採集

Last-modified: 2014-05-16 (金) 06:34:20
 

研究領域

  • wikipedia 狩猟採集社会
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8B%A9%E7%8C%9F%E6%8E%A1%E9%9B%86%E7%A4%BE%E4%BC%9A

    狩猟採集社会(しゅりょうさいしゅうしゃかい)とは、主に人類学上の言葉で、野生の動植物の狩猟や採集を生活の基盤とする社会のことである。

    農耕が開始された新石器時代まで全ての人類は狩猟採集社会だったと考えられている。

  • 山極寿一『家族進化論』第2章 進化の背景 9 類人猿の食生活 P85-86

    このように消化能力が弱い胃袋や頬袋をもたないという弱点を抱えた類人猿は、サルたちとはちがった採食の方法が必要になる。

    それは、できるだけ多くの食物を少しずつ摂取して、植物がもっている防御の影響を軽減する方策である。

    (中略)

    そこで類人猿は、毎日多様な食物を探して食べ歩くとともに、好む果実をみつけるとなるべく熟果を多く摂取できるように行動する必要がある。

    (中略)

    その結果、類人猿はその体や群れの大きさから予想される以上に、広い範囲の遊動域を利用することになるわけである。

採集は遊動域を移動し野生の主に植物を収集して入手することである。ただし昆虫やハチミツや死肉漁りなど動物性の食物もありうる。
類人猿では採集が基本的な食の様式となる。

前提となる学問・研究領域

環境学・環境・自然・アフォーダンス・生態学・生態・生態系

採集は環境に対する働きかけであり、環境と、働きかけによる環境への影響に依存する。

過去に位置する学問・研究領域

原因となる学問・研究領域

解決すべき問題となる学問・研究領域

目的となる学問・研究領域

食事・消費

採集は食事という形での消費のために行われる。

属する全体である学問・研究領域

本質的な部分である学問・研究領域

非本質的な部分である学問・研究領域

前提となる学問・研究領域(疑いあり)

人類学・人類・人間性(疑いあり)

採集は自然界に広範にみられる。

産業

採集は(特に自然界では)他者のための生産・提供とは限らない。
ボッソウのチンパンジーはパパイヤを分配するが、これは人類の農業を前提としており純然たる採集ではなく、これ以外の場合チンパンジーに採集物の分配は見られない。

食物分配

ヒト・チンパンジー・ボノボにおいては、雑食性や食物分配そのものは共通しても、そのあり方は共通していない。
チンパンジーの主におとなのオスは狩猟した肉を、ボノボの主におとなのメスは採集した大型の果実を分配しており、共通しない。
これは、狩猟した肉の分配ないし採集した果実の分配はヒト・チンパンジー・ボノボが各自に獲得した性質であり、狩猟した肉の分配も採集した果実の分配もヒト・チンパンジー・ボノボの共通の祖先から引き継いだ性質ではないということになる。
よって、特にヒトにとって、食物分配は、狩猟した肉の分配であるとも、採集した果実の分配とも限らない。