Last-modified: 2010-09-16 (木) 18:19:27
 

研究領域

  • wikipedia 祭
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%AD

    # 1:祭祀。超自然的存在(神・神霊・仏尊・天使・仏法・真理・死者など)や神聖な物体等(神体・神像・教典・聖火・遺骨など)、あるいはそれらを奉安する施設(神殿・神社・寺院・教会・墓・仏壇など)をまつる宗教的儀礼・儀式のこと。神事・法要・供養・祭典・典礼・礼拝・奉神礼。

    # 2:祭礼。1祭祀および、祭祀に付加して行われる催事のこと。現在、最も一般的な用法。祝祭・祭典・カーニバル・フェスティバル。

    # 3:催事。2祭礼の意から転じて、宗教的儀礼を伴わない催事のこと。催しもの。イベント・式典・フェスティバル。

    (中略)

    概要

    原初的形態

    祭祀・祭礼の形は世界各地で多様な形を示すが、原初の祭は一つの信仰に基づいていたと考えられる。

    すなわち豊穣への感謝・祈りでありジェームズ・フレイザーの『金枝篇』で生命の死・再生を通して考察された。

    (中略)

    祭祀と祭礼

    祭祀と祭礼に厳密な区分はない。便宜的な区分である。

    「まつり」は、超自然的存在への様式化された行為である。祈願、感謝、謝罪、崇敬、帰依、服従の意思を伝え、意義を確認するために行われた(祭祀の段階)。

    祭祀は定期的に行われるとは限らないが、年中行事や通過儀礼と関連して定期的に行われるものが多い。

    このことによって、「まつり」は、日常生活のサイクルと深く結びつき、民俗学でいう「ハレとケ」のサイクルのなかの「ハレ(非日常性)」の空間・時間を象徴するものとなった。

    社会的に見れば、共同体全体によって行われ、共同体統合の儀礼として機能した(祭礼の第一段階)。

    共同体が崩壊し、都市が出現すると、都市民の統合の儀礼としての機能を強め、宗教的意味は建前となり、山車の曳行や芸能の披露といった娯楽性が追求されるようになった。

    「まつり」を行う者と、「まつり」を鑑賞する者の分化が生じた(祭礼の第二段階)。

    大衆統合としての機能と娯楽性のさらなる追求の結果、元来の宗教的意味は、忘却され、あるいは機能を喪失し、世俗的な催事としての「まつり」が登場した。

祭とは二つの要素があり、豊饒に関して行われる超自然的存在や神聖な物体をまつるための宗教的儀礼・儀式であるか、地域共同体統合・芸能・娯楽のための催事である。

前提となる学問・研究領域

目的となる学問・研究領域

内集団・娯楽・芸能

祭礼・催事は地域共同体の統合・娯楽・芸能のためのものである。

時間的に前提となる学問・研究領域

一般的な学問・研究領域

財政学

祭は首長制社会以降見られ、公的サービスの一環として行われた。

本質的な要素となる学問・研究領域

神学

祭は祭祀の場合は超自然的存在や神聖な物体等をまつる宗教的儀礼・儀式である。
祭礼もそれに付加して行われる催事である。
ただし催事そのものには宗教的儀礼はない。

農学・狩猟・畜産業・漁労

祭のうち祭祀は豊饒に関して行われるものである。

非本質的な要素となる学問・研究領域

工学

催事に関して企画・計画が立てられることがある。

前提となる学問・研究領域(疑いあり)