SBD-3(マクラスキー隊)
Last-modified: 2024-07-12 (金) 15:24:58
基本データ
入手方法
性能や運用について
- 爆撃+12・ボーキコスト5に加え、他のステータス値補正も大きい高性能な爆撃機。
- 建造したエンタープライズにはこの装備をしていないが、Ver3.3.3現在大陸版・日本語版共に戦利品景品にて交換可能である。
元ネタ解説
- Clarence Wade McClusky,Jr.(クラレンス・ウェイド・マクラスキー・ジュニア) (1902-1976)。
アメリカ海軍の将校で、最終階級は海軍少将。
- 1926年に海軍士官学校を卒業、パイロットの資格を取得し士官学校の教官をしていた。
1940年に空母エンタープライズに所属するVF-6飛行隊(F4F戦闘機)に就任し、1941年から指揮をとった。
当初マクラスキーはF4Fワイルドキャットのパイロットであったが、VF-6(第6航空群)司令官就任を期にSBD-3へと乗り換えた。
- ミッドウェー開戦での活躍
- 1942年6月、ミッドウェー海戦においてマクラスキーは敵空母機動部隊発見の報告を受け、全艦載機による一斉攻撃を指示した。
エンタープライズの全艦載機を指揮する立場でありながら自身も33機のSBDで構成される部隊を直接率いて出撃した。
しかし、スプルーアンス少将は発進して戦闘機隊、艦攻隊、艦爆隊が集結する時間を惜しみ、部隊ごとに敵部隊へと向かわせてしまった。
- 機体重量と発艦距離の関係から戦闘機、爆撃機、攻撃機の順で発艦し、上空で待機、全機発艦後一度集結し直すのが一般的な運用。
- この結果マクラスキー自身も出撃したSBD隊は戦闘機隊や攻撃機隊とは全く別の方向に進んでしまった。
目標を見失ってしまったSBD隊は燃料切れとの戦いの中で予想していた海域を索敵を続けた。
この時、潜水艦ノーチラス(USS Nautilus,SS-168)を攻撃するために行動していた駆逐艦嵐を発見。
嵐が機動部隊と合流しようとしていると判断し、その予測進路を索敵した結果、海戦に参加していた空母の内3隻(赤城、加賀、蒼龍)を先に到着していた攻撃機隊が低空から雷撃している最中であった。
エンタープライズの雷撃隊(TBD)への対応で対空砲火や直掩零戦隊が低空に集中しており、高空への警戒が手薄になっていると判断したマクラスキーは同時刻に到着したヨークタウン艦爆隊とともに急降下爆撃を開始した。
マクラスキーの部隊は加賀に攻撃を集中、部下のガラハー隊が加賀に命中弾を与えた。
またマクラスキーの部下であるベスト大尉の部隊は連携に失敗して4機で赤城を爆撃し命中弾を与えた。
この結果、マクラスキーは自らが直接率いる兵力による1度の攻撃で2隻の航空母艦を撃沈するという戦果を挙げることになった。
- 蒼龍はヨークタウンから出撃したマクスウェル・レスリー少佐の率いる艦爆隊が攻撃している。
- 攻撃時は損害がなかったものの護衛無しだったため上空直掩に出ていた零戦隊の追撃を受け、30機の攻撃部隊の内14機が撃墜され自身も負傷しながらエンタープライズへ帰還した。
マクラスキーは負傷した後も艦上で指揮を執り続け、第二次攻撃にガラハー大尉の艦爆隊とヨークタウンが大破したことでエンタープライズに退避していたシャムウェイ大尉の艦爆隊を出撃させた。
第二次攻撃で空母飛龍を撃沈したことで、マクラスキーは1回の作戦において自分の指揮により3隻の空母を撃沈した類まれな指揮官としてNavy Cross(海軍十字章,最高位から2番目の勲章)を授与されている。
- ミッドウェー海戦後は中佐に昇進し、護衛空母コレヒドール(USS Corregidor,CVE-58)の艦長になった。
- 第二次世界大戦後は大佐に昇進、朝鮮戦争では第1艦隊と第7艦隊の主席参謀を努めた。
1952年にはイリノイ州の海軍航空隊基地で勤務し、1954年に准将に昇進。1956年に退役するまで予備艦隊で勤務した。
退役後功績を称えられて1階級特進し少将になった。
ミッドウェー海戦での功績を報いて1981年に就役したオリバー・ハザード・ペリー級ミサイルフリゲート32番艦にマクラスキーの名前がつけられている。
- マクラスキーの功績は後世へ多くの影響を与えた。
アメリカ海軍では毎年夏にファロン海軍航空基地やオシアナ海軍航空基地で射爆撃競技会を実施おり、その中の対地爆撃部門で優秀な成績を残した部隊に贈られる賞がRear-Admiral Clarence Wade McClusky Award(マクラスキー少将賞)となっている。
この賞を受賞した部隊の飛行隊長機には受賞を示すMcCluskyが次の競技会まで記入されるという名誉を受けることになる。
- また架空戦記やゲームなどでは非常に強力で運に恵まれたエンタープライズの航空群司令として必ずと言ってほど登場する重要人物という扱いを受けている。
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