春節

【年獣伝説】
遥かな東方の国には、多くの古い言い伝えがありました。
その一つが「年」の物語です。
伝説によると、「年」という異獣は海底に眠っており、毎年の大晦日になると深淵の底で目覚めるーー
そして目を覚ました「年」は闇を世界に導くため、人々は長い間恐怖の中で暮らしてきました。
善良で勇敢な人々は、逃げているうちに「年」の弱みを発見し、反撃を試みようとしました。
「年」は響く音を恐れる。
そのため、人々は対処策を考え始めました。
年獣が降臨すれば、賢い人々は爆竹を鳴らし、銅鑼や太鼓を叩き、気勢を空まで響かせました。
年獣はそれから二度と人間の領地に侵入することができなくなり、人々はこの勝利を祝うために、この日を春節と名付けたのです。
その時から人々はこの日に赤い提灯や張り紙、そして対聯を掛けるようになり、年獣がいなくなった今でも、依然として毎年家を飾り、爆竹を鳴らして祝っています。
今年は十二支の鼠年。鼠年の吉祥をお祈り申し上げます。
東方の国では、人々が一家団欒を楽しむ一日にもなっており、人々は例え遠く離れていても、遥々帰路を辿ります。
竜舞と獅子舞は伝説的な春節の祝賀イベントで、吉祥を代表し、幸先を祈るものです。
春節料理は春節の不可欠な一部であり、千年の美食文化はどんなに時が経っても衰えません。
春節は旧年の終わりであり、新年の始まりでもあります。
ぜひ、楽しい春節をお過ごしください。

※イベント文章

【新春の掃除】

• 福の字
  
  「福」の字は年越しの伝統文化の1つだ。
  「福」の字は一般的に扉の上、対聯の間に貼られる。
  「福」は幸運と幸福を意味し、人々が幸福な生活に対する憧れが託されており、人々が来年に対して抱いている願いを象徴する。
  一部の地域では「福」の字を逆さまに貼る文化もある。
  「福」が到来(倒)する」という意味を持つ。

• 灯篭
  
  灯篭。
  一般的に祝日や祭りの時に掛ける灯を指す。
  中国の灯篭は灯彩とも呼ばれており、歴史ある漢民族の伝統工芸品である。
  それらはめでたさと団らんを象徴しているため、春節を迎える度に門や家の中に灯篭を掛ける風習が存在する。
  人々は灯篭に絵や文字を描き、美しい工芸品に仕立てることもある。

• チャイナタウン
  
  チャイナタウン。
  華埠、中国城、中華街などとも呼ばれている。
  チャイナタウンは華人が他国の都市で集まって暮らしている地区を指す。
  商業貿易などの理由によって、長い歴実を持つ。
  海外華人はここで暮らし、助け合っている。
  チャイナタウン入ロの赤いゲート状の建築一一牌坊はチャイナタウンのシンボルの1つだ。

• 対聯
  
  対聯は対子とも呼ばれ、中国伝統文化の1つだ。
  対聯は秦漢時期の「桃符」に由来する。
  人々は掛けた桃符に文字を刻み、縁起の良い言葉を書いた。
  それが少しずつ今の対聯まで変化した。
  対聯は韻や形式が対になるようになっている。
  春節に貼る対聯は「春聯」と呼ばれ、人々は春聯を入口に貼ることで来年の幸福と安泰を願う。

【デザイン過程】

• 背景
  人々は常に尽きない欲望を持っている。
  情感、口欲、富、美……
  人々は命と金銭を換え、次に感情と金銭を換えたり、あるいは命を救ったりする。
  生きているということは、休むことなく何度も何度も交換することだと言える。
  噂によれば、通りの角に不思議な質屋がオープンし、質屋のオーナーはほんの数歳の子供だったという。
  彼はいつも足を揺らし、手に持った太鼓で遊びながら客を待つ。
  ある人は、この質屋は普通の物を担保にするだけでなく、よりあなたが望むものを手に入れることができるだろうと言ったーーあなたが相応の対価を支払う限り。
  大多数の人間はお金のために来て、全ての物を使い尽くした時は自身の鼻、耳、あるいは手を交換することができる。
  愛を求めてやってくる人もいるが、感情は往々にしてとても貴重なもので自身の大切な記憶を担保にする必要がある。
  小さなオーナーは算盤をはじいて一つ一つの勘定を明確に計算する。
  しかし、彼は理解できない。なぜ人々はいつも自分の持つ物に満足しないのか？
  子供は大人よりもルールに従うもので、彼はあなたのためにその現実的な願いを叶えてくれる。
  そして人が欲望に徐々に飲み込まれていく時…彼の商売は等価交換でないことを知るべきだろう。

• プロット
  泣き虫-質屋のオーナーの最初の発想は、祝典の縁日の娃娃头套が元になっている。
  私たちは春節の時期に、可愛らしく、めでたく、かつゲームの雰囲気やイメージにマッチしたものを希望し、小さなオーナーの初期設計が誕生した。
  ロビーは人が心を痛めるようなキャラクターで、子供として多くの苦しみを味わい、温かい家庭を失った。
  貪欲な大人たちに比べ、彼は単純で純真で無知だ。
  質屋のオーナーも同様で、小さなオーナーはひたすら規則に従って交換をする。
  彼は人々が望む財産と喜びを与えるといういつものビジネスが好きだ。
  しかし、自身の持つ生活を大切にしない人にとって、彼は永遠に慈悲を示さないだろう。

• 美術
  背景ストーリーに基づいて私たちは腕白で可愛らしいオーナーを主題に3つのバージョンのスケッチをデザインし、その中の案1を選択して調整と最適化を進めた。
  
  泣き虫の人形の頭を拡大し、陶磁器の人形の質感の表現を強化した。
  服装の精緻さ雪を加えることで冬服のイメージが増した。
  最後に周囲に財運を象徴する金箔の特殊エフェクトがひらひら舞っている。
  そして、とても可愛い質屋のオーナーが完成した。
  

(原文)

【デザイン過程】

• プロット
  春節イベントの関連衣装として、祭司のパックの主題はチャイナタウンの皮影に変身した天女だ。
  伝統文化の天女と言えば、まず私たちが想像したのは壁画のイメージだ。
  そのため、主題の決定とイメージの参考として、敦煌の要素と仏教の要素の一部を参考にした。
  最後に衣装の要素と琵琶の音律の要素の部分を、春節イベントの視覚表現と遊び方へ統合した。

• 美術
  私たちが参考にしたのは伝統の神のイメージで、第一版をスケッチした。
  このバージョンのスケッチは天女を復元するという主題を満たしている。
  しかしいくつかの議論の後に私達は、やはり第五人格の中に真の天女を追加することはゲームの世界観や雰囲気の位置づけと合わないと考えた。
  
  第二版でのスケッチはデザインの方向を変更し、天女の要素を近代の衣装のデザインと組み合わせた。
  調整後のデザインの服のスタイルの仕立ては主題に近く、材質と装飾品などの服装が改善された。
  また、主題に関する要素を細部のデザインに使用した。
  
  洗練した後、祭司-驚鴻のデザインが完成した。
  

• 原画の細部展示
  
  祭司-驚鴻が持つ聖なるアイテムには輝く宝石が散りばめられている。
  ぼんやりとした輝きを放ち、その神聖さと不凡を現わしている。
  
  祭司-驚鴻は多くの宝石があしらわれた金色の皇冠を着けている。
  きらめく金属と温かみのある宝石が互いに補完し合い、祭司-驚鴻の人離れした優雅さを更に引き出す。
  
  祭司-驚鴻の双眸には2つの藍色の蓮の花がある。
  これは常人離れした容貌と尋常ならざる神秘の場所を示している。

• 展示画面
  
  皮影幕の上の「女神」が明かりの前に躍り出る。
  金の光が輝いた後、祭司-驚鴻に変身して降臨した。
  
  素晴らしい琴の音の中、祥雲と瑞霧があちこちにある。
  祭司-驚鴻はひらひらと舞い踊っており、それらの姿は艶めかしい。
  
  神聖なアイテムは片側に浮かび上がり、2輪の蓮の花が体を囲んでいる。
  祭司-驚鴻の踊りの中、明月がゆっくりと登ってきた。
  清らかに輝く月光の下、祭司-驚鴻は更に脱俗していく。
  美しい踊りと歌には神聖で穏やかな雰囲気があった。

• 特殊エフェクト
  
  祭司-驚鴻は金色の模様が散りばめられた青いチュチュを着ている。
  彼女は手に持った聖なるアイテムを持っており、2つの蓮の花が周囲に浮かんでいる。
  「影弄り」を背中につけて細身の体でゆっくりと歩き、身体の後には少しの輝きが続く。

(原文)

【デザイン過程】

• プランナーの構想
  今回の衣装は、中国四川省の伝統芸能「川劇変面」と春節をテーマにしました。
  川劇変面で人気の登場人物「紫金鐃鈸｣(※「白蛇伝』に登場)をイメージし、お面、胸、マントには卯年の要素も取り入れました。
  手に持った武器やパーツは、川劇でよく使われる ｢降魔杵｣(ごうましょ)をモチーフにしました。
  さらに川劇の小道具である「雲牌」、「火牌」、「水牌」をイメージしてパーツを制作しました。
  「雲牌」は無限ロケットダッシュができる推進器、「火牌」はサバイバーの治療時間が長くなるドリル、「水牌」は攻撃速度とダッシュ速度が上昇する翼に該当します。
  キャラを通じて、川劇の物語性を表現するために、プレビューや対戦時のアクションには変面独自の動きを加えました。
  お面(臉譜)の変化で感情を表す「紫金鐃鈸」の設定に合わせて、デザインを工夫しました。
  道化師のスキルの存在感と存在感2には青と金のお面、風船救助では喜びを表す白のお面に変わります(黒のお面はゲーム内では映えないので登場しません)。
  キャラ本来の特性を活かす工夫として、背中の旗は、衣装の本体ではなく付属効果にしました。
  対戦時に旗が視線を遮らないように、パーツ装着時のみ旗が現れます。
  以上のような構想で、道化師の春節道化師衣装パック「万象乾坤」を完成させました。

• デザイナーの構想
  道化師の変面王のストーリー展開に合わせて、川劇の代表的人物である「紫金鐃鈸」をモデルに衣装をデザインすることにしました。
  
  第1案では、川劇の 『白蛇伝』に登場する「紫金鐃鈸」をモデルに、卯年の要素を加えましたが、UR衣装としては、上質感に欠け、道化師の雰囲気もかわいすぎました。
  
  第2案で一部を調整し、マントを追加して、お面や胸の花の飾りに細やかな装飾を加えて全体的に豪華さを演出しました。
  
  最後に、全体のバランスをみて細部を調整し、デザインを完成させました｡

• ディテール
  
  変面王の帽子は前を低く、後ろを高くして、金色の縁取りを施しました。
  
  変面王の胸の縁起物兎は、刺繍の糸の質感にこだわり、春節をイメージして赤い色にしました。
  
  マントには、輪になって追いかける3匹のウサギ「三兎共耳」）の刺繍と、輝く祥雲を組み合わせ、卯年を祝う雰囲気を盛り上げています。
  
  黒いブーツに金色の炎祥雲を加え、重厚感を演出しました。

• プレビュー
  
  中国の伝統楽器の音に合わせて、堂々たる様子で登場する降魔を持つ変面王。
  
  白蛇を追う変面王は、白蛇が逃げ出したことに激怒します。
  変面王が追撃を決意すると持っている降魔杵が金色に輝き、圧倒的な存在感を放ちます。

(原文)