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研究領域
- リタ・カーター「脳と意識の地形図」第三章 ではなぜ意識を持っているのか P105
では意識も、出現したことで何か影響を及ぼしただろうか。
それを探るために、いままで述べてきた進化プロセスが、異なる二つの世界で並行して起こったと仮定しよう。
ひとつはたまたま意識が登場した世界で、もうひとつはたまたま意識が出現しなかったゾンビワールドである
(中略)
まずゾンビランドには「意識」という言葉はないし、たとえあったとしても、それが何を指すものなのか想像もつかない。
ゾンビ語には、地球人が使う言葉と微妙に意味が違う単語がほかにもある。
たとえば私たちにとって「理解」という言葉の意味は、ある状態に適切な反応をすることや、問いに対して賢明な答えを出すことだけに留まらない
ジョン・サールの「中国語の部屋」(七二ページ参照)で、ファイリングキャビネットを探しまわる人のように、まるで理解していなくても、あたかも理解しているように振るまうことはできる。
ゾンビランドでの「理解」は、おそらくそうした情報処理を指すのだろう。
しかし地球人にとっての「理解」はかなり違う――それは知識の主観的な「把握」であり、そこにはかならず意識がある。
- wikipedia 悟性
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%82%9F%E6%80%A7一般論としては、対象を理解する能力が悟性であり、その理解をもとに推論を行うのが理性である。
カーター説における理解とは、知識の主観的な把握のことであり、意識が必要である。
類似概念として哲学上の悟性がある。
前提となる学問・研究領域
情報学・意味記憶・連想記憶・知識・情報
理解とは、知識の主観的な把握のことである。
中核意識・経験・メタ認知
理解には意識が必要である。この場合、意識のうち、感じる機能が重要であるため、この意識は中核意識である。