた気がするの。「愛」の意味についても、少し知れたと思うわ。
    アニー・レスター:良い祝日を。真心をありがとう。おやすみなさい。
    アニー・レスター:(客がお店から立ち去りました)
    評価:とても暖かいお店だった。ここの店員と店長に感謝する。また出会えますように。
    ◆回答2:依頼を断る
    自分:申し訳ございません、アニー様。ちょうどクマの包装紙を切らしておりまして。
    アニー・レスター:……な、なら構わないわ。
    アニー・レスター:本当は大好きなクマの包装紙が良かったのだけれど……これでも十分だから!
    アニー・レスター:これはあなたに。大事なことをたくさん、教えてくれたから。
    アニー・レスター:これからはもっと大人の角度から自分を見つめられる気がするわ。
    アニー・レスター:良い祝日を。そして、素敵な夜を。おやすみなさい。
    アニー・レスター:(客がお店から立ち去りました)
    評価:ほんの少し残念だったけれど、サービスは十分だった。ありがとう。


蝶のブローチ(ポストマン)

ブローチ.jpg

  • 1回目
    自分:こんばんは、いらっしゃいませ!
    ビクター・グランツ:……
    ビクター・グランツ:こ、こんばんは。
    自分:何をお求めでしょう?
    自分:花束からバレンタインの玩具、限定版ハート型チョコレートボックスまで、当店は様々なプレゼントを取り扱っておりますよ。
    ビクター・グランツ:……
    ビクター・グランツ:僕は、その……
    ビクター・グランツ:他の人の代わりに買いに来たんだ。
    自分:(客は明らかに緊張している。)
    ビクター・グランツ:僕の依頼人が、蝶の形をしたブローチが欲しいって……
    ビクター・グランツ:丁度展示棚で見かけて。
    自分:問題ありません。包みましょうか?
    ビクター・グランツ:う、うん。お願いします。
    自分:はい。少し時間がかかりますので、ぜひしばらく店の中を見て回ってください。
    ビクター・グランツ:……
    ビクター・グランツ:……いいお店だね。
    自分:ええ、バレンタインのためにわざわざ内装を凝らしているのですよ。テープ、風船、花などで。
    ビクター・グランツ:こういうの、すごく好きだ。綺麗なプレゼントボックスとか、封筒とか……
    自分:中身の分からないものが好きなのですか?
    ビクター・グランツ:う、うん。こういう祝日も好きだよ。
    ビクター・グランツ:僕はポストマンなんだ。こういう日は色んな手紙を届けてる。
    ビクター・グランツ:封筒はピンク色だったり、香りがついていたり。
    自分:……ブローチ、包めましたよ!
    ビクター・グランツ:あ、ありがとう。カードを1枚添えてくれないかな?
    ビクター・グランツ:「美智子さんへ」で。
    ◆回答1:依頼を完了する
    自分:もちろん。
    ビクター・グランツ:ありがとう。手紙を配達していたから、手が凍えていたんだ。
    ビクター・グランツ:これを美智子さんに贈れば、きっと喜んでくれる……
    ビクター・グランツ:(客がお店から立ち去りました)
    評価:サービスが良いし、店員も優しい。
    ◆回答2:依頼を断る
    自分:紙とペンをお渡しするので、ご自分で書くのはどうでしょう。
    ビクター・グランツ:ご、ごめんなさい!迷惑だったかな。
    ビクター・グランツ:僕の手は、配達で凍えてしまっていて……
    ビクター・グランツ:でも、問題ないよ!後で自分で書くから!ありがとう。
    ビクター・グランツ:(客がお店から立ち去りました)
    評価:品揃えがいいお店。

  • 2回目
    自分:こんばんは!この間のポストマン様ですね。
    ビクター・グランツ:ど、どうも。
    自分:外は寒いですね。また配達で手が凍えていませんか?熱いお茶でもいかがですか?
    ビクター・グランツ:……ありがとう、いただきます。
    自分:……(お茶を淹れる)
    ビクター・グランツ:……
    自分:……おや?何の音でしょう。
    自分:聞こえませんか?子犬の鳴き声のような。
    ビクター・グランツ:……あ、あれは僕の配達犬、ウィックだ。
    ビクター・グランツ:僕が屋内に入った時は、彼が僕の代わりに手紙を見張ってくれていて。今頃、大人しく入口で待っているよ。
    ビクター・グランツ:そうだ。今日はカードを買いに来たんだ。
    自分:バレンタインのカードですね?いろんなデザインがありますし、好きな飾りも選ぶこともできます。どちらがよろしいですか?
    ビクター・グランツ:えっと……よく分からない。他の人の代わりに買うんだ。
    ビクター・グランツ:一人暮らしの女性で、夫へカードを贈りたいみたいで。もうずいぶん長い間会えていないらしくて。
    自分:では、ピンクのカードに花の装飾がよろしいかと。
    自分:この前の蝶のブローチもその女性に買ったのですか?ポストマンはお使いのような仕事でチップを稼ぐことがあるのでしょうか?
    ビクター・グランツ:……いや、チップとかではなくて、これは僕の個人的な趣味なんだ。
    ビクター・グランツ:僕は自分の仕事が大好きだし、他人の役に立つのも好きで。手紙や代わりに買ったプレゼントを届けると、お客さんの色んな表情を見ることができるから。
    ビクター・グランツ:手紙とプレゼントには、それぞれの思いが託されているから……
    ビクター・グランツ:すごく素敵なんだ!
    自分:なるほど。わかりますよ、その気持ち。では、あなた自身はどうなのです?誰かに手紙を出したことは?
    ビクター・グランツ:ぼ、僕が他の人に?それはほとんどないな。
    ビクター・グランツ:祝日は好きだし、祝日の手紙も好きだけど……僕は手紙を書く相手がいないし、誰からももらえないんだ。
    ビクター・グランツ:でも、この手紙やプレゼントがあるから、僕の祝日に参加する権利を得られた。
    ビクター・グランツ:……そ、そうだ。カードをください。次の手紙の配達に行かないと。
    自分:はい、お役に立てたら幸いです。
    ビクター・グランツ:あと、できれば、ピンク色の封筒が欲しくて……
    ◆回答1:依頼を完了する
    自分:もちろん。ピンクの封筒はこのカードにピッタリですから。
    ビクター・グランツ:ありがとう!
    ビクター・グランツ:良い夜を……
    ビクター・グランツ:(客がお店から立ち去りました)
    評価:商品も内装も綺麗だった。
    ◆回答2:依頼を断る
    自分:申し訳ございません、ピンクの封筒は売り切れてしまいました。
    ビクター・グランツ:あ、そ、そっか。
    ビクター・グランツ:分かってるんだ。皆はいつも……いつも忙しそうにしてるから……
    ビクター・グランツ:大丈夫、封筒は自分で探すよ。ポストマンだし……
    ビクター・グランツ:(客がお店から立ち去りました)
    評価:プレゼントショップなら、包装紙や封筒は常備しておくべきじゃ……?

  • 3回目
    ビクター・グランツ:こんにちは。
    自分:こんにちは。またお会いしましたね、ポストマン様。いつも遅くまで働いているのですね。
    ビクター・グランツ:今日は仕事じゃないんだ。ちょっと……様子を見に。
    自分:それは良かったです。丁度熱いお茶でも飲みながら、誰かとお喋りしたい気分だったので。
    ビクター・グランツ:……う、うん。
    自分:アハハ、相変わらず恥ずかしがり屋なようで。
    ビクター・グランツ:……よく言われる。
    自分:口数が少なく、聞き上手な方は好かれやすいものです。こんな夜を友達と共に過ごさなくて良かったのですか?
    ビクター・グランツ:いや……仕事をしていた方がいい。僕はこの仕事が好きなんだ。
    ビクター・グランツ:こういう祝日前後は、鞄に入りきらないほどの手紙を送らなければならないんだ。数日夜通しで送り届けたよ。
    ビクター・グランツ:でも、全部届けた後は、空っぽになった鞄にモヤモヤしてしまう。
    自分:つまり、寂しいのですか?
    ビクター・グランツ:分からない。もう、ずっとこうなんだ。
    ビクター・グランツ:一人で手紙を出して、一人で家に帰る。でも幸い、僕には最高の相棒ーー世界一の配達犬、ウィックがいる。
    自分:では、ウィックもここへ招きませんか?犬用のお菓子を用意しますよ。
    ビクター・グランツ:(落ち込む)今日は……ウィックまで隣の子犬と遊びに出かけたんだ!仕事もないから、邪魔できなくて。
    自分:なるほど。やはり寂しかったんですね。
    ビクター・グランツ:祝日は好きだ、本当に。人々が祝福し合い、綺麗なカードを贈り合う。
    ビクター・グランツ:でも、人に注目されるのは苦手だし、うわべだけの社交辞令や噓は嫌いだ。
    自分:……では、来年のバレンタインもうちへ来るといいでしょう。
    ビクター・グランツ:え?
    自分:ここの店名を覚えていますかーー真心のひと時です。
    自分:深夜になると、人は昼間の仮面を一度脱ぎ捨て、嘘偽りなく振舞います。ここでなら、色々な人の真心に触れることができるんです。
    自分:人に会いたくないのなら、皆のカードに祝日限定記念スタンプを押したり、多種多様な祝日の手紙を整理しましょうよ。
    ビクター・グランツ:か、考えておく。
    ビクター・グランツ:ありがとう……か、感激しているよ。
    ビクター・グランツ:誰かと一緒に過ごしたのは、本当に久しぶりなんだ。それに、手紙やカードたちともっと一緒にいられる機会を設けてくれるなんて。
    ビクター・グランツ:……ありがとう!
    自分:どういたしまして!
    ビクター・グランツ:良い祝日を。僕にとって最高の祝日だった。
    ビクター・グランツ:も、もし良ければ、カードを1枚書いてもいいかな?
    ◆回答1:依頼を完了する
    自分:もちろん。いつでもどうぞ!
    ビクター・グランツ:ありがとう。実は、この手紙は君へのものなんだ。
    ビクター・グランツ:君のおかげで、手紙を出したい相手を見つけることができた。もしよければ……ほ、本当の、友達になりたいな。
    ビクター・グランツ:良い祝日を、私の可愛い店員さん。
    ビクター・グランツ:(客がお店から立ち去りました)
    評価:来年は「真心のひと時」に手伝いに来たい。本当にありがとう!
    ◆回答2:依頼を断る
    自分:今日のカードはもう品切れで……
    ビクター・グランツ:あ、じゃ、じゃあいいや……
    ビクター・グランツ:手紙を出したい相手が見つかったんだ。ありがとう。
    ビクター・グランツ:良い祝日を。また会える時を楽しみにしているよ。
    ビクター・グランツ:(客がお店から立ち去りました)
    評価:店は好きだけど、カードがもっと揃っていたらな。

造花の花束(納棺師)

花束.jpg

  • 1回目
    自分:こんばんは!
    イソップ・カール:……こんばんは!
    イソップ・カール:こんな時間にも人がいるなんて。
    自分:はい、私はここの店員です。
    イソップ・カール:……展示棚の花束を一つ。
    自分:お目が高いですね。こちらは特注の造花でして、決して枯れず、永遠に鮮やかさを保てるのですよ。
    イソップ・カール:紙でできてるの?枯れないって言われても……これに命なんてないだろう。
    イソップ・カール:そして命がないからこそ、永遠に鮮やかでいられる。
    自分:おっしゃる通りです。ですが、素敵な祝日のプレゼントであることには変わりありません。
    イソップ・カール:……え?
    自分:近日の祝日ムードに気付かれませんでしたか?
    イソップ・カール:僕はその……興味がなくて。
    イソップ・カール:世間は騒がしくしてるみたいだけど、僕は自分の部屋から出ないから。
    イソップ・カール:……じゃあ、ここは祝日用のプレゼントを売っているお店なのか?
    自分:いいえ、プレゼントを贈りたい、愛を伝えたいとあなたが望んだ時は、いつでも当店で商品を選ぶことができます。
    イソップ・カール:そう……僕には似合わない場所だ。
    イソップ・カール:悪いけど、僕は愛を理解できない。あれは命と同じで、いつか尽きるものだ。
    イソップ・カール:最後の終着点に辿り着けば、人々の愛も徐々に消えていく。墓場の道標のように、日に日に古びていき、色褪せていく……
    自分:重い話題ですね……
    イソップ・カール:僕の職業ゆえかもね……
    イソップ・カール:僕はイソップ・カール、納棺師だ。
    イソップ・カール:名刺をどうぞ。必要があれば、いつでも連絡して。
    イソップ・カール:……もういい時間だ。花をありがとう。よければ、白い包装紙に変えてもらえないかな?
    ◆回答1:依頼を完了する
    自分:問題ありませんよ!
    イソップ・カール:ありがとう。素敵な夜にならんことを。
    評価:悪くない
    ◆回答2:依頼を断る
    自分:このような祝日に白い包装紙は……
    イソップ・カール:そうか……おやすみなさい。
    イソップ・カール:(客がお店から立ち去りました)
    評価:サービスに向上の余地あり。

  • 2回目
    自分:いらっしゃいませ、こんばんは。ああ、納棺師様。
    イソップ・カール:こんばんは!
    イソップ・カール:この前の花、結構使いやすかったんだ。だからもう一度買いたくて。
    自分:もちろんいいですよ。
    自分:その……失礼ながら、花は何に使ったのでしょうか?
    イソップ・カール:……
    イソップ・カール:僕のお客さんが、棺桶の中に花を入れてほしいと言ってね。
    イソップ・カール:生け花はすぐに枯れてしまうから、造花を使うのは良いアイデアだった。
    イソップ・カール:命を持たないやつらでも、お客さんたちの終着点への道を飾ることはできない。
    自分:また違ったロマンが感じられますね。
    自分:そういえば、その業界にいると、人々が別れを惜しむ姿を多く目の当たりにするはずでしょう?ならば、人同士の愛をより深く理解できるはずでは?
    イソップ・カール:僕には分からない。でも、確かにここ数日は、たくさんの人が墓場に来ていたよ。花を故人の墓の前に添えて、声を上げて泣いてた。
    イソップ・カール:そして彼らは去って行く……誰かが片付けに行かなかったら、花は雨に濡れて、徐々に腐ってしまうというのに。
    イソップ・カール:来年には何人か減ってると思うけどね、再来年はもっと。
    自分:人は、新しい生活を始めなければならないものです。
    イソップ・カール:死者への愛は自分の悲しみを発散させているだけだ。墓の中に眠る者の魂はとうに終着点に辿り着いている。
    イソップ・カール:愛は忘れられ、消えてしまう。でも、魂はそうじゃない。
    自分:私は違うと思いますが。
    自分:……包めましたよ。他に必要なものはありますか?
    イソップ・カール:ありがとう。今日は花束の包装紙を黄色に変えたいんだ。
    ◆回答1:依頼を完了する
    自分:ええ、お任せください。そちらなら用意してありますので。
    イソップ・カール:丁寧なサービスをありがとう。
    イソップ・カール:この祝日については良く知らないけど、君も良い一日を。
    イソップ・カール:さようなら。
    イソップ・カール:(客がお店から立ち去りました)
    評価:綺麗な花を買えた。ありがとう。
    ◆回答2:依頼を断る
    自分:申し訳ございません、本日は白い包装紙しか残っていないんです。
    イソップ・カール:……そう?別にいいけど。
    イソップ・カール:花束が必要になったらまた来るよ。
    イソップ・カール:(客がお店から立ち去りました)
    評価:サービスに向上の余地あり。

  • 3回目
    イソップ・カール:こんばんは!
    自分:こんばんは、カールさん。
    自分:いついらっしゃるかと思っていたところですーーあれから色々考えた結果、あなたにとあるものを用意させていただきました。
    イソップ・カール:な、何?
    自分:まあまあ、そう緊張なさらず。温かいお茶でもどうぞ。
    イソップ・カール:……
    自分:実は先日、おもしろい説を耳にしまして。人は死んでも、その人がこの世に残した痕跡を消すのは難しいのだと。例を挙げるなら、文字や絵などがそうです。
    自分:作家は魅力的な物語を、音楽家はメロディーを残し、画家は筆でその目に映る美しい景色を記録するーー
    自分:そんな創作のほとんどに、愛が込められています。
    イソップ・カール:……だから?
    自分:だから、たとえ一人の人間が亡くなっても、彼がこの世に残した「愛」を消すことは難しいのです。
    自分:詩人の恋歌を読めば、彼がその文字に宿した愛を感じることができるでしょう?
    イソップ・カール:……
    イソップ・カール:確かに……そうかもしれない。
    イソップ・カール:ごめん、愛を感じる機会になんて滅多になかったから。僕の頭は死でいっぱいなんだ。
    自分:このような拙い意見でも、あなたの思考の幅を広げることができたなら幸いです。
    イソップ・カール:子どもの頃、お父さんは死への感性について教えてくれたけど、愛については語ってくれなかった。
    イソップ・カール:あの頃、僕はよく墓場で墓誌銘を眺めていたけれど、どうして人がそれを彫るのかが理解できなかったんだ。
    イソップ・カール:……話してくれてありがとう。愛は死と同じように神秘的なものだと分かったよ。
    自分:そうかもしれませんね。神秘で尊いものだからこそ、誰もがそれを追い求めるのでしょう。
    イソップ・カール:造花の花束をください。前回と同じものを。
    イソップ・カール:できれば、カードも付けてほしい。 
    ◆回答1:依頼を完了する
    自分:はい、問題ありません。何を書きましょう?
    イソップ・カール:ーー良い祝日を。
    イソップ・カール:……実は君への花なんだ。
    イソップ・カール:生きている人と死について語るのも悪くなかった。君は僕の名刺よりも、これが欲しいんじゃないかと思って。
    イソップ・カール:ありがとう、おやすみなさい。
    イソップ・カール:(客がお店から立ち去りました)
    評価:店員がたくさん話しかけてきたが、嫌いじゃなかった。
    ◆回答2:依頼を断る
    自分:申し訳ございません、ちょうどカードを切らしてまして……
    イソップ・カール:……ならいい。
    イソップ・カール:本当は君にお礼を言いたかったんだ。良い祝日を。
    イソップ・カール:君と話してよかった。深夜の会話は、生きた人間と話す時の危機感が薄らぐ。
    イソップ・カール:そろそろ帰るよ。僕の名刺を持っておいてくれたら嬉しい。
    イソップ・カール:(客がお店から立ち去りました)
    評価:店員が優しかったが、サービスの質には向上の余地がある。


エピローグ

  • 依頼を3日以上完了した場合
    店長:こんばんは!
    自分:こんばんは、店長。
    店長:いよいよ営業最終日だね。お疲れ様!皆からの評価を見てきたよ。好評がかなり多かったじゃない。
    自分:ありがとうございます。
    店長:バレンタインのプレゼントショップなんて、忙しくててんてこ舞いだったでしょう。もう、戦って感じじゃなかった?
    自分:変わったたとえですね。戦に参加したことでもあるんですか?
    店長:暮らしそのものが戦みたいなものだよ。愛を得るための戦争、幸せを得るための戦争とかね。人は常に忙しいの。
    店長:深夜まで働いて、日々のために奔走し、素敵な祝日を楽しむこともなく晩餐を片付けてしまう人。
    店長:過去に囚われて孤独に浸り、自己懐疑に陥って、愛を楽しむべき日に自分と分かり合えない人。
    店長:そんな人の話を聞いてくれるカウンターがあるだけでも、とても素敵なことだと思うの。
    店長:……
    店長:そうそう、あなたにもささやかなバレンタインのプレゼントを用意したんだ。受け取ってくれたらうれしいな。
    店長:あなたも愛を見つける眼と、愛を享受できる心に恵まれますように。
    その対象が他人でも、自分自身であってもいいから……
    店長:私たちは常に旅路を歩いていて、祝日は愛や幸せを振り返る途中駅のようなものだと思ってる。「真心のひと時」のカウンターのようにね。
    店長:私の愛は永遠だよ。
    店長:ハッピーバレンタイン、私のかわいい店員さん。

  • 依頼を2日以下完了していた場合
    店長:こんばんは!
    自分:こ、こんばんは、店長。
    店長:フフッ、いよいよ営業最終日だね。調子はどう?
    店長:どれどれ、皆からの評価は……うわぁ……意外と中途半端な評価が多いのね。まあ、しょうがないよ。あなたは善処したはずだもの。
    自分:は、はい……
    店長:まさか、こんなに素敵なお店を持てる日が来るなんて思わなかったなぁ。まるで夢のよう。
    店長:子どもの頃、バレンタインになると、お父さんはお母さんに大きな花束を贈って、テープや風船で家を飾っていたの。
    店長:……もう、そんな景色は見れなくなったけど、私は皆にも素敵な思い出を作ってほしかったんだよ。
    店長:最後はなかなか悩みを口にできない人に、深夜に明かりの灯ったカウンターを与える。それが、この「真心のひと時」プレゼントショップの使命。
    店長:あっ、そうだ。あなたにもささやかなプレゼントを用意したんだ。ちゃんと届いた?
    店長:……
    店長:今年はいい感じだったと思うよ。来年またオープンする時は、もっと熱心にお客さんを迎えて、彼らの話に耳を傾けてくれると嬉しいな。
    店長:それじゃあ、また来年。
    店長:ハッピーバレンタイン、私のかわいい店員さん。


コメント

  • ありがとう。おもしろかった。 -- るるる? 2023-02-22 (水) 00:35:10
  • カードの返信は載せても良いんですかね? -- 2023-02-21 (火) 23:38:43
    • カードの返信を載せていないが記入してもいいのか、という話であれば既に他のページにまとめられています。一連のリンクはこのページも含めて情人節・七夕節ページに載ってます -- 管理人? 2023-02-22 (水) 05:46:56
  • 自分ひとりでは見きれないキャラクター数と分岐だったので、まとめを拝見できてとても助かりました!ありがとうございます!どのキャラのストーリーも素敵です -- mera? 2023-02-20 (月) 23:27:10