創造性

Last-modified: 2013-08-19 (月) 16:13:06
 

研究領域

  • アントニオ・R・ダマシオ「デカルトの誤り」補遺 P392

    第二に、それらの記憶された表象の要素を操作し、新たな結びつけによる新しい創造物を形成する広範な能力。

    そうした創造物の中でもっとも直接的に有用だったのは、思い描かれたシナリオ、行動の帰結の予期、将来計画の系統的記述、生存を強化し得る新しい目標の構想、だった。

  • アントニオ・R・ダマシオ「無意識の脳 自己意識の脳」第一○章 無意識と意識のコントロール P362

    意識をもつ生物は、自動調整の世界(原自己と絡んでいる基本的ホメオスタシスの世界)と、イマジネーションの世界(さまざまな様相のイメージが組み合わされ、まだ起きていない状況に対する新しいイメージが生まれる世界)とを結びつけることができる。

    イメージ的創造の世界――計画の世界、つまり、シナリオをつくり結果を予測する世界――が、原自己の世界と結びつく。

  • リタ・カーター「脳と意識の地形図」第五章 脳と意識 P184

    夢の中では、万華鏡さながらに奇想天外なイメージや概念が出現する。

    それは新しい記憶と古い概念がからみあい、混ざりあうときに自由奔放な連想が行なわれるからだ。

    (中略)

    夢の持つ創造性――昼間どうしてもわからなかった問題が、夢の中で解決することもある――も、おそらくこの概念の混ざりあいで説明がつくだろう。

    未解決の疑問を脳の中で符号化するのは、神経細胞の特定の発火パターンだ。

    それが無意識のうちにくすぶり続けていると、新しい経験とのちょっとした関連がきっかけで、夢の中の意識に顔を出す。

    この古い経験と新しい経験の結合こそが、問題解決のための「失われた環」だったりするのである。

神経科学系の本では、創造性という語を、イメージを操作し新しいイメージを作ることや、計画や目標の設定や、問題解決という趣旨で使う。

前提となる学問・研究領域

記憶・イメージ・計画・目標

創造性とは、記憶された表象の要素を操作し、新たな結びつけによる新しい創造物を形成する能力であり、具体的には将来計画の系統的記述、生存を強化し得る新しい目標の構想である。

問題解決

創造性は問題解決を含む。

解決すべき問題となる学問・研究領域

目的となる学問・研究領域

時間的に前提となる学問・研究領域

一般的な学問・研究領域

本質的な要素となる学問・研究領域

非本質的な要素となる学問・研究領域

前提となる学問・研究領域(疑いあり)