学習学・学習

Last-modified: 2015-08-29 (土) 08:11:15
 

研究領域

  • wikipedia 動物行動学
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8B%95%E7%89%A9%E8%A1%8C%E5%8B%95%E5%AD%A6

    本能行動と学習[編集]

    行動が、生得的なものであるのか、後天的なものであるのかで分け、それぞれにそれを支えるしくみを解明する。

    生得的なものであれば、それに影響を与える遺伝子が存在し、神経系や筋肉系など、作りつけの装置の構造に基づくはずである。

    生まれつき、生活史の特定の段階で、特定の組み合わせで複雑な行動を行い、目的を達するようになっている場合、そのような行動を本能行動と呼ぶ。

    昆虫などでよく発達したものが見られる。

    後天的にできるようになる行動を、まとめて学習と呼ぶ。

  • wikipedia 学習
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AD%A6%E7%BF%92

    学習(がくしゅう)は、実体験や伝聞などによる経験を蓄えることである。生理学や心理学においては、経験によって動物(人間を含め)の行動が変容することを指す。

    (中略)

    心理学における学習は、一般的な学習という言葉よりも広い意味を持つ。

    学校や塾で行われる勉強だけでなく、自転車をこげるようになったり、料理を作れるようになる事も心理学における学習には含まれる。

  • M・シュピッツァー「脳 回路網のなかの精神」第2章 学習 P44

    このようにヘップの学習規則とは、二つの互いに結合したニューロンが同時に活性化されれば、それらの間の結合はより強くなるということを意味しているのである。

学習学では学習を扱う。
学習は経験を蓄えて行動を変容させたり、スキルを獲得したりすることである。
このような学習は、二つの結合したニューロンが同時に活性化されて、それらの間の結合がより強くなることで生じる。

前提となる学問・研究領域

神経

学習は、根本的には、神経細胞の活性化・結合強化によってもたらされる。

パターン認識

  • M・シュピッツァー「脳 回路網のなかの精神」第2章 学習 P51

    脳の場合と同様に、シミュレーションでのニューラルネットワークにおいても、シナプス加重が固定的に与えられているなどということは全然ない。

    ネットワークはむしろ「訓練される」のであり、そのときにシナプス加重は変化する。

    (中略)

    初めの入力パターンが与えられた後、普通はさらにもうひとつ「別の」入力パターンが与えられる。

    そしてシナプス加重はもう一度改めて調節される。

    より正確にいうと、その入力パターンについて期待される出力の方向へとシナプス加重が変更される。

    大きなコンピューター・シミュレーションではこのように数百(あるいは数千)のパターンが与えられる。

学習とは大量の入力パターンによって大量の神経細胞のシナプス加重が調整された結果である。

興味・関心・好奇心・期待・探索行動

学習は好奇心に基づく。

傾性

  • リタ・カーター「脳と意識の地形図」第六章 意識する身体 P200

    新しい概念を学習するためには、すでに持っている概念と結びつける必要がある。

    そうやってできた概念の集まりが、カテゴリーを形成する。

新しい概念を学習するためには、すでに持っている概念と結びつける必要がある。
カーターが概念と呼ぶものはダマシオの傾性に近いため、学習のためには傾性の結びつきが必要であると言い換えることができる。

解決すべき問題となる学問・研究領域

目的となる学問・研究領域

時間的に前提となる学問・研究領域

本能・本能行動・生得的行動

  • wikipedia 先天性
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%88%E5%A4%A9%E6%80%A7

    人間が持っているほとんどすべての知識などは、後天的に経験などを通じて学習したものであるが、知識であって先天的なものもある。

    動物の場合は、経験による学習を通じなくとも、様々な実際的な知識を生まれながらに身に付けている。

    これらは「本能」と呼ばれることがある。

    例えば鳥が営巣するとき、あるいはビーバーがダムを造るとき、巣の作り方やダムの作り方を鳥を大まかに知っている。

    しかし営巣や求愛行動は模倣や試行錯誤によって影響を受ける。

    例えばアオアズマヤドリの営巣は若い個体よりも高齢の個体の方が洗練されている。

    したがって性質が先天、あるいは後天のどちらかで「決定」されるとはかぎらず、先天的な性質、後天的な性質と二分できるわけではない。

    特に生物の行動を扱う分野、発達心理学、動物行動学などでは特定の特徴がどのように遺伝と環境の影響を受けるか(遺伝と環境がどのように相互作用するか)に注目し、先天か後天かという二分法は用いられなくなっている。

後天的に学習する前に先天的に獲得されている生得的行動がある。
先天も後天も遺伝と環境の相互作用によるものであり、単純に分けられるものではないが、経験を蓄えて行動を変容させたり、スキルを獲得したりするということは、明らかに先天的な要素の後で獲得するものである。

一般的な学問・研究領域

本質的な要素となる学問・研究領域

非本質的な要素となる学問・研究領域

前提となる学問・研究領域(疑いあり)