宗教学

Last-modified: 2010-09-07 (火) 22:45:14
 

研究領域

  • wikipedia 宗教
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%97%E6%95%99

    リューバによる定義の分類

    リューバは宗教についての多数の定義を3つのグループに分類している。すなわち、主知的(intellectualistic)な観点からの定義、主情的(affectivistic)な観点からの定義、主意的あるいは実践的(voluntaristic or practical)な観点からの定義の3つである[17]。

    主知的な観点からの定義

    代表例で古典的な定義の例としてはマックス・ミューラーによる「無限なるものを認知する心の能力」が挙げられる。比較的近年のそれでは、ギアツ(Geerts, C.)による「存在の一般的秩序に関する概念の体系化」がある。

    主情的な観点からの定義

    シュライエルマッハー(F.E.D.)による「ひたすらなる依存感情」。マレット(Marett, R.R.)なども他の学者などにみられる合理主義な観点を批判しつつ、宗教の原型を情緒主義(emotionalism)から論じた[18]という。

    主意的あるいは実践的な観点からの定義

    ティーレ(Tiele, C.P.)による「人間の原初的、無意識的、生得的な無限感覚」というものがある。

宗教学では宗教を扱う。
宗教の定義には、「無限なるものを認知する心の能力」、「存在の一般的秩序に関する概念の体系化」、「ひたすらなる依存感情」、「人間の原初的、無意識的、生得的な無限感覚」がある。

前提となる学問・研究領域

美学

  • 講談社カラー版日本語大辞典 感動

    すっかり感心して心が強く動かされること。

  • 講談社カラー版日本語大辞典 感心

    すぐれたもの、みごとなものに、深く感じること。

宗教体験は無限に対する感動を含む。
美は超感覚的なイメージ・概念に対する感動である。
よって、宗教は美を要素とすると言えるのではないだろうか。

目的となる学問・研究領域

時間的に前提となる学問・研究領域

人類学

宗教は人類にのみ見られる。

一般的な学問・研究領域

本質的な要素となる学問・研究領域

心理学・政治学

宗教の定義には「無限なるものを認知する心の能力」、「存在の一般的秩序に関する概念の体系化」、「ひたすらなる依存感情」、「人間の原初的、無意識的、生得的な無限感覚」がある。
よって宗教は心または概念の体系または他者への依存を前提とする。いずれかであれば宗教の定義を満たす。
ただし哲学には疑いがある。

非本質的な要素となる学問・研究領域

前提となる学問・研究領域(疑いあり)

倫理学

民族学によると、倫理的な要素を持たない宗教も、宗教的な要素を持たない倫理もともに存在する。

哲学

歴史的には哲学は宗教への批判として生じる。