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研究領域
- wikipedia 共同体
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%86%E5%9B%A3共同体(きょうどうたい):
1.コミュニティ(英語:community):
英語で、「共同体」を意味する語に由来。同じ地域に居住して利害を共にし、政治・経済・風俗などにおいて深く結びついている人々の集まり(社会)のこと(地域共同体)。
日本語では「地域共同体」が「地域社会」をも意味し得うるため、転じて国際的な連帯やインターネット上の集まりなども「共同体」あるいは「コミュニティ」と呼ばれる(例:欧州共同体、ラテンアメリカ・カリブ諸国共同体、アフリカ連合、米州機構、東アジア共同体(計画中)、国際航空通信共同体)。
地域の共同体であることよりも地域住民の相互性を強調する場合、地域コミュニティとカタカナ表記する場合も多い。
2.ゲマインシャフト(ドイツ語:Gemeinschaft):
ドイツ語で、「共同体」を意味する語に由来。
地縁、血縁、友情などにより自然発生した有機的な社会集団のこと。
共同体組織[1]。
共同社会。
ドイツの社会学者、フェルディナント・テンニースが、ゲゼルシャフト(ドイツ語:Gesellschaft、機能体組織[1]、利益社会)の対概念として提唱したもの。
近代以降の社会や組織の性格を考える上で広く受け容れられている。
(中略)
ゲマインシャフトとゲゼルシャフト[編集]
テンニース(1855-1936)は、人間社会が近代化すると共に、地縁や血縁、友情で深く結びついた自然発生的なゲマインシャフト(de:Gemeinschaft、共同体組織[1])とは別に、ゲマインシャフトとは異なり利益や機能を第一に追求するために人為的にゲゼルシャフト(de:Gesellschaft、機能体組織[1]、利益社会)を形成していくと考えた。
ドイツ語では、de:Gemeinschaft(ゲマインシャフト)は概ね「共同体」を意味し、Gesellschaft(ゲゼルシャフト)は概ね「社会」を意味する。
テンニースが提唱したこのゲゼルシャフト(機能体組織、利益社会)とゲマインシャフト(共同体組織)とは対概念であり、原始的伝統的共同体社会(共同体組織)を離れて、近代国家・会社・大都市のような利害関係に基づき機能面を重視して人為的に作られた利益社会(機能体組織)を近代社会の特徴であるとする。
ゲマインシャフトでは人間関係が最重要視されるが、ゲゼルシャフトでは利益面や機能面が最重要視される。
- wikipedia 地域コミュニティ 1 特徴
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E5%9F%9F%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%8B%E3%83%86%E3%82%A3ただし、共同体は、構成員を拘束する規範が強いとされ、合意、契約を基盤とするコミュニティとは異なるとの見解もある。
- 山極寿一『家族進化論』第1章 家族をめぐる謎 5 日本の霊長類学の発想 P34-35
脊椎動物でも、親が卵を産みっぱなしにする爬虫類や両生類ではなく、鳥類や哺乳類になってはじめて親と子どもの関係が保護と養育をつうじて確立されるようになる。
だが、このような鳥類や哺乳類でも、子どもが一人前になれば親のもとを離れ、家族生活は解消されてしまう。
多くの動物の社会では、共同的な群れ生活と元来排他的な家族生活を両立させることができていない。
- 山極寿一『家族進化論』第1章 家族をめぐる謎 7 家族の原型を求めて P45-46
道具を使用し、食物を分配し、オスが多彩な社会交渉によって連帯するチンパンジーの高度な社会特性に注目した伊谷は、メスの移籍を許すチンパンジーの単位集団を狩猟採集民のバンドと相同の社会単位ではないかと考えた。
「プレバンド・セオリー」と名づけられたこの仮説は、当時、京都大学の原子令三、丹野正、市川光雄らによって調査されていた狩猟採集民ムブディ・ピグミーのバンドと、チンパンジーの単位集団を比較検討することによって生まれた。
両者が異なるのは、前者がバンドの下位単位として家族をもつのに対し、後者はそれをもたないという点にある。
伊谷はチンパンジーの社会にはコミュニティという概念をあてはめることはできないとしながらも、高度な社会交渉とオス間に共存の基礎があるチンパンジーの社会型がバンドの前駆的構造であり、同時にコミュニティの前駆的構造とみなしうると予測している。
共同体・ゲマインシャフトとは、政治・経済・風俗(慣習)・規範を共有する、地縁、血縁、友情などにより自然発生した有機的な社会集団のこと。
利益面や機能面を追及しないという意味で集団・組織・ゲゼルシャフトとは異なる。
日本霊長類学においては、大雑把に言えば、家族と群れが整合的に存在している場合、その群れをコミュニティの萌芽として扱う。が、萌芽ではないコミュニティについては、実際には人類のコミュニティを指す。
前提となる学問・研究領域
内集団
共同体・ゲマインシャフトは、単なる「われわれ」のような内集団が、特別な要素を持つようになったものである。
過去に位置する学問・研究領域
性的規範・契約・世代・血族・外婚制
- 山極寿一『家族進化論』第5章 家族の進化 9 社会的父性の登場 P255
初期人類の社会が成立するには、男が娘の交換をつうじて相互に結びつくことと、兄弟姉妹間のインセストを禁止することが必要条件になったはずである。
そして、それは契約によって男どうしの結合を弱めることと、社会的父性の強化によって世代の分離を徹底させ、親族集団を外婚の単位にすることによって実現したにちがいない。
山極説では、初期人類の社会であるコミュニティが成立するためには、性的規範、契約、世代の分離、親族集団を外婚の単位にすることが必要だったとしている。
原因となる学問・研究領域
解決すべき問題となる学問・研究領域
目的となる学問・研究領域
属する全体である学問・研究領域
本質的な部分である学問・研究領域
非本質的な部分である学問・研究領域
環境学・環境・自然・アフォーダンス・血縁・友情・友愛
共同体・ゲマインシャフトは地縁、血縁、友情などにより自然発生する。
これらのうちどれか一つあればよい。
前提となる学問・研究領域(疑いあり)
政治学・経済学・慣習
家族と群れが整合的に存在しているような共同体・ゲマインシャフトは、政治・経済・慣習が発生する前から存在し得る。