群衆・群集・無名の群れ

Last-modified: 2013-08-16 (金) 10:18:15
 

研究領域

  • コトバンク 無名の群れ 世界大百科事典内の無名の群れの言及

    【社会】より
    …社会性昆虫の中には,女王の分泌物を同じコロニーの構成員が分有することによって相互に認知しあっているものがあるが,アシナガバチのように個体間に優劣があり,より高度な認知能力を示すものもある。

    しかし哺乳類以外の脊椎動物と無脊椎動物には個体相互間の認知がないものが多く,これらの集合を無名の群れanonymous groupと呼ぶ。

    このような集合はまた,一般に群集crowdと呼ばれるが,その中では成員の交換が可能であり,その構成はたえず変化している。…

    【群れ】より
    …これらの群れには,その構成員が定まっているものと,同種の個体あるいは同種で同年齢の個体,あるいは同じ性の個体であれば自由に入れ換えが可能なものとがある。

    前者の例としては,サルその他高等哺乳類の血縁や順位による構成員間の相互認知に基づいて保たれている群れをあげることができるのに対し,後者は回遊する魚群,稚魚の群れ,渡りのときの鳥の大群など,構成員相互間の個体の認知が群れを構成するための要件になっていない群れ,動物行動学でいう〈無名の群れanonymous group〉をあげることができる。

  • wikipedia 群れ

    群れ(むれ)とは、同一種の生物の個体多数からなる集団である。

群衆・無名の群れとは、個体認知の存在しない、多数の個体からなる集団のことである。

前提となる学問・研究領域

動物行動学・行動

無名の群れは動物行動学上の概念である。

解決すべき問題となる学問・研究領域

感染症

  • wikipedia 群れ 1 概要 1.1 生存戦略と群れ
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BE%A4%E3%82%8C#.E7.94.9F.E5.AD.98.E6.88.A6.E7.95.A5.E3.81.A8.E7.BE.A4.E3.82.8C

    しかし、草食動物やあまり高次消費者ではない動物などの比較的食料が得易い種類の動物は、移動(渡り)しながら食料を得ることで、群れ全体が飢餓に陥ることを回避しているし、また、集合離散を繰り返すことで遺伝的多様性を維持しながら伝染病による群れの全滅を回避しつつ、弱った個体を天敵が積極的に捕食することで、病気の蔓延が防がれている。

群れには伝染病対策という側面がある。

目的となる学問・研究領域

食事

群れには食料獲得のためという側面がある。

配偶システム

  • wikipedia 群れ 1 概要 1.1 生存戦略と群れ
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BE%A4%E3%82%8C#.E7.94.9F.E5.AD.98.E6.88.A6.E7.95.A5.E3.81.A8.E7.BE.A4.E3.82.8C

    生殖面では、群れを成すことで個体レベルでの生殖のチャンスが増大する一方、固定化された群れの場合、遺伝的多様性(→多様性)が失われて、群れ全体が緩やかに弱体化するおそれを含んでいる。

    しかし、後で詳しく述べるが、生殖のシーズンのみに群れを形成する生物では、遥かに緩やかな群れの構造が多様性を維持していると考えられる。

群れには生殖の多様性のためという側面がある。

時間的に前提となる学問・研究領域

一般的な学問・研究領域

本質的な要素となる学問・研究領域

非本質的な要素となる学問・研究領域

縄張り・対立・競争

  • wikipedia 群れ 4 縄張りとの関係
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BE%A4%E3%82%8C#.E7.B8.84.E5.BC.B5.E3.82.8A.E3.81.A8.E3.81.AE.E9.96.A2.E4.BF.82

    縄張りとの関係[編集]

    縄張りは、動物の個体が、(一般には)同種の他個体に対して、一定の面積を防衛し、排除することである。

    したがって、縄張りを持つ動物は互いに距離を置いて生活するから、群れとは相反するものであると考えられる。

    しかし、これは縄張りを生活の場とする場合であり、例えば、繁殖時に巣の周りを防衛するものであれば、その面積はさほど大きいものではない場合がある。

    集団繁殖する海鳥は、密集して巣を作っているように見えても、巣の間は一定の距離があり、その中に入ってきた別の巣の個体は攻撃を受ける。

    (中略)

    なお、サルなどでは群れが縄張りをもち、他の群れと接触すると互いに威嚇等の防衛行動が見られる。

群れと縄張りは一見相反するものであるように見えるが、群れが縄張りを含むことがあったり、他の群れに対する群れ自体の縄張りがあることもある。

前提となる学問・研究領域(疑いあり)