イギリス14inch四連装砲
Last-modified: 2025-11-29 (土) 17:26:14
基本データ
入手方法
性能や運用について
- キングジョージⅤ世級戦艦の主砲。
- 悪くない火力に命中まで付いてくるなど、Mk6などの高級主砲の揃いきっていない初心者提督にはオススメである。
元ネタ解説
- 英国が新造条約型戦艦キングジョージ5世級に用意した1922年型MarkⅦ 35.6cm(45口径)砲。
本来は15インチ砲を搭載する計画であったが、1935年に第二次ロンドン海軍軍縮会議で引き続き軍縮を求める路線を継続したかった英国の思惑もあり、14インチ砲に抑えられた経緯がある。
結局この第二次ロンドン海軍軍縮会議は日本が脱退したことで英米仏の3カ国が批准するのみとなり、さらに脱退国が出た場合のエスカレーター条項が発動したため、米英は改めて16インチ砲戦艦の新造に入ることになる。
このうちアメリカは、新戦艦のノースカロライナ級の起工が遅かったため、4連装14inch砲を3連装16inch砲に載せ替えて竣工したが、イギリスでは新戦艦の建造が進んでいたため、砲は載せ替えず、そのまま14inch砲戦艦として完成した。
- 装甲重量を削減しつつ門数を維持するために4連装砲塔が採用されたが、本来3基のところ装甲増圧の必要性が生じ、増えた重量のため4連装2基と連装1基という変則配置となった。
- 重量制限のため砲塔がかなり薄くされており、内部が狭い。ネルソン級の16インチ砲と合わせてこれらの経験から条約型の戦艦はかなりの無理があるということが判明した。
(言い換えれば条約は随分有効に機能する制限だったのである)
- 新戦艦用に作られた主砲の中では最も口径が小さいが、それでも日米の14inch砲より重い砲弾を発射でき、砲門数と併せて少しでも火力差を縮める工夫がなされていた。
- ビスマルク追撃戦で初の実戦を経験したが、運用実績のない多連装砲は故障が頻発した。それでも欠点を丁寧に見直して修正したことで、北岬沖海戦では距離2万mでシャルンホルストに直撃弾を与え、撃沈に貢献している。
- レーダー連動の射撃装置もついているが初期は故障が多かった。
また補正用の光学照準器は船の揺れに対応するスタビライザー付きで、荒れる北海でも気持ち悪いほど着弾が安定するため、それまでの船の揺れに対応しながら撃っていたベテラン砲術長は慣れるまで違和感があったという。
コメント
装備一覧表
装備通称リスト