キャラ外観変更/物語

Last-modified: 2022-08-23 (火) 14:11:49

物語:キャラ/ア-カ | キャラ/サ-ナ | キャラ/ハ-ワ || 武器物語 || 聖遺物/☆5~4 | 聖遺物/☆4~3以下 || 外観物語
図鑑:生物誌/敵と魔物 | 生物誌/野生生物 | 地理誌 | 書籍 | 書籍(本文) | 物産誌


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■は未記入の項目の目印

服装

※実際の服装名には【名前】はついていない

【ジン】海風の夢

代理団長の生活は歯車のように、重たくのしかかる責任によって動き、忙しい仕事の中で摩耗していく。
時間とともに、騎士の心得によって作られた「鎧」はジンの肌に溶け込んでいった。きちんとした身だしなみを維持し、制服姿で人に会うことは、すでに習慣になっていた。
しかし実際のところ、ジンの年齢は普通の少女と違わない。

少女たちが好きな小説によれば、鮮やかな服装とは、夜空に輝く星のように欠かせないものらしい。そのため、高貴な貴族の末裔は、宮殿のように広いクローゼットを所有している。ドレスが重なり合い、布が波のようになびく。
ジンもこのようなロマンチックな憧れを持っていたのかもしれない…華麗な服に憧れを持つのは誰にでも経験があるだろう。

そして今、ジンの願いは叶ったといえよう――彼女は自分自身に一番似合う夏の服装を手に入れた。この服は、小説にあるどの華麗な服よりも遥かに勝っていた。
「最初に提案したのはバーバラだ。リサと共にありとあらゆる店を回り、最も似合う水着を探したらしい。」
「職人にデザインを改良してもらうため、まさかガイアが本当にディルック先輩を説得するとは…」
「布地はアンバーが選んだ。ウサギ伯爵を作った経験を生かし、とても着心地の良いものとなっている。あまり貴重な物じゃなくて助かった…」
「アクセサリーに使われた宝石の中には、アルベドとクレーのコレクションがある。」
「裁縫の仕事はノエルが担当し、一針ずつ丁寧に縫った。」
「そして具体的なサイズは、リサが提供したんだ…彼女は手作りの美しい薔薇のアクセサリーを縫ってくれた…」
ジンのために皆が心を込めて作ったこのプレゼントが、これまでにないサプライズとなった。

前回の休暇は忙しい日々の中の短い休息だった。しかし今回の海辺の旅ならば、ジンの身も心もリラックスさせられるだろう。
「鎧」を脱いだ後の姿は、空に浮かぶ蒲公英のようにしなやかで、海に差す光に輝いていた。
「こんな穏やかな夏の休暇は…初めてだ…」

【ジン】グンヒルドの伝承

「これ、お姉ちゃんの服だよね?部屋を片付けている時に見つけたんだけど…」
バーバラはきれいに畳まれた礼服を手にしながら言った。服についている騎士団の紋章は、陽光に照らされて金色の輝きを放っている。
見覚えのある服ではあったが、ジン自身はこのような服を持っていないと断言した。
そう言えば、普段着ている制服は、母が手縫いで作ってくれたものであることを思い出した。ということは…
「もしかして…これは母上様の?」

娘の問いに、フレデリカは珍しく笑みを浮かべた。
「ずいぶんと昔のことで忘れていたけれど、サイモンがまだ保管していたなんて。」
「これは、私が『赤楊騎士』の称号を授与した時に着た礼服よ。もしよかったら、あなたも着てみて。」
かつての苗木はすくすくと育ち、その木陰は慣れ親しんだこの地を守護している。
過去の栄光は受け継がれ、さらに輝きを増すことだろう。
彼女たちは騎士の敬礼を行い、久しぶりに抱擁を交わした。

【バーバラ】サマータイムスパークル

バーバラの踊りと歌はみんなの心を癒すためにある。
しかし人々に笑顔を届けるバーバラも、時に寂しさを覚える。
同い年の女の子みたいに、仲の良い友達とのんびり買い物をしたり、家族と温かい時間を過ごしたり。
他人にとっては些細で小さな願いかもしれないが、彼女にとっては贅沢なものだ。

アイドルとしての彼女は、出かけるたびに熱狂的なファンに囲まれてしまう。
せっかく休みを取り、両親と姉と一緒に過ごしても、幸せな時間はすぐに過ぎ去ってしまう。
優秀で忙しい姉はいつも仕事に没頭している。バーバラは彼女に悩み事を言おうとするたび、姉が抱える仕事のせいで口に出せない。

姉の疲れは見ればわかる。バーバラもそれをちゃんと知っている。
これは仕方のないこと、ジン・グンヒルドはみんなの代理団長だから。
「でも、できれば…お姉ちゃんを返してくれないかな?」
忙しい姉を見ながら、バーバラはそう独り言を呟いた。

その時、バーバラは奇妙な群島のうわさを耳にした。
夏、島、海…これは絶好のチャンスではないだろうか?
夏には冷たい炭酸水や甘い氷菓、金色の砂浜、青い海、水遊びに来た人々。
そうだ!砂浜、海!そうしよう。

海辺に行く準備をちゃんとしなきゃ。
お菓子にスイーツ…そうだ!それにピリ辛小魚、全部かわいいアヒルちゃんのバッグに入れておこう♪
それに服も!動きやすい水着に着替えないと。このミニスカートがいい感じかも、靴に付いている白いお花もかわいい♪
それに、襟にリボンを結べばもっとかわいくなるかも?
ラーララララーララ♪バーバラは嬉しそうに歌い始めた。

しかし、姉はきっと水着を用意する暇がないのではないだろうか?
それは困った。だけど方法がないわけじゃない。
「リサさん、時間ある?一緒に服を選んでほしいんだけど。」バーバラは微笑みながら図書館のドアを叩いた。

【モナ】星と月の約束

星ひろの崖に付いた時、すでにモナは到着していた。
彼女は星空を見上げながら、あなたの知らない歌をうたっている。ちょっとしたイタズラ心で背後から忍び寄ると、肩を叩く前に彼女は歌を止めた。
「私を驚かそうって魂胆でしたら、もう遅いですよ。」

さすがは偉大なる占星術師、アストローギスト・モナ・メギストスだ。あなたは大人しく隣に座る。モナは声の調子整えると、宣誓のように喋りだしたーー
「今夜は見事な星空です、観測するにはもってこいでしょう。しかも、先ほど星拾いの崖に居座っていたカップルを追い払いましたので、『占星術基礎講座』の場所も無事確保できました。」
マーヴィンとマーラが見当たらないのは、それが原因だったのか。
「では、始めますよ。」
「『占星』とは、物質の運動法則を研究する学問の総称であり、天体はこの学問の基礎的否研究対象でしかありません…」
最初は理解できたが、話が進むにつれて早口になっていき、不明な点が増えていく。だんだんと、彼女の考えが分からなくなってきた。しかし、熱く語る彼女の姿を見ると、とても口を挟める気にはなれない。
彼女のキラキラと輝く瞳と話す時の仕草を前にして、申し訳ない気持ちになってくる。おや?
「服を変えたの?」
いきなりの質問に彼女は戸惑ったが、すぐさま落ち着きを取り戻した。
「そうです。占星術を教えるのは厳粛なこと。ですから、あなたの教師として、その…敬意を表すために、服を着替えました。」
少し気まずい空気が流れたが、彼女がそう言うのだ、認めるしかない。疲れていたあなたは頬を叩き、気合を入れて講義を聞くようにした。
「物資的なことは簡単で、一番難しいのは人に関する道理の方です。だからこそ、私たち占星術師は…」
絶対に…寝ないようにと…自分に言い聞かせた…
「もう、仕方ありませんね。」と、占星術の先生はそう言葉を漏らすのであった。

【ロサリア】教会の自由人へ

「一応、みんなからの気持ちだよ!」
バーバラは嬉しそうに綺麗に梱包されたプレゼントを、不満と疑いに満ちたロサリアに渡した。

包装紙を破ると、箱の蓋にメモが貼られている。流麗で美しい筆跡は、まるで音符が踊っているかのようだ。
「親愛なるシスターロサリア。我々はバーバラさんにこのプレゼントを託されましたが、どうか彼女の見えないところで蓋を開けてください。」

背中を向けて蓋を開けると、内側にもう一枚メモが貼ってあった。同じ筆跡で、こう書かれている。
「親愛なるシスターロサリア、あなたが自分の誕生日を多くの人に知られたくないということは承知しています。しかし、この情報はファルカ団長があなたの履歴書に描いたものです。だから、この大切な日に、西風教会から特製の制服をプレゼントします。
どうかその無愛想なオーラを慎み、一日ぐらい普通のシスターとして振る舞ってください。」

ダリア助祭(この手紙は、シスターヴィクトリアの依頼で書かれたものです)

【アンバー】100%偵察騎士

アンバーはこの三ヶ月間、ググプラムに悩まされていた。偵察の際、制服や靴下がその果物に引っかかり、破れてしまうのだ。その上、ここ最近は多忙で、縫う時間が取れない状況が続いている。
騎士団の後方支援部隊からは、同じ制服が三着支給されている。そのため、一着ぐらい駄目になっても差し当たり問題はない。だが、三着とも大切にしてきたアンバーにとって、この出来事は心を痛めるものであった。
「わたしのウサギ伯爵も、この制服の色使いに合わせてデザインしたのに!」と、アンバーは落ち込んだ。

任務が落ち着いた後、アンバーは破けた箇所を補修したが、縫った跡が残ってしまった。
しかし、それからわずか半月後のことである。アンバーは騎士団の年末会議で新しい制服を支給されることになった。
以前のものよりフォーマルで、より洗練されたデザイン。しかも、頑丈で破れにくい!
その際に、後方支援部隊のヘルター隊長はこう言ったそうだ。「西風騎士団を代表して、唯一の偵察騎士に新しい衣装を贈ります!いつもありがとうございます。」

【刻晴】霓裾の舞

一番最初に咲いた霓裳花の花弁を厳選し、古代の秘法で最高級の絹に織り上げる。紫の染料をあでやかな琉璃袋から抽出し、古画のように美しい色彩を作り出す。璃月と異国の風格を融合させたこの独特な服は、百日にも及ぶ時間をかけて緻密に縫製されたもの。一本一本の線は、まるで筆で書かれたかのように細く整っている。
おそらくこのドレスは、刻晴がこれまでに着た服の中でも最も貴重なものだろう。その来歴も、実に美しきものだ――
「玉衡」に就任して以来、刻晴はその職位がもたらす恩恵を受けたことがいない*。それどころか、私的な時間を膨大に費やしてきた。普段着ている服は、仕事の効率を上げるため実用性に特化したもので、必要最低限の美しさと優雅さしか持っていない。そのため、かつての刻晴は、美しさを謳歌する年頃でありながら、美しさを引き立たせる服とかけ離れていた。
甘雨や凝光と共に仕事をした後、刻晴はあることを感じた――
夜通し働く甘雨の姿を見て、自分には半仙の血を受け継いだあの秘書の真似はできない。また、彼女はあることを知った。凝光が山のように積まれた明日の事務を忘れ、心身共に休むため――仕事を終えた後に湯浴みし、服を着替えて「気持ちの切り替え」を行っていることを。
刻晴は理解していた。変革の最前線にいるからこそ、勢いのみで行動してはならないと。自らの体と心を大事にしながら、目に見えない消耗を避け、着実に進んでいくべきだと。
刻晴を説得する時、凝光は簡潔に自分の期待を述べた。
「これまでのお祭りで、あなたはいつも同じ服装で人前に出ていた。だから、人々もその姿をよく知っている。でも、今の璃月は昔とは違う。もし新しい服で人々の前に現れれば、きっと皆を喜ばせ、大きな励みになるはずよ」
刻晴はもちろんそれを理解していた。彼女はただ同僚を心配させないよう、静かに変わっていきたいと思っていたのだ。
ならば、海灯祭の礼服から始めよう。
「この礼服は、私の仕事と生活が互いに干渉しないことを表す境界線。これのおかげで、私は一歩一歩着実に皆を先導して、璃月の新しい時代に近づけていける」
そんな思いから、刻晴は凝光の専属仕立てに服を依頼した。ただそれでも、最終的な設計は「最低限の贅沢」を遵守したものとなっている。その後、刻晴は仕事に戻り、海灯祭の準備を進めた。
再び、極端とも言えるような忙しい日々を過ごすが、それは小さな問題にすぎない。
群玉閣で旅人と話をしながら、耳元で自分を心配する声を聞いた。より明晰な考えが浮かび上がると共に、少し前の自分の決断を思い出して、刻晴は軽く喜びの笑みを浮かべた。
呼吸が合うとはこのことだろう。理想的な旅の仲間は、常に心が通じ合っているものだ。
長いこと準備してきた礼服に着替え、旅人の眼差しを受けた後、そっとささやく。
心地の良い返事を聞けた後、満開の花火を見上げた…
礼服には、虹のように華やかな星空が反射し、佳節の光が映っていた。そして、風に揺れる花のように、刻晴の澄んだ足取りに合わせて揺れ動いた。

【凝光】紗の幽蘭

璃月の商界で燦々と光り輝く人物、天権凝光。その顔には常に、自信に満ちた微笑みが浮かんでいる。
しかしそんな彼女でも、普通の璃月人のように、挫折や未練、孤独といった悲しみを抱えている。
かつて凝光は、璃月港に災いが降りかかろうとした時、何年も苦心し建てた群玉閣を自らの手で犠牲にした。
過去の甘い記憶も苦い記憶も、群玉閣と共に大海へと落ちていった。それは凝光であっても、名残惜しさを感じるものだった。
たとえ時が過ぎ、かつての夢を再建する機会を得ても、彼女はため息を吐くだろう。
この世には、いつ消え失せるか分からないものが多々ある。
それを思い出すたび、彼女は心が沈むのだ。

空での宴が再び始まると、凝光は藍色の礼装を身にまとい、皆と共に祝杯を上げた。
しかし、酒が酌み交わされる合間、名品や珍玩、煌びやかな料理、音楽、笑声が飛び交う中で、
璃月の天権は、再び愁思に包まれていた。

雲がかった心で彼女は席を立ち、夜空の下を歩く。
遠くの楼閣から響く笑い声も、すでに聞こえなくなり、この広大な世界にまるで彼女しか存在しないかのように思えた。
彼女は昔と同じように、足元に広がる璃月を眺める――
輝く月光が、薄い絹のように璃月を包んでいた。碧水の原から璃沙郊まで、しなやかな白が大地の壮大さを引き立てている。
それが凝光のもっとも慣れ親しんだ景色だった。群玉閣が建てられてからというもの、彼女の目には毎晩のように、壮大な天地が映し出されていた。
時が流れても、山や海が変わることはない。

「この世には、簡単に変えられないものがある」
「でも百年もすれば、天地万物は変わっているかもしれない。その時が来たら、私の容貌も体も、すべてがなくなり、骨となっているわ」
「それはこのドレスも同じ。過去にどれほどの光を輝かせていても、色褪せる時が来る」
「けれど、私がこの世に存在する限り、数え切れないほどの財を手に入れ、天権の力を使うことができる」
「この一生を、思う存分生きるの。権力、富、友情、どれも欠けてはならない」
「これは、とうの昔に決めていたこと。だったら、過去のものにとらわれ、一時の喪失感で理性を失うなんてもってのほか」
「人生とは短いもの。だからこそ、この短い百年を大事にしなきゃいけない」
「どれほどの時と時代が過ぎても、後の者にこの名を覚えてもらえるように。そう――凝光という名を」

彼女が席に戻った時、心にかかっていた雲は消えていた。
その彼女の顔には、自信に満ちた微笑みが再び浮かんでいたという。

【ディルック】レッドデッド・オブ・ナイト■

【フィッシュル】極夜の真夢

――開幕――


我々の聖なる統治者、幽夜浄土の皇女!


彼女が見せる英明な統治、公正な裁断、バラのように優雅な姿は称賛に値するものである。


雷霆は彼女のために咆哮し、高塔は彼女のために建てられた。


浄土の国の領主たちと、忠誠な大書記官オズヴァルド・ラフナヴィネスは、貴女の勅命を待っている。


そして、高き山嶺の如く静寂な騎士たちも今ここに集った。


第一席、勇気の騎士。龍の鱗を貫くほどの鋭い剣を持つ。


第二席、誠実な騎士。その鎧は、龍の翼が巻き起こす暴風にも耐えられるほど頑丈である。


第三席、善良な騎士。品行方正で、闇に怯むことはない。


他の騎士たちもその後に続き、塔の頂上にいる皇女の足元に集結した。


やがて皇女は、深き夜を見つめる目を逸らし、臣下たちに言葉を告げる。


「勇気、誠実、善良、それと卓越せし民たちよ、永劫にわたくしに従いなさい」


「何故なら、わたくしは幽夜浄土の至高なる者。心の臓が鼓動し続ける限り、あなたたちを見捨てることはないのだから」


騎士たちは、彼女にこう答えた――


「我々の剣と鎧は、貴女のためにあらゆる桎梏を打ち砕き、すべての侵略に抗いましょう」


「そして真心も捧げ、貴女の聖潔なる魂を守ります」


これは邪龍タスラクと対抗するため、皇女の腕となった騎士たちの誓いである。


彼方では、邪龍タスラクが万物を庇護せし夜空を引き裂き呑み込むと、それを己の巣穴としていた。


その爪と牙を研ぎながら、ゆっくりと歩む邪龍。火を孕んだ吐息が皇女の心を焼き、瞳を赤くした。


それは皇女の宿敵であり、いずれ戦うべき相手。


しかし、運命はすでに預言を下している。誠実で善良な魂たちにとって、それは心配する必要のないこと。


ただ目を見開き、彼女が勝利を収めて凱旋する瞬間を見届ければよいのだ。


――閉幕――

備考:『フィッシュル皇女物語』によると、皇女フィッシュルは「赤い宝石のような瞳」を持つとのこと。それをしっかり再現できるよう、役者のフィッシュルさんには見た目を調整していただきたい。

風の翼

始まりの翼

偵察騎士に新米が入隊するのはずいぶん昔のことであった。
素質がある後輩が入ってきたらこの風の翼を直接渡そうと、アンバーは思っていた。
しかし何年が経っても、その日がくることはなかった。

偵察騎士は風の翼の使用率が高い職業である。何年もかからないうちに消耗する。
それに、アンバーの行動スタイルは結構「翼を消費する」、彼女に消耗された風の翼は少なくとも十着以上ある。
けれど、彼女は一度もこの「特別な」風の翼を使おうとしなかった。

なぜだか、その日は特別にいい気分だった。
久々に、アンバーはこのほとんど新品の風の翼を持って家を出た。
その日に郊外の討伐任務があったはずなのに。
その数日聞風災が多発して、滑翔が極危険になっているはずなのに。

それからは…
どうしてかその金髪の異邦人を信じることになった。
どうしてかそいつに素質があると判断した。
あの人ならば、 もしかして…

「それで、お礼っていうのはね――」

見守りの翼

すべての翼に飛ぶ機会があるわけではない。
この世にはたくさんの飛ベない雛がいる、
もちろんクオリティテストで不合格になった風の翼もある――

…あなたの表情から、彼女はあなたの悩みごとに気が付いた。
「――風の翼のテストで、傷を負った人はいないよ。」
彼女は続いて説明した。傷を負ったのはイノシシかヒルチャールの方だよ。
あなたが空を飛ベるように協力した小さい命に対して、 同情する気持ちになったが…
彼女の言葉はあなたを少し安心させた。

彼女は話した。
「風の翼が滑翔できるのは、ほぽ風神様の祝福のおかげ。」
「もちろん、今まで頑張った人たちの知恵も含まれているよ。」

彼女は自分が「風の印」を集めている理由を説明しなかった。
冒険者の血と商人の心が同じ体に共存しているからかもしれない。
彼女はぺラペラと、探検者精神に溢れる者の話しをした。
その話によれば、数千年も前から滑翔設備を研究する探検者がいたらしい…

あなたは善意に咳払いをした。すると彼女は少し気まずそうに、続けてその特別な風の翼を説明した。
ちょっと変わっただけで、風の祝福を受けていないと疑われた。
ちょっと職人に勇気があるだけで、このきれいな作品と一緒に避難された。
この子にこれだけのつらい思いをさせて、ひどすぎる…

だけどあなたは勇敢な人だ。世間の視線に囚われない人だ。あなたならば、きっと上手くやっていける。
――彼女は特別な風の翼を君に渡した。
「もちろん飛ベるさ、あんたを連れて高く飛ベる。しかし前提があるの。あんたがこの子を信じて、この子を信じる自分を信じることね。」

降臨の翼

これはあなたが特殊な方法でこの世界にたどり着いた証。
これは月日と星々を駆ける者にしか、羽織ることができない紋章。

「これからの旅は危ないかもしれない、」
あの人があなたに言った。
「この布が君を守れるとは思えないけど…」

確かに──
遥か天の彼方へ渡る旅で、すれ違った星は生まれ滅びを繰り返し、
追い払われた闇も再び光を吞み込んだ。
布一枚では灼熱と極寒も、呪いと悪念も防げない。
けれどたまにテイワットの夜を経験したら、布を身にかぶるのが何よりも役立っていることが分かる。

「だけど一つ、若しくは二つの世界からの敵意を受ける時、」
昔あなたに優しく接した人の姿がうまく思い出せない。あなたは頑張って思い出してみたけど、
「果てのない暗黒を、或いは宇宙を吞み込む光を前にして…」
でも、それはもう以前の世界の事情であった。

今のあなたは野宿をしなくて済む。
城内のベットは柔らかくて心地良い。野宿をしていても、草の手触りは雲のようで、生命の香りが響いた。
そこで、女の子から風の翼をもらった瞬間、あなたの頭にそれの新しい使い方が浮かんできた。

今もう一度、月日と星々を駆けることができる。

蒼天清風の翼

「風があればいいのにな。」
果てのない荒野を跋渉する旅人がこう嘆いた。
大気の子供が高天に居住している。そのうちの一吹きの風が旅人の嘆きを聞こえた。あの人に清風をもたらしていいのかを自分に問いかけた。
「良いよ。でもあなたは東の海岸から出発しなければならないのだ。山と谷を越え、小川と河川の砂辺に沿い、渡りに渡って、彼のそばに着くのだ。」

そして一吹きの風が海岸線から出発し、自らの旅を始めた。
蒲公英の種が旅をしたいから、風がついで種たちを遠方*
殻を破った鳥の雛が飛びたいから、風が彼らの羽根を持ち上げた。
年寄りが小麦の製粉ができないから、風が一旦止まり、製粉風車を回した。
人を助け大地を愛撫した風が、なんと変化し始めて人の形態になった。
故に、旅の終点であの旅人と再開した時、
彼はもう、旅人が祈った風でなくなった。

「風があればいいのにな。」
彼はあの旅人と、大地を跨ぐ旅を続ける…

ーー「西風教会のこの聖徒の物語は結構可愛いと思いますね。とにかくその趣旨は人々を助ける精神を持つことです。あなたの善良と優しさを認めます、故にこの風の翼を贈ります。」

金琮天行の翼

「岩間や雲の深処に、秀逸な人と風流人がたくさんいる。裁虹と剪雪は名利を求めず、悪を制裁したり談笑したりする。」
――これが今から話す物語の始まりだ。
周知の通り、璃月の大地は名の通り、山、森、郊外、岩間や雲に仙道の侠客の跡が見つかる。彼らは七星の手が届かないところで任侠している。裁虹と剪雪、この二人の無名侠客のことは以前話した。今から話す内容、もう一人の侠客の話だ。

この侠客は東から風に乗ってくる者だったらしい。
彼は岩王から陰陽虎符を授かり、この金琮天行の翼を作り、そして璃月の大地で命令に従い人助けを始めた。
あの血飲みの邪悪な螭があちこちで災いを引き起こしたから、侠客は奥蔵山と同じぐらいの大きさの拳で、邪悪な螭を土の下まで叩き込んだ。
孤雲の邪悪な妖魔との戦闘で仙人たちが力尽きそうになった。助けに行った侠客は剣を振り回し、一瞬で妖魔の群れを一掃した。
またあるファデュイの御曹司が公の場で岩王を侮辱し七星を見下したと聞いた侠客は宴会であの御曹司をボコボコにした。結局あの御曹司が岩王と七星に土下座した後、宴会の場を去った…

確かにこの風の翼は華やかだし、璃月のみんなに褒められて、こんな綺麗なプレゼントをもらって嬉しい。
でも、講談といった形の説明書に侠客伝記の内容とは、ある意味で自分の期待を超えている…

雪隠れの翼

我らは必ず戻ってくる。
すでに枯木は新しい枝を咲かせ、困難に立ち向かう準備をしている。

梟は鷹に忠告した。

しかし大地を見下ろし、空を支配する鷹は絶対的な自信を持っている。
自分たちが支配するこの空の下で、一体何に怯えればいいのか?
鷹たちは梟の忠告を無視し、彼らを嘲笑った。
闇夜にコソコソ捕食する鳥は、臆病で哀れだと。

それから、鋭釘のように凍った霜雪が、国を覆う樹を粉砕した。
そして、洪水のごとく埋もれた大陸は、鳥がとまる枝さえなくなった。
鷹ですら、雀と同じように地に落ちた。

この出来事は、風の国の鳥たちにあることを教えたーー
自由の空でさえも、凍える風によって白く染められ、黒に塗られる。
白日は完全に隠され、星と月の明かりもない。

雛たちは巣に縮こまり、最期の時を待った。
しかし光が失われた今、闇に輝く梟は夜の支配者となった…

それから時が過ぎ…
だれがくれたか分からない獲物を頼って、鷹は無事に大きく育った。
まだ氷雪に覆われていたが、空は少しずつ晴れ、大地にも命が芽生え始めた。

しかし、一体だれが助けてくれたのか。雛たちは知らない。
宝石のように美しい龍と同じように、闇夜に輝く梟の瞳も忘れ去られる。
鮮血に染まってはいたが、鳥たちが立つ枝も生えていた…

直接的なつながりはないが、闇を守ったはぐれ者の赤い鷹は夜梟の名を背負った。

静寂の夜、彼らの鳴き声に込められているのはーー
我らは必ず戻ってくる。
すでに枯木は新しい枝を咲かせ、困難に立ち向かう準備をしている。

今、この翼で、一緒に見届けよう。

饗宴の翼

これは異世界からここへと漂流してきた物、世界で最後の饗宴と、週末の到来を象徴している。

その世界のその時代、大地を支配しているのは龍だ。
だが物語のような空を飛ぶではなく龍ではなく、大きなトカゲと鳥の間の形をする。

海には巨大な魚龍がいて、大きな翼を持つ龍が空を飛んでいた。クレーにとっては想像できないかもしれないが、当時の世界はそういう感じだった。
彼らは強いゆえ、他の全ての生き物を軽蔑した。
その世界では、彼らは王だった。

その後、その世界には人類が現れた。
人類はどのように現れたかは誰にも分らない、隕石と共に落ちてきたのかもしれない。人類には不思議なな*習慣がある、それが――「日曜日のディナー」。
その日が来るまでそれ程かからなかった。宴会の始まりだ。
龍のもも肉と龍の手羽肉は小麦粉で包まれ、人類が作り出した煉獄で烈火の炎を苦しんだ。
彼らは人類の食料と変わった。話によると、龍の肉はとても美味しい、人は思わず指をしゃぶり出す。
本来は毎週の日曜日だけのごちそうは、結局お肉が美味しすぎたゆえ、毎日の開催となった。
「素晴らしい!」
「日曜日のディナーを週7で頂く!」
人類はそう宣言した。
こうして、「龍」の時代は終わった。

この風の翼はあの大絶滅事件の記念だ。本来はこのような色ではなく、青と白だった。
クレーの母親は風の翼を家族の色に変え、これが今の姿だ。彼女は少しの間家に帰り、この風の翼を残して再び出発した。
「お母さんは忙しくなってきたの。ここ数年、テイワットの辺境はますます脆弱になったからね。」

雷騰雲奔の翼

「天狗って言うのはね、歴史の長い影向の天狗一族以外に、身のこなしの素早い人間や、神出鬼没な人間を指すこともあるのよ。ほら、天狗にも翼があるじゃない」
本当だろうか。

「『天狗』と呼ばれるには、まず空中で自在に飛べないと。君は稲妻のいたるところで風に乗って、屋根を走り、壁を登っていたわよね。その身軽さは、カラスやハヤブサにも負けないと思うの」
「その昔、稲妻にも天狗に憧れ、天狗の真似をする『天狗党』がいたのよ。天守閣の屋根の上や、高い杉の上、鳥居の上から、下にいる民衆や役人に対して高笑いして、さらに稲妻中を震わせた『天守閣下天狗落書き』を御苑に残したそうなの。不敬極まりないわ」
「自由すぎる人たちだったの。その後、その人たちは本物の天狗に捕まって、こっ酷く叱られたらしいわ」
「ああ、でも、君はちゃんと公序良俗を、法を守る人よね。この伝説を気にする必要はないと思うわ」
よく風の翼を広げて町を俯瞰したり、石垣や高い壁を登ったりしていたが、余計なことは言わないでおこう。

「それから、剣術に長けた剣客を天狗と呼ぶ時もあるそうなの。鳴神直伝の流派と、伝説になった『霧切』と『明鏡止水流』、まだ伝承されている『岩蔵流』などがあるわ。岩蔵剣術には門外不出の秘剣『天狗抄』があるの。剣筋が読めない、とてつもなく速い影向天狗にも勝てる剣術らしいわ。君の腕と戦果は、言うまでもないわよね」
「最後にね、天狗は風や雷を操る術を持っているの。影向の天狗に代々伝わる宝器の中には、『風雷の扇』というものがあるらしいわ。表は風を呼び、裏は雷を呼ぶ。君は風元素も雷元素も操れて、まさに天狗と称されるに相応しい人物ね! ちなみに、風雷の扇子はただの目くらましみたいよ。風を呼べる天狗と雷を呼べる天狗は、バレないように、良くつるんで出かけるんだって」
隣にいる裟羅のほうが気まずそうだ。

「君の稲妻への貢献を讃えて、この風の翼を贈るわ」
もしかして、天狗の翼もこうやって……?
疑いの眼差しに気付いた裟羅は、すかさず答えた。
「違うに決まっているだろう!」

 

翻訳修正前

「天狗って言うのはね、歴史の長い影向の天狗一族以外に、身のこなしの素早い人間や、神出鬼没な人間を指すこともあるんだよ。ほら、天狗にも翼があるでしょ」
本当かなぁ。

「『天狗』と呼ばれるには、まず空中で自在に飛べること。貴殿は稲妻全域で風に乗り、屋根を走り、壁を登った。その身軽さは、カラスやハヤブサにも負けないだろう」
「その昔、稲妻にも天狗に憧れ、天狗の真似をする『天狗党』がいたのだ。天守閣の屋根の上や、高い杉の木の上、鳥居の上、などなどから、下にいる民衆や役人を高笑いし、さらに稲妻中を震動させた『天守閣下天狗落書き』を御苑に残したそうだ。不敬極まりない」
「自由すぎる人たちだった。その後、その人たちは本物の天狗に捕まり、こっ酷く叱られたらしい」
「ああ、でも、あなたはちゃんと公序良俗を、法を守る人だ。この伝説を気にする必要な*ないね」
よく風の翼を広げて町を俯瞰したり、石垣や高い壁を登ったりしたが、余計なことは言わないでおこう。

「それから、天狗というのは、剣術に長けた剣客を呼ぶ時もあるんだよ。鳴神直伝の流派と、伝説となった『霧切』と『明鏡止水流』、まだ伝承されている『岩蔵流』などがある。岩蔵剣術には門外不出の秘剣『天狗抄』がある。剣筋が読めない、ものすごく速い影向天狗にも勝てる剣術らしい。貴殿の腕と戦果は、言うまでもないだろう」
「最後にね、天狗は風や雷を操る術を持っている。影向の天狗が代々伝わる宝器の中には、『風雷の扇』というものがあるらしい。表は風を呼び、裏は雷を呼ぶ。貴殿が風元素も雷元素も操れて、まさに天狗と称されるに相応しい人物だ! ちなみに、風雷の扇子はただの目くらましだ。バレないように、風を呼べる天狗と雷を呼べる天狗は良くつるんで出かけるのだ」
隣にいる裟羅のほうが気まずそうだ。

「貴殿の稲妻への貢献を讃えて、この風の翼を贈呈します」
もしかして、天狗の翼もこうやって……?
疑いの眼差しに気付いた裟羅はすかさず答えた。
「違うに決まってるでしょ!」

銀河燦爛の翼

「ある詩人の知り合いがいてね。あっ、ボクのことじゃないよ…」
その緑色の人物はリンゴを一口かじり、話し始めた。

ボクには詩人の知り合いがいる。彼は戦争の炎が鎮まったばかりの時代に生きていた、あまりにも多くの諍いや別れを経験した。
彼はあのような時代に、天空に向かって歌い、頑なな岩石に向かって演奏し、波立つ海に向かって詩を詠んで、そして星空に向かって演じた。
なぜなら彼は、誰かが世界の傷を癒さなければならないと知っていたから。
そのためには、誰かが話し合いの方法を見つけなければならないと考えていたんだ。
もしも大空が、岩石が、海が、星空が答えてくれたら、きっと音楽は万物に通じるだろう。
最初、空からは何の返事ももらえず、鳥の影だけが彼の顔を横切るだけだった。
岩石も反応を示さず、水が滴るのみ。海も同様、塩分を含んだ風が嵐の予兆を伝えるだけだった。
そして星空も、答えてはくれない。
しかし、詩人は知っていた。この星空が答えてくれることなど何もないと。

それでも詩人は諦めなかった。それは心に信念を持っていたからではない、彼の本質がそうだったから。
その後、海は反応を示した。高い崖の上には望風の見張り台が設置され、当番のシスターたちは彼の演奏を拍手で讃えた。
そして、岩石も彼に応えた。岩石は手巾で顔を拭くと、こう言った。「お前の演奏は、確かにこの大陸で他に類を見ないものだ。しかし、もう一度酔っぱらって俺の頭に酒をかけてみろ。我慢できる保証はない。」
それから、空も彼に応えてくれた。ある日、頭上を飛ぶ鳥の影が、太陽そのものを隠した。詩人が頭を上げると、美しい龍が目の前に降り立ったんだ。

「いつか星海を感動させたいな。それができたら、流星群だって喚べるかもね。あっ、そうだ。この風の翼は、星海の返事だよ。君と同じように、空から降ってきたんだ。」
緑の服を着た詩人は、リンゴの芯で空を指した。
「その詩人はボクじゃないけど、この風の翼は空から降ってきたもの。どっちを信じるかは君次第だよ、えへっ。」

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  • 風の糞になってる所があるけど原文がわからないので報告だけ -- 2020-12-14 (月) 23:16:23
    • ありがとうございます。確認したら翼でした。恐らくOCRしてそのままコピペしたんでしょうね。 -- 2020-12-14 (月) 23:21:24
    • 草 -- 2021-02-08 (月) 03:40:14
  • 服装について。後々どれが誰の服かわからなくなりそうなので名前をつけました。他にいい方法があったら変更お願いします。 -- 2021-10-04 (月) 23:26:56
  • アンバーのオルタコスチューム、ゲーム内での「心を痛めるもの」が「心を痛める者」になってるのでどなたか修正お願いします -- 2022-02-27 (日) 19:23:45
    • あと落ち着いた痕→落ち着いた後 ですのでそこも合わせてお願いします -- 2022-02-27 (日) 19:25:50
  • このページを見て初めてジンとバーバラが姉妹なのを知った……姉がいるのはデートイベントで知ってたけどジンだったのか -- 2022-03-26 (土) 06:56:09
  • 饗宴の翼ストーリー追加しました -- 2022-04-10 (日) 17:46:14
  • 銀河燦爛の翼が全面的に翻訳が修正されていました。前の文はコメントアウトしてますが雷騰雲奔の翼(稲妻翼)のように折り畳んだ方がよろしければ変更お願いします -- 2022-06-13 (月) 04:02:37