さ行

Last-modified: 2023-08-20 (日) 15:29:28

さ行

サスペンション(懸架装置)
バネなどを転輪に組み込み、車体にかかる衝撃を吸収し、乗り心地や操縦安定性を向上させる機構。
ただし、ゲーム上で「サスペンション」と言われた時は、履帯モジュールを指すことが多いので注意。
様々なバリエーションがあり、国や時代によっても特色がある。足回りを見てみるのも面白い。
 
代表的なサスペンション

ボギー転輪
 転輪を2つ1組にして連結し、地形の影響を分散する構造。
 原理は非常にシンプルで、前の転輪が浮き上がった時、後ろの転輪を支点とすれば、真ん中の軸の移動量は半分になる、というもの。ボギー転輪とボギー転輪を更に連結するダブルボギーなどの構造もある。
リーフスプリング式
 ボギーやダブルボギーの連結に金属の板(板バネ)を何枚か重ねたものを使用して衝撃吸収する形式。
 構造が簡単で整備性が高いが、安定性はやや欠ける。Pz.kpfw. IVなどが有名。
コイルスプリング式
 小型転輪を多数並べ、それぞれにコイル(渦巻状の金属線)を装着するサスペンション。見た目が一番バネっぽい。コイルの長さ分までしかストロークが取れないうえ、転輪が小さいので高速走行には向かないのが欠点。
 Churchillなどが有名。
ホルストマン式
 ボギー転輪の連結に横置きコイルを使用したもの。カーデンロイドから使われる古典的なサスペンションだが、整備性が良いのでChieftainなどにも採用された。
日本式(シーソー式)
 ダブルボギーの連結にベルクランクと横置きコイルを使用し、低揺動時は横置きコイルのボギー、高揺動時はダブルボギーとして振る舞う。性能は悪くないが、構造がやや繊細であまり戦闘車輌には向いていない。
ボリュートスプリング式
 渦巻バネ(筍バネ)を利用したサスペンション。渦巻バネは板バネを巻いたもので、ゼンマイを縦に持ち上げたドリルみたいな形状と言えば分かりやすいかもしれない。
 アメリカが良く利用した形式で、縦置き式(VVSS)と横置き式(HVSS)の2種類がある。
 M4 Sherman中戦車などが有名。
クリスティー式
 アメリカのクリスティー技師が開発したサスペンション。アメリカでは採用されなかったがソ連で売り込みに成功したのは有名な話。
 コイルスプリングで大型転輪を独立懸架する形式をとっており、高速で走行できるのが特徴。
 更に舗装路ならば履帯を外して転輪で走行できる特色も備える。が、いちいち履帯を外すのは面倒だったので後期に採用された戦車(T-34Cromwellなど)では転輪走行機構は省略されている。
 通常は二重構造の車体に入れられているので外見ではよく見えないが、T67などはむき出しなので分かりやすい。
トーションバー式
 金属棒をねじった時の反発力を利用するサスペンション。大戦初期では技術的に未熟であったが、大戦後期~戦後になると一般的になり現在でも使用されている。
 エネルギー効率が良くサスペンションをあまり大きくせずに高負荷でも安定性を持たせることができる。
 欠点は、トーションバーが床下を通るので車高自体は高くなる、整備性が悪い、床下に脱出ハッチが付けられないなど。
 Pz.kpfw. IIIKV-1などが有名。
皿バネ式
 皿ワッシャを重ねてバネにするサスペンション。エネルギー効率が良く、皿ワッシャの数や重ね方によってバネ特性を変えることができ、部品の共通化ができるので生産性の向上が見込める。ただしストロークが小さいので地形追従性が低いのが欠点。
 Eシリーズで採用予定だった。
油気圧式
 密閉した作動油を小さな穴を通すことで抵抗を発生させて吸収力とするサスペンション。
 油気圧サスペンション参照。

 
サッカー(Soccer)
2014年のFIFAワールドカップ、2016年のサッカー欧州選手権等に合わせて実施された特別イベントの事。
期間限定で無料配布された専用車輌を用いて3on3の戦車サッカーを行うゲームモードである。
詳細はサッカーT-62A SPORT)にて。
鯖(さば)
サーバーコンピューター(Server Computer)の隠語の事。
WoTでは世界中にサーバーがあり、外部掲示板や当wikiのコメント欄では下記のように呼び分けられやすい。
日本人に最も一般的なサーバーはアジアの香港サーバーだが、かつてはシンガポールにサーバーが置かれており、遅延に悩まされるプレイヤーも少なくなかった。
また、人によっては北米やロシアでプレイしているプレイヤーもおり、知人と一緒に遊びたい新規プレイヤーは事前にサーバーを確認しておくと良いだろう。
ちなみに、かつては東西の北米サーバーや韓国サーバー等があったのだが、いずれも過疎が原因でサーバー統合や隣接サーバーへ併合されている。
鯵鯖(あじさば)→アジアサーバー
  香港鯖→香港サーバー
  ANZ鯖→オセアニアサーバー
・露鯖→ロシアサーバー
・EU鯖→ヨーロッパサーバー
・US鯖/NA鯖→北米サーバー
  SA鯖→南米サーバー
・中国鯖→中国サーバー
・CT鯖/テスト鯖→コモンテストサーバー
ザリガニ рак 
ロシア語圏における戦績が極めて悪いプレイヤーを示す、蔑称。
Дуракからракを抜き出した表現、英語やフランス語同様ロシア語圏もなかなか罵倒のレパートリーは多い。
2014エイプリールフールにおいて公式サイト上のミニゲームネタとして扱われた。
同年4/1より環境保護の一環(高レートプレイヤーのボーナスキャラ要員)として保護活動に取り組んでいる。
三突 / 3突 / 三凸 / 3凸
撃砲、すなわちStuG III Ausf. GあるいはStuG III Ausf. Bのこと。
G型の方が古くから実装(過去のStuG IIIの性能が引き継がれた)されており、史実でも生産数が多い為、大抵は前者を指す。
サンドボックス 
大規模なアップデートの前に行われる一般プレイヤーに対するテストのこと。公開テストと形式は同じだが別物であり、公開テストは次のアップデート直前に行われ、内容がおおむね決定しているのに対し、サンドボックスはアップデートのかなり前から複数回に渡って行われ、内容も調整中となっている部分が多い。
公開テストと同様、専用のクライアントをインストールして参加する。
なお、本Wikiで編集の練習用に使われるSandBoxとも当然ながら別物。
三倍ルール 
APまたはAPCRで口径が装甲の三倍超(3倍丁度は含まれない)に達している場合は強制跳弾角度を無視し通常通りの貫通判定計算を行う、というシステムの俗称。当然ながら二倍ルールも同時に満たす。
英語圏ではovermatchと称される。
よく勘違いされるが口径が装甲値の三倍超になると必ず貫通するという意味ではない。単に砲弾衝突角度70°以上でも通常通りの貫通判定計算をされるだけなので、当然貫通力が足りなければ貫通しない。
それでもこの3倍ルールが適応されるような口径は十分な貫通力を持っている事が大半なので、車両ページで言及されている場合はその口径の砲のAP/APCRからは貫通されると思ってよいが、「強制貫通」では無い事に注意。
例外として、Tier不相応な大口径砲が低貫通力のAPを放った場合は3倍ルールを満たしていても貫通力が不足する場合がある。
例えば、50mm装甲に対しKV-2SU-152の152mm/APは入射角82°辺りから非貫通の可能性がでてくる。*1
参考までに、口径が装甲の丁度三倍の場合、90°で着弾した際の装甲厚はAPで279%、APCRで685%である。
鹿 олень
ロシア語圏におけるnoobやLemmingのプレイヤーに対して使われる、蔑称。
2014エイプリールフールにおいて公式サイト上のミニゲームや8bit talesで公式キャラクターとして登場する。
同年4/1より環境保護の一環(高レートプレイヤーのボーナスキャラ要員)として保護活動に取り組んでいる。
自動照準 (英: auto aim / オートエイム)
操作キー等は初期設定の場合を前提。
敵車輌を照準時に右クリックをする事で自動照準がONとなり、解除するか敵車輌が撃破されるまで砲が敵車輌を自動で照準する機能。
自動照準機能の能動的解除方法はEキーを押下するか、敵車輌を画面の中心からはずして右クリックを押下する。
ドッグファイトや障害物の多い場所での機動戦で、車輌の操作に集中できるメリットや、起伏の多い場所での行進間射撃時に画面の揺動を無視できる等のメリットがある。
照準の位置はかつては敵車輌の砲塔中心、v0.9.0以降は車体中心部となった。このwikiではオートエイムが砲塔狙いであった頃の情報が多く残っているため、実装が古い車輌の解説を読む場合は注意が必要。
基本的に、車体を晒している敵を正面から狙う場合、および充分な貫通を持ったAP弾で側面から狙う場合にオートエイムがより有効になる一方、それ以外の場面ではオートエイムの利用価値が激減している。
射撃がままならないと感じたら、距離をつめたり手動照準に切り替えることを常に頭に残しておこう。
自動装填装置 (英: auto loader / オートローダー)
給弾機構の一種であり、専任の装填手を廃して機械によって装填作業を行うもの。
本ゲームでは主に回転弾倉式自動装填装置の事を指し、基本的に「オートローダー」「オートローダー戦車」と言えばそちらの事であり、ゲーム内の機能はそちらを参照。
史実では、戦車の性能がインフレ→主砲の大口径化・砲弾の重量増→装填手の負担増→作業スペースの確保→戦車の大型化・大重量化→車重がありすぎて整備性・実用性が大幅低下、といった連鎖的な問題に対する解決策の一つがこの自動装填装置であった。
冷戦期では、揺動式砲塔という特徴的な概念で勝負したフランスアメリカ、戦車の小型化・大口径化を両立しようとしたソ連、揺動式砲塔を諦めて無砲塔という奇抜な方法へ達したスウェーデンなど、それぞれの国が自動装填装置の搭載に奔走した。
しかし、当時の技術では安定性や安全性で問題が多発したため、本ゲームに登場する戦車ではAMX 13 75と同シリーズ戦車、Strv 103しか量産に至っていない。
なお、自動装填装置の技術が進歩した現代ではロシア・フランス・日本などの主力戦車が採用しており、特に人喰い戦車T-64から改修を重ね続けたソ連=ロシアはこれを採用している戦車が多い。逆にアメリカのように技術的に可能でありながら、機械的信頼性や搭乗員数などの観点から敢えて見送っているパターンもある。
自動再装填装置 (英: auto reloader / オートリローダー)
自動装填装置を改良し装填途中でも発砲できるようにしたシステム。
自動装填装置と同様に複数の砲弾を予め装填しておき短時間に連射したり、通常砲のように単発ごとに発砲することができ、高い柔軟性と火力を実現している。
車輌によって仕様が異なり、ノーリスクで装填できるものと装填済みの弾数に応じて装填時間が変化する物がある。
後者に関しては装填済みの弾数が多いほど装填時間は短くなるが、それでも通常砲に比べると一発の装填時間は長めである。
このため砲弾を打ち切ってしまうと極端にDPMが落ちてしまい不利な状況に陥るため、判断力を求められるシステムとなっている。
絞り
照準サークルの収縮を指す言葉。
絞りが速い/遅いと言った場合、照準時間が速い/遅いと同義である。
射角 / 射界
前者は主に自走砲弾による打ち出し角度を示した意味として当wiki中で使用されている。
後者は自走砲および、無砲塔/限定旋回砲塔タイプ車輌における左右の可動範囲の表現。
弱点 (weak spot / weak point)
一般的に車体や砲塔の天井、キューポラ覗視孔や搭乗員脱出用のハッチ等の装甲が薄い場所を指す。
場合によって、傾斜装甲の傾斜のゆるい場所や構造上の問題箇所(ドイツや日本車輌の正面車体下部のエンジン判定、一部戦車の被弾≒弾薬庫判定など)を指す。
もちろん、弱点ではなくても貫通されるので、弱点を隠しているからといって油断しないこと。
車高
このゲームでは車体底面の地上高ではなく、車輌全体の背の高さを指す。
車種 (Vehicle Type)
このゲームでは、車輌の種類(軽戦車・中戦車・重戦車・駆逐戦車・自走砲)を示す。
車輌 (Vehicle)
このゲームでは、プレイヤーが操作する戦車・自走砲を指す。公式サイトにおいて「車両」という表記を2013/07/30~2015/01/30まで使用していたが、2015/02/02を境に使用されていない他、用語やページ事情の関係で「戦車」と表記せざる得ないもの("対"「戦車」"榴弾" 等)以外は、すべて「車輌」に統一されている。
車長ボイス
試合時に逐次プレイヤーに発せられる音声の事。
初期状態では日本人の車長ボイスが流れるが、設定を変更する事で国家や車長の性別を反映させたボイスになる。
実用性を重視するなら(他国語が即座に理解できないなら)初期状態、雰囲気を重視するなら国別・性別、好みのボイスにしたければボイスMODを活用しよう。
シャーマン(Sherman)
第二次大戦中にアメリカ機甲部隊の中核だったM4シリーズの事。
本ゲームではM4A1 ShermanM4A2E4 ShermanM4 ImprovedM4A3E8 ShermanM4A3E2 Sherman JumboM4A3E8 FuryM4A3E8 Thunderbolt VIILoza's M4-A2 ShermanSherman IIISherman FireflyM4A1 Revaloriséなどが該当する。
性能的に傑出した戦車では無かったものの、工業大国アメリカを象徴する高い生産性・整備性・拡張性を誇っていた。
なお、この名称は南北戦争における北軍のウィリアム・シャーマン将軍に由来するが、名付けたのはレンドリース法でM4シリーズを供与されたイギリス軍であった。
余談だが、このシャーマン将軍は南北戦争中に(戦略的な意味で)数々の街を焼き払ったので南部の白人にかなり恨まれていたらしく、「第二次大戦中、南部出身者がM4 Shermanに乗る事を拒んだ」というエピソードすらあったのだとか。他にも色々と纏わる話が多いので、興味があれば調べてみて欲しい。
十字砲火
複数の兵器により火線が交差するよう射撃すること。一方向からの砲撃であれば身を隠せる障害物であっても複数方向から砲撃されれば身を隠すことが困難になる。また、一般に戦車は側面装甲が薄いため、貫通力の劣る車輌でも優位に戦えるようになる。
前衛が後衛の位置取りも考慮して火線を取ったり、後衛同士も無駄に一箇所に集まらず展開していれば自然に十字砲火となりマップのいたるところで優位に戦えるだろう。
首相
ボクスホール社が開発・量産したChurchill歩兵戦車シリーズの事。
第二次大戦時のイギリス首相ウィンストン・チャーチルに由来する。
本ゲームではChurchill IChurchill IIIChurchill VIIChurchill Gun Carrierが該当し、Super Churchillの別名があるBlack Princeも含む事がある。
イギリスの紅茶と掛けて「茶+数字」で呼び分けられる事も。
巡航戦車 (cruiser tank)
イギリス軍の戦車の分類で、機動性を重視し装甲を軽視した戦車の事。歩兵戦車の対義的存在。
これに該当する車輌は名称の頭文字がC(Cruiser)となっており、このゲームではCruiser Mk. IMk. IIMk. IIIMk. IVCovenanterCavalierCrusaderCromwellCometChallengerCenturionが該当する。
この巡航戦車(及び歩兵戦車)から、火力と装甲も重視した重巡航戦車(Centurion)となり、主力戦車へと繋がってゆく。
関連用語: 騎兵戦車超重戦車歩兵戦車豆戦車
重装甲
重い、転じて分厚い装甲の事。
このゲームでは同Tierの平均値と比べた時の相対的な意味が強く、また必ずしも重戦車=重装甲、軽戦車=軽装甲とは限らない。
重戦車であれば多くの車両が該当するが、車両によっては軽装甲と言われるものも少なからずある。(Type 95 HeavyAMX M4 mle. 45AMX 50 Bなど)
中戦車ではD2MatildaKV-13E 50Object 430Uなど、駆逐戦車ではAT 2SU-100M1T95TortoiseJagdpanzer E 100など、自走砲ではM7 PriestBishopなどが該当する。
Hotchkiss H35AMX 38Valentine(レンドリース車両)、AMX 40は軽戦車でありながら、同Tierの中・重戦車をも上回っている。
戦車によっては、前面に著しく偏っており、その他は軽装甲になっているものもあり、これらは重装甲とはみなされないこともある。
対義語: 紙装甲
シュルツェン(独: Schürzen)
戦車の車体および砲塔側面に装備されている鉄板状の増加装甲のドイツ語名。フルスペルは「Panzerschürzen」または「Seitenschürzen」でそれぞれ「装甲スカート」「サイドスカート」の意。元は対戦車ライフルによる狙撃への対策だったが、榴弾(HE)や対戦車榴弾(HEAT)にも効果があった。本ゲームで装備しているのはPz.Kpfw. IV SchmalturmPz.Kpfw. IV Ausf. HStuG IVPz.Kpfw. III/IVT-44-100など。ゲーム中でも数ミリの空間装甲として機能しており、HEATやHEに対して防御効果を発揮する。
のちにHEAT弾専用の対策として開発された金網状のシュルツェンは「トーマ・シールド」と呼ぶ。
書記長
本ゲームにおけるISシリーズ、つまりスターリン重戦車シリーズの事。
初代ソビエト連邦共産党中央委員会書記長ヨシフ・スターリン(Iossif Stalin)のイニシャル「IS」が戦車名であることから「書記長」と呼ばれる。
なお、ドイツ語ではヨゼフ(Joseph)と呼んでいた事から「JS」、ロシア語のキリル文字ではИосиф Сталинとなる事から「ИС」と表記される。
KV重戦車シリーズやChurchill IM3 Leeなど、戦車に人名が用いられることはよくあるので興味があったら他のも自分で調べてみよう。
ドイツ軍は戦車や駆逐戦車に軒並み猛獣名を冠していて猛獣部屋や猛獣の檻と揶揄されるのに対し、ソ連軍のISシリーズが多数居ると『書記長のお部屋』、『書記長部屋』などと揶揄される。
ちなみに、その手の書記長を合計100輌撃破すると、シナイのライオン(The Lion of Sinai)の勲章が手に入る。また、累積撃破数が100の倍数に達するたびに追加で授与される。
食事の角度
昼飯の角度を参照。
食料
消耗品(アイテム)の一つで、プライマリスキルおよび共通セカンダリスキル+10%の効果。
搭乗員を限界突破させる"おにぎり"や"紅茶"とは、一体どんな素材で作っているのだろうか。
ショットトラップ (Shot trap)
跳弾が発生した後、跳ねた弾が装甲の薄い箇所に命中する事、あるいはその可能性のある装甲板の配置。
弾かれた後でも貫徹力は(減少するものの)残っており、WoTでもショットトラップが起き得る。
陣地転換 / 陣地変換
WoTにおいては車輌が敵に対しより有利に射撃・偵察を行うため、またはある戦線にそれ以上留まってもマップ全体の戦況が好転し得ないと判断される場合にその戦線を離脱するために移動することを指す。
WoTにおいて、と前置きをつけているのは、正確な意味を示す資料が存在しない又は一般に公開されておらず確かめる術がない為(そもそもこの二つの単語が同じ意味なのかすら不明である…)。
「陣地転換は誤りである」「自衛隊及び旧帝国陸軍の教範では陣地変換が正しい」「陣地内の砲の配置を変える=陣地変換、陣地そのものを移動する=陣地転換である」など様々だが、いずれも個人が主張する噂止まりである。知恵袋が真っ先に出てくるあたりからお察し下さい。
スパコン
Super Conquerorの略称。
スーパーテスト
新規車輌を正式に販売したり実装する前に、一部のテスタープレイヤーに性能調査の為に実際に使用して一般プレイヤーとマッチングして貰うテストプレイのこと。
テストプレイの結果によっては、調整されたり、そのままお蔵入りになったりする。テストプレイとは何だったのかと言わんばかりに極端な性能そのままで出てきたりもする。
使用者が限定されている以外は通常の車輌と変わりは無く、他の車輌と小隊を組むこともできる。性能があまり知られていない為にやや対処しづらい。
よく勘違いされるがテストサーバー限定車輌という事ではない。
水没
川などを渡ろうとしたり、岸が急な水辺に近づきすぎて滑り落ちたりして、出られなくなること。車体がある程度の深さまで水につかるとカウントダウンが始まり、0になる前に出なければ、残りのHPに関係なく撃破扱いにされる。(転落して落ちた時に履帯を傷めているとほぼ確定)
MINESの水辺のように浅い場所は問題ないが、水深が深い場所は避けるようにしよう。なお水に入っても火災は消えない。
スクールバス
SU-14-2の事。その密閉戦闘室の巨体がスクールバスに見える事から。
スタ垢、スタアカ (standard account)
標準アカウントのことで、ノンプレミアムアカウントの意味で使われる。
対になるのがプレ垢、プレミアムアカウントである。詳しくは課金について
素敵性能
外観の恰好良さを表現する言葉。”敵性能”の誤記が語源であるらしい。
当然ながら、具体的な基準があるわけではない。
しばしば、誉めるところのない車輌を評するときに使われる。
スパシャ / スーパーシャーマン(Super Sherman)
Tier8フランス課金中戦車M4A1 Revaloriséの事。
イスラエルのM51 スーパーシャーマンをフランス戦車として実装している事に由来する。
略してスパシャと呼ばれる事もあり、ルヴァロリゼの名前で呼ばれる事は少なめ。
スパパ / スーパーパーシング(Super Pershing)
アメリカTier8プレミアム中戦車のT26E4 Super Pershingの略称の一つ。ー・ーシング。
スペック詐欺
ゲームシステムやスペック表記の都合により、表記されているスペックと実際の性能に差異があること。
代表的なものは、装甲が全周60mmとあるのに実際には14mmの鉄板で囲われた戦闘室が丸出しになっているValentine AT、ゲーム中最高クラスの精度と照準時間を持つにもかかわらず照準拡散が異常に大きくレティクルが広がりやすいGrille 15など。
聖剣
イギリスの駆逐戦車Excaliburの事。
パーソナルミッション報酬車輌である事から、このパーソナルミッションを達成する事を「聖剣を抜く」などと言ったりもする。
征服王(The Conqueror)
Conquerorの事。
11世紀にブリテンを征服(ノルマンコンクエスト)したウィリアム1世に由来している。
彼は"The Conqueror(ザ・コンカラー)"、つまり「征服王」という渾名で知られており、今のイギリス王室の先祖とされている。当たり前だが、マケドニアの征服王とは関係ない。
征服王の名を裏切らないイギリス重戦車の真骨頂であり、首相シリーズやカナブンを越えたご褒美とすら言われる事もある。
接射
相手の至近距離で射撃を行うこと。
至近距離で榴弾を撃つと範囲ダメージで自車にも被害が及び、それが原因で自滅すると相手に幸運を与える事がある。
砲塔の無い車輌で横をつかれると、障害物や味方が近くになければこの接射で一方的にやられるので注意。車高の高いMaus等で車高の低いT-54等に横をつかれた場合も同様である。
現実にはそのような密着射撃を行うと砲が破損するので行うことはないが、ゲームでは砲撃の発射判定位置が砲身の根本だったり、砲身に接触判定がなかったりするので、このような接近戦が可能である。
この意味のつもりで「零距離射撃」を使われる事が多いが、厳密には違う意味なので注意。
とは言え、そもそも戦車砲で密着して射撃をすることは無いので、このような行動に対応する軍事用語は無く、この接射の用法も慣例的なフィクション用語である
関連用語: ドッグファイトNDK
戦力値
v0.9.18までマッチングシステムに使用されていた、車輌ごとに割り振られた値。詳細はランダムマッチを参照。
戦車中隊 (Tank Company)
Tank Companiesの事。
戦車長 (Tank commander)
戦車の搭乗員における指揮官のこと。車長(Commander)とも。
黎明期からWW2の初期頃まで車輌の指揮に専念する戦車長という役割は無く、酷い時は砲手兼装填手兼無線手(通信機がなければ手旗信号で)兼指揮官(外を見る人)という扱いで、このゲームでも低Tier車輌ならば狭い砲塔の中で色んな仕事を兼任するハードな環境を垣間見る事ができる。
小型車輌でも他の役割(主に装填手)を兼任する事が多く、中でも小型化の集大成ELC AMX時代が逆行したのかと言わんばかりに操縦手以外全てを兼任していたりする。
また、高Tierの戦後車輌では通信機の改善(性能や使い勝手)により専任の無線手が不要となり、戦車長が兼任している事が多い。
戦車長の特性である他の乗員のプライマリスキル増加の恩恵は、戦車長が兼任している分野は受ける事ができない。
戦車の弱点であるキューポラを抜かれるとよく殉職する。
現実の戦車は周辺監視や索敵の他、車輌の長として他乗員への指揮命令を行うが、本ゲームではプレイヤーが操作を行うので台詞しか言わない。
しかし、「車長ボーナス」で他乗員のプライマリスキルを上げるなど、ゲーム要素が実装されているので、車長の力量が他乗員を含めて車輌全体の性能に大きくかかわってくる。
詳細は搭乗員を参照。
関連用語: 操縦手装填手砲手無線手
戦場の霧 (fog of war)
作戦・戦闘における情報的な不確定要素を指す軍事用語。プロイセンの軍人・軍事学者であるカール・フォン・クラウゼヴィッツが『戦争論』の中で定義した。
平たく言うと、戦場での情報収集の困難さと、その伝達の至難さが指揮官にどーのこーのと言うお話。
WoTでは、コンテンツの一つである Clan Wars において、戦闘開始時には敵の数や構成が開示されず、敵を発見して初めて明らかになる、というシステムをこう呼んでいる。
開発者ブログのアップデート構想に出てくるたびに有志の翻訳者を悩ませていた単語の一つ。
センチュリオン(Centurion)
AEC社が開発した重巡航戦車であり、のちに第1世代主力戦車と呼ばれた名戦車シリーズの事。
その名称は、古代ローマ時代の「百人隊長」を意味する"Centurio"(ケントゥリオ)に由来する。
歩兵戦車と巡航戦車を統合して生み出された戦車であり、過去の戦訓から改造の余力を残した設計が取り入れられている。
その拡張性の高さから20世紀後半に多くの国家で運用され、この戦車をベースに開発された現代の主力戦車も少なくない。
本ゲームではCenturion Mk. ICenturion Mk. 7/1Centurion Action XStrv 81Centurion Mk. 5/1 RAACが該当する。
プレイヤー間ではセンチュと略される事が多く、Centurion Mk. 7/1は7倍センチュ、Centurion Mk. 5/1 RAACは5倍センチュなどと呼ばれる事がある。
Ferdinandの事。
後期改修の際に、名称が「Elefant」(エレファント、象)に改称された。
類語: 猛獣部屋
操縦手 (driver)
戦車の搭乗員で、運転を担当する人。運転手とも。
この当時の戦車の変速機はごく一部を除いてほぼ全てMTである。特にソ連のミッションは変速が非常に重く、ハンマーでシフトレバーを叩くということもあった。
ほぼ全ての戦車には前方を見渡しやすい(被弾しやすい)位置に覗視孔付き(弱点)の席があり、車長に次いで殉職率が高めである。
ゲーム内では戦闘不能になると加速力や旋回性など機動力が低下する。元々最高速度が遅い車輌は操縦手負傷かエンジン損傷が起こると、ほぼ移動が不可能になる壊滅的なダメージとなる。
詳細は搭乗員を参照。
関連用語: 戦車長装填手砲手無線手
装填手 (loader)
戦車の搭乗員で、砲弾の装填を担当する人。
ゲーム内では戦闘不能になると装填速度が低下する。
大口径の砲を持つ車輌は2名の装填手が搭乗している事が多いが、T95は155mm砲の装填を1人で担当している。
狭い戦車内で重い砲弾を持ち上げ砲に込めるのは大変な力仕事であり、決して楽なものではなく、このゲームのように車輌の揺れや装填手の疲労を無視して、常に一定の速度で給弾するのは並大抵のことではない。
居住性による装填速度への影響は考慮している……とはあまり思えないのが現状。
砲手同様主砲付近に居ることが多いが、複数名いる場合は副砲塔にも律儀に配置されていることがある。WGの細やかな気配りだが副砲塔は基本的に弱点なので余計なお世話である。
詳細は搭乗員を参照。
関連用語: 戦車長操縦手砲手無線手
装輪車輌
フランスの軽戦車に存在する、タイヤによる機動を行う車輌群を指す。
走行装置としてタイヤ付き車輪を装備する車輌であり、現実世界においては履帯に比べ接地面の摩擦力が少なく舗装道路上での走行のエネルギー効率が良い反面、接地面積が少ないため悪路に弱く、タイヤで支えられる重量及び射撃時の反動への制限から重武装化できないなどの特徴がある。
が、このゲームでは最終的に悪路でも平気で100km/h近い速度でかっ飛ばしながら主力戦車もビックリな照準のほとんどブレない行進間射撃で105mmAPCR弾を1300m/sで発射するようになる…というゲーム的な味付けがされている。
従来の戦車とは大きく違う仕様が多く存在するため、操作難度は高い。
なお履帯を装備する車輌は装軌車輌と言うが、ゲーム中はほぼ全てが装軌車輌の為わざわざそう呼ぶ事は滅多に無い。

*1 なお同じケースで必ず貫通させたい場合はAPに約184mm以上の平均貫通力が必要。