Contents |
研究領域
- 「ミラーニューロンと<心の理論>」第1章 自己身体はどのように脳内で表現されているのか? P28
これについてギャラガーは、最も基本的な自己感として、身体保持感(sense of self-ownership)と運動主体感(sense of self-agency)の2つを挙げている(Gallagher, 2000)。
身体保持感は「この身体はまさに自分のものである」という感覚であり、運動主体感は「この身体の行為を引き起こしたのはまさに自分自身である」という感覚である。
運動主体感は「この身体の行為を引き起こしたのはまさに自分自身である」という感覚である。
前提となる学問・研究領域
身体保持感
- リタ・カーター「脳と意識の地形図」第七章 私は私? P233
この「私」という感覚は基本中の基本なので、それを抜きにした状態など想像できない。
(中略)
こうした概念のなかで筆頭に挙がるのが、境界に関するものだ。
(中略)
それに伴って、経験の所有感覚――この見えかた、この考え、この痛みは自分のものであって、ほかの誰かのものではない――も生じてくる。
次は主体の概念である。
(中略)
そうしたのは自分であって、隣の人ではないし、腕の先についている手でもないとわかることだ。
そして最後が統一の概念だ。
これには、自分はひとりしかいないという瞬間的なものと、いまある「私」は明日の「私」でもあるという時間にまたがったものがある。
この本でいうところの主体の概念は、経験の所有感覚に基づく。それぞれ、運動主体感と身体保持感としてとらえることができる。
予測・フィードバック
- 「ミラーニューロンと<心の理論>」第2章 私のような他者/私とは異なる他者 間主観性の認知神経科学 P78
前者では順モデルによる感覚結果の予測と自己受容感覚や視覚フィードバックなどの求心性情報が照合され、この段階で特に情報間の不一致が検出されなければ、さらなる処理はなされず、自分が行為主体だと感じられる。
運動主体感は基本的に予測やフィードバックに基づく。
解決すべき問題となる学問・研究領域
目的となる学問・研究領域
時間的に前提となる学問・研究領域
一般的な学問・研究領域
本質的な要素となる学問・研究領域
非本質的な要素となる学問・研究領域
前提となる学問・研究領域(疑いあり)
意図・信念
- 「ミラーニューロンと<心の理論>」第2章 私のような他者/私とは異なる他者 間主観性の認知神経科学 P78
しかし、情報間に不一致がある場合、対象化のプロセスが開始され、次の概念的推論の段階での処理がなされる。この段階では、意図や信念や文脈手がかりを利用して、誰が行為主体かに関する最適な説明が探されることになる。
運動主体感がない場合、意図や信念等に基づいて他者を行為主体とみなす。