対空噴進砲
Last-modified: 2025-11-29 (土) 17:26:14
基本データ
入手方法
性能や運用について
- 日本系の一部改造艦が持ってくる対空装備。
- 性能的には残念なので、コレクターズアイテムと割り切ろう。
元ネタ解説
- 大東亜戦争後期に日本海軍が開発した多連装ロケットランチャーの一種。もともとは対潜ロケット砲として開発していたが、弾種を変えて対空用に転用した。
着火・飛翔すると一定時間で起爆し、複数の焼霰弾子を撒き散らす四式焼霰弾(通称ロサ弾)を発射する。
- ロサ弾自体がまっすぐ飛ばない上に射程が短いので命中率が悪い、作業時に防炎服必須、発射時の煙が他の機銃などの邪魔になる、連射・斉射しすぎるとランチャーが熱で歪んで使い物にならなくなる……などなど、対空兵器としては問題が多い。
もっとも発射時の見た目は相当ハデだったため威嚇効果は大きく、急降下爆撃に入った機体を追い払うミッションキル用としてはそれなりの効果があった。
レイテ沖海戦では航空戦艦の伊勢と日向が巧みな操艦と対空兵装を駆使し、爆弾・魚雷を全て回避した。
- マリアナ沖海戦以降、伊勢型戦艦や天城型空母、当時残存していた空母に搭載された。天城型の一部や信濃は改良型の30連装モデルを装備した。
- 初期型は25mm機銃の砲架を流用していたが、後期型では専用の砲架を使用した。
- 大戦末期には小型化した9連装モデルも開発された。こちらは最初の開発通り対潜ロケット砲として完成したが、駆逐艦に試験的に搭載するにとどまった。
- レイテ沖海戦時、戦艦武蔵に2基搭載されていたと噂されているが、設置場所に関する図面はなく、信憑性に乏しい。一番後ろの探照灯と交換した説を採用した説もあるが、この場合でも後方の爆炎除けも見当たらないため、設置していた可能性は低い。
余談
- 第二次世界大戦時は対空ロケット砲はほとんど採用されなかった(地上用ではドイツ軍のフリーガーファウストがあった程度)が、1960年代になると対空ミサイルが発展し、対空機銃や対空砲より長射程の対空兵器として一世を風靡した。
- さらに2000年代以降、超音速対艦ミサイルの発展に伴い、従来のCIWSでは射程不足が懸念されるようになると、RAMやSeeRAM、クロタルなどの小型対空ミサイルが開発され、CIWSと主砲の中間を補うようになった。
これらは対空噴進砲とは開発の経緯が全く違うが、機銃とロケット砲の組み合わせは現代になって広く実用化されたと言える。
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装備通称リスト