オーケアノスの航路/航海日誌

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航海日誌

• 1記録
  3月13日
  天気：晴れ
  速力7ノット
  風向き：東南風
  海面は穏やかで、東南方向の弱めの風が吹いている。
  船は無事に港から出航し、後に点検を行った。
  船体の構造は強固で、機械も正常に稼働している……
  イルカの群れが船を追うのが見え、研究チームは計画通り海の生態現象を記録し始めた。
  
  
• 2記録
  3月14日
  天気：晴れ
  速力8ノット
  風向き：東南風
  乗組員の健康状態は良好。体調不良も怪我も報告されていない。
  通常業務の清掃とメンテナンスが無事に完了したため、集めた海水サンプルの記録と分析を開始する。
  次の停泊先では、より踏み入った海洋地質調査を行うことになっている。
  現在の速度と海況から、48時間以内に予定された最初の遠海科学調査エリアに到着するはずだ。
  
  
• 3記録
  3月15日
  天気：嵐
  速力3ノット
  風向き：東風
  雲が急激に低くなった。積乱雲の形を確認。
  正午になると大雨が降り出し、風速は観測された最高値で37ノット。
  嵐が徐々に形成されている。
  その影響を受けた海面は波立ち、航行の環境は最悪となった。
  乗組員の安全と設備の安定性を確保するため、船の速度を落とした。
  
  
• 4記録
  3月16日
  天気：曇り
  速力5ノット
  風向き：東風
  ナビゲーション機器を調整し、推測航法を行い指示リストを見直した。
  波は収まったため、今日は計画通り生物のサンプル採集作業を展開する。
  チームは日間・夜間の浮遊生物分布調査を行い、海の各層のサンプルを集めることにした。
  初歩的な分析では、このエリアにおける海洋生態系の植物網は記録の内容と完全に一致している。
  
  
• 5記録
  3月17日
  天気：海霧
  速力5ノット
  風向き：無風
  早朝3時から視界が急速に悪くなった。
  航行の安全を確保するため、ひとまず速度は上げないでおく。
  乗組員全員が警戒状態に入り、航行の障害物となり得るものを回避できるよう、見回りと周囲の眺望を強化した。
  恒例の観測と記録作業は悪天候によって中断されることはなく、甲板での不必要な娯楽活動だけが取り消された。
  
  
• 6記録
  3月18日
  天気：曇り
  速力8ノット
  風向き：東南風
  視界が少し改善されたため、船を正常の速度まで戻し、引き続き計画通りの航路を進んだ。
  科学調査作業はまだ続いている。
  すでに藻類、浮遊生物、魚類、貝類など、様々な生物の採集が完了しており、その一部を今後の研究に役立てるために標本にした。
  近日、夕方になると大量の生物が海面に集まる現象が観測された。
  この現象で確認されている生物は、夜明けまでに再び海の中へと潜っていく習性があるようだ。
  このような、特定のエリア内で時間帯に応じた大規模な垂直移動が周期的に発生する原因は未だ不明である。
  
  
• 7記録
  3月19日
  天気：海霧-嵐
  速力3ノット
  風向き：東風
  再び嵐に遭遇した。風速45ノット、海の状況も最悪だ。
  巻き上げられた水蒸気が立ち込めた海霧と混ざり合い、50メートル先までしか視認できない。
  船は持続的な嵐の衝撃に耐えられる構造をしているため、まだ損壊は確認されていない。
  一部の研究者に眩暈の症状が出ているという報告があり、医師を向かわせたところ、強い揺れによるものだと判断された。
  
  

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