参考:( 用語集 | 七国まとめ | キャラ・一族・団体 | 年表 | 神の目 | 言語 | ヒルチャール語 | 料理元ネタ考察 | 崩壊ネタ関連 | メインストーリー要約 | 中国語・英語まとめ | 誤訳 | 暗号解読 | 命ノ星座 | 考察総合 )
※食材-料理の早見、購入場所、バフ効果、効果性能比較は「料理」へ。料理の説明文を読みたい方は「食べ物」へ。
ゲーム中に登場する料理の元ネタと思われるもの。あまりにも自明なものについては省略。情報求む。
モンド料理
モンド料理は元ネタとなった地域からドイツ料理を元ネタにした料理が比較的多いが、オランダやフランスなどドイツ近辺の国の料理もある。
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荒波パイ | エウルアのオリジナル料理。ターンオーバーという、パン生地やパイ生地などに具材を乗せ、折り畳んで三角形や三日月型にして調理する種類の食べ物だと思われる。具体的にどのターンオーバーかは不明だが、ドイツ語版ではイタリアのターンオーバーであるカルツォーネ、スペイン語版ではガリシア発祥のターンオーバーであるエンパナーダと訳されている。カルツォーネは基本的にはピザ生地なので、どちらかといえばエンパナーダの方が相応しそうか。 | |
エビのポテトカナッペ | カナッペはフランスの食文化。ただし中国語版も英語版もカナッペという言葉は使用していないため、日本語版の訳者が説明文から意訳したものか。 | |
お肉と野菜のシチュー | 英語版によればグヤーシュ。ハンガリー起原のスープ料理で、他の中央ヨーロッパ諸国やドイツなどでも食される。 | |
大根入り野菜スープ | 中国では蘿蔔湯(大根スープ)がよく食べられるのでそれだろうか。璃月都市評判でのジェリー曰く「モンドのグルメ」らしいが……。 | |
テイワット風目玉焼き | 目玉焼きは国によっては両面焼きの方が人気の所もあるが、モンドの主なモデルと思われるドイツでは日本と同じく片面焼きが主流である。そもそもドイツ語では目玉焼きのことをシュピーゲルアイすなわち「鏡の卵」といい、片面焼きであることを前提とした上で、黄身のつややかさを称える名称となっている。 | |
鳥肉のスイートフラワー漬け焼き | 旅人なら誰もが知るモンド城門前ハト製の漬け焼き…冗談ではなく、図鑑の「白鳩」によれば鳩肉を使用するのが実際にモンドでの伝統である。(鳩肉ではないが)蜂蜜漬けのローストチキンは古代ローマの料理書『アピキウス』にも記される古い欧州料理であり、近年では『ゲーム・オブ・スローンズ』に登場したことで話題になったようだ。 | |
風神ヒュッツポット | ヒュッツポットはオランダの家庭料理で、野菜のつぶし煮。ちなみに中国語版では国を指定せず「杂烩菜」(ごった煮)だが、特に「荷兰杂烩菜」(オランダごった煮)=ヒュッツポットを指すこともある。一方、英語版ではフランス料理であるラタトゥイユとなっている。外観や文中の記述から、フランスやフランドル地方の煮込み料理であるオシュポ(Hochepot)とする説もある(余談だが全く別の料理にもかかわらず、フランスではヒュッツポットもオシュポといい、オランダではオシュポもヒュッツポットという)。 | |
ホワイトソースポトフ | ポトフはフランスの牛肉料理。ちなみに英語版では日本発祥の洋食であるクリームシチューとなっている。中国語版では「白汁时蔬烩肉」(季節の野菜と煮込んだお肉のホワイトソースがけ)。 | |
魚香トースト | クレーのオリジナル料理。魚香(ユーシャン)とは中国の調味料・ソースの一種。ただしこのトーストはモンド料理であるため、ここでいうユーシャンは、公式レシピでも使われているイタリア発祥(諸説有り)のトマトソースであるマリナーラソース(マリナーラはイタリア語で「船乗りの」という意味)のことを指していると思われる。余談だが、ゲーム中の料理も魚香(ユーシャン)も本来のマリナーラも、名前に反して魚介類は使用しない(ただし現在のイタリアではマリナーラにアンチョビを入れることが多い)。 | |
冷製肉盛り合わせ | 冷たいまま食べられる調理済み肉(ハムやローストビーフなど)を皿に盛る料理。コールドカットとも。欧米圏では珍しくない料理だが、モンドの主なモデルとされるドイツではアウフシュニットと呼ばれ、ヴルスト(ソーセージ)の質と多彩さで他国を遥かに圧倒する。 | |
ムーンパイ | イングランド料理のビーフ・ウェリントンか。フランスの地方料理であるピティヴィエとする説もある。 |
璃月料理
璃月料理は元ネタとなった地域から中華料理を元ネタにした料理が多いが、日本人にとって馴染み深いものや逆に中国本国でしかわからない料理など多岐にわたる。
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揚げ魚の甘酢あんかけ | 中国語版ではそのまま蘇州の名物料理である「松鼠魚」(ソンシューユー)。中国東部に広く分布する淡水魚のケツギョ(桂魚)を用いることから松鼠桂魚とも言う。揚げて広がった切れ込み部分が松ぼっくりのように見えることから、松鼠(リス)が好きそうな魚という意味の名がつけられている。 | |
腌篤鮮 | そのまま腌篤鮮(イェンドゥシェン)。江南料理、特に上海の春節に食べられる料理。日本語にするなら「塩漬け肉(腌)と新鮮生肉(鮮)のじっくり煮込みスープ(篤)」だが、春の味覚である筍も肉と同じくらい重要な食材である。中国では冬になると、豚バラの塩漬け(地域によっては更に花椒などの香辛料を加えたり、塩ではなく醤油で漬けたりする)を家の軒先に吊るした「腌肉(咸肉とも)」を各家庭で作り、それを少しずつ切り出して食べながら寒さを凌ぐ。やがて冬が明けて春になり、新しく生えてきたたけのこと腌肉を合わせて腌篤鮮にすることで、寒さを乗り越えまた新しい春を迎えられたことを祝す料理とするのである。 | |
エビのポテト包み揚げ | 中国語版ではそのまま「金絲蝦球」。エビマヨの金身包み。 | |
大椀のお茶 | 中国語版では大碗茶(「碗」の字が違う)。飲み物そのものは文字通り大碗(どんぶり)に入れたお茶なのだが、特に都市部の屋台で売られる庶民的なお茶を指す。大碗茶は1970年代から北京に進出したが、中国の経済的発展に伴い価格が数分(1円未満)から数元(数十円程度)へ100倍ほど上昇したため、庶民でもわかりやすい同国の繁栄の象徴的なものでもあるようだ。 | |
お米プリン | ライスプディング。作中では留雲借風真君の発明なので璃月料理としたが、中国のみならず世界各地に見られる料理であり、中国語版でも外来語を用いて米饭布丁(お米のプディング)となっている。 | |
お食べくだ菜 | 盆菜(ぼんさい、広東語でプーンチョイ)。広東省、特に香港で旧正月に食べられる料理で、本来はゲーム中の解説文の通り「どうぞお食べ下さい」と大人数で取り分けて食べるもの。ちなみに原語版の名前は「来来菜」で、七七のオリジナル料理「アシタナシ(没有未来菜)」は「来来」を「未来」をかけた駄洒落である。 | |
かにみそ豆腐 | 中国語版ではそのまま「蟹黄豆腐」(シエファンドーフ)。北京料理の代表だが、江蘇料理などでも食べられる。廉価な店では高級なかにみそではなく鹹蛋(シエンタン、アヒルなどの塩漬け卵)を使うことが多い。 | |
黒背スズキの唐辛子煮込み | 四川料理の水煮魚(シュイジューイウ)。「水煮」は四川料理の調理方法の一つである。白身魚を豚肉にする「水煮肉片」もある。余談だが、四川料理の「水煮」は文字通りのあっさりしたイメージではなく唐辛子や花椒を使った刺激的なもの。中国人でもよく名前で勘違いすることが多い。 | |
米まんじゅう | 中国語版では米窝窝。中国北部で食されるトウモロコシ製蒸しパンの窩頭(ウォートウ)に、コーンミールではなく糯米を用いたものと思われる。 | |
四方平和 | 八宝飯(はっぽうはん、パーパオファン)。甘味のある点心で、上海料理を中心に慶事の際に食べられる。 | |
椒椒鶏 | 椒麻鶏(ジャオマージー)か。四川料理の口水鶏(コウシェイジー、日本では「よだれ鶏」とも)とする説もある。 | |
翠玉福袋 | おそらく翡翠白菜餃子。ゲーム中では緑色の部分は野菜を使っているようだが、現実ではホウレンソウなどの緑色の色素で色付けした生地である。……と思われていたが、小型の品種の白菜を使用してその内部をくり抜き、それを器として使って作るということが公式による再現料理動画、「【原神】グルメの旅——「璃月グルメ集」第五期」で判明した。中華料理の深奥とは真に深いものである。このシリーズ動画はこのページを見るような旅人には最高の動画なので是非見てほしい。 | |
水晶蝦 | 蝦餃(ハーガオ)。広東料理のエビ蒸し餃子。 | |
絶雲お焦げ | 「お焦げ」の部分は中国語版ではそのまま鍋巴(グオパー)。釜底のお焦げを乾燥してキツネ色に揚げ、せんべいのようになったところに中華あんをかけて食べる四川料理。ゲーム中のグゥオパァーの由来である。 | |
仙跳牆 | 佛跳牆(ぶっちょうしょう)。福建料理の高級スープ。豚やアヒルなどの脂身の少ない赤身肉や干しアワビやフカヒレなどの海産物の乾物等を惜しげもなく煮込んだ一品で、油分が少なく透き通った見た目が特徴。名前の由来は肉が禁忌な仏僧ですら垣根を飛び越えてくるほどおいしいとされることから。 原神では仏僧のかわりに菜食主義であるはずの半仙、甘雨が飛びつきそうになっている。 | |
天枢肉 | 東坡肉(トンポーロウ)。杭州の名物料理。ゲーム中では璃月の政治家である七星の地位の一つ「天枢」に由来するとされるが、現実でも政治家・文学者の蘇軾(蘇東坡)に由来すると言われる。見た目からピンと来るかもしれないが、その後沖縄でアレンジされてラフテー、いわゆる豚の角煮として日本でも親しまれる料理となった。 | |
中原のもつ焼き | 雜碎(チャプスイ)。広東料理やアメリカ式中華のモツ料理。ゲーム中では串焼きだが、現実だと基本的に炒め料理である。ちなみに他の言語版だと、名前を罵倒語と勘違いされることがあるという一文があるのだが、「中原」(「ちゅうげん」、ゲーム中では「なかはら」)が中国の雅称であるのに対し、「雜碎」の方は間抜けという意味も持っているので、そのことを指していると思われる。 | |
ピリ辛蒸し饅頭 | 中国北部で食されるトウモロコシ製蒸しパンの窩頭(ウォートウ)に、辛味の豚肉を合わせたもの。 | |
明月の玉子 | 焼売(しゅうまい、シャオマイ、広東語:シウマイ)。言うまでもなく日本で最も有名な中華料理の一つ。料理説明文にも「卵と小麦の皮で具を包み」とある通り、点心の本場である広東や香港では生地に卵黄を混ぜているため皮が黄色い。日本中華街でも戦後の物資不足で小麦粉生地の代わりに薄焼き卵を使った「黄色い焼売」が開発され現在でも売られている。 | |
モラミート | 肉夾饃(ロウジアモー)。陝西省の料理で「中華ハンバーガー」の別名がある。白吉饃(バイジーモー:平たい渦巻の形をした蒸しパン)で臘汁肉(ラージーロウ:煮込んだ豚肉)の細切りを挟んで作る。 | |
ミントの和え物 | 中国語版だとそのまま「涼拌薄荷」。雲南省の料理。薄荷(ミント)は薬としても用いられる。 | |
璃月三糸 | 中国語版だとそのまま「扣三絲」(コウサンスー)。上海料理。鶏肉、卵、椎茸の三種の食材を糸のように細切りにして作られることから名付けられた。 | |
岩港三鮮 | 元ネタは中国東北部で一般的な料理の「地三鮮(ディーサンシェン)」と思われる。ピーマン、じゃがいも、茄子を素揚げし、豆鼓などで味付けしたもの。言葉の意味は「大地からの3つのおくりもの」くらいの意味。余談だが、ピーマン、ジャガイモ、茄子はすべてナス科の野菜である。 | |
玉紋茶葉蛋 | 材料のお茶やたまごの殻にひびが入っている説明から「茶叶蛋」がモチーフだと考えられる。日本の煮卵と比べるとたまり醬油の色が濃く、お茶の香りがする。ちなみに卵は固茹でが一般的である。 |
稲妻料理
稲妻料理は元ネタとなった地域から和食を元ネタにした料理が多い。伝統的な料理もあれば、中国から渡り日本で変化したラーメン、比較的近年に誕生したオムライスやキャラ弁等これまた多岐にわたる。
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真味茶漬け | 放浪者のオリジナル料理。シンプルなお茶漬け。スメール料理はインディカ米が使われているが、こちらはジャポニカ米である。つまりわざわざ輸入している。 「真味」とは素材本来の味という意味であり、説明文でも料理スキルを褒められている。 中国公式のレシピ*1によれば鰻は埋まっているそう。このスタイルの元ネタは島根あたりの郷土料理うずめ飯だと思われる。 散々「放浪者がウナギだけ食った」とか「魚が嫌いで捨てた」だとかの風説が飛び交っていたが、実際は更に手間をかけて丁寧な料理にしていたという落ちであった。 | |
雨奇晴好 | 楓原万葉のオリジナル料理。秋刀魚の開きの干物を焼いたものに大根おろしを添えたものだろう。「雨奇晴好」は北宋の文学者・政治家の蘇軾の詩に由来する四字熟語で、どんな気候でも映えるような美しい風景を指す。 | |
うなぎの蒲焼 | 美味しそうなうなぎの蒲焼。説明文を見るに、関東式のやり方のようだ(関東では蒸すが、関西では蒸すことがない)。 | |
オムライス | なぜ稲妻料理欄に? と思われるかもしれないが、実は現実のオムライスも戦前の洋食店が由来の日本料理だったりする。発祥の店については大阪心斎橋の「北極星」や東京銀座の「煉瓦亭」など諸説ある。 | |
オムライス・ワルツ | 久岐忍のオリジナル料理。こちらは「ドレス・ド・オムライス」。1958年創業の老舗洋食店「紅亭」によって、1997年~1998年頃に「特製オムライス」として考案されたもの。雑誌等を通じブームになったのは2010年代後半頃からだが、その歴史は意外と古い。 | |
活力にゃんこ飯 | キャラ弁が元ネタと思われる。日本では弁当やたこさんウインナーなどはそれほど珍しいものではないが、海外では日本特有の文化として知られている。本格的なキャラ弁は70年代~90年代に料理研究家や料理評論家によって作られ始め、その後2000年代にブログの普及によって一般の主婦層の間で優れたキャラ弁が作られるようになったと言われる。 | |
カニのバター添え | 中国語版は「黄油蟹蟹」となっており、香港名物の黄油蟹(イエロー・バター・クラブ)とほぼ同じ名前である。ただし、画像や稲妻(日本)料理であることを考慮すると、普通に日本で食されるカニのバター焼きのようだ。 | |
紺田煮 | 筑前煮。ごった煮ともかかっているかもしれない。 | |
「奇策」 | 珊瑚宮心海のオリジナル料理。茶巾寿司。ちなみに説明文中で形を喩えられている「袂落とし」は原文では「錦嚢」(錦の袋)となっており、『三国志演義』で孔明が立てる「錦嚢の計」が元ネタとなっていると思われる。 | |
強者の道のり | 荒瀧一斗のオリジナル料理。元の料理は焼きそば。説明文には料理の説明は書かれていないが、どう見ても焼きそばパン。不良が子分に買いに行かせる食べ物として有名だが元ネタははっきりしない。炭水化物に炭水化物をトッピングした見た目通り、値段のわりにボリュームがあり、金のない学生の食べ物として実際にポピュラーだったので、学校生活を彷彿とさせるモチーフとして自然発生的に使われるようになったのではないか、と言われている。 | |
紅炉一点雪 | 神里綾華のオリジナル料理。長命寺風(関東風桜餅)の変種であるふくさ包みという形状の桜餅で、銀座あけぼのの季節菓子「さくらもち」が有名。白玉粉を入れた生地で包まれているため、しっとりとした食感なのが特徴と言われている。ちなみに「紅炉一点雪」(原典では紅炉上一点雪)は禅宗の語録『碧巌録』の言葉で、戦国時代の武将・龍造寺隆信の辞世とされている(武田信玄が川中島の戦いの時に引用したとする説もある)。 | |
魚とダイコンの煮込み | 魚と大根の煮付けは色々あるが、見た目からして富山県発祥の郷土料理ぶり大根と思われる。完璧版の「極寒、波、雷の試練を乗り越えた魚は鍋に飛び込み」という一文は、鰤起こし(11月半ば~12月に北陸の海岸で起こる雷で、この後にブリが豊漁になると言われる)やブリが出世魚であることを指したものであろう。 | |
獣骨ラーメン | 英語版ではそのまま「豚骨ラーメン」。 | |
そば | ゲーム上の事情で仕方ないのだが、小麦粉のみで作られた蕎麦、つまりゼロ割蕎麦…というかひやむぎである。 | |
団子牛乳 | 詳細不明。タピオカミルクティーの稲妻版だろうか? とか言われていたが、後に袖から本物を取り出すお兄様が実装されてしまった。 | |
渡来鳥肉 | チキン南蛮。南蛮漬けのように甘酢に漬けた揚げ鳥にタルタルソースをかけた一品。作中ではフォンテーヌ人によってもたらされた料理だが、現実のチキン南蛮は日本生まれ。発祥店こそ2つの説があるが、どちらも宮崎県延岡市の洋食店「ロンドン」で修行していた料理人が独立した際、当時提供されていた賄い料理(甘酢漬けにした衣つき揚げ鶏)をアレンジして売り出したという筋書きになっている。 | |
緋櫻餅 | 桜餅。桜餅には長命寺風(関東風)と道明寺風(関西風)の二種類あるが、こちらは東京・向島の老舗「長命寺桜もち」発祥の長命寺風の方(ただし本家のは桜色ではなく白い)。余談だが、神里綾華の伝説任務によれば、「ひざくらもち」ではなく「ひおうもち」と読む。 なお、「餅」とはいうが長明寺の桜餅はもち米は使っておらず、小麦粉を水で溶いたものを焼いた薄い生地なのでどちらかというとクレープに近い。西日本で一般的な道明寺スタイル(内外が逆転したおはぎのようなほう)は道明寺粉という蒸したあとに乾燥させたもち米を石臼で粗く挽いたものを用いる。 | |
干物の網焼き | 日本語版では魚の種類がわからないのだが、中国語版では鮎と指定されている。 | |
唯一の真相 | 鹿野院平蔵のオリジナル料理。元の料理はカツサンド。説明文には料理の説明は書かれていないが、どう見てもカツ丼。材料に米も卵もなしでどうやって……? ちなみに、「刑事が取り調べ中にカツ丼を振る舞う」というイメージの源流は意外にもはっきりしていない。よく元ネタとして紹介される1955年公開の映画『警察日記』にあるのは、実際には取り調べ後に天丼を振る舞うシーンらしく、1963年の「吉展ちゃん誘拐殺人事件」の取り調べ中刑事がカツ丼を御馳走したという噂は刑事本人が否定している。ついでに言えば、日本国内の現行法では、取り調べ中の飲食の許可は自白の誘導に当たるとされ禁じられている。 | |
夕暮れの鯛焼き | 説明文の歴史は大体史実通り。1909年(明治42年)に東京で創業した浪花家総本店が発祥で、 最初はただの丸い今川焼きを販売したところ売れ行きが悪かったために鯛の形の鯛焼きを売り出したところ、大ヒットしたそうだ。画像では中身の「あんこ」は光沢のあるジャムに近いものになっているが、現実の小豆のつぶあんに似せたのか粒状の果実も見える。夕暮れの実の元ネタはカシューアップル(カシューナッツが取れる木の果実)説が最も有力だが、レンブ(ジャワフトモモの果実)とする説もある。 | |
ラズベリー水まんじゅう | 名前や画像、製法からして岐阜県大垣市の名物である水まんじゅうと思われる。中身に小豆餡ではなく、ラズベリーもしくはラズベリー餡を使用したタイプのようだ。 |
スメール料理
スメール料理は元ネタとなった地域からインドや中東、エジプト料理を元ネタにした料理が多い。Ver3.1現在ゲーム内で調理できるものはあまり日本では馴染みがないものが多いため、それらの食文化を探究するのもいいだろう。
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アアルコシャリ | 元ネタはコシャリ。エジプトでよく食べられている混ぜご飯で、国民食的な存在。コシャリは混ぜるという意味を持ち、その名の通りご飯にパスタ、マカロニ、ひよこ豆などを加え、トマトソースをかけてごちゃ混ぜにした料理である。 | |
雨林サラダ | 中東のサラダは地域によって入れる材料が違い、バリエーションも名前も様々。その中でもこれに近いのがパセリを主体とした中東レヴァント地方のサラダダッブーレ。パセリは料理の添え物としてのイメージが強いが、中東では主菜として食べられている。 | |
エルマイト鍋 | モロッコ料理のタジン。タジン鍋という円錐形の蓋が特徴的な土鍋を使う。ゲーム内説明文にもある通り、この蓋によって食材から発生した蒸気や香気を受け止め、上部で冷やしてまた水に戻すことで、少ない水で蒸し料理や煮込み料理ができる。日本で手に入るものは蓋も土鍋のものもあるが、収納時この蓋は非常に邪魔なため、蓋が耐熱シリコーンになっているものも多い。非使用時はシリコーンなので折りたたんで収納できる。 | |
カレーシュリムプ | インド本国での名称は“プラウンマサラ”。シュリムプは英語のShrimp(エビ)の音写だがシュリンプと書くことの方が多い。 | |
決闘の魂 | セノのオリジナル料理、元はタフチーン。ピラミッド状の見た目だが、やはり直接の元ネタは『遊戯王』で登場する重要アイテム「千年パズル」の方だろう。実際、作中では主人公の魂、つまり決闘者(デュエリスト)の魂が封じ込められている為、名前も込みでネタと言える。これを食べれば、決闘の王になれるかも知れない。 | |
香味ミートロール | シリア・レバノン周辺の料理クッバ。クッベやキッベなどとも書く。スパイスで味付けしたひき肉をブルグルと呼ばれる挽いた小麦で包んで揚げたもの。 | |
タフチーン | 元ネタはイランの家庭料理タフチーン。タフチーンとはペルシャ語で「底に並べる」という意味。その名の通り鶏肉のヨーグルト漬けなどの具を鍋に敷き詰めたあと、その調味液と混ぜたご飯を流し込んで焼き上げる。最後は鍋をひっくり返してケーキ状に皿に盛り付けることが多いが、実際にニィロウが待機画面で頬張っている姿はケーキそっくり。 | |
デーツナン | 元ネタはチャコールパンケーキ。ココナッツの殻の炭を練り込んだ黒いパンケーキで、ハワイで流行中。なおこの料理は中国語版では椰炭饼、英語版はCoconut Charcoal Cakeとあり、インド料理のナンに絡めた翻訳をしているのは日本語版だけ。 | |
ナツメヤシキャンディ | 中東・南アジアの伝統的な砂糖菓子であるハルヴァ、もしくはその原型であるハビースが元ネタと考えられる。ちなみに、このハルヴァがフランスに渡りヌガーの由来となったとされる。 | |
バターチキン | 日本では主にバターチキンカレーと呼ばれているが、インド本国での名称は“ムルグマカニ”。実は1950年ごろに発明されたかなり新しい料理。 | |
パティサラプリン | 中東諸国で広く食されているプリンに似たデザート、トルコ語ではムハレビ、アラビア語ではムバッラビーヤと呼ばれている。ミルクに砂糖を入れて煮詰め、お米のデンプンで固めて、その上にバラの花のシロップをかけていただく。 | |
マサラチーズボール | 元ネタはパニールコフタというチーズボール、インドではカレーの具として食される。パニールというインドのチーズを茹でたじゃがいもに混ぜて、丸く成形して揚げる。ちなみにこの場合のマサラはインドで用いる混合香辛料のこと(例:ガラムマサラ)であって、「まっさら」が由来のさよならバイバイされる町ではない。 | |
シャフリサブスシチュー | 元ネタはゴルメサブズイと考えられる。ドライハーブと豆類をたっぷり使って煮込んだイランやアゼルバイジャンのシチュー料理。ゴルメは煮込み、サブズィは香草を意味する。 | |
ピタ | そのまんまピタという名前で中東を中心に広く食べられている、ポケット状になったパンの一種。日本ではピタパンとも呼ばれ、ドネルケバブの屋台などで目にする事ができる。その歴史は古く、イタリアでピザの語源になったとも言われる。具を入れるのが前提の形状であるが単にピタと言った場合は具は含まない。 | |
バクラヴァ | バクラヴァとはギリシャやトルコ、イランなど地中海東部~中東あたりで親しまれる甘いお菓子。油と小麦粉で作るフィロ生地(パイのようなもの)の間にピスタチオやクルミなどの砕いたナッツ(原神のものは緑色なのでピスタチオのバクラヴァのようだ)を挟んで焼き上げ、焼き上がったところにローズウォーターやレモンなどを使用したシロップをたっぷりかけて染み込ませたもの。 フィロ生地に染み込んだシロップが噛むと溢れ出し、とても甘い。 ちなみに、これに限らずイスラムのお菓子は本当に容赦なく甘いが、これはイスラムの戒律で飲酒は制限されているため、代わりにコーヒーとお菓子が嗜好食品の主役となったのが理由。 日本でも結構前から作っているトルコ人の製菓店が愛知にある(通販可)ほか、2024年に本国トルコの有名店が東京のデパートに出店したので気になる人は入手してみてほしい。 |
フォンテーヌ料理
フォンテーヌは主にフランスとイギリスがモデル、従ってフォンテーヌ料理も主にフランス料理とイギリス料理が元になっている。料理まで二面性の国……フランス由来の繊細な料理とイギリス由来の素朴な料理、モンド地域とはまた違ったヨーロッパ料理に触れることができるだろう。
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鴨肉のコンフィ | 鴨肉のコンフィ。フランス料理の「コンフィ(confit)」は何かしらの液体に漬ける調理方法を指す。具体的な加工手順として全く異なる2種類が同じ名で呼ばれているが、この料理の場合は水鳥の肉等を低温の脂の中でゆっくり加熱する方法をしてコンフィと呼んでいる。保存食として調理するための調理法で、脂で空気を遮断することで肉の保存性を高める目的がある。油は現代でこそ当たり前に手に入るが昔は貴重品で、それを豊富に使用するこの調理法はオリーブオイルを産出できるフランス南部で発生したようだ。もう一つの「コンフィ」は果物を砂糖漬けにしたもので、フランス南東端に位置するプロヴァンスの名物菓子としてよく知られている。 | |
クレームクレープシュゼット | クレープシュゼット。うす焼きにしたクレープを四つ折りにして、砂糖とバター、グランマルニエ(オレンジのリキュール)をベースにして作られるソースをかけたデザート。添え物としてアイスクリームや果物のコンポートなどを添える。名前の由来についてはイギリス皇太子だったエドワード7世の恋人シュゼットに由来するという説がある。ソースのアルコール分を飛ばす際にフランベすることが特徴で、提供する際には香りを保つためとパフォーマンスのため客の目の前で調理することも多い。 | |
晶螺マドレーヌ | マドレーヌ。ホタテの貝殻を模した型を使用する焼き菓子で、フランス北東部にあるロレーヌ地方コメルシーの名物。発祥は諸説あるが、雇われ料理人のマドレーヌ・シナモン、ロレーヌ公の召使マドレーヌ・ポルミエ、果てはマグダラのマリア*2など、いずれも「マドレーヌ」という女性の名前が関わる逸話に関係しているようだ。 | |
タルタルタワー | タルタルステーキ。牛肉か馬肉をみじん切りにして味付けし、生肉のまま薬味や卵黄と混ぜて食べる料理。タルタルとは東ヨーロッパの人々がモンゴル帝国の遊牧民を指して言った「タタール」が訛ったもの。 | |
ハギス | ハギス。スコットランドの伝統料理。羊の内臓を香草や玉葱やオート麦と一緒に羊の胃袋に詰め、茹でたり蒸したりして作る。ゲーム内画像のように皿に盛り付ける前は非常にグロテスクな見た目だが、現地ではポピュラーな料理のようで、脂の効いた非常に濃厚な味わいは現地名産のスコッチウイスキーにとって最高のつまみになるらしい。ただ、オーツ麦の粘り気や内蔵の臭いなど、少なからず人を選ぶ料理であり、仏、独、露が会談中に当時の仏大統領が「あんなもん(ハギス)食ってる奴ら信頼できるわけない」と言ったところ、当の英外務大臣が「ハギスについてはごもっとも」と発言して外交問題を回避したという逸話すらある恐ろしい料理である。 | |
ポワソンチャンティー・パイ | スターゲイジーパイ。冗談みたいな見た目だが、16世紀のイギリス南西のマウゼル村の漁師トム・バーコックの伝説に由来するとされる伝統ある料理。ある年の冬、嵐によって長期間漁が阻まれて村全体が飢えに直面する中、バーコックはたった一人で荒れ狂う海に挑み、そして大量の魚を捕らえ帰還した。村人が歓喜する中、バーコックはちゃんと魚を捕ってきたことの証として、あえて魚が突き出すように整えた巨大なパイを焼き上げ、村民に振舞ったという。こういった伝承に基づき、現在でも毎年12月23日の「トム・バーコックス・イブ」という祭りにて、彼の勇気を称えてスターゲイジーパイが食されている。 | |
フォカロルスのために | オペラ。フランス発祥のチョコレートケーキ。ガトーショコラの一種。日本でも色々な洋菓子店で取り扱いがあるが、オリジナルはフランスでルイ14世のお抱え料理人だったダロワイヨ一族の系譜を引く食品メーカー「ダロワイヨ」社の職人が開発したもの。レシピによって何層重ねるかはまちまちだが、オリジナルは7層らしい。 日本ユーザーの間ではどちらもコーヒーを使用したケーキなこともあり、「オペラ」説と「ティラミス」説が混在していたが、外見の特徴・材料・説明文などからほぼオペラで確定。 まず外見として、断面の層がクッキリと出ていることが一つ。ティラミスも層が出る、という意見については日本のティラミスはスポンジ生地にコーヒー味のシロップを吸わせて作った物が多いが、本来のティラミスはフィンガービスケットの一種であるサヴォイア風ビスケットを使用するので断面がきれいな層になることはない。スポンジを使用した日本でよくあるティラミスは厳密にはティラミスではない「ティラミス風ケーキ」である。 材料については、ゲーム内でアーモンド(杏仁)を使用するが、実際のケーキでもティラミスはアーモンドを使用しないがオペラはアーモンドを大量に使用する(ビスキュイ・ジョコンドという大量のアーモンドを練り込んだ生地を使うため。この生地はシロップを吸ってもスポンジのようにビチャビチャになりにくい)。 そして説明文で、「コーヒーとアーモンドの香り」とあるように、コーヒーの香りに負けないほどの量のアーモンドが使用されていることからも、これがオペラであるという証明になる。「絶え間なく展開する壮大華麗な歌劇に引き込まれたかのよう」という説明もオペラを連想させる。 | |
フィッシュアンドチップス | フィッシュ・アンド・チップス。イギリス定番のおつまみ、軽食、ジャンクフード。イギリスではあちこちで購入でき、深く生活に馴染んでいる。が、「白身魚(主にタラの仲間かヒラメ・カレイの仲間)の切り身に小麦粉を使った生地をつけて揚げたものにフライドポテト(キングス・イングリッシュではこちらがポテトチップス。日本人がイメージするポテチのほうはクリスプス等と呼ばれる)を添えたもの」以上の定義がないので店によってレシピは千差万別であり、またソースも原神ではタルタルソースが添えられているが、本国ではモルトビネガー(独特のクセとコクのある酢)だったりレモン絞ったりライム絞ったりとかなりまちまち。そして美味しさもピンキリで……。不味いフィッシュアンドチップスはタラの身がパサパサと口の中にいつまでもこびりつき、生臭さを長々と提供してくれる。その上衣が無駄に分厚く内側はなんかナマっぽかったりで……。幸い、根本的にレシピが破綻しているウナギゼリーなどとは違ってちゃんと調理すれば真っ当に美味しい料理なので、日本で食べるフィッシュアンドチップスが不味いということはそうそうないだろう。 日本だと近年店舗を増やしているHUB等で確実に食べることができる。 なお、イギリスでは本当にたくさん店舗があるぶん廃油も大量に出るため、この廃油をバイオディーゼル燃料の材料にしている。 | |
ベッシーチキン | プーレ・アン・ヴェッシー。ゲーム内説明文にある通り、「ヴェッシー(vessie)」とはフランス語で「膀胱」の意味であり、「アン・ヴェッシー」は豚の膀胱を使って行う調理法のことを指す(ただし、フォンテーヌではイノシシの膀胱を使っているようだ)。下ごしらえした鶏肉をフォアグラやトリュフなどの材料と一緒に膀胱に詰め、パンパンに膨れ上がるまで煮込む。食べるときはハサミで膀胱を切って中身だけを食べる。イラストはおそらく中身を取り出して切り分けたあとのもの。フランスの高級料理の1つ。 | |
イル・フロッタント | イル・フロッタント。文字通り「浮かぶ島」を意味する名前が付いたフランスの伝統的なデザートであり、なぜ「浮かぶ」のかといえば、ふわふわのメレンゲがたっぷりのバニラソース(クレーム・アングレーズ)の海に浮かんでいるからである。メレンゲは卵白と砂糖を泡立てたものだが、フランスではこれを芸術的に美しく盛り付ける。ときにはアーモンドやキャラメルソースが施され、見た目も味もまさに「芸術作品」である。ただ、作り方は意外にシンプル。レシピだけ見ると、「こんなに簡単でいいのか?」と思うかもしれないが、実際はメレンゲを適度な柔らかさに仕上げるのが難関で、フランスのパティシエたちはこの浮遊感を出すために日夜修行を重ねているとかいないとか。ちなみに、イル・フロッタントのバニラソースには、余った卵黄を使うことが多い。メレンゲで卵白を使い切ってしまうためだが、結果的に卵を丸ごと無駄なく使い切るエコなデザートでもある。 | |
水郷のアスピック | アスピック。フランス料理の伝統的な前菜の一種で、ゼラチンを用いて具材を固めた冷製料理。日本における「煮こごり」に近い。フランス語で「コブラ」という意味があり、その由来はスープの色や模様がコブラのように見えることらしいが、なんとも恐ろしいネーミングであると言わざるを得ない。ちなみにイラストはアスピックを長方形の型で固めたものだが、このような容器をフランス料理では「テリーヌ」という。 | |
パート・ドゥ・フリュイ | パート・ド・フリュイ。フランス発祥の果実ゼリー菓子で、鮮やかな見た目と果実の風味が特徴である。グミのような見た目だがグミよりも柔らかく濃厚で、一部では「お菓子の宝石」とまで言われている。もともとはフランスの果樹園が豊作すぎて余った果実を保存するために考案したもので、現在はパリ旅行のお土産としても人気のお菓子。 | |
花と果実のトリオ | レモンパイのレモンをオレンジにアレンジしたものだと思われる。フランスの菓子職人が発祥とされるが、アメリカ南部でも「レモンメレンゲパイ」として愛され、家庭の定番デザートとして根付いている。パイの上にふわっと乗ったメレンゲがトレードマークで、焼くときには絶妙なふくらみ加減が求められる。 | |
ミートソースラザニア | ラザニア。イタリア発祥のパスタ料理で、パスタのシートにミートソースやホワイトソース、チーズを層状に重ねてオーブンで焼き上げる。古代ローマ時代にはすでに似たような料理があったともいわれるが、現代のラザニアが形を整えたのは中世イタリアのナポリ地方。一説によると語源はギリシャ語で「調理鍋」を意味する「ラガノン」から来ているらしく、当時は料理名というより調理器具の名前だったという。 | |
ポワソンシーフードスープ | ブイヤベース。言わずと知れたフランス料理の魚介系スープであり、誰が決めたか世界三大スープの1つに数えられることもある。発祥は南フランスのマルセイユ。ゲーム内説明文では「今では水産物なら何でも入れてオーケーな料理になっている」となっているが、実際のマルセイユでは「ブイヤベース憲章」なるものが掲げられており、使うべき食材が厳密に定められている。 | |
ポート風トリップ | トリッパ。牛の胃袋、特に第2胃袋のこと。日本では「ハチノス」と呼ばれる。日本で普及している名称はイタリア語由来の「トリッパ(trippa)」だが、フランス語では「トリップ(tripes)」という。料理名にある「ポート風(du Port)」というのは直訳すると「港町風」という意味だが、ポルトガル第二の都市ポルトに由来する「ポルト風(do Porto)」のトリッパという料理が実際に存在するので、元ネタとして参考にしたと思われる。ちなみに都市のポルトも「港」が名前の由来となっている。 | |
ナルボンヌのトマトファルシ | トマトのファルシ。トマトをくり抜いて、中に肉など別の具材を詰めて焼いた料理。「ファルシ」とは食材の中に別の食材を詰めたもののことなので、いわゆるピーマンの肉詰めなどもファルシと呼ばれる。ちなみにナルボンヌはこのファルシがよく食される南フランスの都市だが、ゲーム内に実在の都市の名前が明確な形で登場するのは珍しい。なお、英語版などでは単に「ナルボンヌのトマト(Tomates Narbonnaises)」となっている。 |
ナタ料理
ナタ料理は元ネタとなったラテンアメリカ地域のヒスパニック文化が色濃い料理が多くみられる。またテクス・メクス料理(メキシコ風のアメリカ料理)のような中南米をルーツとしたアメリカの食文化も取り入れられてるようだ。
画像 | 名前 | 説明 |
---|---|---|
アカラジェ | アカラジェはブラジルで食べられているソウルフードである。黒目豆で作ったアカラという揚げパンに挽いたカシューナッツ、パーム油などで作ったスパイシーなペーストと塩漬けのエビなどを挟んで食べるのが現地での定番。黒目豆は日本ではなじみはないが、小豆に似た風味を持つ。アカラというのは元は西アフリカ発祥の料理で大西洋をまたぐ奴隷貿易に伴い、ブラジルへ伝承した。 | |
ブレイズ・ミートシチュー | 元ネタはメキシコ料理、チリコンカンだと思われる。チリコンカンの起源はメキシコ北部~南部アメリカに由来し、ひき肉・たまねぎを炒め、そこにいんげん豆など、トマト、チリパウダーなどの香辛料を加えて煮込んだ料理である。 | |
セビチェ | セビチェはペルーのフラッグ料理である。マリネ液には酢ではなく、柑橘系の果汁を使う。小骨を良く取り除いた生魚を1、2cm角くらいに切り、これに薄くスライス切りにしたタマネギ、レモン、アヒ・リモをたっぷり絞って混ぜ合わせて、シラントロやアヒ・アマリージョなどの唐辛子を好みで加え、塩とコショウ、少量のにんにくで味を整えて完成。 | |
ショコアトゥル水 | 元ネタはカカオアトル(ショコラトル)というメキシコ料理だと思われる。元は溶かしたカカオスープに胡椒などの香辛料をふりかけた伝統的な飲み物であるが、スペイン人の手でヨーロッパに持ち込まれた後は砂糖を加えて甘くしたものが貴族階級の嗜好品となった。現代のチョコレートの源流である。 | |
グレインラップ | 元ネタはタマルだと思われる。タマル(スペイン語: tamal)はメキシコおよび中央アメリカ、南アメリカの伝統的な食品のひとつで、トウモロコシをすりつぶし、ラードと合わせてこねた生地(マサ)を、トウモロコシの殻(から、包葉)かバナナなどの葉に包んで蒸したものをいう。 | |
グレインチップス | 元ネタはナチョスだと思われる。ナチョス(Nachos)は、通例溶かしたチーズをかけたトルティーヤ・チップスをベースとするテクス・メクス料理を指す。一般的なトッピングの例としては、牛肉や鶏肉の挽肉、チリコンカーン、ハラペーニョのスライス、フリホレス・レフリトス、サルサ、ワカモレ、サワークリームなどがある。また、まれにチーズを使用せずに作ることもある。 | |
グレイン・ポソレ | 元ネタはメキシコ料理のポソレ(Pozole)。メキシコの伝統的なスープ料理で、トウモロコシを主な具材に、豚肉や鶏肉を加えた一品で、チリペーストや香辛料で風味が豊か。食べる前にレタス、ラディッシュ、ライムなどをトッピングして好みにアレンジするのが一般的。祭りや特別な日に食べられることが多い。 | |
カウサ | 元ネタはペルー料理のカウサ(Causa)。カウサはペルーの伝統料理で、マッシュポテトを使った冷製の前菜。黄色いジャガイモをレモン汁、唐辛子ペーストで味付けし、鶏肉、ツナ、アボカドを層状に重ねるのが特徴。ペルー人女性が、戦争中に兵士を支援するため、ジャガイモや野菜を使った料理を作り、「ポル・ラ・カウサ(大義のために)」と叫びながら売り歩いた。この活動が現在の「カウサ」の名前と料理の由来とされる。 | |
炎岩の歌 | 元ネタはアメリカ東海岸発祥のお祝い料理「クラムベイク」だと思われる。砂浜に穴を掘って海藻を敷き、そこにどんどんコーンや魚介類を重ねて、最後に大きな石を乗せ、ムシロをかぶせて蒸し焼きにするのが伝統的な調理法だ。アメリカ東部森林地帯の原住民であるナラガンセット族がロブスターや鰻、貝類等の魚介類で蒸し焼きを作っていたのが現在のクラムベイクの原型になったとされる。ムール貝やクラムなどの二枚貝からとったスープはクラムチャウダーに似ており、クラムチャウダーが考案される以前から存在した。 | |
火山ケーキ | 元ネタはモルテン・チョコレートケーキ(別名:火山ケーキ volcano cake)だと思われる。英語ではカットすると溶岩(LAVA)が流れるさまから溶岩のケーキ、chocolate lava cakeと呼ばれることもある。モルテンチョコレートケーキの起源は諸説あり、フランス人シェフ、ジャン・ジョルジュ・ヴォンゲリクテンが1987年にニューヨークのレストランのメニューに導入した説もあれば、同じくフランス人シェフのミシェル・ブラスが1981年に考案した「クーラン・オ・ショコラ」が原型であるとする説もある。ブラスのレシピは凍らせたガナッシュの芯をライススターチの生地で覆い、型に入れて焼くもの。ヴォンゲリクテンのレシピはもっとシンプルで、小麦粉で作ったチョコレートケーキ生地を高温のオーブンで短時間焼く。2つのレシピで異なるが、再現しやすいヴォンゲリクテンのレシピの方が今日では人気がある。 |
コラボメニュー
飲食店コラボの料理。全てメールやログインボーナスで配布されている。
画像 | 名前 | コラボ先 | 説明 |
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黄金のジャンボチキン | KFC | 言うまでもなくオリジナルチキン。 | |
濃厚マッシュポテト | KFC | 中国ではサイドメニューとして売っている。 | |
カリカリチキンバーガー | KFC | 日本でも売ってるチキンフィレバーガー。 | |
プクプクアイスクリーム | KFC | コラボメニューとして販売されたソフトクリーム。 | |
カリカリクロワッサン | KFC | 中国では朝食セットとして販売されてる。 | |
マジックスペシャル | KFC | コラボセットとして販売されたドリンク。フルーツジュース?として常設販売されているものの限定版。 | |
お肉たっぷり寿司 | スシロー | 「ローストビーフマウンテン」という肉寿司。皿が黒いので300円。 | |
&ref(): File not found: "ゴールデンアップルペストリー.png" at page "バッグ/食べ物"; | ゴールデンアップルペストリー | マクドナルド | 日本でも売ってるアップルパイ。 |
超贅沢盛り合わせピザ | ピザハット | ||
焼きキノコミートピザ | ピザハット | ||
夕暮れベリーティー | ピザハット | ||
ミントフルーツティー | ピザハット |
公式レシピ
テイワット美食記:中国の原神公式が不定期に出している公式レシピ。
外部リンク(参考文献)
- 「食欲の秋」テイワット料理再現コンテスト(原神公式、2021年9月~10月)
- 〈原神の料理解説第一回〉 星5料理『仙跳牆』
- 〈原神の料理解説第2回〉 星3料理『四方平和』
- 〈原神の料理解説第3回〉 星2料理『鳥肉のスイートフラワー漬け焼き』
- 〈原神の料理解説第4回〉星3料理「風神ヒュッツポット」
- Genshin Impact Wiki: Food(英語)
- Genshin’s Liyue Food(英語)
- The Inn at the Crossroads: Honeyed Chicken(英語)
- Moon Pie from Genshin Impact (French Pithivier)(英語)
- 舌尖上的原神:来来菜、大碗茶、渔人吐司与满足沙拉(中国語)
コメント
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- ポワソンシーフードスープは名前と具材を問わないアバウトさだけ見るとスープドポワソンかなと思ったけど画像では具材がちゃんと形残ってるからブイヤベースにも思える… -- 2025-01-10 (金) 15:37:06
- そういえばスメールの所にラタトゥイユ・タッセスって無いんですね。そのままラタトゥイユが元ネタだから作る必要無いのかな -- 2025-01-10 (金) 15:47:00
- 目玉焼きの項目があるんだから好きに追加しちゃってもいいのよ -- 2025-01-11 (土) 18:42:45
- 火山ケーキは恐らく、フォンダンショコラが元ネタらしいです。 -- 2025-01-12 (日) 17:00:49
- もしくはモルテンチョコレートケーキか。 -- 2025-01-12 (日) 17:02:40
- 炎岩の歌は恐らくクラムベイク(米国東海岸の先住民考案の伝統的な海鮮パーティー料理)が元ネタ? -- 2025-01-12 (日) 17:47:17
- 炎岩の歌を追加しときました -- 2025-01-12 (日) 19:46:11
- 余談ですがモルテンチョコレートケーキ(フォンダンショコラ)は別名、“溶岩ケーキ”というらしい。 -- 2025-01-14 (火) 13:23:15
- 火山ケーキ追加しておきました。 -- 2025-01-15 (水) 10:44:34
- フォンテーヌの料理、ポンコロ・ワッカリングはクロケット(コロッケの元となった料理)とオニオンリングじゃないでしょうか? -- 2025-01-15 (水) 14:51:04