理解・悟性

Last-modified: 2013-08-07 (水) 12:01:51
 

研究領域

  • リタ・カーター「脳と意識の地形図」第三章 ではなぜ意識を持っているのか P105

    では意識も、出現したことで何か影響を及ぼしただろうか。

    それを探るために、いままで述べてきた進化プロセスが、異なる二つの世界で並行して起こったと仮定しよう。

    ひとつはたまたま意識が登場した世界で、もうひとつはたまたま意識が出現しなかったゾンビワールドである

    (中略)

    まずゾンビランドには「意識」という言葉はないし、たとえあったとしても、それが何を指すものなのか想像もつかない。

    ゾンビ語には、地球人が使う言葉と微妙に意味が違う単語がほかにもある。

    たとえば私たちにとって「理解」という言葉の意味は、ある状態に適切な反応をすることや、問いに対して賢明な答えを出すことだけに留まらない

    ジョン・サールの「中国語の部屋」(七二ページ参照)で、ファイリングキャビネットを探しまわる人のように、まるで理解していなくても、あたかも理解しているように振るまうことはできる。

    ゾンビランドでの「理解」は、おそらくそうした情報処理を指すのだろう。

    しかし地球人にとっての「理解」はかなり違う――それは知識の主観的な「把握」であり、そこにはかならず意識がある。

カーター説における理解とは、知識の主観的な把握のことであり、意識が必要である。
類似概念として哲学上の悟性がある。

前提となる学問・研究領域

情報学・意味記憶・連想記憶・知識・情報

理解とは、知識の主観的な把握のことである。

中核意識・経験・メタ認知

理解には意識が必要である。この場合、意識のうち、感じる機能が重要であるため、この意識は中核意識である。

解決すべき問題となる学問・研究領域

目的となる学問・研究領域

時間的に前提となる学問・研究領域

一般的な学問・研究領域

本質的な要素となる学問・研究領域

非本質的な要素となる学問・研究領域

前提となる学問・研究領域(疑いあり)