欲求不満

Last-modified: 2015-09-08 (火) 17:54:07
 

研究領域

フラストレーションとは、欲求が何らかの障害によって阻止され、満足されない状態にあること、また、その結果生じる不快な緊張や不安、不満である。

前提となる学問・研究領域

動機・動因・情念

  • クリストファー・ボーム『モラルの起源』第5章 太古の祖先をいくつか再現する 祖先の「社会統制」 P137-138

    チンパンジーが飼育下の大集団で暮らしている場合、事態は雌にとって決定的なまでに変化する。

    (中略)

    このように団結した雌は、身近な雌を叩いてフラストレーションをぶちまけたがる雄に集団で襲いかかる傾向がとりわけ強い――野生の状態ではかなりよくある行動だ。

    フランス・ドゥ・ヴァールは、アルファ雄がはるかに地位の低い雄に対して攻撃的になったときに起きた、そうした出来事について語っている。

    ジモーは、ヤーキーズ・フィールド・ステーション[ヤーキーズ国立霊長類研究所の野外調査拠点]の集団で現在アルファ雄となっているが、あるとき若い雄のソッコと、ジモーの大好きな雌のひとりが、こっそり交尾しているのを見つけた。

    (中略)

    ふだんなら、この年配の雄はただ罪人を追い出すだけなのだが、なぜか――ひょっとしたらその雌がその日、ジモーとの交尾を何度も拒絶したためかもしれないが――このときは全速力でソッコを追い回しつづけた。

フラストレーションは、欲求が阻止されていることである。なお、これは言語以前の動物にもみられるため、欲求は事実上、動機・動因・情念等である。

筋肉・緊張・弛緩・情動

フラストレーションは緊張や不安である。

過去に位置する学問・研究領域

原因となる学問・研究領域

解決すべき問題となる学問・研究領域

目的となる学問・研究領域

属する全体である学問・研究領域

本質的な部分である学問・研究領域

非本質的な部分である学問・研究領域

前提となる学問・研究領域(疑いあり)