ハロウィン/2021年

【デザイン過程】

• プロット
  ハロウィン衣装のデザインは記念日の伝統とイベントの背景ストーリーにが元に基づいている。
  実際のハロウィン前夜のパレードにおいて、人々は様々な種類のお化けに扮する。
  様々なお化けの中から私たちが納棺師の仮装の対象として選択したのはフェニックスだ。
  不死鳥の伝承は異なる文化体系によっては同じではない。
  しかしその中心のシンボルとなるのは常に同じーー火焔、死と不朽だ。
  一方で、「人は死んだ後、霊魂が鳥になる」という伝承は同じある一種の世界性がある。
  納棺師の役割は、故人が最も適切な方法で人生の終点を歩き終えることであり、ある意味では魂を引き渡すということとも言える。
  前者と後者は象徴的な意味で同工異曲だ。
  再プロットでは納棺師の人物設定や気質などの要素を比較し、最終的に選択したのは、あまり輝きすぎない、情熱的すぎない「子の刻の不死鳥」という主題だ。
  神秘感を高めつつも「ハロウィン前夜」という時期にも合わせた。
  このイベントの踊り子衣装は過去のハロウィンコスプレシリーズに続き、ハンター結魂者の同品質衣装のコスプレとして一足先に衣装の雰囲気が完成した。
  したがって、同じ背景ストーリの下、「子の刻の不死鳥」を主題として衣装の雰囲気は自然にそれに統一された。
  主題と雰囲気の完成は、ハロウィンイベントの背景とキャラクターのストーリーの基にもなった。
  3つの衣装の細部には、星と月の意味、3つの異なる五芒星の図案など、いくつかの手がかりが埋め込まれている。
  ここではあまり詳しくは解析しないが、ハロウィンイベントで探索して見てほしい。

• 美術
  この衣装の主題は子の刻の不死鳥なため、私たちは全体的な色調を真夜中を思わせる夜空の青紫色に位置付けた。
  衣装のデザインは古代エジプトの男性服とフェニックスの主題を組み合わせた。
  
  第一版のスケッチの3つの案は、いずれも効果があまりにも派手すぎた。
  キャラクターの気質とあまり符合しておらず、踊り子のようで、服装のスタイルもあまりエレガントではない。
  
  私たちはより落ち着いていて写実的なデザインが欲しかったため、第二版のプロットでは全体的な色調を更に暗く深いものにした。
  キャラクターの反逆の背景と符合させ、服装のスタイルは厳格でエレガントになり、同時に子の刻という主題を反映するために星空のエフェクトを追加した。
  最後に細部を洗練し充実させ、フェニックスのデザインが完成した。
  

• 原画の細部展示
  
  フェニックスの髪色は深い青色だ。
  額の金色の不死鳥は夜空を横切る不朽の輝きのようだ。
  
  夜空の青紫色の羽衣は金の装飾品や宝石が散りばめられている。
  星光はその間を静かに流れている。
  
  神秘的な子の刻の使いは死と不朽を象徴する箱を持っている。
  彼は星光を踏み、迷子の人を遠くへと運ぶ。

• 展示画面
  彷徨う銀河の渡守は眩い星海から降臨し、ちかちかと青く光る水晶玉が彼の傍でやんちゃに飛び跳ねている。
  
  星の軌道は運命のルーレット。
  「納棺師-フェニックス」は星辰を手にし、指先からの光は彼の命の道筋を暗示している。
  
  死神が彼岸の世界の冷気を帯びて襲来する。
  「納棺師-フェニックス」に身体の周りにまとわりつき、迷える魂を汚泥に塗れた三途の川に落とし、唸るように通り過ぎていく。
  「納棺師-フェニックス」は俯き眉を下げ、葛藤と不安の中に陥った。
  
  星の軌道が流転し、「納棺師-フェニックス」の足元に五芒星の紋様が現れた。
  青紫色の光の中で星辰と夜の帳が融合し、暗い影はもがき苦しみ、最終的に消えてしまった。

• 特殊エフェクト
  「納棺師-フェニックス」は夜空の青紫色の羽衣を纏っており、体の周囲を星芒が流転している。
  彼は星光から降臨した神秘的な子の刻の使いであり、深い青色の銀河の中で迷える魂を導いている。
  

(原文)