HQ-61
Last-modified: 2025-11-29 (土) 17:26:14
基本データ
入手方法
性能や運用について
- 特別泊地にて鷹潭の建造と同時に開発可能な防空ミサイル。
- 特別泊地での開発以外に入手手段がないため、誤って破棄しないよう注意。
- 鷹潭が装備することでダメ―ジにボーナスが付く特殊効果つき。2本装備すると与えるダメージが1.25倍×125倍=1.56倍になる。
- 火力は防空ミサイルカテゴリでワースト2位、抑えに至ってはワースト1位。他の特別泊地枠で開発可能なミサイルと比べると、性能面ではかなり差が付いてしまっている。
- その代わりに1本あたりのボーキコストは5と防空ミサイル内ではベスト1位の燃費の良さである。
シナジーのある鷹潭以外にも夜戦レベリングできる海域にて他の防駆に装備させてダメージを稼ぐと言った使い方も可能。
元ネタ解説
- HQ-61は中華人民共和国の人民解放軍海軍が初めて自主開発した対空ミサイルである。
40kgの弾頭を持ち、最高速度はマッハ3。最大射高は8000m。
- 1960年代、人民解放軍陸軍はソ連から購入したS-75対空ミサイルと、これをライセンス生産したHQ-1、HQ-2で防空網を固めていたが、これらのミサイルは高高度・長射程の防空能力に長けている反面、低高度・短射程は苦手だった。さりとて対空機関砲では射程が短すぎてカバーできない範囲であり、この領域に対応したミサイルの開発を始めた。
これがHQ-61の原型である(開発当初はHQ-41であり、1965年にHQ-61に改名)。
いっぽう当時の海軍には両用砲と対空機関砲しか対空兵装がなく、対空ミサイルの配備はさらに喫緊の課題だった。このためHQ-61は海軍主導で開発することになった。
- ミサイルはアメリカのシースパローミサイルと同様の構想となり、概念的にはAIM-7スパローを参考とすることになったが、当時の中国には地対空ミサイルのノウハウが全くなく、開発は難航した。
転機は1967年。海南島近海にF-4Bファントム戦闘機が墜落し、その残骸からAIM-7スパローを回収することに成功したのだ。ここから得られた情報はHQ-61の開発を進めるうえで重要な手掛かりとなった。尤も、アメリカと中国の電子技術の差は大きく、1970年以降何度も大規模な改設計を行う必要があった。1976年にようやく海上で発射試験したが、なおも改良点が多かった。そのうえ文化大革命の影響で国内が荒れ、開発も混乱していった。
- 1980年の開放政策により西側諸国の技術を導入可能になり、開発速度は飛躍的に向上した。1984年11月には標的機を狙った発射試験に成功した。さらに1986年11月の艦上発射試験も成功し、1988年11月には艦載型のHQ-61Bが正式採用された。陸上用のHQ-61Aも同時期に採用され、人民解放軍の対空ミサイル戦力は大きく向上した。
AIM-7スパローを参考にしただけあって性能もほとんど互角だが、ロケットモーターや電子装置の技術の未熟さから、スパローより少し大きくなった。
- その後、海軍はフランスのクロタルミサイルを複製したHQ-7を配備し、陸軍もソ連製の9K330 トールを導入したたため、陸海軍でHQ-61を運用した期間は短かったが、中国が初めて自力で開発した対空ミサイルであり、兵器開発史においては多くの意義を持っている。
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