イベントストーリー
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新春演目(看板ログイン)
- 慧眼蹴り
足を蹴り上げる動きを利用し、人物の見た目を一瞬で変える。
よく見られる形式:正面の蹴りを通して額に「慧眼*1」を出現させる。
- 椅子功
役者が道具の椅子を利用して芸を行う。発端は京劇*2。
人物の荒々しい性格や興奮した感情を表現するのに使用される。
- 火噴き
秦腔*3でよく見られる。
役者は口から火を噴くことができ、妖怪、鬼などが出現する劇で多く使用される。
事件前(~旧暦12月30日)
ストーリー
- 獅子楼前
変面王:獅子楼がまもなく開業する。店内ではアツアツの火鍋やおもしろい川劇が楽しめるぞ!
変面王:そこの君、当店は今試営業中だ。入ってみないか?
◆回答:入ってみる
変面王:承知した!1名様、奥へどうぞ!
◆回答:獅子楼の中へ入った
- 獅子楼ホール
変面王:獅子楼へようこそ!火鍋の準備はできている。
川劇も間もなく上映されるぞ。しばらく待っていてくれ。
◆回答1:火鍋って何?
変面王:火鍋はチャイナタウンの伝統的な食べ物で、「骨董羹」とも呼ばれている。
変面王:この名前は材料を熱湯に入れた時に発する「ボトン」という音から付けられたものだ。
茹でた食べ物は熱い湯気を放つ。
変面王:うちの店は「鴛鴦(おしどり)火鍋」が売りだ。
2種類スープで茹でた食材は、味も大きく異なる。
◆回答2:川劇にはどんな内容が含まれる?
変面王:川劇に含まれる出し物は多いが、一番特徴的なのは変面だろう。
変面王:他の内容に閑しては……まだ秘密にしておく。
興味があるなら、入口の看板に上演予定の出し物の予告が書いてあるから、それを見に行くといい。
私:川劇……楽しみだ。何か手伝えることはあるかな?
私:店の正式な開業はいつ?
変面王:今はオーナー不在のため、店内の開業に関する仕事は全て私に任されている。
だから忙しくて手が回らない状態だ。
変面王:良ければ、火鍋屋の装飾を手伝ってくれるか?
変面王:見てみろ。大晦日が訪れようとしてるのに、今の火鍋屋は……祭りの雰囲気がほとんどない。
変面王:それに、オーナーはチャイナタウンの住民たちを招待して、大晦日の夜に獅子楼でも食事でもと考えている。
変面王:必要な食材はまだ揃っていない。共に準備してくれるか?
◆回答1:問題ない
変面王:熱心な若者よ、では頼んだ!大晦日の晩餐と演目を楽しみにしていてくれ!
◆回答2:都合が悪い
変面王:そうか、残念だ。だが、大晦日の夜はぜひ宴に顔を出してくれ!
準備タスク
- 楼外の装飾
変面王:「表面を飾り立てる」行為を「門面を装う」という言葉で例えることがあるが、やはり綺麗な外観を見ると気分が良くなるものだ。
変面王:となると、内部の装飾も改善すべきだろう。客に「見かけ倒し」と言われては困る。
- 福の字
変面王:「一日の計は朝にあり、一年の計は春にあり」*4。
この福の字と春聯を貼れば、新年の縁起良い雰囲気が増す上、獅子楼に良い兆しをもたらしてくれる。
- 臉譜
変面王:ふむ……臉譜を店に飾ることで、獅子楼を他の店と区別化することができた。良い考えだな。
変面王:変面に興味があるようだな。我の話を聞く興味はあるか?
◆回答:ある
変面王:変面は川劇で多く使われ、最も広く認知されている芸だ。
川劇の登場人物の感情変化を表現する際に使用される。
変面王:変面には吹瞼、抹瞼、扯瞼など、様々な手法がある。
おぬしはどの手法に興味がある?
◆回答1:扯瞼
変面王:扯瞼。化粧顔料を顔の部位に塗り、変面時に手で拭うことで別の色が露わになる。
変面王:劇中の登場人物の状況に応じて、顔の局部または全てを変えることができる。
◆回答2:吹瞼
変面王:吹瞼。金粉、銀粉などの粉末状の化粧品を使用するものだ。
粉は事前に舞台のどこかに置いておく。
変面王:役者は動きに合わせて粉末に近付き、口でふっと吹くことで粉末が顔に飛び散り、顔の色を変えるのだ。
◆回答3:扯瞼
変面王:扯瞼は比較的複雑な手法だ。まず臉譜を何枚もの布に描く。
変面王:それぞれの臉譜には1本の糸が付いており、劇の必要に応じて、動きに合わせて1枚ずつ引っ張れば顔が変わるのだ。
変面王:突然変化する効果を見せるために、柔軟かつ素早い動きが要求される。
我は普段……扯瞼を使うことが多いな。
変面王:では、川劇における変面の表現方式に興味はあるか?
◆回答:ある
変面王:先ほど言った通り、変面の目的は登場人物の感情の変化を表すことにある。
変面する人物と言えば、最も有名なのは「紫金鐃鈸」だな。
川劇『白蛇伝』では、最終的に白蛇を封じた法器である紫金鐃鈸が、鉢童として擬人化された姿で3回登場する。
変面王:1回目は緑と青の顔色で登場し、戦っている最中に赤い顔と緑の眉、青い顔と金の眉、黄色い顔と黒い目に変化する。
変面王:最後は白い顔と笑った目、つまり本来の顏になって白蛇を追う。
変面王:2回目は本来の顏で登場し、電光の下、黒い顔と白い目になる。
変面王:3回目は白蛇と遭遇した瞬間だ。
金色の顏になるがまたすぐに白い本来の顏に戻り、めまぐるしい変化がみられる。
私:その衣装は、紫金鐃鈸の設定を参考にしているのか?
変面王:その通り。一連の変面の手法は、紫金鐃鈸の傲慢、興奮、怒り、残忍、凶暴など、豊富な感情と内面を表している。
私:言葉の説明を聞いただけでも十分素晴らしかった。
変面王:大晦日の夜、私はこの芸を披露するつもりだ。興味があるならぜひ見に来てくれ!
- テーブルクロス
変面王:「年越しは口で越すもの」と言われている。机に布を敷いた後は、アツアツの火鍋の登場だ。
変面王:春節の風習について知りたいか?
◆回答:知りたい
変面王:春節の食べ物と言っても地域ごとに異なっている。
変面王:しかし、民間には春節でよく見られる食事について、巧妙にまとめられた詩がある:
変面王:二十三、糖瓜を食べる、二十四、家を掃く、二十五、豆腐を磨る、二十六、肉を煮込む、
変面王:二十七、鶏を捌く、二十八、面を捏ねる、二十九、饅頭を蒸す、三十の夜は一晩明かす。
変面王:更に、旧暦1月1日から15日までは、様々な食べ物が挙げられる。
変面王:「尽きない春節準備、足りない土産」。店を「正月らしく」飾るのに、大分手間がかかってしまったな。
変面王:すでに招待状をチャイナタウンの住民たちに送った。それに、客たちの好みに合わせて晩餐のメニューも調整したぞ。
変面王:兄弟、ここ数日の協力に感謝する。大晦日の夜はぜひ獅子楼へ年越しに来てくれ!
個別会話
- 骨董鑑定士
- 1月12日
骨董鑑定士:川劇は素晴らしいよ。僕は時間ができると、よく獅子楼に行って変面の王のショーを観劇するんだ。 - 1月14日
骨董鑑定士:川劇の芸のうち、僕が一番興味あるのは「帽翅功」かな。
骨董鑑定士:まあ、自分には到底できないから観客席から眺めているだけなんだけど。 - 1月18日
骨董鑑定士:虎歳は駿業の形を描き、兎の毛で作られた筆は広大な図を彩る。
骨董鑑定士:新しい一年でも素晴らしい日々を過ごし、様々な絶景が見られることを祈っているよ!
- 1月12日
- 質屋のオーナー
- 1月12日
質屋のオーナー:僕は新しく来た変面師のことをあまり良く思っていなかったんだ。
でもいろいろあって、今や僕は川劇の一番の常連客になった!
質屋のオーナー:早く身に行ってごらんよ。きっと素晴らしい変面ショーから目が離せなくなるよ。 - 1月16日
質屋のオーナー:川劇の「椅子功」っていう芸はとてもおもしろいんだ。
質屋のオーナー:僕が変面王に椅子を贈ったからだけでなく、僕の過去の行いに対する……記念だからだろうか。 - 1月20日
質屋のオーナー:玉兎は家族の団欒を呈し、金龍は商売繫盛の兆しとなる。
質屋のオーナー:新しい一年、質屋の商売繁盛と、皆の万事順調を祈ろう!
- 1月12日
- コバン
- 1月12日
コバン:ボンボンボン……
(変面王は良い師匠だ。辛抱強くコバンに火噴きを教えてくれた。
ようやくコバンにも舞台に上がるチャンスが来たんだ!) - 1月13日
コバン:ボンボンボンボン……
(コバンが知ってる学徒さんは内気だけど手先が器用で、持っている金属の塊を動かすだけで、隣の人形が動き出すんだ!
コバンは感心したよ!) - 1月14日
コバン:ボンボンボン……
(質屋のオーナーは……滅多にコバンのショーを見に来ない。
昔変面王と何か揉めたらしいけど、今は皆友達だよ!) - 1月15日
コバン:ボンボンボンボン……
(骨董鑑定士は川劇がとても好きみたいで、コバンと師匠の絵も描いてくれるんだ!
コバンは彼のことが大好きだよ!) - 1月16日
コバン:ボンボンボン……
(獅子舞も川劇が好きみたいで、コバンが彼を師匠に推薦したんだ。
師匠も最初は嫌がっていたけれど、結局彼を弟子にしてくれた。) - 1月17日
コバン:ボンボンボンボン……
(手品師匠の川影戯は素晴らしいよ!今度一緒に見に行こう!) - 1月18日
コバン:ボンボンボンボン……
(コバンは君のことをどう思っているかって?
うーん……博学そうで真面目な人かな。コバンも見習わないと!)
- 1月12日
- 手品師匠
- 1月13日
手品師匠:川劇ショーも素晴らしいが、皮劇戯のことも忘れるなよ!
手品師匠:百花斉放、百家争鳴*5。これは私と変面王が話し合いを進めていたことだ…… - 1月15日
手品師匠:私は皮影戯劇団のトップだが、川劇についても少し造詣がある。
手品師匠:「跪歩」の練習をしていた時期もあった。まあいい、昔の話だ。 - 1月17日
手品師匠:紅梅が春に笑い、玉兎が月に喜ぶ。
手品師匠:新しい一年も願いを叶え、万事順調となることを祈ろう!
- 1月13日
- 獅子舞
- 1月13日
獅子舞:変面王のショーから学習して、俺も新しい芸を覚えた。
獅子舞:手品師匠には言うなよ……また喧嘩になるからな。 - 1月15日
獅子舞:「翎子功」は俺に最適な川劇芸だ。
獅子舞:翎子功を振り回す動きが獅子舞に少し似ているからな、すぐに覚えた。 - 1月17日
獅子舞:虎は雄風に躍り、兎は喜びが満ちる。
獅子舞:大晦日が来る。新たな一年の幸運と繁栄を祈ろう!
- 1月13日
- 学徒
- 1月14日
学徒:私がチャイナタウンを訪れた初日、初めて出会ったのが変面王だった。
学徒:彼が熱心に道案内をしてくれたおかげで、私はこの質屋を見つけることができたの。 - 1月16日
学徒:川劇の「人影」ショーが面白いよ。
学徒:私が機械人形を操るように、そのショーでは影が私の動きを真似するの! - 1月18日
学徒:良宵に玉兎を見れば、影に対して三人と成る*6。
学徒:新しい一年でも、あなたが家族や友達と楽しく過ごせることを祈ってる!
- 1月14日
リハーサル記録:1日目(旧暦12月31日)
1月21日 大晦日
役者追加:変面王
役:獅子楼のオーナー。
営業準備をしており、変面を得意とする。
主な内容:大晦日の夜、変面王はチャイナタウンの住民を獅子楼へ招いてを開き、川劇ショーを披露した。
火鍋を食べ、変面王のショーを見た後、一同が川劇に興味を示したため、変面王は住民たちも参加できる川劇体験イベントを開くことにした。
「私」は変面王の助手として、興味を持ったチャイナタウンの住民たちを「川劇リハーサル」に招くことに。
変面王:「川劇リハーサル」の提案者。川劇に推理要素を加えたいと考えている。
謎の核は「獅子楼」と「川劇ショー」。
物語の流れを整理するために、今後の記録ではそれぞれのキャラと変面王の関係や、存在し得る「犯行動機」にも注意する必要がありそうだ。
ストーリー
- 獅子楼前
変面王:大晦日の晩餐の準備は整った。だがその前に、まずは出来立ての餃子を食べてみてくれ。
変面王:若者よ、おぬしの春節の願いを唱え、1つ食べるといい。
春節に餃子を食べる風習には、団欒や吉兆を祝う意味が含まれています。
餃子の形が元宝に似ていることから、春節では「財を招く」という意味を持ちます。
普通の餡はもちろん、人々は新しい一年に対する期待や願いを込めて、縁起の良いものを餡に隠すことがあります。
皆さんも良いお年をお過ごしください!
- 獅子楼内
変面王:大晦日の晩餐の料理ができたぞ。
変面王:今日のメニューは特別だ。すでに机に置かれている火鍋のほかにも……
変面王:世界各地から、客たちが好みそうな料理を集めた。
変面王:客が集まってきたな。我は今夜の川劇のリハーサルをしなければならない。
すまないが、料理を出すのを頼んでも良いか。
◆回答:任せて
変面王:感謝として、今夜は必ず最高のショーを届けると約束しよう。
変面王:まだ運ばれていない料理は、火鍋を囲むようにテーブルの外周に置くといい。
変面王:これらの料理は客たちの好みに合わせて作ったものだ。
料理を出した後、ぜひ感想を聞いてほしい。
変面王はホールを離れ、舞台裏へ劇の準備に向かった。
私:大分信頼されてるな……客がもうテーブルについている。
火鍋に対する感想を聞いてみよう……
私:皆さん、どうぞ火鍋を召し上がってください!
骨董鑑定士:鍋の骨董品はたくさん見てきたが、「火鍋」は聞いたことがない。
コバン:ボンボンボン!ボンボン!(これは……火を噴く鍋?)
手品師匠:チャイナタウンへ来る前は各地でショーをしていたのだが、一度ショーの後に火鍋を目にしたことがある。
手品師匠:中央の鍋は「鴛鴦火鍋」。2種類のスープがあり、対になった鴛鴦に例えられて名付けられた。
片方は白湯、もう片方は紅湯。辛い牛肉を食べて、赤ワインを飲む。最高の心地だ!
獅子舞:このキノコはいい値段で売れそうだ。易学先生に聞いたことがある。
丁度いい、これを機に試してみるか。
手品師匠:そういえば、しばらくは易学先生を見ていないな。
彼のことだ、遊歴に出たのだろう。遊歴の日々は……確かに懐かしい。
質屋のオーナー:新鮮なセンマイだね。センマイの茹で加減は「七上八下」が良いらしい。
ん……まるで……そろばんの口訣みたいだ。
私:皆の火鍋に対する意見を聞くことができた。
火鍋の中で私が一番好きな食材は……
コバン:ボンボンボン!ボンボン!
(火鍋以外にも、オーナーは皆が好きな料理を用意してくれたらしいよ。)
質屋のオーナー:しかし、僕のご近所さんはまだ姿を現していないみたいだ。
まだ準備ができていないのかな?
私:料理はできている。テーブルに運ぼう。
質屋のオーナー:この料理に撒かれている黒いものは何?
◆回答:味見しない
私:黒トリュフで間違いないよ。体が覚えているんだ。交差する記憶が遠い過去を指し示してる。
◆回答:味見する
私:黒トリュフだね。なぜか少し懐かしい……久々の我が家のような暖かさを感じる。
学徒:味は確かにいいのね。美味しいパスタ……お父さんが食べたら喜んだだろうな。
手品師匠:異郷の味……少し……美酒が足りないな。
骨董鑑定士:辛い……この料理、まるで鴛鴦火鍋の辛い鍋だ。僕には向いていないかな。
骨董鑑定士:餃子の中の硬貨……食べ物と幸運の衝突!合理的な芸術の結合だ!
質屋のオーナー:最初の餃子は僕のものだ。質屋の繁盛を祈って!
質屋のオーナー:(モグモグ)硬貨はなかったけど、おいしいからいいや。
獅子舞:当たりは俺のものだ!硬貨が入ってても、返さなくて良いんだよな?
私:食べ当てたら君のものだ。
獅子舞:新しい一年、財や宝よ寄ってこい!
獅子舞:(パクリ)俺の餃子にもなかったか。残念だ。
コバン:ボンボン……ボンボンボン?(財や宝……コバンのこと?)
コバン:ボンボンボン……ボンボンボン!(幸運を得られるなら……コバンもやってみる!)
コバン:ボン……ボンボンボン!(ガリ……硬貨っておいしいんだね!)
私:コバン、硬貨を食べちゃったの?
私:さすがコバン、独特な味覚と言うか……
学徒:硬貨……どんな味?私の友達も好きかもしれない。
獅子舞:ウマいキノコスープ……易学先生がいたらきっと気に入っただろう。
骨董鑑定士:傘の形をしたキノコは湿っぽい隅に生えている。
そこには僕たちがまだ知らない芸術があるかもしれない。
手品師匠:ショーへ行ったときに食べた記憶がある。
サーカスでは、子どもたちに大人気な食べ物だった。
手品師匠:ピザにはぐちゃぐちゃにされたピエロの似顔絵が描かれていて……
子どものイタズラみたいでもあったし、劇の後、観客の想像を膨らますためのものにも見えた。
骨董鑑定士:このピザには……芸術の気配がする。
骨董鑑定士:オーナーがこの料理を作った時も、絵を通して何らかの物語を伝えようとしたのかもしれない。
手品師匠:揚げ団子。サクッとしていて甘みがある。
劇団長が皮影の修行に出かけていなかったら、きっと気に入っただろう。
コバン:ボンボンボン!ボンボン!(おいしい。コバン、この甘い団子大好き!)
コバン:ボンボンボン……ボンボンボンボン!
(コバンが雑用していた時も試しに焼いてみたことがあったんだけど、焦がしてしまって、オーナーに叱られたんだ……)
コバン:ボンボンボン?ボンボン!
(揚げ団子……どうやって作ったんだろう、コバンも作りたい!)
獅子舞:大人しく火噴き芸だけにしておけ。これだけで十分生計を立てられるんだから。
コバン:ボンボン……(分かった……)
私:皆さん、いよいよ変面ショーが始まります!
loading...手品師匠:大晦日の夜、火鍋を食べながら素晴らしい川劇変面ショーを見る。
皮劇戯がないのは残念だが、獅子楼のオーナーのもてなしには感謝すべきだな。
学徒:謎に満ちたオーナーは未だに姿を現さないのね。
獅子楼のことはよく知らないし、チャイナタウンに来てすぐに出会ったのは今舞台に立っている変面王師匠だったから。
骨董鑑定士:オーナーが誰であれ、この川劇だけでも十分賞賛に値するよ。
骨董鑑定士:優美な動き、衣装と臉譜の糸、全てが創作のインスピレーションをもたらしてくれる。
コバン:ボンボン……ボンボンボン!(コバンも出し物できる!コバン、火を噴ける!)
質屋のオーナー:壁に掛かった臉譜を見ていると、変面王がチャイナタウンに来たばかりの時のことを思い出す。
商売をめぐって、僕らはいざこざもあった。
学徒:あの頃は私のチャイナタウンに来たばかりだった。
もうこんなに時間が経っていたんだね……
大晦日の夜、人々が変面王の素晴らしいショーと美味しい食事を楽しんだ後、この夜もついに終わりが近付いてきた。
変面王がショーを終え、舞台を降りたところで、一同は解散した。
変面王:今日の晩餐は満足いただけたかな?
私:素晴らしかったよ。オーナーにもよろしく伝えてほしい。
私:オーナーは……最後まで来なかったけれど。
変面王:実は、我がこの獅子楼のオーナーだ。
変面王:客たちの話を聞いた。川劇に興味を持ち、楽しんでくれた人がいることを嬉しく思ったよ。
変面王:我は以前舞台に立っていた友人たちを招き、旧暦1月15日に川劇ショーを行うつもりだ。
変面王:せっかく客たちが興味を持ってくれたのだ、川劇の準備や演目に加わってもらおうじゃないか?
私:おもしろそうだね。何か手伝えることはある?
変面王:川劇の興味がある「エキストラ」を探してきてくれ。
この機に間近で川劇を体験してもらいたい。
変面王:そして、おぬしには臉譜製作にも参加してもらおうと思っている。
私:私が臉譜を?
変面王:そうだ。ここに臉譜の塗り絵がある。試してみるといい。
私:じゃあ、次の川劇ではどんな物語を語るつもりなの?
変面王:「郷に入っては郷に従え」と言うだろう。
チャイナタウンにいる以上は、このチャイナタウンをめぐる我々自身の話をしようじゃないか。
変面王:そして話のメリハリを付けるために、中にいくつか……エピソードを入れる必要がありそうだ。
変面王:観客にも物語の推理に参加してもらえたら、更におもしろい。
変面王:……ならば、今回の体験脚本を『チャイナタウン怪事件』と命名するのはどうだ?
私:良いと思うよ。最初に呼びたい役者はいる?
変面王:先ほどの晩餐で、学徒さんはあまり発言していなかった。
家族のことを思い出したのかもしれない。
変面王:彼女を誘って、気分転換させてあげるのが良いかもしれない。
私:最初の招待状は学徒さんに……よし、準備完了。楽しみに待ってて!
リハーサル記録:2日目(旧暦1月1日)
1月22日 旧暦1月1日
役者追加:学徒
役:質屋のオーナーの学徒。
チャイナタウンに来たばかりで、「人影」芸に興味を示す。
今日の出演役者:変面王、学徒
主な内容:学徒は質屋の求人に応募し、チャイナタウンにやって来た。
道に迷っていたところ、変面王に出会い、質屋への行き方を教えてもらったという。
学徒:共にチャイナタウンへやって来た「友達」とやらがいるらしい。
チャイナタウンへ来たばかりで右も左も分からない状態だ。変面王に道を教えてもらって質屋へ辿り着いた。
どうやら学徒は変面王に対する「犯行動機」を持っていないようだ。
ストーリー
- リハーサル前
学徒:最初の役者に誘ってくれて光栄だよ。
友人の代わりにお礼を言わせてもらうね。
変面王:お嬢さん、機械に精通していると聞くが、試したい川劇の芸はあるかな?
学徒:「人影」かな。
川劇の人影は、影を演じる役者が「本体の役者」を真似て、2人で対になる動作をするんでしょう。
学徒:だから「この子」の研究にも役立つかなって思って。
変面王:なら……丁度良い登場人物がいる。
しかしリハーサルまでに、まずは自分の臉譜を用意する必要があるな。
学徒:できれば、臉譜は私の友人の気持ちを考慮してから描きたいかな。
あの子は……気持ちを表現するのが苦手だから。
私:任せて!
学徒:科学チックな臉譜ね。これならあの子もきっと気に入ってくれるよ。
これでもう舞台に上がれる?
変面王:まだだ。完璧に影を再現したければ、練習を重ねて影を演じる役者と心を通わせる必要がある。
変面王:おぬしは機械人形を持っているらしいな。
なら、人形を使って練習してみるか。
変面王:才能がある役者だ。短い時間で人影のコツをすぐに覚えた。
リハーサルに移ろう。
変面王:だが覚えておけ、リハーサル中、役者は集中力が必要になる。
十分な時間を確保してからリハーサルに臨むといい。
- 準備完了、リハーサル開始
学徒:チャイナタウンの明かりが灯され、古い槐樹の下には人々が集まっている。賑やかな場所ね。
学徒:(俯いてリモコンを弄る)君も気に入った?
学徒:しかし、私を雇った質屋は一体どこに……誰かに聞いてみよう。
変面王:お嬢さん見かけない顔だが、どこへ向かうつもりだ?
学徒:私、学徒としてここの質屋に雇われることになったの。
変面王:質屋に行くつもりなら道を間違えておられるぞ。
ここは獅子楼、まもなく開業する火鍋屋だ。
変面王:質屋は……ふむ。この道の先だな。
学徒:そうだったの。ありがとう!今度食べに来るね!
探し回った結果、学徒は質屋の入口に辿り着いた
学徒:ここが例の質屋ね。
学徒:(コンコン)誰かいますか?
- リハーサル一時停止
私:どうして止めたの?
変面王:ふむ……学徒が扉を叩いた後は、それに応じる者がいるはずだ。
変面王:しかし今は人手が足りない。つまり、新しい役者が必要だ。
変面王:では……物語の続きは、新しい役者を呼んでからとしよう。
私:そうか……なら今すぐに次の招待状を書くよ。
私:さて、次に呼ぶ相手は……
◆回答1:手品師匠
変面王:それは不適切じゃないか……
理由もなく手品師匠が質屋で学徒を出迎えることはないだろう……
◆回答2:獅子舞
変面王:それは不適切じゃないか……
理由もなく獅子舞が質屋で学徒を出迎えることはないだろう……
◆回答3:質屋のオーナー
変面王:そうだな。質屋に来たのだから、質屋のオーナーが出てくるはずだ。
私:そういうことなら……よし、招待状の準備ができた。明日のショーが楽しみだ!
個別会話
- 学徒
学徒:大事な友達の考えを知るために……もっと練習しないと(人影に再挑戦)。
- 変面王
- 変面王:変面は芸術の1種で、多くの決まりごとがある。
異なる色の臉譜は異なる性格を表しており、五官の描き方が重要になる。
最も突出させるべき部分は、眉、目、鼻の三か所だ。
- 変面王:変面は芸術の1種で、多くの決まりごとがある。
リハーサル記録:3日目(旧暦1月2日)
1月23日 旧暦1月2日
役者追加:質屋のオーナー
役:質屋のオーナー。「椅子功」芸に興味を示す。
今日の出演役者:変面王、学徒、質屋のオーナー
主な内容:質屋のオーナーは質屋での仕事を始める前の試験として、学徒に遠隔で制御できる機械人形を作るよう要求した。
学徒はそれを難なくこなし質屋のオーナーに雇われることになった。
ほどなくして、質屋のオーナーは獅子楼へ向かい、変面王に精巧な椅子を一脚贈った。
学徒は1人で質屋におり、質屋のオーナーが彼女に機械人形の製造のみを任せた後、他の仕事を与えなかったことに困惑していた。
質屋のオーナー:学徒を雇った理由は学徒が遠隔で制御できる「機械人形」を作れるからだそうだ。
質屋のオーナーは獅子楼の開業に不満気だったが、自分からお祝いとして椅子を贈った。
それは心からの好意によるものか、それとも別の目的が……?
ストーリー
- リハーサル前
質屋のオーナー:今回の川劇は誰もが「役者」になれると聞いた。
質屋のオーナー:今までは観客として遠くから見るだけだったけど、ついにその仕組みをこの目で確かめることができるんだね。
変面王:そうさ、友よ。『チャイナタウン怪事件』は今、役者が1名必要だ。
そしておぬしは誰よりもふさわしい。
質屋のオーナー:過去のいざこざに構わず、僕を川劇のリハーサルに誘ってくれたんだ。
全力を尽くすよ。
質屋のオーナー:学徒、どうしてここに?それに……おもしろい臉譜を付けているね?
変面王:これは川劇役者に必須の「門面」だ。参加した役者への記念品でもある。
変面王:兄弟、臉譜の製作は任せた。
質屋のオーナー:ねずの木を取り入れたのか……おもしろい臉譜だ!
質屋のオーナー:それじゃあ変面王さん、僕は劇の中で何をすればいいのかな?
変面王:おぬしには自身を演じてもらう。
変面王:慌てるな。物語と川劇をしっかり組み合わせるために、まずは川劇の練習を行う必要がある。
変面王:開業した時におぬしが贈った椅子を覚えているか?
我らの物語はそれをめぐって始まる。
変面王:よってリハーサルまでに、まず自分の……バランス力を鍛えてもらおう。
質屋のオーナー:ふむふむ……椅子功、挑戦し甲斐がありそうだ。早速始めよう!
変面王:この短時間で椅子功を習得するとは!では、役者は位置につけ!
変面王:(ドンドンドン)勤勉に生計を立てる中、隣の獅子楼で川劇が上演されると聞いた。
これでは良いところが全部横取りされてしまう。店の収益のためには……いったいどうすれば……
質屋のオーナー:早朝、質屋に珍しく客が来た……お客様、今参りますので少々お待ちを……
質屋のオーナー:(扉を開ける)こちらの……お嬢さん、こんな朝早くに、何を質に入れるおつもりで?
学徒:私自身を。
質屋のオーナー:妙なことをおっしゃるな!近所の誰もがうちの質屋の公正さを存じておられる。
価値の偽造も、人のやり取りもしない。
質屋のオーナー:そういうわけだから、お帰り願おう。
学徒:オーナー、誤解です。私はあなたが募集したスタッフですよ。
質屋のオーナー:スタッフ?思い出した!、君が人形を作れるとかいう奴か!
学徒:ええ。
質屋のオーナー:なら、試させてもらおう。
3本の香が尽きるまでに、僕が遠隔で操作できる機械人形を1つ作るんだ。それができたら雇ってあげるよ。
学徒:お安い御用です、任せてください。
質屋のオーナー:いいね、いいね、想像以上だ。今日から僕の店で働いてもらおう!
- 準備完了、リハーサル開始
変面王:(発声練習)快晴の日は窓を開けて、
変面王:春の光があるうちに服を裁ち、
変面王:何とか生計を立てることができた。
変面王:病や災いが降りかからず、衣食が足りることを願う。
質屋のオーナー:(パチパチ)良いお声だ!
変面王:質屋のオーナー殿か。我に何か用か?
質屋のオーナー:開業したと聞いて、お祝いの品を持ってきたんだ。
質屋のオーナー:これは松の木で作られた椅子でね。商売繫盛を祈るよ。
変面王:(質屋のオーナーはケチで付き合いにくいと聞いていたが、噂は当てにならないようだ。)
変面王:未だ挨拶に向かうことができず、申し訳ない。
質屋のオーナー:いいさ、長い付き合いになるんだから。それじゃあ、失礼するよ。
同日、別視点
学徒:(手中のリモコンに向かって)ねえ、質屋のオーナーは何のために私たちを雇ったのかな?
学徒:私は質屋のことなんて全く知らないし、機械人形だけ作っていればいいって言われるし。理解できないや。
- リハーサル一時停止
私:物語は再び中断された。
変面王:ふむ……話の流れによれば、この時に芸を学びたい若者が現れ、私は彼に火噴き芸を教えることになる。
変面王:しかしすでに出現した役者のうち、質屋のオーナーも学徒も適していない。
変面王:火噴きの才能がありそうな役者を……探す必要がありそうだ。
私:確かに……さて、次に呼ぶ相手は……
◆回答1:骨董鑑定士
変面王:骨董鑑定士……彼は内気だ。どちらかと言えば……観客の方が適している。
◆回答2:手品師匠
変面王:手品師匠は皮影劇団の大黒柱だ。彼に火噴きをやらせるのは良くないのでは……
◆回答3:コバン
変面王:そうだ、コバンは火噴きに向いている。よく店内で我と一緒に芸を披露してくれているよ。
私:では、コバンへの招待状を書こう……できた!
個別会話
- 質屋のオーナー
質屋のオーナー:ねずの木の香りだ……もっと練習が必要かもね(椅子功に再挑戦)。
- 変面王
- 変面王:変面は芸術の1つで、多くの決まりごとがある。
異なる色の臉譜は異なる性格を表しており、五官の描き方が重要になる。
最も突出させるべき部分は眉、目、鼻の三か所だ。 - 変面王:チャイナタウンの住民たちは皆舞台に立つことを夢見ていたが、登場人物を上手く演じられるか心配もしていた。
変面王:よって、今回の『チャイナタウン怪事件』は、チャイナタウンの物語を背景とし、彼ら本人に出演してもらおうと思う。
どうかな?
- 変面王:変面は芸術の1つで、多くの決まりごとがある。
リハーサル記録:4日目(旧暦1月3日)
1月24日 旧暦1月3日
役者追加:コバン
役:変面王の弟子。火噴き芸が得意。
今日の出演役者:変面王、コバン
主な内容:学徒が質屋のオーナーに貸した機械人形の返却を求めると、質屋のオーナーは失くしてしまったと答えた。
変面王はコバンに才能があると考え、火噴き芸を彼に伝授した。
コバンはその才能を発揮し、すぐに火噴き芸を習得したが、2人の会話は客席の騒ぎに阻まれた。
コバン:火噴きショーの才能があり、変面王に認められたことによって出演する機会を得た。
変面王に対しては感謝の気持ちを抱いているはずだ。
ストーリー
- リハーサル前
コバン:ボンボン、ボンボンボン!
(変面王が『チャイナタウン怪事件』のリハーサルをやってるって聞いたよ。コバンも参加する!)
変面王:コバンは我の相棒だ。色々あったが、我は今おぬしのことを信頼している。
だから……重要な役を取っておいた。
コバン:ボンボン!ボンボンボン?ボンボン!
(ありがとう、オーナー!今回参加する役者は自分の臉譜がもらえるんだよね。コバンも欲しい!)
私:任せて!
コバン:ボンボン、ボンボン!
(コバン、この臉譜好き。今年もらったプレゼントの中で、一番気に入った!)
変面王:コバンが担当する芸は火噴きだ。彼にとっては朝飯前だろう。
変面王:火噴きの秘訣は、役者が火を噴く前に松香の包みを口に含むことだ。
息を吹くことで松香の包みから松香の粉末が松明に向かって飛び、炎が燃え上がる。
変面王:リハーサルでは火噴き芸を教えるシーンがあるから、ここで余計な練習時間はないな。
変面王:では兄弟、リハーサルの準備はできたか?
- 準備完了、リハーサル開始
変面王:こちらの……公子殿。しばらく足を止めていたようだが、何か苦衷がおありか?
コバン:ボン~ボン~
変面王:この兄弟は口下手なようだ。しかし推測するに、こちらの出し物に興味があるのではないかな。
変面王:火噴き芸をおぬしに教えよう。如何だろうか?
コバン:ボン~ボン~!
変面王:才能がある。僅か数時間で火噴きの技を習得するとは。
変面王:後は……
(客席から騒ぎ声が聞こえた)
変面王:何だ!
同日、別視点
学徒:この前貸した機械人形は、いつ返していただけるんですか?
質屋のオーナー:な、失くしちゃったんだ。もう1個新しいの作ってよ。
- リハーサル一時停止
私:分かった……客席でいざこざが起きたんだ。
私:でも、今の登場人物では話を進められない。
私:だから、新しい人物を引き入れる必要がある。
変面王:その通り。ここで川劇芸術に興味を持ち、「観客」に適した登場人物が必要になる。
私:さて、次に呼ぶ相手は:
◆回答1:コバン
変面王:コバンか……しかし彼は我と共に舞台に立っている。
観客を兼任するのは難しいのではないか?
◆回答2:手品師匠
変面王:手品師匠は皮影劇団の大黒柱だ。彼に観客をやらせるのは良くないのでは……
◆回答3:骨董鑑定士
変面王:そうだ。晩餐の時、骨董鑑定士は川劇に対する多大な情熱を見せていた。
変面王:彼は絵を描くのが好きで、観劇は彼にとってインスピレーションを得る良い方法だとも言っていたな。
私:では、骨董鑑定士への招待状を……よし、書けた!
個別会話
- 質屋のオーナー
質屋のオーナー:この椅子、綺麗?でも僕がオーナーにあげたあの椅子には敵わないよ。
- コバン
コバン:ボンボン……ボンボン!(火噴きに再挑戦)
- 学徒
うん……人影の出し物を通して、「この子」の考えがもっと分かるようになったかも!
リハーサル記録:5日目(旧暦1月4日)
1月25日 旧暦1月4日
役者追加:骨董鑑定士
役:川劇愛好者。よく変面王のショーを見に来ており、「帽翅功」に興味を示す。
今日の出演役者:変面王、骨董鑑定士、質屋のオーナー
主な内容:質屋のオーナーは、学徒の口から骨董鑑定士が客席で変面王のショーを絵に起こしていると聞くと、なぜか「まずい」と叫んで店を飛び出していった。
質屋のオーナーと骨董鑑定士の間で言い争いが起こっていたようで、変面王のショーは客席の騒ぎに中断された。
頭に血が上った質屋のオーナーは骨董鑑定士が変面王のために描いた2枚の絵を引き裂いた。
骨董鑑定士の絵を繋ぎ合わせると、変面王は2枚の絵の椅子がずれていることに気付く。
骨董鑑定士:川劇ショーに熱中しており、変面王のためにたくさんの絵を描いた。
しかし質屋の仕事を疎かにしてしまい、激怒した質屋のオーナーに絵を引き裂かれてしまう。
ストーリー
- リハーサル前
骨董鑑定士:川劇ショーが役者を募集していると聞いたよ。この芸術の宴に参加することができて光栄だ。
骨董鑑定士:でも、こういうものへの経験は全くない。ただ……見るのが好きなだけで。
変面王:では芸術家よ、おぬしが得意なことは何だ?
骨董鑑定士:絵を描くことだ。どうぞ見てくれ。川劇を見ていた時、たくさんの舞台画を描いていたんだ。
変面王:(じっくり絵を見る)まるで生きているような、真に迫った絵だ。
おぬしが演じられる登場人物を思いついたぞ。
変面王:しかし……この劇のためには、おぬしの作品を犠牲にする必要がありそうだ。
骨董鑑定士:構わない。その絵は元々川劇が好きで描いていただけだから。
骨董鑑定士:それに、犠牲は……僕が得意とするものだ。
変面王:(うむ……そこまで深刻でもないのだが)
変面王:絵の小道具も手に入ったことだし、今回のリハーサルの準備はこれで十分だな。
私:変面王、その……臉譜のことを忘れてない?
変面王:ああ、そうだった……骨董鑑定士の臉譜はすでに用意できている。
興味がある様子だな、色を入れてみるか?
◆回答:任せて
骨董鑑定士:芸術感溢れる臉譜だ……今回のリハーサルに参加できて光栄だよ。
- 準備完了、リハーサル開始
変面王:おーーしーーまーーいーー
骨董鑑定士:(拍手)素晴らしい劇だった。最高だ!
変面王:お褒めいただき感謝する。
骨董鑑定士:見てくれ、これは今しがた描き上げた劇画だ。
団長殿にお贈りしたいと思う。どうか受け取ってくれ。
質屋のオーナー:質屋で働かず、1日中本業はそっちのけとは何たる体たらくだ。もう見ていられない!
骨董鑑定士:質屋のオーナー、ここで劇を鑑賞するのは僕の勝手だろう?
質屋のオーナー:骨董屋のオーナーが外出している今、君は僕の店で働くことになっている。
質屋のオーナー:僕からの賃金をもらっておきながらここでサボるなんて、どうしてやろうか!
質屋のオーナー:この絵が1日かけて完成させた作品か、こんなもの、こんなもの!(絵を引き裂く)
骨董鑑定士:僕のーー僕の絵がーー
変面王:公子殿、慌てるでない。質屋のオーナーも話が通じないお方ではなかろう。
変面王:今は頭に血がのぼっているのかもしれない。我がこの絵を繋ぎ合わせて差し上げよう、如何かな?
骨董鑑定士:ご厚意に感謝する。これは元々、非常に似通った2枚の絵だ。
変面王:バラバラになってしまった今、復元させるのはかなり手間がかかるだろう。
骨董鑑定士:お願いするよ、団長。
骨董鑑定士:変面王師匠のおかげで、無事絵を復元させることができたよ!
骨董鑑定士:ただ……一見同じに見えるけれど、この2枚の絵には細かい違いがあるようだ……
同日、別視点
質屋のオーナー:学徒、骨董鑑定士はどこにいるの?
学士:鑑定士公子なら、今日は川劇に夢中になっていましたよ。
まるで生きているような絵をたくさん描いているのを見ました!
質屋のオーナー:大変だ!
- リハーサル一時停止
変面王:シナリオの続きを進めるためには、コバンが変面王のために新しい登場人物を薦める必要がある。
私:なら、この人物はコバンの「知り合い」だと推測できる。
私:その人物も川劇の芸を学びたいと思っているのかもしれない。
変面王:正解だ。
私:なら、この人物は……
◆回答1:コバン
変面王:手品師匠は皮影劇団の大黒柱だ。彼が川劇を学びに来ることはないだろう……
◆回答2:易学先生
変面王:易学先生は今チャイナタウンにいない。彼は招待できないかもしれない……
◆回答3:獅子舞
変面王:そうだ。獅子舞とコバンは2人も懸鑑楼にいた。去年の皮劇の一件以来、顔なじみと言える。
変面王:川劇が勢いづいている今、彼はこの名を上げる機会を逃さないだろう。
私:心から川劇を気に入っているわけではなさそうだけど……
私:話の進展のためだ、仕方ない……うん……よしっ、招待状の準備ができた!
個別会話
- 骨董鑑定士
骨董鑑定士:ぼ……僕にも川劇の舞台に立つ機会があるなんて!ヘヘッ、この帽子、悪くないだろう?
- 学徒
学徒:物語に対してどう思うかって?そういうのはよく分からないんだよね。
でも、オーナーが私の人形を失くしちゃったの。私の労働成果をなんだと思ってるのかしら。
- コバン
コバン:ボンボン!ボンボンボン!
(コバンは火噴きが好き。皆がコバンを見る時の拍手はもっと好き!)
- 変面王
変面王:より多くの登場人物が川劇に加わり、物語の流れも更に深まっていく。
リハーサル記録:6日目(旧暦1月5日)
1月26日 旧暦1月5日
役者追加:獅子舞
役:皮影劇団のメンバー。川劇が人気を博している状況を見て、「翎子功」を習おうとしている。
今日の出演役者:変面王、獅子舞、コバン
主な内容:骨董鑑定士が舞台から離れた後、獅子舞に出会い、川劇ショーの素晴らしさについて語った。
獅子舞は変面王のショーについて聞き、自分も川劇の芸を習いたいと思った。
しかし変面王は彼が本心でないことを見破り、その申し出を一度断わった。
コバンの口添えがあってようやく獅子舞は芸を習い、 「翎子功」を会得する機会を得た。
獅子舞:元皮影劇団のメンバー。川劇の人気を聞きつけ、変面王に弟子入りしようとした。
本心から芸を学ぼうとしているわけではない彼は、名や利のためにとんでもないことをしでかす可能性があるのではないだろうか。
ストーリー
- リハーサル前
獅子舞:俺以上に川劇に適した人間はいない。とは言え、その……このリハーサル……ギャラは出るのか?
獅子舞:ハッハッハッ、冗談だ。変面王の素晴らしい演目を見て、前々から試したいと思っていたんだ。
獅子舞:言ってみろ、俺には何ができる?
変面王:本人として出演できる登場人物を用意した。
変面王:とある……川劇の芸を学びたい皮劇団メンバーだ。
獅子舞:確かに俺本人だな。
変面王:今回の川劇ショーに向けて、おぬしには「翎子功」を練習してもらいたい。
変面王:この芸は獅子舞の動きに少し似ているのだ。おぬしなら適任だと信じている。
変面王:翎子はすでに準備してある。
変面王:あと……これまでの役者を見れば分かると思うが、全員特製の臉譜が必要だ。おぬしの分も用意しよう。
私:どうやらまた私の出番みたいだ……
獅子舞:すごい臉譜だ!売れるだろうか……
変面王:全ての準備が整った。これがおぬしの翎子だ。では……
- 準備完了、リハーサル開始
変面王:獅子楼がついに開業したぞ。よってらっしゃい、見てらっしゃい!
変面王:ん?何事だ。これは……これは……
変面王:この壁の落書きは何だ?一体どこの恥知らずが……このような勝手なことを!
コバン:ボン~ボン~
変面王:昨夜店を離れた時、すでに戸締りは済ませたはずだ。その後に誰かが侵入することはあり得ない。
変面王:だが今、壁には奇妙な落書きが増えている。机、椅子や床も滅茶苦茶だ。どうしたものか。
コバン:ボン~ボン~
変面王:コバン、慌てる必要がない。たかが落書きだ、すぐに上演の準備をしよう。
コバン:ボン~ボン!
変面王:コバン、こちらは……
獅子舞:コバンは口下手ゆえ、俺が自己紹介をしましょう。俺は獅子舞、川劇の芸に長らく憧れていました。
獅子舞:今日、師匠とコバンの舞台を見て更に羨ましい限りです。
獅子舞:師匠の門下に入る機会はあるでしょうか?
変面王:我がコバンを引き入れたのはその才能が優れていたからだ。
おぬしの身体を見るに、川劇に適しているとは思えない。お帰り願おう。
獅子舞:師匠!どうか機会を!
獅子舞:師匠!師匠!
コバン:ボン~ボン!
変面王:分かった、分かった。弟子にしてやろう。
門下に入れるのは師だが、修業は個人それぞれで行う。自分で努力しなければ芸は身につかないぞ。
獅子舞:分かっております。(お辞儀)
獅子舞:では、弟子は準備へ行ってまいります。明日また師匠に教えを乞うことにしましょう。
同日、別視点
獅子舞:そこの兄弟、お前はどこの者だ?
骨董鑑定士:変面王の川劇舞台。今や変面王のショーは知らない者がいないくらいだ。
質屋のオーナー:そんなに人気なの?僕も見に行かないと!
- リハーサル一時停止
獅子舞:ん?どうして止めたんだ?良いところだったのに……
変面王:皮影劇団のメンバーであるおぬしが我から芸を学んでも……順調にはいかない。
獅子舞:ああ……それって……
私:(何の話…?)
私:分かった!皮影劇団の他のメンバーが賛成するとは限らないのか!特に……少し気性が荒い人は。
私:なら、この人物は……
◆回答1:劇団長
変面王:劇団長は今チャイナタウンにいない。皮影文化を学びに出かけているらしい。
変面王:他を当たろう。
◆回答2:手品師匠
変面王:適しているな。手品師匠は皮影文化を非常に重んじている。
変面王:皮影劇団に「裏切者」が出たと知れたら、大暴れされるだろう。
私:おもしろそうだ……招待状の準備ができた。手品師匠に渡そう。
◆回答3:質屋のオーナー
私:質屋のオーナーは皮影劇団の人間ではないだろう……
準備作業が終わった後、私はこれまでのシナリオを整理した。
私:最初の「事件」が発生した。獅子楼の中で机や椅子がひっくり返され、壁に大量の謎の落書きが現れた。
私:話の流れはまだはっきりしていない……全員の「動機」を分析する必要がある。
◆回答1:学徒
私:学徒……チャイナタウンに来たばかりだ。変面王と何か訳ありのようには見えない……
私:でも、彼女は機械人形を作る良い腕前を持っている……
私:今質屋のオーナーの元で働いているのは、、何か関係があるのだろうか……
◆回答2:質屋のオーナー
私:質屋のオーナー……彼は獅子楼の開業に不満だったと噂されている。
私:でも獅子楼の開業の際、彼は変面王に綺麗な椅子を一脚贈ったらしい……
噂通りというわけでもなさそうだ……
◆回答3:骨董鑑定士
私:骨董鑑定士……彼は川劇が好きで、変面王の出し物をたくさん絵にしている。
私:そういえばあの時、質屋のオーナーは少し変わった言動を取っていた。
どうして急に彼の絵を引き裂いたんだろう?
私:2枚のパズルの異なる部分を思い返してみよう……
◆回答1:変面王の動き
私:変面王の動きは目まぐるしい変化を伴う。確かに素晴らしいものだった。
◆回答2:変面王の臉譜
私:変面王の臉譜はどれも特徴的だ。少なくとも私はまだ変面の秘訣を掴めてはいない。
◆回答3:椅子
私:2枚の絵の中の椅子が移動している!やっぱり、この椅子に何かあるんだ。
私:質屋のオーナーの「椅子功」を振り返ってみよう。
犯行には他の手段によるサポートが必要になるかもしれない。
◆回答1:帽翅功
私:特に関係はなさそうだ……
◆回答2:人影
私:なるほど!これが質屋のオーナーが学徒をチャイナタウンに呼び寄せた理由だ。
私:彼は学徒が製作した機械人形を利用したかったんだ。
人形を椅子の中に隠し、遠隔で人形を操ることで、壁の落書きと地面の惨状を完成させた。
私:しかし、機械人形はどうやって夜に、たった1体で大量の落書きを描き終えたんだろう?
他の手も打っていた可能性がある。
私:これに関する川劇は:
◆回答1:変面
私:特に関係はなさそうだ……
◆回答2:慧眼蹴り
私:そう、これほど大量の落書きだ。1日で終わらせたわけではないはず。
私:仮に、落書きは椅子が贈られた当日から描かれ始めていたとしたら?
私:事前に壁紙と同じ色のシールで落書きを覆い隠し、事件の前夜にシールを剝がすだけで済む!
私:今現在の話の流れは大体整理できた。明日はどのような風向きになるか見てみよう。
個別会話
- 質屋のオーナー
質屋のオーナー:僕が誰を疑ってるって?それは分からないね。
毎日質屋の売上で頭がいっぱいだから、他の物事には興味ないんだ。
- 獅子舞
獅子舞:最初から知っていたことだ。
俺は生まれながら川劇の才能を持っている!見ろ、この頭に付けた翎子を。威厳があるだろう!
- 骨董鑑定士
骨董鑑定士:疑わしい人物と言えば……それは質屋のオーナーだろう!
理由もなく絵を引き裂くなんて、この上なく怪しいよ!
リハーサル記録:7日目(旧暦1月6日)
1月27日 旧暦1月6日
役者追加:手品師匠
役:皮影劇団の大黒柱。川劇の人気に不満を抱く。
こっそり「跪歩」の練習をしている。
今日の出演役者:変面王、獅子舞、コバン
主な内容:手品師匠は獅子舞がこっそり川劇芸を習っていると聞き、彼と激しい口論になった。
しかし自分も陰ながらこっそり川劇芸の一つーー跪歩を練習していた。
獅子舞は舞台裏に潜り込んで変面王の舞台道具を盗み見ようとしていたが、獅子楼の窓からコバンの帽子をかぶった人物が道具部屋に入っていく姿を見た。
翌日、獅子楼の壁に奇妙な落書きが現れ、楼内の机や椅子が滅茶苦茶にされていた。
それと同時に、変面王とコバンのショーで、コバンの火噴き芸によって変面王の衣装と臉譜に火がついてしまった。
幸い、変面王に怪我はなかったようだ。
手品師匠:皮影戯に熱中しており、獅子舞が勝手に変面王に弟子入りしたことを不満に思っている。
まさかそれで変面王に恨みを抱いたとか?
しかしなぜか、彼も秘密裏に川劇芸の跪歩を練習していた。
ストーリー
- リハーサル前
手品師匠:皮影劇団の役者である私に、まさか川劇を演じる日が来るとはな。
変面王:百花斉放、百家争鳴*7。これは我々役者全員が見たいものだ。
手品師匠:確かにそうだ。当初は……まあいい、川劇にはまだいくつか処理しなければならないことがある。
早くリハーサルの準備をしよう。
手品師匠:自分自身として出演すればいいと獅子舞に聞いた。それに……専用の臉譜をつけるんだって?
変面王:そうだ。それから、今回の川劇でおぬしにやってもらう芸は「跪歩」だ。
あの時の……そう、おぬしならすでに知っているだろう。
私:じゃあ、臉譜を描くのは任せて!
手品師匠:妙趣に満ちている。模様の使い方が斬新で、皮劇ショーにも取り込めそうだ。ぜひ交流の機会を増やしていこう!
変面王:問題ない。では、全ての準備が整ったなら……
- 準備完了、リハーサル開始
獅子舞:今日は大きな収穫があった。変面の旦那が俺を弟子にしてくれたんだ。
獅子舞:俺がこの名を世に轟かせるのも時間の問題だな!
手品師匠:この恥知らずの裏切者め!ぶっ叩いてやろうか!
獅子舞:お互い皮影劇団の人間だろ。何を以って俺に手を出すんだ?
手品師匠:劇団長が出かけている今、皮影劇団の管理を任されているのは私だ。
しかしお前は師門を裏切って川劇などを学ぼうとした。仕置きが必要だろう!
手品師匠:私が劇団長の代わりに裏切者を懲らしめてくれる!
獅子舞:やめろ!川劇が盛んな今、皮影は歓迎されない。
お前に乗り換えるつもりがないからって、俺の出世を邪魔するな!
手品師匠:(少し考える)ならば、上演に備えて跪歩を練習させてもらおう……
変面王:皆さま、本日はお越しいただき誠にありがとうございます。この変面王、ここにお礼申し上げます。
変面王:本日は素晴らしい変面と火噴きショーをお届けいたします。
コバン:ボン~ボン~(火噴き)
変面王:ああ!
骨董鑑定士:火が!火がついた!僕の絵が!
獅子舞:やっと火が消えたな。師匠、大丈夫ですか?
変面王:問題ない。
質屋のオーナー:コバン、うちの質屋でへまを踏むだけじゃ飽き足らず、今日は変面王にやけどを負わせかけるなんて!
手品師匠:技自体は十分身についているはずなのに、なぜ失敗したんだ?
獅子舞:今日、窓からコバンの帽子をかぶった影が獅子楼の付近に姿を現したのが見えた!
コバン:ボン~ボン~
変面王:構わない。我はコバンを信じる。
変面王:しかし……今日の一件は確かに妙だ。
変面王:壁の落書き、滅茶苦茶にされた机と椅子、火噴き芸の事故……
変面王:我々には……専門の探偵が1人必要だと思われる!
同日、別視点
獅子舞:変面の旦那がいないうちに、あの変面がどういう仕組みでできているのかはっきりさせてやる!
コバンの帽子をかぶった人影が獅子楼の窓に現れた
獅子舞:な……コバンのやろう……師匠に黙ってこんなところでコソコソと!
獅子舞:どういうつもりだ!
獅子舞:そういうことなら俺は日を改めるぜ!
- リハーサル一時停止
私:探偵……チャイナタウンのどこにそんな人物が……
変面王:遠いようでも、案外身近にいるものだ。
変面王:おぬしが探偵に最もふさわしい役者だと思うぞ。
変面王:『チャイナタウン怪事件』のリハーサル中、おぬしは川劇に対する熱情と、十分な専門知識を見せていた。
変面王:鍵となる登場人物はおぬしが相応しいだろう。
一同:その通りだ!
変面王:さあ、自分に招待状を書くといい。
私:そういうことなら、謹んでお受けしよう。
リハーサルが終わり、一同は解散した。
私:どうやら、明日私は探偵として舞台に立つことになるようだ。
私:しかし今日起こった火噴き事故の一件、糸口が全く掴めていない。残っている怪しい人物を分析しようか。
◆回答1:コバン
私:コバン……変面王をやけどさせた。が、故意によるものなのだろうか?
私:獅子舞はコバンらしき人物が道具部屋へ向かったのを見た……これはコバン本人だったのだろうか……
私:でもコバンも、この場にいる他の人たちも全員、獅子楼の窓よりも背が高い。
私:まっすぐ窓を横切った場合、帽子だけ見えるのはおかしい。まさか……犯人の目くらまし?
◆回答2:変面王
私:変面王が自作自演で自分の臉譜を壊す可能性は低いだろう……
◆回答1:獅子舞
私:獅子舞……変面王の元で芸を学び、翎子功を習得した。しかし彼が芸を学んだのは川劇のためではない。
私:ただ……金を稼ぐため。コバンの見せ場を台無しにするために、彼が細工をした可能性はあるだろうか?
◆回答1:手品師匠
私:手品師匠……皮影劇団の大黒柱。
川劇の出現、そして獅子舞がこっそり川劇の技を学んだことに不満を抱くが、自分もこっそり川劇の芸ーー跪歩を練習している。
私:確かに練習は真面目に行っているみたいだ……膝の部分の布が擦り切れている。
私:彼は今回の事件に関わっているのだろうか?
私:舞台の上には燃えた衣装と臉譜の欠片がある。確認してみよう……
私:待てよ……舞台にある粉末、これは……松香。火噴きショーに使われる大事な道具だ。
私:でも……松香の粉がなぜ周囲に散らばっているんだ……調べてみよう……
舞台の中央には少量の松香が散らばっている。
この手がかりを辿って役者たちを確認すると、コバンの手、変面王の服、手品師匠の膝にも松香の痕跡が残っていた。
私:なぜ変面王の衣装にこんなにたくさんの松香の粉末が?
私:どうやら何者かが上演の余暇に変面王の衣装に細工を施したようだ。
私:似たような出来事をすでに耳にしていたはずだ。
◆回答1:骨董鑑定士
私:恐らく彼ではないだろう……骨董鑑定士の証言は、常に「川劇ショー」と「絵」が中心だった。
◆回答2:質屋のオーナー
私:恐らく彼ではないだろう……質屋のオーナーは、「舞台裏」について言及していなかった。
◆回答3:獅子舞
私:獅子舞は、コバンの帽子をかぶった人物が道具部屋に入ったのを見たと言っていた。
これがただのでっち上げなら、獅子舞が最も疑わしい。
私:そうでないなら、コバンの仕業ということになるのか?
私:窓から丁度コバンの帽子が見えた……この供述は、ここに座っている全員の身長と一致しない。
もっと「背が低い」人物が必要になる。
私:更に変面王も、コバンはショーの当日、ずっと彼と一緒にいたと証言していた。犯行の時間はなかったはずだ。
私:なら……犯人の身長を偽造できる川劇の技はあっただろうか?
◆回答1:帽翅功
私:犯人はコバンの帽子に似たものを被っていたはずだ。
しかし、身長を変えること自体は帽翅功とは関係ないはずだ。
◆回答2:翎子功
私:翎子功を着用しても、帽子の位置を変えることはできないはずだ……
◆回答3:跪歩
私:「跪歩」の姿勢で窓を通れば、確かに自分の身長を偽って帽子のみを目撃させることができる。
私:では、現場にいて跪歩ができる人物の容疑が大きくなる……
◆回答1:変面王
私:変面王が衣装に松香を仕込みたかったら、ここまで面倒な真似はしないだろう……
◆回答2:手品師匠
私:そう、手品師匠には十分な動機と犯行の手段があった。
私:事件はほとんどはっきりした。明日の出場を静かに待とう。
個別会話
- 手品師匠
手品師匠:ああ……川劇には確かに独特な特徴がある。その上演方式の一部を皮劇戯に取り入れてみるべきかもしれない。
- 獅子舞
- 獅子舞:誰を疑ってるかって?それは当然コバンだろう。
明らかに本心から芸を学ぼうとしているわけではない。それに、あいつがこっそり舞台裏に潜り込んでいたのをこの目で見た! - 獅子舞:ふむ……確かに良い脚本だ。話にメリハリがある。売りに出すなら良い値段がつくだろう!
- 獅子舞:誰を疑ってるかって?それは当然コバンだろう。
- コバン
コバン:ボンボン!ボンボン……ボンボンボン!
(本当にコバンがやったわけじゃないよ!コバンは獅子舞が嘘をついているとも思わないけど……きっと何か誤解があるんだ!)
- 変面王
変面王:おぬしは真相に対して、もう心当たりがあるのではないか?
◆回答1:心当たりはない
変面王:では……他の者たちに訊ねるといい。彼らとの会話の中から手掛かりを見つけられるかもしれないぞ。
変面王:あと、覚えておけ。川劇の芸に関わるショーである以上、それぞれが得意とするものから切り込むと良いだろう!
◆回答2:大方見当はついた
変面王:さすが我が認めた探偵だ。おぬしの推理に期待しておるぞ!
ハーサル記録:8日目(旧暦1月7日)
1月28日 旧暦1月7日
役者追加:民俗学者
役:川劇愛好者。チャイナタウンの住民の疑問を解消する。
今日の出演役者:変面王、獅子舞、コバン、骨董鑑定士、手品師匠、学徒、質屋のオーナー、民俗学者
主な内容:現場や人物たちを調査したことで、私はようやく事件のあらましを把握した。
壁の落書きは質屋のオーナーの仕業だ。
彼は変面王の到来によって自身の商売に影響が出ると考え、学徒が作った機械人形を椅子の中に隠し、獅子楼の中に運び込んだ。
そして毎晩人形を遠隔操作して壁に落書きを描き、その上から壁紙の色と同じシールを貼り、事件前日にシールを剥がすことで仕掛けを完成させたのだ。
火噴き事故は手品師匠の仕業だった。
彼は跪歩を利用して舞台裏に忍び込み、臉譜芸の秘密を暴こうとしたのだが、うっかり道具部屋にあった松香の粉末をひっくり返してしまい、変面王の衣装と臉譜にかかってしまった。
コバンがショーで噴出した炎が松香の粉末に引火し、事故に至ったのだ。
変面王は真相を知ってもそれを責めることはなかった。
一同は変面王に手を貸し、獅子楼を元の姿に戻すことにした。
ストーリー
- リハーサル前
変面王:どうやらすでに考えはまとまったようだな。では……最後の一歩だ。
おぬし自身の臉譜を描くといい。
私:あれだけ臉譜を描いてきて、ようやく自分の分を描く機会が来た。
民俗学者:よし、リハーサルを始めよう!
- 準備完了、リハーサル開始
民俗学者:無実を訴える者は?
コバン:ボン~ボン~
変面王:公子は何者か、名を名乗れ!
民俗学者:私は民族学者、この地へ真相を調査しに参った!
コバン:ボン~ボン~
民俗学者:コバン、焦ることはない。真相はすでに明るみになっている。
変面王:それは本当か?
民俗学者:本当だ。
民俗学者:獅子楼を滅茶苦茶にした犯人は……
◆回答1:学徒
学徒:濡れ衣だよ!私はここに来たばかりで、変面王とも一度しか会っていないのに。
学徒:この獅子楼で破壊工作を行う理由はあるの?
民俗学者:それは……それは……
民俗学者:冗談だ。犯人は……
◆回答2:質屋のオーナー
君だ、質屋のオーナー!
質屋のオーナー:な……でたらめ言うな!
質屋のオーナー:この獅子楼は密室だ。変面王の鍵がなければ、誰も出入りはできない。
質屋のオーナー:僕がどうやって入り込んだのか、教えてもらおうか?
民俗学者:入る必要はない。タネは君が変面王に贈った椅子にある。
民俗学者:君は学徒の機械人形を椅子の中に隠した。
その後は遠隔で機械人形を操れば、破壊工作を行えるというわけだ。
質屋のオーナー:そんな……機械人形一体だけで、この量の作業を一晩でできるわけないだろう?
民俗学者:一晩ではなかったんだ。落書きは数夜にわたって描かれた。
君は落書きの上から壁と同じ色のシールを貼ったのだろう。
民俗学者:正に「慧眼蹴り」のように、シールの裏に隠された絵を隠した。
民俗学者:事件前日、機械人形は全てのシールを剝がすだけで良かったんだ。
質屋のオーナー:な……それは……その推理が実現可能だったとしても、証拠はあるのか?
民俗学者:もちろんある。証拠は……
◆回答1:壁のシール
民俗学者:壁のシールだ!
質屋のオーナー:あはは、何を言うかと思えば。壁のシールなら、この場にいる全員が用意できたはずだ。
民俗学者:シールだけではない。
民俗学者:本当の鍵となる証拠は……
◆回答2:君が変面王に贈った椅子
民俗学者:君が変面王に贈った椅子だ。
民俗学者:この方法には穴がある。椅子が獅子楼に入った後、人形を回収する機会がないことだ。
民俗学者:よって……椅子の中に隠された人形が、君の犯行の証拠となる!
質屋のオーナー:それは……それは……確かに反論できないね。
認めるよ、破壊工作は確かに僕によるものだ。
質屋のオーナー:動機は……ただ質屋のオーナーとして、僕を差し置いて川劇に人気が出たのが気に食わなくて……
質屋のオーナー:今は後悔してるよ……
変面王:獅子楼を滅茶苦茶にした犯人は見つかった。火噴きの事故を引き起こした犯人もオーナーか?
質屋のオーナー:そんな!僕は君の商売に嫉妬しただけで、川劇自体に手を出そうとは思ってなかった!
民俗学者:火噴き事故を起こした人物は確かに質屋のオーナーではない。犯人は……
◆回答1:コバン
民俗学者:それは……コバン!
コバン:ボン~ボン!
変面王:おぬしはチャイナタウンの内情を知らないようだ。
コバンは当日、ずっと私と共に練習をしていた。犯行の時間はないぞ。
民俗学者:もちろんコバンではない。真犯人は……
◆回答2:手品師匠
民俗学者:それは……手品師匠!
手品師匠:この若造、何を言うか!
獅子舞:手品師匠と因縁があるとは言え、俺は確かにコバンが舞台裏に入るのを見たぞ。
民俗学者:コバンの全身は見たのかな?
獅子舞:そりゃあ全身は見てない。でもあんな帽子をかぶってる奴なんて……
民俗学者:「木を見て森を見ず」だな。
民俗学者:窓から帽子を見ただけで、コバンが犯人だと思い込んだ。
民俗学者:コバンの犯行だった場合、コバンの身長を考えると、窓から見えたのは帽子だけではなかったはずだ。
民俗学者:手品師匠が最近跪歩の練習に励んでいるのを忘れたかい?
民俗学者:その技を使えば、自身の身長をごまかして目撃者に帽子だけを見せ、コバンに罪を被せることができる。
手品師匠:お前……証拠は?
民俗学者:証拠は……
◆回答1:変面王の身体についた松香粉末
民俗学者:変面王の身体についた松香粉末だ!
手品師匠:ハハハハ、それが何の証拠になる?
手品師匠:変面王の身体についた松香粉末と私に何の関係が?
変面王:兄弟、慎重に考えてから行動するべきだ。
◆回答2:手品師匠の身体についた松香粉末
民俗学者:証拠は……手品師匠の身体についた松香粉末だ!
民俗学者:道具部屋で火噴き道具に触れていないなら……
民俗学者:その身体についた松香の粉末がどこから来たのか、説明してもらえるかな?
手品師匠:そ……それは……分かった、認めよう。
手品師匠:私は舞台裏に入って、変面の技を盗もうとしたんだ。
手品師匠:だがうっかり松香をひっくり返してしまって、事故を引き起こしてしまった。
手品師匠:変面王に、そして皮影劇団に申し訳ないことをした!
獅子舞:手品師匠の行いは師匠に怪我をさせるところだった。ここは厳しい処罰を!
学徒:オーナーが私の友達に「共犯」をやらせたなんて、許せない。
変面王:諸君、聞いてくれ。文化とは元々互いに受け入れ合い、学び合うものだ。
変面王:手品師匠と質屋のオーナーは過ちを犯したが、幸い実質的な影響があったわけではない。
変面王:今はもう心から悔い改めていると見える。どうか許してやってくれ。
変面王:手品兄弟は川劇の変面に興味があるのだな。後日、交流の場を設けるのはどうかだろう?
手品師匠:変面王師匠の寛大な心に感謝する。ぜひ交流を深め、語り合いたい。素晴らしいことだ!
質屋のオーナー:変面王師匠のお心を前に、僕は恥ずかしいばかりだ。
どうかあのおぞましい落書きを覆い隠せる絵を1枚改めて贈らせてほしい!
骨董鑑定士:僕らは変面王師匠と一緒に、獅子楼を元に戻す手伝いをしよう!
『チャイナタウン怪事件』リハーサル終了
個別会話
- 民俗学者
民俗学者:素晴らしい川劇のリハーサルだった。役者の皆さん全員に感謝しなくては!
私も探偵の体験をさせてもらうことができた!
事件後
リハーサルタスク
変面王:リハーサルは大成功だ。おぬしが助けてくれたおかげでな。
変面王:しかし……リハーサルはもちろん完ぺきとは言えない。
順調に上演を行えるように、役者たちはもっと自分の人物設定とセリフを身体に刻む必要がある。
変面王:観客たちの期待に応えるためにも、どうか……ここ数日間、引き続き監督を頼まれてくれないか。
- 質屋のオーナー:学徒をここに呼んだ理由?破壊工作のためだけというわけじゃないよ。
質屋のオーナー:実は僕、ずっとお姉ちゃんに会えていなくて……
そこで学徒はまるで生きているような機械人形を作れると聞いたものから、彼女の力を借りればお姉ちゃんを永遠に傍に置いておけると思ったんだ。
質屋のオーナー:「椅子功」を体験して以来、松の木の匂いがずっと頭から離れない……
質屋のオーナー:いつかお姉ちゃんにも僕のショーを見てもらいたいな!
- 学徒:人影を学んだことで、前より「この子」の心に近づけた気がする。
学徒:何度も試行錯誤と練習を繰り返すうちに、最も適切な部品を見つけることができたの。
学徒:分離と損傷は避けられないけれど、冷たい機械は確かに、私に限りない暖かみを与えてくれた。
学徒:そろそろ……ここを去る準備をしないと。「この子」のためにも……未だ完成していない発明品のためにも。
- 骨董鑑定士:『チャイナタウン怪事件』の試みは成功だったと認めざるを得ないよ。
見事な作品だ。
骨董鑑定士:骨董を鑑定する時と同じだと思う。
不良品は最初からこの世界に存在してはいけないから。
骨董鑑定士:変面王に贈った絵?そうだね、絵が描かれていた舞台は確かに本物そっくりだった。
骨董鑑定士:絵の中の人物に関しては……臉譜をつけた役者、火を噴くロボット……
芸術の絵筆を通してこれらを描けたのは、全部彼らのおかげだよ。
骨董鑑定士:他の役者だったら、ここまで上手く行かなかっただろう。
骨董鑑定士:今回の試みを通して、僕はもっと考えるべきだと悟った……
人を描くことは今後の躍進に繋がるのか、それとも余計な一手となるのか。
- コバン:ボンボン……ボンボン!
(リハーサルが終わったね。コバンの活躍はどうだった?)
コバン:ボンボン……ボンボン!
(変面王師匠はやっぱりすごいよ、日常で起こった出来事を……脚本の中に書き入れることができるんだから。)
コバン:ボンボン……ボンボン!
(それに君のおかげで、脚本の中のコバンも容疑が晴れたよ!)
民俗学者:そうだコバン、手品師匠はなぜ君と同じ帽子を持っていたんだ?
コバン:ボンボン……ボンボン!
(それは……えっと……コバンも知らない!)
コバン:ボンボン……ボンボン!
(コバンがうっかり帽子を失くしちゃったのかも!)
コバン:ボンボン……ボンボン!
(そんなことより、コバンは変面王師匠と一緒に舞台に立ててとても嬉しいよ!)
- 手品師匠:この脚本に対する意見か?
手品師匠:真相が明るみになり、全てがはっきりする……私にとっては、最高の結末とは言えないな。
手品師匠:多くのショーを行ってきた経験から言わせてもらえば、適度に想像の余地を残しておく方が観客に覚えてもらいやすく、完璧な劇に近づける。
手品師匠:そう、私に全てを教えてきた師がそうしてきたように。
彼の劇は永遠に観客の心の中に留まっている。
手品師匠:だが幸い、今はまだリハーサルの段階だ。
本番では必ずあの誰もを騙した驚きの手品を上演さえてみせる。
- 獅子舞:コホン……お前はチャイナタウンに来たばかりで、俺についても知らないだろう。
獅子舞:劇中の獅子舞は演技だ!本当の俺は……寛大な性格で、心の底から川劇を尊敬している。
獅子舞:妙な理由で変面王に弟子入りするわけないだろう?
民俗学者:でも……手品師匠が道具部屋に向かったところに出くわしたのは、さすがに嘘じゃないだろう?
獅子舞:もちろん。
民俗学者:君が1人で道具部屋に現れたのも十分怪しいが……
獅子舞:それは……実は、あの日はコバンに師匠から話があると聞いて、舞台裏で待っていたんだ。
獅子舞:だからあの時舞台裏で「コバン」を見て、変だと思ったんだが……
獅子舞:おい、そんな目で俺を見るな!本当のことだ。信じるかどうかはお前次第だけどな!
上演当日
『チャイナタウン怪事件』、はじまりはじまり。
学徒:私、学徒としてここの質屋に雇われることになったの。
質屋のオーナー:なら、試させてもらおう。
3本の香が尽きるまでに、僕が遠隔で操作できる機械人形を1つ作るんだ。それができたら雇ってあげるよ。
ーナー殿か。我に何か用か?
質屋のオーナー:開業したと聞いて、お祝いの品を持ってきたんだーーほら、綺麗な椅子だろう。
才能があるぞ、僅か数時間で火噴きを完全に会得するとは。後日、我と共に舞台に立たないか?
コバン:ボン~ボン~!
骨董鑑定士:僕のーー僕の絵がーー
変面王:公子殿、慌てることはない。我がこの絵を繋ぎ合わせて差し上げよう。如何かな?
手品師匠:この恥知らずの裏切者め!ぶっ叩いてやろうか!
獅子舞:お互い皮影劇団の人間だろ。何を以て俺に手を出すんだ?
手品師匠:劇団長が出かけている今、皮影劇団の管理を任されているのは私だ。
しかしお前は師門を裏切って川戯などを学ぼうとした。仕置きが必要だろう!
変面王:壁の落書き、滅茶苦茶にされた机と椅子、火噴き芸の事故……
変面王:我々には……専門の探偵が1人必要と思われる!
民俗学者:私は民族学者、この地へ真相を調査しに参った!
民俗学者:皆、焦る必要はない。真相はすでに明るみになっている。
『チャイナタウン怪事件』完
質屋のオーナー:上演終了!変面王がアツアツの湯円を準備してくれたらしいよ!
コバン:ボンボン!ボンボン!(湯円!コバンも食べたい!)
変面王:湯円を食べる前に、灯謎*8を1つ当ててもらおうか。
変面王:なんせ……少し懸念が残った方が、完璧なショーと言える。
骨董鑑定士:賛成。ショーの絵も、役者が欠けるともっとしっくりくるものだからね。
獅子舞:そういえば、手品師匠が見当たらないな?ショーの後から姿を見てないが。
変面王:それでは……手品……いや、上元節の謎は……各々戻ってからゆっくり考えるといい。
変面王:湯円は準備できている。上元節おめでとう!
個別会話
- 獅子舞
- 1月29日
獅子舞:お前が来た以上、俺が一番好きな戯曲のワンシーンを紹介しなくちゃいけないな。
獅子舞:『黄金拾い』は範陶という人物が、雪の中で偶然黄金を拾う話だ。
俺にもそんな運があったら……く~っ、想像しただけでニヤニヤしちまう。
獅子舞:そんな幸運、考えただけでも歌いたい気分だ!
「お待ちを!人の話によると、金は甘く、黄銅は苦いと聞く。
俺が味見してやろう。ハッハッハッ、甘い、甘いぞ!! - 2月3日
獅子舞:上元節おめでとう!タダで食える湯円はうまいなぁ!オーナー、もう一杯! - 2月6日
獅子舞:そういえば……手品師匠を見たか?
獅子舞:あいつとはいつも口論になるが、数日も会わないと……気になってくるもんだな。
獅子舞:この前は驚きの手品を披露するとかぼやいてただろ。
それに、とうに使われなくなった芸の特訓に励んでいたみたいだ。たしか……縮骨功だったような。
獅子舞:まさかあいつ……本当に消えちまったのか?
- 1月29日
- 骨董鑑定士
- 1月30日
骨董鑑定士:え?一節うたってほしい?こんな大勢の前ではちょっと……
骨董鑑定士:「懸頭刺股、磨穿鉄硯*9、努力を惜しまず」……ど、どうかな? - 2月2日
骨董鑑定士:上元節おめでとう!このような一家団欒の光景は絵にすべきだろう。
ただ……僕は人を描くのが苦手でね。だから、『湯円』の絵を君に贈ることにしたよ! - 2月4日
骨董鑑定士:リハーサルが終わった後、僕はもう一度あの絵をじっくり観察したんだ。
どうしても不自然な気がしてね。
骨董鑑定士:そしてようやく違和感の正体に気づいたーー絵に描かれている2人の人物さ。
骨董鑑定士:だから本番の時、僕は舞台だけを絵に再現し、役者は描かなかったんだ。
骨董鑑定士:純粋な風景が……これこそが僕の領分だ。
- 1月30日
- 手品師匠
- 1月31日
手品師匠:ああ……川劇には確かに独特な特徴がある。
その上演方式の一部を皮影戯に取り入れてみるべきかもしれない。
- 1月31日
- 民俗学者
- 2月2日
民俗学者:『チャイナタウン怪事件』の川劇リハーサルを経て、皆川劇について深く知ることができた。
民俗学者:彼らは劇中の内容を特に意外に思わなかったようで、最後の大団円に関しても予想の範疇内だったようだ。
民俗学者:ふむ……劇に参加した後の感想を役者たちに聞いてみるべきか。
- 2月2日
- 変面王
- 2月2日
変面王:役者たちの談笑を聞くのは久しぶりだ。
変面王:なじみ深い舞踏の旋律、子供たちの熱烈な拍手……
変面王:ただ、共に舞台に立つ者も、舞台の下に座る観客も、もはや全て過去とは異なる。 - 2月3日
変面王:我はずっと、この変面芸を受け継いでくれる者を探していた。
変面王:今回のリハーサルを通して、その継承者の……人選が決まったと言えよう。
変面王:劇が終われば、我も山へ隠居する。舞台は後輩に任せるべきだ。
- 2月2日
- 学徒
- 2月2日
学徒:上元節おめでとう!残念だけど、私の友達は湯円があまり好きじゃないみたいなの。
だからこの子の分は……私が代わりにいただくとするよ。 - 2月4日
学徒:リハーサルの時、私の友達は椅子の中で何日も孤独に過ごしていたらしくて。
学徒:中は寒いし暗いから……あんな目にはもう二度と遭いたくないって。
学徒:だから本番の時は……うん、きっと皆もこの子が不当な扱いを受けるのを望まないはず。
- 2月2日
- コバン
- 2月3日
コバン:ボンボン……ボンボン!
(上元節おめでとう!アツアツの湯円は美味しいね!次に食べるのは来年か……) - 2月6日
コバン:ボンボン……ボンボン!
(ねえねえ、最近変面王師匠の様子が少し変だと思わない?)
コバン:ボンボン……ボンボン!
(話す口調とか、普段の行動とかがまるで別人みたいだ。)
コバン:ボンボン……ボンボン!
(でも詳しいことはわからないや。コバンの気のせいかもね!)
- 2月3日
その他
- 臉譜製作の評価
- 即席絵師
臉譜の初心者にしては十分な出来栄えだ。
引き続き頑張ってほしい! - 臉譜マスター
鮮やかな色彩を完全再現!
これなら役者たちも身に着けて舞台に登場できる! - 努力賞
臉譜は鮮やかな色彩と強い誇張が重要だ。
1色だけでは人物の性格を十分に表現できないぞ!
- 即席絵師