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研究領域
- 山極寿一『家族進化論』第5章 家族の進化 5 父性の発達 P231-232
霊長類のオスは、自分の所属する群れに外敵やほかの群れ、単独生活をするオスなどが接近したりすると、メスや子どもたちより積極的に立ち向かう傾向がある。
また、成熟したオスは一般的に乳児に寛容で、乳児が叫び声をあげるとすばやく駆けつけて守ろうとする傾向がある。
しかし、ここで述べる父性行動はこのようなオスの一般的な保護行動ではなく、オスが身体の接触をつうじて幼児と親密な交渉をもつことをさしている。
この行動には、幼児を抱き上げてなめる、匂いをかぐ、頬ずりをする、毛づくろいをする、運ぶ、食物を与えるなど、授乳以外の母親が行うすべての行為が含まれている。
このwikiでは、外敵等から幼児を保護する行動を、子育てと区別して扱う。
前提となる学問・研究領域
事務管理
保護は片務的な事務管理である。