P-39(ポクルィシュキン機)
Last-modified: 2025-11-29 (土) 17:26:14
基本データ
入手方法
性能や運用について
- 度々開催される戦利品イベントにおいて、戦利品(通称パンツ)を集めて交換できる高スペック艦載機。
- 装備中上位クラスの対空13に加え空母にとって非常に重要な火力を底上げできる他命中まで上げられる優秀な装備で、しかもコストも通常使う爆撃機BTD-1と同等の5と、シーファングなど通常開発できる艦上戦闘機の上位互換的位置づけになる。
- 戦利品イベントでは他に艦船衣装や主砲、魚雷なども入手できるが、復刻品を除く未入手品の中でも優先度は非常に高いと言える。
元ネタ解説
- 第二次大戦中のソビエト空軍のエースパイロット、アレクサンドル・ポクルィシュキンが搭乗するP-39戦闘機である。
- パイロットのポクルィシュキンは第二次大戦中、53機(+非公式75機と共同撃墜6機)という戦果を上げたソ連エースパイロットの1人である。戦争中に3度のソ連邦英雄を受勲しており、これは同国のトップエース、コジェドゥーブと並びただ2人が得た栄誉である。
- 戦後は防空軍に所属し、軍高官などを歴任した。
- 戦闘機P-39「エアラコブラ」はアメリカのベル・エアクラフト社が開発した機体で、レンドリースによりソ連軍に配置されていた。
- 機体の特徴としては、コクピットよりも前にエンジンを配置するのが主流の中パイロットの後ろにエンジンを置いたことがある。
その理由とは
- まず当時の前提として胴体中央部へのエンジン配置はジェット戦闘機では主流の配置であったが、プロペラ機の時代では前方もしくは後方に付いているプロペラと密接するのが当然だったのである。
双発機や、スウェーデンのサーブ 21の特殊例もあったが、この原則は崩れていない。
そんな中、ベルはなんと延長プロペラシャフトを用いて、胴体中央部に配置したエンジンで機首のプロペラを駆動するという斬新な手法を取った。
結果的にP-39が米英ではあまり戦果を挙げられなかったこと(特に日本機に対しては手も足も出なかった)、後継機のP-63もP-51の影に隠れて少数生産に終わったことなどから、
戦後しばらくはアメリカの道楽的な設計であると位置づけされ評価されていた。
しかし、ジェット時代に入ってP-39の設計に先見の明があったことが証明される。
- なお、同様の配置は日本とイタリアでも挑戦されたが、プロペラシャフトの共振問題が解決できず制式化に至らなかった。
ちなみに日本で開発を担当したのは川崎である。
P-39を実用化できたのはアメリカの工業技術力の証しでもあった。
- 他には、多くのこの時代の戦闘機が翼の下の主脚と機尾に小さな車輪を持つ尾輪式降着装置を持つのに対して機首の車輪と主脚を持つ前輪式を採用したことや、などがあげられる。
- 特筆すべきは火力で、一般的に12.7mmや7.7mmが主流で、20mm機関砲でも二十分な威力を持つというのに、M3 37mm機関砲を搭載していた。この機関砲は命中さえすれば全ての敵機を粉砕できた一方、装弾数は15発と少なかった。
- ただし、この背景には米陸軍の主力20mm機銃であるAN-M1/M2Cがその初期において故障を頻発させ、信頼性が失墜していたことがあげられる。
原因は「0.80calは大砲に決まっているだろう」とかどこぞの島国と同じようなことを抜かして連射能力のない野砲と同じ製造公差を採用してしまったためである。
- 当然その欠点をカバーするために他の小口径機銃も積まれていたのだが、ソ連軍ではこれらを下ろして機動力の向上を図り、37mm砲のみとなった機体も多かったという。
- これは、ソ連ではP-39はイリューシン Il-2/Il-10 シュトルモビクと同様の襲撃機に位置づけられていた事による。
とは言え、旧式化したJu87などに対しては充分戦闘機として働けたし、そのうちにP-39の特性(エンジンが中央部にあり、釣り合いを取るカウンターウェイトもないため機動時にかかるモーメントが小さい)を
掴んだソ連空軍のパイロットによってより高い能力を発揮できるようになった。
- ちなみに艦載機ではない。もし無理に乗せても発艦できるか怪しいし、着艦なんてしよう物なら艦載機に比べ貧弱な脚がぽっきり逝くことは請け合いである。
- 一応、P-39とほぼ同時期に、海軍の発注でほぼ同じコンポーネントのXFL エアラボニタという戦闘機をやっていた。
ただし、こちらは空母への着艦を意図して、従来通り尾輪型の降着装置を採用していた。
しかし、解決すべき課題が山積していた上、ベル社の量産能力が怪しいこと、海軍内で整備の問題もあり艦上機は空冷で統一してほしいという要望があったこと、
他社、グラマン社やカーチス社との癒着などで制式化されずに終わった。
- 後継機としてP-63 キングコブラがある。
こちらはミッドシップエンジン配置、自動車型乗降口といったP-39由来の設計は受け継いでいるものの、
主翼を中心に全面再設計した事と、スーパーチャージャーが強化されたことにより身軽な高性能戦闘機として仕上がった。
しかし、制式化はされたものの、P-51やP-47といった通常形態の高性能機を圧倒する、というほどのものではなく、少数生産に終わり、そのほとんどはやはりソ連に供与された。
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装備通称リスト