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研究領域
- コトバンク サンクション
https://kotobank.jp/word/%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3-513230世界大百科事典 第2版の解説
サンクション【sanction】
ある行為に対して社会や集団成員が表明する是か非かの一定の反応をいう。
是とされる行為には〈承認・賞賛〉の肯定的なサンクションが,非とされる行為には〈制裁・処罰〉の否定的なサンクションが与えられる。
サンクションとは、ある行為に対して社会や集団成員が表明する是か非かの一定の反応のことである。
前提となる学問・研究領域
動物行動学・行動・群衆・群集・無名の群れ・表現・評価・価値観・感性・直感
サンクションは、もっとも単純化した場合、ある行動に対して群れが表明する評価である。
過去に位置する学問・研究領域
原因となる学問・研究領域
解決すべき問題となる学問・研究領域
信頼
- ジョセフ・ヒース『ルールに従う』第3章 義務的制約 3.6 社会的統合 P159
このことはさらに、外的コントロール――サンクション――が協力的インタラクションを安定化する際に果たす役割に関する説明をも提供してくれる。
信頼がない状況においては、人々は裏切った場合に罰を受けることに合意することによって、自分たちは支配的な規範の集合を遵守するだろうという確信を生み出すことができるのである。
(中略)
しかし、信頼は懲罰メカニズムの完全性を維持するためにも必要とされているのである。
サンクションは、協力的インタラクションを安定化させる際に、信頼があることが望ましいのに、信頼がない場合に機能する。
目的となる学問・研究領域
規則・確信・自信・合同行為・協力・社会的相互作用
サンクションは、協力的インタラクションを安定化させる際に、自分たちは規則の集合を遵守するだろうという確信を生み出すためのものである。
この場合、規範の集合のサンクション以前の状態を考えて、規則の集合を遵守するとみなす。