文化人類学・文化

Last-modified: 2015-09-12 (土) 16:16:59
 

研究領域

  • wikipedia 文化人類学
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%87%E5%8C%96%E4%BA%BA%E9%A1%9E%E5%AD%A6

    文化人類学(ぶんかじんるいがく)は、人間の生活や活動の具体的なありかたを研究する人類学[1]の一分野である。(中略)

    文化とは、進化の過程を経て形成された遺伝的な形質のことではなく、人類が後天的に学習した行動パターンや言語、人工物の総体を指している。

  • wikipedia 文化(動物)
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%87%E5%8C%96_(%E5%8B%95%E7%89%A9)

    生物学において文化という場合は、動物の行動において、個体間で伝達継承される、後天的に獲得された行動のことである場合がある。(中略)

    文化と言えば、人間の文明を支えるものであり、民族によってさまざまな文化が継承されている。

    そして、一般には文化を人間に特有のものと見なす。

    しかし、これが本当に人間に固有のものであるかどうかを考えるためには、他の生物と比較できるような形で、文化を定義する必要がある。

    そのような立場から考えた場合、文化は何にかかわるものかと言えば、個体の行動や個体間の伝達に関わるものであるから、それが生態学、行動学の分野の問題であるということがわかる。(中略)

    行動学的に考えた場合、文化とは、以下のようなものである。

    動物が後天的に身につける行動であるが、その内容は他の個体から伝えられる事で身につけるものである。

    ただし、その伝達には遺伝子が関与せず、個体間の情報伝達による。その伝達方法も文化的行動に依存している。

    そのような伝達の結果、ある集団を構成する個体の多くが、一定の状況下で、ある程度同じ行動をするようになる。 (中略)

    ニホンザルの例(中略)

    芋洗い行動(中略)

    シジュウカラの牛乳ビン開け(中略)

    道具の使用(中略)

    チンパンジー(中略)

    エジプトハゲワシが、鳥の卵を割って食べるために、小石を咥えて叩きつける。

文化人類学では人間の生活や活動、文化を扱う。
文化とは、人類に限ると、人類が後天的に学習した行動パターンや言語、人工物、慣習や振舞いである。
人類に限らなければ、個体間で伝達継承される、後天的に獲得された行動である。

前提となる学問・研究領域

コミュニケーション・学習学・学習

動物における文化とは、個体間で伝達継承される、後天的に獲得された行動である。

生態学・生態・生態系・動物行動学・行動

動物における文化は生態学・動物行動学の扱う領域である。

過去に位置する学問・研究領域

原因となる学問・研究領域

解決すべき問題となる学問・研究領域

目的となる学問・研究領域

属する全体である学問・研究領域

本質的な部分である学問・研究領域

習慣・問題解決

  • クリストファー・ボーム『モラルの起源』第10章 更新世の「良い時期」と「悪い時期」と「危機」 人間の本性と柔軟さ P327

    文化には盲目的な習慣という部分もあるが、人々による問題解決という面もある。

文化には習慣という側面と、問題解決という側面がある。

非本質的な部分である学問・研究領域

教育学・教育・教示・模倣

  • wikipedia 文化(動物)
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%87%E5%8C%96_(%E5%8B%95%E7%89%A9)

    しかし、これが本当に人間に固有のものであるかどうかを考えるためには、他の生物と比較できるような形で、文化を定義する必要がある。

    そのような立場から考えた場合、文化は何にかかわるものかと言えば、個体の行動や個体間の伝達に関わるものであるから、それが生態学、行動学の分野の問題であるということがわかる。

    行動学においては、行動を支える仕組みによって分類する考え方があり、生得的に決まっている行動を本能行動、後天的に、経験によって身につけた行動を学習行動、および知能行動などと分類する。

    生得的な行動は遺伝子レベルで決まっているものである[9]。

    この立場で考えれば、文化やそれに基づく行動は遺伝的に決まっているわけではないから、後天的なものに含まれる。

    しかし、一般的な学習行動とは異なり、個々の個体がその行動をそれぞれ独立に、試行錯誤的に身につけるものではなく、決まった型を前の世代から伝えられる事で身につける。

    その伝え方には、先行世代が積極的、具体的に教える場合もあれば、後発世代が先行世代を模倣することで身につける場合もあるが、方法はともかく、遺伝子によらずに、しかも個体間で伝達されることが重要な特徴である。

文化は教示や模倣によって伝達されることがある。

同調性

  • 山極寿一『家族進化論』第5章 家族の進化 2 動物の同調と共感能力 P218-219

    しかし伊谷は、群れオスとヒトリザルのあいだには連続性があり、構造(群れ)と非構造(ヒトリザル)という二つの生き方のあいだにもアイデンティフィケーションで説明できるような伝承があるはずと考えたのである。

    今西も伊谷もそれをカルチュアとよび、ニホンザルのような母系の社会、チンパンジーのような父系の社会を支えるうえできわめて重要なものとみなした。

今西錦司、伊谷純一郎説によると、霊長類の文化(カルチュア)は同調によって生じる。

前提となる学問・研究領域(疑いあり)

伝統

このwikiでは文化という用語を、個体間で伝達継承される、後天的に獲得された行動として採用する。この場合、世代間の伝達は特別に伝統という用語を用いる。
この場合、伝統は文化の一種であり、伝統が文化を構成しているのではない。