【主人公(DQ11)】

Last-modified: 2024-03-17 (日) 09:48:11

パーティメンバー:DQ11
【主人公】―【カミュ】【ベロニカ】【セーニャ】【シルビア】【マルティナ】【ロウ】【グレイグ】

概要

【ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて】【主人公】。16歳であり、パーティ内では最年少。
DQ4以来、実に27年ぶりに本編中に【勇者】と明言された主人公であり、さらにDQ2以来の「王族の血を引く、勇者の主人公」である。
公式名は作品名と同じ「イレブン」。外伝作品での呼び名は「勇者イレブン」が使われる。
無印版DQ11には【キャラクターボイス】が無いが、欧米版ではナンバリングタイトル主人公初のボイスがつき、DQ11Sで日本国内向けでも声優が設定された(本記事のDQ11S項を参照)。と言っても台詞があるわけではなくイベントや戦闘での息遣いのみである。
 
2020年9月12日にはDQ初のねんどろいどが発売。オプションパーツにイシのつるぎと勇者のつるぎ&盾、鞘付きの剣だけでなくスライムと斬撃エフェクトが同梱している。

DQ11

本作の主人公。名前はDQ10と同じくひらがな・カタカナ等を用いて6文字以内でプレイヤーが命名する。ただし【ふっかつのじゅもん】で始めた場合はそのデータに応じた名前が設定される。
 
ユグノアの王族であり祖父は【ロウ】、実の両親は【アーウィン】【エレノア】
勇者【ローシュ】の子孫であり、生まれ変わりと言われている。もっとも、ローシュは若くして非業の死を遂げているため、直系の子孫かどうかは不明である。
シンボルは勇者の紋章で、エンブレムは剣と盾とドラゴン。
 
【カミュ】など他キャラからはよく「おっとりした性格」と言われるが、幼少期はやんちゃ坊主だった模様。
DQの主人公の幼少期は腕白だったりやんちゃだったりという設定が多いのだが、彼がどのようにしてやんちゃ坊主からおっとりな性格に変貌したのかは不明。
サインの練習など思春期特有の痛い過去も経験している。
【はずかしい呪い】にかかると、無口な彼の様々な心情を見ることができる。
歴代の主人公達と同様、基本的に喋ることはないが、【過去の世界】の幼少期の彼はよく喋る
その時の様子や、はずかしい呪いのコメントから察するに、どうやら一人称は「ボク」らしい。
なお、パッケージに描かれているような「旗を持ちながら勇ましい顔をして味方を先導する姿」は作中一切ない。勇ましい顔自体はゾーン時や必殺技を繰り出したり敵と対峙する時に見られるが。
またゲームハードの違いによる表情の描写の違いもあり、PS4版では基本的に無表情だったり後ろ姿のカットで表情そのものが見えないことが多いが、3DS版3Dモードではやや大げさに驚いたり喜怒哀楽を露わにすることが多く、またPS4版と比べると顔を映す場面も多いため何かと表情豊かである。
ちなみにベロニカ曰く無口なのはみんなといる時であり、2人きりだと結構喋るらしい。
 
呪いで自意識過剰になることを差し引いても、少しズボラな面や、おっとりとした性格の持ち主であることが伺える。
カミュには「セーニャとそっくり」と言われ、特にベロニカには「ボーっとしてる」と言われることがしょっちゅうある。
ただし、「一度言い出すと考えを曲げない頑固なところがある」とカミュにも言われており、それはプレイヤーが任意に選ぶ選択肢のことを指しているのかもしれない。
なお、歴代主人公の中で唯一、明確に馬術に長ける様子が描かれている。
 
鍛治の才能があり、【ふしぎな鍛冶】を使いこなして様々なものを製錬し、最後には伝説の剣まで自作する。
 
また、彼は命の大樹によって世界が創造されてから初めて【ロト】の称号を冠した存在であるため、”初代ロト”という位置付けになるのかもしれない。
 
DQ5、DQ8に続いて作中で明確に【結婚】描写がある主人公。
オリジナル版【主人公(DQ8)】と同じく結婚するかどうかが任意な代わりに嫁候補は1人(幼馴染みの【エマ】)。
また、真エンディングを迎えるにあたっても必須ではなく(DQ8では必須)、完全にプレイヤーの判断に委ねられている。
とはいえ、最強武器のレシピとなる【英雄戦記・下巻】を入手するためには【ネルセンの最終試練】の願いごとを全て叶える必要があるため、最強武器が欲しい場合は結婚が必須となる。
この結婚に関しては様々な意見が寄せられたため(【結婚】のDQ11項を参照)、DQ11Sでは変更が加わっている。
 
【主人公(DQ9)】並みに高所からの落下が多く、【デルカダール地下水路】の先の崖から始まり、【ユグノア城跡】【命の大樹】崩壊時とシナリオ上三回存在し、異変後でも【覇海軍王ジャコラ】を傾けられる形で海に落とされ、【天空の古戦場】天空のぱふぱふでバンジージャンプと言う形で落されることになる。
他には、シリーズで気を失う回数が圧倒的に多いのも特徴的である。
ストーリーを進行するためには仕方がないとはいえ、肝心な所で気を失ったり、はずかしい呪いで様々な黒歴史やヘタレぶりを露呈してしまうため、軟弱な印象を持つプレイヤーも少なからずいる。
 
なお、鍛治や馬術以外にも、渡された【マーメイドハープ】【天空のフルート】を初見で演奏したり、【妖精たちのポルカ】の演出で華麗なダンスを披露したりと、芸術面での才能も秀でていると取れるような描写もある。(もっとも、【さそうおどり】を受けた際の踊りはお世辞にも上手いとは言えないが…)
シルビアほどではないにせよ、実はパーティ内でもかなりの多才なのかもしれない。

キャラクタープロフィール

職業勇者
ねんれい16歳
しゅっしんユグノア王国
しんちょう170cmくらい
たいじゅう60Kgくらい
すきな食べ物ペルラが作ったシチュー
たいせつなアイテムだいじなもの」に入っている物
好みのタイプ(ご想像にお任せします)
座右の銘正々堂々
日課にしていること冒険の記録をつける
ファッションのこだわり冒険の道具が詰まった鞄

DQ11開発・広報チーム監修のキャラクターブックより引用。
身長・体重共に、日本人の16歳男性の平均程度。平均的な体格に秘められたパワーはスゴいのだ。
…現実世界では、このような平均的な体格で、200cm/95kgなどの恵まれた体格の人物を上回るパワーを出せる人間はいないと思われる。そこは主人公補正、もっと言えばスキル補正の為せる技。特別なチカラということなのだろう。

生い立ち

【ユグノア王国】の王【アーウィン】と王妃【エレノア】の王子として誕生。
【四大国会議】の日にユグノア王国が魔物に襲撃され、実の両親を亡くす。
幼き少女だった【マルティナ】に抱えられて逃亡していたが、川に落ちた時に離れ離れになり、【イシの大滝】に流れ着いた所を【イシの村】の老人【テオ】に拾われる。ゆりかごには手紙も添えられており、テオはその手紙を見て主人公の素性を知る。
【ユグノア城跡】からイシの大滝までは河で繋がっているのだが、嵐で濁流になっているにも関わらず流れ着いている(テオもその事について独り言を呟いている)。
 
イシの村でテオと【ペルラ】の元で、同じ日に生まれた幼馴染みの【エマ】と共に育つ。
ただし、テオやペルラが主人公の本当の誕生日を知るはずがないので、エマの誕生日と同じにした、拾った日を誕生日としたなどが考えられる。
あるいは描写されていないだけでエレノアの手紙に主人公の誕生日が書き記されており、たまたまエマと同じ誕生日だった可能性もある。

旅立ち

16歳の誕生日に、成人の儀式として登った【神の岩】で、エマを助けるために【勇者のチカラ】が覚醒、母からは勇者の生まれ変わりであると告げられる。
自身の勇者としての使命を確かめるべく【デルカダール王国】へ向かうことに。旅立ちの際母から【ヒスイの首飾り】、エマからは【エマのおまもり】を受け取る。
しかしデルカダール王国で待ち受けていたのは人々からの歓迎ではなく、世界を脅かす【悪魔の子】として投獄されてしまう運命である。
盗賊【カミュ】のはからいで脱獄には成功するものの、以降デルカダール王国に追われる身となる。

旅路

命の大樹の申し子と呼ばれ、大樹の根や枝を通して過去を見る力を持つ。
【虹色の枝】の導きのままに、カミュのほか双賢の姉妹【ベロニカ】【セーニャ】、旅芸人の【シルビア】、デルカダール王女の【マルティナ】と自身の祖父【ロウ】を仲間に加え、六つの【オーブ】を集める。
【命の大樹】にたどり着くが、尾行されていた【ホメロス】に敗北。
後から追ってきたデルカダール王に憑依していたウルノーガに勇者のチカラと【勇者のつるぎ・真】を奪われ、命の大樹が崩壊してしまう。
【ベロニカ】の決死の行動で一命はとりとめるも数ヶ月意識不明となる。
その間は女王セレンの力で魔王の目を欺くために魚の姿に変えられ、海底王国で匿われていた。
地上に戻ってからは【最後の砦】でイシの村人達と再会し、英雄【グレイグ】と共にデルカダール城奪還に挑む。
 
バラバラになった仲間を探して世界各地を巡るうちに、【ユグノア城跡】では父アーウィンの亡霊を成仏させるため過去のユグノア城に迷い込む。
この時、姿は他人には見えなくなっているが、魔物と戦うことはできる。
最初で最後の父との共闘を終えたのち、アーウィンに悪夢を見せていた【バクーモス】を倒したあと、両親の愛を受けて勇者のチカラを取り戻す。
「勇者とは最後まで決してあきらめない者」というセレンの言葉を踏まえると、バクーモスによって世界を守れなかったという忌まわしい記憶を抉られ、絶望の淵に落とされてもなお、自分の中に眠る光をあきらめずに信じたことも、再覚醒のきっかけのひとつになっているのかもしれない。
だが、【聖地ラムダ】では自分たちを魔王から救うためにベロニカが命を落としたことを知る。
辛い経験を乗り越えて空飛ぶ乗り物【ケトス】や、仲間と共に造った【勇者のつるぎ】を手に【魔王ウルノーガ】に挑む。
 
魔王撃破から数日後、【神の民】が残したわずかな手がかりから死者を蘇らせる手段を探るために【忘れられた塔】へ向かう。
塔に眠る【時のオーブ】を勇者のつるぎで破壊することで世界の時は巻き戻り、未来を変えることができる。
だがそれは同時に今の世界や仲間との永遠の別れを意味する。
葛藤の末、ベロニカをはじめ大樹崩壊によって失われた多くの命を救うため彼は過去の世界へ旅立つ(なお、ネタバレイトショーにて「残された仲間はどうなるの?」という質問があったが、これについて堀井雄二は「歴史は一個にまとまっていく」と回答している)。
 
過ぎ去りし時を求めて「六つのオーブを集め終え聖地ラムダにやって来た」時点にまで戻ってきた主人公。
以前と同じように大樹の神域でホメロスの襲撃を受ける。
だが手に持っていた【魔王の剣】の力で闇のバリアを破壊し、ホメロスを撃破。
(3DS版の2Dモードでは「この地で起きたことを思い出した!」とダイアログが出る。)
大樹の崩壊を未然に防ぎ、ベロニカ、ひいては世界の運命を変えることに成功する。
同時に大樹から勇者ローシュが使っていたという勇者のつるぎ・真を手に入れる。
デルカダール城では黒ヨッチの助力もあり勇者のつるぎ・真を奪おうとしたデルカダール王の企みを阻止、そして王に憑りついていた【魔道士ウルノーガ】の正体を暴き、ふたたび打ち倒す。

旅の終わり

人々から真の勇者として認められるも、主人公と共に時空を越えてきた【邪神ニズゼルファ】が復活。
諸悪の根源であるニズゼルファを滅ぼすため、彼らはかつての勇者ローシュたちの足跡を追い、ケトスに新たな力を与えて本当の最終決戦に挑む。
ニズゼルファを倒し世界を救った主人公は、賢者【セニカ】に勇者のつるぎ・真を貸し、勇者の力を分け与え、彼女にも過ぎ去りし時を求める手助けをする。
全てが終わった後は大樹の神域へ向かい、大樹のもう一つの姿である聖竜と対面。
いずれ現れるであろう新たな闇に対抗するため勇者のつるぎ・真を奉納する。
彼の活躍はやがて伝説の勇者の物語として後世に語り継がれるようになり、【ロトゼタシア】を救った勇者、すなわち【ロトの勇者】と呼ばれるようになる。
彼の冒険譚を描いたように受け取れる本(開いたページに命の大樹に臨む主人公たちパーティの姿が描かれている)をある人物の母親が読み終えた後、ベッドに眠る息子を起こしに行くシーンで物語は幕を閉じる。

容姿

真ん中で分けた茶髪ストレート、青い瞳、紫色のコートに緑の靴とジョーカーのようなコーディネイトが特徴的。
武器は背中に背負うスタイルで、両手剣だけでなく片手剣も腰ではなく背中から抜く。ただし、二刀流時は、2本目の片手剣は左腰から抜く。
左手の甲に命の大樹に選ばれた証である錨のような痣「竜の紋章」がある(ユグノア・過去・NPC会話)。この紋章は、公式設定資料集によれば「【聖竜】の眼」をモチーフにデザインされている。なお仲間たちなどは「勇者のアザ」と呼んでいる。
竜の紋章が手の甲にある勇者というのはダイの大冒険【ダイ】を思い起こさせる。
兜やターバンなどの何らかのかぶり物をかぶっていたり、【主人公(DQ6)】のようなツンツンや【主人公(DQ4)】のようなくせっ毛(シンシア曰く)など特徴的な髪型の持ち主が多い歴代主人公たちの中では、かなりシンプルな髪型である。
ごうけつになった【ゼシカ】曰く「【ククール】みたいな前髪」をしているらしい。
 
公式放送で公開された設定画によると身長170cmぐらい。
キャラクターデザインの鳥山明いわく「"追われる勇者"なのでちょっと真面目で地味な感じにした」とのこと。堀井雄二は主人公のイメージを「ちょっと影があって、線が細くて芯が強い」と語っている。
追われる勇者という都合上、歴代の勇者と比べると華やかさには欠けるものの、町の住民からはしばしば「いい男」「女の子みたいにきれい」と褒められるシーンが存在する。
特に髪に関してはムービーでも存分にそのさらさら具合を見せつけ、ゲーム内でも「さらさら」と言及される機会が多い。
3DS版では彼の髪型が【ヨッチ族】の帽子【サラサラヘアー】として登場している。
この「サラサラヘアー」であることが逆に、歴代主人公達を象徴する「特徴的な髪型」なのだろう。
しかし母方の祖父【ロウ】は見事な禿頭であるため将来の毛根には不安が残る。
遺伝的にも、「母方の祖父がハゲていると本人も非常に危ない」とされている(しかも迷信ではなく、科学的根拠もある)。更に、ロウの若い頃は彼によく似ていたらしい。大ピンチである。
また前述の通り、ストーリーの一時期は魚という意外な姿に変身させられてしまう。
ちなみに初期設定画では上記とは全く異なる容姿をしていた。簡単に言えばポンチョのような服を着て、素足にサンダルを履いたアベル伝説の【アベル】といった風貌。髪色も恐らく黒髪であったと思われる。
 
3DS版の2Dモードではパーティ内では一人だけDQ5までの主人公同様に右手に武器を持っているが、左下から左上までの角度を向いている間だけ左手に武器を持っている。
これは2Dゲームでよくある「単なる左右反転(このゲームでは右向きがベース)」であり、レトロな雰囲気を醸し出すのに一役買っている。
また、3Dモードではイベント毎に剣と鞘が非表示になる事があるのに対し、常に剣を持っており剣を一本も所持してないデルカダール城地下牢にいる間でも剣を持っている。

戦闘能力

勇者というだけあって、攻撃と回復が得意。
序盤は若干頼りないところもあるが、パーティメンバーも少ないので強制出撃である。
ステータスの伸びが良くスキルで覚えられる特技も優秀なので、中盤以降は主力としてふさわしい活躍を見せる。
終盤になるとイベント修得特技や各種専用装備の充実により、さらに実力に磨きがかかっていく。

ステータス・耐性

HPMP攻魔回魔身守素早器用魅力経験値
初期(Lv1)22053866540
Lv201447159605725633846
Lv403371541291311355612476101
Lv6051223921021921290176119177
Lv80633353283277298156264161216
最終基本7504603503303802203502002506851601
スキル202055507510101040
イベント000000005
合計770480405380455230360210295

※無装備時。最終はレベル99、スキル全取得、【プチャラオ村】のぱふぱふを受けている

  • 武器装備時パッシブスキル
    • 片手剣:攻撃力+19、会心率+2
    • 両手剣:攻撃力+30、会心率+5
  • その他パッシブスキル
    • ゾーン突入率+15

序盤はHPが伸び悩むので耐久力に若干の不安がある。というか序盤はシルビアを除いてHPが低いキャラばかりなので、慎重に戦いたい。
HPの伸び悩みは中盤になれば解消される。グレイグに次ぐ重装備が可能な分、中盤以降の打たれ強さは盾装備だとグレイグに次いで2番手、両手剣あるいは二刀流だとシルビアと互角もしくは3番手。
MPが歴代主人公の中で低めな割に今作は呪文特技のMP消費が激しいため、MP枯渇に注意。できれば自動でMPを回復する手段を用意しておきたい。終盤になれば【勇者のころも】【勇者の盾】でフォローが可能。
勇者装備一式を揃えるとみりょくがかなり高くなるが、みりょくに影響する技がないのが残念。
ちからの基本値はパーティの中で2番目で、グレイグに次ぐ。
あまり注目されていないが、実は歴代主人公の中で素早さが350(スキルありだと360)とぶっちぎりで高い。主人公の多くは素早さが低~並となっている中、11主人公は4位と一応の上位。6~8の主人公が大体200くらいであり、350はガボの数値と同じと言えば、その凄さが分かるだろう。あくまで歴代主人公と比べての話であり、ドラクエ11は素早さの数値が特にインフレしているためそこまで感覚は変わらないかもしれないが、思ったよりボスに先制してくれるので決して侮れない。
 
スキルパネルによる能力上昇値が大きく、中でも力は75ポイントも上がる。スキルパネルにより、力の値はパーティ中トップに躍り出る。
勇者スキルの力は偉大である。
 
固有耐性として、【呪い】が他の仲間より若干効きづらい。

習得呪文・特技

※スキルで習得できる特技については上記各スキルの項目を参照。
※ふしぎな鍛冶の特技はこちらを参照。

習得Lv習得呪文・特技備考
Lv2【メラ】れんけいアリ
Lv5【ホイミ】
Lv8【ギラ】れんけいアリ
Lv9【リレミト】
Lv15【イオ】
Lv16【ラリホー】れんけいアリ
Lv19【ベホイミ】
Lv23【ベギラマ】
Lv25【メラミ】
Lv28【ザオラル】
Lv30【ベホイム】
Lv31【イオラ】
Lv35【ラリホーマ】れんけいアリ
Lv40【ベギラゴン】
Lv56【メラゾーマ】れんけいアリ
Lv62【ザオリク】
イベント【ルーラ】ホムラの里で習得
イベント【てんきよほう】3DS版のみ
ネルセンの宿屋で習得
イベント【覇王斬】ドゥルダ郷で習得
れんけいアリ
イベント【大地斬】
イベント【空裂斬】
イベント【海波斬】
イベント【閃光斬】
イベント【暗黒斬】
イベント【灼熱斬】

※=過ぎ去りし時を求めた後の神の民の里で習得。勇者のつるぎ系統装備中のみ使用可能。(PS4版等では関連クエスト終了後、勇者のつるぎ以外の片手剣でも使えるようになる)
 
呪文の面では、補助呪文をほとんど覚えないが勇者らしく攻撃、回復呪文を多く扱う。攻撃呪文と回復呪文は得意だが補助系は苦手という昨今の【賢者】に近い。
レベルアップで【メラゾーマ】【ザオリク】を覚える主人公は初である。特にザオリクの存在は大きい。
 
補助では唯一ラリホー系だけ得意であり、祖父であるロウ、父であるアーウィン(【嘆きの戦士】)もラリホー系の使い手なので、今作はユグノア王家がラリホーの使い手という風潮がある。
何気にゾーン溜めやカミュの【ぬすむ】待ちで【ラリホーマ】を連発するのは便利ではあるが、ロウの【ユグノアの子守歌】ほど確実でもないため基本的に雑魚戦での使用のみとなるだろう。

装備・スキルパネル

固有スキルは【ゆうしゃ】【剣神】。装備できる武器種は【片手剣】【両手剣】
剣以外の武器を一切装備できない本編主人公というのは長いシリーズの中でも何気に初めてである。初代主人公も竹竿や斧を装備していた(派生作まで見た場合、ソードの主人公【アクト】【メーア】といった前例はある)。
因みに、実は主人公が装備できる武器は【イシのつるぎ】【イシの大剣】【魔王の剣】【勇者のつるぎ】【勇者のつるぎ・真】【勇者のつるぎ・改】【王者の剣】の7種類以外は全てグレイグも装備可能だったりする。
また終盤の専用装備の耐性面が非常に優秀であり、装備にもよるが属性ダメージ・状態異常に対してはめっぽう強くなる。
 
数字はパネル数(拡張前→拡張後)

初期は樹木(命の大樹?)のような形状をしている。起点から下方向にゆうしゃ、左上に片手剣、右上に両手剣のスキルがあり、最初から取れるスキルはこの3つ。
初期の時点では、ゆうしゃスキルは他と接しておらず独立している。さらに片手剣・両手剣の上には剣神スキルがあるが、上述のように片手剣経由・両手剣経由のエリアがひみつパネルを境に分離されている。
世界に異変が起きた後、勇者のチカラを取り戻すイベントの後はゆうしゃスキルが左右に大幅に拡大され、片手剣・両手剣の各スキルと接続されるほか、剣神スキルの最上部にも3つのパネルが追加され、最終的な形状は正三角形に近くなる。
あたりパネルはスキルパネル拡張後のゆうしゃスキルの中にある。
 
上方の剣神スキルは二つの武器スキルの上位に位置するスキルで、片手剣から派生するパネルは上位の片手剣技、両手剣から派生するパネルは上位の両手剣技、そして片手剣系と両手剣系の両方から派生するパネルはどちらの武器でも使える上級剣技を習得する。
なお、剣神スキルは片手・両手スキルと独立しているため、剣神ルート途中の片手・両手剣スキルをリセットしても剣神スキルは残り、途中のポイント分を節約できるという小ワザがある。
ただし、スキル間に跨る隠しパネルについては他と同じ様に隣り合うスキルを4つ解放しないといけないので注意。
 
ゆうしゃはDQ8の【ゆうき】同様にデイン系やベホマズンなど高位の呪文を習得するためのスキルで、さらにステータス上昇のスキル効果を多く持つ。
ただし、前述した勇者としての力を失っている期間(世界崩壊~バクーモス戦)は、一時的にパネル上からゆうしゃスキルが消滅し、ゆうしゃスキルで取得した呪文・特技・スキル効果を忘れてしまう。ポイントは払い戻されるので、その期間は片手剣か両手剣を上げ、武器で攻めるようにしよう。
バクーモス撃破後はゆうしゃスキルが復活するが(同時にスキルパネル拡張も行われる)、この際忘れたパネルは元に戻らず覚え直す必要があるので注意。必要ならスキルリセットを行って武器スキルから勇者スキルへポイントを流し込もう。
デイン系呪文は、攻撃魔力を上げることで大幅に威力を上げられる。攻撃魔力+50のパッシブ強化を取ることで、主力として使える攻撃手段になる。【キングコート】などの、攻撃魔力を上げる防具を揃えればさらに良い。
 
片手剣と両手剣は、それぞれ特徴が違うため、好みで選ぼう。片手剣の場合は二刀流にするか盾を持つかに分かれるため、全部で3通りからの選択となる。
以下に特徴を述べる。手持ちのスキルポイントの多さと配分、プレイヤーの戦術により、2つ以上を併用することもできる。

  • 片手剣
    片手剣は鍛冶や敵からのドロップ等と無料で優秀なものが手に入りやすく、さほど武器に出費しなくて済むのがメリット。
    【ギガスラッシュ】系剣技やイベント習得の各種属性全体攻撃剣技が非常に強力。
    これらの特技は物理ではなく特殊攻撃扱いであり、自分の攻撃力や敵の守備力に左右されないため、片手剣の攻撃力の低さも気にならない。
    敵の守備力の影響も受けず、バイキルトやルカニなどの下準備いらずでダメージをばらまけるので、全体攻撃であることも相まって雑魚殲滅が極めて快適になる。
    しかし、これらの特技はあくまで剣神スキルや終盤のイベントで習得するものであり、使えるのは終盤になってから。
    序盤ではどうしても火力や殲滅力が大きく不足する。
    中盤になるとギガスラッシュが習得可能になる。強力だがMP消費も大きいので、長丁場のダンジョン等でMP回復アイテムが枯渇しないように注意が必要。【覇王斬】よりは燃費が良い。
    各種特技が揃って、MP回復手段も充実する終盤は輝く。各属性をテクニカルに使いこなし、敵集団を一気に殲滅する爽快感のある戦闘を楽しめる。
    一方で、物理火力、単体火力は、終始両手剣に劣る。
    • 片手剣+盾
      火力よりも耐久力を重視するならコレ。盾によって耐久力が上がる。守備力アップもそうだが、運よく盾ガードが決まって窮地を脱する機会も少なくない。
      今作は味方だけでなく敵も多段攻撃や二刀流攻撃を仕掛けてくることがあるため、敵の攻撃パターンによっては盾ガードを含め数値以上のダメージ軽減を期待できることも。
      勇者の盾を装備すれば、耐性での恩恵も大きい。
      何よりも、高HPと盾持ちによる耐久力の高さと、豊富な範囲・全体攻撃を両立できるのは主人公のみ。最序盤勇者スキルのデインをメインウェポンとしていた場合や、両手剣メインで進めてたとしても終盤カミュをアタッカーにする場合は主人公は補助+攻撃のような立ち回りをすることが多いため、サブウェポンとして片手剣と盾を装備させることもよくある。
      主人公にしかできない役割を持たせたいならこれが有力だろう。
    • 片手剣二刀流
      中盤以降に特技での範囲火力を重視するならコレ。初期状態では不可能。【二刀の心得】スキルを開放して、はじめて二刀流が可能になる。
      二刀流は上記の全体攻撃剣技に有効で、特技の全体攻撃に加えて、力半減の通常攻撃1発分の追撃が全体に加えられる。そのため、雑魚殲滅力がさらに高まる。
      ただし、二刀を有効に活用するには、攻撃力の高さが要求される。今作の敵は総じて守備力が高いため、こちらの攻撃力が低いと左手の攻撃は大した威力にならない。
      左手の力半減はどうやっても避けられないので、左手に強い武器を装備させることが大前提である。そうでないと火力が不足し、盾か両手剣を装備した方がずっとマシという事態になりかねない。
      また、全体攻撃特技を習得する前はハッキリ言って微妙。単体攻撃については盾持ちよりはマシ程度で、両手剣にはとても及ばない。
      一応、今作の【はやぶさ斬り】は何気に会心率が高い仕様なので、火力にバラつきはあるもののコスパの良さで使えなくはない。
      剣神スキルの【つるぎのまい】を習得すれば単体火力もある程度補うことができるが、両手剣側の死にスキルにSPを割くことになる。ギガブレイクをできるだけ早期に習得したいため、高レベルにならないとゆうしゃスキルにSPを回しづらい。
      そして、やはり盾を装備できない分、耐久力で劣る。両手剣の劣化にならないよう、上記の二刀流の長所をしっかり出せるようにすべきである。
      …正直【すべての敵が強い】縛りでは特に敵の攻撃力と守備力が大幅に上がるため、耐久力低下とバイキルトやルカニの支援無しでは厳しい。前述の通り利き手でない方の攻撃は雀の涙程度のダメージにしかならないため、余程全体火力を求められる時でなければ素直に盾か両手剣を装備した方が良い。
  • 両手剣
    耐久力よりも物理火力を重視するならコレ。基礎攻撃力で終始片手剣の上を行く。
    最初は一桁台の差から始まるため圧倒するほどの数値ではないが、【プラチナソード】【プラチナブレード】あたりから本格的に威力格差が見られるようになり、最終的には150近く、文字通り圧倒的な攻撃力の差になる。
    【かえんぎり】より手間はかかるものの序盤から対単体では【渾身斬り】、対集団では【ぶんまわし】という高性能技を修得でき、そのまま最後まで活躍する。
    中盤では【全身全霊斬り】を修得でき、さらに対単体火力を上げることができるが、MP消費が激しいため、修得直後しばらくの間は連発できないことも。渾身斬りと上手く使い分けていきたい。
    敵のガード率やこちらの会心率アップの兼ね合いから、最終的な単体火力最強技は、両手剣装備でも【つるぎのまい】である。【ぶんしん】【二刀の極意】習得後の最終盤カミュに次ぐ高火力になれるので、アタッカーとして十二分の活躍を見せるだろう。
    そしてこれらの特技最大の強みは攻撃力上昇や守備力低下のバフ・デバフにより飛躍的にダメージを向上させることができる点。序盤では渾身斬りを習得した主人公はさみだれ突きマルティナに次ぐボス戦アタッカーとなる。
    範囲攻撃については、ぶん回し以外は癖が強かったり微妙に性能が物足りなかったりと不便なものが多く、両手剣版のギガスラッシュ・ギガブレイクにあたる【ギガブレード】【ギガクラッシュ】も例外ではないため、終盤でもぶんまわしに頼ることが多くなる。
    全体攻撃については【覇王斬】に頼るしかない。終盤になると、雑魚殲滅の面では片手剣より劣ることになる。
    また、やはり盾を装備できない分、耐久力で劣る点は二刀流と同じ。
    二刀流と違って序盤から使用可能な両手剣だが、序盤の主人公はHPが低めなので、序盤でも盾の有無による耐久力の差が大きく出てくる。
    特にパーティメンバーが少ない時や【仮面武闘会】など、主人公に攻撃が向かいやすい時期では被ダメージの差が顕著に表れる。ここは【ブレードガード】でフォローしよう。
    中盤以降になるとHPの成長と耐性付きの鎧・兜が揃うため、耐久力はある程度改善される。
    終盤の盾はさすがに性能が良いので耐久力にかなりの差が出るが、この頃になれば片手剣との火力差もかなりのものになるので、一長一短と言える。
    【すべての敵が強い】しばりの場合でも、上がった敵の守備力をブチ抜いて十分なダメージを通すことができるので有用。
    総じて雑魚戦は弱いがボス戦で大活躍する。雑魚処理を他のキャラに任せられるなら圧倒的にこちらが優位。
    一方で、【買い物できない】しばりの場合は、カジノでプラチナブレードを手に入れないと、序盤の武器不足でせっかくの火力を生かすことができない点に注意。
     
    中盤以降は【スキルリセット】が可能な為、そこまで効率の良さを追求せずに気楽に振って行っても良いだろう。
    大雑把に言えば、前半の片手剣は耐久力重視、後半の片手剣は範囲攻撃火力が高くなり、そこに耐久力を加えるかさらなる範囲火力を加えるかを選べる。
    両手剣は最初から最後まで物理火力が高い。
    前述のとおり各プレイヤーの好みで好きなものを選べばいいし、極論を言えば「DQ主人公は剣と盾のセットがいい」「両手で剣を構えたほうがカッコイイ」という見た目の好みで選んでも問題ない。
    片手剣は真価を発揮するのに時間がかかるので、前半は両手剣重視、スキルリセットを駆使して後半は片手剣両手剣使い分けへシフトするのも良いだろう。
    過ぎ去りし時を求めた後はスキルの振り方は熟考すべし。
    両手剣寄りのゆうしゃスキルにはベホマとベホマズンが存在し、片手剣寄りのゆうしゃスキルは【ムンババ】を効率良く倒すのにも必要なギガデインと【ゾーン効果アップ】が存在する。
    ここでもプレイヤーは選択を強いられることになる。人によって使い方がここまで変わる勇者も珍しい。

ゾーン・連携

ゾーン状態ではちから・みのまもり・会心率が上がり、物理アタッカーとしての性能に磨きがかかる。
また【ゾーン必中】の特技により、パーティメンバーの中で唯一アイテムに頼らず好きな時にゾーンに入ることができる。
本作の【れんけい技】の多くは主人公が関わってくるので、特定の連携技が必要なクエストや、連携技を使った狩りをする時には頻繁に世話になることだろう。前もってゾーン状態にせずともボス戦中にゾーンに入り、咄嗟にれんけい技を発動することで戦況が有利になることも多々ある。
【ゾーン必中】を習得でき、好きな時にゾーンに入れるのも主人公の特権である。

運用

主人公にしか【フィールド攻撃】のモーションが用意されていない事との兼ね合いか、他の仲間と違い、戦闘終了時に【死亡】していた場合戦闘後HP1で復活するというゾンビのような特性を持つ。
このため、雑魚戦ではパーティが半壊しても誰か一人でも逃げ延びれば、主人公の蘇生呪文で容易に体勢を立て直すことができる。
これに加えて、本作では主人公1人(または主人公+NPC)で戦う場面が過去作と比べてかなり多い為、「主人公以外の特定のキャラ【一人旅】」という縛りはかなりやりにくくなっている。
 
主人公は攻撃と回復が得意なのだが、攻撃性能では序盤はマルティナ、終盤はカミュが圧倒的に上、回復ならセーニャに任せた方が圧倒的に安定する。
良く言えば万能戦士、悪く言えば器用貧乏という位置づけにあり、漫画【ダイの大冒険】【マトリフ】が言った「勇者はなんでもできる」「だが力だったら戦士の方が上 魔法だって魔法使いにはかなわない」「なんでもできる反面、なんにもできないのが勇者って人種」というタイプに該当する。
この辺りは呪文職で攻撃・回復・補助といった幅広い分野を扱う反面やや器用貧乏なロウと似た立ち位置にいる。
しかし育ってくるとちからでマルティナを追い抜き、両手剣をメインにしているなら同時期の両手剣の武器攻撃力自体がマルティナの使用する武器より常に数十上回ることが多く、倍率の高い【ばくれつきゃく】や会心の一撃を出しやすい彼女と比較しても決して劣るものではない。期間は短いが異変前全身全霊斬りを覚えてからは火力はNO1である。
カミュもアタッカーとして完成するのが【二刀の極意】と各種攻撃スキルをそろえてからであるため、序盤から中盤にかけての安定した火力という面では主人公の方に軍配が上がる。またそのスキルが揃っても【分身】【タナトスハント】【ヒュプノスハント】といったカミュの最高火力は少々癖が多く準備が必要なのに対し、主人公は単発で火力の高いスキルを覚えてくれるので手軽な高火力という面ではこっちの方が継続して出しやすいだろう。
 
攻撃呪文の面では、炎系呪文では本職のベロニカほどの火力は得られないが、専用のデイン系を使うならば主人公の魔力でも高火力を期待できる。さらに雷属性は過去作と同じく他属性よりも通りがいい。
盾装備で耐久力を高めつつ、武器と敵の守備力に左右されない攻撃呪文や特殊攻撃で戦うのも大いにあり。ラリホー系で寝た敵を起こさずに済むのもありがたい。
回復呪文の面では、最終的には【ベホマズン】とザオリクを両方習得できるので回復魔力に依存せずに安定した支援が可能。
先述のゾンビ特性も合わさってすぐにパーティーを立て直せる。
MPの問題から【勇者のころも】【勇者の盾】を手に入れるまでは連発できないものの意外にもすばやさが高い(彼より安定して先行できるのはカミュとマルティナ、若干早いベロニカくらい)なので、セーニャやロウ以上に回復で有用な面もある。
回復役は主人公以外すばやさが低いため、特に3DS版においてはMPに配慮しつつ回復役を担当するのもありである。
ただし、【ベホマ】とベホマズンはゆうしゃスキルで取得する必要があり、それまではHP回復は【ベホイム】止まりなので注意。
 
きようさはパーティメンバー中下から2番目だが、会心率アップのスキルパネルが多く(特に両手剣)、会心率が高い武器もあり、ゾーンに入ると会心率がさらに上がるため、実はこれらを考慮した場合会心率はパーティ内でもトップクラスになる。会心が出やすい【はやぶさぎり】や両手剣でも使える複数攻撃の【つるぎのまい】で特に発揮しやすい。
メタル系特効武器で斬りかかったら会心の一撃で倒してしまった、などということもよく起こる。
とはいえ、【会心必中】【一閃突き】【まじんぎり】のような「狙って会心を出す」タイプの特技を持っているわけではないので、他にメタル狩りに向いた特技を持つ仲間が揃っているなら任せる方がいいだろう。
 
また、中盤以降、様々な全体攻撃を修得できるのも見逃せないメリットになる。中盤という早期で習得できる無属性の【覇王斬】や片手剣最終奥義である【ギガブレイク】、過ぎ去りし時を求めた後に取得する各属性剣技、とあらゆる敵に対応できる全体攻撃を覚えられるのはかなりの強み。
特に炎・闇・土・雷属性の全体攻撃が放てるのは主人公のみ。ゆえに【連武討魔行】や弱点が共通な複数個体のボス戦など、特に弱点を突くことが求められる戦闘ではかなりの活躍が見込める。
こうして見ると癖のない攻守のバランスの良さが主人公の特徴であり、この点では他の仲間よりも従来の勇者に【戦士】【魔法使い】【僧侶】のいずれかの役割を兼ねられるアタッカーともいえる。そのバランスの良さから仲間の誰と組ませても性能が競合せず、弱点を補完できるのでパーティのバランスを保ちやすいというのもメリットの一つになる。両手剣装備でボス戦に向いてる物理アタッカーになるもよし、勇者スキルのベホマズンを取りお好みの武器スキルによって補助兼サブアタッカーになるもよし、片手剣で剣神スキルを取って雑魚狩りアタッカーになるもよしと選択肢は幅広い。
 
ちなみに異変後で仲間と再会する際には各自がレベルアップした状態で再加入するのだが、雑魚戦を無視してサクサク物語を進めていった場合だと、ロウやシルビアが再加入した辺りで他の仲間よりレベルが5~6ぐらい劣っていることも良くある。

DQ11S

CVは斎賀みつき(幼少期含む)。ただし幼少期のシーン以外は掛け声や息遣いしか発さないため、本編に先じスマブラに出演した際の大声で呪文を叫ぶ彼に慣れているとずいぶん大人しく感じるかもしれない。
(例外として、【ミナデイン】使用時だけは明確に「ミナデイン!」と叫んでいる。他のメンバーを女性3人にすると分かりやすい。)
 
赤ちゃん時代のCVは斉藤統真。
声優としては聞き慣れない名前だが、これは何と【ニマ】を演じた声優・恒松あゆみの2歳(発売当時)になる息子さん。
0歳児時代の声を提供して使われたリアル新生児ボイスであり、英語版でも同じ音源が採用されている。
ちゃんと役者として名前がクレジットされているのが何とも小粋。
 
追加シナリオ【ロウと幸せの王国】では彼が生まれた時の様子が描かれているが、なんとどこぞの王子のごとくあわや父によって名前を【トンヌラ】にされるところだったことが判明する。
また、この追加シナリオではユグノアの悲劇が起こらなかった世界を垣間見ることもできるが、そこでは王子として育った幼少期の主人公が登場。
やんちゃで祖父思いな様子はイシの村で育った実際の幼少期と変わらないようだが、服装はユグノア王国らしい緑色の高貴な衣装になっている。
選択によってはきれいなお姉さんたちに興味を示しまくる祖父譲りな一面を見せる。
 
なお、担当声優の斎賀みつきは、本編では【サンポ】も兼任しており、【ボイスドラマ】「火竜の宿命~誕生編~」において【カムイ】?【ヒメナミ】?【イヅナ】?の三役も担当している。
 
【ボイスドラマ】「激闘! ロトゼタシア短歌大会!」では【ポポポ音】で短歌を披露しており、テキストも

「ぽぽぽぽぽ ぽぽぽぽぽぽぽ ぽぽぽぽぽ
 ぽぽぽぽぽぽぽ ぽぽぽぽぽぽぽ

というシュールなものになっている。

スキャンバトラーズ

全国のゲーセンで期間限定で配布された【スペシャルチケット】【つるぎのまい】で登場。

トレジャーズ

【お宝】として、彼の衣装が【紫の旅人の服】として登場した。

クロスブレイド

第2弾で「勇者イレブン」名義で【ギガレア】カード化。
HP:1970、攻撃:1160、魔力:1000、素早さ:1090、防御:990。
通常攻撃範囲は半分に割った円の中に長方三角系。
必殺技は裂天覇王斬。スキルは3~4R目の自ターンに味方【光】のブレイブインパクトの速度を遅くする「時を操る力」と1度だけブレイブインパクトがパーフェクトだと、必殺技ダメージを小アップする「正々堂々」。

第6弾でも「勇者イレブン」名義でギガレアカード化。
HP:2190、攻撃:1340、魔力:1160、素早さ:1270、防御:1090。
通常攻撃範囲、必殺技は同じで
スキルは全ての敵よりこうげきが高い間、味方【光】の通常攻撃ダメージを小アップする「勇者のちから」とブレイブインパクトがパーフェクトだと、味方【光】のこうげきとまりょくを中アップする「時を求む者」。
【勇者のつるぎ・真】【勇者のかぶと】【勇者のころも】を装備している。

ライバルズ

第8弾

「ロトの血を引く者【S】」という名で実装。ロトの血を引くというよりロトそのものなのだが、おそらく既存の「ロトの血を引く者と同性能であるためこの名前になったのだと思われる。
入手方法はDQ11Sの体験版のセーブデータを作成し、Switch版ライバルズを起動すればよい。
 
性能に関しては該当記事を参照。
絵柄がDQ11のストーリーに沿ったものになっており、レベル2が「仲間救出」に、レベル3が「邪竜一閃」に名称が変わっている。
仲間救出時は元のカードと同じようにパーティメンバーの誰か一人(+エマ)を男女問わずお姫様抱っこして登場するのだが、入手できるトークンカードは変わらず王女の愛。

第9弾

DQ11(S)をテーマとした「再会と誓いの世界(ロトゼタシア)」にて、DQ1主人公の別スキンではない正式な英雄カードとして実装。
「勇者イレブン」名義で、第9弾における唯一のヒーローカード。コストは1。

レベル1 コスト0 追われる勇者
次の相手のターン終了時まで味方リーダーが受けるダメージ-1
カードを一枚引く

レベル2 コスト0 一心同体
このターン中 自分がれんけいカードを使用した時 テンションの数が2以下なられんけいが発動する
3なら1ターンに1回のみ味方リーダーのMP1回復

レベル3 コスト9 過ぎ去りし時を求めて
味方リーダーのテンション+3
この対戦中に自分が使った全てのれんけいカードを手札に加える そのカードのコスト-2
この効果は1度しか使用できない

演出はDQ11のストーリーを踏襲しつつ9弾の目玉要素「れんけい」に特化した英雄となっている。
レベル1は最後の方までコストが1だったが、最後のバランス調整でコストが0になった。低コストでヒーローカード分の手札を補充しつつも軽減をうまく使えばリーダーのHPも数点節約できる。
レベル2は以前はれんけいカードを使用した際に1ターンに1度だけ自動発動していたが、後に修正され現在の効果となったため1ターンに何枚もれんけいカードを使用できるようになり使い勝手が向上した。
レベル3はコストは重いが強烈なリソース回収能力を持つ。テンションが一気に三段階上昇するため低コストのれんけいカードなら即座に使用でき、MPを9も使用した隙もある程度軽減できる。ただしれんけいカードを大量に使っていたり使用前の手札が多かったりすると手札上限に引っかかってしまうので出し惜しみしすぎるのも勿体無い。

9弾で登場したDQ11の仲間は全員「れんけい」持ちであるため、「過ぎ去りし時を求める」ことでこれまでの戦闘で散った彼らをふたたび蘇らせる(≒手札に戻す)ことができるというニクい演出である。

登場当初は前弾の強デッキなどに押され振るわなかったが、それらのナーフ、自身のレベル2やれんけいカードの上方修正により主流に。特に【とうだいタイガー】【ワイバーンドッグ】など強力な一般れんけいカードを持つカミュが大暴れし、そちらのナーフ後もイレブンテリーなどが活躍した。
後の弾でも【ローシュ】【セニカ】【うずしおキング】などれんけいカードが定期的に追加され、「お魚ミネア」などのデッキで使われていた。
サービス終盤は流石に環境から沈んでいたが、サービス終了前にレベル1が上方修正され、ナーフされていたれんけいカードも復活。同時に【天魔王オルゴ・デミーラ】といった相性のいい拡張カードも追加され、れんけい+ドラゴン系+魔王系を組み合わせたイレブンテリーなどが環境で活躍していた。

ドラけし!

「勇者イレブン」

2021年12月30日開催のイベント「追われる悪魔の子」にて登場。
DQXIピックアップドラポンから排出される。
赤属性の星5で、スキルは縦上下の方向を攻撃する「ゾーン全身全霊切り」。
 
バトケシ!では緑黄に物理攻撃が強力で、味方赤に物理攻撃アップ32も持っているので優秀なバフ要員でもある。

「勇者装備イレブン」

2023年4月1日開催のイベント「過ぎ去りし時を求めて」では伝説の勇者スタイルの勇者装備イレブンが実装。アイコンは【勇者のつるぎ・真】【勇者のかぶと】付き。
星5赤属性のドラけしで、スキルは広い正方形の範囲を物理攻撃する「裂天覇王斬」。
けしコン!では500Ptのボーナスが付く。
 
最大威力は87と低いものの、盤面の限界範囲である9×9マスという長大な攻撃範囲を誇り、雑魚をまとめて蹴散らすのに向いている。
ギミックを壊したうえで中心で炸裂させればそれだけで盤面全消しが成立するため、イベントで何度かは必ず要求される盤面全消しを狙うにも役立つ。
同時開催の海賊王カミュは攻撃力こそさほど変わらないものの、攻撃範囲の狭さと二回攻撃によって巨大敵のニズゼルファにはダメージが安定しない為、こちらの方が使いやすいか。

「頼れる相棒」

2024年3月16日開催のイベント「過ぎ去りし時を求めて リバイバル」ではカミュとペアになった頼れる相棒として実装。
星6青属性のドラけしで、スキルは特殊なX字範囲を物理攻撃しつつ物理防御を下げる「シャドウアタック」。
バトケシ!ではデンダ戦で獲得ポイントアップ中、レアボス英雄グレイグ戦で獲得ポイントアップ中。
強敵双頭の鷲戦で効果大を持つ。

素麺のソーミャ

第84回に登場。
赤ん坊の頃含めてよく川に流される事をネタにされた。

スマブラSP

2019年7月31日に追加DLCとして参戦。
9月に発売を控えたDQ11Sの宣伝も兼ねていることもあってか、色変え扱いで参戦している4人の主人公の中でも彼がいわゆる1Pカラーのポジションであり、参戦告知ムービーでも筆頭を飾った。
性能などの詳細は【勇者(スマッシュブラザーズ)】を参照。
 
CVは斎賀みつき。
先にDQ11Sでの主人公のキャストとして発表済みだったが、PVなどを除いたゲーム本編においてはこのスマブラがボイス初披露となった。
スマブラシリーズディレクターの桜井政博によれば、アクション性の強いスマブラのゲーム性に合わせ、DQ11本編よりもややテンションが高い演技になっているとのことである。またDQ11S本編と異なり、呪文名なども叫ぶようになっている。