ベルスタインの靄事件調査/第五章

Last-modified: 2023-11-30 (木) 07:13:46
ベルスタイン.jpg

イベントストーリー

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第五章-循環水

7月31日、快晴。
運命はまるで引き裂かれたキャンバスのようだ。
隙間を通して、安らかな墓地にろうそくの光が煌めく景色が見える。
美しい景色を見ていると、赤い夕焼けに照らされたベルスタインを思い出す。
ゆりかごを揺らす女性のように美しい。

Mr.リーズニング:(ダチュラ事件の終結に伴い、今年の旅客も予定より早く島を去ることになった。)
夜来香:(あの日の審判の後、夜来香が投獄された。)
ローズマリー:(ローズマリーは一度夜来香と面会した後、行方不明になっている。)
菖蒲:(裁判の後、菖蒲は審判長から自分の日記帳を取り戻そうとしたが、それは叶わなかったーー日記帳は証拠品として、ファイルに記録する必要があったからだ。審判長は菖蒲の住所を訊ね、ファイル整理が終わった後に日記帳を返すと言ったが、菖蒲は自身の住所を伝えることを拒んだ。)
ダチュラ:(ダチュラはあの暗い部屋に戻った。監獄の中とさほど変わらないが、もう見張りはいない。島民たちは自由選挙制を採用し、彼女は見捨てられし元相続者となった。)

  • 1.大祭司の住居
    フキ:(警察の身分が事件の調査の邪魔になることを心配していたホセだったが、裏方から表舞台に戻り、ここ数日はずっとローズマリーの素性調査に勤しんでいる。)
    Missトゥルース:ローズマリーさんの行方はまだ見つからないの?
    フキ:(ホセは暗い顔で首を振った)彼女の家の裏にあった灯台を見たか?
    フキ:これはローズマリーの通信道具だ!夜明けの光がベルスタインを照らす時、灯台の光も霧を破る。そしてほぼ同時刻に、対岸の人間も裏の秘密の港から島に上陸するーー彼らは島民じゃない。ベルスタインの島民も、何も知らないようだった。
    フキ:そのうちの数名を逮捕した。彼らの顏には見覚えがある。戻ったらしっかり取り調べをするつもりだ。ローズマリーについては、恐らく逃げたんだろうな。
    Mr.リーズニング:ここ数日、ずっと考えていたんだ。夜来香が菖蒲とダチュラを殺そうとした動機が何なのかを。日記帳の秘密がローズマリーの植物標本だったということは、すでに法廷で判明している。ならばやはり動機も、植物標本に関係しているんじゃないか?
    Missトゥルース:そういえば…監獄でダチュラさんに会った日の捜査ノートの内容を思い出したわ!

    肝心な証拠を獲得ーーすでに死んでいる1匹の蜜蜂。
    事件現場のオルゴールの中に入れられていた。
    地面の花びらは被害者のもの。花びらの蜜は被害者の死因に関係している。
    被害者の日記帳が事件の鍵だ。中にはベルスタイン島の秘密が記録されている。
    秘密自体は大祭司と被害者しか知らない。日記帳の存在を知っている第三者は秘密の内容を知らない。

    Missトゥルース:ダチュラさんの話によると、日記帳の存在を知っていた第三者は、植物標本の作り方を知らないみたいなの。つまり、その人物は夜来香さんである可能性が高いんだよ!
    Mr.リーズニング:もしその第三者が夜来香であれば、彼が日記帳を求めていた目的はーーローズマリーの地位を固めた標本の作り方だ。しかし、ダチュラはなぜそこまで知っていたんだ?
    Missトゥルース:あの日監獄で、ダチュラさんは日記帳に関する質問に迷いなく答えていたわ。ローズマリーさんが日記帳の存在を知らないことを確信していたみたい。
    Mr.リーズニング:つまり、夜来香なら決して日記帳の存在をローズマリーに漏らさないと信じていたのか。これは面白い!この疑問に答えてくれるのは、恐らく当事者だけだ……
    ◆間違った選択肢を選択
    Missトゥルース:彼が私たちの質問に答えてくれるとは思えない……
    ◆ダチュラを選択
    Mr.リーズニング:(帰りの船に間に合わないのではと心配するホセを無視して、私たちはそそくさとダチュラの家にへ向かった。)

  • 2.ダチュラの住居
    片付けられたダチュラの住居.jpg
    ダチュラ:(薄暗い小屋の中、ろうそくは点されておらず、ダチュラはたった一人でテーブルの傍に座っている。)
    ダチュラ:(トゥルースは何度も口を開こうとしたが、なかなか言葉が見つからないようだ。その代わりダチュラが顔を上げて彼女に微笑み、話しかけた。)
    ダチュラ:やっぱり会いに来たのね……夜来香と菖蒲、あなたが聞きたいのはどっち?

    • 夜来香を選択
      ダチュラ:夜来香からオルゴールを渡された日は6月25日。客船があと数日でベルスタインを出て、対岸で旅客を迎えようとしていた頃。
      夜来香:ハハハハハッ!この島でそれを望まぬ者はいないでしょう?ダチュラさん。
      ダチュラ:でも、誰にでも手に入れられる訳ではないわ。手を貸しましょう。
      夜来香:あなたを信じて良い理由は?
      ダチュラ:その時、私は夜来香に彼が何よりも望んでいるものを見せた。
      Mr.リーズニング:……ローズマリーの植物標本に関係している何かだな?
      ◆間違った選択肢を選択
      Missトゥルース:これは植物ではない……
      ◆標本を選択
      ダチュラ:私が彼に見せた植物標本は菖蒲が作ったものよ。ローズマリーが毎年旅客に配っていたものと同じ。菖蒲が植物標本の作り方を把握している証拠としては十分だった。
      ダチュラ:あなただって、彼が去ることを許すつもりはないでしょう?
      夜来香:私には他の方法もあります。ローズマリーは私を信頼していますから。しかしあなたは違う。彼が本当によそ者をこの島に連れてきてしまえば、あなたの手元には何も残りません。誠意を見せてください。あなたがこの島を手に入れるために、手段を選ばない姿を。
      Missトゥルース:まさか、そこで彼に応じてしまったの?
      ダチュラ:彼はまるでパンデモニウムから歩み出たマモンのように、avaritia(貪欲)を心臓から抉り出し、脳天に刻んだ。貪欲は人間の本性よ。真の意味で高尚を体現できる人などいないわ。
      夜来香:人は自らの運命を支配できる。他人から制限を受けたとしたら、間違っているのは運命ではなく、我々自身ですよ。心の目を開けて、現実をご覧なさい。暗闇の中、世間に見捨てられたこの哀れな一角を。あなたはこの「永遠」の落胆を、黙って受け入れるつもりなのですか?
      夜来香:(夜来香は徐々に鼻歌を口ずさむような口調に変わり、彼女の耳元で何度も囁きを繰り返した。彼の子羊は、この素晴らしい歌声の中で我を忘れていった。)
      ダチュラ:そしてあの日、夜来香はオルゴールを私に渡した。中に入っていた蜜蜂は、はるか遠くのアジアから仕入れたものだと聞いているわ。だから私は、菖蒲さんが魚のスープをすくっていた隙に……
      Missトゥルース:信じられない。菖蒲さんは心からあなたを助けようとしていたのに!
      ダチュラ:(ダチュラは壁にかかった絵を目に向け、小さなため息をこぼした。既成事実を前に、瞬時に消えてしまう罪悪感などあってないようなものだ。)
      ダチュラ:彼女がここに残ったのは、本当に私のため?
      Mr.リーズニング:夜来香はここに来る前から菖蒲の存在を知っていたのか。
      ダチュラ:ええ……今年の3月、夜来香が雪地で足跡を見つけたの。ローズマリーの住居から私の住居まで続く足跡を。
      Missトゥルース:法廷の後、菖蒲さんには会ったの?
      ダチュラ:一度だけここへ来たわ。
      菖蒲:お別れに来たの、ダチュラ。いつか、あなたが望むものを手に入れられることを祈っているわ。
      ダチュラ:ははっ……そもそもこの過ちの発端は、あなたが私にした隠し事よ。最初から目的があって私に近づいたんでしょう?さぞかしいいい気分でしょうね、勝者として負け犬である私を嘲笑いに来るのは!
      ダチュラ:でもいいの、結局皆負けたのよ。夜来香もローズマリーも。そう思えば、私の結末も最悪とは言えないかもしれないわ。
      Missトゥルース:最悪ではないあなたが、今後もこの「美しい」部屋で楽しく過ごせることを祈るわ!
      ダチュラ:(ダチュラの最後の姿は、私の脳内で徐々に詩の一節となった。「水晶の棺桶で枯れた、虫の息の花束」。)

    • 菖蒲を選択
      ダチュラ:裁判の後、菖蒲は一度だけここへきた。彼女の今の行方は知らないわ。
      Missトゥルース:夜来香さんは日記帳の存在をローズマリーさんに伝えなかった。あなたはそれを知っていたのね?どうしてあなたは夜来香さんのことをそこまで知っていたの?
      Missトゥルース:まさかあなた……本当に菖蒲さんの毒殺に関与したの?そんな、菖蒲さんは本気であなたを助けようとしていたのに。
      ダチュラ:ふっ、菖蒲さん……あなたたちは彼女の素性を知っている?彼女の本当の姿を見たことがあるの?
      Missトゥルース:(肯定できないトゥルースは黙り込んだ。)
      ダチュラ:彼女がここに残ったのは、本当に私を助けるため?どうせベルスタインを調査するためでしょう。そして私は、まんまと騙された無料の大家さんってわけよ。
      Missトゥルース:だからあなたは菖蒲さんの行方を夜来香さんに教えたの?
      ダチュラ:夜来香が自分で気づいたのよ。今年の3月、彼は雪地で足跡を見つけたの。ローズマリーの住居から私の住居まで続く足跡を。
      Missトゥルース:夜来香さんが菖蒲さんに危害を加えた理由は?
      ダチュラ:彼のような狡猾な人間が、ローズマリーに忠誠を誓うと思う?ローズマリーと彼は、私と菖蒲と同じ、互いのことを利用対象としか見ていないわ。私は菖蒲をベルスタインから出すわけにはいかなかった。そして彼は……
      ダチュラ:(ダチュラは口元に軽蔑の笑みを浮かべた)丁度、菖蒲のもとで彼が求めていたものを見つけたのよ。
      Mr.リーズニング:……ローズマリーの植物標本に関係している何かだな?
      ◆間違った選択肢を選択
      Missトゥルース:これは植物ではない……
      ◆標本を選択
      ダチュラ:私が彼に見せた植物標本は菖蒲が作ったものよ。ローズマリーが毎年旅客に配っていたものと同じ。菖蒲が植物標本の作り方を把握している証拠としては十分だった。
      ダチュラ:彼はオルゴールを私に渡してきた。中に入っていた蜜蜂は、はるか遠くのアジアから仕入れたものだと聞いているわ。だから私は、菖蒲さんが魚のスープをすくっていた隙に……
      Missトゥルース:誰かを完全に信用できないのなら、どんな形の助力にも対価はつきものよ。夜来香さんを選んだのは、悪い決断だったとしか言えないわ。
      ダチュラ:そう。ならあなたは、菖蒲を信じていたらいい結果を迎えられたって言い切れるのかしらね?
      フキ:(扉が大きな音を立てて壁にぶつかった。ホセが駆けつけたのだ。)
      Mr.リーズニング:(私は簡単に事情を話した。ホセはしばらく考え込むと、ダチュラを霧の都へ連れ帰って調査を続けることにした。)
      ダチュラ:(去り際、ダチュラは振り返ってトゥルースを眺め、複雑な笑みを口元に浮かべた。)

  • 3.港
    ※2で菖蒲を選択した場合ダチュラを逮捕しているため会話が少なくなる
    (港へ駆けつけた時、まだ残っていた数名の旅客が乗船するために並んでいた。)
    (トゥルースは辺りをきょろきょろと見回している。菖蒲を探しているようだ。)
    Mr.リーズニング:彼女はもう船に乗っているのかもしれない。ダチュラを逮捕するようホセに伝えるべきか?
    Missトゥルース:ダチュラさんをあの場所に留まらせ続けるのも、菖蒲さんの望みよ。「監獄」に閉じ込められるだけが罰とは限らない。
    Missトゥルース:ベルスタインで、彼女は望んでも手に入らないものを永遠に眺め続けることになる。これが、最大の罰。
    Mr.リーズニング:(現世の煉獄は、時に地獄よりも残酷だ。)
    菖蒲:マルガリータ・ハリ、帰りのチケットよ。
    Missトゥルース:やっと見つけた、菖蒲さん!マルガリータ・ハリ……それがあなたの本名なの?
    菖蒲:(菖蒲は戸惑いつつ身分証を仕舞うと、振り返ってトゥルースに挨拶をした。)
    菖蒲:ここ数日は荷物の整理で忙しかったの。あなたたちの部屋番号は?
    菖蒲:(菖蒲は答えず、トゥルースの手中から彼女のチケットを抜き取った)あいにく、同じ階ではないみたいね。
    菖蒲:(ダチュラ事件で、菖蒲は私たちのDeus ex machinaとなり、幾度も助けの手を差し伸べてきた。いつからか、トゥルースは菖蒲のことも仲間として見るようになっていた。しかし彼女が最後に残した後姿は、異様なほどに冷たかった。)
    Missトゥルース:菖蒲さんはダチュラさんのせいで……あんなに冷たくなってしまったのかな。
    Mr.リーズニング:ダチュラのせいとは限らない。
    Mr.リーズニング:事件現場で、夜来香が絵に塗った顔料の効果を覚えているか?あの顔料には幻覚作用があった。ダチュラは自分でオルゴールを開けたのかすら分からなかったはずだ。彼女が話したのは、あくまで彼女と夜来香の計画に過ぎない。
    Missトゥルース:たとえ実際に蜜蜂を放ったのは彼女じゃなかったとしても、あの夜、花を菖蒲さんの頭に着けた瞬間から彼女は罪を犯しているわ。
    Missトゥルース:夜来香さんに関しては、まだまだ謎が多いけれど……。例えば事件現場の足跡。あれは法廷で自分が犯人だと名乗り出るために、彼がわざと残したものなんじゃないかと思うの。
    Missトゥルース:だとすれば、彼は最初から二重の準備をしていたことになるでしょう。日記帳を手に入れるか、ローズマリーの信頼を完全に得るか。最初の計画が失敗した後、彼は自分を「犠牲」にすることで2つ目の計画に乗り換えたんだよ、きっと……。
    Missトゥルース:それに、彼はいったいいつベルスタインに来たの?菖蒲さんと同じ、去年の旅客?
    Missトゥルース:彼の目的は最初から最後まで、標本の作り方を手に入れることだったのかしら?
    Mr.リーズニング:(私は船に乗りながら、トゥルースの疑問について考えた。)
    Mr.リーズニング:(波が音符のように水面を跳ねるのを眺めながら、私たちはようやくベルスタインを後にした。)
    Mr.リーズニング:(私がホセに更なる情報を訊ねようとした時、遠い岸辺から島民たちの叫び声が届き、うっすらと「夜来香がいなくなった!」という言葉が聞こえてきた。)

  • 4.探偵事務所
    Mr.リーズニング:(半年後、ベルスタインにまつわる記憶が徐々に色褪せてきた頃、1通の匿名の手紙が届いた……)

    親愛なる「友人の皆さん」、
    あなた方がこの手紙を読んでいる頃、かの有名な霧の都はすでに雪に覆われる季節を迎えたことでしょう。
    私は青い海岸線の太陽の下で、皆さんの順風満帆を祈っております。
    あの日の港で、私は偶然お二人の事件に対する分析を耳にしました。
    傍観者としては中々面白い話でしたが、最後の幕引きだけがいささか急すぎると感じました。
    慈悲深い私としては、あなた方が今後疑問に苛まれて眠りにもつけないことを思うと大変心苦しいので、
    当時の会話の答えをお伝えいたします:
    Yes、Yes、Yes、そしてYesです。
    最後に私は人間の潜在意識にある暗い一面の養分を汲み取り、それを貧しいベルスタインの地にまき、
    辺り一面に悪の花を咲かせたに過ぎません。
    彼らが自身の欲望に屈しなければ、地獄の門も開かれることはなかったでしょう?
    よいバカンスを。またお会いできる日を楽しみにしております。
    敬具。

    Mr.リーズニング:明らかに夜来香が送ったものだな。
    Missトゥルース:ローズマリーが完全に彼を信頼して、植物標本の作り方を教えたとして……ローズマリーと夜来香はどういう関係なのかしら?昨日あなたが留守にしていた間、ホセ警官が来たの。ローズマリーさんの家の対岸で捕まえた数人の身元が分かったって。全員、DMの手下だったらしいわ。
    Mr.リーズニング:(私はパイプを吸い、煙が空中に散るのを眺めながらゆっくりと口を開いた)やはり、またDMか……
    Missトゥルース:彼は菖蒲さんの情報も持ってきてくれたわ……審判長はあの後、確かに日記帳をマルガリータ・ハリという女性に送り返したーー乗船する前に菖蒲さんが見せた身分証の名前ね。
    Missトゥルース:でもホセさんが調べたところ、この女性は20歳の教師で、ここ一年は住んでいる町を離れていないそうよ。菖蒲さんは夜来香さんと同じくらい、謎が多すぎる……
    Mr.リーズニング:(落ち込んでいるトゥルースを慰めようとした時、彼女はその金色の頭を上げ、含みのある眼差しをテーブル上の調査記録に向けた。まるで、私たちがベルスタインを訪れた初日のように。)
    Mr.リーズニング:(私はすぐに彼女が何を聞きたいのかを察し、耳を塞いだ。)
    Mr.リーズニング:すみません、でも昨日はホセ警官がうっかり……それからエキウムさんを見かけて……
    Mr.リーズニング:(背後のトゥルースがなんと言ったのか聞こえなかった!)

    目的:植物標本と大祭司ローズマリーの手掛かりを踏まえて、夜来香がベルスタインを訪れた目的は?
    B:夜来香はベルスタインの標本を作り方を調べるよう命令を受けた。
    告発:ダチュラに関する手掛かりを踏まえて、夜来香がすぐに島に残った菖蒲を告発しなかった更なる原因は?
    B:菖蒲の存在は島に脅威となるかもしれないが、これに乗じて夜来香は混乱を生み出し、ローズマリーの信頼を得ることができる。
    協力:菖蒲に関する手掛かりを踏まえて、夜来香とダチュラが手を組んだ原因は?
    B:2人が手を組んだため、ダチュラは菖蒲によそ者を島に連れて来て欲しくなかった。
    一方、夜来香はダチュラから菖蒲の日記帳と日記帳の中のレシピを手に入れる必要があった。
    計画:夜来香が事件現場で残した手掛かりを踏まえて、夜来香が別計画を進めた最終目的は何だと推測できるか?
    A:ダチュラから日記帳を手に入れるのは計画の一部に過ぎなかった。
    彼は更に、ダチュラを排除することでローズマリーから完全に信頼されることを狙っていた。

    7月8日
    0708,2年前の7月ーーダチュラ事件の前の年。
    夜来香はDMの命を受けてベルスタインで植物標本の作り方を調べに来た。
    彼は8月前にローズマリーの信頼を得て、島に残ることができた。
    3月5日
    0305,去年の3月ーーダチュラ事件が起こった年。
    夜来香は狙い通り、完全にローズマリーの信頼を得たわけではなかった。
    この時、彼は雪地で偶然菖蒲の足跡に気づき、これを利用してトラブルを起こし、ローズマリーの信頼を完全に得ようとした。
    6月25日
    0625,去年の6月ーーダチュラ事件が起こった年。
    ダチュラの要求のもと、夜来香は特殊な蜜蜂と蜜が付いた花びらを彼女に渡した。
    ダチュラは事が上手くいけば、日記帳を夜来香に渡すと約束した。
    7月24日
    0724,去年の7月ーーダチュラ事件が起こった年。
    法廷での出来事は夜来香の2つ目の計画に過ぎなかった。
    菖蒲が完全に植物標本の作り方を把握し、日記帳に記録した確証はなかったため、
    最善策はやはりローズマリーの信頼を得ることだった。

  • 5.大祭司の住居
    夜来香:6月のベルスタイン、それはまるで芸術の傑作のように美しかった。
    DMはこの島で植物標本の作り方を調べるよう私に依頼した。
    その間、私は様々な方法でローズマリーに近寄ろうとしたが、上手くいかなかった。
    偶然彼女が隠していたあの詩を見つけ、「彼」が再び私の中で目覚めるまでは……

    あの場所で、私は安らかな喜びの中を泳いだ。
    周囲は青い空、波、色鮮やかな景色、
    ……
    彼らはシュロの葉でわたしのおでこを冷やす。
    彼らはただ知りたがっている。
    私を悩ませる、あの苦しい秘密を。

    これは「彼」が別れを告げずに立ち去った時、友人に残していったものだ。
    ローズマリーは今までずっとそれを持っていた。
    ◆ローズマリーを選択
    夜来香:彼女が面会に来てくれた時、植物標本の作り方を教えてくれたのは助かりました。
    この仮面に隠された笑みを見せてやれないのが残念でしたよ。
    ええ、島の対岸で彼女の助けとなる人間は、一人残らずDMの手下にすり替えられたのですから。
    ◆ダチュラを選択
    夜来香:互いに利用?丁度懐に飛び込んできてくれた贈り物なだけですよ。

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    夜来香:夜が訪れた時こそ、夜来香が花を咲かせる時……

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    キャラ情報

    • 菖蒲
      菖蒲.png
      • 菖蒲
        彼女が選んだ花の名前は菖蒲。
        その花言葉通り、太陽はベルスタインの土地を隅々まで照らすだろう。
      • 旅客
        菖蒲、ベルスタインの旅客。
      • 他人に字を見せたがらない
        菖蒲は自分の字を人に見せようとしない。
      • 菖蒲の結末(1)
        菖蒲は冷たい後ろ姿だけを残し、正式に別れの挨拶は告げなかった。
        「菖蒲」という身分が役目を果たしたことによって、彼女はどの姿で別れを告げて良いか分からなかったのかもしれない。
        トゥルースは最後まで彼女のことを信じていたが、自分が信頼した相手の素性を知ることはなかった。
      • 菖蒲の結末(2)
        菖蒲ーープリニウスによると、それは遠く離れている人間すらも引き寄せられる、
        繊細かつ独特な香りを放つらしい……
        (According to Pliny, a particularly fine scent which attaracts people even from a long way off…)
    • 夜来香
      夜来香.png
      • 夜来香
        彼が選んだ花の名前は夜来香。
        その花言葉の通り、最後の日差しがベルスタインの土地から消えた時こそ、夜来香は開花の時期を迎える。
      • ローズマリーの傍にいる紳士
        夜来香、ローズマリーの傍に仕える優雅な紳士
      • ローズマリーの通訳者
        ローズマリーの通訳。旅客にローズマリーの手話を訳している。
      • ダチュラに会う
        夜来香は毎日ダチュラに会いに監獄へ行く。
      • 自身がある夜来香
        夜来香は事件を調査されることを恐れていないようだ。
      • 命令を下す
        夜来香はローズマリーの花を使って島で指示を出している。
      • 夜来香は後から島に来た
        夜来香は大祭司がベルスタインを管理するようになった後、ここへやってきた。
      • 夜来香の結末(1)
        彼からもらった最後の手紙によると、彼は青い海岸線に逃げたらしい。
        局印も差出人もないため、信憑性は薄い。
      • 夜来香の結末(2)
        夜来香ーー遠い国からやってきた。
        幼少時代の良い記憶を思い出させる香りがするが、それに浸りすぎると……
    • ローズマリー
      ローズマリー.png
      • ローズマリー
        彼女はこの花の王国の創始者だ。
        ローズマリーはいずれ枯れるが、ベルスタインは思い出の中で永遠に咲き続ける。
      • 大祭司
        ローズマリー、島の大祭司
      • 植物標本を配布
        大祭司は毎年旅客に植物の標本を配布する。
      • 島に来たばかり
        ローズマリーがベルスタインにやってきたのは数年前のことだ。
      • ローズマリーの結末(1)
        ベルスタインを「管理」していた間、ローズマリーは常に島の灯台を通して対岸の人間とやり取りをしていた。
        この者たちは彼女を監視していたのかもしれないし、彼女の命令を聞いていた可能性もある。詳細を知るにはより詳しい調査が必要だ。
        そしてローズマリー本人は、すでにベルスタインから逃げ出した可能性が高いだろう。
      • ローズマリーの結末(2)
        ローズマリーーー初代神々の王ウラノスが敗れ、体をエーゲ海に投げ捨てられると、
        海面に白い泡が浮かび、その泡が崖の縁でローズマリーに化したと言われている。
        それ以降、ローズマリーは「海の露」と呼ばれるようになった。
    • ダチュラ
      ダチュラ.png
      • ダチュラ
        彼女が与えられた花の名前はダチュラだ。
        闇に眠る脇役。花の妖精を呼び起こすには、
        ほんの少しの鮮血を浴びせなければならないのかもしれない……
      • 事件容疑者
        ダチュラ、依頼人が無実だと信じている容疑者。
      • 友人関係
        被害者とは友人の関係。
      • 関係
        被害者はダチュラに協力的だった。
      • ダチュラの結末(1)
        逮捕しなかった場合:ダチュラは忘れ去られた小屋に戻った。
        この相続人は、最初から存在していなかったかのようにベルスタインの島民に忘れ去られてしまった。
        ダチュラは今後一生、棺桶の中から外の鮮やかな世界を眺めることになるだろう。
        逮捕した場合:物語の最後、ダチュラはホセ警官の管轄下の監獄に連行された。
        はたして彼女が愛しきベルスタインに戻れる日は訪れるのだろうか。
      • ダチュラの結末(2)
        ダチュラーー言い伝えによると、黒いダチュラの花には妖精が住んでいるらしい。
        それは願いを叶えることができるが、代償としてあなたの熱い血を求める。
    • ザミオクルカス
      ザミオクルカス.png
      • ザミオクルカス
        彼は瞳いっぱいにザミオクルカスの花を貼り付けた。
        見ぬもの清し。
      • ダチュラの住居の見張り
        島民ザミオクルカス、ダチュラの住居の見張りを担当している。
    • ダリヤ
      ダリヤ.png
      • ダリヤ
        彼はかつて皇后の唯一のお気に入りだった。
        物語の最後に彼が現れなかったら、「裏切り」が彼の新しい名前になることはなかっただろう。
      • ダリヤ
        島民ダリヤ。
      • ローズマリーの島の見張り
        ローズマリーが住んでいる島の見張り人。
    • ノウゼンカズラ
      ノウゼンカズラ.png
      • ノウゼンカズラ
        彼は花の香りの中で何ものにも囚われない自由を得ようとした。
        彼にその全てを与えてくれたのは大祭司だけだった。
      • ローズマリーの擁護者
        島民ノウゼンカズラ、ローズマリーの擁護者。
    • クマツヅラ
      クマツヅラ.png
      • クマツヅラ
        彼は沈黙の中、夕焼けが沈むのを待っていた。
        涙を流すベルスタインはあまりにも痛ましい。
      • クマツヅラ
        島民クマツヅラ。
      • ダチュラの擁護者
        クマツヅラはダチュラの擁護者である。
      • 依頼書と一致する言葉
        クマツヅラの言葉は依頼書の内容と一致する。
    • 黒百合
      黒百合.png
      • 黒百合
        彼女はこの場所に属さない。
        ただ、起こってはいけないことを容認できないだけだ。
    • Mr.リーズニング
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      • エキウム
        エキウムーー西暦13世紀、とある城が外部の軍隊から襲撃を受けた。
        しかし軍隊は誤ってエキウムーー長い棘を全身に生やした植物に触れ、
        軍人たちが悲鳴を上げたため、城内の軍隊は敵軍に気付き、危険を逃れた。
        彼は出征する度にエキウムの花を胸につけていた……最後の一回以外は。
        そしてベルタインのエキウムは、これほどまでになじみ深い!
    • Missトゥルース
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      • アルメリア
        アルメリアーー彼女はいつも他人の感情に敏感だ。
        たとえ軍を離れた後、性格が大きく変わったMr.リーズニングに対してもそうだった。
    • フキ
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      • フキ
        彼は、ホセ警官は、本日ベルスタインに向かい、この怪しい島を調査することにした。

    ストーリーの大まかなまとめ

    • 数年前、ベルスタインは活気のない漁村だった。
      しかしローズマリーが訪れ、特殊な技術を使い島民を支配し、多くの花を植えて植物を崇める島に作り変えた。
      ローズマリーは大司祭として本来の相続者のダチュラに代わり実質的な島の支配者となった。
      ベルスタインは青年貴族たちの人気観光地となった。
    • リーズニングとトゥルースがベルスタインに訪れる1年前、夜来香と菖蒲が旅客としてベルスタインに訪れる。
      夜来香はDMの依頼でローズマリーの植物標本の作り方を調べるため、菖蒲はベルスタインの調査のために男に変装していた。
      菖蒲は調査の途中にダチュラと友人となり、ローズマリーから圧力を受けて住居に閉じ込められている彼女の助けになるためにローズマリーに不利な情報を探していた。
      その中で標本の作り方を手に入れた彼女は、島外の警察へローズマリーが島民を洗脳している証拠として提出しようとしていた。
      一方で夜来香はローズマリーに近づくもなかなか上手く行っていなかった。
      雪地で偶然菖蒲の足跡を見つけた彼は、菖蒲を利用して揉め事を起こしローズマリーの信用を得ることを思いつく。
    • 夜来香はダチュラに近付き菖蒲への不信感を駆り立て、彼女に蜂を仕込んだオルゴールを手渡した。
      ダチュラは菖蒲が手に入れた標本技術と引き換えに夜来香と手を組み、菖蒲は蜂に刺され昏倒し、ダチュラは菖蒲を殺した犯人として牢獄に幽閉された。
      現場の人間は夜来香が設置した特殊な顔料により全員記憶が朧げになり、事件の詳細の把握が困難になった。
      菖蒲は死者として埋葬されるも実は仮死状態になっていただけで、自力で土から出た後に島外のトゥルースとリーズニングに匿名の依頼人として助けを求めた。
    • ダチュラの無実の証明を願う匿名の依頼状を受け、Mr.リーズニングと見習い探偵のMissトゥルースが旅客としてベルスタインを訪れる。
      同時に菖蒲も変装を解き、旅客としてベルスタインを訪れ、「別の調査依頼」を受けている体で2人と共同で調査を進めた。
      3人は島で集めた証拠を手にダチュラの裁判に臨み、菖蒲が自分の身分を明かしたこともあり、ダチュラの無実を証明することができた。
    • 裁判後、リーズニングとトゥルースは、本当はダチュラが夜来香と組んで事件を起こしたことを知る。
      裁判は夜来香が犯人という判決が下されたが、これは夜来香が計画した「ローズマリーの信用を得る」手段だった。
      (夜来香はダチュラとの取引を成功させて菖蒲を殺し標本技術を得る、元のプラン通りにローズマリーの危機を演出し助けることで彼女から標本技術を得る、2つのプランを想定していた)
      彼は逮捕後、面会に来た彼女に植物標本の作り方を教えてもらったことで本来の目的を達成した。
      菖蒲は裁判後、ダチュラが自分を裏切っていたことを知ったが、彼女を責めることはなく、別れを告げてベルスタインを去った。
      ダチュラは裁判に勝つも、島民たちが自由選挙制を採用したため、「元相続者」のまま暗い住居で過ごし続けることとなった。
      ローズマリーは夜来香との面会後、行方不明になった(夜来香曰く、島の対岸の彼女の助けとなる人間は全てDMの手下にすり変えた)。


    コメント

    • まとめありがとうございます。結局菖蒲の目的は何だったんだろう、ダチュラは菖蒲のことを信じきれなかったけど菖蒲からダチュラへの行動は本当に全て打算的なものだった? -- 2023-11-30 (木) 07:04:50
    • キャラ情報の載ってある「Mr.リーズニング」の説明のエキウムについてなのですが、アザミだと思います。ちなみに説明に書いてる通り、詳しく言うと、「夜の闇にまぎれてスコットランドを攻撃しようと裸足で身を潜めていたヴァイキングたちが、アザミのとげを踏み、その痛さに思わず声をあげたことによって、スコットランドの人々が侵略の危険を察知した」という言い伝えがあり、「フラワー・オブ・スコットランド」と呼ばれるほどです。 -- 2023-03-13 (月) 13:21:41
      • そのあたりは真髄ページに記載しています -- 管理人? 2023-03-13 (月) 15:26:30
        • 分かりました。ありがとうございます! -- 2023-03-14 (火) 07:53:45
        • すみません、真髄ページのどこら辺に載ってますか?(すみません…) -- 2023-03-14 (火) 07:56:48
        • テーマのところです -- 管理人? 2023-03-14 (火) 19:58:06