クリスタル・パレス「幽霊」事件調査/第三章

Last-modified: 2022-11-12 (土) 09:21:57

クリスタル・パレス「幽霊」事件調査ーー同じドームの下で

クリスタル・パレス.jpg

イベントストーリー

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第三章

これはクリスタル・パレス幽霊事件に関する秘密のメモ帳。
中身はバラバラで断片的だ。
しかし、事件の全てを調べた後に私が導き出した複数の可能性について記されている。

  • 1.波乱の後・一(1)/左廊下
    翌日、白鴉公爵が去ったクリスタル・パレスはいつも通りであったが、どことなく活気づいていた。

    調査員:もう少し心の鍵さんを探してみた方がいいかもしれない。
    今思えば、幽霊と同じくらい彼女も謎が多い。
    調査員:それに、持っていたはずの永久機関の手稿もなくなってしまった。
    心の鍵さんがこっそり持って行ったのか?

    自由にクリスタル・パレスを探索し、他のキャラクターと交流できます。
    異なる背景をタップすれば、それぞれのキャラクターと交流できます
    • 蝋人形館長との会話
      調査員:蝋人形師さん。心の鍵さんを見なかったか?
      蝋人形館長:心の鍵さん?知らないね。
      私はずっと、ジュエリー展で起こった全てを思い返していたのでね……
      蝋人形館長:あれは正に目を奪われる演出だった。
      その影響は会場全体に衝撃を与えた。
      調査員:確かに、本物のコ・イ・ヌールは会場全体を震わせた。
      目を奪うような美しい虹の他にも、盗まれた後に再び現れるという展開は更にドラマチックだった。
      蝋人形館長:コ・イ・ヌール?いやいや、私が言っているのはあの人形だ。
      調査員:(あの人形は蝋人形師の目にどう映っていたのだろうか)
      調査員:あの人形の話か?
      蝋人形館長:君も発明家なのだろう?なのに、傑作を前にして何も感じないのか?
      あれは自動で動ける人形だぞ。
      調査員:恐らく最新の無線技術を使って、遠隔から誰かが操縦していたのだろう。
      文献で読んだ事はあるが、まさか本当に無線技術をこんな風に使えるとは思わなかったよ。
      蝋人形館長:そんな簡単なはずがないだろう。あの人形の動力はどこにある?
      表面は鉄に覆われているのに、重さは成人の半分しかない。
      どうやってバランスを保っているんだ?なぜ関節があんなにスムーズに動く?
      調査員:重さ?表面?関節?
      ……蝋人形師さん、君はいつあの人形をそんなにじっくり観察できたんだ?
      蝋人形館長:それは私がーーあの人形を蝋人形に仕立て上げ、展示会に設置したからだ。
      調査員:やっぱりそうだったのか。
      バロネス・ダイヤの蝋人形は、全て君が自らの手で仕立て上げている。
      そんな君が異変に気付かないはずがない。

      ◆【人形が蝋人形館で消えた真相は?】
      蝋人形館長:昨日、人形が蝋人形館に逃げ込んだ後、捜索隊は何も見つけられなかっただろう。
      実は蝋人形に偽装していたのだよ。
      調査員:そんなバカな。
      あのブリキの人形をどうやって短時間のうちに蝋人形に偽装できたんだ?
      蝋人形館長:1から蝋で覆って蝋人形にするなら当然間に合わない。
      蝋人形館長:だが、あの人形は元々蝋の衣を持っていた。
      あるいは、数年もの間蝋人形に偽装して蝋人形館に隠れていたと言うべきだろう。
      蝋人形館長:あの日、人形は破った蝋の衣をもう一度身に着け、その上に服を被せたのだ。
      だが、おっちょこちょいな看守を騙せたとしてもーー当然この私は騙せない。
      調査員:人形はずっと蝋人形館にいた?
      蝋人形館長:ここ数年、私はずっと塞ぎこんでいた。
      だから隅に置かれていたあの荒削りな蝋人形など、特に気に留めていなかった。
      蝋人形館長:それが数週間前に突然姿を消し、昨日再び蝋人形に現れた時……
      私はようやくあの蝋人形の異様さに気付いた。

      ◆【なぜ人形を展示会の蝋人形に偽装するのを手伝ったのか】
      蝋人形館長:昨日、あの蝋人形が1枚のメモを残したからだよ。
      「自分も展示に出たい」と。
      調査員:そ……それだけか?
      蝋人形館長:十分だろう。あのメモがどこから来たのかは知らないけれど、あの蝋人形は私に自分の願いを語ってくれた。
      それは私と親友の数年前の約束でもあったーー
      蝋人形館長:ーー「我々の作品は、どちらもクリスタル・パレスの素晴らしい展示品となる」
      あの人形は、私の親友の唯一の遺作だったのだ。
      蝋人形館長:しかし、私の親友は願いが叶う前にこの世を去った・
      蝋人形館長:そして今、バロネス・ダイヤの展覧会で私達2人の願いは叶えられようとしている。
      ならば、考える必要などないだろう?
      蝋人形館長:それに、私が行った作業も実にシンプルだった。
      砕けた蝋の衣を修理し、服を着せ、展示台に運んだだけだからね。
      調査員:あの弾丸も、その時に見つけたんだな?
      蝋人形館長:ああ。すまない、あの時は蝋人形の展示を成功させるために、真実を全て話すことはできなかった……
      蝋人形館長:あの人形は眺めるだけでも、思わずその精巧さを称賛せざるを得ない代物だ。
      蝋人形館長:そしてあの人形が本当に展示台で動き出した瞬間、私は親友がどれほど偉大な作品を作り上げたかを理解した。

      ◆【今後の予定は?】
      調査員:これからもクリスタル・パレスで蝋人形館を続けるつもりなのか?
      蝋人形館長:もちろんだ。
      蝋人形館長:クリスタル・パレスは工業技術のためだけの舞台ではない。
      精巧な工芸品もその一部なのだ。
      蝋人形館長:人形を蝋人形のベースにしたことから、面白いアイディアを思い付いてね。
      蝋人形館長:私はこの場に留まりもう一度、蝋の鍋を温めようと思う。
      そしてクリスタル・パレスの人形館で、再度蝋人形の展覧会を行うのだ。
      蝋人形館長:私の願いは、当時のクリスタル・パレスの盛況を蘇らせる事。
      蝋人形館長:そして今、その願いには前回の展覧会の興味深い一幕も追加された。
      それに、蝋人形の中に骨組みとして人形をはめ込む試みもしてみようと考えている。
      蝋人形館長:君はどう思う。
      ◇【支持する】
      蝋人形館長:(興奮気味に)それならもう少し時間をかけて今回の幽霊事件の経緯について調べなければ。
      それじゃあ、君は調査を続けてくれ。
      ◇【支持しない】
      調査員:今回の幽霊事件にはまだたくさんの謎が残っており、何一つ解明されていない。

      調査員:そう言えば、蝋人形師とダイヤル錠の製作者は君の親友だったな。
      調査員:前に心の鍵が自分は自由にダイヤル錠を開けられると言っていたが、
      彼女とダイヤル錠の製作者の間に何か繋がりがあるのか?
      調査員:蝋人形師さんに聞いてみる
      調査員:蝋人形師さん、心の鍵さんは自分なら特製の鍵も、パスワードも使わずに、
      簡単にクリスタル・パレスのダイヤル錠を開けられると言っていた。
      蝋人形館長:本当か?
      蝋人形館長:私の親友にも、確か賢い娘がいた。
      だが、滅多にクリスタル・パレスに顔を出していなかったな。
      あの子の顔ももう覚えていないよ。
      調査員:つまり……心の鍵はダイヤル錠の発明者の娘かもしれないのか?
      蝋人形館長:すまない、故人についてはあまり多く語りたくない。
      私のポリシーに反するのでね。
      蝋人形館長:彼本人について討論するよりも、作品に注目する方が遥かに重要だ。
      蝋人形館長:だが、私達も言い争った事があった。
      彼は「人形芸術」はただの工芸品ではないと考えていた。
      全く新しい道具になれる、とな。
      蝋人形館長:驚く事に、彼の考えは実現された。
      しかもあんなドラマチックな方法で表現するとは。
    • 看守との会話
      調査員:看守、何をしているんだ?
      退役軍人の看守:この狼藉の片付けに決まってるだろう。
      コ・イ・ヌール事件が終わった今、この展示台ももう用なしだ。
      解体するしかない。
      退役軍人の看守:そういえば、君にいつもくっついていた心の鍵さんは?
      調査員:私もそれを聞こうとしていたところだ。
      昨晩の事件以降、心の鍵さんを見なかったか?
      退役軍人の看守:(思い出しながら)いや。ジュエリー展の後から、あの子を見ていないな。

      ◆【幽霊の行方】
      退役軍人の看守:公爵が去った後、見回りも調査を中止したんだ。
      それ以降誰も人形の足取りを見つけていない。
      退役軍人の看守:人形が持ち去ったのは本物のコ・イ・ヌールだったのか?
      それについては未だに信じられないな。
      退役軍人の看守:だが、あの人形とあの手記は必ず関係があるはずだ!
      退役軍人の看守:まあ、あの手稿はイタズラの予告などではなく、
      展示会のプログラム表と言った方が正しいかもしれないが。ハハハ。
      退役軍人の看守:あの人形は、一体どこから来たんだろうな?

      ◆【白鴉公爵の行方】
      調査員:公爵が逃げた理由について、何か知らないか?
      退役軍人の看守:知らないな。
      火種が花火ショップと植物園から出たのを見た時の公爵が、すごく緊張していたのを覚えているよ。
      もしかしたら、花火ショーにびっくりしすぎたのかもな。
      退役軍人の看守:実は、公爵はアルビノなんだ。
      公爵曰く、皇室は彼をクリスタル・パレスに追放したらしい。
      退役軍人の看守:だがプライドの高い公爵のことだ。
      今回あんなに多くの客人の前で恥をさらしたのだから、きっともう二度とクリスタル・パレスには戻ってこないだろう。
      退役軍人の看守:実際、戻ってこない方が助かる。
      公爵の手を離れたクリスタル・パレスには、もっと清々しい未来が待っているだろうから。
      退役軍人の看守:そういえば今、公爵の執務室には代わりの新しい貴族が来ているんだったな。

      ◆【今後の予定】
      調査員:公爵が去った今、これからどうするつもりなんだ?
      退役軍人の看守:クリスタル・パレスの店舗を手伝って、一緒に資金を集めて皇室にクリスタル・パレスの管理権を借りようと思っているんだ。
      そうすれば今後は、店舗のオーナーたち自身がクリスタル・パレスの主になるからな。
      退役軍人の看守:このアイディア、どう思う?
      ◇【支持する】
      退役軍人の看守:よかった。
      なかなかいい考えだと思うだろ?
      こうすれば、みんな自分でクリスタル・パレスの事を決められるようになるんだ!
      ◇【支持しない】
      退役軍人の看守:いい考えだと思わないのか?
      それなら、やっぱり私は大人しくクリスタル・パレスの看守を続けるさ。
      十分にキャリアを積めば、クリスタル・パレスの名誉騎士になれるかもしれないしな。

      調査員:そうだ、看守にあのガラスのショーケースについて聞いてみよう。
      調査員:看守、公爵がオーダーしたきれいな鍵が付いたガラスケースを見た事はあるか?
      退役軍人の看守:ああ、公爵は皇家の収納用と宝石展示用のガラスケースをオーダーしていた。
      でも、もう2ヶ月前に受け取ったはずだぞ。私が運ぶのを手伝ったんだ。
      調査員:(2ヶ月前?どういうことだ?)
      調査員:実はバロネス・ダイヤの密室の中からも、公爵がオーダーしたガラスのショーケースが見つかったんだ。
      1ヶ月前に、バロネス・ダイヤが代わりに支払って受け取ったものらしい。
      退役軍人の看守:いや、それは公爵から聞いてなかったな。
      調査員:(質問はこれで全部だろう。)
  • 2.波乱の後・一(2)/右廊下
    • 斬新な玩具との会話
      斬新な玩具:(持っていた荷物を降ろしながら)こんにちは、調査員さん。
      調査員:こんにちは、玩具職人さん。やっぱり……店は引っ越すのか?
      斬新な玩具:ええ。新しい方向性を見つけたから、もう一度やり直すの!
      調査員:心の鍵さんを見なかったか?
      斬新な玩具:あの面白い子の事?ごめんなさい、見てないわ。
      斬新な玩具:私もあの子ともう一度話したかったのに!
      インスピレーションを受けてね、玩具開発の新たな方向性を思い付いたの!

      ◆【またこの場所に戻って来るか?】
      斬新な玩具:多分ね。やっぱりここは私がかつて夢見た場所だもの。
      クリスタル・パレスがくれた思い出は、私の大切な宝物だわ。
      斬新な玩具:(調査員を見ながら)多分、あなたもそうなのよね?
      幽霊事件の調査にここへ来たのは、警察や公爵からの報酬のためじゃないでしょう。
      調査員:ああ。今回の調査がなかったとしても、私はいつかクリスタル・パレスに来るつもりだったよ。
      調査員:(クリスタル・パレスから「永久機関」に関する噂が流れ始めた時、すでに訪問の計画を建てていた。
      だが、まさかここで自分の子供時代の永久機関の手稿を見る事になるとは)

      ◆【心の鍵のメッセージについて】
      調査員:前に心の鍵さんが残していったメッセージはもう読んだのか?
      斬新な玩具:メッセージ?ええ、確かに自分の考えを貫くよう励ましてくれてたわ。
      それに、特別なプレゼントも残してくれると言っていたわね。
      玩具の開発にきっと役立つとか。
      調査員:プレゼント?どんな物なんだ?
      斬新な玩具:探してみたけど、プレゼントのような物は特になかったと思う。
      でも、匿名の玩具使用テスト報告を見つけたの。
      調査員:(質問はこれで全部だろう。)

      ◆【玩具開発の新しい方向性?】
      斬新な玩具:そうよ、実はこんな報告書を受け取ったの!
      グライダーと弾射板車のテストデータがいくつか書かれている。
      斬新な玩具:このデータに基づいて、グライダーと弾射板車に安全装置として、パラシュートを追加する予定よ。
      調査員:この報告書は……いつ見つけたんだ?
      斬新な玩具:玩具ショップの外に置いてあったグライダーの下にあったのよ。
      多分昨晩置かれたものじゃないかしら。
      調査員テストデータの信憑性については検証したのか?
      斬新な玩具:ざっくりと計算しただけだけど、かなり信頼できると思うわ。
      斬新な玩具:(困惑)でも、このデータは本当にどこから来たのかしら?
      調査員:本当に心当たりはないのか?
      斬新な玩具:(真剣に考え込んだ後、首を横に振る)
      調査員:(玩具がコ・イ・ヌールの窃盗に使われた事について教えるべきだろうか?)
      ◇【教える】
      斬新な玩具:本当なの?
      調査員:言いにくいが……君の玩具はウィンザー城のコ・イ・ヌール窃盗事件に使われていたんだ。
      それに、幽霊がクリスタル・パレスのドームに上がって花火を打ち上げるためにも使われた。
      斬新な玩具:(驚く)……!
      調査員:(慌てて慰める)使った人はきっと君の玩具をすごく信頼していたんだろう!
      君に責任はない。
      斬新な玩具:(とても興奮)……なんてーーステキなの!
      調査員:……へっーー?
      斬新な玩具:空飛ぶ怪盗!ドームへの飛翔!なんて素晴らしい宣伝!これは完璧な広告よ!
      斬新な玩具:教えてくれてありがとう!
      ◇【教えない】
      調査員:知らないな。
      でも、この人はきっと君の玩具のファンだったに違いないーー
      君の玩具に並みならぬ興味を持っていただけでなく、その性能もすごく信用している。
      斬新な玩具:この人が玩具を使ってどのような実験をしたのか、気になるわね。
      調査員:きっと意義があって、楽しい事に決まってるさ。
      斬新な玩具:励ましてくれてありがとう!
    • 樹洞の捨て子との会話
      樹洞の捨て子:(長男)友だ!
      樹洞の捨て子:(二男)友だ、友だ!
      樹洞の捨て子:(三男)友だ!友だ!友だ!

      ◆【身の上について】
      調査員:君達は自分の両親に会った事はあるか?
      樹洞の捨て子:(三男)あるある!でもすごく小さかった頃の話だよ。
      2人は僕達をここに遊びに連れて来てくれたんだ!
      樹洞の捨て子:(二男)遊びじゃない!捨て来たんだ!
      樹洞の捨て子:(長男)捨てられたんだぞ!
      調査員:実は……私は孤児院で育ったんだ。君達の気持ちは理解できるよ。
      樹洞の捨て子:(三男)孤児院?それってどんな所?
      調査員:両親を失くした子供はみんなそこに連れていかれる。
      でも孤児院には仲間がたくさんいるんだ。
      樹洞の捨て子:(三男)仲間って何?
      調査員:私の孤児院での仲間ーーMr.ミステリーは、君達にとっての看守のような存在さ。
      樹洞の捨て子:(三男)仲間仲間!看守ーー仲間。調査員ーー仲間!
      調査員:君達の仲間になれて嬉しいよ。

      ◆【心の鍵に会ったか】
      調査員:心の鍵さんを見なかったか?
      樹洞の捨て子:(三男)見た見た!公爵の執務室に行ってたよ。
      調査員:それはいつ?
      樹洞の捨て子:昨日、君達が花火を見てた時。
      音がうるさすぎたから、僕たちはどこかに隠れようと思ったんだ。
      樹洞の捨て子:その子が公爵の執務室から出て来たのを見たのは、その時だよ。
      僕たちはその子に挨拶されて、静かにするよう言われたんだ。
      調査員:(質問はこれで全部だろう。)

      ◆【これからどうするつもりか?】
      樹洞の捨て子:(三男)看守が公爵はもう逃げたって言ってたから、やっと植物園を離れてブラブラできるよ。
      樹洞の捨て子:(三男)おいしい物をもっと食べたい!外に出てみたい!
      樹洞の捨て子:(二男)でも外は危険、すごく危険だよ
      樹洞の捨て子:(二男)でも外は危険、すごく危険だよ。
      樹洞の捨て子:(長男)出る?出ない?
      調査員:(彼らが植物園を離れるのを勧めるべきだろうか)
      ◇【支持する】
      樹洞の捨て子:(三男)出るぞ出るぞ!こんな植物園、とっくに飽きた。
      ◇【支持しない】
      樹洞の捨て子:(二男)君もクリスタル・パレスの外は危険だと思うのか?
      僕は植物園の外だけでもすごく危険だと思うよ。

      調査員:そう言えば、植物園の土から火薬の匂いがした。
      三兄弟が何か知らないか、聞いてみよう。
      調査員:(花火ショップの倉庫の件について聞いてみよう)
      調査員:ここの土に火薬が混ざっていたんだ。知っていたか?
      樹洞の捨て子:(三男)火薬ってなんだ?
      調査員:えーっと……それは……あっ、誰かがここで何かばらまいたり、怪しい事をしていなかったか?
      樹洞の捨て子:(二男)見たよ。
      樹洞の捨て子:(三男)白いくちばし!
      樹洞の捨て子:(長男)ブリキの人形!
      調査員:白鴉公爵と幽霊人形?
      調査員:その人達はいつ来たんだ?
      樹洞の捨て子:数日前の夜。最初に白い烏頭が来て、その後にブリキ人形も来た!
      調査員:(質問はこれで全部だろう。)
    • 黒鴉公爵との会話
      調査員:昨晩公爵が慌てて去ってから、執務室にはもう誰もいないはずだよなーー

      執務室で人影が動いた。

      調査員:妙だな。誰だ?

      黒鴉公爵:初めまして。
      調査員:あなたは?
      黒鴉公爵:私は白鴉公爵の替わりの使者ーー黒鴉公爵だ。
      調査員:(白鴉に黒鴉……なんて適当な名前なんだ)
      黒鴉公爵:調査結果を私に報告してくれ。
      私が皇室を代表して、相応しい決断を下そう。

      ◆【ここで何を?】
      黒鴉公爵:白鴉公爵が執務室に残した物の整理だ。
      黒鴉公爵:しかし、執務室の一部の資料棚はすでに鍵が開けられているようでね。
      調査員:何か盗まれたんですか?
      黒鴉公爵:手紙を何通か。
      調査員:(手紙……?)

      ◆【白鴉公爵はどこへ?】
      黒鴉公爵:彼はもう行ってしまったよ。
      二度と戻ってくることはないだろうね。
      調査員:どうしてです?
      黒鴉公爵:彼はクリスタル・パレスを離れ、自分の責任を放棄した。
      これは彼の貴族としての尊厳を放棄したことに等しい。

      ◆【バロネス・ダイヤと花火のガイ】
      調査員:皇室はバロネス・ダイヤと花火のガイがこの一連の事件で取った行動について、
      どう処置するつもりなんですか?
      黒鴉公爵:先程、皇室を代表して、バロネス・ダイヤの矛盾だらけの証言を聞いた。
      コ・イ・ヌールがまだ見つかっていない今、彼女を皇室に連れ帰り、更なる調査を行うつもりだ。
      黒鴉公爵:花火のガイについてだがーークリスタル・パレスの花火の使用は禁止されている。
      そしてこの禁止令は白鴉公爵が去ったからと言って、廃止されるものではない。
      黒鴉公爵:彼は昨晩の花火の残骸を片付けた後、
      自身が花火ショーでどのような役割を果たしたかについて説明し、相応の責任を取らなければならない。
  • 3.波乱の後・二(1)/右廊下
    ある影が公爵の執務室の後ろに隠れ、こそこそと調査員に手を振っていた。
    調査員:(近づいて観察する)誰だ?
    人形:(その場に立ったまま)ピーピーガーガー。
    調査員:人形だ!
    調査員:(じっくり観察する)敵意はなさそうだ。その手は紙を握っている。
    調査員:口はあるが、しっかりした音声出力機能は搭載されていないようだ。
    調査員:どうやら、無線信号を使って遠隔操作されているようだな。
    操縦者は近くで人形を観察しながら操縦する必要がある。
    調査員:(キョロキョロ)操縦者は……一体誰だ。どこにいる?
    調査員:(考え込む)ディケンズ先生の信号周波数を調節して、人形の遠隔電波をキャッチする事もできるが……
    人形:(突然手に持っていた紙を床に落とす)ピーピー、ガーガー。
    調査員:(腰をかがめて拾い上げる)これは……手紙?

    調査員が手紙を拾い上げた時、人形は素早く左廊下の方に走り去ってしまった。

    調査員:(素早い動きだな)これは白鴉公爵の手紙か?
    依頼書.png

    手紙の内容は白鴉公爵から皇室への、数度にわたるクリスタル・パレスからの異動申請だ
    白鴉公爵はアルビノを患っているため貴族たちから差別され、クリスタル・パレスの管理者の座に押しやられた。
    重宝されているように見えても、公爵にとっては先のない職位だ。
    数回の申請が断られた後、彼は皇室を恨むようになり、かつてイギリスの栄誉を象徴したクリスタル・パレスにも憎しみを募らせた。
    公爵とD.Mの通信.png
    手紙の内容は白鴉公爵とD.Mという貴族の密書だ
    D.Mは宝と美人を好み、かつて闇市で高価な宝を買っては美しい思い人へと贈っていたらしい。
    白鴉公爵は闇市で情報を掴んだ後、すぐにD.Mに連絡した。
    公爵の保険契約.png
    この手紙には保険契約が1枚だけ入っている
    白鴉公爵はクリスタル・パレス管理者の名義で、クリスタル・パレスに巨額の保険を賭けた。
    クリスタル・パレスが事故や災害で損害を受けた場合、
    公爵はクリスタル・パレス再建用の大量の資金を手に入れる。
  • 4.波乱の後・二(2)/左廊下
    調査員:この手紙はとても重要な証拠だ。
    調査員:人形がこの手紙を私に渡してくれたという事は、私にどうするか決めてほしいということだろうか?
    調査員:(無線シグナル、無線シグナル!)
    調査員:人形が遠くへ行ってしまう前に。
    ディケンズ先生を使ってこの無線電波を記録しておこう。
    調査員:次に会った時は、必ず人形の遠隔電波を追跡できるはずだ。
    次があればだが……
  • 5.波乱の後・二(3)/ジュエリーショップ
    調査員:(会釈する)バロネス様。
    バロネス・ダイヤ:展覧会後の処理は全て終わったわ。
    トラブルもあったけど、コ・イ・ヌールのお披露目は大成功だったわね。
    バロネス・ダイヤ:(明るく微笑む)今の私は機嫌がいいのよーー
    あなたみたいな、滑稽な格好の調査員とのお喋りに付き合えるくらいは。

    ◆【ジュエリーショップにあった女王の肖像画がなくなった】
    調査員:バロネス閣下、あそこにあった女王の肖像画がなくなっているようですが……?
    バロネス・ダイヤ:知らないわ。
    昨晩の件が終わった後、朝方ここに戻って来た時には既になくなっていたの。
    残念だわ、お気に入りだったのに。
    バロネス・ダイヤ:あの絵はただの贋作だけど、すごく特別な技法が用いられてるの。
    絵の上に絵を重ねるーーつまり元々ある絵に新しい女王の肖像画が書き写してあるのよ。
    バロネス・ダイヤ:あれはとある女学校を訪問した時に見つけた物で、
    コ・イ・ヌールの物語と似ていると感じたから、【ナルキッソス】という画家から買い取ったの。

    ◆【コ・イ・ヌールは今どこにあるのか】
    バロネス・ダイヤ:コ・イ・ヌールは今、信頼できる人物の所にある。
    私が知っているのはこれだけよ。
    バロネス・ダイヤ:その人物の情報を話すつもりはないわ。
    全てはあの人が決めることだもの。
    調査員:コ・イ・ヌールについて少しも心配していないのですか?
    皇室は……
    バロネス・ダイヤ:あの人は私の願いを叶えて、この場所で再びコ・イ・ヌールを輝かせてくれた。
    皇室はただコ・イ・ヌールを大きくて綺麗な箱に入れているだけよ。

    ◆【幽霊人形について】
    バロネス・ダイヤ:実は私も展覧会で初めてあの人形を見たの。
    蝋人形に偽装するなんて、とても独創的でリスクのあることよ……少し幼稚にすら思えるわ。
    調査員:初めて?
    バロネス・ダイヤ:私は「幽霊」の本当の姿を知らなかった。
    確かに手紙を通してコ・イ・ヌール展示計画のやり取りはしていたけれど、直接会った事はないの。
    バロネス・ダイヤ:手紙の中には三角プリズムで虹を作るような計画も書かれていて、とても面白かっーー
    バロネス・ダイヤ:(口を押える)あら、手紙の事を詳しく話してはいけないんだったわ。
    これは私達の約束なのよ。ごめんなさい、手紙はもう全部燃やしてしまったの。
    バロネス・ダイヤ:もちろん、私がウィンザー城の舞踏会で起こした些細な混乱が、
    コ・イ・ヌール盗難の責任の一端を担っているのは認めるけれどーー
    バロネス・ダイヤ:展示ブースであの輝きを見た時に初めて、
    コ・イ・ヌールが再びクリスタル・パレスに戻ってきたことを実感したの。
    調査員:(質問はこれで全部だろう。)

    調査員:あの密室にあった新聞の切り抜きとガラスショーケースについて、バロネスに聞いてみよう。
    調査員:あなたはこの記事に書かれているスターとどんな関係だったのですか?
    バロネス・ダイヤ:この子は私の妹よ。
    バロネス・ダイヤ:私達は同じ家で育った。
    父も男兄弟もいなかったから、長女である私が家業を支えなければいけなかったわ。
    そして私の妹は、私の庇護の下で自由気ままに生きていた。
    バロネス・ダイヤ:家業を継ぐのが私の定め。私は家のあらゆるビジネスに身を投じたわ。
    でも、妹はずっとスターになる目標に向かって努力していたの。
    バロネス・ダイヤ:あの子は自由だけど、私は重荷を背負っていた。
    私達の生活は鏡のように、似ているようで似ていない、正反対のものだったわ。
    バロネス・ダイヤ:私はビジネスのためにあちこちを駆け回り、一族の盛衰にきつく縛られていた。
    でも妹はあっさりと家を出て、劇団で暮らし始めたわ。
    そしてついに、その才能を世に知らしめた。
    バロネス・ダイヤ:でも出張から戻った私に届いたのは、妹の訃報だったわ。
    妹は最高のパフォーマンスを維持するために、薬物の摂取過多で亡くなったの。
    調査員:あの密室にあった新聞の切り抜きとガラスショーケースについて、バロネスに聞いてみよう。
    調査員:あなたの密室で公爵のガラスのショーケースを見つけました。
    しかし、どうして公爵はあのケースをオーダーしたのですか?
    バロネス・ダイヤ:簡単な話よ。
    公爵は前にあの様式のショーケースをオーダーしたことがあったの。
    私はただ公爵の名義を使い、同じ店で全く同じ物をオーダーしただけ。
    バロネス・ダイヤ:私が注文したショーケースがクリスタル・パレスに届いたのだから、
    もちろん私が支払いをして、彼の代わりに商品を受け取るべきでしょう?
    調査員:でも、なぜあなた達はこのガラスのショーケースをオーダーする必要があったんですか?
    バロネス・ダイヤ:このショーケースは、
    ウィンザー城の舞踏会でコ・イ・ヌールの展示に使われていた物と同じよ。
    調査員:ジュエリー展のコ・イ・ヌールが本物ならば、
    バロネスは必ずウィンザー城コ・イ・ヌール窃盗事件と関係がある。
    調査員:これを証明できる証拠はーー
    調査員:この本物と見間違えるほどの模造品は、重さまでもが本物と同じだ。
    調査員:最大の容疑者はバロネスだ。
    模造品を持って来ることができれば、より詳しく比較することができるだろう。
    調査員:ガラスのショーケースは、
    本来ウィンザー城のコ・イ・ヌール窃盗作戦のために用意されたものだろうか。
    調査員:ガラスショーケースのオーダーには公爵も参加している。
    まさか彼もコ・イ・ヌールを欲しているのか?
    調査員:公爵の動機は?
    調査員:まさかバロネスがコ・イ・ヌールを盗んだ後、展覧会を通して皇室に返そうとしたのは、
    D.Mと公爵の計画を阻止するためだったのか?
    調査員:バロネスにはD.Mと公爵の計画を阻止する以外の動機があったのだろうか?
    調査員:噂に聞くゴールデンローズ劇場のレディ・ベラの死と、D.Mが提供した「揺れる花」にはきっと関連性がある。
    調査員:ならばバロネスはレディ・ベラの姉として、自然と行動する理由を得るだろう。

    ※選択肢は手掛かりの収集数によって最大3つ出るが、この中に間違いの選択はない。
    ただし下の選択肢であればあるほど会話が長くなる
    調査員:バロネスがコ・イ・ヌールを盗んだのは、D.Mと公爵のコ・イ・ヌール窃盗計画を壊し、妹の仇を取るためだ。
    バロネス・ダイヤ:(軽く拍手する)調査員、見た目で人を判断しすぎていたわ。
    どうやら、あなたを過小評価していたみたいね。
    バロネス・ダイヤ:そうよ、確かに私はウィンザー城のコ・イ・ヌール窃盗事件に関与していた。
    でもあれはコ・イ・ヌールとクリスタル・パレスを守るためだった。
    バロネス・ダイヤ:私が一番許せなかったのは、公爵が私利私欲のためにコ・イ・ヌールを盗もうとしていたことよ。
    彼は元々、外国の使者が訪問するタイミングで計画を実行しようとしていたわ。
    バロネス・ダイヤ:皇室に復讐するため、
    公爵はコ・イ・ヌールの窃盗事件は利用して使者の前で皇室に恥をかかせ、政界上層部を揺すろうとしていた。
    バロネス・ダイヤ:公爵はとても用心深い人なの。
    私の力ではクリスタル・パレスの管理者である彼がこのような悪意を抱いている事を、皇室に信じさせることはできない。
    バロネス・ダイヤ:そしてD・Mだけど、妹が亡くなったのは彼が渡した「揺れる花」のせいよ。
    彼の思い通りになるのを私が黙って見ているはずがないじゃない。
    バロネス・ダイヤ:そして、コ・イ・ヌールの名声が二度と汚されないよう、
    私は自分なりの方法を使って彼らの計画を阻止するしかなかったの。
    バロネス・ダイヤ:(傲慢な顔つきで)色んな事情があるの。私の口からでは言えないような事よ。
    バロネス・ダイヤ:私は自分が窃盗事件とクリスタル・パレスの展覧会で行った事を、皇室に報告するつもりだったわ。
  • 6.波乱の後・二(4)/花火ショップ
    調査員:こんにちは、ガイさん。
    花火のガイ:(地べたに座り込んだまま)こんにちは。きちんと立って挨拶が出来なくて申し訳ない。
    一晩中クリスタル・パレスの外に落ちた花火の残骸を片付けていたんだ。
    花火のガイ:(グチグチ)それから専用のハシゴが届いたら、誰かを雇ってドームの上にある花火の残骸も掃除してもらわないと。
    あーあ、また義足が壊れちゃいそうだよ。
    花火のガイ:(落ち込んだ様子で)まあ、これも僕の自業自得さ。
    だから自分で片付けるしかない。もう他人に迷惑をかけられないからね。
    花火のガイ:そう言えば、昨晩花火ショップに戻った後、もう一つおかしな事に気付いたんだ。

    ◆【「花火ショー」は「彼女の夢」でもあったと言っていたが?】
    調査員:昨日の夜、君は花火を見て「彼女の夢が叶った」と言っていたが、彼女とは誰の事なんだーー
    花火のガイ:へへ、ただの約束だよ。
    花火のガイ:とある劇場の女優さんと、クリスタル・パレスのドームの下で一緒に花火を見る約束をしたことがあるんだ。
    だから僕はクリスタル・パレスで花火ショップを開いた。

    ◆【花火ショーの後に起きたおかしな事】
    花火のガイ:昨晩花火ショップに戻った後、もう一つおかしな事に気付いたんだ。
    花火のガイ:誰かが倉庫の花火にメモを残していた。
    1523という数字にバツがつけられていたよ。
    1523ってどういう意味なんだ?まさか……
    調査員:ああ、1523は倉庫のパスワードだ。
    公爵が君を嘲笑うためにわざわざ設定したのさ。
    花火のガイ:公爵は本当に性格が悪いな。
    花火のガイ:それと、パスワードが0000にリセットしていたんだ。
    これはダイヤル錠にすごく詳しい人でなければ出来ない事だよ。

    ◆【花火ショーの花火はどこから調達したんだ?】
    花火のガイ:(頭を搔きながら)花火はドームの上に隠してあったんだ!
    あそこはクリスタル・パレスで最も安全な死角だ。
    僕ももっと早くに思いつくべきだったな。
    花火のガイ:それまで、僕はただ計画通りに廃棄花火を調合し直していただけだったから。
    調査員:計画?
    花火のガイ:【クリスタル・パレス花火ショー】の計画だよ!
    店でその計画書を受け取った時は、わらにも縋るような気持ちだった。
    花火のガイ:毎晩、計画を立てた謎の人物は倉庫の花火を一部運び出す。
    そして、僕が毎日やるべきことはただ1つーー
    花火のガイ:ーー花火の中の火薬を取り出し、手を加えて新しい花火を作る事さ。
    それが終わったら作った花火を店の中に隠して、あとは相手が夜に持っていくのを待つだけ。
    花火のガイ:その花火がどこへ運ばれ、何に使われたのかについては、当時の僕はさっぱりだった。
    調査員:計画立案者の姿を見た事はないのか?
    花火のガイ:ないよ。計画の同意条件に含まれていたからねーー
    僕達は互いに顔を合わせたり、接触するのはダメだと。
    でもどうやら、その人は「幽霊」、つまり人形だったみたいだね。
    しかし、あの人形は思考能力もあるんだろうか?
    調査員:……もう一つの条件は計画書を燃やすこと、違うか?
    花火のガイ:(コクリ)その通りだよ。
    調査員:倉庫にあった導火線についてガイに聞いてみよう。
    調査員:ガイ、これで幽霊と花火ショーの関連性を推測できるよ。
    調査員:幽霊、つまり人形がドーム上に現れたのは、花火を設置するためだった。
    そこをたまたまパトロール隊に見られ、銃で撃たれてしまったのだ。
    調査員:この花火は人形が倉庫から運び出した後、ガイが新しく調合して作ったものである。
    調査員:ガイが花火禁止令を無視してまで、花火を作った理由とはーー
    調査員:ガイが花火ショーに執着するのは、とある劇団の女優のためらしい。
    調査員:しかし彼は予想もしていなかったのだ。
    この花火ショーの背後には危険な陰謀が潜んでいたことに。
    調査員:もし倉庫の火薬が全て運び出されていなかったら……
    しかも植物園の火薬は一箇所にまとめられていたーー
    調査員:つまり導火線に火が点けられていたら、花火ショップと植物園は大火事になり、
    クリスタル・パレス全体も火の海へと化してしまっていただろう。
    調査員:ならば、黒幕は一体誰なのか?
    調査員:公爵が花火を見て逃げたのは、自分が設置した導火線が燃えたのだと誤解したからだ。
    調査員:彼は花火ショップの倉庫と植物園が炎に包まれると思っていた。
    調査員:公爵がこのような事をした理由は?
    調査員:もしクリスタル・パレスが焼失したら、最も大きな利益を得られるのは公爵だ。
    調査員:そして火災発生場所の1つが花火ショップとなれば、
    公爵は責任を花火禁止令を破ったガイに押し付けることができる。
    調査員:すべての罪を自分が定めた安全禁令に不満を抱いているガイに擦り付けるために、
    公爵はあらゆる手段を講じてガイに花火実験を続けさせた。
    その結果、前回の花火実験で起きた事故と同じように、更に大きなハプニングが発生したのだ。
    調査員:そうとなれば、幽霊人形がガイを助けた理由は:

    ※選択肢は手掛かりの収集数によって最大3つ出るが、この中に間違いの選択はない。
    ただし下の選択肢であればあるほど会話が長くなる
    調査員:クリスタル・パレスでの花火ショーの盛況を再現し、
    ガイが思い人との約束を果たすのを手伝い、公爵のクリスタル・パレス放火計画を壊す。
    花火のガイ:確かにそうだ。
    「幽霊」の助けがなければ、僕は倉庫から花火を持ちだすことも出来なかった。
    花火のガイ:(自分の義足を指さしながら)この足でドームに登って花火を隠す以前の問題だよ。
    花火のガイ:(頭を搔きながら)例の女優についてだけど、
    彼女は劇団のトップの座を奪い取るために忙しくしていて、全く僕に構ってくれなくなったんだ。
    花火のガイ:だから僕は室内でも安全に使える花火を発明して、彼女が夢を早く叶えられるように、
    彼女のステージに華やかさを加えようと思ったんだよ。
    花火のガイ:でもまさか……あんな事故が起こるなんて。
    その上、公爵が花火禁止令を出してーーあの約束を果たせられるかどうか、すごく不安だった。
    花火のガイ:公爵があんな卑劣な人だとは思わなかったな。
    クリスタル・パレスを燃やすために、わざと僕の花火を台無しにして、中に火薬を詰め込んだ?
    花火のガイ:(憤慨して)公爵はこの偉大な建物に少しも思い入れがないのか?
    クリスタル・パレスの中にいた人達の安全はどうでもよかったのか?
    花火のガイ:(きっぱり)白鴉公爵が再びクリスタル・パレスに危害を加えないようにするためにも、
    僕は公爵の陰謀を世に知らしめるつもりだ!
    花火のガイ:(舌を鳴らす)チッチッ、「幽霊」から花火ショーの計画書が送られてきた時、
    僕はしっかりとそのわらを掴んだ。なんと喜ばしい事だ!
  • 7.再会/左廊下
    調査員:(ブツブツ)バロネス・ダイヤと花火のガイはどちらも人形の助けにより、それぞれの計画を成功させた。
    調査員:(行ったり来たりしながら)これがクリスタル・パレスの幽霊の真相なのか?

    調査員の肩にある金属製のタツノオトシゴ・ディケンズ先生が突然光り出した。

    調査員:ディケンズ先生が人形の制御シグナルを検出したぞ!
    調査員:(考え込む)このチャンスを逃してはならないーー
    ダウジングとディケンズ先生を繋げれば、無線電波が強くなっている方向を伝って人形を探し出すことができる。
    ダウジング中3.jpg
    調査員:シグナルの発信源はあそこーー蝋人形館か。
    調査員:蝋人形館の扉が僅かに開いているーーやはり、中に人影が見えるな。
    人形:(扉の裏から扉を閉める)ピーピーガーガー。
    調査員:人形!本当に中にいたのか!
    調査員:(考え込む)また蝋人形館……以前の状況と酷似している。
    全てが振り出しに戻った。
    調査員:昨日のこの場所で、幽霊は蝋人形館の中に消え、代わりに心の鍵さんが現れた。
    調査員:心の鍵さん……どうやら、彼女は一連の幽霊事件と深く関係しているようだ。
    調査員:心の鍵は鏡と三角プリズムに触ろうとしなかった。
    それが樹洞の三兄弟が体を洗っていた水に浸かっていたからではなく、彼女が以前この2つの物を使ったことがあるからだ。
    調査員:水中の三角プリズムと鏡は虹の実験に使われていた。
    この情報は幽霊とバロネスの通信からも確認できている。
    調査員:つまり、コ・イ・ヌールの虹は心の鍵のアイディアだったのだ。
    調査員:公爵と私だけでなく、心の鍵さんも1523というパスワードを知っていた。
    調査員:この数字とリセットしたパスワードを書き残したのは彼女だったのだろう。
    調査員:どうやら、心の鍵が自分を偉大な鍵匠だと自称していたのはハッタリではなかったようだ。
    彼女はダイヤル錠を開けられるだけでなく、パスワードをリセットすることさえできた。
    調査員:蝋人形師の証言によれば、幽霊、つまり人形は蝋人形館に隠れ、
    蝋人形のフリをして捜査を免れたらしい。
    調査員:そしてあの時、蝋人形館内にいたのは心の鍵だけだった。
    調査員:本音をひたすら隠すのが好きな心の鍵さんは、私をも見事に騙したようだ。
    確かに彼女は幽霊ではない。しかし彼女は幽霊を操っていた。
    調査員:玩具職人は心の鍵がオモチャ開発を手伝ってくれると言っていた。
    調査員:玩具職人が手に入れた最も価値ある見返りは、グライダーと弾射板車のテストデータだった。
    調査員:恐らく心の鍵さんがグライダーと弾射板車の使用者であった可能性が高いだろう。
    正確には、人形を操って使っていたのだが。
    調査員:心の鍵は父の遺作について話していた。
    このダイヤル錠を発明した匠は昔、蝋人形師と「人形芸術」について討論していた事がある。
    調査員:私が思うにはこの遺作、つまりこの人形こそが、クリスタル・パレスに現れた「幽霊」に違いない。
    調査員:心の鍵がずっと公爵に反抗的だったのは、理由がないわけではなかった。
    調査員:人形が届けてくれた公爵の手紙と、バロネスとガイの証言を照らし合わせればーー
    調査員:ーー心の鍵は前々から公爵の陰謀を知っており、この一連の計画を立てたことがわかるだろう。

    ◆【(1)心の鍵が人形を操ってコ・イ・ヌールを盗み、花火を放った。】
    ◆【(2)心の鍵が人形の動きを操っていたのは、父の願いを叶えるためだ。】
    ◆【(3)心の鍵の計画では、クリスタル・パレスを守るためであり、公爵に立ち向かうためでもある。】

    ※以下の会話は手掛かり収集が進むほどにボリュームが増える
    (上記の選択肢の数で進み具合が確認できる)
    調査員:(扉に寄りかかって話しかける)心の鍵さん、君が人形の操縦者だったんだな。
    そして「クリスタル・パレスの幽霊」の黒幕だ。
    調査員:ここに隠れているのは、もう一度「蝋人形館の中で幽霊を消失させる」ためか?
    人形:(蝋人形館の扉を開けゆっくりと出て来る)
    調査員:心の鍵さん、ようやく会ってくれる気になったのか。
    調査員:(蝋人形館の扉を開けゆっくりと中に入る)
    調査員:(部屋を見渡す)扉の後ろには誰もいない。
    蝋人形館長も留守にしているようだ。
    まさか、心の鍵さんはさっき、蝋人形館の外に隠れていたのか?
    人形:(扉を閉める)ピーピーガーガー。
    調査員:!扉が!外から鍵をかけられている。
    調査員:(パスワードを試す)開かない。
    蝋人形館のパスワードはもう1851じゃないのか。
    パスワードがリセットされたんだな。
    調査員:心の鍵?君なのか?
    心の鍵:(軽く笑う)……調査員さん、また正解だね。
    あなたの「推理の勘」は尊敬に値するよ。
    心の鍵:ダウジング、フィルターメガネ、ディケンズ先生ーー正に前進武装した「名探偵」だった。
    心の鍵:調査員であるあなたは、警察に全ての事件の根源を報告する義務があるのは知ってる。
    もしかしたらそのうち、皇室から指名手配が出されるのかもね。
    調査員:私は……
    心の鍵:(悲しそうに)調査員さんが私の事をバラしたくないのは分かってる。
    でも私のせいで困らせたくないの。だから、私達は会わない方がいい。
    心の鍵:今のあなたはまだ、誰が「幽霊」を操っていたかについての決定的な証拠を手に入れていない。
    そして、これからも手に入れることはない。
    心の鍵:これだけ覚えていればいいんだよ。
    全ては「幽霊」がやったことだって。そしてあなたは幽霊人形を操っていた人を見ていない。
    心の鍵:(小声)これでいいの。

    ◆【コ・イ・ヌールはどこにあるんだ?】
    心の鍵:まだクリスタル・パレスの中にあるよ。
    コ・イ・ヌールのために作られた場所にね。
    心の鍵:バロネス・ダイヤの展覧会は大成功に終わった。
    コ・イ・ヌールを見つけたら、皇室に送り返してあげて。
    そうすれば、バロネスへの非難も少しは減るかな。
    心の鍵:実はね、バロネスは舞踏会でコ・イ・ヌールを盗んでなんかいないの。
    バロネスはただ私のために条件を一通り揃えただけ。全ての計画を実行したのは私。
    心の鍵:今後、皇室は必ずこの国宝に厳重な警備を敷くはず。
    もう誰もコ・イ・ヌールに触れることはできなくなる。
    心の鍵:(いたずらっぽく)ある意味、しっかり「セキュリティーチェック」を全うしたってことだね。
    ◆【花火と導火線】
    心の鍵:花火ショップの倉庫にあった危険物はあなたも見たはず。
    心の鍵:私は廃棄品の花火の中に火薬が詰め込まれてたのを見つけて、
    そして導火線に沿って、植物園に隠してあった火薬も見つけた。
    そこであるアイディアを思い付いて、計画を利用させてもらったの。
    心の鍵:それに花火のガイが夢見ていた花火ショーは、私がずっと見たかったパフォーマンスでもあったから。

    ※(2)が表示されると見れるようになる
    ◆【心の鍵の父の遺作について】
    心の鍵:そうだよ。この人形がお父さんの遺作。
    心の鍵:お父さんは人形の操縦方法を見出せず、予め仕込んだ機能で簡単な動きをさせることしかできなかった。
    心の鍵:そして幼い私は、重病を患ったお父さんが無念を抱きながら人形を蝋人形にして蝋人形師に託し、
    蝋人形館に置かれる様子を見ている事しかできなかった。
    心の鍵:でもね、お父さんが亡くなった数年後に、新しい無線電波技術が発明されたんだよ!
    心の鍵:私はその無線電波技術を学んだ後、クリスタル・パレスに戻ってあの蝋人形を探し出し、
    遠隔操作ができる人形に改造した。
    調査員:これが、君がここにやって来た本来の目的ーー父の遺作をクリスタル・パレスの舞台に立たせることなんだな。
    心の鍵:だって、お父さんは相応しいから!あの人形だって、それに値する!
    心の鍵:お父さんはクリスタル・パレスの工房を担保にして、
    一生の心血を注いだ人形のために展覧会を開こうとしたのに、あの横暴で冷酷な公爵に断られたんだ。
    心の鍵:あの忌々しい白鴉公爵は、強欲であくどいハゲワシのように、
    私達の憧れであるクリスタル・パレスを占領していたの!
    ◆【白鴉公爵の陰謀】
    心の鍵:お父さんが言ってたんだけど、あの怪しい白鴉公爵はクリスタル・パレスに来てから、ずっと後悔していたらしいの。
    心の鍵:公爵にとって、名ばかりの寂れたクリスタル・パレスにやって来た事はただの屈辱だったんだよ。
    心の鍵:公爵はクリスタル・パレスの盛況を復活させる計画はおろか、
    職人にとってここがいかに重要な場所であるかについても分かっていなかった。
    心の鍵:こうして、公爵の皇室への恨みは限界に達した。
    クリスタル・パレスに戻った私は公爵の執務室を調べたの。
    公爵の計画を知った後、当然見てみぬふりなんて出来なかった。
    心の鍵:だからあの【永久機関の手稿】を利用して、一連の計画を立てたの……

    ※(3)が表示されると見れるようになる
    調査員:(手稿は心の鍵さんが残していったのか?はっきり聞かなければ)
    調査員:永久機関の手稿は君が残したのか?
    心の鍵:実はあの手稿はここ数年間、ずっと蝋人形館の中にあったんだよ。
    心の鍵:お父さんは人形を設計していた時、動力源について頭を悩ませていた。
    そこで、クリスタル・パレスの技術資料からインスピレーションをもらおうとしたの。
    心の鍵:お父さんが夢物語のような手稿を見つけたのもその時だった。
    永久機関は実現できなかったけど、お父さんはその手稿からたくさんのインスピレーションをもらったんだ。
    心の鍵:そして、お父さんは手稿の中からクリスタル・パレスに関するやり取りも見つけた。
    心の鍵:書かれていた内容は子供の絵空事だったけど、
    そこにはクリスタル・パレスの万国博覧会への憧れが詰まっていた。
    この純粋な情熱が、最後までお父さんを励まし続けてくれたの。
    心の鍵:記念として、お父さんは蝋で固めた人形と一緒に手稿を蝋人形館に保管した。
    だから私が人形の改造に来た時、それを見つけることができたんだ。
    心の鍵:あの時、私は遠隔操作による人形の指先の動きの精密さをテストするために、
    やり取りの中にあった面白い内容を何個か書かせたのーー「虹、花火、永久機関……」
    心の鍵:(真面目な顔で調査員を見つめる)あなたは誰がこの手稿を書いたのか、知っているの?

    ◆【これは私の手稿だ】
    心の鍵:あなたの!本当に!?まさか手稿の持ち主が本当に見つかるなんて!
    心の鍵:(小躍り)ほらね、最初から知ってたんだよ!
    クリスタル・パレスに永久機関があるという情報を流せば、この手稿の作者が来てくれるかもって!
    いや、あなたは絶対に来ていたはずーー遅かれ早かれね。
    心の鍵:(小さく呟く)お父さん、私達はみんなクリスタル・パレスに対する夢を諦めてなんかいなかったよ。
    心の鍵:そうだ、クリスタル・パレスの祭典の虹や花火計画を手紙に書いたのは誰なの?
    調査員:それも【私】だ。幼い頃に孤児院を離れ、工場で働いていた【私】だよ。
    調査員:クリスタル・パレスの盛況への期待を胸に抱きながら、
    あの頃の私はクリスタル・パレスのの祭典を再現する計画を書き記した。
    調査員:そして数年後、工場を辞めて研修をしていた時、
    私は過去の夢を思い返しながらこの永久機関の手稿を書き上げ、クリスタル・パレスで輝く科学者になると誓った。
    調査員:だが、イギリスのロイヤル・カレッジの面接中、永久機関のアイディアは偉そうな学者達の笑いものにされた。
    そのせいで私は落第したんだ。
    調査員:落ち込んだ私は手稿をクリスタル・パレスに寄贈し、自身の夢に別れを告げた。
    まさかそれがーー
    心の鍵:落ち込む必要なんてないよ。あなたの夢は実現する。
    永久機関は絶対に皇室の宮殿に登り詰めるはずだよ。

    ◆【知らない】
    (疑い)本当に……知らないの?
    何回か、この手稿を書いたのは調査員さんじゃないかって思ったことがあったんだけど。
    心の鍵:だから、クリスタル・パレスに永久機関があるという情報を流せば、
    この手稿の作者が来てくれるかもって……いや、あの人は来る。絶対に来る。
    心の鍵:(がっかりして)ただきっとーーどこかですれ違ったのね。

    ※以下共通ルート
    調査員:ここまで話が進んだところで、心の鍵さん、そろそろここから出してほしいのだけど……
    心の鍵:(いたずらっぽく)ダメ。
    今、蝋人形館のダイヤル錠のパスワードをリセットしたの。
    私達はーーこれでお別れだよ。
    心の鍵:人形はもうクリスタル・パレスでお披露目したから、お父さんの最期の願いも果たされた。
    だから人形も一緒に連れて行くよ。
    心の鍵:パスワードは……永遠や無限を意味する永久機関にぴったりの数字に設定してある。
    心の鍵:どうしても思い付かなければ、手稿に描かれていた永久機関の形状を思い出して。
    心の鍵:またね、ディケンズ先生ーーまたね、調査員さん。
    あなたは確かに名探偵だったよ。
    調査員:心の鍵さん!ーー
    調査員:ーー蝋人形館のダイヤル錠のパスワードは一体?
    調査員:永遠と無限を意味する文字の組み合わせで、手稿の永久機関の形状と関係している。
    調査員:もしかして【円周率】?無限の循環小数を持つ数字列だ。
    それに永久機関の外枠は円形。
    調査員:ならパスワードは3.1415926から最初の4つを取った……【3141】だ。
    調査員:やっと出られた……
    調査員:(辺りを見回す)誰もいない。
    ディケンズ先生も無線電波のシグナルを検出できない。
    本当に行ってしまったんだな。
    調査員:心の鍵は虹と花火の中で再びクリスタル・パレスを輝かせ、ここにいる多くの者の憂いを晴らした。
    調査員:喧噪の後、全ては新しい振り出しに戻る。
    そして、これがクリスタル・パレス幽霊事件の最後の一幕となった。
  • 8.終幕……?
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    ジュエリーショップ【プリンセス・セレクト】の密室にあった、
    ガラスのショーケースの隠し収納の中からコ・イ・ヌールを見つけた。
    数日後、コ・イ・ヌールは無事、皇室へと渡った。
    コ・イ・ヌールはクリスタル・パレスでの展覧会の成功により、その名声を高めていった。
    その後の皇室の発表によればクリスタル・パレスでの【名ダイヤ・コ・イ・ヌール】展示は、
    まさに皇室と【プリンセス・セレクト】ジュエリーショップの完璧なコラボレーションと言える。
    国宝であるダイヤの輝きを見せただけでなく、外交使節が訪れる前の余興としての役割を果たした。
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    花火ショップ【ファイヤーガイ】はあの華やかな花火ショーのおかげで、
    民衆の間で大人気となった。
    民衆の要望もあって、皇室は週に1度クリスタル・パレスで花火ショーを行う意見を受け入れざるを得なくなり、
    その主催者に任命されたのは花火のガイである。
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    ーー看守はクリスタル・パレスの新店舗や過去の店舗のオーナーに呼び掛けて資金を集め、
    皇室からクリスタル・パレスの管理権を借りる事に成功した。
    今、クリスタル・パレスの事は全て店舗のオーナー自身で取り仕切ることができるようになった。
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    ーー蝋人形師は新しい蝋人形展を準備していた。
    人形を骨組とした彼の蝋人形の技術は非常に好評だった。
    しかも、彼の蝋人形展のテーマは、今回のクリスタル・パレス幽霊事件の再現であった。
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    ーー樹洞の三兄弟は看守の助けの下、クリスタル・パレスの外の森で、
    看守のイノシシと共に暮らしている。
    彼らはようやく新しい世界への一歩を踏み出したのだ。
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    ーー玩具職人の玩具店はクリスタル・パレスから移転されたが、
    彼女は「クリスタル・パレスの幽霊」が出没した2つの場所で、グライダーと弾射板車の体験ショップを開いた。
    だが、後を絶えないクリスタル・パレスの観光客の中で、
    試す度胸のある者が果たして何人いるのかは誰にも分からない。
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    ーー皇室は白鴉公爵の陰謀を調べ上げ、
    バロネス・ダイヤがコ・イ・ヌールを守ったことを理由に、彼女の展覧会での行動を追求しなかった。
    これはコ・イ・ヌール窃盗事件が皇室の名誉に与える影響を、最小限に抑えるためでもある。
    ーー白鴉公爵がコ・イ・ヌールを盗もうとした事について、皇室は特に言及しなかった。
    これは謎の貴族D・Mによる働きかけが効いている可能性が高いだろう。
    妹を記念するために、バロネス・ダイヤはレディ・ベラをテーマにしたジュエリーシリーズを発売した。
    これは事態を収束させたかったD・Mを、もう一度話題の最前線に押し出した。
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    ーーガイの幾度にわたる上訴のおかげで、白鴉公爵はクリスタル・パレスの安全を脅かした事を理由に指名手配された。
    その中には、大手保険会社の圧力もあった。
    導火線の裏に隠されていた陰謀を、企業が簡単に許せない事は明らかだ。
    ーー花火のガイは毎週のクリスタル・パレスの花火ショーの準備以外にも、安全な花火の研究を続けていた。
    彼の最新作の花火はゴールデンローズ劇場の公演で登場するらしい。
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    一方、私は【クリスタル・パレスの幽霊】の調査のおかげで【幽霊社】に大きな名声をもたらした。
    だが結局私は団体を離れ、Mr.ミステリーの探偵事務所に入った。
    組織から認められなくとも、私は自分の望む発明と理論の道を歩む事ができると、ようやく気付いたからだ。
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    山荘から戻って来たMr.ミステリーは新しい情報を持ち帰った。
    私たちには同じ目標ができた:クリスタル・パレスのジュエリーショップで消えた女王の肖像画の模造品ーー
    謎の山荘で消えた2枚の絵と同じだ。
    そして今回の事件の最大の容疑者は、あの日一瞬だけ姿を現し、すぐに消えた「黒鴉公爵」だ。
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    バロネス・ダイヤは更に私に小さな秘密を教えてくれていた。
    彼女がコ・イ・ヌールを引き渡す時、
    ダイヤをはめ込んだ台の底に小さな紙切れが挟まっているのを見つけたそうだ。
    これはコ・イ・ヌールの構造を熟知している彼女だからこそ、気付けたことだ。
    彼女は永久機関の設計図の下書きが、その紙切れに描かれていたのをなんとなく見たと言う。
    そして今、その紙切れはコ・イ・ヌールと共にクリスタルの箱に入れられ、
    皇室、貴族そして全ての民衆から敬意の眼差しを受けている。

    心の鍵さんの話を思い返すと、きっとこれは彼女が私のバカげた願いを叶えるためにした、
    小さなイタズラなのだろう。


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地図

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キャラ情報

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※2章での追加分→青字、3章での追加分→赤字

  • 「幽霊」
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    ーー看守によれば、空を飛んだり、分身するらしい。
    ーー身体が固く、弾丸を受け止めるほど。
    ーー正体はブリキの人形だ。
    側面に弾痕があり、身体には燃えた痕のような黒い痕跡がある。
    ーー幽霊はずっと蝋人形館におり、蝋人形に偽装することで捜査を逃れていた。
    ーー花火ショップのロッカーを開け、中の花火を全て取り出す。
  • 調査員
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    ーー近頃「クリスタル・パレスに永久機関が出現する」という情報を耳にした。
    ーー肩にいるタツノオトシゴ【ディケンズ先生】は、調査員の推理の助手だ。
    ーータツノオトシゴ【ディケンズ先生】は音波を記録できるだけでなく、電波も記録できる。
    ーー孤児院で育った後、工場で児童労働している間クリスタル・パレスの影響を受け、科学技術を学ぶ道へと足を踏み入れた。
    ーー皇家科学院への申請が失敗した後、幽霊社に加入した。
    ーーMr.ミステリーとは幼馴染で、一緒に孤児院で育った。

※Mr.ミステリーはMr.リーズニングの旧衣装名(おそらくミス)

  • 心の鍵
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    ーー幽霊が蝋人形館に入った時、彼女は蝋人形館を見学していた。
    ーー優秀な鍵職人である。
    (楽々クリスタル・パレスの特製錠を開けることができる)
    ーー【本音をごまかす】というアイディアを気に入っている。
    ーー彼女の父親に憧れており、クリスタル・パレスの設計者に見立てている。
    ーー父が亡くなる前、1つの遺作を遺していた。
    ーー心の鍵の父はダイヤル錠の発明者だ。
    彼は蝋人形師と「人形芸術」について話し合ったことがある。
  • 蝋人形館長
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    ーー【蝋人形博物館】の館長。
    ーー長い間新しい蝋人形を作っていない。
    ーーダイヤル錠を発明した職人。蝋人形師の友人。
    ーー人形の蝋人形は蝋人形師の友人の遺作であり、蝋人形には【展覧会に参加したい】というメモがあった。
  • 樹洞の捨て子
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    ーー樹洞の中に住んでいる三兄弟。旗を繋いで作ったボロボロのマントを着ている。
    ーー体中にコケが生えており、少し動いただけでコケと葉っぱが落ちて来る。
    ーー奇形の身体によって、幼い頃にクリスタル・パレスの樹洞の中に捨てられた。
  • 退役軍人の看守
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    ーークリスタル・パレスの看守。「クリスタル・パレスの幽霊」の主な目撃者。
    ーー看守と樹洞の三兄弟の合言葉は、1つのリンゴだ。
    ーーかつては海軍だったが、騎兵のカーヴィン銃を扱う練習をしていた。
    ーー看守はナイトになりたがり、且つイノシシの友人がいる。
  • 斬新な玩具
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    ーー【ハッピーボックス】の玩具職人
    ーー玩具職人はチャレンジ精神のある危ない玩具を試すのが好きだが、それ故に中々のクライアントから認可されない。
    ーー玩具職人は、心の鍵が彼女に玩具開発用のプレゼントをくれるメッセージを残したと言っている。
    ーー玩具職人はグライダーと弾射板車のテストデータ報告を受け取った。
  • 花火のガイ
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    ーー【ファイヤーガイ】花火商人。
    ーー義足はとある事故によるもの。
    (義足は右廊下の花火実験爆発事故の時に負った傷)
    ーー義足の破損は数日にわたる強度な作業によって起きた金属疲労によるもの。
    ーー花火のガイが抱くクリスタル花火ショーの夢は、とある「彼女」に関係しているらしい。
    (花火のガイが抱くクリスタル花火ショーの夢は、とある劇団のスターのため)
  • 白鴉公爵
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    ーークリスタル・パレスの管理者、皇室貴族。
    髪は長く白く、身体全体が服に包まれており、決して本来の姿を見せない。
    ーー自分の外見をとやかく言われることが嫌い。
    ーークリスタル・パレスの再興をあまり良く思っていない。
    ーー花火商人の花火から火薬を抜いた後、それを全て倉庫の中に保管し、開けてはいけないと指示した
    ーー皮肉を言ったり、人を嘲笑うことが好き。花火商人に対しては特に冷酷。
    ーー花火を見た後、突然逃げ出した。
    (花火を見た後、突然逃げ出した。それは公爵が自ら導火線を設置したからだ)
    (公爵はクリスタル・パレスを燃やし、その罪をガイに着せて巨額の保険金を騙し取るつもりだった)
    ーー公爵はアルビノを患っていたためクリスタル・パレスに押しやられ、彼はずっとそれを不満に思っていた。
    ーー公爵は皇室の復讐として、コ・イ・ヌールを盗む計画を立てた。
    (公爵はコ・イ・ヌールを盗んでD・Mに売ることで、皇室に復讐しようと計画した)
  • バロネス・ダイヤ
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    ーー【プリンセス・セレクト】の店主、コ・イ・ヌールが何よりも好き。
    ーーコ・イ・ヌールが盗まれたダンスパーティーに出席した。
  • 黒鴉公爵
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    ーー皇室代表を自称する謎の男性。
    その目的は一体?

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