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研究領域
- wikipedia 親族
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A6%AA%E6%97%8F・血族
法において血縁の繋がっている者(血縁関係にある者)を血族という[1][2]。
(中略)
血族には自然血族と法定血族とがある。
なお、「血族」の概念はあくまでも法的な観点から決定される点に注意を要する(自然の血縁関係がなくとも養子縁組は血族を擬制し、他方、生物学上の血縁関係があっても非嫡出子は父や父の血族との関係を生じるためには父の認知が必要となる(民法第779条))[3][4]。
・自然血族
相互に自然の血縁関係(生物学上の血縁関係)にある者を自然血族という[5][6]。
(中略)
(ただし、日本の現行民法では嫡出推定、認知、親権、氏、扶養、相続などの点で法律上の差異がある)[8]。
・法定血族
法律の規定により血族とされる者。
(中略)
日本の現行民法では養子縁組による血族関係のみが法定血族となっている。
血族とは生物学上の血縁関係にある者(このwikiでは嫡出・非嫡出を問わない)または養子縁組等による血縁関係者をさす。
前提となる学問・研究領域
世代・性的規範・契約
- 山極寿一『家族進化論』第5章 家族の進化 9 社会的父性の登場 P257-258
テガナザルやゴリラの父性は、オスが自分から選ぶのではなく、そのオスを配偶者としたメスとその子どもたちによって選択されている。
メスが特定のオスのともにとどまり続けるか、メスが離乳期の子どもをオスに預けることによって父性が発現してくるからである。
社会学的父性は、必ずしも生物学的父性と一致する必要はない。
初期人類の社会でも、父性はこのように女が特定の男を父親と認知することによって確立されたと思われる。
だが、人類の社会は特定の男と女がつねに同居できるような閉鎖的な集団ではなかっただろう。
むしろ人類は、なわばりを解消し同性どうしの連帯を強めて、個人がいくつもの集団に属せるような可塑的な社会をめざしたはずである。
このため、父性は同居と近接によってではなく、約束あるいは契約によって保証されねばならなかった。
これが人類的な父性の始まりである。
やがて父性は配偶者間の認知から集団全体の認知へと発展し、父親の存在を介して世代は構造化される。
世代は横の広がりをつくり、インセストは縦の広がりをつくる。
これらは集団の規則として徹底され、集団は複雑に分節化して親族と外婚の枠組みが形成される。
血族は、オス同士で「誰が父親である」ということを保証する契約と、世代と、性的規範の結果、血縁者が分節化して生じる。
血縁
血族とは血縁関係者である。