オーケアノスの航路/エピローグ

Last-modified: 2024-04-29 (月) 07:24:56
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エピローグ

面倒な依頼

私の偽装はもはや公然の「秘密」となっていたが、彼は私に2つの選択肢を掲示した。


  • 1.セオドア・バンクスの部屋
    Mr.リーズニング:(……意識が少しずつ浮上していく。脳裏に主催者さんと対峙した時の光景がよぎり、私は目を開けた瞬間から警戒を強めた。だが周りを見回してみると、私がいたのはここ数日ですっかり馴染み深くなった自分の客室だった)
    Mr.リーズニング:(部屋まで運ばれたのか……)
    主催者:ちょうど目を覚ましたようだな、コレクターさん。聞きたいことが山ほどあるんじゃないか?
    Mr.リーズニング:(私は自分の部屋で目を覚ました。すでにこの事実から、主催者さんの立場をある程度察することができる。だがひとまず考えを整理し、一番聞きたかったことを訊ねた)
    Mr.リーズニング:今なら教えてもらっても良いはずだ。我々はオーケアノスの中心にたどり着いたのか?
    主催者:……あなたの推理は正しかった。
    主催者:今いる海域には、確かに群れを成すクラゲがいるが、資料に記録されている数よりも遥かに少ない。採集したサンプルの効果にも限りがある。
    主催者:だから……取引しないか?
    主催者:製図士さんを完治させよう。だが、彼女には帰還の航路を見つけ出し、あの半分の海図の本来の姿を描いてもらわなければならない。
    Mr.リーズニング:それは製図士さんが決めるべきことだ。私に彼女の考えを左右することはできない。
    主催者:いや、あなたなら彼女の選択にある程度影響を与えることができる。製図士さんは感情的な人だ。製図士さんと利害を分析し、どうか彼女に分からせてほしい……時には、生きていなければ新たなチャンスは掴めないということを。
    Mr.リーズニング:なら、船の他の乗客はどうする?彼らは事情を知らないはずだろう?
    主催者:このまま何も知らずに残りの航海を終えてくれれば、今の状態で彼らを陸に戻すことを約束しよう。
    主催者:これはコレクターさんを味方につけるための誠意だと思ってくれ。
    Mr.リーズニング:なら、事情を知っている者は……どうするつもりだ?
    主催者:貴方と製図士さんが秘密を守ってくれると信じたいが、一応最後の懸念を消す方法もいくらでもある……まだ海の上にいる今なら尚更。
    Mr.リーズニング:君はそんなことをしないーーそう信じている。本当にその気があるのなら、私がこの部屋で目を覚ますこともなかっただろう。
    主催者:それも推理か?コレクターさん……いや、Mr.リーズニングと呼ぶべきか。全く、私があなたの正体に気づかなかったら、あの時あなたは本当に甲板で死んでいたかもしれない。
    Mr.リーズニング:(調査を始めてから、コレクターという身分に相応しくない行動をたくさん取っていた。身分が偽りであることがばれるのは覚悟の上だったが、主催者さんがその名を口にしたのは予想外だった)
    Mr.リーズニング:観察を通して結論を得ただけだ。ただの推測と言っても良い。そうだな……他にも君は、私のための取引を準備しているのではないか?
    主催者:いや、これは取引というより……依頼だ。ある計画を阻止してほしい。あなたを直接然るべき場所に送ろう。「報酬」として、その依頼を終えたらすぐに帰ってもらって構わない。
    主催者:その時はこの事件の全貌を公にするもよし、主犯を捕まえて法の裁きにかけるもよし……あなたが好きに決めてくれ。
    Mr.リーズニング:私は原則に反するようなことはしない。
    主催者:もちろんこれは脅しではないし、原則に反するような依頼でもない……私があなたを知ったのは、ゴールデンローズ劇場の報道の時だ。メロディー氏の計画を阻止するのは得意だろう?
    Mr.リーズニング:デザイア・メロディーのことか?
    主催者:もちろん。彼は寛大な投資者で、今回の出航でも大いに助けられた……だが、彼の度が過ぎた「協力」が必要ではない時もある。
    主催者:彼は近頃、何か新しい計画を立てているらしい。詳細は知らないが、今ある外部情報だけでもーーあなたはその計画が実行されることを決して望まないはずだ、探偵。そして私も、あちらの計画が無事に進むことを望んでいない。
    Mr.リーズニング:私が断ったら?
    主催者:私一人で製図士さんを説得してみるしかないな。
    Mr.リーズニング:……主催者さん、自分でもかなり面倒な依頼人だとは思わないか?
    主催者:探偵は依頼人を信じるものだろう?私も可能な限り協力するつもりだ。

再出航

新たな伝説が船の帰港と共に再び語り継がれていく。
だが、その船の次の旅路に興味を寄せる者はいなかった。


  • 1.甲板
    Mr.リーズニング:(私は主催者さんの依頼を受けることにし、意識を取り戻した製図士さんを宥めた……だが、主催者さんを庇うつもりはない。私は選択する権利を製図士さんに委ねただけだ)
    Mr.リーズニング:(製図士さんは自分が害されたことを気に留めている様子はなかった。彼女はしばらく考えた末、主催者さんが持ちかけた取引に応じた。陸地に戻るよりも、彼女は船に残って父が見た景色を探しに行くことを望んでいるようだ)
    Mr.リーズニング:(だが、それでも彼女は私たちのために、先に帰港の方向を示してくれた)
    Mr.リーズニング:(船が帰港するまでの間、何も知らない乗客たちは主催者さんによって治癒された……彼はこの特殊な海域の生物が持つ毒素から抽出した毒薬と、それに対応する強力な解毒剤を持っていたようだ)
    Mr.リーズニング:(乗客たちは、長い船酔いを経験しただけだと思うだろう……多少奇妙な幻覚も伴っていたが。皆が意識を取り戻した後、その経験は航路を見失って帰還した船と共に面白い話の種となった)
    Mr.リーズニング:晴れたか……
    標本士:皆宴会ホールで談笑しているのに、コレクターさんはどうして一人で甲板に?
    Mr.リーズニング:(標本士さんはとても自然な態度を取っている。まるで本当にただの船酔いを経験しただけのようでーー私たちは穏やかで平和な雰囲気を維持しながら帰港していた)
    Mr.リーズニング:(事情を知らない乗客たちとはあまり親しくしていない。秘密を守るためにも、コレクターという身分の存在感を弱めるためにも、私は彼らの会話には参加すべきではなかった。なぜなら……)
    Mr.リーズニング:まだオーケアノスの「不思議な生物」の話題で持ち切りなのだろう?私はあそこにいても話すことはない。そう言う標本士さんはどうしてここへ?
    標本士:製図士さんに反論する人すら少なくなってきたから……なんだか息苦しくなっちゃって。彼女はまだ物語を作り続ける気があるようだったけど、私はどうしても聞いていられなかった。
    Mr.リーズニング:(そう。一日中立ちこめていた海霧、嵐、神出鬼没な「怪物」に悪夢、明確な地図がありながら航路を見失って帰還する船、そして死者を出さなかった事故……今回の航行は、25年前に広まった噂に匹敵するほど波乱万丈な筋書きになった)
    Mr.リーズニング:(ブラウンリー教授の供述を否定していた気象学者さんですら揺らぎ始めたのだ。他の者たちは尚更……製図士さんはその機に乗じて大々的に彼女の理論を主催しているーーこれが、今一番人気の話題だ。彼女が軽い口調で自分を陥れた機関士さんを許すと言った時ですら、ここまで一同の興味を引くことはなかった)
    Mr.リーズニング:(陸に戻った後、彼らは新たな話し手となり、嵐と怪物にまつわる伝説を語り継いでいくだろう。こうしてオーケアノスは、更に謎のベールに包まれるのだ)
    Mr.リーズニング:(主催者さんとの約束があるため、今回滞在する港で下船するわけにはいかない。だが依頼人を安心させると同時に、事務所にいるトゥルースに手掛かりを残すために、私は彼らに手紙を出すことにした)
    Mr.リーズニング:(手紙には依頼を完了したが、また別の要件ができたため、もうしばらく事務所には戻らないと記した……主催者さんは一度手紙に目を通した後、それを出すことを許可してくれた)
    Mr.リーズニング:(これでよし。伝わりにくいかもしれないが、トゥルースなら私が言いたいことを察してくれるはずだ)
    Mr.リーズニング:ーー海風がお飾りの帆を膨らませ、すぐ先に陸地の輪郭が見え始めた。オーケアノスの旅は間もなく終わる。過去と真相は全てあの霧に包まれた海の下に残され、新たな物語だけが船と共に帰港した。
    Mr.リーズニング:ーー短い滞在の後、私は再び未知の旅へと繰り出すことになる。


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『オーケアノスの航路』完

地図

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キャラ紹介

  • 主催者
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    • 1. 25年前の遭難船を作り直した謎の主催者。
    • 2. 貴族らしき青年。今回の航海イベントの責任者で、これまで公の場に姿を現したことはない。
    • 3. 主催者は25年前の航海プロジェクトをこの船で再現しようと、25年前の乗客の身分に近い参加者を選出していた。
    • 4. 熟練した実験技術を持っているようで、船では科学者の役割を担っている。
    • 5. 主催者はクラゲのサンプルの処理にかなり慣れている。
    • 6. 主催者は徐々に疲労感や無気力を見せるようになった。
    • 7. 製図士さんに手を出した犯人。25年前に研究チームが向かった終着点の精確な座標を手に入れようとしていた。

  • 標本士
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    • 1. 標本士さんは今回の航海の船医も兼任している。
    • 2. 標本士さんは超自然的な噂に否定的な態度を取っている。
    • 3. 標本士さんは徐々に愉悦と、この雰囲気を楽しむような素振りを見せた。他のメンバーとは全く異なる反応だ。

  • 製図士【被害者】
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    • 1. 神秘主義者の製図士は、海の超自然伝説に興味を抱いている。
    • 2. 乗船した目的は、自分の父親が体験した異常現象が本当の出来事だったと証明するため。
    • 3. 製図士と標本士は性格も意見も真逆なため、相性がとてつもなく悪い。
    • 4. 製図士は医師を嫌っており、人体に医療器具を使うことが野蛮な冒涜行為だと思っている。
    • 5. 製図士は父親から海図の半分しか受け取っていない。
    • 6. 製図士は船上で異様な興奮、活動量の増加、睡眠障害などの反応を見せている。

  • 操舵手
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    • 1. 大柄な操舵手。上位の役職で、乗組員たちの管理権限を持っている。

  • 接待係
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    • 1. 鮮やかに着飾ったウェイトレス。船での飲食物は全て彼女が手配している。

  • 気象学者
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    • 1. 船上科学者の1人。厳格な印象を人に与える。海の気候関連の研究テーマに注目しているようだ。
    • 2. 航行中に嵐が訪れる可能性を否定し、超自然的な伝説など話題にする価値すらないと考えている。
    • 3. 気象学者は乗船後、25年前と今を混同するようになった。

  • 機関士
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    • 1. 口数が少なく、大柄な体格を持つ。長期的な肉体労働に慣れている。
    • 2. 日常的な見回りと同時に、機関室の点検も担当している。
    • 3. 機関士は機械設計の知識がある程度備わっている。
    • 4. 25年前の海難事故で遭難した友人の死の真相を知るために乗船した。

  • 音声学者
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    • 1. 船上科学者の1人。音波に関する研究テーマに注目しているようだ。

  • 報道記者
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    • 1. 記者として乗船し、海洋生物にも少し興味を持っているらしい。
    • 2. 25年前の心霊事件に強い興味を示している。
    • 3. 唐突に窓の外の海鳥を人影に見間違えた。
    • 4. 記者は徐々に感覚に鈍り、意識障害の症状を見せた。

  • ブラウンリー教授
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    • 1. 25年前の沈没事故から生還した海洋生物学者。
    • 2. 沈没事故が心霊現象によるものだと他の生還者たちと共に断言していた。
    • 3. ブラウンリー教授は12年前に行方不明になった。
    • 4. ブラウンリー教授はその手帳の中で、25年前の乗客に異なるコードネームを付けていた。
    • 5. 研究プロジェクトの秘密保持契約書を締結し、何らかの発見を隠蔽しようとしていたようだ。
    • 6. 研究チームの責任者として、著名コレクターと提携した。

  • 事件の依頼人
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    • 1. 25年前の沈没事故の生還者。沈没船の呪いを恐れて依頼を出した。
    • 2. ブラウンリー教授が公開した超自然体験が、自身の記憶と異なっていると主張している。
    • 3. 当時の研究プロジェクトの中心人物ではない。

  • コレクター
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    • 1. 私と歳が近い、コレクションと自然研究に夢中なコレクター。乗船するまでの偽りの身分として何者かに提供された。
    • 2. バンクス氏は生物学と分類学の知識を豊富に持っている。

  • シェリン教授
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    • 1. 研究チームのもう1人の中心人物。研究プロジェクトの進捗により注目している。
    • 2. シェリン教授は青いクラゲのペンダントを持っていた。自分の一族を記念するものらしい。

コメント

  • マクロシスチスの画像が違うものになってる気がします。 -- 写真家さん推し? 2024-04-29 (月) 02:12:18
    • ありがとうございます、修正しました! -- 管理人? 2024-04-29 (月) 07:24:39
  • 気象学者の台詞(酒を渡す前)に「天候も人も変化するものです。ですが、自身の憶測や欲求に応じて事実 を捻じ曲げる人間と比べれば、空のほうが断然素直ですね。」というものを確認しましたのでお伝えします。 -- 自賠責逃げ切りぽぽち? 2024-04-29 (月) 00:35:33
    • ありがとうございます、追加しました! -- 管理人? 2024-04-29 (月) 07:24:56