偽造通貨

Last-modified: 2025-03-02 (日) 16:11:12
収録拡張カード名コストカード種別効果(※日本語訳はDominion Onlineより)
Dark AgesCounterfeit5Treasure1 Coin
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You may play a non-Duration Treasure from your hand twice.
Trash it.
暗黒時代偽造通貨5財宝1 コイン
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手札の持続でない財宝カード1枚を、2回使用してもよい。
その後、それを廃棄する。
 錬金術、収穫祭、ギルド、冒険、帝国、夜想曲、ルネサンス、プロモでのルール変更とエラッタについて
このカードは2022年のルール変更とエラッタカードテキストから効果が変更されており、2022年現在の(日本語版の)カードテキストと効果が異なります。
Dominion Online等のインターネット上でドミニオンを遊べるサービスでは変更後のルールで処理が行われています。
実際のカードを用いてゲームを行う際は、混乱を避けるため変更前と変更後のどちらのルールを採用するか事前に決めた方が良いでしょう。
(ルール変更前の情報については余談を参照してください。)

概要

手札の財宝1枚を2回使用して廃棄する財宝カード。
主に初期デッキ銅貨圧縮しながら金量と購入を増やす役割をこなす。
金貸しなどと異なりアクションを消費しないので、構築を阻害せずに銅貨を廃棄できるのが強み。
加えて、終盤では銀貨金貨を廃棄して瞬間的に出力を上げることもできる。

利用法

  • 序盤では銅貨を圧縮する用途で使いつつ、金量も出るので使いやすい。
    • 一般的な圧縮カードは使用したターンに出力金量が低下することが多いが、偽造通貨は銅貨を廃棄すれば2枚で3金、銀貨を廃棄すれば2枚で5金と、デッキ成長とスムーズに両立できロスが少ない。
  • 終盤では金貨など大型の財宝を廃棄をして最後の一押しをするのにも向いている。
  • 圧縮目的のコンボデッキは勿論、軽圧縮しつつ出力を下げない点や最後のひと押しが可能な点でステロとも抜群に相性が良い。
  • 偽造通貨で略奪品を使用することで、どのみち使い捨てになる略奪品から6金を得ることができる。
  • 偽造通貨で元手を使用した場合、元手は捨て札にらないので負債が発生せず、13金+3購入を得ることができる。
  • 偽造通貨で備蓄品を使用した場合、備蓄品は追放マットへの移動で廃棄されず、次の備蓄品でデッキに戻す機会を失わない。
  • 偽造通貨で偽造通貨を使用すると1枚ずつ使用するよりも1金・1購入多くなり3金+3購入となる。購入可能数をカウンティングするとき特に忘れやすいので注意。
    • 手札が銀貨金貨・偽造通貨2枚である場合、1枚ずつ使用した場合は12金+2購入、偽造した偽造通貨で銀貨と金貨を偽造した場合は13金+3購入となる。
      13金あれば属州公領植民地場であれば植民地屋敷)をセットで購入することができ、終盤で点数を伸ばすことができる。
  • 財宝を使用しないことも選択できるが、その場合は+1購入の付いた銅貨に過ぎない状態となってしまう。

詳細なルール

  • 財宝カードを2回使用・廃棄しなかった場合でも偽造通貨による1金と+1購入は得られる。
  • 複数の種類を持つカードの場合、その中に財宝を含めば偽造通貨の効果で2回使用できる。
  • 偽造通貨の効果で、財宝Aを使用する際は①財宝Aを場に出す②財宝Aの1回目の使用を処理する③財宝Aの2回目の使用を処理する④(場に残っていれば)財宝Aを廃棄する、という手順を踏む。
    • 使用されるカードは①の処理で場に出るので、銀行などは、②③の際に自身も場に出ているカードとして数える。
    • ②の処理で財宝Aが場から移動した場合でも、③の処理は問題なく発生する。
      • ただし、豊穣の角笛は②の処理で(勝利点を獲得したことにより廃棄され)場から離れた場合は、③の処理で獲得できるカードコストが1下がるので注意。
    • 場に残っていなければ④での廃棄に失敗する。
      • 略奪品は1回目の使用で場から略奪品の山札に移動するので、廃棄に失敗する。
      • 法貨は1回目の使用で場から酒場マットへ移動するので、廃棄に失敗する。
      • 備蓄品は1回目の使用で場から追放される(=追放マットへ移動する)ので、廃棄に失敗する。
      • なお、出資との組み合わせに注意。
        偽造通貨で出資を使用した際、②の処理で(自身を廃棄し勝利点トークンを得る選択をし)場から離れた場合は、③の処理で自身を廃棄し勝利点トークンを得る選択をしても、自身の廃棄に失敗するので勝利点トークンを得ることが出来ないので注意。
        ※廃棄に失敗するので、廃棄に誘発する効果(墓標など)は発揮されないので注意。
  • 偽造通貨の効果で玉璽護符といった場に出ていることが誘発の前提となっている財宝カードを使用した場合、それらのカードは廃棄されて場から離れるので効果を得られなくなる。
    • 一方で、偽造通貨の効果で道化棒ティアラを使用し、「使用時効果で『このターン、あなたがカードを獲得するときデッキトップに置いてもよい』」を発揮した場合は、それらのカードは廃棄され場から離れるが、効果は失われない。
  • 偽造通貨を使用した際、手札の財宝を使用するかは任意である。
    • 使用が任意なので、偽造通貨の直後に使用する財宝は、「偽造通貨の効果で2回使用する」モノなのか「偽造通貨の効果では使用せず)通常通り1回使用する」モノなのかを、明確に宣言する必要がある。
      • この宣言が無いと、例えば、偽造通貨の直後に投機を場に出し、「投機の1回目の使用結果を見てから、投機の2回目の使用をするか判断する」という不正ができてしまうため。
  • 偽造通貨により使用した財宝カードが、「場に出ている限り」の効果を持っていた場合は、偽造通貨による廃棄の時点で効果を失う。
  • 英語版移動動物園(拡張)改版に伴う2025年2月エラッタにより、【「カードを再使用する効果」を持つカード】により持続カードが再使用されたが、【「カードを再使用する効果」を持つカード】がターン終了時に場にない、という場合は、『【「カードを再使用する効果」を持つカード】により再使用された分の【持続効果】はターン終了時にすべて失われる』というルールとなった。
    偽造通貨はカードを場から移動させる効果を持つので、以下のような動きになる(詳細は持続のページの小見出しも参照のこと)。

【例】プレイヤーAの10ターン目に、偽造通貨でティアラを使用した場合

  1. 偽造通貨の効果で、ティアラの1回目の使用が発生するので、契約書を使用したとする。
    1. ティアラの効果で、契約書の1回目の使用が発生する。(契約書の効果で「2金、+1好意、手札からアクションAを脇に置いてもよい。次ターン開始時にそれを使用」を得る。)
    2. ティアラの効果で、契約書の2回目の使用(=再使用)が発生する。(契約書の効果で「2金、+1好意、手札からアクションBを脇に置いてもよい。次ターン開始時にそれを使用」を得る。)
  2. 偽造通貨の効果で、ティアラの2回目の使用(=再使用)が発生するので、を使用したとする。
    1. ティアラの効果で、縄の1回目の使用が発生する。(縄の効果で「1金、+1購入、次ターン開始時+1ドロー、手札1枚を廃棄できる」を得る。)
    2. ティアラの効果で、縄の2回目の使用(=再使用)が発生する。(縄の効果で「1金、+1購入、次ターン開始時+1ドロー、手札1枚を廃棄できる」を得る。)
  3. 偽造通貨の効果で、ティアラを廃棄する。(この処理で、ティアラが場から移動する)
  4. プレイヤーAの10ターン目を進行する。(一応、この間はi,ii.a,bで得た効果は発揮し続けているが、この例の場合は意味がない。)
  5. プレイヤーAの10ターン目のターン終了時を迎える。ティアラが場に無いので【ティアラによる持続カードの再使用】にあたるii.とb.で得た効果はすべて失われる。
  6. プレイヤーAの11ターン目の開始時が来るが、まずi.で得た効果は発揮されているので、「(i.で発揮した)手札からアクションAを脇に置いてもよい。次ターン開始時にそれを使用」は得られる。
    しかし、ii.で得た効果は発揮されていないので、プレイヤーAが「(ii.で一度発揮した)手札からアクションBを脇に置いてもよい。次ターン開始時にそれを使用」は得られない。
    ※結果として、1枚のカードが脇に置かれ続けるが、これは「プレイヤーAのカード」であり続ける。(例えば、得点計算時に「プレイヤーAのカード」を数える場合に、この脇に置かれ続けるカードもカウントする。)
    続いて、a.で得た効果は発揮されているので、「(a.で発揮した)次ターン開始時+1ドロー、手札1枚を廃棄できる」は得られる。
    しかし、b.で得た効果は発揮されていないので、プレイヤーAが「(b.で一度発揮した)次ターン開始時+1ドロー、手札1枚を廃棄できる」は得られない。

余談

以下、海辺・繁栄・異郷2版発表に伴う2022年版エラッタ前のカードテキストを残しておく。

収録拡張コストカード種別効果
暗黒時代5財宝1コイン
+1 カードを購入

あなたはこのカードを使うとき、あなたは手札の財宝カードを2度使用できる。
そうした場合、その財宝カードを廃棄する。
  • 持続である財宝カードも2度使用し廃棄することができたが、持続効果の追跡が難しくなるという理由でエラッタとなった。

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