キャラ・一族・団体/モンド

Last-modified: 2024-04-17 (水) 00:11:47


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モンド

『千年も自由の都を守った巨龍が、自由に戸惑い始める。
自由の神に命じられた自由は、本当の自由であると言えるのか。』

テイワット大陸北東部に属する風神が興した*1国。

重要な出来事

  • 2600年前:吟遊詩人の少年と風元素精霊(後のウェンティ)が率いる反乱軍がデカラビアンが治める旧モンドを打倒。
  • 1000年前:ウェンティの助けを得た奴隷剣士ヴァネッサによって旧貴族が打倒される。西風騎士団の設立。四風守護の結成。
  • 500年前:黒龍ドゥリンの襲来、撃破した風龍トワリンも毒血を受け眠りにつく。
  • 本編直前:クリプス死亡によるディルックの離反と帰還、『黒い焔』事件を始めとするファデュイの暗躍。

魔神の時代(6000年~2000年前)出身

魔神

バルバトス(風神・ウェンティ)
プレイアブルキャラクター。人間としての名はウェンティ。中性的な容姿の詩人。
元々は小さな元素精霊であり、「小さな希望と転機をもたらす風」であったが、ある詩人の少年と出会い、友となる。
後に詩人の少年をはじめとする高壁内の民衆とともに反乱を起こし、デカラビアンを滅ぼしてその力を得る。
その際に戦死した詩人の少年の姿を借りた後、新モンドを建国。
アンドリアスの残した氷雪を吹き飛ばし、とんがり帽子山を切り落として住みやすい気候に変えた他、数えきれない歌や祭礼を教えた後眠りにつく。
1000年前に覚醒。ヴァネッサによる革命を手助けした後、四風守護を制定しモンドの守護を託す。
500年前の大災害では、ドゥリンと交戦するトワリンの援護を行い、討伐を手助けする。
  • 名前について
    バルバトスとは、『ゴエティア』に記述されているソロモン72柱の悪魔において、序列8番に位置する悪魔の名。
    トランペットを持った4人の王を従える狩人として顕現し、悪政に苦しむ民衆を助ける義賊「ロビン・フッド」の化身とも言われている。
  • 不穏要素について
    現状、ウェンティやその周辺には「何かを隠している」描写や他の七神との扱いの違いがかなり多い。
    • 「初めまして…」のボイスにて、「かつて会ったことがある」「もう一度旅に加えてほしい」旨の発言をしている。
      他のキャラが(アンバーや他の七神含め)初対面である文面なのに対し異質。
      旅人の方も魔神任務序章第二幕での初邂逅時に「声を知ってるかもしれない」とパイモンに語るシーンがある。
    • 魔神任務第一章第四部には、500年前のカーンルイアについてウェンティと鍾離に聞こうと旅人が決心する描写がある。
      が、鍾離を含む他の七神と異なり未だにウェンティの口からカーンルイアについて語られたことはない。伝説任務第二幕も未だに来ていない。
    • カーンルイアはアラビア語の「خائن(khāʾin, ハーイン, 裏切り者)」の口語発音表記khāʾenと「رياح(riyāḥ, リヤーフ, 「風」を意味するrīḥ(リーフ)の複数形)をそれぞれアルファベット表記に直して繋げたもの(Khaen+Ri’ah)という説がある。(*ただし実際のアラビア語ではri'ahのように「'」が入る転写は「風」を表すことはせず、もっぱらرِئَة(riʾaもしくはriʾah)すなわち「肺」を指す語の転写として用いられている。)
    • 他の七神が自国民との関わり方について少なからず悩み、本編中でその在り方を変容させているのに対し、ウェンティのみそういった描写が見られない。
    • 元素爆発のアイコンが天理の調停者の瞳にそっくり。
デカラビアン(竜巻/烈風の魔神)
旧モンド(現在の風龍廃墟)を建国、統治していた魔神。姿は不明。
都中心の塔から支配域を睥睨し、高塔の王ともいわれていた。
旧モンドを鳥一羽通すことない高壁と暴風の結界で封鎖し、都にも暴風を吹かせて人々に圧政を敷いていた。
上記の統治形態は彼なりに臣民のことを思って(アンドリアスの氷雪から守るため?)のものであったようだが、
風のせいで顔を上げることすらままならない人々を見て彼らが自身を礼拝し、忠誠を誓っているのだと誤解していたほか、
自身に好意を抱いていた少女の愛に応じることもないなど、人間の思いと愛を理解しない孤高の王でもあった。
アンドリアスとの戦いで疲弊していた時に民衆が反乱を起こして討伐された。
元ネタは序列69番「デカラビア」。五芒星の姿で現れる悪魔。本物の鳥のように歌ったり飛んだりする使い魔を与えるらしい。
アンドリアス(ボレアス・奔狼の領主・北風の王狼)
狼の姿を持ち、風と氷の力を操る魔神。現在は死亡しているが自我と力の一部を保ったまま亡霊と化しており、モンドの四風守護のうち北風守護である「ボレアス」の座についている。
存命であった魔神戦争時代にはデカラビアンに宣戦布告し、デカラビアンが治める都以外のモンド全域を氷雪に封じ込めるほどの力を持って都の高壁を破壊しようとしたが、遂にそれは叶わなかった。
後に彼は王座に就くことなく世を去る。
武器突破素材の凛風奔狼に曰く、神々には人を愛する責任がある。しかし、人間が嫌いな彼は人類の幸せな暮らしを思い描くことができず、この世界の風の王になる資格がないことを自覚して自ら消えることを選んだという。また、死の間際に自身の氷風の力が生命に有害であるとようやく理解し、自身の力を大地に込めて大地とその住民を永遠に守ると誓ったとされる。
前述したように人間が嫌いである彼だが、捨てられた者には慈愛を込めた眼差しを向けるなど、彼自身が思っているほど冷酷な存在ではないようである。
魔神戦争終結より1000年後、旧貴族が打倒され新体制が築かれたモンドにおいて、風神バルバトスと契約してモンド四風守護となり現在に至るまで奔狼領を守護し続けている。
元ネタは序列63番「アンドラス」と思われる。体が天使、頭が黒い鳥の姿の悪魔で、鋭い剣を持ち黒い狼にまたがって現れるという。
『時間』に関わる魔神
千風の神殿やモンド東の沖合にある無人島の遺跡に祭られていたとされる魔神。
一時期のモンドで風の神バルバトスと共に祀られていたが、徐々に同一視され、いつしか時の神は忘れ去られ、風神信仰のみが残った。
千風の神殿はドラゴンスパインや孤雲閣等、大陸各所に残る古代遺跡(および大陸各地の『秘境』?)と同様の意匠が確認されており、大陸全体における「○祭りの人(属性冠)シリーズ」で語られる神を信仰した『古代文明』との何らかの関係性が伺える。
多くの場合、それらの遺跡には3つの重なり合った楕円で構成される「トリケトラ」の紋章がある。
関連:雑談掲示板#1065
  • Topic:モンド城との関係
    『時間』に関わる魔神と風神に関わる碑文の刻まれた遺跡の針はモンド城の方向を指している。

デカラビアンのモンド(旧モンド地域)

現在「風龍廃墟」と呼ばれる地域に存在した本来のモンド。
物語開始時点においてドゥリンとの戦いで傷ついたトワリンが休息する場所となっている。

詩人の少年
まだ無名の精霊であったバルバトスが出会った人物で、風の壁の中では見ることができない光景と自由を求めてデカラビアンに反旗を翻す。
しかし戦死してしまい、自らの目で「自由」を見ることは叶わなかった。
アモスの弓の持ち主の少女
デカラビアンを愛していたが、彼は彼女に振り向くことはなく、振り向かせるために反乱に参加して彼に弓を引く。しかし、デカラビアンによってあっさりと殺され、その時に彼我の間にある雲泥の差に気付いたという。
グンヒルド
デカラビアンの部下であったが、暴政に耐えかねて一族は旧モンドから脱出する。
しかし当時のモンドはほぼ全域が氷雪に閉ざされた極寒の地であり、吹雪に閉じ込められて危機に追い込まれるが、一族の願いを受けた風の精霊に救われて力を授かったという。
この時の族長の娘は後に一族の族長の座を継ぎ、初めての女祭祀となる。
バルバトスらがデカラビアンに対して蜂起した際に一族を率いてバルバトスに加勢し、その後もグンヒルド家はモンドを守り続け、旧貴族時代も民衆の味方となって追放を免れた。
彼女の子孫が現在のジンバーバラであり、それぞれの立場から今もモンドを守り続けている。
ヴァニーラーレ
モンド設立当初のローレンス一族の主母。
人々を率い、神の奇跡をたたえるために広場に風神像を建てて、他の集落の指導者らとともにモンドを永遠に護ることを誓った。
しかし、代を重ねていく内にローレンス一族は腐敗していき、暴君となってついにはモンドから追放されることとなる。
赤髪の戦士
モンド付近にいたと見られる人物。新生の神に背を向け浪に落ちる雨粒のように群衆の中に埋もれ、その名は残っていないという。

シャール・フィンドニール

現在はドラゴンスパインと呼ばれている、モンド南部の雪山にかつて存在していた文明。秘境「フィンドニールの頂上」の前にある石碑に「氷雪と争いから離れ」と記されていることから、魔神戦争時代に栄えた文明だと考えられる。
当初は緑豊かな土地であり、信仰の中心であった白い巨樹のもとで隆盛を誇ったが、天から「寒天の釘」が降り注いだことによって山の頂部は破壊され、飛散した釘の破片によって白樹も打ち砕かれ、釘の効力によってか山全体が急速な寒冷化に見舞われる。
最終的にフィンドニールの人々は死に絶え、以降も人々が定住することはない土地となった。

司祭
シャール・フィンドニール衰退時の司祭(祭祀)。
白樹が枯れた後、何度か山頂に登り滅亡を避ける術を思索していたようだ。
ドラゴンスパインの石碑より、名前は「ファルシ」である可能性がある。
司祭の娘。
絵を描くことが得意であったようで、白樹の下で絵を描いていたほか、異邦の勇士のための壁画も描いていた。
都が滅亡に瀕したとき、勇士に星銀の大剣を手渡し、都の歴史を記した3枚の壁画を飾っていた間に、彼を讃える4番目の壁画を新たに用意することを約束すると、彼が事態の解決の糸口を見つけてくれることを期待して送り出した。
また、砕かれた白樹の命をつなぎとめるために1本の枝を持って行った。
しかし、終ぞ壁画を完成させることはできず、白樹の枝も実らず、勇士が帰る前に姫の命は潰える。
人々が勇士が逃げたのだと非難する中、最期まで彼を信じ続け、彼の無事と再会を願っていた。
記録者
無数の人や事柄を見てきたという人物。
シャール・フィンドニールの滅亡までの過程もつぶさに記録し、終には最後の生き残りとなる。
世界の理不尽さへ怒りを覚え、人々が神がいない国を造っていることを耳にすると彼らに羨望を向ける。
その後は不明。滅亡した都に留まる必要はないと語っていたが、同時に「灰となり風に乗って」とも語っており、結局都で生涯を終わらせた可能性がある。
  • 「姫の箱」のテキストより、彼が「ウッコ」である可能性がある。
    ドラゴンスパインには「ウッコ」という固有名称を持つヒルチャール・霜鎧の王がいるが…?
異邦人(勇士)
シャール・フィンドニールの外からやってきた、エーモンロカと呼ばれている人物。
彼がフィンドニールに滞在しているときに災厄が発生し、彼は都を救うために大剣「雪葬の星銀」を背負い、下山して事態を解決する方法を探しに行った。
長い旅の果てに遂に答えを見つけるも既に手遅れであり、ようやく帰還した都は廃墟と化し、死の気配が漂うのみであった。
守るべきものが残っていないことへの嘆き、寒天の釘を落とした天への憤りを覚えた彼は雪葬の星銀を壁画の間に残すと、下山して戦いの場へと向かった。
その後は不明だが、後のモンドに祭礼の大剣を所有する一族としてエーモンロカ家が存在することから、この勇士はその先祖ではないかと考えられる。
白樹(冬忍びの樹)
シャール・フィンドニールで信仰の対象になっていた、銀色の枝を持つ白い巨木。司祭はこの樹を通して「彼ら」の声を聞いていたという。
この樹に意志があるのかは不明だが、法器「冬忍びの実」の物語は冬忍びの樹の目線で記されているようだ。
それによると、寒天の釘によって砕かれ、姫の必死の延命もむなしく枯死したと自分でも思っていたが、長い時を経た後、ドラゴンスパインに落下したドゥリンの血を浴びたことで自分の生存に気付き、根を伸ばして大地の温かみに触れたという。
そこから更に経って、旅人が緋紅玉髄をもたらしたことによって過去を思い出し、全ての力を振り絞って「冬忍びの実」を実らせ、それを天への怒りの結晶として旅人に捧げた。
  • 「彼ら」なる存在については謎が多いが、銀白の木と上位存在からの啓示という組み合わせは聖遺物「〇祭りの冠」シリーズの物語との類似性が見られる。ここから考えるに、シャール・フィンドニールの人々はこの樹を通して天からの声を聞き、その啓示に従って繫栄したが、繁栄が永遠であるのかどうかに疑いを持ったことで天の怒りを買い、滅ぼされた可能性がある。

英雄の時代(2000年前~500年前)出身

レインドット
NPCの一人。アルベドの師匠であり、アリス(クレーの母親)の旧友。ドゥリンの創造主でもあり、カーンルイアに由来する錬金術を得意とする。
聖遺物「ナベリスの心」を手にした際に、アルベドの前から忽然と姿を消す。「森の風」という書籍では「黄金」の異名を持つ錬金術師が堕落し、漆黒の魔獣を大量に生み出したという記述があるが、イベント「白雪に潜みし影」にて「黄金」はレインドットであることとアルベドの創造主でもあることがアルベドの口から語られた。
また、「黄金」は錬金術における「黒土(ニグレド)」→「白亜(アルベド)」→「赤化(ルベド)」→と続き最終段階に位置するものであることがアルベドのボイスでも語られている。
「黄金」の生み出した異形の魔物はテイワット七国を大いに苦しめ、魔神を含む多数の犠牲者を出した。
カーンルイア滅亡との関連性は不明だが、カーンルイアも遺跡機械を用いて討伐するなど漆黒の魔獣への対応を余儀なくされた。
「堕落」の原因や漆黒の魔獣が跋扈した経緯はVer3.5現在では不明。スメールのキングデシェレト同様何らかの禁忌に触れた可能性もあるが、現時点では憶測の域を出ない。
  • 名前の由来について
    英語版ではRhinedottir。よって元ネタは北欧神話を題材にしたワーグナーのオペラ『ニーベルングの指環』に登場する、三人の女妖精「ラインの娘たち」(ラインテヒター)の単数形ライントホター(Rheintochter)と思われる。
    ライントホターは原典である北欧神話に存在しないワーグナーのオリジナルだが、あえて「娘」を意味するトホター(Tochter)の部分を北欧の古ノルド語にするとドーッティル(dóttir)となる。ちなみに英語のドーター(daughter)とは同語根。
    オペラでは、世界を支配する力を持つニーベルングの至宝「ラインの黄金」を守護していた。
    ドワーフのアルベリヒがそれを盗み出し、支配の指環を鍛え上げたのが物語の始まりである。
    つまり元ネタではアルベリヒとは仇敵の関係にある。しかし、『原神』のコロタール・アルベリヒはカーンルイアの重鎮にしてアビス教団の創設者で、現状の情報ではむしろ近い陣営ともいえる存在だが……。
トワリン(風魔龍・空を裂く魔龍)
空で誕生した、元素生命体の最上級の存在である「龍」のうちの風元素の龍である。
世の全てに興味を以って村落に降り立ったが、危害を加えるつもりはなくともその姿を見て人々は恐怖し、巨体が意図せずに果樹園の果樹を傷つけるなどして人々の怒りを買う。
彼は人の世の理に迷い、戸惑いながらも諦めずに人々と交流しようとした。
ある日、天空のライアーの音色を聞き、その音色に惹かれて風神バルバトスのもとに舞い降りる。
風神の奏でる旋律と詩文が自身と人々を引きつけたことに気付いたトワリンは、万物に自身の心を理解してもらうために風神の眷属となり、彼のそばにいることを決め
人間の言葉と風神の御業を覚えた。
龍の力は魔神に匹敵すると言われ、モンドにおいては七神で最も力が弱い風神の代わりにモンドを守るべくその力を振るい、大地を覆う氷雪を吹き飛ばしたり魔龍ドゥリンと戦った。
ドゥリンには勝利するも、毒血を撃ち込まれて汚染され、数百年の休眠に就く。
モンドを守ったことで人々に理解されると思っていたが、長い休眠の間に人々には忘れられ、毒に蝕まれ苦しむ中でアビスに教唆され、人々や風神に裏切られたと思い込んで一時は風神から離反する。
しかし、異世界より来訪した旅人に毒を浄化され正気を取り戻す。
その後は風神との契約から解かれ、彼に「神に命じられた自由」ではない本当の自由を謳歌してほしいと伝えられる。
  • 名前の由来について
    英語版ではDvalin。元ネタは北欧神話のドヴェルグ(ドワーフ)の魔術師ドヴァリン(Dvalinn)。
    ドヴェルグ一族にルーン魔法を伝えた人物とされ、またドヴェルグ序列第二位のドゥリンと共同で魔剣「テュルヴィング」を製作している。
レイヴンウッド
両手剣「鉄影段平」に登場する人物。
聖遺物「勇士の心」の勇士の冠のストーリーと合わせると、1500年前の北風騎士であると思われるが、情報が乏しく詳細は不明。
  • 「北風騎士」について
    1500年前は西風騎士団は存在していないが、書籍「森の風」2巻では西風騎士団に北風騎士が入団したと記されている。
    この記述が正しければ、北風騎士の称号は西風騎士団とは独立して存在していた可能性がある。
    ラグヴィンドやグンヒルドなど、貴族制時代のモンドにも騎士がいたことは判明しているので、北風騎士が西風騎士団設立より前から存在していても不自然ではない。
    1500年以上も前から北風騎士という称号はモンドの守護者に受け継がれてきたのかもしれない。

旧貴族とその関係者

ヴァネッサ
ローレンス家の奴隷剣闘士。神の住む島(セレスティア)を信仰するムラタ人の血を引き、赤い髪を持つ。
家族の解放を賭けた戦いで魔竜ウルサの討伐という無理難題を押し付けられるも、風神バルバトスの加護を得て撃退し、自由を勝ち取る。
彼女の勝利を切欠に貴族に対する大規模な反乱が起こり、モンドの貴族統治は終わりを迎えた。
革命後は西風騎士団を設立し、蒲公英騎士(獅牙騎士)の位に就く。
最後は風立ちの地から天空の島(セレスティア?)へ飛び立った。
侍従騎士/暁の騎士
ある貴族の侍従騎士であったラグヴィンド家の人物。主と共に剣闘士の試合を見物した時に「夜明けの光剣士」の戦いを見て感銘を受け、自分の騎士名(暁の騎士)とやるべきこと(民衆の側に立つこと?)を決めた。
貴族による支配が終わり、西風騎士団が設立された後にかつての貴族の室内浴場を図書館に改装させた。
彼の作った図書館の地下にある『禁書エリア』は、図書館と騎士団設立の前からあったとされ、深い秘密を抱えているという。
後のモンドの大火災『秋分の大火』で図書館は最盛期の六分の一の大きさとなったが、地下の『禁書エリア』は消失を免れ、今でも頑丈な扉で閉ざされている。*2
ランドリッヒの一家
三大家系(グンヒルド、ラグヴィンド、ローレンス)ではない貴族。ファミリーネームは不明。
  • パルジファル
    一家の正統後継者であったが、腐敗する以前の貴族の徳政に憧れを抱き、一振りの剣(鉄蜂の刺し)を持って家を出奔する。
    その後は貴族から盗んだ宝を平民に分け与える義賊となるも、エバハートの教唆によってモンドから離れた。
    その後については副船長にて後述。
    『砕夢奇珍』第1巻、第3巻にも登場。骨董品店の常連。
    神の目を所持しており、神の目所持者は短命という俗説のために自身を恋愛から遠ざけていた。
  • エンゲルベルト
    パルジファルの出奔によって一家の後継者の地位を得た人物。ドラゴンスパインにてエバハートに殺害される。
  • エバハート
    パルジファルの異母弟。ランドリッヒの私生児であるため、継承権を持たない。
    当時のモンドでは貴族の武器ではないとされていた長槍の使い手。
    目的のためなら手段を厭わない非情な人物であり、貴族の腐敗を正すために数多くの人間を犠牲にした。
    兄のパルジファルをモンドから追放した後に、ドラゴンスパインでの考古学調査を計画。一族の人間を雪山での遭難に見せかけて次々と暗殺し、
    ルースにも致命傷を与えるも、返り討ちに遭い重傷を負う。その後の足取りは不明だが、モンドには彼の帰還した記録は無いという。
  • ルース
    ランドリッヒの従者。ドラゴンスパインに点在する「古い考察日誌」の書き手。
    エバハートの考古学調査に同行するも、彼の裏切りによって致命傷を負い、そのまま死亡したと考えられる。
  • プリシラ
    ルースと親しい関係にある人物だったが、エバハートの計画に加担し、望風海角でのろしを上げる役を担った。
  • 碧眼の魔女
    「流月の針」ストーリーの人物。生死の隙間を見る能力を持っていた。
    パルジファルから青い宝石を贈られるも、宝石が盗品であったことから主に罰せられ、罪人の烙印を顔に刻まれる。
    それ以降、パルジファルに対して愛憎入り交じった感情を抱くようになる。
    パルジファルがモンドから去った後に、想い人の弟であるエバハートに槍術を伝授するが、その槍術によって彼に殺害される。
  • 剣闘士
    「死闘の槍」、「剣闘士のフィナーレ」ストーリーの人物。エバハートが幼いころから彼に仕えていた老僕。千を超える戦いを経験しながらも常勝無敗を誇っていた。
    規定数の勝利により自由になることを許されていたが、その後も自らの意志でエバハートのために戦い続けることを決心する。さらに勝利を重ねていったが、ある戦いでヴァネッサに敗れて命を落とした。
大地を流浪する楽団
モンドに存在した反貴族組織。ヴァネッサによる革命よりも前に貴族への反乱計画を実行するも、失敗に終わる。
  • 指揮者
    「流浪楽章」の持ち主で、流浪楽団の設立者。
    反乱計画でモンド城に攻め込み、戦死した。
  • 琴師
    「絶弦」の持ち主。フォンテーヌの出身で、各地を旅して本当の自分と運命を探していた。
    バドルドー祭の生贄に選ばれた少女と恋に落ち、少女を貴族の魔の手から守ると約束して戦うも、その約束を果たすことができないまま命を落とした。
  • 夜明けの光剣士
    「笛の剣」の持ち主で、女性。楽団の解散の後、奴隷剣士となる。
    ある日の戦いで命を落とすが、彼女の最期の剣舞は当時は侍従騎士の身分であったラグヴィンドに感銘を与え、後代に受け継がれる「暁の騎士」の名の元となった。
  • クロイツリード・ローレンス
    「鐘の剣」の持ち主。ローレンス家の一員でありながら、楽団に加わり一族に反抗した。
    反乱は失敗に終わり、楽団のメンバーは戦死するか捕縛されたて楽団は解散するが、ローレンスの血を引いていた彼は重罪に罰せられなかった。
    その後は貴族政権転覆のための秘密結社を立ち上げ、ヴァネッサの起こした革命に協力した。
    この秘密結社はその後も長らく存在し続け、モンドを裏から守る役目を務めていたとされる。

カーンルイア滅亡・大災害時代(500年前~数百年前)出身

魔物

ドゥリン(黒龍、巨龍、悪龍、毒龍)
数百年前にモンドに襲い掛かった漆黒の魔物。風魔龍トワリンとの激闘の末、敗北して死亡し、ドラゴンスパインへ落下した。ドラゴンスパインでは今でもかの龍の亡骸が異質な雰囲気を放ちながら佇んでいる。
ドゥリンの実態はアルベドの師匠レインドットの手により創造された生命体であり、もともとは穏やかな性格であったことがうかがえる(腐植の剣のテキストより)
しかし、何らかの原因によりドゥリンは暴走し腐敗魔獣と化してしまう。生誕した当初、ドゥリンは「美しい歌声がある場所に行きたい」と言っており、モンドを襲撃した理由もこれに関連していると考えられる。なお、「暴走」、「腐敗魔獣」とは多くの被害を被ったモンド側の認識であり、ドゥリンは実際には暴走していなかった可能性がある。ドラゴンスピアの武器物語によるとトワリンに打ち込んで彼を長らく苦しめた毒血はドゥリン曰く「祝福」とのことで、これには実際に何らかの良い効果があったのか、それとも漆黒の力とテイワットの法則はやはり相容れることはなく、漆黒の魔獣にとっては祝福であってもテイワットの生物にとっては猛毒でしかなかったのかは現時点では不明である。
なお、ドゥリンに関しては様々な呼ばれ方をされており、アルベドからは【巨龍】、書物では【悪龍(漆黒なる大蛇)】や【毒龍】、クエスト名からは【黒龍】となっている。
  • 名前の由来について
    元ネタは北欧神話のドヴェルグ(ドワーフ)の王ドゥリン(Durinn)。最初にして最高のドヴェルグであるモートソグニルに次ぐ序列第二位とされる。
    13世紀の文学『ヘルヴォルとヘイズレク王のサガ』では、ドヴェルグ族の魔術師ドヴァリン(トワリン)と共同で魔剣「テュルヴィング」を製作している。

人物

エレンドリン(「光の獅子」)
500年前の西風騎士団団長兼北風の騎士であった人物。騎士一族の出身であり、神の目を持たないにもかかわらず団長の地位にまで登り詰め、「光の獅子」の異名で呼ばれた。
長剣と大剣の二刀流という剣術を操る実力者で、難易度のあまりの高さゆえに彼の剣術は伝承されずに途絶えている。
己の才と力を誇りに思っていたが、災厄でルースタンが死亡した後は完全に意気消沈してしまい、自身の誇りも見失ってしまった。
ルースタン(「幼い狼」)
農民出身であるがエレンドリンとは幼馴染であり、英雄になるという共通の夢から仲良くなり、騎士団に入団した後はエレンドリンの右腕になった。
現在の西風剣術はルースタンが編み出したもので、彼の剣術を彼ほどに上手く操れる実力者は今に至るまで現れていないが、彼の忠誠と思いは今でも受け継がれている。
旧貴族時代にクロイツリードが結成した秘密結社の大団長も務め、表では騎士として、正々堂々とした方法で、裏からは騎士の身分ではできない方法も用いて、あらゆる手段でモンドを守護していた。
500年前の災厄において魔物との戦いで重傷を負い、ドゥリンが敗れるのを見届けて死亡した。
ある少女と両思いだった。昼夜を問わず、後ろ暗い手も用いてモンドの守護に当たっていたルースタンは、彼女の歌を聴いている間だけは心を穏やかにしていられたという。
「血染めの騎士」(ローランド?)
ルースタンに剣術を習った騎士。武器「黒剣」の持ち主で、聖遺物「血染めの騎士道」のモチーフの人物。
元は純白の鎧に身を包む高潔な騎士であったが、魔獣を斬り続ける間に歪んだ正義に傾倒し、ひたすら魔獣を殺戮し続ける血染めの騎士となる。
だが、彼が助けようとした人物に拒否されたことで、魔物を殺し続けるうちに自分自身が魔物のようになってしまったこと、自身の居場所がなくなったことに気付く。
そのため、魔物と戦って死ぬために滅びた古国(カーンルイア?またはそれ以前の古代文明?)へと赴くが、そこで魔物の起源を知り、義憤から深淵(アビス?)に忠誠を誓ったとされる。
「愛される少女」
血染めの騎士がまだ純白の騎士であったころ、彼に救われた仕女。
彼に思いを寄せ、純白の花を彼に送る。騎士も祝福を彼女に送ったが、彼は正義に溺れて白い花は返り血で黒く染まる。
騎士が古国へと去った後、多くの人物から求婚されたが応えることは無く、騎士のことを慕い続けた。
「炎の魔女」
ルースタンと想い合っていた少女。
歌が得意であった。
スメール教令院に留学するが、その間にモンドをドゥリンと漆黒の魔獣の軍勢が襲撃し、帰って来た時にはルースタンをはじめとする大切な人々、思い出、未来のすべてを失っていた。
魔物への憎悪から炎の魔女となり、全ての魔物を焼き尽くすことを決意する。
その後は各地を遍歴してひたすら魔物を焼き殺し続け、それを見た人々はたとえ彼女に魔物から救われた者であろうと彼女を遠ざけた。
ついには炎に自分自身も焼き尽くされそうになって死に瀕するが、噂を聞きつけてやってきた一人目の愚者に「妄念」を通して穢れた過去と無垢な未来を見せられ、女皇が掲げる未来を信じてファデュイに参加することを決める。
  • 恐らくは現在のファデュイ執行官第8位「淑女」。
    そこから、本名は「ロザリン・クルーズチカ・ローエファルタ」であると考えられる。
    500年前から生き続けていることに関しては、邪霊なる存在を使用していたことが噂されていたほか、体内を流れるのは血ではなく液体の炎であった可能性が示唆されており、とうに人ではない存在になっていたと思われる。

人間の時代(数百年前~現代)出身

西風騎士団

ファルカ
西風騎士団大団長にして当代の北風騎士。背の高い男で(恐らく)両手剣使い。現在(2章時点)では遠征中。
タルタリヤが対決を熱望する程の武勇を挙げているモンドの「生ける伝説」だが、当の本人は締まりがなく飄々とした性格。
自身にかかる期待とは裏腹に勤務態度はひどく不真面目で、出征前ですら実際の業務はほぼ代理団長のジンが行っていた。
レザーに名前と両手剣を与え、社会復帰を期待してロサリアを西風教会に連れていく面倒見の良さを持つ善人だが、
ディルックは難色を示すがガイアは大いに気に入る「やり方」をとっていることや、
ファデュイの暗躍を許す程多くの騎士(総員の4/5)を連れてまで遠征を優先するなど、その方針には謎が多い。
ガイア曰く「正義を追い求める過程で自分を追い詰めている」らしく、何らかの理念に基づいた人物ではあるようだ。
ジン・グンヒルド
プレイアブルキャラクター。
西風騎士団の代理団長。バーバラの姉。
ガイア・アルベリヒ
プレイアブルキャラクター。
西風騎士団の騎兵隊隊長。ディルックの義理の兄弟。
アンバー
プレイアブルキャラクター。
西風騎士団最後の偵察騎士。モンドの飛行チャンピオン。
燃える炎のごとく元気満々の快活な少女で、モンドの人々からとても好かれている。旅人がパイモン以外で一番最初に出会う仲間。
偵察騎士として野外の任務を多くこなしていることもあり、サバイバルスキルをある程度持っているが、料理は少し苦手な様子。
かつて偵察騎士を立ち上げ、4年前に突如失踪した祖父のことを任務の傍ら捜索している。
祖父の弟子であったエウルアとは幼い頃からの付き合い。
エウルアが謂れなき差別を受けていたときも積極的に橋渡し役となり、モンドで彼女が不当な扱いを受けることは減ったという。その他にも色々と世話を焼いているようだ…
きっと彼女からの「恨み」は清算してもしきれないものだろう。
現在スメールにいるコレイとも、とある縁あって仲がとても良く、魔鱗病が完治したことを手紙で報告されて喜んでいた。
エウルア・ローレンス
プレイアブルキャラクター。
西風騎士団の遊撃小隊隊長で「波花騎士」の称号を持ち、剣の実力においては当代の蒲公英騎士にも並ぶという。アンバーとは幼い頃からの付き合い。
「ローレンス」とある通り、かつてモンドを窮地に陥れた罪人の一族の末裔。そのため、彼女がローレンス一族の人物というだけで嫌うモンド人も少なくない。
しかし、「エウルア」と関わったことのある人であれば、少々変わった言動はあるものの、彼女が真っ直ぐで優しい人物であることはすぐに分かるだろう。
かつて騎士団の精鋭を数度実力でねじ伏せたことで代理団長から誘われ騎士団へと入団した経緯を持つ。
とうの昔に没落した貴族とは言えども、ローレンス家の長女として厳格に教育されてきたこともあり、旧貴族の伝統や礼儀作法、料理等に精通しているが、彼女としてはそういったものを微塵も誇りに思っていないという。
あまつさえ、もし再びローレンス一族がモンドの自由を脅威に晒そうというのであれば、自らの手で「ローレンス」という名を消し去ることも辞さないと語る。
旧貴族の伝統の中で唯一「祭礼の舞」だけは好んでおり、彼女の振るう優雅な剣術に取り入れられている。
彼女の波花騎士の称号の由来でもある骨笛はかつて師匠であったアンバーの祖父から受け継いだもの。
普段から何かにつけて復讐だの恨みだの…と物騒なことを言うが、エウルア自身はその言葉に係るような行動は一切しない。
それは、ある時は自衛のため、ある時は彼女なりの感謝を…とエウルアのちょっとひねくれた習慣であり、彼女を知る人からはその「恨み」がどういう意味なのかをよく理解している。
ミカ・シュミット
プレイアブルキャラクター。
西風騎士団の測量士で遊撃小隊所属。上官でもあるエウルア曰く、遊撃小隊の古参隊員で主力とされるほどの信頼を置かれている。
エンジェルズシェアの近くを巡回している西風騎士団のNPCホフマン・シュミットの弟。
あがり症で知らない相手だと吃ってしまい、初対面であった旅人相手にも緊張のあまり話を無理やり切り上げて早々に立ち去ってしまっている。
ファルカと共に斥候の要として遠征に赴いていたがブリーズブリュー祭の時期に遠征隊の現状を伝える手紙を届けモンドに帰還すると共に遊撃小隊に復帰した。
リサ・ミンツ
プレイアブルキャラクター。
西風騎士団の図書館司書。
アフタヌーンティーの時間をこよなく愛する淑女。面倒事の一切を嫌う怠惰な一面も。
かつてスメールに留学していた時期があり、教令院において「200年に1人」の天才とも言われ、わずか2年で教令院を卒業したという。
教令院にとっても絶大な期待を寄せられていた彼女であったが、知識の代価を目の当たりにしたことで卒業後すぐに教令院を離れモンドに戻ってきたという。
教令院の大マハマトラのセノとは共通の賢者に師事しており、弟弟子に当たる。
レザーに神の目の扱い方を教えており、彼からは師匠と呼ばれている。
ノエル
プレイアブルキャラクター。
西風騎士団のメイド。
礼儀正しくひたむきな少女で、正式な西風騎士にならんと入団試験を受け続けているが、
奮闘虚しく、毎度落選してしまっている。
…のだが、落選しているというより、意図的に落選させられていると言った方が正しい。
彼女は異常なまでに仕事熱心で、自らの命を何度も危険に晒すような行動をし、騎士団の先輩からは心配されることとなった。
このような事を繰り返さないために、ジンやガイアの手によってメイドとしての「仕事」を課され、危険な任務には出向けないようになった。
もし正式な騎士になってしまえば、彼女は真っ先に自分の命を擲つような行動に出てしまうだろう。
一方街の人からは、熱心さにつけこまれ便利な道具のように扱われており、街中で「ノーエールー!」と叫ぶと、
どこからでも現れて仕事を行なってくれるという共通認識がある。
騎士団連中からも良いようにこき使われており、とうとう騎士団ガイドVer.5に
『ノエルに仕事を押し付けてはならない』といった旨の記載がなされるほど。
過剰な献身の他には怪力である事が知られており、馬車を積荷ごと投げ飛ばしたり、
ワーグナーの自慢の長剣を一瞬でスクラップにしてしまったという逸話がある。
アルベド
プレイアブルキャラクター。
白髪の男性で西風騎士団の首席錬金術師で調査小隊隊長を兼任している。画力にも長け「白亜」のペンネームで娯楽小説の挿絵を描いている。
レインドットによって数百年前*3に創造された人造人間(ホムンクルス)。
物心づいたころからそのまま彼女に師事し、課せられた困難な課題をこなしながら成長する。
ある日、共に「ナベリスの心」を発見した後、レインドットが失踪。残された指示を基に、師の旧友のアリスを訪ねモンド城へ赴く。
師からの推薦状を受けたアリスによって西風騎士団の錬金術師の席と研究設備を用意され、ついでにクレーの義兄として自分の代わりに面倒を見るよう頼まれる。
以後、師匠の「世界の真相と意義を示せ」という最終課題の解決を目標に、騎士団の仕事を片付けながら研究に勤しんでいる。
ドラゴンスパインでの一件で、彼は自分の内に眠るものが暴走することを懸念しているシーンがあり、これは実際に腐敗魔獣として暴走したドゥリンと同じ道をたどるのではないかということを予期しているものと思われる。
クレー
プレイアブルキャラクター。
3年前に両親が冒険に旅立つ際にアルベドに預けられ、西風騎士団に所属することとなった。称号は「火花騎士」。
爆弾が好きでよくトラブルを起こす。
母が作ってくれた人形の友達「ドドコ」を大切にしている。
イベント「真夏!島?大冒険!」にて、クレーは人間より遥かに長生きする種族(エルフ)と判明した。また、親をはじめとしてクレーを愛する人々はクレーの長い人生のほんの一部となる見通しであることも語られた。
この情報や騎士団ガイドVer.5にある「まだ給料のない未成年者に対しては、一定期限の禁足を罰する。」(=反省室に閉じ込められる)に基づいてクレーは反省室の常連になっていることから、今のクレーはまだ別離を経験するほどの年齢*4には達していないことが窺える。
また、レザー以外のキャラクターには基本的に名前に「お兄ちゃん」「お姉ちゃん」*5を付けて呼ぶ。
イベント「残像暗戦」によると、4年以上前からモンドで生活しており、騎士団時代のディルックと交流があった。
ドドコ
クレーのバッグについているぬいぐるみ。
アリスがクレーのために作った最初の友達。
(設定としての)生態とその冒険譚については法器「ドドコの物語」や任務アイテム「出発!ドドコ」に書かれている。

西風教会関係者

サイモン・ぺッチ(ペイジ)
「払暁の枢機卿」の異名を持つ西風教会総監。メガネをかけた金髪で糸目の男性。現在はファルカの遠征に同行中。
かつては有名な冒険者であり、モンドに定住後は西風教会に参加、現在の地位まで昇進している。
ジンとバーバラの父親だが、二人が幼いころにフレデリカとは離婚している。その際、ジンはフレデリカに、バーバラはサイモンに引き取られた。
日本語版の姓は表記揺れがあり、「ペッチ」はジンのキャラクターストーリー、「ペイジ」はバーバラのデートイベントでの表記となる。
漫画内ではファデュイの圧力に苦悩する姿を見せる一方、解決後は安心した反動なのかガイアに肩を借りるほど酔いつぶれていた。娘の部下に介抱される父親って……
バーバラ・ペッチ(ペイジ)
プレイアブルキャラクター。西風教会の祈祷牧師。そして、モンドのアイドル。
姉は西風騎士団代理団長のジン・グンヒルド。バーバラ本人も正真正銘「グンヒルド」の血を引く一人である。
しかし、剣術など実戦関係は姉には及ばず、後方支援として治療者となる道を選んだ。
かつては距離感がわからずジンを避けていたようだが、現在はプライベートではジンを「お姉ちゃん」と呼ぶほどに打ち解けている。
人目のある場面では基本的に「ジン」や「代理団長」と呼ぶ。流石に少し恥ずかしいのかもしれない。
人々を癒やし笑顔にすることに幸せを感じ、アリスを通じて知った「アイドル」という職業もある意味人々を癒す事を目的としているので彼女には天職…なのかもしれない。
ロサリア
プレイアブルキャラクター。西風教会に所属するシスター。
…なのだが、教会の活動には一切参加せず、日中は行方をくらますことが多い。
教会に居ないときは、城壁や建物の屋根など高いところから景色を眺めていたり、酒場でグラスを揺らしている等…
彼女の存在が教会を悩ませているタネの一つだったりする。
当然風神に対する信仰心は一切無く、あまつさえ「風神バルバトス」を「風神ブットバース」と言い放つ始末。
他人に興味は無く当たりもかなり強いが、根は非常に慈悲深い。
自身の「仕事」は忠実に執行するが、いかなる理由があろうと残業は一切しない主義。
ロサリアの来歴

ロサリアはモンド出身ではなく、山奥の村の生まれだという。しかし、生まれて間もなく村は盗賊団に襲撃され、その盗賊団によって奴隷として引き取られ育った。
ある時、西風騎士団がこの盗賊団を壊滅する。その中で年が最も若く更生の余地があるとして、ファルカ大団長は彼女を連れて帰り西風教会に入れた。
しかし、彼女の人生における青春は血にまみれ、とうに過ぎ去っていた。聖職者として教会での光が差す世界に身を置くより、暗闇に紛れ狩りに身を投じる影の世界を選んだ。
裏からモンドの脅威となる存在を粛清する…至って騎士団が行うべき内容だが、彼女はそういった「仕事」のためにむしろ教会に属すことになった。
清廉潔白な印象が必要となる騎士団においてそのような「汚れ」は市民の目が届かない範囲の人間に任せたほうがいいという判断なのだろう。
更に有事の際には単独行動部隊として騎士団から任務を与えられることもあるようだ。

モンド出身ではない彼女だが、モンドはあまりに危ういバランスで成り立っていると語り、そんなモンドが自由に向かって突き進むために光の当たらない場所から手伝っているのだという。
かつて自由の一切ない環境で育った彼女にとって「自由」とは、何にとっても代えがたい守るべきものなのであろう。

元・西風騎士団

ディルック・ラグヴィンド
元・騎兵隊長。詳細は酒造業関係者の欄にて。
イロック
ディルックの騎士団脱退前後の時期の督察長。クリプスの死の真相の隠蔽などに関わり、後に反逆者と認定されて粛清された。
上記の真相の内容や、ジンのキャラストーリー内での「裏切り者」という表記を考えると、正体はファデュイの間者だろうか?
漫画内では露骨に顔の描写が避けられている。ゲーム内で登場するときのためにとっておいてある可能性は無きにしも非ず。
アンバーの祖父
元・偵察隊長。
入隊以前は璃月出身の傭兵で、大陸を跨ぐ隊商の護衛を務めていたが、魔物に襲撃されて彼のみが西風騎士団に助けられる。
故郷の人々に合わす顔が無いと思ったことからモンドに定着し、家庭を築く。また、騎士団への恩から入団し、騎士団に偵察小隊を設立して騎士団の活動に貢献した。
4年前、アンバーや小隊の面々に一切を告げることなくモンドから去る。その後、軽策荘にて彼らしき人物が目撃されている。

モンド酒造業関係者

ディルック・ラグヴィンド
プレイアブルキャラクター。
「アカツキワイナリー」のオーナーであり、その正体はモンドの闇で戦う「闇夜の英雄」。
クリプス・ラグヴィンド
ディルックの父親。
騎士団に入団してさらに神の目を手に入れるという、自分が目指したが達成できなかったことを成し遂げた息子のことを誇りに思い、息子から盲目的に敬愛されていた。
だが、経緯と動機は不明瞭だが邪眼を密かに手に入れていた。この邪眼はファデュイのものではなく、公式漫画では「唯一無二の特別なもの」と指摘された。
ディルックが立派に成長したことを喜び、邪眼を手放そうと決めた矢先に魔物に襲撃され、邪眼を使用して撃退に成功するも反動により暴走し、ディルックの手により介錯された。
彼の死の真相は、騎士団の体面を保つためという理由で督察長イロックをはじめとする西風騎士団上層部によって隠蔽され、ディルックが騎士団を見限る原因となった。
ディオナ
プレイアブルキャラクター。
「キャッツテール」の人気バーテンダー。

冒険者協会(モンド支部)

フィッシュル
プレイアブルキャラクター。
オズという鳥を連れている少女。
ベネット
プレイアブルキャラクター。ベニー冒険団のたった一人の団長。

その他の人物

フレデリカ・グンヒルド
ジンとバーバラの母親。数千年前からモンドを守護してきた一族の人物として、幼いころからジンに騎士となるための厳格な教育を施してきた。
グンヒルド家は騎士一族であり、彼女もかつては騎士団に所属しており「赤楊騎士」の称号を授かっていた。
レザー
プレイアブルキャラクター。
奔狼領で暮らしている狼少年。
アストローギスト・モナ・メギストス
占星術師の女性。
その名は「偉大なる占星術師モナ」を意味するが、決して誇大な表現ではなくその肩書に相応しい実力を持つ。
伝説任務一幕の終盤でモナの師匠である、おばばの黒歴史を覗いてしまったことにより、帰るに帰れなくなり現在はモンドで謎の封印が施されていた家の封印を解き、そこを格安で借り入れて生活している。
極貧にあえいでいるが、実のところそれなりの収入はあり、研究にモラをつぎ込むあまりに生活費を捻出できなくなるという本末転倒っぷりである。
フォンテーヌ廷の「スチームバード新聞」なる新聞の「星座相談」コーナーに寄稿しており、その内容はフォンテーヌの人々に好評を得るだけにとどまらず、スメール教令院の明論派学者の間でもその占星術に関する内容が討論されることもあるという。
彼女の帽子に飾られている月と星の紋章は冒険者協会の紋章と酷似というか同一のものである。また元素チャージが溜まると明滅する(神の目以外の装飾品に変化が起きるキャラは他にはいない)
  • モンド生まれのモンド人。おばばと共に世界各国を旅したあとにモンドに戻ってきた。両親はドーンマンポート在住。
    メギストスはおばばに弟子入りしたあとに改名した苗字。
    初登場時からしばらく出身国が明言されていなかったが、Ver4.2にてフォンテーヌの魔神任務で登場した際に経緯が詳しく明かされた。
ウェンティ
詳しくは魔神の欄にて。→ウェンティ

*1 信仰こそ残ってはいるが統治はしていない
*2 出典:武器「西風秘典」テキスト
*3 ストーリームービー「魔女のお茶会」でのレインドットの発言から、イヴァノヴナやアンイシュドッテルの存命時には誕生しているものと推測できる。
*4 おそらくキャラクターの見た目通りの年齢
*5 ゲーム的には同じ体格のディオナに対してもお姉ちゃんをつけていた