基本データ
日本語説明 | 烈風は零戦の後継機で、設計したのも堀越二郎だった。軍部の要求が厳しく、またエンジンの出力不足のため、テストの際予想性能に達していなかった。その後堀越の要求で三菱の新しいエンジンを換装し、予想性能を満たした。海軍はその性能に惹かれ、生産を命じたが、地震により生産は著しく遅れていた。最終的に極少量の烈風が生産されたが、戦闘に参加しなかった。烈風の火力の機動力は優れているが、速度はアメリカのF4Uに勝てなかった。 |
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中国語説明 | 烈风是零战的后继设计,设计师同样是堀越二郎。由于军方要求过于苛刻和发动机功率不足,烈风试飞时并没达到预期性能。之后在设计师坚持下烈风换装三菱新发动机,达到了预期性能,海军最终被性能打动下令生产,但是生产工作被地震严重影响,最终只有极少量的烈风被生产出来,没有参加过战斗。烈风尽管火力和机动都不错,但是速度不如美军F4U等战斗机。 |
入手方法
中国版 |
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開発(50:40) 信浓、赤城改、加贺改、翔鹤改初期装備 妄想舰队歼灭作战通关Ex-1奖励 2015年4月限时任务奖励 |
日本版 |
開発(50:40) 地獄群島攻略作戦Ex-3突破報酬 信濃、赤城改、加賀改、翔鶴改初期装備 |
性能や運用について
- 開発可能な艦戦としてはシーファングと並んで優秀だったが、Ver3.0.0よりシーファングの下位互換となり、F4Uが比較対象となった。
- 開発では鋼材を20必要とするため、獲得率が低く不遇である。
- 烈風の最低値で開発した時の烈風・シーファング・F4Uの合計獲得率と、シーファングの最低値で開発した時のシーファング・F4Uの合計獲得率がほぼ同じである。
- ワイバーンレシピの副産物に入っていない。
- 唯一勝るのはボーキ消費の低さだが、メリットとしては薄い。
戦闘機は航空優勢以上になるとほぼ消耗することはないため、消耗自体が攻撃機・爆撃機と比べて小さく、相対的にボーキ消費の重要度が落ちるためである。- 他の艦載機との乗せ換えではむしろデメリットとなる。不遇である。
ただし九七式艦攻(八〇番五号)・彗星等の日本産航空機はボーキ消費4なので、こちらとの乗せ換え用には便利に使える。
- 他の艦載機との乗せ換えではむしろデメリットとなる。不遇である。
元ネタ解説
運用 | 大日本帝國海軍 |
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正式名称 | 三菱 A7M 烈風 (A7M2) |
コードネーム | Sam(サム) |
製造会社 | 三菱航空機 |
分類 | 艦上戦闘機 |
初飛行(生産開始) | 1944年(-年) |
乗員 | 1名 |
出力(離昇,高度) | 三菱 ハ四三 一一型 空冷41.6L複列星型18気筒OHV1段2速メカニカル・スーパーチャージャーエンジン1基 (2200HP,2070HP/1000m,1930HP/5000m) (A7M2) |
最高速度 | 624.1km/h 高度5760m |
航続距離 | 1600km, 1960km+全力30分(増槽あり) |
武装 | 九九式20mm二号機銃x4, 60kg爆弾x2or30kg爆弾x2(A7M2) |
- 昭和15年末、海軍は零戦の後継機として十六試艦上戦闘機の開発計画を三菱に提示した。
しかし、小型で高出力のエンジンが実用化されていなかったことや、堀越二郎の設計陣が零戦の初期故障への対応や零戦33型や十四試局地戦闘機などの開発を同時進行で行ってたため計画はお流れになった。
それから一年後、十七試艦上戦闘機として計画がスタートした。
2ヶ月後のミッドウェー敗戦やソロモン諸島での激しい戦いから戦争の長期化を考えた海軍内部では三菱の堀越チームへ提示する要求性能が戦訓を入れた結果盛りに盛られ、10月にようやく示された性能は零戦と同等の運動性を保ちながら最高速度640km/h以上、上昇力、零戦に劣らない空戦性能、十分な航続距離を三菱に要求した。
- 最初の問題は性能達成に必要なエンジンの選定だった。
要求性能の達成には2000馬力級のエンジンが必要と見込まれた。
候補になったのは中島飛行機と海軍が協力して開発していた栄14気筒を18気筒化して2000PSを目指す「誉」と、三菱が開発していた金星14気筒を18気筒化して2000PSを目指す「ハ43」の2つしかなかった。
誉は馬力の小さい初期型ではあるがすでに海軍の審査に合格して試験が行われていた。ハ43は誉より大型ながらパワーは期待できたが、開発が遅れており海軍の審査がまだ終わっていなかった。- 1年以上開発遅れているハ43ではなく早期完成のために誉を推す海軍と要求を満たすためにハ43を載せたい三菱で対立が起きた。
4ヶ月も揉めた末、補給や製造の観点から誉に強引に選定してしまった。三菱は不満を抱きながらもこれに従うこととなる。誉搭載型烈風をA7M1と呼称する。
- 1年以上開発遅れているハ43ではなく早期完成のために誉を推す海軍と要求を満たすためにハ43を載せたい三菱で対立が起きた。
- なんとかエンジンは決まったが、ここからさらに烈風の開発は難航した。
度重なる零戦の改良型の開発、堀越二郎が過労と結核で倒れる、工場が零戦と一式陸攻の生産でパンク状態などで試作機の完成は遅れに遅れ、開発開始から約2年経った1944年4月にようやく試作機第一号が完成。
初飛行後すぐに試験飛行を行った。運動性能の面は問題なかったが、肝心の最高速度は524km/hと零戦二一型よりも低く、上昇力は6000mまで6分の要求が10分もかかるという悲惨な事になってしまった。
海軍が指摘した機体の仕上げの改善でなんとか零戦五二型と同等の574km/hまで伸びたが、計画の640km/h以上には遠く、上昇力はほとんど改善しなかった。 - この結果に三菱はエンジンを疑い誉の馬力を計測すると高度6000mでは1300PSしか出ていないことが判明した。
三菱はこの結果を海軍に提出、ハ43への換装を主張した。- なぜこうなったのかというと誉20型シリーズは出力制限があり、最初から9割ほどの出力しか出せなくなっていた。
- 海軍はハ43への換装案を認めたが、半年前に初飛行した局地戦闘機「紫電改(紫電二一型)」が同じ誉20型を搭載しているにもかかわらず好成績を残し、艦上機型の目処が立っていたため、A7M1の開発は中止し、三菱も紫電改の生産を行うように指示した。
これには三菱&堀越は強い不満と怒りを持った。ちゃんとしたエンジンを提供されない上での結果であるから至極当然のことである。
さらに紫電改は川西飛行機(三菱・中島と比較するとかなり小さい、しかも元は水上機メインの企業)が開発した機体。自分たちの新型を捨てて小さな水上機メーカー風情の機体のライセンス生産を進めろという、長い間軍のお抱えとしてやってきた三菱にとっては屈辱的な話だった。
反発した三菱は、独自にハ43搭載型烈風の開発を継続する。
- A7M2として始まったエンジン換装型は烈風の高高度迎撃型のデータ収集のために三菱が独自に制作する実験機だったため、紫電改の量産を進めていた海軍が採用する可能性は低かった。
A7M2試作第一号は昭和19年に完成。初飛行後のテストで最高速度624.1km/h、上昇力は高度6000mまで6分と最初の要求をほぼ満たす好成績をマークした。
これを見た海軍は即座に試験と審査を行うように三菱に申し入れた。零戦との空戦テストではフラップを使用すれば零戦を超える空戦性能があることも分かった。
この結果、昭和20年6月に採用が決定した。- 「ハ43は三菱の自社製試作品を積んだから良い性能が出ただけで、量産に乗ったら『誉』と同じことになる」という意見は実際あった。
しかし一方で同じエンジンを指定された局地戦闘機『震電』のチームは「ハ43は問題ない。量産に乗っても大丈夫」(意訳)と断言している。
- 「ハ43は三菱の自社製試作品を積んだから良い性能が出ただけで、量産に乗ったら『誉』と同じことになる」という意見は実際あった。
- せっかく採用が決まったA7M2だったが、間の悪いことに昭和20年1月の東南海地震と本土空襲の激化で三菱の工場は大きな被害を受け、エンジンの大量生産が絶望的な状況に陥っていた。
さらに一足先に紫電改が制式採用されており、海軍はこちらを「零戦の後継機」たる次期主力戦闘機と定めて大増産を計画、リソースをそちらに振り分けた後だった。「零戦の後継機」としての地位を既に失っていた烈風には紫電改の不足分を補う程度に縮小されていた零戦用の生産ラインしか割り当てられず、生産計画も年産120機とごく少数にとどまった。- なお紫電改は月産1,000機を予定。結局こちらも空襲などで破綻したが、それでも400機以上生産され実戦で戦果も挙げた。
- その後も度重なる空襲と混乱で遅々として量産は進まず、終戦までにA7M1試作機のうち3機がA7M2に改修されたが爆撃などで消失、残りの4機は未改修で量産機は完成目前で終戦となった。
- 以上のようにエンジンの問題や、海軍と三菱の軋轢などが原因で実戦に間に合わなかったとされがちだが、最大の原因は三菱の企業体力を超える要求だった言える。
三菱の企業体力を超えるハードワークが十六試製艦戦のお流れに繋がり、その後の開発の遅れに繋がり、量産の遅れに繋がった。 - 量産型がままならない状態だった烈風だが派生型が計画されている。
- 烈風一一型量産型(A7M2):エンジンをハ43-11型からハ43-21型に換装予定だった。武装はA7M1の20mmx2,7.7mmx2から20mmx4に強化された。
- 烈風高高度型(A7M3):エンジンを一段三速メカニカルスーパーチャージャー付きのハ43-51型に換装、武装を20mmx6に強化した。開発名称は「仮称烈風三速」*1。試作機の準備中に終戦。
- 烈風改(A7M3-J):エンジンを排気ターボチャージャー付きのハ43-11型ルに換装、武装を翼内30mmx4と胴体30mm斜銃x2に強化、それに伴う機体の再設計をした高高度型。こちらも試作機の準備中に終戦を迎えている。
烈風改は2005年に親族が寄贈した資料の中に設計図が見つかっている。
それ以前は外形図や艤装図は見つかっていたものの終戦間際のゴタゴタの中でであったためはっきりと分かっていなかった。
コメント
- 烈風は、試作機8機しか完成してないから、性能は???だね。 -- 2017-04-19 (水) 16:46:42
- レベリング補助用の空母にこれを配備すればボーキ節約できるかな? -- 2017-05-14 (日) 23:48:43
- 差分を出さずに80番を艦戦と乗せ換えしたい場合に最高の対空を持つ装備 -- 2017-06-10 (土) 00:44:44
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副砲 | |
カテゴリ | 装備名 |
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射程短 | 日本八九式12.7cm連装高角砲、イギリス三連装4inch火砲、イギリス連装4.5inch高角砲 |
射程中 | 日本四一式15.2cm単装砲 |
偵察機 | |
カテゴリ | 装備名 |
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コスト2 | ロッキード「シリウス」 |
コスト4 | 零式水上偵察機、二式艦上偵察機、彩雲、スーパーマリーンS.6、ソードフィッシュ(ウォースパイト)、カタパルト戦闘機、シーガル |
コスト5 | シーオッター、ウォーラス、OS2U-3、Ar196、TALIEDO STIPA、「寧海」艦上偵察機、Бе-4艦上偵察機、R-4、Fl-265、紫雲 |